JPH09510133A

JPH09510133A - 処理を示すために偏光性の容器にある穴を検出するシステム

Info

Publication number: JPH09510133A
Application number: JP8519752A
Authority: JP
Inventors: ドシルバ，エドムンド，ディー
Original assignee: バクスター、インターナショナル、インコーポレイテッド
Priority date: 1994-12-20
Filing date: 1995-08-22
Publication date: 1997-10-14
Also published as: ZA957311B; EP0745267A1; WO1996019820A1; US5557098A; EP0745267A4; CA2182488A1

Abstract

(57)【要約】後の使用より前にバッグの内容物が処理を必要とするものである、照射等のような処理に付されたバッグを検出するためのシステム及び方法が提供される。該システム（１）は、１つ又はより多くの容器を載せて正しく配向させることのできる引出し（１０）を有する。該バッグの処理の状態を示す、該バッグから屑を打ち抜くためのパンチ（２２）が備えられている。パンチ（２２）は、ダイ（２４）にある開口（２６）及ひ引出し（１０）を貫通する対応するパンチ開口（２０）と整列させられている。該バッグ（５２）の処理の状態を感知できるようにバッグ偏光材料を含むことができる。この目的のため、回転する偏光性の片（７０）並びに光源（３４）及びセンサー（３８）が備えられている。バッグの処理の状態を示し及び／又は処理中になされた勝手な変更を更に示すために、バッグの偏光性の片（５０）と回転する偏光性の片（７０）との間の極性がセンサー（３８）によってモニターされる。

Description

【発明の詳細な説明】処理を示すために偏光性の容器にある穴を検出するシステム本発明の背景本発明は、液体を中に保持するためのバッグ又は容器に印をつけ及び／又はこれを識別するためのシステム及び方法に関する。より具体的には、本発明は、血漿等のような血液成分とメチレンブルーとの混合物を保持するための内部を有する使い捨てのプラスチックのバッグ又は容器に印を付け及び／又はこれを識別するためのシステム及び方法に関する。該システムは、バッグが該混合物の滅菌等のための処理に用いられる照射処理等のような処理に付されたか否かを識別するために、バッグに印をつける。種々の溶液、液体、混合物その他を保持するための内部を有する容器を提供することは、勿論一般に知られている。そのような既知のバッグ及び容器は、血漿のような血液成分を含有する。バッグ内への血液製品の導入に続いてウイルスの不活性化が必要である。この目的のため、バッグはメチレンブルー等のような化合物を含有し、それは血液製品と混合される。バッグ内の混合物は、バッグ内のそのような化合物を光活性化させるために紫外線（ＵＶ）等のような所定の波長の強い光に付され、それが今度は該血液製品に対して殺ウイルス作用を行う。この強力な光と該バッグ内の製品との間の光化学反応は、しかしながら、バッグ及びその中の製品が特定の処理に付されたことを示す容易に識別可能な如何なる痕跡をも生じない。しかしながら、そのようなバッグ及びその内容物が照射処理に付されか否かを知ることは重要である。バッグの内容物の肉眼による検査は、多くの処理工程の後では、特に照射を受けたバッグと照射を受けていないものとを識別することが必要とされる場合には、実際的に不可能である。この問題を軽減して照射に付されたバッグの明確な識別を提供する他のシステムが知られている。そのようなシステムには、照射に付した後バッグにバーコード識別を提供すること、照射済のバッグにラベルを貼ること、バッグを識別するためにバッグに塗料で印をつける及び／又はホットスタンプを用いることが含まれる。これらの全ての既知のシステムは、使用者側の協力と不断の注意とに依存し、処理に関わる使用者または他の個人によってたやすく破られ得る。更には、システムのなかには、バーコード識別システムなど、データが中央データベースに正しく入力されたか否かを保証するため中央コンピューターと通信する能力のある追加の個別の照射機器を要するものがある。