JPH09509579A - セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体 - Google Patents

セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体

Info

Publication number
JPH09509579A
JPH09509579A JP7522733A JP52273395A JPH09509579A JP H09509579 A JPH09509579 A JP H09509579A JP 7522733 A JP7522733 A JP 7522733A JP 52273395 A JP52273395 A JP 52273395A JP H09509579 A JPH09509579 A JP H09509579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate according
substrate
cellulose ester
plant
cellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7522733A
Other languages
English (en)
Inventor
アルノー,ジヤン−ルイ
デユピユイ,ジヤン−マルク
トイフエル,エーベルハルド
プパン,レジ
Original Assignee
ローヌ−プーラン・アグロシミ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ローヌ−プーラン・アグロシミ filed Critical ローヌ−プーラン・アグロシミ
Publication of JPH09509579A publication Critical patent/JPH09509579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G24/00Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor
    • A01G24/20Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material
    • A01G24/28Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material containing peat, moss or sphagnum
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G24/00Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor
    • A01G24/10Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing inorganic material
    • A01G24/18Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing inorganic material containing inorganic fibres, e.g. mineral wool
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G24/00Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor
    • A01G24/20Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material
    • A01G24/22Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material containing plant material
    • A01G24/23Wood, e.g. wood chips or sawdust
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G24/00Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor
    • A01G24/20Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material
