JPH09511593A - 指定された収益決定装置 - Google Patents

指定された収益決定装置

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JPH09511593A
JPH09511593A JP7522023A JP52202395A JPH09511593A JP H09511593 A JPH09511593 A JP H09511593A JP 7522023 A JP7522023 A JP 7522023A JP 52202395 A JP52202395 A JP 52202395A JP H09511593 A JPH09511593 A JP H09511593A
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Abstract

(57)【要約】 賭けのプールを操作し、ある競争結果に対して支払われる合計金額が使用可能な合計金額を超えないようにすることによって、設定賭け率及び/または可変賭け率による賭けを設定する方法が提供される。本方法は、全てのパラメタ及び変数を初期化する段階を含む。0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の設定賭け率が決定され、各設定賭け率の表示が生成される。ある競争結果に対するある設定賭け率に関して、各設定賭け率による賭けに対して設定賭け率が割当てられ、賭けの記録(記録内に設定賭け率が含まれる)が作成される。各競争結果毎にi)賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に分割し、ii)手数料を斟酌して減額し、iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額を斟酌して減額し、iv)その競争結果に対して可変賭け率による賭け金を分割するように賭けのプールを操作することによって、0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の可変賭け率が決定される。次に、このようにして決定された各可変賭け率の表示が生成され、その賭けの少なくとも1つの記録が生成される。本方法は、(A)設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額が、i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、ii)手数料を斟酌して減額し、iii)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額を斟酌して減額した後の賭けのプールを超えないようにし、そして(B)ある競争結果に対する可変賭け率による賭けに対して支払われる合計金額が、i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、ii)手数料を見込んで減額し、iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額を斟酌して減額した後の上記賭けのプールを超えないようにすることによって、設定賭け率及び/または可変賭け率による賭けを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】 指定された収益決定装置技術的分野 本発明は、賭け率計算器(トータリゼータ)によって若干のイベントに対する 設定賭け率及び可変賭け率を生成する方法及び装置に関し、より詳しく述べれば コンピュータ化した賭け率計算器システムに関する。従来の技術 賭け率計算器は、多年にわたって多くの国で使用されてきた。勝者に賭ける賭 けを受入れる場合、それらは一般に、競争または試合のようなイベントの各競争 者(例えば、馬、犬、フットボールチーム)に対する賭け金(amount bet)をまと め、賭け金の総額をまとめ、手数料(通常は、一定の割合の税金を含む固定され たパーセンテージでの割合)を差引き、そして方程式 または、 の一方により、総賭け金に従って各競争者についての賭け率(price)を計算する 。但し、上式に使用されている変数は、後掲する付録に定義されている意味を有 している(ここで使用する「賭け率」には、「オッズ」及び「配当金」の両方の 意味が含まれているものとする)。 従ってこれらは、元手から手数料のパーセンテージを差し引いて勝者に賭けた 人達に分配するので、「配当金(parimutuel)」(または「相互賭け」)賭け率計 算器と呼ばれ、マーケットを設定する外部取次者は介在しない。 例えば、1.29 を1.2 にするように、計算された賭け率を小数点以下1桁で切 捨てて「端数」を除去するために、払戻しが高くなることが多い。 これらの原理は、連勝式(1着及び2着の競争者を当てる)、3連勝単式(1 着、2着、及び3着の競争者をその順番で当てる)、4勝式(ある競争者がその 日の定められたイベントに4勝する)等のような着順への賭け及び結果の組合わ せについて計算された賭け率に拡大することができる(そして、通常は拡大され る)。これらの賭け率は殆ど同じようにして計算されるが、所与の競争者が1着 になることを予想した賭け金の代わりに、関連数字はある競争結果(outcome)に 対する賭け金である。 しかし、現在の賭け率計算器が、賭けの最中にその賭け率を屡々変更するだけ ではなく、全ての賭けがなされた後に限られるが、計算された賭け率を賭けた人 に提示できるように動作するのは必然的な成り行きである。この賭け率は、賭け の早い段階で表示されたものとは全く異なるから、賭けた人の方では欲求不満が 高まることになる。 しかしながら、現在の可変賭け率システムの主たる長所の1つは、たとえイベ ントの結果がどのようであっても、賭け率計算器の経営者は、指定された率の手 数料を得ることを実質的に保証されていることである。別の長所は、システムの 収益を保証するために、賭けの規模を制限する必要がないことである。 一方、ブックメーカは、彼等が枠決めしたマーケットまたは彼等の利益に従っ て、通常はある限度までの設定賭け率(set prices)を設定し、需要と供給に伴う 賭け率の変動があっても、賭けの任意の段階である賭けた人に与えられた賭け率 を固定のままにする。 設定賭け率を設定するブックメーカ方法の主な欠陥の1つは、通常は収益率が 手数料率より低いことである。これよりも高くすれば、ブックメーカは損をする 可能性があり、実際に損をするという問題が発生する。 ここに使用する「手数料率」とは、勝ちに賭けた人に対して全プールを払戻す レベル以下に賭け率(従って、分配に使用できる金額)が低下する程度を意味す る。手数料を斟酌する、従って手数料率を決定するために使用できる方法は数多 く知られている。賭けシステムの経営者への収益率は手数料率に等しい筈であっ て賭け率が低下する程彼の収益が大きくなると思われがちであるが、これは必ず しもそのようになるとは限らない。その理由は、収益率が他の要因(例えば、マ ーケット及びシステムの機構の精度)によって影響され得るからである。それ故 手数料率は理論的な率であり、特定の機構を使用しない限り収益率は低率である ことが多くなる。 「設定賭け率」は、本質的には他の一般的に使用されている語、例えば「固定 賭け率」、「固定オッズ」、「保証オッズ」または「設定オッズ」と同じ意味で ある。好ましい用語として「設定賭け率」を使用しているのである。 以下に使用する「パラメタ」とは、プリセットすることができる、及び/また は周期的に変化させることができる可変量の意味を含み、また「変数」とは、全 プールに関する情報を記憶し、動作中に屡々変化し得る量の意味を含むものとす る。 従来から設定賭け率を生成することができる賭け率計算器を考案する試みはな されてきた。これらの殆どは係員が同数のブックメーカと同じ原理に基づいてお り、収益率が少なく、損失の危険性を有している。 損失の危険性を解消する試みに異なる方式を採用した一方法は、ATL Pty Ltd. (以下に「ATL」という)によるオーストラリア特許第 590777号(AU-B-60112 /86)“A Fixed Odds Betting System”である。この発明の狙いは、可変プール 内のファンドを使用することによって、任意の固定賭け率による賭けにより発生 する不利益を保証し、またそのプロセスの一部として、一人の競争者による固定 賭け率の合計不利益が合計賭け金を超えないことを保証することである。この発 明は、この特定の目標は達成している。 しかしながら、この発明は「手数料率を完全に保証」できるシステムを提供す るように請求してもいないし、そのようなシステムを提供することに成功しても いない。更に、この発明は他に多くの重大な欠陥を有している。 固定賭け率の不利益の問題を斟酌するだけでは、単にブックメーカ型システム の設定賭け率を設定すること(多くのシステムが行うことができる)以上にシス テムを活動させるようにするには不十分である。ATLの機構はシステムの他の 面、即ち、 a)システムが危険要素を含んでいるか否か、即ちシステムがギャンブリング機 構であるか否か、 b)収益率、 c)任意の競争結果に対して 1)その競争結果に対する設定賭け率による賭け、 2)その競争結果に対する可変賭け率による賭け、 3)他の競争結果に対する設定賭け率による賭け、 4)他の競争結果に対する可変賭け率による賭け、 に応答する賭け率の応答のあり方、 d)システムが(部分的に上記c)に起因して)生成する賭け率の過度の、そし て異常な低下に対して、賭けた人からの不満を反映する応答としての票の移動( ターンオーバー)の効果、 を暗示しており、そしてこれらの効果に特に注意を払わない限り、システムはど のような実用的な意味でも機能しなくなる。ATLは、これらの面に対処するど のような効果的な機構をも示しておらず、そのようにする必要性をも示していな い。 例えば、どの「法定法人」も、このようなシステムの必須条件として、「移譲 されたファンド」から控除したT&C(税金及び手数料)に少なくとも等しい量 が得られるように保証されるべきことを考えるであろう。ATLの発明のステー トメントはこれを規定していないし、与えられた例(方程式)の応用だけしか示 していない。また最良の方法として、もしT&Cを十分なレベルに維持すること ができれば、それがギャンブリング機構になることを示している。ATLは、ギ ャンブリング機構の問題に関しては、固定賭け率の不利益について言及している に過ぎない。更に、実際のT&Cが指定された率よりも低くなり得るだけではな く、種々な環境においては損失をこうむる恐れもある。またATLの発明は、賭 け率の過度の、そして異常な低下、及び/または賭け率の過大な変動に対する賭 けた人の不満を原因とする賭けの移動の減少のような他の問題をももたらす。 もし設定賭け率及び/または可変賭け率が、ある与えられた競争結果(従って 、その競争結果に対する要望)に対する賭け金を反映していなければ問題が発生 し 得るし、そしてもしそのようになっていなければ、賭ける人は賭け率が相対的に 低過ぎる競争結果に対して賭けることは殆どなく、また賭け率が相対的に高過ぎ る競争結果に対しては過度に賭けるようになろう。もしこのようなことになれば 、一群の賭けた人が他の群に比して不利益をこうむり、システムは全ての賭ける 人から信頼を失うことになる。