従って、処理の完了後には該処理を識別することの困難な照射等のような処理をバッグが受けた、ということの明確な識別を提供する、バッグに印を付け及び／又はこれを識別するためのシステム及び方法を提供することへの需要が存在する。本発明の要約本発明は、処理に付されなければならない製品を保持する容器の状態を検出するためのシステム及び方法を提供する。この目的のため、一具体例においては、処理に付されるべき製品を収容する内部を有する容器の状態を検出するためのシステムが提供される。該システムは、容器を載せるトレーを有する。該容器を通して光のビームを伝えるよう、光源が配置されている。光のビーム及びその強さを検出するために、センサーが構成され配置されている。一具体例においては、この光のビーム中で回転させるための回転する偏光子が構成され配置されている。一具体例においては、静止した偏光子が容器に取り付けられており、該静止した偏光子はそれを貫通してあけられるパンチ穴を有することができる。一具体例においては、トレーにある複数の受入れ区域が、対応する複数の容器を保持することができる。一具体例においては、容器の位置決めのための手段が、所定の配向でトレー面に備えられている。一具体例においては、容器を通して穴を打ち抜くための手段が備えられており、該穴を打ち抜くための手段は、光のビームを放射するための光源を受け入れることのできる内部を有する。一具体例においては、この光のビームの外側にあって且つ該光源から発したものである光を関知することのできる、補助のセンサーが備えられている。一具体例においては、光のビーム中にダイバーターが構成され配置される。該ダイバーターは透明な材料から構成されていてよい。本発明の別の一具体例においては、システムによって行われる処理に付すべき製品を保持した内部を有する容器の状態を関知するための方法が提供される。該方法は、容器を上に載せたトレーを用意するステップと、該容器の内部にある製品に対して処理を実施するために容器が配置されるように該トレーをシステム内に挿入するステップと、そしてシステム内の容器の状態を検出するステップとを含む。一具体例においては、該検出ステップは、光学的に行われる。一具体例においては、該方法は、処理の開始前に容器に穴を打ち抜くステップを更に含む。一具体例においては、該方法は、容器内の製品の状態の変化を示すために容器に穴を打ち抜くステップを更に含む。一具体例においては、該方法は、軸上に回転する偏光子を備えるステップと、システムにおける極性の変化をモニターするステップとを更に含み、ここに変化は、システムの状態の変化を示す。一具体例においては、該方法は、容器に取り付けられた偏光子を用意するステップを更に含む。本発明の別の一具体例においては、容器の状態をモニターするためのシステムが提供される。該システムは、容器に取り付けられた偏光性の片を有している。ある光路内の光のビームを形成するように光源が構成されて配置され、該偏光性の片が該光路にあり、そしてセンサーが光路中にあり、偏光性の片は、光源とセンサーとの間にある。一具体例においては、システムはセンサーと偏光性の片との中間において光路中に、回転する偏光子を有する。一具体例においては、システムは、該偏光性の片を貫通する穴を容器に形成するための手段を有する。一具体例においては、該システムは、光のビームの経路の外側に、該光源から来る光を感知するための手段を有する。一具体例においては、ダイバーターが光のビームの経路に設けられている。処理に付すべき容器の状態を検出するためのシステム及び方法を提供することは、本発明の一利点である。本発明の別の一利点は、処理に付されたバッグの状態の変化を検出するためのシステム及び方法を提供することである。本発明の尚も更なる別の一利点は、処理に付されたバッグの状態の変化を光学的に検出するためのシステム及び方法を提供することである。更には、本発明の一利点は、処理の完了前又は処理の中断後に製品を勝手に変更するのを阻止するためのシステム及び方法を提供する。本発明の尚も更なる利点は、勝手な変更を処理の完了に影響を及ぼすことなく検出することのできる、又は勝手に変更されたことを示す適当な警告を提供することのできる、システム及び方法を提供することである。