JPH0950877A - 避雷器動作表示装置 - Google Patents

避雷器動作表示装置

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JPH0950877A
JPH0950877A JP7202210A JP20221095A JPH0950877A JP H0950877 A JPH0950877 A JP H0950877A JP 7202210 A JP7202210 A JP 7202210A JP 20221095 A JP20221095 A JP 20221095A JP H0950877 A JPH0950877 A JP H0950877A
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JP
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ammeter
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JP7202210A
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English (en)
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Tsutomu Egashira
務 江頭
Naoaki Takeji
直昭 竹治
Masahiro Hirose
昌弘 廣瀬
Masayuki Hatano
雅之 畑野
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Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 避雷器の抵抗分漏れ電流を直接検出すること
により避雷器の劣化判定を精度よく検出することができ
る避雷器動作表示装置を得る。 【構成】 直列に接続されたリアクトル12および直流
電流計13と、リアクトル12および直流電流計13と
の直列回路に対して並列に接続された第1のコンデンサ
14と、リアクトル12と直列に且つ直流電流計13と
並列に接続された平滑コンデンサ15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統保護等に用
いられる避雷器の抵抗分漏れ電流を直接検出することに
より、避雷器の劣化を精度よく検出することができる避
雷器動作表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば実公平3−31025号
公報に示された従来の避雷器動作表示装置の構成を示す
回路図である。図において、1は避雷器、2は避雷器1
に接続された漏れ電流計測部であり、交流電流計3に直
列に接続された抵抗4、および交流電流計3と抵抗4と
の直列回路に対して並列に接続されたツェナーダイオー
ド5を有している。6はサージ動作計数部であり、電磁
コイル型のカウンタ7に並列に接続されたコンデンサ8
から成る。9は漏れ電流計測部2とサージ動作計数部6
との直列回路に並列に接続された非直線抵抗素子、10
は漏れ電流計測部2、サージ動作計数部6および非直線
抵抗素子9から成り、避雷器1と接地との間に接続され
た避雷器動作表示装置である。
【0003】次いで上記のように構成された従来の避雷
器動作表示装置の動作について説明する。通常、漏れ電
流計測部2で計測すべき避雷器1の漏れ電流は数10μ
A〜数10mA程度である。又、他方のサージ動作計数
部6で計測すべきサージ電流は、数A〜数10kAであ
る。従って、避雷器動作表示装置10内の抵抗4、ツェ
ナーダイオード5、コンデンサ8および非直線抵抗素子
9は、このような数10μA〜数10kAにわたる広範
囲の避雷器1の電流を交流電流計3およびカウンタ7に
何ら損傷を与えることなく流すように定数が選定されて
いる。
【0004】すなわち、数10mA以下の電流ではツェ
ナーダイオード5および非直線抵抗素子9は動作せず交
流電流計3で漏れ電流が計測できる。そして、数10m
Aより大きい電流が避雷器動作表示装置10に流れる
と、ツェナーダイオード5が動作し始め電圧の上昇を防
ぐと同時に交流電流計3が過電流から破壊するのを防止
する。
【0005】一方、サージ動作計数部6内のコンデンサ
8および電磁カウンタ7内のコイルの総合インピーダン
スは数10Ω〜数10kΩ程度に設定されているので、
数10mA程度以下の漏れ電流による電圧降下は小さく
無視し得る。そして、交流電流計2にて検出される漏れ
電流値が増大傾向にある時、避雷器1は劣化傾向にある
と判定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の避雷器動作表示
装置は以上のように構成されているので、直流電圧が課
電される避雷器、例えば交直変換所の母線用、ブリッジ
用等の避雷器に適用すると以下のような問題点が生じ
る。以下、図16ないし図18を用いて詳細に説明す
る。
【0007】一般的に避雷器1に使用されている酸化亜
鉛素子の等価回路は図16に示すように、強い電圧依存
性を有する非直線抵抗成分11とセラミックコンデンサ
に匹敵するキャパシタンスを有する容量成分12との並
列回路にて構成されている。ここで、避雷器1の劣化す
なわち酸化亜鉛素子の劣化は、一定の電圧条件での非直
線抵抗成分11の抵抗分漏れ電流irの増大として現れ
る。この時、容量成分12の容量分漏れ電流icは避雷
器1の劣化とは無関係で一定である。従来の避雷器動作
表示装置は、交流電流計3にて抵抗分漏れ電流irと容
量分漏れ電流icとが加算された全漏れ電流it(=ir
+ic)が検出される。
【0008】図17は、直流電圧に脈動率4%のリプル
が重畳した課電電圧vを有する避雷器に従来の避雷器動
作表示装置10を接続して得られた全漏れ電流itの測
定値を示す図である。ここで、容量分漏れ電流icおよ
び抵抗分漏れ電流irと課電電圧vとの関係は図18に
示すようになる。以下、図17および図18を用いて容
量分漏れ電流icと抵抗分漏れ電流irとを求める。
【0009】容量分漏れ電流icは課電電圧vより位相
的にπ/2進んでいるので、容量分漏れ電流icがピー
ク時の課電電圧vは零となる。よって、この時の電圧値
は直流電圧E0に一致する。従って、全漏れ電流itの正
極の波高値をit1、負極の波高値をit2とすれば、容量
分漏れ電流icの波高値icpは下記の式(1)にて求め
ることができる。 icp=(it1+it2)/2・・・・・(1) 又、課電電圧vがE0の時の抵抗分漏れ電流iroは下記
の式(2)にて求めることができる。 iro=(it1+it2)/2・・・・・(2) 即ち、容量分漏れ電流icは上記式(2)にて求められ
たiroを軸として正負に同一波形にてなる。
【0010】従って、抵抗分漏れ電流irの平均値は、
近似的に上記式(2)にて求められたiroに等しくな
る。上記各式に図17の測定値を適用すれば波高値icp
は295μAcrest、平均値iroは15μAdcと
なる。すなわち、全漏れ電流itに含まれる抵抗分漏れ
電流irの割合は、5%ほどあることが判断できる。以
上のことから、従来技術の全漏れ電流itを測定するこ
とにより避雷器1の劣化を検出していたのでは、抵抗分
漏れ電流irの全漏れ電流itに対してのしめる割合が非
常に少ないため、避雷器1の劣化検出感度が極めて悪く
なる。この傾向は、リプルの周波数および脈動率が大き
くなるに従ってますます増大することとなる。よって、