ATLにおいてはこの型の効果の例は数多くあり 、これに関しては以下のb)に要約してある。 異常な賭け率には以下に示す3つの原因がある。 a)賭け金に比して、配当を支払わなければならない競争結果の数に対する種々 の約束事(設定配当、可変配当、及び手数料)についての「正しくない」配慮。 その結果これらの約束事が支払いに使用できる金額を超えることになる。ATL の発明におけるこの問題は上述した通りであり、これはATLが固定賭け率の不 利益のみを処理するようになっているから発生するのである(ATLは固定賭け 率の不利益が総賭け金を超えることがないようにすることには成功しているが、 他の約束事を斟酌すると総賭け金を超えるのが一般的であり、若干の場合には超 える程度が極めて大きくなるだけではなく、損失が発生する点に到達する)。 b)賭け金に対する分配に使用できる金額の「専断的な」割当て。例えば、ある 賭け率の設定が高すぎるかまたは高く保ったため(または、ある限度が高過ぎる ため)に、または個々の賭け率がそれに賭けられた賭け金に比して高過ぎるかま たは低過ぎるために、可変賭け率による賭けに比して設定賭け率による賭けへの 割当てが多過ぎる(または、その逆)。 このカテゴリにおいては賭け制限があり、この制限の主目的は配分に使用でき る金額のある一部分だけを任意の賭けに割当てることができるようにすることで あるが、もしその一部分が上記金額のある割合であれば、賭け制限は、賭けに対 して支払わなければならない配当率を斟酌することによってその割合から決定さ れる。 ATLはこのようにはなってなく、その代わりにその賭け率には関係なく各競 争結果毎に同じ賭け制限を設けているために、高い賭け率に対する効果は遙かに 大きくなる。ATLの方法では、これは高い設定賭け率に対しては殆ど賭 けが行われないことを、従って異常な賭け金の賭け率が発生することを意味して いる。 c)例えば、悪意のない、またはシステムの不正操作によるの何れかで、賭けが 取り消されたことによって、他の賭けた人、賭け率計算器の経営者、及びシステ ムの完全さに損害を与えるような「不適切な」金額の割当て。 ATLの発明は、これらの全ての欠陥を呈する。 賭け率の不正操作の問題に十分に対処するように特に配慮しない限り、システ ムの完全さが脅かされる。ATLはこの問題に対処する試みを行ったが、賭けた 人の権利を制限しただけで、この問題を解決はしなかった。 ATLは、「取消しできない」予測される配当(可変)の賭けに対して動作す るシステムに関するその特許を示さなかった。ALTの明細書を検討した結果、 同じ端末(そこで賭けが行われた)において別の人が賭けを行った後に取り消す ことができない賭けとは何であるかが明白である。 しかしながら、必要以上に制限を設けてはいるが、これはシステムの悪用を防 ぐには全く不十分である。 その理由は、どの人も、個々に、または共謀者と共同するの何れかで、他の結 果の賭け率を大きく高め、これらの競争結果に暴騰させた賭け率で設定賭け率に よる賭けを行い、次いで始めの賭けを移動させることによって、大きい賭けを行 う(可変賭け率の場合には賭け制限をなくす)ことができるからである。 ATLは厳しい制限を設け、その端末で次の賭けが行われる前に表明された取 消しだけを可能にするようになっていることを除いて、設定賭け率による賭けに 対して同じような規則を設けている。しかしながら、共謀者が同時に賭けを行っ て遅延策略を使用すれば、上述したものと全く同じ問題が発生し得る。 悪辣な人は直ぐにこれらの弱みを見つけて利用するであろうから、その最終的 な結果として、賭け率は各競争結果に対する適切な賭け金を全く反映しなくなり 、システムは急速に評判を落とすか、及び/または破産するようになる。 この問題を解消するためには、ATLが提唱した方法で単に賭けを取り消すの を制限する以上の、より良い方法が必要である。 密に関連した問題は、受け入れた賭けに関して、賭けた人に「大きい不満」を 持たせないようにする必要があることである。 設定賭け率によって賭けた人々は、彼等が納得する賭け率を得ることができ、 その後にそのマーケットにどのようなことが起こっても賭け率は変化しないこと を知っているので不満を持つことはない。 短時間の間に多くの取引を処理しなければならないシステムに伴う一つの問題 は、賭ける人が要求した時点に表示されていた賭け率が、直前に(即ち、1秒も たっていないのに)見た時に、賭けることができると思った賭け率とは全く異な っているかも知れないことである。これは、その賭ける人が表示装置上の賭け率 を見た時と彼が処理した時との間の当該イベントに別の賭けがなされた(そして 多分なされるであろう)からである。もしこれらの賭けが、小さい及び/または 一般的なマーケットを表していれば、賭け率は顕著に変化しないであろうが、も しそうでなければ賭け率は大きく変化することになろう。更に、賭ける人の賭け を登録するのに間違いも起こり得る。これらの理由から、賭けを修正し、賭け率 を受入れ可能にするような手段を設けない限り、不満足がもたらされ、設定賭け 率を設定した目的が無効になってしまう。 ATLは、賭け率を受入れ可能にするような必要性について言及していない。 しかしながら、ATLのシステムは、間違いを解消するために取消しができるよ うになっているので、受入れた賭け率に不満足な人からかなりの数の取消しが行 われよう。また賭けた人は彼等が期待した賭け率よりも低い賭け率のみに不満を 抱く傾向にあるから、賭け率が低下した時に取消しが行われる傾向がある。しか しながら、1つの賭け率の低下は他の賭け率を上昇させることになり、その後に なって前者に対する賭けを取消すことは、他の競争結果に対して与えられた賭け 率が甘過ぎたことを意味している。 設定賭け率によって賭ける人に対して過度に甘い賭け率を繰り返し設定すると 、可変賭け率で賭けた人に対する払戻しが大幅に少なくなる。可変賭け率で賭け る人からの必然的な不快反応が可変プールのサイズに衝撃を与え、ひいては設定 賭け率を設定する能力にも影響することになる。 関連する問題は、取消しの率が大きく増加することによって、表示された賭け 率が著しく気まぐれなものになることである。これもまたシステムの愛顧にマイ ナス効果を与える。 更に、ATLの発明は、特にオフコース可変プールを使用することによって、 オンコース設定賭け率を設定するシステムだけを示している。ATLは、可変プ ールをオンコースで生成させることができるとしているが、示唆されているよう な満足できるサイズのプールを容易に得ることができるということを疑うに足る 十分な理由がある。結局ATLの発明は、全ての賭ける人、特にオフコースで賭 ける人が満足できる設定賭け率をどのようにして設定するかは示していない。 主たる問題は、「本質的に固定賭け率による賭けは、食欲な賭ける人にとって より魅力的である」とATL自体が言及したあるものの意義である。 この難問の最終的な結果として、制約(例えば、設定賭け率だけをオンコース で設定し、可変プールをオフコースで得る)、または優遇措置(例えば、より高 い賭け率)を使用しない限り、可変賭け率で賭ける人は設定賭け率システムへ群 がって、設定賭け率で賭ける人のための可変プールは大幅に減って誰も賭けなく なってしまう。以下の証拠、即ち、 1)賭ける人が、利用できる賭け率を判断しようと試みる最後の1分(またはそ れ以下)の間に、可変プールのサイズを2倍にするような複数の支配権(juri sd iction)に対する賭ける人の挙動、 2)賭け率計算器上の可変賭け率に対抗して、オフコースで設定賭け率が(ブッ クメーカによって)設定され、設定賭け率に 99 %以上の賭けの移動が発生する と思われるような1つの支配権、 3)賭け率計算器で賭ける人の約 80 %が設定賭け率を好むという調査結果から 判断すれば、可変プールのサイズは、この発明の動作をかなり制限するような点 まで縮小されてしまう。 更に、プールが小さく(設定賭け率が利用可能であるから)、従ってより変化 し易いので、可変プールに対して賭けられたどのような金額も、現在最後の1分 に最も賭けられるらしいものよりも大きい割合を占める。最後の1分における賭 け金は、設定賭け率で賭ける人が早めに賭けることができる安定したベースを作 るには役に立たず、これは問題を倍加させるだけである。 これら2つの効果の組合わせによって、この発明の実際の動作は多分極めて大 幅に制約されることになる。 これらの問題はいろいろな方法によって解消することができる。これらの方法 には、 a)1)可変プールに、 2)賭けの早期の段階において、 賭ける人が魅かれる異なる賭け率及び/またはボーナス配当のような優遇措置 を設定すること、 b)理論的なプールを使用すること、 が含まれる。 しかしながら、ATLはこれらの可能性については言及していない。更に、特 に好感をもたれる(賭け率が低下した)競争結果に対してATLの発明は、他の 問題が目立つような若干の場合を除いて、設定賭け率による賭けに応答して可変 賭け率の方が(設定賭け率よりも)遙かに早い速度で低下するので、ある優遇措 置を与えるように可変賭け率を維持するのが極めて困難になることが分かる。 ATLは、配当を支払わなければならない結果(例えば着順配当金:通常は配 当金は1着、2着及び3着の各「着順」結果に対して支払わなければならない) の数には何等言及していないが、分配に使用できる金額は、配当を支払わなけれ ばならない結果の数で分割しなければならない。 本発明の目的は、上述した問題の少なくとも1つを解消乃至は最低にするか、 または少なくとも大衆に合理的な選択権を与えるようにした、設定賭け率及び/ または可変賭け率による賭けを設定する方法を提供することである。発明の開示 本発明の一面によれば、賭けのプールを操作し、ある競争結果に対して支払わ れる合計金額が使用可能な合計金額を超えないようにすることによって、設定賭 け率及び/または可変賭け率による賭けを設定する方法が開示され、本方法は、 a)全てのパラメタ及び変数を初期化する段階と、 b)1)0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の 設定賭け率を決定し、 2)各設定賭け率の表示を生成し、 3)ある競争結果に対するある設定賭け率について、 i)その賭けに対して設定賭け率を割当て、 ii)賭けの少なくとも1つの記録を作成し、その/それらの記録内に設定 賭け率を含ませ、 c)1)各競争結果のための諸段階に従って賭けのプールを操作することによ って、0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の可変 賭け率を決定し、この決定が、 i)その賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に分割 し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保 留する金額を斟酌して減額し、 iv)その競争結果に対して可変賭け率による賭け金を分割し、 v)そのように決定された各可変賭け率の表示を生成する ことを含み、 2)ある競争結果に対する可変賭け率による賭けに関して、その賭けの少な くとも1つの記録を生成する 段階と、 d)1)設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額が、 i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うため に保留する金額を斟酌して減額 した後のその賭けのプールを超えないようにし、 2)ある競争結果に対する可変賭け率による賭けに対して支払われる合計金 額が、 i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を見込んで減額し、 iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保 留する金額を斟酌して減額 した後のその賭けのプールを超えないようにし、 3)各賭けについて少なくとも段階b)及びc)を繰り返す ことによって設定賭け率及び/または可変賭け率による賭けを設定する段階 からなる。 