    • A01G24/22Growth substrates; Culture media; Apparatus or methods therefor based on or containing natural organic material containing plant material
    • A01G24/25Dry fruit hulls or husks, e.g. chaff or coir

Abstract

(57)【要約】 植物増殖材料の栽培用基体。該基体は低級脂肪酸とセルロースのエステルをベースとする非滅菌繊維状材料から主に構成され、農薬を含有していてもよい。該基体は植物の栽培に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体 本発明は植物の栽培に使用可能な新規基体、該基体の製造及び使用方法、並び に該基体を用いて栽培された植物に関する。 特に野菜集約栽培、園芸及び苗圃栽培では、直接播種よりも苗床で種子を発芽 させてから機械的に植え付ける方法を使用することが知られている。この方法は 、均等な作付けを確保し、植物成長期間を短縮し、あるいは温室栽培の場合には 潅水により原料(肥料、微量元素等)添加を最良に制御することにより生産性を 高めることができる。 使用される苗床は、沼沢地域で採掘された泥炭の混合物から主に構成される。 泥炭を他の繊維(木材、ココヤシ)や、無機材料(ポゾラン、頁岩、クレー、バ ーミキュライト、石綿、ガラスウール等)と混合してもよい。 栽培基体としてパルプや酢酸セルロース粒子を使用することも提案されている 。 微小増殖用無菌培養基として滅菌セルロース及び酢酸セルロースを使用するこ とも提案されている。 地方によっては温室栽培の集約化のために著しく多量の原料 が必要となり、その一部は土壌中に分散している。そこで、環境土壌外非滅菌法 により、水と原料の消費の低減を助長(リサイクル)し、土壌中への廃棄を制限 することが今日の課題となっている。しかしながら、このような方法は非有機基 体とプラスチック材料を使用しなければならず、これらの材料はますます廃棄規 制が厳しくなっているが、その廃棄は難しく、費用がかかる。 また、栽培の集約化と優れた植物健康状態で移植可能な実生を求める顧客の要 請により、実生を良好に根付けすることができ、特に無毒性、良好な健康状態、 良好な空気及び水分配、良好な経時的耐沈下性、良好な貯蔵性並びに良好な栄養 素復元性(カチオン交換能)といった特徴を兼備する基体がますます必要になっ ている。 従って、本発明の目的は、このような特徴を兼備し、成長させた実生を他の任 意の自然(土壌)又は人工栽培環境に移植することができる制御された生分解性 をもつ新規非滅菌基体を提供することである。 従って、本発明は制御された生分解性をもつ植物増殖材料用非滅菌基体に関し 、該基体はセルロースエステルをベースとす る繊維性材料から主に構成されることを特徴とする。 本発明の意味で植物増殖材料とは、適当な栽培条件下においたときに例えば天 然もしくは人工種子、実生、挿木又は分裂組織等の完全植物を与えることが可能 な任意の植物組織を意味する。 分裂組織とは、適当な条件下においたときに完全植物又は完全植物の一部を形 成するまで成長することが可能な任意の植物組織又は植物細胞全般を意味する。 この用語は、あらゆる種類の植物組織、特に体細胞組織、体細胞胚、接合体組織 、胚、外来芽、新芽、苗条原基、前球茎様体、緑斑(green spot)と して知られる組織、生殖細胞及び天然種子(生殖系列)を包含する。 このように定義される植物材料は、特に1年生又は多年生食用作物(例えばビ ート、飼料用ビート、トウモロコシ、セイヨウアブラナ)、野菜類(セロリ、サ ラダ用葉菜類、キャベツ、カリフラワー、ニンジン、ナス、ピーマン、トマト、 タマネギ、ニンニク、ショウガ、イチゴ、メロン、スイカ、キュウリ、アスパラ ガス)、食用又は産業用作物(例えばサトウキビ、タバコ)、薬用植物(例えば ベラドンナ、チョウセンニンジン又は イチイ)、花壇、容器、温室栽培用鑑賞植物(例えばキク、グラジオラス、ユリ 、ラン、アマリリス、ゼラニウム、ベゴニア、スミレ、ポインセチア)、常緑又 は落葉樹木、潅木又は高木種(例えば針葉樹、カエデ、ヤシ、コーヒー、カカオ 、果樹、ブドウ)に属する任意種に属し得る。 