避雷器1の劣化の早期発見が阻害され、重大な変換器事
故などを引き起こす可能性があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、避雷器の抵抗分漏れ電流を直接
検出することにより避雷器の劣化判定を精度よく検出す
ることができる避雷器動作表示装置を得ることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の避雷器動作表示装置は、直列に接続されたリアクトル
および直流電流計と、リアクトルおよび直流電流計との
直列回路に対して並列に接続された第1のコンデンサと
を備えたものである。
【0013】又、この発明に係る請求項2の避雷器動作
表示装置は、請求項1において、リアクトルと直列に且
つ直流電流計と並列に接続された平滑コンデンサを備え
たものである。
【0014】又、この発明に係る請求項3の避雷器動作
表示装置は、請求項1または請求項2において、第2の
コンデンサおよびカウンタが並列に接続されたサージ動
作計数部を備えたものである。
【0015】又、この発明に係る請求項4の避雷器動作
表示装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかにおい
て、直流電流計の接続箇所に全波整流ブリッジを備え、
全波整流ブリッジの直流出力端子間に直流電流計を設置
したものである。
【0016】又、この発明に係る請求項5の避雷器動作
表示装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかにおい
て、直流電流計を2個備え第1および第2の直流電流計
とし、第1の直流電流計は第1のメーターリレーを備え
通常避雷器に想定される抵抗分漏れ電流の範囲に応じた
第1の電流表示レンジを有し、第2の直流電流計は第2
のメーターリレーを備え第1の直流電流計の第1の電流
表示レンジより大きい第2の電流表示レンジを有し、第
1のメーターリレーの上限設定値を第2のメーターリレ
ーの下限設定値より大きくしたリレー接点により、避雷
器の直流電流値が下限設定値より小さくなれば第2の直
流電流計から第1の直流電流計に、又、上限設定値より
大きくなれば第1の直流電流計から第2の直流電流計に
切り換える切り換え手段を備えたものである。
【0017】又、この発明に係る請求項6の避雷器動作
表示装置は、請求項5に記載の避雷器動作表示装置の切
り換え手段において、第1の直流電流計から第2の直流
電流計に切り換える際に、第2の直流電流計の指示値が
零から立ち上がって下限設定値を越えるに要する時間以
上で所定の時間切り換え手段を自己保持するようにした
ものである。
【0018】又、この発明に係る請求項7の避雷器動作
表示装置は、請求項5または請求項6において、第2の
直流電流計に指示値が指示されている時間が、あらかじ
め設定された設定時間を越えれば異常と判定する第1の
判定手段を備えたものである。
【0019】又、この発明に係る請求項8の避雷器動作
表示装置は、請求項5ないし請求項7のいずれかにおい
て、第2の直流電流計の指示値があらかじめ設定された
設定値を越えれば異常と判定する第2の判定手段を備え
たものである。
【0020】又、この発明に係る請求項9の避雷器動作
表示装置は、請求項1ないし請求項8のいずれかにおい
て、入力側がリアクトルと直列に接続された直流フィル
タを備え、直流フィルタの出力側に直流電流計を接続し
たものである。
【0021】又、この発明に係る請求項10の避雷器動
作表示装置は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記
載の避雷器動作表示装置をバルブのアノード・カソード
間用避雷器に適用したものにおいて、バルブの制御角、
重なり角および温度等の運転条件と避雷器の抵抗分漏れ
電流との関係をデータとするデータベースを備え、直流
電流計の指示値と指示値の際のバルブの制御角、重なり
角および温度等の運転条件とをフィールドデータとして
収集する収集部と、データとフィールドデータとを比較
して避雷器の劣化判定を行う劣化判定手段とを備えたも
のである。
【0022】又、この発明に係る請求項11の避雷器動
作表示装置は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記
載の避雷器動作表示装置を交流用避雷器に適用したもの
において、避雷器の課電電圧にピーク時を中心とする所
定の区間のみ避雷器動作表示装置に課電されるよう電圧
の位相制御を行い、区間における直流成分電流を検出す
るものである。
【0023】又、この発明に係る請求項12の避雷器動
作表示装置は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記
載の避雷器動作表示装置を任意の課電電圧波形を有する
避雷器に適用したものにおいて、課電電圧波形を微分し
避雷器の容量分漏れ電流を求め、容量分漏れ電流の積分
値が零となる任意の区間のみ避雷器動作表示装置に課電
されるよう電圧の位相制御を行い、区間における直流成
分電流を検出するものである。
【0024】又、この発明に係る請求項13の避雷器動
作表示装置は、請求項3ないし請求項10のいずれかに
記載の避雷器動作表示装置のうちサージ動作計数部を備
えたものにおいて、第2のコンデンサを第1のコンデン
サと兼用するものとし、カウンタをリアクトルと兼用す
るものとしたものである。
【0025】又、この発明に係る請求項14の避雷器動
作表示装置は、請求項1ないし請求項13のいずれかに
記載の避雷器動作表示装置の直流電流計において、可動
部の慣性モーメントを増大させる質量部材を可動部の軸
心に備えたものである。
【0026】又、この発明に係る請求項15の避雷器動
作表示装置は、請求項1ないし請求項13のいずれかに
記載の避雷器動作表示装置の直流電流計において、可動
部の回転時の抵抗を増大させる風車部材を可動部の軸心
に備え、風車部材を覆う容器を備えたものである。
【0027】又、この発明に係る請求項16の避雷器動
作表示装置は、請求項15に記載の避雷器動作表示装置
の直流電流計において、容器内に粘性抵抗の高い媒体を
封入したものである。
【0028】
【作用】この発明の請求項1における避雷器動作表示装
置のリアクトルおよび第1のコンデンサは、課電電圧の
リプルに基づき直流電流計に流れる交流成分を低減す
る。
【0029】又、この発明の請求項2における避雷器動
作表示装置の平滑コンデンサは、課電電圧のリプルに基
づき直流電流計に流れる交流成分を低減する。
【0030】又、この発明の請求項3における避雷器動
作表示装置のサージ動作計数部は、サージ電流が通電さ
れると第2のコンデンサは充電され、この充電された第
2のコンデンサの電荷はカウンタにてサージ回数として
カウントする。
【0031】又、この発明の請求項4における避雷器動
作表示装置の全波整流ブリッジは、課電電圧の極性が反
転しても直流電流計の逆振れを防止する。
【0032】又、この発明の請求項5における避雷器動
作表示装置の切り換え手段は、第1および第2の直流電
流計に各電流表示レンジにそれぞれ応じた電流のみが流
れるようにする。
【0033】又、この発明の請求項6における避雷器動
作表示装置は、第1の直流電流計から第2の直流電流計
に切り換える際に、第2の直流電流計の指示値が零から
立ち上がって下限設定値を越えるに要する時間以上で所
定の時間切り換え手段を自己保持するようにしたので、
第2の直流電流計の指示値が下限設定値に至るまでに再