本発明は、賭け率計算器の設定賭け率部分と、賭け率計算器の可変賭け率部分 の両方に共通する賭けのプールを使用することによって、賭け率計算器システム 上で設定賭け率を設定する。手数料率が低下する危険を実質的に排除し、且つ損 失の危険性を実質的に排除して、これらの賭け率を設定できることが本発明の特 色である。もし、マーケット内の何等かの欠陥に起因して収益が減少することが あれば、本発明は賭け率計算器の経営者以外の利害関係者によってそれを分担す る能力を有している。 本発明の設定賭け率計算器は、少なくともある形状の可変賭け率計算器に依存 しているので(たとえ、それが理論的プールを有していても)、使用する「設定 賭け率計算器」という用語は、設定賭け率を設定することができるが、それでも 可変賭け率計算器をも組み込んでいる賭け率計算器システムを意味する。可変賭 け率計算器という用語は、設定賭け率計算器と統合されていようと、いまいと、 可変賭け率を設定できる賭け率計算器システムを意味する。 以下に、本発明の種々の形状を説明するが、これらは例示に過ぎない。 一つの好ましい形状においては、プールは可変賭け率で賭けを受入れることに よって確立される。 別の好ましい形状においては、プールは可変賭け率で賭けを受入れることによ って確立され、初期設定賭け率はこれらの賭け金によって、及びこれらの賭け金 から決定される。この形状の設定賭け率計算器は、たとえ(賭けが進むにつれて )与えられた競争結果に関して全ての賭けた人が正確に同一の賭け率は受けられ ないとしても、それでもシステムは手数料のためのある金額を差し引いた合計金 額を勝った関係者に配分する配当金賭け率計算器である。賭け率は賭けの金額に よってのみ決定され、外部取次者は介在しない。この形状では、実質的に損失の 危 険性はなく、また手数料率の低下の危険性も実質的に存在しない。 別の好ましい形状においては、プールは可変賭け率による「理論的賭け」を( 完全に、または部分的に)使用して確立され、これは、可変プール内の金額が少 ないか、または全く存在していなくても、設定賭け率を設定することができる。 これは賭け率計算器経営者によって達成され、経営者は、ある金額(最終的なプ ールのサイズに比して相対的に少ないことが好ましい)を供給し、次いで彼等が 考案したか、または彼等の利益を反映するマーケットを設定するように、この金 額の部分を各競争結果に投資(place)するように割当てる。金額を(完全に理論 的なプールのための値に基づいて)割り当てる一つの好ましい方法は、以下の式 に従っている。 これらの変数は前と同一の意味を有しているが、手数料率は変化させることがで き、通常の可変賭け率システムのためのものと同一レベルではないことがあり得 る。(賭け率計算器の経営者は、このような理論的賭けを可変賭け率計算器にだ けではなく、本発明の種々の形状の設定賭け率計算器にも使用することができ、 理論的賭けを通常の賭けと区別する必要がない場合には、それらは「投資」され たと呼ばれる。)これらの金額は、必ずしも実際に投資される必要はなく、単に 金額があたかも投資されたかの如く計算を行うことができる。 本発明のこの形状では、損失の機会を小さくすることができるが、必ずしも完 全に排除するとは限らない。また、マーケットの欠陥に起因して、手数料率が指 示するよりも収益率が低くなるらしく思われる。 しかし危険な状態の金額は、最終プールのサイズの極く一部分にしか過ぎず、 最悪でもそれの一部分が損失になるだけであるので、収益率の低下は小さい。殆 どの環境では、この収益率の低下は、賭け限度を低下させるか、可変プールが増 加するにつれて賭け率計算器の経営者が供給する金額を減少させるか、及び/ま たは賭け率計算器の経営者によって投資される金額がプール内にある時に手数料 率を増加させる(及び、本発明の一形状では、彼等から供給されるプールが減少 するにつれて手数料率を線形に低下させる)のような多くの手段によって更に低 下させたり、排除したり、または特別利益に変えることさえもできる。 独立設定賭け率システム(何れの段階も実際の可変プールを有せず、代わりに 完全に理論的なプールを有している)を提供する一つの好ましい方法は、前述し たようにして各競争結果に金額を割当てることによってマーケットを設定し、そ のマーケット内の不適当な箇所を保証するように手数料率を十分に増加させるこ とである。理論的プールのサイズと限度のサイズの調整とを組合わせることによ って、手数料率は特定の収益率を実質的に保証する十分なレベルに設定すること ができる。 一つの好ましい形状では「制限された賭け」が使用される。これらの賭けは、 不正行為、または他の賭け率操作を実効的に防ぐように制限される。例を挙げれ ば、 a)賭け率計算器の経営者の裁量によってのみ取消しができる賭け。賭け率計算 器の経営者が取消しできる条件の例は、 1)賭け率操作が試みられていないことに彼が満足していること、 2)その賭けが小さいこと、 3)現行賭け率が、その賭けが行われた時の賭け率と同じか、またはそれよ り低いこと、 4)その賭けが、それを取消すことのマイナス効果を偶発危険準備金によっ てカバーされるものであること を含む。 b)賭けが、賭け率計算器の経営者によって投資された理論的賭けであるので、 賭ける人によって悪用することができない賭け。 c)一旦賭け率計算器の経営者が受入れた後は、決して取消しまたは変更するこ とができない賭け。 d)賭ける人が、彼が考える最低の賭け率を指定したような賭け。この賭けは受 入れられ、その後に取消すことはできない。 e)完全な個人的な詳細及び/または機密保護保証金を必要とするような、悪用 に対する保護を設定する賦課条件を有する信用取引による賭け。 f)「確認される」賭け。これは好ましいオプションである。 一形状では、賭けのプールを操作するプロセスは、各賭けに関連する個々の金 額として賭けのプールを分析することを含む。しかしながら好ましい形状では、 賭けのプールを操作するプロセスは、若干の、または全ての個々の金額を1また はそれ以上の連続(ランニング)合計内へ加算して、より高速な処理を可能にす ることを含む。後者の方法は、好ましい実施例に使用されている。 一つの好ましい形状では、賭けのプールを操作するプロセスは、賭け金の全て を分析することを含む。しかしながら、本発明の別の形状では、賭けのプールを 操作するプロセスは、賭け金の一部分(例えば各個々の賭けの一部分または設定 賭け率による賭けを開く前の可変プールの一部分)を分析することを含む。 設定賭け率を決定できる多くの方法が存在する。これらの方法は、それが好ま しいオプションではないにしても、相互に決定することさえもできる。 一つの好ましい形状では、0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対す る1または複数の設定賭け率を決定する段階は、各競争結果のための段階に従っ て賭けのプールを操作することによって達成され、これらの段階は、 a)賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 b)手数料を斟酌して減額し、 c)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する 金額を斟酌して減額 することを含む。 計算中に、段階c)及び/またはd)において設定賭け率で勝った賭けに対す る手加減がなされる。一つの好ましい形状では、この手加減は重複しない。 現行設定賭け率による賭けを設定する設定賭け率を決定するに当たって、及び 可変賭け率を決定するに当たって、現行設定賭け率による賭けを準備することが でき、また代替として可変賭け率を決定するだけに対して現行設定賭け率による 賭けを設定することができる。 以下の例は、設定賭け率を計算することができる幾つかの方法に関してある程 度の詳細を説明するためのものである。 一つの好ましい形状では、その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対し て支払うために保留する金額は、上記金額の全てと、可変賭け率による賭けの全 てを含む、その競争結果に対する賭け金である。 一つの好ましい形状では、その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対し て支払うために保留する金額は上記金額の一部分であり、その競争結果に対する 賭け金は対応する設定賭け率による賭けの残りと、可変賭け率による賭けの全て を含む。 一つの好ましい形状では、その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対し て支払うために保留する金額には上記金額は含まれず、その競争結果に対する賭 け金は設定賭け率による賭けの全てと、可変賭け率による賭けの全てを含む。 別の好ましい形状では、その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して 支払うために保留する金額は、現行設定賭け率による賭け以前の上記金額の全て であり、その競争結果に対する賭け金は、現行設定賭け率による賭けの全てと、 可変賭け率による賭けの全てを含む。 一つの好ましい形状においては、方程式及び/またはパラメタは、各競争結果 毎の賭け率(その競争結果に対する賭け金を表している)を発生するものに制限 される。 一つの好ましい形状においては、全ての考え得る競争結果(例えば、1着及び 入着に賭ける場合であることができる)のための賭け率は、定期的に決定され、 表示される。 別の好ましい形状(例えば、3連勝単式、及び4勝式の場合であってよい)で は、全ての考え得る競争結果を表すことが実際的に困難であること、またはその ようにする必要性がないことから、かなり少ない数の競争結果に関しては(例え ば、賭ける人によって要求された場合のような)賭け率は共通に決定され、表示 される。別の好ましい形状では、特に可変賭け率による賭けの場合に、方法の特 定の段階ではどの競争結果に対しても賭け率が決定されず、表示されない場合さ えもあり得る。例えば、賭け率の安定性を強調するために、何れかの競争結果に 対する累積した賭け金が賭け限度の所定の割合を超えた場合に限って、賭け率を 決定し、表示することができる。 上述した表示とは、ディスク、テープまたは他の適当な型のメモリ内に格納さ れた信号のような、プロセッサ内で、及び/またはプロセッサによって使用する のに適する型のものである。 一つの好ましい形状においては、表示は本質的に視覚的である型をも含む。 