JPH095188A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH095188A
JPH095188A JP8093834A JP9383496A JPH095188A JP H095188 A JPH095188 A JP H095188A JP 8093834 A JP8093834 A JP 8093834A JP 9383496 A JP9383496 A JP 9383496A JP H095188 A JPH095188 A JP H095188A
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Yoshihiro Shizutani
慶裕 静谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位体の変位量が少ない場合でも、分解能を
低下させることなく変位量を検出できる変位検出装置を
提供する。 【解決手段】 可変コイル68は、磁気コイル58と、
外力によって変位する変位体により変位されて磁気コイ
ル58に対して接離動する磁性コア60とから構成され
る。LC共振回路10は、可変コイル68を具備する。
発振器14はLC共振回路10に所定の周波数の連続波
を供給する。検出回路22はLC共振回路10を介して
出力される連続波の振幅に基づいて変位体の変位量を検
出する。この構成によれば、磁性コア60の変位量が少
なく、可変コイル68のインダクタンスの変化量も少な
い場合でも、インダクタンスの変化量に対する連続波の
振幅の変化量の割合を大きくすることができ、分解能を
低下させることなく変位量を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変位検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の変位検出装置について図8と図9
を用いて説明する。なお、一例として変位体の変位量に
基づいて圧力を検出する圧力検出装置50について説明
する。この圧力検出装置50は、例えば洗濯機や食器洗
い器等の給水時の水位検出に利用されるものである。こ
の圧力検出装置50は図8に示すように、基台52と蓋
体54との間で周縁部分が挟持された変位体としてのダ
イヤフラム56と、基台52に設けられた磁気コイル5
8と、フェライト等の磁性体で形成されたコア60と、
ダイヤフラム56を元の位置に戻すように常時付勢する
復旧バネ61と、LC発振回路62と、蓋体54に設け
られた受圧口64を有している。そして受圧口64は被
圧力測定部分(不図示)と管体(不図示)により連通さ
れている。なお、コア60はダイヤフラム56の非受圧
側に設けられた受圧台66に固定され、ダイヤフラム5
6の変位に応じて磁気コイル58に近づいたり遠ざかっ
たり接離動する。また、コア60と磁気コイル58とは
LC発振回路62の可変コイル68を形成する。なお、
70はLC発振回路62を構成するコンデンサ70であ
り、そのキャパシタンスは一定である。
【0003】この構成により、被圧力測定部分の圧力が
変化すると、その圧力を受けてダイヤフラム56も変位
し、コア60が磁気コイル58に対して接離動するの
で、ダイヤフラム56の変位量に応じて可変コイル68
のインダクタンスも変化する。従って、下記式(1) で表
されるLC発振回路62の出力信号(検出信号に相当す
る)の発振周波数Fも変化するので、この出力信号の発
振周波数Fを不図示の検出回路で測定し、演算処理する
ことでダイヤフラム56の変位量、さらには被圧力測定
部分の圧力を検出することが可能となる。 F=1/(2π√(LC))---- (1) L:可変コイルのインダクタンス C:コンデンサのキャパシタンス
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変位検出装置には次の様な課題が有る。この変位検
出装置は、気体圧の変化をダイヤフラムを介してコアの
変位に変換し、このコアの変位量に応じてインダクタン
スが変化する磁気コイルを構成要素とするLC発振器の
発振周波数(検出信号)の変化に基づき、コアの変位
量、さらには気体圧の変化を測定するものである。しか
し、上記式(1) に示されるようにLC発振器の検出信号
としての発振周波数はインダクタンスのルートに反比例
する。このため、コアの変位量に対して発振周波数の変
化量が少なくなり、分解能が低下する。また特に、気体
圧が上がりダイヤフラムの変位量が大きい領域において
は、ダイヤフラムが復旧バネから受ける力も大きくなる