本発明の更なる特徴及び利点は、現在好ましい具体例の詳細な記述及び図面より明らかであろう。図面の簡単な記述図１は、処理に付される必要のある製品を中に有する容器を保持しそしてパンチ穴を空けるための装置の透視図を示す。図２は、図１に図解されている装置の一部の断面図を示す。図３は、図１に図解されている装置の追加の構成要素の断面図を示す。図４は、本発明による容器の標識の第１の具体例を有する液体担持バッグ又は容器の一具体例の平面図である。図５は、本発明による容器の標識の第２の具体例を備えた液体担持バッグ又は容器の別の具体例の透視図を示す。図６は、バッグ又は容器の内容物の処理を識別するための方法の第１のステップの後における、図５に図解されている本発明の液体担持バッグ又は容器の一具体例の透視図を示す。図７は、バッグ又は容器の内容物の処理を識別するための方法の第２のステップの後における、図５及び６に図解された本発明の液体担持バッグ又は容器の透視図を示す。図８は、図５の線Ｖ−Ｖにほぼ沿って取った断面図である。図９は、本発明のシステムの一具体例によって検出される、位相に対する強度の具体例を図解する。現在好ましい具体例の詳細な記述本発明は、紫外線（ＵＶ）放射による照射等の処理に付される必要のある液体又は混合物を担持する容器その他の液体担持バッグを作るためのシステム及び方法を提供する。やはり提供されているのは、バッグ内容物がＵＶ放射による照射等のような処理に付される必要のある、容器又はバッグの状態を検出するためのシステム及び方法を提供することである。今や図面を参照して、図１は、照射システム１を概略に示す。システム１は、強い赤色光によって照射する必要のある混合物を収容した使い捨てプラスチックバッグに強力な赤色光エネルギーの正確な量を与える能力のある、ハウジング内に入った機器である。典型的な混合物は、ヒト血漿等のような血液成分、及びメチレンブルーである。赤色光は、メチレンブルーを活性化させて一重項酸素を生じさせ、これが血漿中のウイルスを不活性化させる。システム１は、照射及びウイルス不活性化が安全且つ効率的な仕方で行われるのに必要な非常に多くのサブシステムを有する。それらのサブシステムを以下に手短に記述する。サブシステムは、システム１内において本発明の構成要素と協働するという点においのみ本発明に関係する。従って、ウイルス不活性化のために必要なサブシステムは、単にシステム全体の背景としてのみ提供される。第１のサブシステムは、電源オン／オフスイッチ、作動開始スイッチ、及び緊急時スイッチを有する、ユーザーインターフェースである。呼出しベル及び背景照明の理解容易なアイコンが、更に備えられており、そして個別化設計されていてよい。アイコンは、引出し１０が使用準備できているがしかし開いており、閉じられねばならない場合、例えば電力が「オン」であることを示すために、又はユーザーが引出し１０を開けるべきでなく、開けるとシステム１が障害状態に入りその結果処理中のバッグを損失し得るということを警告するために使用できる。他のアイコンは、処理が完了していること、引出し１０が開いていること、又はバッグを除去してよいことをユーザーに知らせる引出しの開放の表示に関係してよい。手順エラー又は内部の機能障害が検出されたことをユーザーに知らせる、障害の表示を更に備えていてよい。何れの場合にも、システム１内にあるバッグは、障害状態の表示に従って除去し廃棄されなければならない。好ましい一具体例においては、11の区分を有する緑色の棒グラフが、システム１内において行われている照射処理の程度を知らせる。呼出しベルが、照射処理が完了したということの可聴の情報を提供する。使用者にデータその他の視覚的情報を提供するためにディスプレイ２がシステム１の面上に備えられていてよい。制御ロジックが本発明の別のサブシステムを提供し、各照射サイクルに際して提供される光エネルギーの量が強度センサーによって連続的にモニターされる。情報は、望みの光エネルギーを提供するに必要な時間量を決定するプログラム可能なゲート列に提供される。