び第1の直流電流計へ切り換わるのを防止する。
【0034】又、この発明の請求項7における避雷器動
作表示装置の第1の判定手段は、第2の直流電流計に指
示値が指示されている時間が、あらかじめ設定された設
定時間を越えれば異常と判定する。
【0035】又、この発明の請求項8における避雷器動
作表示装置の第2の判定手段は、第2の直流電流計の指
示値があらかじめ設定された設定値を越えれば異常と判
定する。
【0036】又、この発明の請求項9における避雷器動
作表示装置の直流フィルタは、課電電圧のリプルに基づ
き直流電流計に流れる交流成分を低減する。
【0037】又、この発明の請求項10における避雷器
動作表示装置の劣化判定手段は、バルブの制御角、重な
り角および温度等の運転条件と避雷器の抵抗分漏れ電流
との関係をデータとするデータと、直流電流計の指示値
と指示値の際のバルブの制御角、重なり角および温度等
の運転条件とをフィールドデータとを比較して避雷器の
劣化判定を行う。
【0038】又、この発明の請求項11における避雷器
動作表示装置は、避雷器の課電電圧にピーク時を中心と
する所定の区間のみ避雷器動作表示装置に課電されるよ
う電圧の位相制御を行うようにしたので、避雷器の抵抗
分漏れ電流を感度よく検出する。
【0039】又、この発明の請求項12における避雷器
動作表示装置は、課電電圧波形を微分し避雷器の容量分
漏れ電流を求め、容量分漏れ電流の積分値が零となる任
意の区間のみ避雷器動作表示装置に課電されるよう電圧
の位相制御を行うようにしたので、避雷器の抵抗分漏れ
電流を感度よく検出する。
【0040】又、この発明の請求項13における避雷器
動作表示装置は、サージ動作計数部が第1のコンデンサ
とリアクトルとを兼用し、直流電流計に流れる交流成分
を低減する。
【0041】又、この発明の請求項14における避雷器
動作表示装置の直流電流計の質量部材は、直流電流計の
指針の脈動を抑制する。
【0042】又、この発明の請求項15における避雷器
動作表示装置の直流電流計の風車部材は、直流電流計の
指針の脈動を抑制する。
【0043】又、この発明の請求項16における避雷器
動作表示装置の直流電流計の容器内の媒体は、直流電流
計の軸受の負担重量を軽減する。
【0044】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1の避雷器動作表示装置の
構成を示す回路図である。図において従来の場合と同様
の部分は同一符号を付して説明を省略する。11は直流
電圧にリプルの重畳した課電電圧を有する避雷器、12
はリアクトル、13はリアクトル12と抵抗4とを介し
てリアクトル12と直列に接続された可動コイル型の直
流電流計、14はリアクトル12および直流電流計13
の直列回路に対して並列に接続された第1のコンデンサ
である。尚、8は第2のコンデンサとする。15はリア
クトル12と直列に且つ直流電流計13と並列に接続さ
れた平滑コンデンサ、16はサージ動作計数部6、抵抗
4、ツェナーダイオード5、非直線抵抗素子9、リアク
トル12、直流電流計13、第1のコンデンサ14およ
び平滑コンデンサ15から成る避雷器動作表示装置であ
る。
【0045】次いで上記のように構成された実施例1の
避雷器動作表示装置16の動作について説明する。ま
ず、避雷器11から図17に示したような直流電圧にリ
プルが重畳した課電電圧vにて生じる全漏れ電流it
避雷器動作表示装置16に流れる。この際、第1のコン
デンサ14のインピーダンスは周波数に反比例し、リア
クトル12のインピーダンスは周波数に比例するので、
リアクトル12にはリアクトルに流れる電流はほぼ直流
成分となり第1のコンデンサ14に流れる電流はほぼ交
流成分となる。
【0046】しかし、リアクトル12に流れる電流に
は、未だ、わずかながら脈流が重畳している可能性があ
るので、平滑コンデンサ15と可動コイル型の直流電流
計13のもつリアクタンス成分とが上記第1のコンデン
サ14とリアクトル12と同様の働きをして、さらに直
流電流計13に流れるリプル成分を低減する。もっとも
最後まで残るわずかのリプル分のため、直流電流計13
の駆動トルクは電流と同じように脈動するが、直流電流
計13の可動部には大きな慣性モーメントを有している
ので、可動部は駆動トルクに即応して振動しない。よっ
て、可動部は上記のように平滑された直流成分電流によ
り脈動する駆動トルクの平均値に等しい駆動トルクを受
けたと同じように運動し、これに相当する角だけ回転し
た位置に指針が静止する。
【0047】以上のことから、直流電流計13は脈動す
る電流の平均値を指示する。従って、直流電流計13は
抵抗分漏れ電流irの平均値iroに近似した値と指示す
ることになる。そして、この直流電流計13の指示値を
従来の場合と同様に増大しているか否かを検出し、避雷
器11の劣化の有無を判断すればよい。
【0048】上記のように構成された実施例1の避雷器
動作表示装置は極めて簡便な回路により、直流電流計1
3にて避雷器11の抵抗分漏れ電流irのみが検出でき
るようにしているので、装置自体のコストが低減される
のはもちろんのこと、容量分漏れ電流icを含まず検出
されるので、避雷器11の劣化検出を高い精度で行うこ
とができる。
【0049】実施例2.図2はこの発明の実施例2の避
雷器動作表示装置の構成を示す回路図である。図におい
て、上記実施例1と同様の部分は同一符号を付して説明
を省略する。17は第2のコンデンサ18と電磁コイル
型のカウンタ19とにて成るサージ動作計数部であり、
第2のコンデンサ18は実施例1の際の第1のコンデン
サ14を兼用しており、又、カウンタ19は実施例1の
際のリアクトル12を兼用している。20はカウンタ1
9に流れる電流をコントロールする抵抗である。
【0050】次いで上記のように構成された実施例2の
避雷器動作表示装置の動作について説明する。まず、上
記実施例1と同様にサージ動作計数部17の第2のコン
デンサ18およびカウンタ19が、第1のコンデンサ1
4およびリアクトル12の働きをするために、直流電流
計13では上記実施例1と同様に避雷器11の抵抗分漏
れ電流irのみ検出されることとなる。よって、避雷器
11の劣化判定は上記実施例1と同様に行うことができ
るため詳細な説明は省略する。
【0051】以下、サージ電流の検出について説明す
る。まず、避雷器11にサージ電流が通電されると、第
2のコンデンサ18は非直線抵抗素子9の動作開始電圧
とほぼ同一の電圧が充電される。この時、ツェナーダイ
オード5は引き続き動作している。そして、充電された
第2のコンデンサ18の電荷は、ツェナーダイオード
5、抵抗20を介してカウンタ19の電磁コイルに流
れ、サージ回数がカウントされる。
【0052】上記のように構成された実施例2の避雷器
動作表示装置は、サージ動作計数部17の働きに影響を
及ぼすことなく、第2のコンデンサ18およびカウンタ
19が実施例1の際の第1のコンデンサ14およびリア
クトル12のそれぞれの働きを兼用するので、構成部品
点数を少なくすることができ、延いては、装置の小型
化、且つ、低コストを実現することができる。
【0053】実施例3.図3はこの発明の実施例3の避
雷器動作表示装置の構成を示す回路図である。図におい
て、上記各実施例と同様の部分は同一符号を付して説明
を省略する。21は全波整流ブリッジで、全波整流ブリ
ッジの直流出力端子間に互いに並列に接続された直流電
流計13および平滑コンデンサ15を設置している。
【0054】上記のように構成された実施例3の避雷器
動作表示装置によれば、避雷器11が接続している変換