セルロースエステルとは、低級脂肪酸により種々の程度までエステル化された セルロースをベースとする任意材料を意味し、Ullman’s Encycl opedia of Industrial Chemistry,改定第8版 ,Vol.A5; VCH Verlags G.m.b.H,Weinhei m,RFA 1986にはこのようなエステルと、これらのエステルをベースと する繊維状材料及びその製造方法が記載されている。好ましくは、セルロースエ ステルは酢酸セルロースである。例えば加水分解(未公開ドイツ特許出願第P4 3 22 965.4号参照)や、アンモニア又は少なくとも1個のNHもしく はNH2基を含む塩基(未公開ドイツ特許出願第P43 22 966.2号参 照)、好ましくは尿素又はウロトロピンでアルカリ処理するなど種々の分解方法 により脂肪酸、好ましくは酢酸の含有量を53%未満、好ましく は49%未満に低下させることによりエステルの生分解性を少なくとも部分的に 制御するように処理されたエステル類、特に、酢酸エステルを使用するのが好ま しい。「低級脂肪酸(酢酸)含有量」とは、本発明の意味ではセルロースエステ ル(酢酸セルロース)中に結合した低級脂肪酸(酢酸)の割合を重量%で表した 値である。生分解性は、該当用途(栽培形態、栽培種の種類等)に応じてセルロ ースエステルの分解率を調節することにより制御される。 繊維状材料は、不定又は特定配向した連続糸、不連続繊維又は撚糸形態であり 、撚糸は平面状でもよいし、円形、Y形又は他の形状等の種々の断面のテキスチ ャー糸でもよく、粗密いずれかの撚糸を用いてプラグとも呼ばれる小ブロック等 の小寸法の個々の稠密構造又はブロックもしくは大ブロック等の大型の集合構造 を形成するのが好ましい。糸は一般に、上記文献に記載の方法に従って、酢酸、 アセトン等の適当な有機溶剤中でコロジオンと呼ばれる酢酸セルロースの溶液を 紡糸することにより得られる。「小ブロック」とは、長さ2〜4cm、直径2〜 5cmのほぼ円筒形、円錐形又は平行六面体形状の支持体を意味し、「ブロック 」はもっと嵩が大きく、長さ10〜100 cm、幅10〜15cm、厚さ5〜10cmのほぼ平行六面体形状の支持体を意 味し、「大ブロック」なる用語は更に嵩の大きい支持体を言う。上記形態は最も 一般的なものであるが、他の任意の適当な支持体形態も本発明に含まれることに 留意されたい。 本発明の基体は好ましくは更に種々の添加剤を含有してもよく、水、植物栄養 素又は保護剤(農薬)を繊維間に挿入してもよいし、あるいは繊維要素相互間の 非植物毒性充填剤もしくは凝集剤又は植物材料の栽培に有用な成分(例えば農薬 、特に殺カビ剤又は殺虫剤)を繊維表面に堆積固定するか又は好ましくは繊維内 に配合してもよい。殺カビ剤としては、例えばトリアゾール系(例えばトリチコ ナゾール)、リン酸とその塩及びエステル、又は2−(3,4−ジメトキシフェ ニル)ベンズアミド系の殺カビ剤が挙げられる。より一般には、特に公知農薬の うちで任意のものを使用することができる。 本発明による基体は更にそれ自体公知の栽培基体と可変割合で混合してもよく 、このような公知栽培基体としては例えば褐色もしくは淡色泥炭、セルロース起 源の繊維及び糸(綿花、紙等)、木材もしくはココヤシ繊維、又は無機基体(石 綿又はガ ラスウール)が挙げられる。 本発明による基体に含有できる植物栄養素又は保護剤(農薬)は0.01〜9 0重量%、好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは2〜30重量%の割合で 存在し得る。 本発明は更に、好ましくは制御された生分解性をもつセルロースエステルをベ ースとする繊維状材料を製造し、稠密非滅菌形態に調整することを特徴とする上 記基体の製造方法にも関する。 本発明は更に、上記基体を使用することを特徴とする農業及び園芸植物の栽培 方法と、該方法により得られる植物にも関する。 以下、非限定的な例示として与える実施例により本発明を具体的に説明する。実施例1:温室試験 下記のようにして得た長さ1cm、直径1cmの酢酸セルロース繊維から構成 される円筒形プラグを基体として使用する。まずアセトン中に酢酸セルロース2 8重量%と二酸化チタン0.5重量%を含有する紡糸溶液を調製した。この紡糸 溶液の含水率を3重量%に調節する。使用した酢酸セルロースの酢酸 含有率は55.4%であり、重合度(PD)は220である。紡糸溶液を濾過し 、通常の撚糸紡糸装置で乾式紡糸する。酢酸セルロースのフィラメントをまとめ てストリップとし、捲縮機で捲縮し、ドラム乾燥機で乾燥する。この捲縮機の入 口のストリップ供給速度は550m/minである。ドラム乾燥機内の酢酸セル ロースフィラメントストリップの滞留時間は5分間である。