このロジックはまた、機器が電源投入の時に自己テストを行いそして種々の温度をモニターそしてユーザーによる種々の入力に正しく応答することを保証する。この制御サブシステムは、５ボルトの自身の電源により作動することができる。赤色発光ダイオード（ＬＥＤ）列が、システムに備えられている。引出し１０は、システム内におけるウイルスの不活性化のために、２つの使い捨て容器を同時に保持することができる。各容器は、上部及び下部の両方からの光に曝され、このため全部で４個の列が機器内に必要である。典型的な列は、約14ｃｍ幅で23 ｃｍの長さであり、容器の全照射面をカバーする様に設計されている。各列は更に、640乃至680ｎｍにピークのある光を発生させる930個のＬＥＤを含んでいる。これらのＬＥＤは、密度を最大にするよう、僅かにずらした列を成して詰められてる。これらのＬＥＤは更に、熱の最大の放散がそれらのリード線を介して達成されるよう、ボードから数ｍｍ離して取り付けられている。システム１内の下側のＬＥＤ列は、製造を容易にするために単一の一枚板を形成するように結合させてよい。同様に、両上側ＬＥＤ列を結合させてもよい。上側及び下側の一枚板の各々は、ＬＥＤドライバー回路（電流制御）、較正回路、一次冷却回路、温度センサー及び赤色光強度センサーを収容したそれ自身のドライバーボードに取り付けられてよい。赤色光強度センサーは、使い捨てバッグの有無に影響されることがないようにしてボードを通る光を測定する。ＬＥＤ列を冷却するために、冷却サブシステムもまた要求される。このサブシステムは、ポンプ、充填ポート／気泡トラップ及び熱交換機回路へ向かうチューブに接続された、ＬＥＤ列ボードを取り囲む２つのシールされたチャンバー（上側チャンバー及び下側チャンバー）よりなる。その表面は、使い捨てバッグに面しており、密封シールされた１／８インチ厚の強化ガラス窓を備えていてよい。ＬＥＤ列は、それらの回りを流れてそれらのリード線から熱を奪う熱伝導オイルに浸漬されている。このオイルは、小型の遠心ポンプによって、同心チューブ対向流熱交換機コイルを通してポンプ移送され、そこで熱は冷媒に移転される。ＬＥＤボード上の温度センサーは、ＬＥＤが正しい温度で作動しているか否かを決定するために制御ロジックを駆動する。密封シールされたコンプレッサー、エバポレーター、凝縮器、及び調整弁を有する二次ＬＥＤ列冷却サブシステムが、自己収容サブアセンブリーの形で提供されている。該二次冷却サブシステムは、好ましくは、電力がオンに入れられているときは常に連続的運転される。オフライン電圧で作動する更なる遠心ファンを有する照射チャンバー冷却サブシステムが更に必要とされる。ファンが、システム１の前面にある一連のバッフルの背後に位置している。空気は、タッチパネルの下のスリットを通して吸い込まれ、そして使い捨てバッグ引出し１０の上にそして空気温度センサーを横切って、次いで冷却機コンプレッサーの上に吹きつけられ、そしてシステム１の後ろにあるポートを通って出る。空気温度センサーは、参照温度を提供する。もし温度がある経験的に決定された値より上昇したときは、ファンが機能していないか又はバッグが加熱しつつある可能性がある。いずれの場合にも、システム１は障害状態に入る。更なるサブシステムは、使い捨てバッグ震盪機よりなる。該サブシステムは、オンライ電圧で作動するシェードつきポールモーター、及びカム及びリンクを有する。後述の本発明のバッグ印付けシステムを収容した回動する枠が提供され引出し１０に取り付けられている。補助的トレーとして、照射引出し１０の下方に、引出し１０から偶発的にこぼれ得る如何なる液体をも捕獲することを意図した液漏れトレー３が更に備えられている。液漏れトレー３はまた、後ろに別個のコンパートメントを収容しており、その中に以下に述べる本発明のバッグ印付けシステムによって打ち抜かれた屑が落ちる。ユーザーは、定期的に屑を除去するよう指図される。液漏れトレー３は、取外し可能であり、所望により清浄化し殺菌することができる。システム１の本発明のバッグ印付けサブシステムを、図を参照して記述する。図１を参照して、システム１は、容器又はバッグがバッグ保持領域１２ａ及び１２ｂに載せられるものである引出し１０を含む。