ことから気体圧の変化に対するダイヤフラムの変位量の
変化率が抑制される。よって、インダクタンスの変化率
も減少して周波数の変化率が一層低下することにより、
さらに分解能が低下するという課題がある。従って、本
発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とすると
ころは、コアの変位量が少なく、インダクタンスの変化
量も少ない場合でも、インダクタンスの変化量に対する
検出信号の変化量を大きくでき、分解能を低下させるこ
となく変位量を検出できる変位検出装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、外力の変化に応
じて変位する変位体と、磁気コイルと、前記変位体の変
位に応じて前記磁気コイルに対して接離動する磁性コア
と、前記磁気コイルおよび前記磁性コアを用いて構成さ
れるLC共振回路と、該LC共振回路に所定の周波数の
連続波を供給する発振器と、前記LC共振回路を介して
出力される連続波の振幅に基づいて前記変位体の変位量
を検出する検出回路とを具備することを特徴とする。こ
の構成によれば、磁性コアの変位量が少なく、インダク
タンスの変化量も少ない場合でも、インダクタンスの変
化量に対する連続波の振幅の変化量の割合を大きくする
ことができ、分解能を低下させることなく変位量を検出
できる。また変位そのものの検出も確実に行える。
【0006】また、前記LC共振回路を介して出力され
る連続波を整流し、平滑する整流回路を設け、前記検出
回路は前記整流回路から出力される直流電圧に基づいて
前記変位量を検出する構成とすれば、検出回路を簡単な
回路構成で実現することができる。
【0007】具体的には、前記LC共振回路の共振周波
数は、前記磁性コアの接離動に伴って前記所定の周波数
以上の周波数範囲内で変化するよう設定する。一例とし
てLC共振回路を直列共振回路とすると、変位体の変位
量が大きくなるに従って共振回路からの出力電圧レベル
の増加の度合いが大きくなる。よって、分解能を低下さ
せることなく変位量を検出できる。また、前記外力を流
体圧とし、前記検出回路は、検出した前記変位量から前
記流体圧を検出するようにすれば、流体圧の検出も行え
る。流体圧を検出する場合には、前記変位体に流体圧の
変化に応じて変位するダイヤフラムを使用し、前記検出
回路は、検出した前記変位量から前記流体圧を検出する
構成とすればよい。この場合には、ダイヤフラムを初期
位置に戻すように通常変位検出装置に設けられている復
旧バネから受ける圧力によって、ダイヤフラムの変位量
の変化率が抑制される流体圧が高い領域でも、ダイヤフ
ラムの変位量が大きくなるに従って共振回路からの出力
電圧レベルの増加の度合いが大きくなるので、直線性の
よい圧力検出が行える。また、前記外力を重量とし、前
記検出回路は、検出した前記変位量から前記重量を検出
するようにすれば、物体の重量の検出も可能となる。ま
た、磁気コイルおよび外力の変化に応じて前記磁気コイ
ルに対して接離動する磁性コアを含むLC共振回路と、
該LC共振回路に所定の周波数の連続波を供給する発振
器と、前記LC共振回路を介して出力される連続波の振
幅に基づいて前記磁性コアの変位量を検出する検出回路
とを具備する構成とすることで、変位体がなく磁性コア
が直接外力で変位する場合にも応用が可能であり、磁性
コア自体の変位量を検出できる。
【0008】
【作用】作用について説明する。外力の変化に応じて変
位体が変位すると、それに伴い磁性コアが磁気コイルに
対して接離動する。これにより、磁気コイルのインダク
タンスが変化し、LC共振回路の共振周波数(共振点と
もいう)が変化する。従って、発振器から供給され、L
C共振回路を介して出力される検出信号としての連続波
の振幅もインピーダンスの変化に応じて変化するので、
検出回路において当該振幅に基づいて変位体の変位量の
変化を検出できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る変位検出装置
の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態)まず、変位検出装置を流体圧の圧
力検出装置として使用する場合の構成について説明す
る。なお、一例として気体圧を検出する場合について説
明するが、液体圧でも同様にして検出できる。圧力検出
装置の機械的な構造は従来例で説明した圧力検出装置5
0と同じであり、気体圧の変化に応じて変位するダイヤ
フラム56と、磁気コイル58と、ダイヤフラム56の