捲縮機から排出され た酢酸セルロースフィラメントのフィルター撚糸を荷造機により無張力堆積し、 球状に圧縮する。この球の残留含水率は5.5重量%である。こうして得られた 撚糸は総繊度38,500dtex、フィラメント当たりの単位繊度3.3dt exであり、フィラメントの横断面はY形である。 この撚糸を切断して上記のようなプラグを形成する。各種[Nandor種ニ ンジン、Nain compact(Royal Fleurs)種ペチュニア 、Talent種コムギ]の種子を各プラグに1個ずつ入れる。同時にプラグな しの対照即ち剥き出しの種子も試験する。泥炭、スゲ及びミズゴケを主成分とす る汎用腐植土(商標SNED)と砂を半々にした混合物20mlを予め湿潤させ 、各種及び各回20個のプ ラグをこの混合物上に置く。全体に毎週2〜3回潅水する。実験は温室で行う。 温度は22℃、相対湿度は約60%である。これらの温室は自然採光を使用でき る。但し、自然採光が弱すぎる場合(250μE.m-2.s-1未満)には移動勾 配補助照明を使用し、光源を植物の上に配置するときは照度が500μE.m-2 .s-1、光源を植物と反対側に配置するときは70μE.m-2.s-1となるよう に調節する。この補助照明時間は1光周期当たり14時間に制限する。 まず発芽率を観察し、次いで播種から7日後に植物の高さを観察する。これら の条件下で発芽率はそれぞれペチュニア73%(対照85%)、ニンジン72% (80%)、コムギ98%(93%)である。植物の高さはコムギの場合には本 発明による基体では11.9cm、対照では12.3cmである。いずれの場合 も差は有意ではない。 以上の結果から明らかなように、本発明による非滅菌基体は優れた植物栽培特 性をもつ。実施例2:温室実験 撚糸が総繊度35,000dtex、フィラメント当たりの単位繊度3dte xとなるような紡糸条件とした以外は実施例 1と同様にして得た長さ25mm、直径20mm、密度100kg/m3又は1 50kg/m3の酢酸セルロース繊維から構成される円筒形プラグを基体として 用いる。 Grodanから市販されている240個の気孔を含む幅40cm、長さ60 cmの発泡ポリスチレンプレートにプラグを各気孔1個ずつ配置する。 各種(トマト及びフレンチマリゴールド)の種子をプラグの上表面に各プラグ 1個ずつ置き、各種及び各処理48個のプラグを3回繰り返して分配する。次に 種子をバーミキュライトVERMEXの薄層で被覆する。 全体を温室に入れる。移動潅水スロープを用いて6時から20時まで1時間毎 に栄養溶液の潅水を確保する。濃厚栄養溶液(Plantin)は、混合物の最 終導電率が1.5〜2mS/cmとなり且つ溶液の最終pHが5.5〜6.5と なるように希釈して散布する。 温室及び観察条件は実施例1と同様である。 これらの条件下で下記発芽率が観察される。 分散分析は結果の間に何ら差を示さない。 これらの結果を総合すると、本発明による基体の優れた特性が明らかである。実施例3:温室実験 他の作物の種子を使用し、プレートを3日間温床に隔離維持してから自動潅水 栽培する以外は実施例2と同様に操作する。 これらの条件下で下記発芽率が観察される。 実施例4:制御された生分解性をもつ酢酸セルロースプラグでの栽培 酢酸エステルの生分解性を確保し得る分子である尿素とウロトロピンをそれぞ れ繊維中の最終濃度が約5%となるように紡糸溶液に加える以外は、実施例2と 同様にして得られた長さ20mm、直径8mmの酢酸セルロース繊維から構成さ れる円筒形プラグを基体として使用する。繊維の密度は125kg/m3である 。同時に商標Grodanの石綿対照プラグと、上記実施例に記載した直径20 mm、密度100kg/m3及び150kg/m3の対照プラグも使用する。 潅水及び温室調節条件は実施例2と同様である。 これらの条件下で下記発芽率が観察される。 分散分析は結果の間に何ら差を示さない。 これらの結果を総合すると、本発明による基体の優れた特性が明らかである。実施例5:酢酸セルロース繊維に含まれる農薬の漸進的水中浸出 繊維の最終濃度がそれぞれ約5及び10重量%となるように殺カビ剤農薬であ るトリチコナゾールそれぞれ1倍及び2倍量を紡糸溶液に加える以外は実施例1 と同様に長さ20mm直径8mmの酢酸セルロース繊維を得る。得られたフィラ メントはそれぞれ2.2及び15dtexの単位繊度をもち、その断面は円形で ある。 脱イオン水300mlを入れたフラスコに繊維20mgを加える。フラスコを オービタル撹拌機に載せ、台板を100rpmで回転させる。各試料及び各用量 毎に1個のフラスコを使用する。 