これらのバッグ保持領域１２ａ、１２ｂは、バッグ保持領域１２ａ、１２ｂ内にあるバッグの底側が引出し１０の下方に配置されたＬＥＤ列によって照射されることができるよう、引出し１０を貫通した開口である。引出し１０は、引出し１０がシステム１からスライドして完全に出るよう、引出しスライド（示さず）上をスライドする。引出し１０は、バッグ保持領域１２ａ、１２ｂ内に配置されたバッグがそのフラップを当該後部１４内へとのばすように、後部１４に位置決め特徴部を有する。この後部１４の位置決め特徴部は、バッグが不適切に組み込めないことを保証する。この目的のため、好ましい一具体例においては、本発明と共に用いられるバッグ又は容器は、これと同時に提出された、共通して譲受された米国特許出願第08/359,494に開示されて記述されており、その開示を参照によりここに全て導入する。バッグ１００又は容器は、そのフラップ部１０４に備えられたスリット１０２を有する。スリット１０２は、フラップ部１０４にあるスリットがスリット位置決め部１６の上に配置できる状態でのみバッグ１００のフラップ部１０４が配置できるように、スリット位置決め部１６を覆って配置されることができる。しかしながら、スリット位置決め部１６は、典型的には中央に配置されているため、バッグ１００は引出し内において、その上側又は底側が上を向くように配置できる。従って、配向用開口１０６がバッグに備えられており、そして配向位置決め部１８は、バッグ１００がその上側を上向きにそしてその底側をバッグ保持領域１２ａ、１２ｂを通して下向きにして引出し面にのみ配置できるように、引出し１０面に備えられている。配向位置決め部１８は、一具体例においては、小型の円柱状の杭の形状をしている。しかしながら、如何なる形状又はサイズも当業者によって実施できるということを理解する必要がある。同様に、スリット位置決め部１６は、対応するサイズの開口又はスリット１０２を有する容器１０を受け入れるのに適当なように種々にサイズ決めしてよい。該システムの好ましい一具体例においては、パンチは、直径10ｍｍの円形のパンチであり、システム１内の各バッグにパンチ穴をあけるために一対のパンチ２２が備えられている。やはり引出し１０内に備えられているのは、パンチ開口２０である。パンチ開口２０は、以下に述べるシステム１のパンチ２２が該パンチ開口２０を通って対応するダイ開口２６にあるダイ２４内に入るよう、構成され配置されている。図解されそして記述されているように、引出し１０は、２つのバッグが同時に処理できるよう、２つのバッグ保持領域１２ａ及び１２ｂを有する。単一のバッグもまた、この２バッグシステム内において処理できる。しかしながら、システム１０は、単一のバッグ又は２つより多い複数のバッグを保持することのできる引出しを備えるように実施してよい、ということを理解しなければならない。今や図２及び３を参照して、パンチ２２の各々は、カムシャフト３０上に取り付けられた、モーター（示さず）によって駆動されるカム２８によって駆動される。カムシャフト３０は、適当な取付け手段によって偏心して取り付けられており、パンチ２２への連接棒３２に連結されている。カムシャフト３０は、好ましい一具体例においては、鋼製チェーン駆動装置を備えた直流ギアモーター（示さず）によって駆動される。カムシャフト３０は、カムシャフト３０がホーム位置に常に復帰することを許容するセンサースイッチ（示さず）を有する。もしもカムシャフト３０がそのホーム位置に復帰しないと、その情報はシステム１の制御ロジックによって認識される。システム１は、障害状態に入り、その適当な表示が発生される。パンチ２２は、システム１の照射工程の開始時に穴を独立して打ち抜くように設計されている。第２の穴が、照射工程の完了時にパンチ２２のもう一方によって打ち抜かれる。従って、パンチ２２の各々は、システム１の引出し１０に配置された容器に穴を打ち抜くために、独立して制御される。本発明のシステム１の別の具体例においては、パンチ２２は、電力を光源３４に供給する適当な回路３６に接続された光源３４が備えられるよう、図３に図解されているように中空である。光源３４は、バッグにある穴の存在又は不存在を検出することのできる光センサー３８によって感知される光を放射する。