器の極性が反転したとしても、全波整流ブリッジ21を
備えているため、直流電流計13が逆向きに振れること
を防止し、抵抗分漏れ電流irを確実に検出することが
できる。
【0055】実施例4.通常、直流電圧にリプルの重畳
された課電電圧を有する避雷器の抵抗分漏れ電流ir
平均値iroは10μA程度である。しかし、避雷器の接
続されている交直変換所の事故などによって、避雷器が
動作した場合(以下、動作責務時と称す)には、抵抗分
漏れ電流irは通常時の百倍程度の1000μA程度と
なる。よって、避雷器の抵抗分漏れ電流を精度よく検出
しようとすれば、電流表示レンジ(以下、レンジと略
す)の異なる2個の直流電流計を備え、電流値に応じて
各直流電流計を切り換える必要がある。
【0056】図4は以上述べたように2個の直流電流計
を備え、各直流電流計を切り換える手段を備えた実施例
4における避雷器動作表示装置の構成を示す回路図であ
る。図において、上記各実施例と同様の部分は同一符号
を付して説明を省略する。22は第2の直流電流計で、
この際、13を第1の直流電流計とし、第1の直流電流
計13のレンジは通常避雷器11に想定される抵抗分漏
れ電流の範囲とする。又、第2の直流電流計22のレン
ジは第1の直流電流計13のレンジより大きく、動作責
務時の抵抗分漏れ電流に対応するものとする。又、各直
流電流計13、22はそれぞれ後述する動作特性を備え
た第1および第2のメーターリレーを備えている。
【0057】4a、4bは抵抗、5a、5bはツェナー
ダイオード、15a、15bは平滑コンデンサ、21
a、21bは全波整流ブリッジを構成するダイオードで
上記実施例3で示した抵抗4、ツェナーダイオード5、
平滑コンデンサ15および全波整流ブリッジ21とそれ
ぞれ同様の働きをする。この内、抵抗4bの抵抗値は、
第2の直流電流計22に流れる電流が第1の直流電流計
13に流れる電流より大きいため、ツェナーダイオード
5bが動作しないよう抵抗4aの抵抗値より低く選定さ
れている。
【0058】23、24は各直流電流計13、22の切
り換えを行うための第1および第2のリレー接点、2
5、26は各直流電流計13、22の各メーターリレー
の第1および第2のメーターリレー接点で、第1のメー
ターリレー接点25は上限設定値M1Hを越えたときON
となる接点で、第2のメーターリレー接点26は下限設
定値M2L未満となったときONとなる接点である。そし
て、上限設定値M1Hは下限設定値M2Lより大きく設定さ
れている。27、28は第1および第2のリレー接点2
3、24を駆動する第1および第2のリレー、29は第
3のリレーで、第3および第4のリレー接点30、31
を駆動する。32は限時リレーで、限時リレー接点33
を動作させる。
【0059】次いで上記のように構成された実施例4の
避雷器動作表示装置の第1および第2の直流電流計1
3、22の切り換え動作について説明する。まず、初期
状態は計器の安全性を考慮してレンジの大きな第2の直
流電流計22にまず電流が流れるように、第1のリレー
接点23はOFFされ、第2のリレー接点24はONさ
れている。そして、第2の直流電流計22の指示値が下
限設定値M2Lより大きければこのままの状態で、下限設
定値M2Lより小さければ以下の動作を行う。
【0060】第2の直流電流計22の第2のメーターリ
レーは第2のメーターリレー接点26をONし、第1お
よび第2のリレー27、28を付勢される。そして、第
1のリレー27は第1のリレー接点23をONし、第2
のリレー28は第2のリレー接点24をOFFする。よ
って、第1の直流電流計13に電流が流れる。又、第2
のメーターリレー接点26のON状態は、第2の直流電
流計22の指示値が零になるまで保持される。
【0061】次に、第1の直流電流計13の指示値が上
限設定値M1Hより大きくなれば、第1の直流電流計13
の第1のメーターリレーが第1のメーターリレー接点2
5をONし、第3のリレー29が付勢される。そして、
第3のリレー29は第3のリレー接点30をOFFする
とともに第4のリレー接点31をONする。そして、第
1および第2のリレー27、28を消勢させ、第1のリ
レー27は第1のリレー接点23をOFFし、第2のリ
レー28は第2のリレー接点24をONする。よって、
第2の直流電流計22に電流が流れる。又、第1のメー
ターリレー接点25のON状態は、第1の直流電流計1
3の指示値が零になるまで保持される。
【0062】又、この第1の直流電流計13の指示値が
零になり、第1のメーターリレー接点25がOFFされ
た時、第2の直流電流計22の指示値が下限設定値M2L
を越えていない可能性があるため、限時リレー32によ
り第2の直流電流計22の指示値が零から立ち上がって
下限設定値M2Lを越えるに要する時間以上の、例えば5
秒程度、第3のリレー29の付勢状態を自己保持する。
以上の動作を行うことにより、第1の直流電流計13か
ら第2の直流電流計22に確実に切り換えを行うことが
できる。
【0063】上記のように構成された実施例4の避雷器
動作表示装置は、上記各実施例と同様の効果を奏するの
はもちろんのこと、2つの直流電流計13、22を備
え、通常時および動作責務時のそれぞれに応じるような
レンジとし、両直流電流計13、22を切り換えること
により、より一層避雷器の抵抗分漏れ電流irを精度よ
く測定することができ、延いては避雷器11の劣化検出
精度を向上させることができる。
【0064】実施例5.上記実施例4では両直流電流計
13、22を切り換え、第1の直流電流計13の電流値
の増加を検出することにより避雷器11の劣化検出を行
っていたが、これに加えて以下の回路を備えることによ
り上記劣化検出以外の検出を行う。図5はこの発明の実
施例5の避雷器動作表示装置の構成を示す回路図であ
る。図において、上記各実施例と同様の部分は同一符号
を付して説明を省略する。34は第2のリレー接点24
と同様の動作をする第5のリレー接点、35は第5のリ
レー接点34がONの時に第2の直流電流計22への切
り換え情報を出力する切り換え情報手段である。
【0065】36は第5のリレー接点34がONされる
と始動し、OFFされるとリセットするタイマ、37は
タイマ36が一時間経過するとONする第6のリレー接
点、38は第6のリレー接点37がONすると警報を出
力する第1の警報器、39は第2の直流電流計22の指
示値が動作責務時に想定される抵抗分漏れ電流irより
大きい値すなわち異常値M2Hに達するとONする第7の
リレー接点、40は第7のリレー接点39がONすると
警報を出力する第2の警報器である。
【0066】次いで上記のように構成された実施例5の
避雷器動作表示装置の動作について説明する。上記実施
例4と同様の第1および第2の直流電流計13、22の
切り換えについては同様であるので省略する。まず、第
2の直流電流計22に切り換わると第5のリレー接点3
4がONされる。すると、切り換え情報手段35は発信
するとともに、タイマ36が始動する。一般的に、第1
の直流電流計13から第2の直流電流計22に切り換わ
る要因としては、避雷器11の動作により抵抗分漏れ電
流irが一時的に増大したと考えられる。
【0067】このような場合、この抵抗分漏れ電流ir
は避雷器11の酸化亜鉛素子の温度の低下と共に徐々に
小さくなり、一般に一時間程度で通常時の抵抗分漏れ電
流irに収束する。よって、タイマ36が始動して一時
間を経過しても、第2の直流電流計22に電流が流れて
いる場合には、第6のリレー接点37がONされ第1の
警報器38にて警報が発せられる。そしてこれは、動作