所定時間後、注射器により液相フラクションを吸引して2個の試料を採取する 。採取した溶液を0.2μmメッシュフィルターに通す。定量はHPLCにより 行う。濃度を測定し、標準と比較する。結果を図1のグラフに示す。実施例6:繊維/腐植土混合物によるオオムギのうどん粉病防除試験 得られたフィラメントがそれぞれ2.2、7.8及び15dtexの単位繊度 をもつ以外は実施例5と同様に酢酸セルロース繊維を得る。 こうして得られた繊維2.4gをWarring Blendor混合機によ り腐植土100gに加える。混合物を取り出した後、腐植土2.9kgに混合す る。得られた基体の2分の1を各基体及び各ポット当たり約300mlの割合で 7cm平方の正方形断面ポットに分配する。 残りの基体を取り出し、更に腐植土1.5kgと混合する。従って、この混合 物は先の混合物の2分の1の農薬配合繊維を含む。同様に、得られた基体の2分 の1を各基体及び各ポット当たり約300mlの割合で7cm平方の正方形断面 ポットに分配する。腐植土中に所望の繊維濃度が得られるまでこの操作を繰り返 す。 同様に、対照として農薬を配合しない15dtexの繊維を含む試料を作成す る。 繊維2.4gを、トリチコナゾール2.5重量%を含有する 種子処理用粉末6.4gに置き換え、腐植土量を3kgから2kgに減らすこと により、繊維以外の形状で調合した農薬を含む他の対照試料も作成する。 酢酸セルロース繊維を加えずに腐植土をポットに充填し、農薬トリチコナゾー ル209g/lを含有する種子処理用濃厚懸 qで処理した種子と非処理種子とを播種することにより、他の対照試料も作成す る。 種子を各ポットに48個即ち2.16gずつ入れた後、非処理腐植土の薄層で 覆う。 植物を実施例1に記載した温室条件(温度、湿度、照度)で手動潅水により温 室栽培する。播種からそれぞれ8日及び16日後にポットを感染オオムギを含む 他のポットに混在させてオオムギをうどん粉病(Erisyphe grami ni hordei )に感染させる。第2回目の感染から8日後に視覚試験を行 う。これらの条件下で下記結果が観察される。 以上の結果から明らかなように、トリチコナゾールを含有する繊維をベースと する基体は植物に良好な保護をもたらす。更 に、この処理は植物毒性現象を避けながら、種子の慣用トリチコナゾール処理よ りも優れた保護をもたらす。実施例7:繊維/腐植土混合物によるトマトのべと病防除試験 得られたフィラメントがそれぞれ2.2、6.3及び15dtexの単位繊度 をもち、トリチコナゾールの代わりにN−メチル−N−エチル−4−トリフルオ ロメチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)ベンズアミドを使用する以外は 実施例5と同様に酢酸セルロース繊維を得る。 こうして得られた繊維1.84gをWarring Blendor混合機に より腐植土100gに加える。混合物を取り出した後、腐植土0.9kgに混合 する。得られた基体の2分の1を各基体及び各ポット当たり約300mlの割合 で7cm平方の正方形断面ポットに分配する。 残りの基体を取り出し、更に腐植土0.5kgと混合する。従って、この混合 物は先の混合物の2分の1の農薬配合繊維を含む。同様に、得られた基体の2分 の1を各基体及び各ポット当たり約300mlの割合で7cm平方の正方形断面 ポットに分配する。腐植土中に所望の繊維濃度が得られるまでこの操作を繰り返 す。 同様に、対照として農薬を配合しない15dtexの繊維を含む試料を作成す る。 繊維1.84gを、N−メチル−N−エチル−4−トリフルオロメチル−2− (3,4−ジメトキシフェニル)ベンズアミド2.5重量%を含有する湿潤性粉 末0.4gに置き換えることにより、繊維以外の形状で調合した農薬を含む他の 対照試料も作成する。 酢酸セルロース繊維を加えずに腐植土をポットに充填することにより他の対照 試料も作成する。 こうして調製したポットに10日齢のトマト(Marmande種)を各ポッ ト1本ずつ移植する。 植物を温室栽培する。 植物を実施例1に記載した温室条件(温度、湿度、照度)で手動潅水により温 室栽培する。移植から15日後にべと病(Phytophthora infe stans )胞子30000個/mlの水性懸濁液をトマトの葉に吹付けて(F isher噴霧器)感染させる。 植物を温度20℃、相対湿度90%の温室栽培室に入れる。 感染から6日後に視覚試験を行う。