変位に応じて磁気コイル58に対して接離動する磁性コ
ア60とを有している。
【0010】続いて、磁気コイル58と磁性コア60と
で構成される可変コイル68のインダクタンスの変化に
基づきダイヤフラム56が受ける気体圧の変化を検出す
る検出部分の回路構成について図1を説明する。10
は、上記可変コイル68とコンデンサ12を用いて構成
されたLC共振回路である。一例としてLC共振回路1
0は直列共振回路に形成されて、コンデンサ12はグラ
ンドに接続されている。14はLC共振回路10に所定
の周波数の連続波を供給する発振器であり、LC共振回
路10の可変コイル68に接続されている。一例とし
て、連続波は正弦波で構成されるが、矩形波などであっ
てもよい。通常は後述する検出回路内にあるマイクロコ
ンピュータ用クロックや、マイクロコンピュータの汎用
出力ポートからプログラムで矩形波を出力させる構成と
しても良い。また、発振器14は連続波を常時出力して
いても良いし、また消費電力の低減を考慮し、検出する
場合にのみ連続波を出力させるようにしても良い。16
はダイオード18と平滑用コンデンサ20とで構成され
る整流回路であり、ダイオード18のアノード端子はL
C共振回路10の可変コイル68とコンデンサ12の中
点に接続されている。
【0011】22は検出回路であり、平滑用コンデンサ
20の両端間の検出信号としての直流電圧に基づいてダ
イヤフラム56の変位量、さらには当該変位量に基づい
てダイヤフラム56が受ける気体圧を検出する機能を有
する。具体的には検出回路22は、アナログ値である平
滑用コンデンサ20の両端間の電圧値をディジタル値に
変換するA/D変換器(不図示)、当該ディジタル値を
ダイヤフラム56の変位量に変換する変換パラメータが
記憶された変位量変換テーブル(不図示)、ダイヤフラ
ム56の変位量を気体圧に変換する変換パラメータが記
憶された圧力変換テーブル(不図示)、圧力変換テーブ
ルから出力された気体圧を取り込み、外部に気体圧デー
タとして出力するマイクロコンピュータ(不図示)とを
有している。なお、各変換テーブルはマイクロコンピュ
ータと別体に設ける構成としても良いし、マイクロコン
ピュータ内の記憶部に記憶させ、マイクロコンピュータ
がデータの変換を行うようにしても良い。またマイクロ
コンピュータにより、発振器14からの連続波の出力を
制御する構成としても良い。
【0012】次に、圧力検出装置の動作について説明す
る。最初に、発振器14からは周波数が一定(Fi)
で、振幅レベルも一定(Vi)の連続波(一例として正
弦波)が出力され、LC共振回路10に入力されている
とする。ここで整流回路16から出力される電圧Voの
一般式は下記式(2) となる。 Vo=Vi/|1−ω2 LC|---- (2) ω=2πF F:共振回路に入力される連続波の周波数 L:可変コイルのインダクタンス C:コンデンサのキャパシタンス なお、上記式(2) は回路に使用される電子部品は理想的
なものであるとし、コイルやコンデンサには直列抵抗成
分がなく、またダイオードの順方向電圧低下もないとす
る。この式(2) を周波数Fを横軸、電圧Voを縦軸とし
てグラフに表すと図2のようになり、可変コイル68の
インダクタンスLが変化すると共振周波数Fo(前記式
(1) と同様)が変わり、グラフがシフトする。具体的に
はインダクタンスLが次第に大きくなると、共振周波数
Foは次第に低くなり、グラフは図2中の左側へシフト
する。なお、気体圧が初期値(例えば零)であってダイ
ヤフラム56も初期位置にある際のグラフは図2中のa
(一点鎖線)であり、その時のLC共振回路10の共振
周波数はFo1、連続波の周波数がFiの場合の電圧V
oはVo1であるとする。
【0013】この状態から、気体圧が次第に上昇し始め
ると、それに伴ってダイヤフラム56も変位を開始して
図8中の上方へ移動し、磁性コア60が磁気コイル58
へ次第に接近する。これにより可変コイル68のインダ
クタンスLも次第に大きくなり、一方LC共振回路10
の共振周波数Foは次第に低くなるから図2中のグラフ
はaの位置から左方向へ移動する。例えば、グラフがa
からb(二点鎖線)に移動したとすると共振周波数はF
o2となり、連続波の周波数がFiの場合の電圧Voは
Vo1からVo2に上昇する(気体圧、インダクタンス
L、共振周波数Fo、Voの相関関係は図4を参照)。
よって、検出回路22において整流回路16から出力さ
れる直流電圧Voのレベルを検出することによって、気
体圧を求めることができる。なお、LC共振回路10か
ら出力される信号の電圧レベルが共振作用により大きす