責務時の熱トリガにより抵抗分漏れ電流irの熱暴走、
又は、避雷器11の劣化による抵抗分漏れ電流irの増
大という避雷器11の異常が検出されることとなる。
【0068】又、第5のリレー接点34がONされ、第
2の直流電流計22に電流が流れ、この第2の直流電流
計22の指示値が異常値M2Hに達すると、第7のリレー
接点39がONされ第2の警報器40にて警報が発せら
れ、避雷器11の異常を検出する。上記各動作は、第2
の直流電流計22の指示値が異常値より低くなると、第
7のリレー接点39はOFFされ、第2の警報器40も
OFFされる。又、第2の直流電流計22から第1の直
流電流計13に切り換わると、タイマ36はリセットさ
れ第6のリレー接点37はOFFされ、第1の警報器3
8もOFFされるとともに、切り換え情報手段35もO
FFされる。
【0069】上記のように構成された実施例5の避雷器
動作表示装置は、上記各実施例と同様の効果を奏するの
はもちろんのこと、第2の直流電流計22の指示値およ
び指示時間により、避雷器11の異常を検出するように
したので、より一層確実に避雷器11の劣化検出を行う
ことができる。
【0070】実施例6.上記各実施例ではサージ動作計
数部を備える例について説明したが、図6に示すように
サージ動作計数部を備えず、抵抗分漏れ電流を計測する
回路のみにしてもよいことは言うまでもない。
【0071】実施例7.図7はこの発明の実施例7の避
雷器動作表示装置の構成を示す回路図である。図におい
て、上記各実施例と同様の部分は同一符号を付して説明
を省略する。41は入力側が平滑コンデンサ15と接続
されるとともに出力側に直流電流計13が接続されてい
る。このようにすることにより、より一層平滑された抵
抗分漏れ電流irを直流電流計13にて検出することが
できる。よって、避雷器11の劣化検出をより一層精度
よく行うことができる。
【0072】実施例8.上記各実施例では直流電圧にリ
プルの重畳した課電電圧を有する避雷器11に適用した
例について説明したが、これに限られることはなくバル
ブのアノード・カソード間用避雷器11に適用したもの
について、図8ないし図10に基づいて説明する。図8
はこの発明の実施例8における避雷器動作表示装置の構
成を示す回路図である。図において、上記各実施例と同
様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0073】42は直流電流計(図示せず)の指示値で
ある直流成分とこの直流成分検出時のバルブの制御角
α、重なり角uおよび温度等の運転条件とのフィールド
データを収集する収集部、43はあらかじめ実験等で求
められた避雷器11の抵抗分漏れ電流irとバルブの制
御角α、重なり角uおよび温度等の運転条件との関係の
データを保存しているデータベース、44は収集部42
からのフィールドデータとデータベース43からのデー
タとを比較する比較器、45は比較器44の比較結果か
ら避雷器11の劣化判定を行う判定部である。
【0074】次いで上記のように構成された実施例9の
避雷器動作表示装置の動作について説明する。まず、ア
ノード・カソード間用避雷器の劣化検出において、直流
成分の検出が有効でかるか否かを図9および図10を用
いて説明する。図9は避雷器としての酸化亜鉛素子の劣
化前と劣化後との全漏れ電流itをフーリエ展開し周波
数ごとに示した図である。図10は図9における劣化前
の各周波数成分が劣化後に何倍になるかを示した図であ
る。図10からも明らかなように直流成分の劣化後の値
は劣化前の7.5倍程に達していることがわかり、この
ことから、直流成分の検出が劣化検出に有効な手段であ
ることが判断できる。又、アノード・カソード間の波形
はバルブの運転条件により大きく変化するため、避雷器
11の劣化判定を行ううえでバルブの運転条件を加味す
る必要がある。
【0075】よって、収集部42にて直流電流計の直流
成分値と、この直流成分検出時のバルブの制御角α、重
なり角uおよび温度等の運転条件とのフィールドデータ
を収集し、データベース43にてあらかじめ実験等で求
められたバルブの制御角α、重なり角uおよび温度等の
運転条件と避雷器11の抵抗分漏れ電流irとの関係の
データとを、比較器44にて比較し判定部45にてこの
比較結果から避雷器11の劣化判定を行うようにすれ
ば、バルブのアノード・カソード間用避雷器11の劣化
判定を行うことができる。
【0076】尚、抵抗分漏れ電流irは温度依存性があ
るため、バルブの運転条件の温度は劣化判定の上で重要
なファクタである。又、以上のことから避雷器の全漏れ
電流itをフーリエ展開した際に、直成成分が存在する
場合には、全ての場合において劣化判定を行うことがで
きることは言うまでもない。
【0077】実施例9.上記実施例8ではフーリエ展開
で直流成分が存在するものについて説明したが、ここで
は直流成分が存在しないような交流用避雷器の場合につ
いて説明する。図11はこの発明の実施例9における避
雷器動作表示装置の構成を示す回路図である。図におい
て、上記各実施例と同様の部分は同一符号を付して説明
を省略する。46は交流用避雷器1が接続している線
路、47は線路46の電圧信号を得るための計器用変圧
器またはコンデンサ形計器用変圧器からなる検出器、4
8は検出器47の電圧信号に基づいて設定された位相差
間のみ直流電流計13に課電されるよう電圧を位相制御
する位相制御器である。
【0078】次いで上記のように構成された実施例9の
避雷器動作表示装置の動作について説明する。まず、図
12に基づいて原理を説明する。線路46の電圧信号v
のピーク値v1から位相差−Δθ,+Δθの例えばπ/
2間の抵抗分漏れ電流irの平均値を取ると考える。こ
の際の抵抗分漏れ電流irの全漏れ電流itに占める比率
は、容量分漏れ電流icが小さくなるため、大きなもの
となる。このことは、例えばπ/2の位相差間における
漏れ電流平均値と印加電圧値との関係が得られれば、避
雷器1の劣化判定が行え、必ずしも連続的な抵抗分漏れ
電流irに関する情報が必要でないことが判断できる。
【0079】よって、検出器47にて線路46の電圧信
号を検出し、位相制御器48にてこの電圧信号のピーク
値から位相差−Δθ,+Δθのπ/2の間のみ、直流電
流計13に課電されるよう電圧を位相制御し、直流電流
計13にて直流成分電流を検出し、上記各実施例と同様
に避雷器1の劣化判定を行う。尚、Δθの設定は、例え
ば検出器47からの電圧信号の零値を検出することによ
り、容易に行うことができる。
【0080】上記のように構成された実施例9の避雷器
動作表示装置は、連続して抵抗分漏れ電流irが検出さ
れないものの、避雷器1の劣化判定を行えるのはもちろ
んのこと、容量分漏れ電流icがほとんど含まれない全
漏れ電流itすなわち抵抗分漏れ電流irを検出すること
ができるため、避雷器1の劣化検出・精度が向上される
ことは言うまでもない。
【0081】実施例10.尚、上記実施例9の考えを任
意の課電電圧波形を有する避雷器に適用すれば、課電電
圧波形を微分し避雷器の容量分漏れ電流を求め、容量分
漏れ電流の積分値が零となる任意の区間のみ直流電流計
に課電されるよう電圧の位相制御を行い、この区間にお
ける直流成分電流を検出するようにし、上記各実施例と
同様に避雷器の劣化判定を行うようにすれば、上記実施
例9と同様に行うことができることは言うまでもない。
【0082】実施例11.以下、上記各実施例にて用い
られている直流電流計13、22について検討する。図
13はこの発明の実施例11における避雷器動作表示装
置の直流電流計の構成を示す断面図および側面図であ