他の形状では、表示はオーディオ、触覚的、他の適当な型、またはそれらの組 合わせのような型を含む。 「制限」の狙いは、賭け率計算器の経営者の直接的な損失、並びに好ましくは 間接的な損失を防ぐことである。この狙いを達成する機構が設けられていない場 合には、任意の賭けに支払われる金額が使用可能な金額を超え、それによって賭 け率計算器の経営者に直接的な損失がもたらされる恐れがある。更に、賭け率を 過大に調整することができるシステムに対して、賭ける人が否定的な応答をする ことによって間接的な損失ももたらされる。 上述した狙いに合致するどのような方法も受入れ可能である。賭けを通して固 定に維持される金額を指定するような簡単な機構(これは好ましいオプションで はないが)でさえも十分である。 一つの好ましい形状では、何れか1つの設定賭け率による賭けを斟酌して賭け 率を調整する前に、その賭けに割当てられるプールのある適切な部分以上の限度 は許されない。 一つの好ましい形状においては、対応する各設定賭け率毎に「賭け限度」が計 算され、その表示がその賭け率の表示と共に生成される。 一つの好ましい形状では、賭けのプールの一部分が決定され、更にその一部が 限度(設定賭け率による賭けに支払われる最大金額)として指定され、賭け限度 は設定賭け率による賭けに支払わなければならない賭け率を斟酌することによっ て、この金額から決定される。 一つの好ましい形状では、上記一部分は、配当を支払わなければならない結果 の数に分割した後の総可変プールであり、そのある割合(L)が設定賭け率によ る賭けに支払うように割当てられる。賭け限度は、設定賭け率による賭けに支払 わなければならない配当率を斟酌することによって、この金額から決定される。 好ましくは、これは次の式の何れかを使用して達成する。 別の好ましい形状では、上記一部分は、配当を支払わなければならない結果の 数に分割した後の、そして手数料及びその競争結果に対する設定賭け率による賭 けに支払うために保留する金額を減額した後の、賭けのプール(正味プール)で ある。その割合(L)は設定賭け率による賭けに支払われる最大金額として割当 てられ、賭け限度は設定賭け率による賭けに支払わなければならない配当率を斟 酌することによってその割合から決定される。 好ましい実施例では、これは以下の式を使用して達成される。 これは、SD(Y)の定義を斟酌すると次のように簡略化される。 賭け限度=L×BV(Y) 明らかに、これは将に可変プール上の、所与の競争結果に対する賭け金のある割 合である。 もし本発明の方法に従えば、優先順位を持つ約束事(例えば、手数料、及びそ の競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金 額)が損なわれる程設定賭け率による賭けが大きくなることは阻止される。 一つの好ましい形状では、設定賭け率による賭けに対して支払うために保留す る金額を、 a)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 b)手数料を斟酌して減額し、 c)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために保留 する金額を斟酌して減額 した後に、設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額が、賭け のプールを超えないようにするが、 それは、 1)その競争結果に関するある限度が i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために 保留する金額を斟酌して減額 した後に、賭けのプールを超えないようにし、 2)その競争結果に関する賭け限度を、その競争結果に関する設定賭け率を斟 酌することによって上記限度から決定し、 3)設定賭け率の金額が賭け限度を超えないようにする ことによって達成する。 一つの好ましい形状においては、たとえ現行設定賭け率による賭けが可変賭け 率を決定するに当たっては斟酌されているとしても、現行設定賭け率による賭け について設定される設定賭け率及び賭け限度は、現行設定賭け率による賭けを計 算に斟酌することなく決定される。 別の好ましい形状では、現行設定賭け率による賭けを計算内に斟酌して現行設 定賭け率による賭けについて設定される設定賭け率及び賭け限度、並びに可変賭 け率が決定される。実際にはこれは、賭け限度が、設定賭け率による賭けのサイ ズを制限しないことを意味している。何故ならば、賭け率は、賭けの効果によっ て下方に調整され、限度と同一の狙いを達成するのを援助するからである。一つ の好ましい形状では、計算に現行設定賭け率による賭けを斟酌するプロセスは、 現在の賭けのための設定賭け率を計算するのに使用される変数の中にその賭けを 含ませることを意味する。しかし、別の好ましい形状では、その賭けを斟酌する プロセスとは、もし最後の再計算以降のその競争結果に対する累積した賭けの効 果が所定量だけ賭け率を変化させれば、その賭けが上記変数内のみに含まれるこ とを意味する。 得られた設定賭け率が賭ける人に受入れられるようにするために使用できる一 つの方法は、彼のために彼の賭けの他の詳細と共に、彼が考える最低の賭け率を 指定することである。もしこれを彼自身が直接(例えば、タッチスクリーン、キ ーボードを使用することにより、または彼によってマークされたカードをカード 読み取り装置と共に使用することによって)行えば、それは何等かの間違いの責 任が彼次第ということになる。賭ける人が賭けを調べることができるようにする ために、プロセッサへ託送する前にそれに関連する情報を画面上に表示すること ができる。この方法はシステムの完全性を保証はするが、賭ける人にとっては扱 い憎いと考えられ、満足度は低い。 賭けの「確認」は、短時間の間に多くの業務(賭け率を設定する業務を含む) を処理しなければならないシステムがもたらす問題を解消し、しかも正しくない として、または賭け率が受入れられないとして、賭けを拒絶する機会を賭ける人 に与える好ましい方法である。 この方式に伴う一つの問題は、設定賭け率による賭けの要求と、その賭けの確 認との間に遅れを生ずることである。従って、他の設定賭け率及び可変賭け率を その間に要求及び/または処理することができる。従って、一時に、要求はされ たが確認はされていない複数の設定賭け率が存在し得ることになる。 このような環境において、もし1または複数の賭けが大きいか、または1つの 競争結果に集まれば(そして、これはよくあることである)、その競争結果に対 して設定される賭け率は、ある設定賭け率による賭けに対する各「要求」の後に 下方に調整しない限り暴騰することになる。しかしながら、もしこのような要求 を反映するように他の競争結果の賭け率を上方に調整すれば、これら他の競争結 果に割当てられるどの賭け率も(もしその賭けが確認されないならば)高騰し過 ぎるようになる。この問題に対処する安全方法を使用しない限り、賭け率の不正 操作の可能性はかなりなものになる。好ましい実施例では、この問題は、設定賭 け率によって賭けが要求された競争結果の賭け率を下方へ調整し、その賭けが確 認されるまで(その賭けの結果としての)他の競争結果に対する賭け率を上方へ 調整しないことによって解消している。従って、設定賭け率による賭けを迅速に 確認する程、良好である。 しかしながら、この解決法はそれ自体問題を抱えている。賭けの流れが増加す る時点に(これは、特にイベントの直前には、よくあることである)、全てでは ないにしても、少なくとも若干の賭け率が上述したプロセスによって大幅に抑制 されてしまう。これは、可変賭け率によって賭ける人にとっては良い賭け率をも たらすかも知れないが(何故ならば、これらの低い賭け率においては設定賭け率 が低いことが約束されているから)、それにも拘わらず、賭ける人がマイナスの 反応を示すであろうから、設定賭け率を抑圧することは望ましいことではないも のと考えられる。 この効果に起因する賭け率の過大な抑圧は、補償機構によって解消することが できる。一つの好ましい方法は、これらの時点における賭け率を調整する「賭け 率安定化技術」である。一つの好ましい形状では、賭け率の調整の程度は、最も 新しく取引きされた設定配当(現在の賭けを含ませることによってもたらされた 相場の前の)の逆数の和の合計に基づいている。賭け率の抑圧は一般には低いも のであるから、通常は補償機構を使用することは必要はないものと考えられる。 もし(考えているように)本発明によって設定賭け率を設けたことが、レースの 直前のようなピーク時間における要望を大幅に低下させるのであれば、補償機構 は特に必要ではなくなる。 一つの好ましい形状では、全ての賭けの少なくとも2つの型の記録が生成され る。即ち、メモリ内の電子的な記憶及びディスクまたはテープ上の磁気的な記憶 の両方を含むことができるコンピュータ記録と、印刷された券、磁気記憶または 他のある適当な手段の形状であることができる賭ける人のための記録である。 一つの好ましい形状では、ある賭けに関して記録された情報は、競争の型(例 えば、競馬、繋駕競馬、犬、陸上競技、フットボール)、競争開催地、日付、イ ベント識別(例えば、番号)、競争結果識別(例えば、競争者の番号及び/また は名前)、賭けの金額、賭け率、及び賭けの型(例えば、1着、着順)に関する 情報から選択される。 可変賭け率は、可変賭け率による賭けに対する配分(収益率が柔軟であるよう に)がなされる前の優先的約束事の全てを斟酌すするプロセスによって決定され るので、システムが全手数料率を設定しないか、または設定することに失敗する 機会は実質的に存在しないことは明白である。 「差をつけた手数料率」(可変賭け率による賭けに対しては手数料率が低い) は、設定賭け率システムと共に好ましいオプションであり、これは以下のような 多くの長所を有している。即ち、 a)低い手数料率(従って、より良い賭け率)が可変賭け率プールへファンドを 引き寄せる。 このプールに十分なファンドを引き寄せることは(特に賭けの早期の段階に おいて、設定賭け率により賭けることができる堅実なベースを作ることになるの で)極めて望ましいことであり、可変賭け率プールが大きい程、賭け率に大きい 影響を与えることなく受入れることができる設定賭け率による賭けも大きくなる 。多分理想的な状態は、設定賭け率金額と可変賭け率金額との間に均等に分割さ れるプールを持つことであろう。 それが望ましいと考えるならば、早めに賭ける人にボーナス配当、割引き、 福引への無料入場、または料金別納の賭けのための証明書のようなさらなる優遇 措置を設定し、また時間及び場所に関してのような設定賭け率による賭けに制限 を賦課することもできる。これらの優遇措置及び/または制限を設けない場合に は、可変プールがかなり減少し、そのためにシステムの応用がかなり制限される ことが考えられる。 設定賭け率によって賭ける人はより高い手数料率に当面するが、これはシス テムにとって(設定賭け率の人気の故に)も、または設定賭け率により賭ける人 にとって(彼等はそれが下方に調整される前の賭け率を享受できるので、また彼 等が賭ける時点を、即ち賭け率がピークに達したと思った時点を彼等が選択する 利点を持っているので)も大きい欠点であるとは考えられない。 b)ある配当を得るための機会と、最良賭け率とに対する手数料率を相殺するこ とによって、現在屡々用いられているよりも公平なシステムが得られる。 