ぎる場合には、LC共振回路10に適宜に直列抵抗を挿
入することで電圧レベルの調整が行える。
【0014】ここで、従来例で述べたようにダイヤフラ
ム56が復旧バネ61から受ける力は、ダイヤフラム5
6の変位量が大きくなればなるほど大きくなる。このた
め図3に示すように特に気体圧が大きな領域において
は、ダイヤフラム56の変位量(=磁性コア60の変位
量)の変化率が頭打ちとなる特性を有し、直線性のよい
圧力検出ができなかった。しかし、本発明における圧力
検出装置では、電圧Voのグラフは図2に示すように特
に共振周波数Fo(図2のFo1、Fo2)以下の領域
では、変化率の増加の度合いが大きくなる特性を有して
いるため、図3の特性を図2の特性により補正すること
ができる。よって、ダイヤフラム56の変位量が大きな
領域、つまり気体圧が高い領域においても直線性のよい
圧力検出が可能である。また、LC共振回路10を用い
ているために、インダクタンスLの変化量に対する電圧
Voの変化量を大きくすることが可能であり、高分解能
な圧力検出が行える。また、整流回路16から出力され
る電圧Voのレベルを入力電圧レベルVi以上にするこ
とも可能であり、後段での処理を容易にできる。
【0015】(第2の実施の形態)本実施の形態でも、
変位検出装置を圧力検出装置として使用する場合につい
て説明する。圧力検出装置は第1の実施の形態の圧力検
出装置10と略同じ構成を有し、LC共振回路10が並
列共振回路に形成されている点と、それに伴って検出回
路22に内蔵されているマイクロコンピュータが圧力を
求める際に使用する変換パラメータや変換テーブルとが
異なっているのみである。具体的なLC共振回路10の
構成は、可変コイル68にコンデンサ24が並列に接続
されて共振回路を構成し、その共振回路が整流回路16
との間に直列に配され、抵抗26で終端されている。
【0016】LC共振回路10が図5に示すような並列
共振回路で形成された際の周波数Fと電圧Voとの関係
をグラフとして表すと図6のようになる。つまり、可変
コイル68のインダクタンスLが変化することで共振周
波数Foが変わり、グラフがシフトする。具体的には、
インダクタンスLが次第に大きくなると、共振周波数F
oは次第に低くなり、グラフは図6中の左側へシフトす
る。なお、気体圧が初期値(例えば零)であってダイヤ
フラム56も初期位置にある際のグラフは図6中のa
(一点鎖線)であり、その時のLC共振回路10の共振
周波数はFo1、また周波数がFiの場合の電圧Voは
Vo1であるとする。
【0017】次に、気体圧が上昇を開始した際の圧力検
出装置の動作について説明する。気体圧が次第に上昇し
始めると、それに伴ってダイヤフラム56も変位を開始
して、磁性コア60が磁気コイル58側へ次第に移動す
る。これにより可変コイル68のインダクタンスLも次
第に大きくなり、一方LC共振回路10の共振周波数は
次第に低くなるから図6中のグラフは左方向へ移動す
る。例えば、グラフがaからb(二点鎖線)に移動した
とすると共振周波数はFo2となり、電圧VoはVo1
からVo2に低下する(相関関係は図7を参照)。よっ
て、検出回路22において整流回路16から出力される
直流電圧Voのレベルを検出することによって、気体圧
を求めることができる。
【0018】ここで、第1の実施の形態で説明したのと
同様に、本発明における圧力検出装置では、電圧Voの
グラフは図6に示すように特に共振周波数Fo(図6の
Fo1、Fo2)以下の領域では、変化率の増加の度合
いが大きくなる特性を有しているため、図3の特性を図
6の特性により補正することができ、ダイヤフラム56
の変位量が大きな領域、つまり気体圧が高い領域におい
ても直線性のよい圧力検出が可能である。また、LC共
振回路10を用いているために、インダクタンスLの変
化量に対する電圧Voの変化量を大きくすることが可能
であり、高分解能な圧力検出が行える。また、図6に示
すグラフの使用領域の設定によっては、整流回路16か
ら出力される電圧Voのレベルを入力電圧レベルVi以
上にすることも可能であり、検出回路22の回路構成を
簡略化することもできる等、第1の実施の形態と同様の
効果を奏する。
【0019】また、上述した実施の形態では、図2や図
6に示すように、LC共振回路10の可変コイル68の
インダクタンスLが変化した際に、常に周波数Fと電圧
Voの関係を示すグラフの共振周波数Foが、発振器1
4から出力される連続波の周波数Fi以上となるように
LC共振回路10の可変コイル68やコンデンサ12、
24の値、さらには連続波の周波数Fiを設定したが、