る。図において、49は永久磁石、50は例えば軟鉄製
にて成る磁極片、51は例えば円柱形の軟鉄心から成る
可動部、52は可動部51に巻き付けられた可動コイ
ル、53は制御用のうずまきバネ、54は可動部51の
軸受、55は指針、56は指針55が保持されている軸
心、57は軸受板、58は可動部51の慣性モーメント
を増大させる質量部材としての円柱形質量で、軸心56
に備えられている。
【0083】次いで上記のように構成された実施例11
の避雷器動作表示装置の直流電流計の動作について説明
する。まず、上記実施例1内でも述べたように直流電流
計の可動部51の慣性モーメントにより指針55が脈動
するのを防止しているが、より一層この効果を向上させ
るために、軸心56に可動部51の慣性モーメントを増
大させる円柱形質量58を備えることにより、指針55
が脈動することをより一層防止し、精度よく検出できる
ようにする。
【0084】実施例12.図14はこの発明の実施例1
2における避雷器動作表示装置の直流電流計の構成を示
す側面図および正面図である。図において、上記実施例
11と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
59は可動部51の回転時の抵抗を増大させる風車部材
で、軸心56に備えられている。60はこの風車部材5
1を覆うように形成された容器で、空気61が封入され
ている。
【0085】次いで上記のように構成された実施例12
の避雷器動作表示装置の動作について、上記実施例11
との比較にて説明する。上記実施例11では可動部51
の慣性モーメントを増加させたが、ここでは、可動部5
1の回転時の抵抗を増大させる風車部材59を備えるよ
うにし、可動部51が回転すると風車部材59が空気6
1の抵抗を受け指針55の脈動をより一層防止してい
る。又、風車部材59は軽量のものにて構成されるた
め、上記実施例11のように質量の大きい円柱形質量5
8のため、軸心56および軸受54との摩擦等により駆
動トルク不足や直流電流計の指示値の誤差を生じる懸念
がなくなる。
【0086】実施例13.又、上記実施例12では容器
60内に空気61を封入する例について説明したが、容
器60内に粘性抵抗の高い媒体の例えば油を封入するよ
うにすれば、指針55の脈動がより一層防止でき、さら
に風車部材59の油により受ける浮力により軸受54の
負担重量をより一層軽減することができる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、直列に接続されたリアクトルおよび直流電流計
と、リアクトルおよび直流電流計との直列回路に対して
並列に接続された第1のコンデンサとを備えるようにし
たので、避雷器の抵抗分漏れ電流を直接検出することに
より避雷器の劣化判定を精度よく検出することができる
避雷器動作表示装置を提供することが可能である。
【0088】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1記載の避雷器動作表示装置において、リアクトルと直
列に且つ直流電流計と並列に接続された平滑コンデンサ
を備えるようにしたので、直流電流計に流れる電流がよ
り一層平滑化されることにより避雷器の劣化判定をより
一層精度よく検出することができる避雷器動作表示装置
を提供することが可能である。
【0089】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または請求項2に記載の避雷器動作表示装置におい
て、第2のコンデンサおよびカウンタが並列に接続され
たサージ動作計数部を備えるようにしたので、避雷器の
劣化判定はもちろんのこと、サージ動作回数の検出を行
うことができる避雷器動作表示装置を提供することが可
能である。
【0090】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の避雷器動作表示装
置において、直流電流計の接続箇所に全波整流ブリッジ
を備え、全波整流ブリッジの直流出力端子間に直流電流
計を設置したので、避雷器への課電電圧の極性が反転し
ても直流電流計の逆振れが防止され、避雷器の抵抗分漏
れ電流を確実に検出することにより避雷器の劣化判定を
確実に検出することができる避雷器動作表示装置を提供
することが可能である。
【0091】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の避雷器動作表示装
置において、直流電流計を2個備え第1および第2の直
流電流計とし、第1の直流電流計は第1のメーターリレ
ーを備え通常避雷器に想定される抵抗分漏れ電流の範囲
に応じた第1の電流表示レンジを有し、第2の直流電流
計は第2のメーターリレーを備え第1の直流電流計の第
1の電流表示レンジより大きい第2の電流表示レンジを
有し、第1のメーターリレーの上限設定値を第2のメー
ターリレーの下限設定値より大きくしたリレー接点によ
り、避雷器の直流電流値が下限設定値より小さくなれば
第2の直流電流計から第1の直流電流計に、又、上限設
定値より大きくなれば第1の直流電流計から第2の直流
電流計に切り換える切り換え手段を備えるようにしたの
で、通常避雷器に想定される抵抗分漏れ電流は、その電
流範囲に応じた第1の電流表示レンジを有する第1の直
流電流計にて検出することにより感度よく検出され、延
いては避雷器の劣化判定の感度が向上することができる
避雷器動作表示装置を提供することが可能である。
【0092】又、この発明の請求項6によれば、請求項
5に記載の避雷器動作表示装置の切り換え手段におい
て、第1の直流電流計から第2の直流電流計に切り換え
る際に、第2の直流電流計の指示値が零から立ち上がっ
て下限設定値を越えるに要する時間以上で所定の時間切
り換え手段を自己保持するようにしたので、第1および
第2の直流電流計の切り換えを確実に行うことができる
避雷器動作表示装置を提供することが可能である。
【0093】又、この発明の請求項7によれば、請求項
5または請求項6に記載の避雷器動作表示装置におい
て、第2の直流電流計に指示値が指示されている時間
が、あらかじめ設定された設定時間を越えれば異常と判
定する第1の判定手段を備えるようにしたので、第1の
判定手段により抵抗分漏れ電流の増加傾向以外の第2の
直流電流計の指示時間により避雷器の異常を判定するこ
とにより、避雷器の劣化判定をより一層確実に行うこと
ができる避雷器動作表示装置を提供することができる。
【0094】又、この発明の請求項8によれば、請求項
5ないし請求項7のいずれかに記載の避雷器動作表示装
置において、第2の直流電流計の指示値があらかじめ設
定された設定値を越えれば異常と判定する第2の判定手
段を備えるようにしたので、第2の判定手段により抵抗
分漏れ電流の増加傾向以外の第2の直流電流計の指示値
により避雷器の異常を判定することにより、避雷器の劣
化判定をより一層確実に行うことができる避雷器動作表
示装置を提供することができる。
【0095】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1ないし請求項8のいずれかに記載の避雷器動作表示装
置において、入力側がリアクトルと直列に接続された直
流フィルタを備え、直流フィルタの出力側に直流電流計
を接続したので、直流電流計に流れる電流がより一層平
滑化されることにより避雷器の劣化判定をより一層精度
よく検出することができる避雷器動作表示装置を提供す
ることが可能である。
【0096】又、この発明の請求項10によれば、請求