もしも１個の穴がバッグに形成されているならば、パンチがバッグを貫通する穴を打ち抜いた、という表示が提供され、そして照射工程が開始される。もしも同一の容器について第２の穴が光センサー３８によって検出されたならば、処理の完了が表示されることができる。もしも工程が完了前に中止されたならば、「終了」穴は開けられておらず、そのようなバッグは照射工程が完了していないため「欠陥がある」ということを、オペレーターは視覚的に認識できる。加えて、ユーザーが照射工程を開始するとき、センサー３８は、工程が開始された時にバッグにパンチ穴をあけるパンチ２２に応答する。センサー３８は、バッグにパンチ穴が既にあけられているか否かをチェックすることができる。もしもそれにパンチ穴があけられていれば、システム１は、システム１内のバッグが既に照射されている又は処理されていると判定する。２度目の照射量を許容する代わりに、システム１は、バッグの除去を実行するよう障害の表示を提供する。オペレーターは、次いでバッグを取り出し、そしてバッグに１つ又は２つの貫通した指標穴が打ち抜かれているか否かを視覚的に観察する。もしも１つの穴しか打ち抜かれていないならば、単一の穴は操作が開始されたが完了前に中止されたことを示すために、そのバッグは廃棄されなければならない。もしも開始及び完了の両方の穴が打ち抜かれているならば、該バッグに２度目の照射量を与えようとする試みがなされたということの証拠が存在する。図２は、バッグ４０の空洞４２が引出し１０の本体部分４４上に配置されるように引出し１０上に配置されたバッグ４０を一般的に図解する。貫通するパンチ穴が設けられているバッグのフラップ４６が、トレー１０のフラップ保持部４８に配置されている。バッグのフラップ４６は、好ましい一具体例においては、少なくとも２つの開口を有し、一方の開口はバッグフラップをスリット位置決め部１６に固定し、他方の開口はフラップ保持部４８の表面から実質的に垂直に延びている配向位置決め部１８に嵌合する。引出し１０は、バッグ４０を引出し１０上に配置しそしてフラップ４６及びその開口がスリット位置決め部１６及び配向位置決め部１８上に固定された状態で、閉じられた配置において図２に示されている。この配置において、パンチ２２は、引出し１０のフラップ保持部４８にあるパンチ開口２０の位置のために、及び更にダイ２４及びそのそれぞれのダイ開口２６の配置に照らして、バッグのフラップ４６を貫通して穴を打ち抜くことができる。ダイ及びパンチのこの特別の配列は、図４に図解されているバッグ及び同時継続の、共通して譲受された米国特許出願第08/359,494に記述されそしてそこに図解されているバッグに特に適している。図３を再び参照して、追加の回路及びセンサーは特に図５〜８に図解された、そして同時継続の、共通して譲受された米国特許出願第08/359,494に記述されたバッグの具体例に適している。図５〜７に図解されているように、位置決め開口は示されていない。しかしながら、つり下げスリット用開口及び配向用開口を図４に図解された具体例と同様に備えてよい。図３及び５〜８に図解されているバッグ５２を用いて、偏光性の片は、図３及び５〜８に５０として概略図解されているように、バッグ５２に組み込まれている。バッグ５２にある偏光性の片５０は、図３に図解されているように、バッグ５２のフラップ領域５４にあるシールの外側にある。図示されており先にも記述したように、フラップ領域５４は、ダイ開口２６がパンチ２２と整列するようにして、ダイ２４の直ぐ上に配置されている。パンチガイド５６が、パンチ２２の整列及びダイ２４のパンチ開口２６を通した押出し維持するために備えられていてよい。打ち抜き片すなわち「屑」をフラップ領域５４及び偏光性の片５０から退けて後で屑を廃棄するためにトレー３内に入れるよう、ダイバーター５８が備えられている。ダイバーター５８は、好ましい一具体例においては、光源３４からの光がダイバーター５８を通ってセンサー３８に放射することができるような、透明な板である。光源３４からセンサー３８への光の放射を妨害するダイバーター５８上における屑又は他の如何なる物体の如何なる「付着」も検出するために、補助のセンサー６０が備えられていてよい。システム１に更に備えられているのは、ギアモーター６２でありそこから延びている、ピニオン６６を駆動するシャフト６４を有する。