逆に常に共振周波数Foが、発振器14から出力される
連続波の周波数Fi以下となるようにLC共振回路10
の可変コイル68やコンデンサ12、24の値、さらに
必要であれば連続波の周波数Fiを設定して使用するよ
うにしても良い。
【0020】(第3の実施の形態)まず、本実施の形態
では、変位検出装置を感震器として使用する場合につい
て説明する。感震器28は例えば暖房機器などに使用さ
れており、地震等の際の暖房機器の震動や傾斜を検出
し、暖房機器の動作を停止させる元信号を発生する。具
体的な一例を図10を用いて説明する。なお、第1の実
施の形態と略同様にLC共振回路10と、発振器14
と、整流回路16と、検出回路22とを有しており、同
じ構成にについては同じ符号を付し、説明は省略する。
最初に構成について説明するが、第3の実施の形態の特
徴点は、磁性コア60を変位させる変位体が感震球であ
る点であり、マイクロコンピュータではその感震球の変
位から、震動の有無や震動の大きさを検出する点にあ
る。それに伴って検出回路22内の上記第1、第2の実
施の形態での圧力変換テーブルは感震球の変位量を震動
の大きさに変換する変換パラメータが記憶された震動変
換テーブル(不図示)となっている。30は磁気遮蔽材
で形成されたケースである。32はケース30の内周面
に形成され、中央部分が凹んだロート状の受け台であ
る。その中央部分の最下位部分には透孔34が設けられ
ている。36は感震球であり、受け台32の上面に移動
自在に載置されている。なお、感震球36の直径は透孔
34の直径より大径に形成されている。この実施の形態
においては、感震球36が変位体を構成する。また、ケ
ース30内部には、ケース30の底面と受け台32との
間に磁気コイル58が設けられている。そして磁性コア
60が配された磁気コイル58の中央部分は受け台32
の透孔34から臨む位置にある。磁性コア60はバネ3
8によりケース30の底面の上方に支持され、磁性コア
60の上部が常時は透孔34から上方へ突出する構成と
なっている。なお、バネ38の弾性力は感震球36の重
量が加わった際には縮むように設定されているので、通
常は重力により受け台32の透孔34を閉塞する位置に
移動している感震球36により下方に押された状態とな
っている。
【0021】動作について説明する。ケース30に震動
が加わると、感震球36が透孔34を閉塞する初期位置
から受け台32の斜面に沿って上方向に移動する。この
移動により、縮んだバネ38が復帰して磁性コア60を
上方に押動するので、磁性コア60が磁気コイル58内
を変位する。第1の実施の形態と同様に、この磁気コア
60の変位により可変コイル68のインダクタンスが変
化し、マイクロコンピュータで感震球36の変位を検出
できる。よって、ケース30に震動が加わったことの検
出が行える。LC共振回路10と発振器14を用いるこ
とによって、感震球36の微小な変位でもLC共振回路
10から出力される連続波の振幅、および振幅の変化を
大きくすることができ、感度のよい震動検出が可能とな
る。
【0022】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
変位検出装置を重量検出装置として使用する場合につい
て説明する。なお、第1の実施の形態と略同様にLC共
振回路10と、発振器14と、整流回路16と、検出回
路22とを有しており、同じ構成については同じ符号を
付し、説明は省略する。第4の実施の形態の特徴点は、
磁性コア60が変位体の重量に応じて変位するように構
成されている点である。そして第1、第2の実施の形態
での圧力変換テーブルが、変位体の変位量を重量に変換
する変換パラメータが記憶された重量変換テーブル(不
図示)に形成されている点である。なお、本実施の形態
では変位体の一例として石油ストーブに使用される給油
タンクを用いて説明する。給油タンク40の重量に応じ
て磁性コア60を変位させる基本的な一構成を図11と
図12に示す。42は給油タンク40から石油43が供
給される予備タンクである。44は予備タンク42の給
油口の口縁に設けられた支点である。46は支点44で
支持されて予備タンク42の上面に設けられた板バネで
ある。板バネ46には給油口に対応して、その上方位置
に透孔34が設けられ、この透孔34に給油タンク40
の注ぎ口が装着可能となっている。この板バネ46は給
油タンク40の注ぎ口が透孔34に装着されると、支点
44を基準として梃子の原理で給油タンク40の重量に
応じた量だけ図12のように反り返る。48は板バネ4
6の端部に連結されたアームであり、板バネ46の反り