項1ないし請求項9のいずれかに記載の避雷器動作表示
装置をバルブのアノード・カソード間用避雷器に適用し
たものにおいて、バルブの制御角、重なり角および温度
等の運転条件と避雷器の抵抗分漏れ電流との関係をデー
タとするデータベースを備え、直流電流計の指示値と指
示値の際のバルブの制御角、重なり角および温度等の運
転条件とをフィールドデータとして収集する収集部と、
データとフィールドデータとを比較して避雷器の劣化判
定を行う劣化判定手段とを備えるようにしたので、バル
ブのアノード・カソード間用避雷器においても、バルブ
の制御角、重なり角および温度等の運転条件を加味する
ことにより、避雷器の劣化判定を行うことができる避雷
器動作表示装置を提供することが可能である。
【0097】又、この発明の請求項11によれば、請求
項1ないし請求項9のいずれかに記載の避雷器動作表示
装置を交流用避雷器に適用したものにおいて、避雷器の
課電電圧にピーク時を中心とする所定の区間のみ避雷器
動作表示装置に課電されるよう電圧の位相制御を行い、
区間における直流成分電流を検出するようにしたので、
抵抗分漏れ電流を検出することができ交流用避雷器の劣
化判定を行うことができる避雷器動作表示装置を提供す
ることが可能である。
【0098】又、この発明の請求項12によれば、請求
項1ないし請求項9のいずれかに記載の避雷器動作表示
装置を任意の課電電圧波形を有する避雷器に適用したも
のにおいて、課電電圧波形を微分し避雷器の容量分漏れ
電流を求め、容量分漏れ電流の積分値が零となる任意の
区間のみ避雷器動作表示装置に課電されるよう電圧の位
相制御を行い、区間における直流成分電流を検出するよ
うにしたので、任意の課電電圧波形を有する避雷器の抵
抗分漏れ電流を検出することにより、劣化判定を行うこ
とができる避雷器動作表示装置を提供することが可能で
ある。
【0099】又、この発明の請求項13によれば、請求
項3ないし請求項10のいずれかに記載の避雷器動作表
示装置のうちサージ動作計数部を備えたものにおいて、
第2のコンデンサを第1のコンデンサと兼用するものと
し、カウンタをリアクトルと兼用するものとしたので、
構成部品点数が少なくなり、装置の小型化、且つ、低コ
ストとなる避雷器動作表示装置を提供することが可能で
ある。
【0100】又、この発明の請求項14によれば、請求
項1ないし請求項13のいずれかに記載の避雷器動作表
示装置の直流電流計において、可動部の慣性モーメント
を増大させる質量部材を可動部の軸心に備えたので、直
流電流計の指示値が脈動するのを機械的に防止し、延い
ては避雷器の劣化判定をより一層精度よく検出すること
ができる避雷器動作表示装置を提供することが可能であ
る。
【0101】又、この発明の請求項15によれば、請求
項1ないし請求項13のいずれかに記載の避雷器動作表
示装置の直流電流計において、可動部の回転時の抵抗を
増大させる風車部材を可動部の軸心に備え、風車部材を
覆う容器を備えたので、直流電流計の指示値が脈動する
のを防止し、延いては避雷器の劣化判定をより一層精度
よく検出することができる避雷器動作表示装置を提供す
ることが可能である。
【0102】又、この発明の請求項16によれば、請求
項15に記載の避雷器動作表示装置の直流電流計におい
て、容器内に粘性抵抗の高い媒体を封入したので、直流
電流計の指示値が脈動するのをより一層防止し、延いて
は避雷器の劣化判定をより一層精度よく検出することが
できる避雷器動作表示装置を提供することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施例2における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施例3における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施例4における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施例5における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施例6における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施例7における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施例8における避雷器動作表示
装置の構成を示す回路図である。
【図9】 バルブのアノード・カソード間用避雷器の劣
化前および劣化後の漏れ電流値を示した図である。
【図10】 図9に示した劣化前に対する劣化後の電流
値の比率を示した図である。
【図11】 この発明の実施例9における避雷器動作表
示装置の構成を示す回路図である。
【図12】 交流用避雷器に対する電圧と抵抗分漏れ電
流と容量分漏れ電流との関係を示す図である。
【図13】 この発明の実施例11における避雷器動作
表示装置の直流電流計の構成を示す断面図および側面図
である。
【図14】 この発明の実施例12における避雷器動作
表示装置の直流電流計の構成を示す側面図および正面図
である。
【図15】 従来の避雷器動作表示装置の構成を示す回
路図である。
【図16】 一般的な避雷器の等価回路を示す図であ
る。
【図17】 図15に示した避雷器動作表示装置を直流
用避雷器に用いた際の測定値を示す図である。
【図18】 図17の測定値より抵抗分漏れ電流iro
検出するための説明図である。
【符号の説明】
12 リアクトル、13 直流電流計、14 第1のコ
ンデンサ、15 平滑コンデンサ、17 サージ動作計
数部、18 第2のコンデンサ、19 カウンタ、21
全波整流ブリッジ、22 第2の直流電流計、23
第1のリレー接点、24 第2のリレー接点、25 第
1のメーターリレー接点、26 第2のメーターリレー
接点、27 第1のリレー、28 第2のリレー、29
第3のリレー、30 第3のリレー接点、31 第4
のリレー接点、32 限時リレー、33 限時リレー接
点、34 第5のリレー接点、36 タイマ、37 第
6のリレー接点、38 第1の警報器、39 第7のリ
レー接点、40 第2の警報器、41 直流フィルタ、
42 収集部、43 データベース、44 比較器、4
5 判定部、47 検出器、48 位相制御器、51
可動部、56 軸心、58 円柱形質量、59 風車部
材、60 容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江頭 務 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 竹治 直昭 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 廣瀬 昌弘 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 畑野 雅之 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧にリプルの重畳した課電電圧を
    有する避雷器と接地との間に接続された避雷器動作表示
    装置において、直列に接続されたリアクトルおよび直流
    電流計と、上記リアクトルおよび上記直流電流計との直
    列回路に対して並列に接続された第1のコンデンサとを
    備えたことを特徴とする避雷器動作表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の避雷器動作表示装置にお