ピニオン６６は、ピニオン６６とかみ合った歯を有するリング６８を駆動してリング６８を回転させる。リング６８は、そこに埋め込まれた偏光材料６０を含む。リング７０の回転を支持し助けるために玉軸受７２が備えられている。ギアモーター６２は、リング６８を所望の速度で回転させるために適宜制御することができる。従って、光源３４及び光源３４が光を当てるセンサー３８は、それらの間に、偏光材料５０を備えたバッグ５２が導入される間隔を有する。光源３４とセンサー３８とを通る軸の回りに回転するように、光路中に第２の偏光材料７０が含まれてリング６８上に取り付けられてよい。本発明の一具体例においては、ラベル５３が、バッグ５２のフラップ領域５４において偏光材料５０を覆い隠すように偏光材料５０を覆って配されてよい。この偏光材料は、フラップ領域５４とラベル５３との間に位置しても又はフラップ領域５４の層間に位置してもよい。ラベル５３は、フラップ領域５４における打ち抜かれる領域の位置及びそれらのパンチ穴が何を意味するかをユーザーに知らせる指標又はポインターを含んでよい。システム１において実施される光源３４は、高輝度発光ダイオードであってよい。透明なダイバーター５８は、打ち抜かれた屑を転がし又は滑らせて、センサー３８への光を妨害しないように光源からの光の経路から離すように備えられていてよい。１つ又は複数のバッグ５２がシステム１内に配置される時には、穴はまだ打ち抜かれていない。センサー３８は回転する偏光子７０を通して光源３４からの光を感知しそして偏光材料７０の回転に伴い強度の正弦的に変動する信号を見る。従って、バッグ５２のフラップ領域５４にある偏光材料５０とリング６８にある第２の偏光性の片７０の偏光軸が互いに対して０度のとき、透過した光の強度は次の方程式によって与えられる。Ｉ_s ＝I_o ×Ｔ_d ×Ｔ_h cosθ ここに、Ｉ_o は、光源３４の妨げられない光の強度であり、Ｔ_d は、フラップ領域５２にある偏光材料５０の透過性であり、Ｔ_h は、リング６８にある偏光材料７０の透過性である。偏光材料の透過性は、各々、約0.9である。偏光軸が互いに対して０度であるという条件の下に、センサー３８によって見られる強度は約0.81・Ｉ_o である。しかしながら、リング６８にある回転する偏光材料の軸がフラップ領域５４にある偏光材料５０の軸に対して90度であるときは、上の式によればセンサー３８によって見られる強度はゼロである（cos 90° ＝０）。従って、センサー３８によって感知された強度における測定可能な変化が、感知された状態に応答する適切な制御を開始することを工程に許容する。バッグ５２の照射のプロセスが開始したとき、モーター又は流体シリンダー等のような機構によってダイ２４の方へとパンチ２２が駆動され、偏光材料５０を貫通してバッグ５２のフラップ領域５２に穴が打ち抜かれる。同様に、処理が完了したとき、第２のパンチ２２が、図４〜７に示されているようにパンチ穴のための別の位置においてバッグを貫通する穴を打ち抜く。システムは次いで、引出し１０からバッグ５２を取り出すようオペレーターを促す。もしもオペレーターがそうせず、処理を再開しようとしたならば、今やフラップ領域５４に穴が打ち抜かれていることから、センサー３８は連続的な高強度の信号を見て、バッグ５２が既に処理済であると結論し、オペレーターに適当な警告をする。他方、もしもオペレーターが、例えば穴を覆ってテープを貼る等によってシステムに勝とうとしても、センサー３８は幾らか低いレベル（Ｉ_s 未満）の一定の信号を見、従って、システム１に機能異常があると判断し、オペレーターは適当な警告を受ける。図９は、種々の条件下のシステム１内のセンサー３８からの応答を、位相と強度とをプロットすることによって図解している。穴が存在するとき又はシステム中にバッグが存在しないとき、Ｃ１として示されている一定の強度がセンサー３８によって感知される。もしもテープその他のような半透明の材料が穴の中に入れられたとしても、又はユーザーがシステムに勝とうと試みたとしても、強度Ｉ₀ よりも低く、Ｉ_s として及び更にラインＣ２によって示されている強度が感知される。