c)可変プールに対する手数料率を低くすると、従って、最終賭け率がより射倖 的になると、S.P.、ブックメーカのような不法経営者に重大な効果を与える 。これらの人々は最終賭け率を、ブックメーカの最終賭け率、または最終賭け率 計算器の賭け率(場合によっては割引または優遇措置を伴う)の何れかを設定す る。表示され、大衆が利用できるようにされた最終賭け率に対する手数料率が低 い程、これらの経営者は生き残ることがより難しくなり、一般大衆は彼等に賭け ることを望まなくなる。 d)設定賭け率の一般的な有効性も賭ける人に刺激を与え、不法経営者等に賭け る人を減少させる。従って、公認されたプールへの移動が増加し、レーシング産 業、及び一般的には共同体への収益が大きくなる。 1または複数の手数料率及び賭け率を調整できる方法は数多く存在する。最も 簡単で、最も効率的な方法は、次の初期方程式内のA及び/またはBを変化させ ることである。 可変賭け率方程式の場合にA=1−VCRを使用し、設定賭け率方程式の場合 にA=1−SCRを使用し、両方の場合にB=1−SCRを使用すると、次の2 つの方程式が得られる。これらは、好ましい実施例に使用される(賭け確認が付 加された場合を除く)基本的な形状である。 また、好ましい実施例の説明は、勝者に賭ける場合であるからNR=1である ので、方程式は更に簡略化され、 これらの方程式対の何れかを適用するとVCR及びSCRの平均である収益率 が求められる。 初期方程式のより一般的なバージョンは、次のような形状を有している。 ここに、パラメタA−F(付録参照)は賭け率計算器の経営者によって調整可能 であり、これらは賭けの間に変化させることはできる(そして他の値の関数であ ることさえできる)が、そのようにしないことが好ましい。 この形状は、それが初期方程式に数学的に等価であることを示すことができて も、そして同じように縮小することができても、時にはより便利であり得る。各 パラメタは、実際に手数料率を変化させるようにセットすることができるので、 この形状は滑らかな、そして有利な変化を賭け率に与えることに関して柔軟性の 程度が大きい。例えば、賭けの始めにD(設定賭け率方程式の場合)を1よりも 僅かに大きい値に設定することによって、設定賭け率を可変賭け率に比して抑圧 することができる。しかしながら、賭けが進み、PC(Y)が0から増加するに つれて、Dもその値が下がり、その理由から賭け率は増加する傾向がある。これ は賭けの早い段階に、可変賭け率が有利になるように賭け率に大きい差をつけて その時点には可変プールへファンドを引き寄せ、従って設定賭け率によって賭け ることができる安定なプールを供給する。 理論では、各パラメタ毎にさまざまな値を選択することができ、パラメタのい ろいろな組合わせを配列することができるが、実際にはシステムの制約から比較 的僅かな組合わせだけが実現されるに過ぎない。 詳しく述べれば、ある競争結果に対して支払われる合計金額が使用可能な合計 金額を超えてはならないという不可避的な制約が存在する。この制約は、全手数 料率(望む率がどのようであっても、そしてどのようなパラメタの組合わせによ ってそれに到達しようとも)の支払を可能にし、また使用できる組合わせを制限 する。 高度に望ましい制約は、その賭け率が、与えらえた競争結果に対する賭け金を 表す(従って、その競争結果に対する要望を表す)ことである。この制約からの 変化が大きい程、特定のプロセスの有用性が低くなる。 システムは、設定賭け率と可変賭け率との間に差をつけ、維持することができ る。この能力がなければ、全ての賭ける人に設定賭け率を設定する能力は大幅に 制約されることになる。従って、この高度に望ましい制約は、パラメタの使用可 能な組合わせを更に制限する。 以下の方程式は、一般方程式を適用できる方法への若干の付加的な例である。 ここでは(そして一般的に殆どの場合)、一般方程式の形状は設定賭け率方程式 に最も有用であるが、これはそのように排他的ではない。 これらの方程式は好ましい実施例に使用された式に類似している。しかしなが ら、この形状では利益率はVCRである。 PC(Y)またはBS(Y)、または両者を操作することによって、設定賭け 率において勝った賭けの支払いを斟酌することができる。この斟酌の重複を回避 する一つの方法は、一般方程式内でE=1−Cをセットすることである。 この型の方程式は、 及び、 を含む。 手数料率は、方程式内のパラメタを操作することによる以外の方法で決定、ま たは変更することもできる。他の方法の例は、以下のものを含む。 a)1または複数の変数の部分集合を取る。例えば、ある値より上(例えば、2 ドルより上)の賭けに対応する金額のみをTBV及び/またはTBS内に含ませ ることによって手数料率を増加させることができる。勿論、AまたはBのような パラメタを変えることによって手数料率は予測できるものよりも僅かに小さくな るが、それでもこの方法は有用である。 b)理論的賭けを使用する。設定賭け率及び/または可変賭け率による賭けを使 用し、例えば、それらをBV(Y)及び/またはBS(Y)及び/またはPC( Y)内には含ませるが、TBV及び/またはTBS内には(部分的にも、または 全部を)含ませないことができる。別の方法は、理論的賭けを実際の賭けの場合 と同じように計算内に含ませるが、賭け率が計算される競争結果に関してのみ含 ませるのである。もしこれらの理論的賭けが(全ての競争結果に対して一定の数 字ではなく)実際に賭けられた金額の関数であれば、賭け率はこれらの競争結果 に対して実際に賭けられた金額を表し続け、これは好ましい方法である。これら の多くの方法ではA及び/またはBを変化させても同じ結果になるが、他の方法 では僅かに異なる結果が出る。 一つの好ましい形状では、本方法は、変数またはパラメタが変化した時に、少 なくとも段階b)及びc)を繰り返すことをも含む。 ある競争結果についての計算を遂行した後に、これらの変数の最新値を反映す るように視覚的な、または他の表示を更新することができる。しかしながら、若 干の値は迅速に変化する性質があるから、それらを定期的に更新する(好ましい 実施例において行われるように)方がより適切である。一つの例は、5−10 秒 間隔で、及び/または何れかの競争結果に対する累積賭け金(可変賭け率及び設 定賭け率による賭け金の組合わせ)が賭け限度の所定の割合を超えてから更新す ることである。 全ての賭けを再計算する代わりに、ある競争結果に対する累積的な賭け(可変 賭け率及び/または設定賭け率での)が、規定された金額(例えば、賭け限度の 所定の割合)を超えない限り、設定賭け率による賭けに現行賭け率を割当て続け 、規定された金額を超えた時に限って再計算して、表示される情報を変化させる ことも可能である。 計算を遂行するに当たって、複数のプロセッサを使用するとか、適切な計算を 同時に遂行するとか、あるしきい値に到達した時に限って賭け率を再計算すると か、適切な場合には浮動小数点演算を避けるとか、プロセッサ出力を緩衝すると かのような速度強調技術を使用することができる。 若干の状態では、もし設定賭け率で、連続して素早く一連の大きい賭けが行わ れると、その賭け率が急激に低下(即ち、「プランジ(plunge)」)することにな り、一般に、賭けた人達を完全に不満にさせる。 この潜在的な問題を減少させる一つの方法は、賭け限度を低下させることであ る。別の方法は、プールをできる限り大きくさせることであり、このようにする 一つの方法は、種々の場所からのプールを加え合わせ、最も大きい賭けでも重大 な問題をもたらさないようにすることである。 しかし若干の場合には、これらの解決法では十分ではないかも知れない(例え ば、プールが小さい方が刺激的である)。従って、一つの好ましい形状では、賭 け限度を調整する「プランジ変調係数」を導入することを提唱する。 この変更の目的は、大きい賭けがなされた場合に、ある合理的な時間を設けて その間に平均サイズの賭けを行う人が、賭け率を極めて大きく低下させないよう な賭けを行うことができるようにすることである。このような狙いに矛盾しない どのような方法でも十分である。このような方法には、何等かの大きい賭けの後 のある期間にわたって元の賭け限度の指定された割合に賭け限度を設定すること 、及び任意の端末において同一人が一つの競争結果に対して連続的に賭けること を 阻止することが含まれる。 この目的を達成するための一つの好ましい方法は、ある競争結果に対する賭け 限度を、大きい賭けのサイズに関係付けてあるだけではなく、爾後にその競争結 果に対してなされた賭けの数及び相対サイズにも関係付けた率に減少させること である。 この変形の一つの形状では、先ず賭け限度に対する複数の競争結果に対して最 新の設定賭け率で賭けられた金額の重み付けした連続(ランニング)平均(RA )を、以下のようにして決定する。 RA=RT/W ここに、 RT=WF×RT+B、 W=WF×W+LB、 WF=0.98、 B=現在の賭け金 LB=現在の賭けに対応する賭け限度 である。 初期設定は、B及びLBの値が平均履歴値であるものとして、これらの値が向 かう値であり、RTはB/(1−WF)に向かい、WはLB/(1−WF)に向 かう。RAは、賭け限度の平均的割合の、システム上でなされた賭けを表す最新 の賭けに向かって重み付けされたスナップショットを与える。 各競争結果に対する設定賭け率による賭けの重み付けされた連続平均も、同じ ようにして維持される。 RA(X)=RT(X)/W(X) ここに、 RT(X)=WFX×RT(X)+B(X)×{B(X)/AB(X)}、 AB(X)=RA×BL(X)=他の競争結果に対する賭けの、賭け限度の平 均的割合に基づくこの競争結果の予測される平均的賭け、 W(X)=WFX×W(X)+1、 B(X)=現在の掛け金 BL(X)=現在の掛けに対応する賭け限度、 MBL(X)=BL(X)/{RA(X)/AB(X)}=変更された賭け限 度、 である。 MBL(X)は、MBL(X)がBL(X)より大きい場合を除いてBL(X )に置換される。B(X)が、賭け限度(AB(X))の平均的割合に対応する 値を有しているものとして説明を進めると、初期値はこれらの変数が向かう値に セットされる。即ち、RT(X)はAB(X)/(1−WFX)に、そしてW( X)は1/(1−WFX)にセットされる。賭けの確認が使用され、そしてある 賭けの確認に失敗した場合には、先に記憶した値を使用するか、また失効してし まった賭けを無視することによって、前の賭けから数字を再計算する。 また、本発明の一面によれば、設定賭け率計算器によって賭ける「装置」も開 示される。本装置は、賭けのプールを操作することによって設定賭け率及び/ま たは可変賭け率を設定し、ある競争結果に対して支払われる合計金額が使用でき る合計金額を超えないようにする。本装置は、 a)賭けのプールを形成する各賭けに関するデータを受ける入力手段と、 b)0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の設定賭 け率及び/または可変賭け率を、賭けのプールを操作することによって決定する 処理手段と、 c)命令、上記データ、及びこれらのデータから導出された情報を格納するため のメモリ手段と、 d)そのように計算された各競争結果に関する情報を表示する表示手段と、 e)設定賭け率による賭けに対して割当てられた設定賭け率を用いて賭け率計算 器による賭けの記録を作成する記録手段 を備え、 それによって設定賭け率計算器を構成している。 