    いて、リアクトルと直列に且つ直流電流計と並列に接続
    された平滑コンデンサを備えたことを特徴とする避雷器
    動作表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の避雷器
    動作表示装置において、第2のコンデンサおよびカウン
    タが並列に接続されたサージ動作計数部を備えたことを
    特徴とする避雷器動作表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の避雷器動作表示装置において、直流電流計の接続箇
    所に全波整流ブリッジを備え、上記全波整流ブリッジの
    直流出力端子間に上記直流電流計を設置したことを特徴
    とする避雷器動作表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の避雷器動作表示装置において、直流電流計を2個備
    え第1および第2の直流電流計とし、上記第1の直流電
    流計は第1のメーターリレーを備え通常避雷器に想定さ
    れる抵抗分漏れ電流の範囲に応じた第1の電流表示レン
    ジを有し、上記第2の直流電流計は第2のメーターリレ
    ーを備え上記第1の直流電流計の第1の電流表示レンジ
    より大きい第2の電流表示レンジを有し、上記第1のメ
    ーターリレーの上限設定値を上記第2のメーターリレー
    の下限設定値より大きくしたリレー接点により、上記避
    雷器の直流電流値が上記下限設定値より小さくなれば上
    記第2の直流電流計から上記第1の直流電流計に、又、
    上記上限設定値より大きくなれば上記第1の直流電流計
    から第2の直流電流計に切り換える切り換え手段を備え
    たことを特徴とする避雷器動作表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の避雷器動作表示装置の
    切り換え手段において、第1の直流電流計から第2の直
    流電流計に切り換える際に、上記第2の直流電流計の指
    示値が零から立ち上がって下限設定値を越えるに要する
    時間以上で所定の時間上記切り換え手段を自己保持する
    ようにしたことを特徴とする避雷器動作表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の避雷器
    動作表示装置において、第2の直流電流計に指示値が指
    示されている時間が、あらかじめ設定された設定時間を
    越えれば異常と判定する第1の判定手段を備えたことを
    特徴とする避雷器動作表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載の避雷器動作表示装置において、第2の直流電流計の
    指示値があらかじめ設定された設定値を越えれば異常と
    判定する第2の判定手段を備えたことを特徴とする避雷
    器動作表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の避雷器動作表示装置において、入力側がリアクトル
    と直列に接続された直流フィルタを備え、上記直流フィ
    ルタの出力側に直流電流計を接続したことを特徴とする
    避雷器動作表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の避雷器動作表示装置をバルブのアノード・カソー
    ド間用避雷器に適用したものにおいて、上記バルブの制
    御角、重なり角および温度等の運転条件と上記避雷器の
    抵抗分漏れ電流との関係をデータとするデータベースを
    備え、直流電流計の指示値と上記指示値の際の上記バル
    ブの制御角、重なり角および温度等の運転条件とをフィ
    ールドデータとして収集する収集部と、上記データと上
    記フィールドデータとを比較して上記避雷器の劣化判定
    を行う劣化判定手段とを備えたことを特徴とする避雷器
    動作表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の避雷器動作表示装置を交流用避雷器に適用したも
    のにおいて、上記避雷器の課電電圧にピーク時を中心と
    する所定の区間のみ上記避雷器動作表示装置に課電され
    るよう電圧の位相制御を行い、上記区間における直流成
    分電流を検出することを特徴とする避雷器動作表示装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の避雷器動作表示装置を任意の課電電圧波形を有す
    る避雷器に適用したものにおいて、上記課電電圧波形を
    微分し上記避雷器の容量分漏れ電流を求め、上記容量分
    漏れ電流の積分値が零となる任意の区間のみ上記避雷器
    動作表示装置に課電されるよう電圧の位相制御を行い、
    上記区間における直流成分電流を検出することを特徴と
    する避雷器動作表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項3ないし請求項10のいずれか
    に記載の避雷器動作表示装置のうちサージ動作計数部を
    備えたものにおいて、第2のコンデンサを第1のコンデ
    ンサと兼用するものとし、カウンタをリアクトルと兼用
    するものとしたことを特徴とする避雷器動作表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    に記載の避雷器動作表示装置の直流電流計において、可
    動部の慣性モーメントを増大させる質量部材を上記可動
    部の軸心に備えたことを特徴とする避雷器動作表示装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    に記載の避雷器動作表示装置の直流電流計において、可
    動部の回転時の抵抗を増大させる風車部材を上記可動部
    の軸心に備え、上記風車部材を覆う容器を備えたことを
    特徴とする避雷器動作表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の避雷器動作表示装
    置の直流電流計において、容器内に粘性抵抗の高い媒体
    を封入したことを特徴とする避雷器動作表示装置。
JP7202210A 1995-08-08 1995-08-08 避雷器動作表示装置 Pending JPH0950877A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104808050A (zh) * 2015-05-26 2015-07-29 南京信息工程大学 一种限压型电涌保护器阻性电流在线监测方法和装置
CN108710048A (zh) * 2018-07-26 2018-10-26 云南电网有限责任公司曲靖供电局 具有声光示警的避雷器监测装置及系统
CN109387695A (zh) * 2017-08-14 2019-02-26 南京理工大学 一种避雷器雷击动作记录与远传报警装置

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CN109387695A (zh) * 2017-08-14 2019-02-26 南京理工大学 一种避雷器雷击动作记录与远传报警装置
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