これらの条件下で下記結果が観察される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,FI,HU,JP,KR,KZ,NZ ,PL,RO,RU,SE,SI,SK,UA,US, VN (72)発明者 トイフエル,エーベルハルド ドイツ連邦共和国、デー−79194・グンデ ルフインゲン、シユバルツバルトシユトラ ーセ・46 (72)発明者 プパン,レジ フランス国、エフ−69210・スールクルー −レ−ミヌ、リユ−デイ・ル・ジヤノ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.低級脂肪酸とセルロースのエステルをベースとする非滅菌繊維状材料から主 に構成されることを特徴とする植物増殖材料栽培基体。 2.繊維状材料が、制御された生分解性をもつ低級脂肪酸とセルロースのエステ ルをベースとすることを特徴とする請求項1に記載の基体。 3.繊維状材料が酢酸セルロースをベースとすることを特徴とする請求項1又は 2に記載の基体。 4.繊維状材料が粗形態であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項 に記載の基体。 5.繊維状材料が稠密形態であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一 項に記載の基体。 6.繊維状材料が小ブロック形態であることを特徴とする請求項5に記載の基体 。 7.繊維状材料がブロック形態であることを特徴とする請求項5に記載の基体。 8.セルロースエステルの脂肪酸含量が53%未満、好ましく は49%未満であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の基 体。 9.セルロースエステル以外に、繊維状材料製造用非植物毒性アジュバントを含 むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の基体。 10.セルロースエステル以外に、少なくとも1種の植物栄養素又は農薬等の保 護剤を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の基体。 11.農薬が殺カビ剤であることを特徴とする請求項10に記載の基体。 12.植物栄養素又は農薬等の保護剤が0.01〜90重量%、好ましくは1〜 50重量%、特に好ましくは2〜30重量%の割合で存在することを特徴とする 請求項1から11のいずれか一項に記載の基体。 13.セルロースエステル以外に少なくとも1種の別種基体を含むことを特徴と する請求項1から12のいずれか一項に記載の基体。 14.セルロースエステル以外に少なくとも1種の泥炭型基体を含むことを特徴 とする請求項13に記載の基体。 15.セルロースエステル以外に少なくとも1種の石綿型基体を含むことを特徴 とする請求項13に記載の基体。 16.セルロースエステル以外に少なくとも1種の栄養素を含むことを特徴とす る請求項1から15のいずれか一項に記載の基体。 17.植物材料が種子であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項 に記載の基体。 18.植物材料が挿木であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項 に記載の基体。 19.植物材料が実生であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項 に記載の基体。 20.植物材料が分裂組織であることを特徴とする請求項1から16のいずれか 一項に記載の基体。 21.制御された生分解性をもつセルロースエステルをベースとする繊維状材料 を製造し、非滅菌稠密形態に調整することを特徴とする、請求項1から20のい ずれか一項に記載の基体の製造方法。 22.請求項1から20のいずれか一項に記載の基体を使用す ることを特徴とする農業又は園芸植物の栽培方法。 23.請求項22に記載の方法により栽培された植物。
JP7522733A 1994-03-02 1995-03-01 セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体 Pending JPH09509579A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR94/02616 1994-03-02
FR9402616A FR2716892B1 (fr) 1994-03-02 1994-03-02 Substrat de culture fibreux à base d'ester de cellulose.