一つの好ましい形状では、処理手段は、設定賭け率限度及び/または各対応す る設定賭け率毎の賭け限度を計算する手段を含み、上記表示手段はそれを表示す る手段を含む。 一つの好ましい形状では、表示される各競争結果に関する情報は、日付、競争 の型、賭けの型、賭け金、設定賭け率及び可変賭け率、限度、賭け限度、可変賭 け率プールのサイズ、設定賭け率プールのサイズ、競争開催地の識別情報、1ま たは複数のイベント、及び1または複数の競争結果(及び/または1または複数 の競争者)から選択される。 表示される情報の最終形状の決定に当たって、どのような適当な方法(例えば 、切捨てまたは丸め)を使用してもよい。 設定賭け率による賭けの処理が、可変賭け率による賭けの処理とは異なるよう な状態は数多く存在する。遅い出場取消し 可変賭け率による賭けだけが存在する場合に、賭けが開始されてから競争者が 出場を取消した場合、その競争者を含む競争結果に対する賭けがプールから除か れて新たにファンドの作り直しすることが多い。そこで、変更されたプール金額 で賭け率が再計算される。 しかしながら、設定賭け率による賭けの場合、既に他の競争結果に割当てられ ている賭け率は、出場取消しした競争者がその時点にフィールドにいなかった場 合の賭け率よりも大きくなる。始めの設定賭け率をファンドとするパーティ(賭 けシステムの経営者、またはここで説明しているように、可変賭け率で賭けた人 達の何れか)はその賭けを補償する必要があり、これは出場を取消した競争者を 含む競争結果に対して再ファンド作りしなければならない。 この問題を処理する一つの方法は出場取消し前になされた勝った賭けから控除 することであり、控除のレベルを決定する一つの方法は出場を取消した競争者の 最後の可変賭け率に基づくことであり、控除は配当の逆数に基づく(例えば、1 着当て式の場合、4.0 ドルの配当ならば 25 セントである)。この方法も本発明 の一つの形状において使用されている。 しかしながら、コンピュータ化された設定賭け率を用いれば、より正確な方法 が可能である。以下に説明する方法は、好ましい実施例において使用される方法 である。与えられた競争結果への(賭けに勝った場合に限って実際に控除される べき)設定配当からの控除率は次式から計算される。 ここに、Xは出場を取り消した競争者の数であり、全ての変数はその競争者を含 む賭けが除去される直前に存在した値を有し、そしてBS(X)及びBV(X) は出場を取り消した競争者を含む賭けを形成している。 与えられた競争結果に対する現在の賭け率を再計算するために、出場を取り消 した競争者を含む賭けが除去される前に、その競争結果に対してなされた全ての 設定賭け率による賭けにこの控除率を適用する。出場を取り消した競争者を含む 賭けを除去し、配当を支払わなければならない結果の数にプールを分割し、そし て手数料を減額した後に、控除可能であるとして計算された合計金額を、その競 争結果に対する分配のために使用可能なプールへ戻して加える。それから賭け率 を再計算する。同着 ある結果に対して、通常支払う必要がある配当よりも多くなる同着の場合を考 慮しておかなければならない。これは例えば1着配当の場合に、2人の競争者が 1着に同着であるとして、少なくとも1人の特別な競争者が着順(配当を支払う べきか否かの決め手となる)に関して主張すると発生する。 この状況では、各同着者を含む設定配当は、同着者の数によって決定される係 数によって分割される。1着の同着者が2人である上例では、各配当は2で除算 される。最低配当 最低配当を支払うことを要求する支配権では、これは設定賭け率についても指 定することができる。これは、他の指定された設定賭け率と同様に可変賭け率に 衝撃を与え、また通常の可変賭け率状況における最低配当と同じようにして他の 可変賭け率及び収益率に衝撃を与える。図面の簡単な説明 本発明及びその特色及び長所の理解を更に援助するために、以下に添付図面を 参照して本発明の「好ましい実施例」を説明する。 図1Aは、本発明の処理方法を実施可能にするシステム構成のブロック線図で ある。 図1Bは、本発明の処理方法を実施可能にする代替システム構成のブロック線 図である。 図2Aは、本発明によるアルゴリズムを示す流れ図である。 図2Bは、図2Aに示すアルゴリズムの初期化手順をより詳細に示す流れ図で ある。 図2Cは、各賭けが図2Aに示すアルゴリズムによって処理される際に開始さ れる手順をより詳細に示す流れ図である。本発明を遂行する最良モード 序文 以下に説明する好ましい実施例では、可変賭け率による賭けと、設定賭け率に よる賭けとに対して異なる手数料率(例えば、それぞれ 10 %及び 20 %)を採 用している。 最良モードを示すために選択した例は、あるレースにおいてなされた1着当て の賭けである。従って、使用される用語(例えば、ある競争の勝者に対する賭け 金)はこのような状況を考えている。他の賭けの型の説明では、その賭けを『特 定の「競争結果」に対して』と呼ぶ。本発明の動作 図1Aは、本発明の総合動作を示すブロック線図である。全ての処理を中央制 御するプロセッサ10が入力/出力(I/O)バス14に接続されている。プロ セッサは入力回路20(入力B)からライン18を通して到来するデータを、表 示装置16へ導かれるデータを含む他の全ての必要データに変換する。 メモリ11もI/Oバス14に接続されており、データ及びアドレスを一時的 に格納し、プロセッサ10を動作させるのに使用されるソフトウェア命令も格納 している。 種々の周辺機器もI/Oバス14に接続されている。例えば、ディスク12及 びテープ13のような記憶デバイスを接続することができる。 典型的には、多くの入力源、及び多くの表示装置が存在する。入力源は、中央 プロセッサへ直接アクセスを有する個々の端末であることができる。 代替配列では、入力源は図1Bに示すように従属プロセッサ24であることが できる。典型的には、これらの従属プロセッサは異なる地理的場所(例えば、異 なる市または州)に配置されており、多くの端末28からのデータをまとめる。 また各従属プロセッサには(I/Oバス22を介して)表示装置26も接続され ており、これらは従属プロセッサによって制御される。 各端末28は、それ自体の端末表示装置30を有している。これは、もし賭け た人が設定賭け率による賭けを確認することを依頼すれば、賭けた人の側で迅速 に判断をするのを容易にする。この表示装置は、その判断を行うための必要情報 の全て(特に要求された設定賭け率による賭けに割当てられた賭け率)を表示す ることを考えている。 初期化 プロセスは、賭け率計算器で受けた賭けの数が、設定賭け率で賭けることがで きる安定したプールを作るのに十分になると、段階50から開始される。一般に これは、レースの約 30 − 45 分前に発生する。プロセスは線51を経て段階5 2へ進む。段階52に関して、以下に図2Bを参照して説明する。このプロセス の第1の部分を段階53に示す。競争者を増分的に計数するカウンタXは1にセ ットされ、賭けカウンタZは0にセットされる。Nは競争者の数に等しくセット され、TBVは可変プール内の賭けられた金額に等しくセットされる。この段階 では、賭け率計算器の設定賭け率部分には賭けがなされていないので、確認済設 定賭け率プールTBSの金額は0にセットされる。 手数料率には、理論的には0から1までの任意の小数値を与えることはできる が、最適値は可変プールに対しては 10 %であり、設定プールに対しては 20 % であるもと考えている。従って、VCRは 0.10 に等しくセットされ、SCRは 0.20 に等しくセットされる。設定賭け率で賭けた人(もし賭けに勝てば)に払 い戻すように割当てできるる分配可能な正味のプールの最大割合のための最適値 は約 12.5 %であると考えており、従ってLは 0.125 にセットされる。 段階54において、今度は、あるループによって各競争者毎に変数の値がセッ トされる。本発明のこの説明では、各競争者毎のデータは変数(一般に、段階5 4におけるように一次元アレイの形状)で格納されているものとして記述する。 しかしながら、データのこの格納の手法は、そのようにする方法の1つの可能性 を示したに過ぎない。 従って、先ずリスト上の第1の競争者(X=1)のための適切な値がセットさ れる。BV(X)(ここでは、BV(1))は、賭け率計算器上で第1の競争者 に対する賭け金に等しくされる。ある競争者に対する賭け金が0であるような見 込みのないイベントにおける一つの好ましい方策は、不確定な値が計算に導入さ れるのを避けるように、賭け率計算器の経営者がその競争者に名目上の金額を投 資することであろう。または、そのような状況では計算をサイドステップさせ、 その競争者に賭け率及び賭け限度を割当てるというような、他の機構を使用する ことができる。この時点までは賭け率計算器の設定賭け率部分は、どの競争者に ついても賭け金は0であるから、BN(1)は0にセットされる。同様に、この 時点まではどの競争者に対しても、賭け率計算器の設定賭け率部分が支払うため に保留する金額も0であるから、PC(1)は0にセットされる。同様に、PN (1)=0にセットされる。 また段階54において、可変配当VD(1)及び設定配当SD(1)が以下の 方程式に従って計算される。 即ち、 即ち、 更に、第1の競争者に対する設定賭け率による賭け限度が次式に従って計算さ れる。 BL(X)=L×BV(X)=0.125×BV(X)=BL(1) このようにして、もし限度金額の賭けが成功すれば、分配に使用可能な正味プ ールの最大 12.5 %が、この設定賭け率において賭けた人に払い戻される。この 金額は、この競争者に可変賭け率によって賭けた人に対して払い戻すのには最早 使用できないので、彼等が受ける賭け率は引下げられる(以下に説明する)。 これで第1の競争者(X=1)のための全ての関連変数が初期化されたことに なるので、段階56において、次の競争者のための値をセットできるようにカウ ンタXが増数(インクリメント)される。 次の判断段階57では、Xが競争者の数Nより大きいか否かが調べられる。も し、この場合のように、大きくなければ、プロセスは線58を介して段階54へ 戻され、次の競争者についてプロセスが繰り返される。しかしながら、もしXが Nよりも大きければ、これは全ての競争者のための変数が計算されたのであり、 プロセスは線59を介して段階60へ移動し、段階60においては段階62から 線61を介して入力が倒着するまでプロセスは休止する。 段階60に関して、図2Cを参照して説明する。初期化の直後に受けた第1の 入力は新しい賭けであろう。そこで、判断段階63の答は YES になり、処理は 段階65へ進められる。賭けが可変賭け率による賭けであろうと、または設定賭 け率による賭であろうと、これは同じである。段階65においては、Zが増数さ れ、TがZに等しくセットされる。つまり、第1の賭けに対してZは1に等しく される。BZ(1)は、たとえこの段階では要求されているだけであっても(設 定賭け率による賭けであるという事実によって)賭け金に等しくセットされる。 Y及びNCZ(Z)は共に、賭ける人によって選択された競争者の数に等しくセ ットされる。 