量に応じて変位し、磁性コア60を磁気コイル58に対
して接離動させる。
【0023】この構成により、給油タンク40内の油量
の変化は板バネ46で支持された給油タンク40の変位
量に変換することができる。そしてさらにこの給油タン
ク40の変位量を、板バネ46、アーム48を介して磁
性コア60の変位量に変えることができ、可変コイル6
8のインダクタンスの変化に変換できる。よって、第1
の実施の形態と同様に、LC共振回路10、発振器1
4、整流回路16、検出回路22内の変位量変換テーブ
ル(不図示)、重量変換テーブル(不図示)を用いて検
出回路22に内蔵されているマイクロコンピュータが給
油タンク40の変位量、さらには給油タンク40の重量
を検出することができる。LC共振回路10と発振器1
4を用いることによって、給油タンク40の重量の変化
に伴う給油タンク40の微小な変位でも、共振回路14
から出力される連続波の振幅は大きく変化するため、マ
イクロコンピュータにおいて精度、分解能の良い検出が
可能となる。なお、給油タンク40の重量検出だけでな
く、一般の物体の重量測定器にも同様の構成により、応
用が可能である。
【0024】(第5の実施の形態)本実施の形態では、
変位検出装置を加速度検出装置として使用する場合につ
いて説明する。なお、第1の実施の形態や上述した各実
施の形態と同様に、LC共振回路10と、発振器14
と、整流回路16と、検出回路22とを有しており、同
じ構成については同じ符号を付し、説明は省略する。本
実施の形態では、磁性コアを変位させる変位体はなく、
磁性コア自体が外力としての慣性力によって変位する場
合の磁性コア自体の変位量を検出し、最終的には加速度
を検出する加速度検出装置への応用例である。相違する
構成は、可変コイル68(68x、68y、68z)が
X軸、Y軸、Z軸に沿って3つ互いに直交するように配
されている点と、各可変コイル68の交差部分に、磁性
体(磁性コア)60がバネ38によって移動自在に支持
されている点、そして3つの可変コイル68に対応して
LC共振回路10と整流回路16と検出回路22が3組
設けられている点である。また、各検出回路22内の上
記第1、第2の実施の形態での圧力変換テーブルが、磁
性コア60の変位量を加速度に変換する変換パラメータ
が記憶された加速度変換テーブル(不図示)に形成され
ている点である。なお、本実施の形態では磁性コア60
が変位体に相当する。
【0025】この構成によれば、加速度検出装置に加速
度が加わるとバネ38で支持された磁性コア60が移動
方向とは逆方向に、加速度の大きさに応じて変位する。
そして、この変位に伴って各3つの可変コイル68のイ
ンダクタンスが変化するので、マイクロコンピュータで
は各可変コイル68の個々に対応する磁性コア60の変
位量を検出できると共に、加速度を検出できる。さらに
マイクロコンピュータではこれら各可変コイル68に対
応した磁性コア60の移動方向と加速度を合成すること
によって、加速度検出装置全体の移動方向と加速度を演
算して求めることができる。なお、本実施の形態では、
3次元の加速度検出装置を一例として説明したが、2次
元のものも2つの可変コイル68(68x、68y)お
よびそれに対応して2組のLC共振回路10、整流回路
16、検出回路22等を用いることで実現可能である。
【0026】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、検出回路22に設けられた変位量
変換テーブルと圧力変換テーブル等とを、各変位検出装
置の応用分野に応じて一つの変換テーブルとして持つよ
うにしても良い。水圧や液面に配されたフロートの変位
を検出して液面の高さを検出する液面計にも応用しても
良い等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施
し得るのはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る変位検出装置を用いると、
従来の変位検出装置と比べてインダクタンスの変化量に
対する検出信号の変化量、つまり連続波の振幅の変化量
の割合を大きくすることができ、分解能を低下させるこ
となく変位体の変位量を検出できる。また、LC共振回
路を介して出力される連続波を整流し、平滑する整流回
路を設け、検出回路は整流回路から出力される直流電圧
に基づいて変位体の変位量を検出する構成とすれば、周
波数や交流信号の振幅を測定する方法に比べて検出回路
を簡単な回路構成で実現することができる。また、LC
共振回路の共振周波数は、磁性コアの接離動に伴って所