PCT/FR1995/000237 WO1995023500A1 (fr) 1994-03-02 1995-03-01 Substrat de culture fibreux a base d'ester de cellulose

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09509579A true JPH09509579A (ja) 1997-09-30

Family

ID=9460766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7522733A Pending JPH09509579A (ja) 1994-03-02 1995-03-01 セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0766509B1 (ja)
JP (1) JPH09509579A (ja)
AT (1) ATE201558T1 (ja)
AU (1) AU1895895A (ja)
CA (1) CA2184491A1 (ja)
DE (1) DE69521130D1 (ja)
FR (1) FR2716892B1 (ja)
IL (1) IL112796A (ja)
WO (1) WO1995023500A1 (ja)
ZA (1) ZA951691B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101313828B1 (ko) * 2008-07-29 2013-10-02 말콤 글렌 커츠 식물 재배 어셈블리

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2748491B1 (fr) * 1996-05-09 1998-06-12 Rhone Poulenc Agrochimie Milieu de culture pour tissus meristematiques et procede de culture de ces tissus en condition non steriles
WO1999020101A1 (fr) * 1997-10-21 1999-04-29 Rhone-Poulenc Agrochimie Milieu de culture pour tissus meristematiques et procede de culture de ces tissus en conditions non steriles

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2248780A1 (en) * 1973-10-29 1975-05-23 Ass Foret Cellulose Afoc Plant growth media - comprising granules or flakes of wood fibre
FR2556930B1 (fr) * 1983-12-22 1986-05-16 Fertil Aquitaine Nouveau milieu de culture pour plantes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101313828B1 (ko) * 2008-07-29 2013-10-02 말콤 글렌 커츠 식물 재배 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
EP0766509B1 (fr) 2001-05-30
FR2716892A1 (fr) 1995-09-08
ZA951691B (en) 1995-12-11
EP0766509A1 (fr) 1997-04-09
ATE201558T1 (de) 2001-06-15
FR2716892B1 (fr) 1996-05-03
DE69521130D1 (de) 2001-07-05
WO1995023500A1 (fr) 1995-09-08
IL112796A0 (en) 1995-05-26
IL112796A (en) 1998-02-22
CA2184491A1 (fr) 1995-09-08
AU1895895A (en) 1995-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5452022B2 (ja) 植物生長調整剤及びその利用
AU2013205652B2 (en) Plant growing system containing a super amount of a controlled-released fertilizer and method of using the same
CN110122297A (zh) 一种薄壳山核桃两段容器育苗方法
Kumar et al. Role of different rooting media and auxins for rooting in floricultural crops: A review
KR20010097002A (ko) 화목류의 화아분화된 삽수를 군삽하여 소형 분화를생산하는 방법
CN114586596B (zh) 一种中国特有观赏植物荔波杜鹃种子繁育方法
US4171968A (en) Method for increasing the rate and/or yield of seed germination by treatment with surfactants
CN115989784A (zh) 一种提高丁香叶忍冬种子萌发率和幼苗存活率的方法
JPS5920645B2 (ja) 有用植物の発芽発根促進剤
JPH09509579A (ja) セルロースエステルをベースとする繊維状栽培基体
JP3481439B2 (ja) 覆土材
CN114342958A (zh) 一种促进兰花种子萌发的拌种菌剂及拌种和培养方法
JPH02124037A (ja) 農業用軽量人工培養土
Bhatia et al. Vegetative propagation of Lisianthus genotypes through stem cuttings: a viable alternative to seed propagation
Domingues Salvador et al. Evaluation of different substrates on Lisianthus (Eustoma grandiflorum Shinn) growth
CN107801547B (zh) 八角的扦插育苗方法
JPH02295414A (ja) 農業用、林業用、家庭園芸用又は環境保全用資材
Dabral et al. Assessment of different substrates for pot culture in calla lily (Zantedeschia sprengeri)
GB2269378A (en) Fibrous growth media
CN1166282C (zh) 一种杜鹃花金踯躅的选育方法
Gopal Standardization of growing medium and growth retardants for compact growth of potted African marigold
Atak et al. Effects of different applications on rooting of Actinidia deliciosa'Hayward'hardwood and softwood cuttings
CN1389103A (zh) 一种杜鹃花紫艳的选育方法
Bajad et al. Effect of different planting times and mulching materials on Seed quality and yield of China aster cultivars
McBride The Effect of Cultural Practices on Growth, Flowering and Rooting of Adenium Obseum