予備再計算 前述したように、設定賭け率による賭けと、その賭けの確認との間には必然的 に遅れがあるので、ある時点においては、要求はされているが未だに確認されて いない多くの設定賭け率による賭けが存在し得る。競争者Yに対するこれらの賭 けの合計金額を記憶するのが変数BN(Y)の機能であり、その競争者が勝った 場合にそれらの賭けに支払うために保留する合計金額を記憶するのがPN(Y) の機能である。 入力Aから線61を介して段階60へ達する入力は、可変賭け率による賭け、 ある設定賭け率で賭けられたある金額に対する要求、または賭けであると確認済 の設定賭け率による賭けの形状の新しい賭けであり得る。または、それは先行設 定賭け率による賭けの確認、拒絶、または間違いであり得る。もしそれが新しい 賭けであれば、段階67は、賭けがどの型であるかを判断する。 「もしそれが可変賭け率による賭けであれば」、段階68において賭け金を、 この競争者に対する賭け率計算器の可変賭け率部分の賭け金BV(Y)と、賭け 率計算器の可変賭け率部分の合計賭け金とに加算する計算が遂行される。即ち、 BV(Y)=BV(Y)+BZ(Z) TBV=TBV+BZ(Z) 可変賭け率による賭けは、賭け率に関して確認する必要はないから、それらは 直ちに委託されたプール内の金額に加算される(その賭けに対してどのような調 査も行わずに委託されたプール内にその賭けを含ませるためにプロセッサに引き 渡される)ことに注目されたい。 これは確認プロセスによって達成される。賭けが入力される(賭けを要求され た経営者によって、または直接的に賭ける人がタッチスクリーン、キーボード、 またはカード読み取りデバイスのような手段によって)と、その賭けの詳細が端 末表示装置30上に現れる。このようにして(もし望むならば)確認前に多数の 賭けを入力することができ、賭けた人は、例えばボタンを押すことによって画面 上で賭けを確認することができる。何等かの誤りがあれば、経営者が、または賭 けた人が直接タッチスクリーンまたはキーパッドによって修正できる。可変賭け 率による賭けの確認には時間制限はない。 賭けを確認することによって、賭け率の不正操作(例えば、単に若干のイベン トが挙行されてしまった後に賭けの取消しを防ぐようになっている他のプロセス では発生し得る)が阻止される。 賭けた人が(特に、賭け率を操作するのに使用できる大きい賭けの)賭け金を 支払わないという問題を回避するために、賭けが確認される前に支払いが要求さ れる。支払いは、現金の形状で、または「スマート」カードのような他の手段に よって、またはファンドを含む口座に直接アクセスして行うことができ、端末は ファンドが使用できない如何なる賭けも確認を拒絶する。 上述した計算の後に、プロセスは段階86へ直接分岐する。 「もしそれが設定賭け率による賭けであれば」、段階69において、要求され た賭けが賭け限度より大きいか否かが判断される。もし大きければ、プロセスは 段階70へ進められ、賭け金BZ(Z)は競争者Yのための賭け限度、即ちBL (Y)に等しくセットされ、プロセスは段階71へ進む。しかしながら、もし要 求された賭けが賭け限度よりも大きくなければ、プロセスは段階71へ直接進め られる。 段階71は、設定賭け率による賭けを要求した人が、その賭けを直ちに(即席 判断で)受入れることを願うか否か、または確認手順を入力することによってそ れを拒絶または確認する機会(賭け率及び賭け金が一回表示される)を得たいの か否かを試験する。何れにしても、賭けた人がその賭け金を支払わない問題を回 避するために、可変賭け率による賭けと殆ど同じように、賭けが確認される前に 、そして好ましくは彼等が要求する前においてでさえ、(軽薄な賭け、または操 作を狙った賭け思い止まらせるように)支払うことを要求する。 もし賭けた人が確認手順を入力することを望まないならば、プロセスは段階7 2へ進み、もしその賭けに勝った場合に支払うべき金額が次式に従って計算され る。 PZ(Z)=BZ(Z)×SD(Y) プロセスは段階84へ直接進められる。 もし賭けた人が確認手順を入力することを望めば、プロセスは段階73へ進ん で、その賭け金は、未確認設定賭け率による賭けの合計金額、即ちBN(Y)に 加算される。また、競争者Yが勝った場合に賭けZに支払われる金額、即ちBZ (Z)×SD(Y)がPZ(Z)内に記録され、PN(Y)内のYに関して未確 認であるとする金額の合計に加算される。即ち、 BN(Y)=BN(Y)+BZ(Z) PZ(Z)=BZ(Z)×SD(Y) PN(Y)=PN(Y)+PZ(Z) 次いでプロセスは段階74へ進み、以下の計算が遂行される。 BL(Y)=LXBV(Y) これらの方程式の説明は以下の通りである。 前述したように、純粋な可変システムにおける1着当て式の配当(NR=1の 場合)のための基本式は、 である。 設定賭け率計算器の場合の計算はより複雑である。可変賭け率により賭けた人 に支払うために使用可能であるとして計算された金額、即ち(1−VCR)×T BVは、適切な手数料を控除した後に、賭け率計算器の設定賭け率部分上の合計 賭け金(確認済み)分、及び賭け率計算器の設定賭け率部分上のこの競争者に対 する賭け金(未確認)分、即ち(1−SCR)×(TBS+BN(Y))だけ増 加される。しかしながら、可変賭け率により賭けた人達(及び爾後に設定賭け率 によって限度まで賭けた人達)への配分に使用できるこの合計は、確認されてい ようと(PC(Y))、未確認であろうと(PN(Y))この競争者に設定賭け 率により賭けた人達のために既に保留された金額だけ減額されている。 設定賭け率の手数料率SCRをあたかも全ての賭け金に適用するかのように、 及び計算に含まれているかのように使用することを除いて、設定配分SD(Y) の計算にも同じ原理が採用される。 次いで賭け限度BL(Y)が、賭け率計算器の可変部分上のこの競争者に対す る賭け金から計算される。 この点で再計算される唯一の賭け率は、設定賭け率による賭けがなされた競争 者に関する賭け率であることに注目されたい。 賭け率(及び賭け限度)を計算するこの方法は、そのようにする一つの方法を 示したに過ぎず、それが伝統的であるので好ましい方法として採用したまでであ る。伝統性の薄い採用可能な方法は、支払いに使用できる金額を、この競争者に 対する賭け金(未確認)にだけではなく、他の全ての競争者に対する金額にも( 即ち、それの連続合計の形状でのYの全ての値のためのBN(Y)の値)加算す ることである。これにより賭け率は僅かに気前がよくなるが、もし他の1または 複数の走者について重大且つ異常な量の賭けが未確認であれば(実際に起こり得 る)、これらの賭け率は気前良過ぎることになる。 段階75における手順は、賭けを確認することを試み、プロセスは線78を介 して段階60へ戻され、メッセージが適切な端末28及びその表示装置30へ送 られる。この実施例では、設定賭け率で賭ける人へ提示される賭け率が、段階7 4における再計算の直前に存在していて次式によって便宜的に評価される賭け率 であることに注目されたい。 提示設定配当=PZ(Z)/BZ(Z) 提示される賭けの量は、BZ(Z)の現在の値によって与えられる。 この点で、賭けZに関する返答を待機しながら、新しい賭け、または(もしこ れが、設定賭け率による賭けを初めて処理するのでなければ)先行の賭けの確認 を十分に受け入れることができる。もし現在の賭けが指定された時間(好ましい 実施例では、これは約5秒である)内に確認されなければ、その賭けは未確認と して登録される。 確認されたか否かは直ちに判断され、賭けZはプロセスの始めへ戻され、段階 63(図2C)においてその賭けが新しい賭けであるか否かが判断される。新し い賭でなければ、プロセスは段階64へ進められ、Zにはこの賭けに先に割当て られた数が与えられ、Yは賭けた人が選択した競争者番号、即ちNCZ(Z)に 等しくされる。 次いでプロセスは線78を介して段階75へ戻され、段階80へ進む。この点 で、この賭けは最早、暫定プール内に含まれる有効なものであるとして継続し得 ない。これは、この賭けが確認済であろうと、未確認であろうと、そのようにさ れる。その後にもし確認されればこの賭けは恒久的な賭けになり、確認されなけ ればこの賭けは間違いであったとされる。従って、この競争者に対する合計賭け 金を一時的に記憶する変数BN(Y)、及び支払うために保留された合計金額P N(Y)は、この賭けの効果を排除するように調整しなければならない。段階8 0においてはこれを達成するための計算が遂行される。 BN(Y)=BN(Y)−BZ(Z) PN(Y)=PN(Y)−PZ(Z) 次にプロセスは段階82へ進み、その賭けが確認されたか否かを確認する。も し未確認であれば、プロセスは直接段階85へ移動する。しかしながら、もしそ の賭けが確認済であればプロセスは段階84へ進み、以下の計算によってそれは 賭けの恒久プール内に含まれる。 TBS=TBS+BZ(Z) PC(Y)=PC(Y)+PZ(Z) プロセスは段階85へ進められ、Zは最後の新しい賭けの番号にリセット(Z =T)される。 出力計算ループ88へ進むための準備として、段階86において変数Xは1に 等しくセットされる。 主再計算ループ(段階88)自体において、可変配当VD(X)、設定配当S D(X)、及び設定賭け率による賭けの賭け限度BL(X)が各競争者毎に計算 される。これらの計算に関する原理は、本質的には段階74に関連して使用した ものと同一である。即ち、段階88において、以下の計算が遂行される。 BL(X)=L×BV(X) 段階90においてXの値が増数される。従って、この段階の後のXの値は2に なる。 次の段階92は判断段階である。もしXが競争者の数よりも大きくなければ、 プロセスは線93を通して段階88へ戻され、次の競争者について計算が繰り返 される。 このプロセスは、全ての競争者についての値が再計算されてしまうまで続行さ れる。この時点になると、Xの値が競争者の数よりも大きくなり、プロセスは線 94を介して段階60へ戻され、コンピュータは入力A(段階62)からの入力 を待機する。 以上の計算の後は、16(図1A)のような位置(及び/または26(図1B) のような他の位置)において表示される情報は定期的に(例えば5−10秒毎に) 、及び/または、何れかの競争者に対する累積賭け金(可変賭け率及び設定賭け 率の両方での)が賭け限度の所定の割合に到達した後に、更新される。 以上に本発明を、あるイベントに勝った競争者に対する賭けの場合について、 この特定の実施例を参照して説明したが、この説明が本発明をこの状況に限定す るものではない。事実、本発明を数多くの他の賭けの形状に直接適用する応用が 存在する。更に、当分野に精通していれば、以上に説明した実施例の種々の変更 、並びに本発明の他の実施例が、以上の説明から明白であろう。