バッグが打ち抜かれていない状態は、記号Ｃ３によって示されるような正弦波信号をもたらす。もしも、システム１を負かそうと試みるユーザーによって電気テープ片等のような不透明な材料が穴を覆って置かれたとすれば、ゼロ強度がＣ４によって示されるように感知されるであろう。補助のセンサー６０は、便宜のために実施されてよく、その場合その出力は常に一定であり、従って、パンチ穴を有しない新たなバッグがシステム１に配置された場合を除き全ての場合において、センサー３８と６０の出力の差が一定であるようにベースラインとして機能する。ここに記述した現在好ましい具体例に対する種々の変更及び修正が当業者に明らかであろうことが、理解されなければならない。そのような変更及び修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく且つ伴う利点を損なうことなく行うことができる。従って、そのような変更及び修正は、添付の請求の範囲に包含されることが意図されている。

Claims

【特許請求の範囲】１．処理に付す必要のある製品を保持した内部を有する容器の状態を検出するためのシステムであって、該容器が載せられるトレーと、該容器を通して光のビームを伝えるように配置された光源と、そして、該光のビーム及びその強度を検出するように構成され配置されたセンサーとを含むシステム。２．該光のビーム中で回転するよう構成され配置された回転する偏光子を更に含む、請求項１のシステム。３．容器に取り付けられた静止した偏光子を更に含み、該静止した偏光子がそれを貫通するパンチ穴を有し得るものである、請求項１のシステム。４．対応する複数の容器を保持することのできる、トレーにある複数の受入れ区域を更に含むものである、請求項１のシステム。５．該トレー上に所定の配向で該容器を配置するための手段を更に含む、請求項１のシステム。６．該容器を貫通する穴を打ち抜くための手段を更に有し、該穴を打ち抜くための手段が、光のビームを放射するための光源を受け入れることのできる内部を有するものである、請求項１のシステム。７．該光のビームの外側にあり且つ該光源から発生したものである光を感知することのできる補助のセンサーを更に有する、請求項１のシステム。８．該光のビーム中に構成され配置されたダイバーターを更に含む、請求項１のシステム。９．該ダイバーターが透明な材料から構成されているものである、請求項８のシステム。１０．システムによって実行される処理に付される必要のある製品を保持した内部を有する容器の状態を感知するための方法であって、該容器を載せるトレーを用意するステップと、該容器の内部にある該製品に対して該処理を実行するために容器を配置するように該システム内に該トレーを挿入するステップと、そして該システム内において該容器の状態を検出するステップとを含む方法。１１．該検出ステップが光学的に行われるものである、請求項１０の方法。１２．該処理の開始後に該容器に穴を打ち抜くステップを更に含む、請求項１０の方法。１３．該容器内の該製品の状態の変化を表示するために該容器に穴を打ち抜くステップを更に含む、請求項１０の方法。１４．軸上に回転する偏光子を用意するステップと、そして該システム内における極性の変化をモニターするステップであって、該変化が該システムの状態の変化を示すものであるステップとを更に含む、請求項１０の方法。１５．該容器に取り付けられた偏光子を用意するステップを更に含む、請求項１０の方法。１６．容器の状態をモニターするシステムであって、該容器に取り付けられた偏光性の片と、ある経路内に光のビームを形成するよう構成され配置された光源であって該経路内に該偏光性の片が存するものである光源と、そして該光の経路中のセンサーであって、該光源と該センサーとの間に該偏光性の片が存するものであるセンサーとを含むシステム。１７．該センサーと該偏光性の片との間において該光のビームの経路にある回転する偏光子を更に含む、請求項１６のシステム。１８．該偏光性の片を貫通して該容器に穴をあけるための手段を更に含む、請求項１６のシステム。１９．該光源からの光を該光のビームの経路の外側において感知するための手段を更に含む、請求項１６のシステム。２０．該光のビームの経路にあるダイバーターを更に含む、請求項１６のシステム。