定の周波数以上の周波数範囲内で変化するよう設定すれ
ば、ダイヤフラム式の圧力検出装置等、変位体としての
ダイヤフラムがバネにより初期位置に戻すように通常付
勢され、このバネから受ける圧力によってダイヤフラム
の変位量の変化率が流体圧の高い領域で抑制されるもの
であっても、ダイヤフラムの変位量が大きくなるに従っ
て共振回路からの出力電圧レベルの増加の度合いが大き
くなるので、直線性のよい変位量の検出が行える。ま
た、変位体を変位させる外力を圧力、重量、加速度にす
ることによって、変位量から外力の大きさ、つまり圧
力、重量、加速度を分解能を低下させることなく検出す
ることも可能となるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変位検出装置の第1の実施の形態
の要部構成を示すブロック図
【図2】図1の発振器からの周波数と整流回路から出力
される電圧との関係を示すグラフ
【図3】磁性コアの変位量と気体圧との関係を示すグラ
【図4】図1の気体圧、インダクタンス、共振周波数、
電圧Voとの相関関係を示す図表
【図5】本発明に係る変位検出装置の第2の実施の形態
の要部構成(共振回路)を示す回路図
【図6】図5の発振器からの周波数と整流回路から出力
される電圧との関係を示すグラフ
【図7】図5の気体圧、インダクタンス、共振周波数、
電圧Voとの相関関係を示す図表
【図8】圧力検出装置の一般的な内部構成を示す正面断
面図
【図9】従来の圧力検出装置のLC発振器の一例を示す
回路図
【図10】本発明に係る変位検出装置を感震器に応用し
た際の変位検出部分の構成を示す説明図
【図11】本発明に係る変位検出装置を重量検出装置に
応用した際の変位検出部分の構成を示す説明図
【図12】図11の給油タンクの重量が増加した場合の
検出部分の動作を示す説明図
【図13】本発明に係る変位検出装置を加速度検出装置
に応用した際の変位検出部分の構成を示す説明図
【符号の説明】
10 LC共振回路 14 発振器 22 検出回路 58 磁気コイル 60 磁性コア 68 可変コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力の変化に応じて変位する変位体と、 磁気コイルと、 前記変位体の変位に応じて前記磁気コイルに対して接離
    動する磁性コアと、 前記磁気コイルおよび前記磁性コアを用いて構成される
    LC共振回路と、 該LC共振回路に所定の周波数の連続波を供給する発振
    器と、 前記LC共振回路を介して出力される連続波の振幅に基
    づいて前記変位体の変位量を検出する検出回路とを具備
    することを特徴とする変位検出装置。
  2. 【請求項2】 前記LC共振回路を介して出力される連
    続波を整流し、平滑する整流回路を設け、 前記検出回路は前記整流回路から出力される直流電圧に
    基づいて前記変位量を検出することを特徴とする請求項
    1記載の変位検出装置。
  3. 【請求項3】 前記LC共振回路の共振周波数は、前記
    磁性コアの接離動に伴って前記所定の周波数以上の周波
    数範囲内で変化するよう設定されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の変位検出装置。
  4. 【請求項4】 前記外力は流体圧であり、 前記検出回路は、検出した前記変位量から前記流体圧を
    検出することを特徴とする請求項1、2または3記載の
    変位検出装置。
  5. 【請求項5】 前記変位体は流体圧の変化に応じて変位
    するダイヤフラムであり、 前記検出回路は、検出した前記変位量から前記流体圧を
    検出することを特徴とする請求項4記載の変位検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記外力は重量であり、 前記検出回路は、検出した前記変位量から前記重量を検
    出することを特徴とする請求項1、2または3記載の変
    位検出装置。
  7. 【請求項7】 磁気コイルおよび外力の変化に応じて前
    記磁気コイルに対して接離動する磁性コアを含むLC共
    振回路と、 該LC共振回路に所定の周波数の連続波を供給する発振
    器と、 前記LC共振回路を介して出力される連続波の振幅に基
    づいて前記磁性コアの変位量を検出する検出回路とを具
    備することを特徴とする変位検出装置。
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