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 賭けのプールを操作し、ある競争結果に対して支払われる合計金額が使用可 能な合計金額を超えないようにすることによって、設定賭け率及び/または可変 賭け率による賭けを設定する方法において、 a)全てのパラメタ及び変数を初期化する段階と、 b)1)0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の 設定賭け率を決定し、 2)各設定賭け率の表示を生成し、 3)ある競争結果に対するある設定賭け率について、 i)その賭けに対して設定賭け率を割当て、 ii)賭けの少なくとも1つの記録を作成し、その/それらの記録内に設定 賭け率を含ませ、 c)1)各競争結果のための諸段階に従って賭けのプールを操作することによ って、0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の可変 賭け率を決定し、この決定が、 i)その賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に分割 し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保 留する金額を斟酌して減額し、 iv)その競争結果に対して可変賭け率による賭け金を分割し、 v)そのように決定された各可変賭け率の表示を生成する ことを含み、 2)ある競争結果に対する可変賭け率による賭けに関して、その賭けの少な くとも1つの記録を生成する 段階と、 d)1)設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額が、 i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うため に保留する金額を斟酌して減額 した後のその賭けのプールを超えないようにし、 2)ある競争結果に対する可変賭け率による賭けに対して支払われる合計金 額が、 i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を見込んで減額し、 iii)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保 留する金額を斟酌して減額 した後のその賭けのプールを超えないようにし、 3)各賭けについて少なくとも段階b)及びc)を繰り返す ことによって設定賭け率及び/または可変賭け率による賭けを設定する段階 からなることを特徴とする方法。 (2) 上記賭けのプールは、可変賭け率による賭けの受入れによって確立される請 求項(1)に記載の方法。 (3) 上記初期設定賭け率は、受入れられた可変賭け率による賭けの金額によって 決定され、それらから計算される請求項(2)に記載の方法。 (4) 上記賭けのプールは、可変賭け率による理論的賭けを使用して確立される請 求項(1)に記載の方法。 (5) 上記初期設定賭け率は、可変賭け率による理論的賭けの金額によって決定さ れ、それらから計算される請求項(4)に記載の方法。 (6) 上記初期設定賭け率は、式内の記号が付録に記載された意味を持つものとし て、式 に従って決定され、それらから計算される請求項(4)に記載の方法。 (7) 0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の設定賭 け率を決定する上記段階は、賭け率計算器の経営者が投資した何等かの金額がプ ール内にある場合に手数料率を増加させる段階、及び/または、マーケット内の 何等かの不適切を補償するのに十分に手数料率を増加させる段階を含む請求項(1 )に記載の方法。 (8) 上記賭けのプール内の賭けは、制限された賭けである請求項(1)に記載の方 法。 (9) 0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の設定賭 け率を決定する上記段階は、0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に従っ て賭けのプールを操作することによって達成され、この操作が、 a)賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に分割する段階 と、 b)手数料を斟酌して減額する段階と、 c)その競争結果に対する設定賭け率による賭けに対して支払うために保留す る金額を斟酌して減額する段階と、 d)賭け金をその競争結果に分割する段階 を含む請求項(1)に記載の方法。 (10)上記設定賭け率を決定する段階、及び/または、可変賭け率を決定する段階 は、それぞれの競争結果に対する賭け金を表す賭け率を決定することに制限され る請求項(1)に記載の方法。 (11)上記競争結果のための賭け率は、定期的に決定され、表示される請求項(1) に記載の方法。 (12)上記競争結果のための設定賭け率は、ある競争結果に対する累積賭け金が賭 け限度のある割合を超えるまで割当て続けられ、この時点に設定賭け率が決定さ れ、表示される請求項(1)に記載の方法。 (13)各対応する設定賭け率毎の賭け限度を計算する段階をも含み、ある限度が賭 けのプールの一部分から決定され、そして賭け限度は、設定賭け率による賭けに 対して支払わなければならない可変賭け率を斟酌することによって上記限度から 決定される請求項(1)に記載の方法。 (14)上記賭けのプールの一部分は、賭けのプールを、配当を支払わなければなら ない結果の数に分割した後の総可変プールである請求項(1)に記載の方法。 (15)上記一部分は、賭けのプールを、配当を支払わなければならない結果の数に 分割し、手数料を斟酌して減額し、そしてその競争結果に対する設定賭け率によ る賭けに対して支払うために保留する金額を斟酌して減額した後の賭けのプール である請求項(13)に記載の方法。 (16)上記賭け限度は、式内の記号が付録に記載された意味を持つものとして、式 賭け限度=L×BV(Y) に従って決定され、それから計算される請求項(13)に記載の方法。 (17)設定賭け率による賭けに対して支払うために保留する金額が、 a)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 b)手数料を斟酌して減額し、 c)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために保 留する金額を斟酌して減額 した後の上記賭けのプールを超えないようにする段階は、 1)その競争結果のための限度が、 i)配当を支払わなければならない結果の数に分割し、 ii)手数料を斟酌して減額し、 iii)その競争結果に対する先行設定賭け率による賭けに対して支払うために 保留する金額を斟酌して減額 した後の上記賭けのプールを超えないようにする段階と、 2)その競争結果に対する設定賭け率を斟酌することによって上記限度からそ の競争結果に対する賭け限度を決定する段階 をも含む請求項(1)に記載の方法。 (18)現行設定賭け率による賭けのために設定される設定賭け率及び賭け限度は計 算内に現行設定賭け率による賭けを斟酌することなく決定されるが、可変賭け率 の決定に当たっては現行設定賭け率による賭けを斟酌する請求項(17)に記載の方 法。 (19)現行設定賭け率による賭けのために設定される設定賭け率及び賭け限度の決 定に当たって、及び可変賭け率の決定に当たって、現行設定賭け率による賭けが 斟酌される請求項(17)に記載の方法。 (20)現行設定賭け率による賭けのために設定される上記設定賭け率の決定に当た って、及び可変賭け率の決定に当たって、現行設定賭け率による賭けが斟酌され る請求項(1)に記載の方法。 (21)賭けを確認する段階をも含み、設定賭け率による賭けが要求されている競争 結果に対する賭け率は決定するが、賭けが確認されるまでは他の競争結果に対す る賭け率の決定に当たって要求された設定賭け率による賭けを斟酌しないことを 含む請求項(1)に記載の方法。 (22)賭け率安定化段階をも含み、賭け率の調整の程度は、最も新しく値が付けら れた設定配当の逆数の合計に基づいている請求項(21)に記載の方法。 (23)上記賭けの少なくとも1つの記録を生成する段階は、メモリ内の電子的記録 及びディスクまたはテープ上の磁気記録の両方を含むことができるコンピュータ 記録と、印刷された券、磁気記憶装置または他の同様手段の形状であることがで きる物理的記録とを含む少なくとも2つの型の記録を生成することを含む請求項 (1)に記載の方法。 (24)異なる手数料率を適用し、可変賭け率による賭けに対しては、設定賭け率に よる賭けに対する手数料率に比して低い手数料率を適用する請求項(1)に記載の 方法。 (25)早期に賭けた人達に対して優遇措置が講じられる請求項(1)に記載の方法。 (26)上記設定賭け率、及び/または、可変賭け率は、式内の記号が付録に記載さ れた意味を持つものとして、 なる形状の式を使用して計算される請求項(1)に記載の方法。 (27)上記設定賭け率、及び/または、可変賭け率は、式内の記号が付録に記載さ れた意味を持つものとして、 なる形状の式を使用して計算される請求項(1)に記載の方法。 (28)上記設定賭け率、及び/または、可変賭け率は、式内の記号が付録に記載さ れた意味を持つものとして、 なる形状の式を使用して計算される請求項(1)に記載の方法。 (29)変数またはパラメタが変化した時に、少なくとも上記段階b)及びc)を繰 り返すことをも含む請求項(1)に記載の方法。 (30)大きい賭けに対して配慮することを組み込み、この配慮が、所与の競争結果 に対する賭け限度を、大きい賭けのサイズ、及び大きい賭けに続く競争結果に対 してなされた賭けの数及び相対サイズに関連する係数によって引き下げる段階を も含む請求項(1)に記載の方法。 (31)競争結果に対する設定賭け率による賭け金の、最新の設定賭け率による賭け に向かって重み付けされた連続平均を、それらの賭け限度に関連して決定する段 階と、 各競争結果に対する設定賭け率による賭け金の、最新の設定賭け率による賭 けに向かって重み付けされた連続平均を、その賭け限度に関連して、及び賭け限 度を決定する際の重み付けされた連続平均を使用して決定する段階と をも含む請求項(30)に記載の方法。 (32)遅い出場取消しに対して配慮することを組み込み、この配慮が、ある競争結 果に関して、遅い出場取消しの前になされた設定賭け率による賭けに適用される 控除率を計算して遅い出場取消しの後になされた設定賭け率による賭け及び 可変賭け率による賭けを、式内の記号が付録に記載された意味を持つものとして 、 に従って補償する段階を含む請求項(1)に記載の方法。 (33)賭けのプールを操作することによって設定賭け率及び/または可変賭け率に よる賭けを設定し、ある競争結果に対して支払われる合計金額が使用可能な合計 金額を超えないようにする、設定賭け率計算器によって賭ける装置において、 a)賭けのプールを形成する各賭けに関するデータを受ける入力手段と、 b)0、1、またはそれ以上の考え得る競争結果に対する1または複数の設定 賭け率及び/または可変賭け率を、賭けのプールを操作することによって決定す る処理手段と、 c)命令、上記データ、及びこれらのデータから導出された情報を格納するた めのメモリ手段と、 d)そのように計算された各競争結果に関する情報を表示する表示手段と、 e)設定賭け率による賭けに対して割当てられた設定賭け率を用いて賭け率計 算器による賭けの記録を作成する記録手段 を備え、 それによって設定賭け率計算器を構成していることを特徴とする装置。 (34)上記処理手段は、設定賭け率限度及び/または各対応する設定賭け率毎の賭 け限度を計算する手段を含み、上記表示手段は上記設定賭け率限度及び/または 賭け限度を表示する手段をも含む請求項(33)に記載の装置。
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