JPH09507406A - 体毛の除去方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 多数体毛除去システムが、接着層（５２）、接着層（５２）の近傍に配置された構成層（５４）、導電性材料（５６）を有する。導電性材料（５６）は、接着層（５２）を突き抜けて導電性材料（５６）に接触している処理される体毛に対して電源（７０）から電力を与えるために機能する。多数の体毛を除去しかつ将来的な体毛成長を抑制する方法は、体毛に対して導電性溶液を適用し、接着剤層（５２）を押しつけ、体毛の毛母領域を破壊するために十分な時間だけ電力を供給し、そして処理される体毛を即座に除去するか、又は、毛母領域に生じる化学反応が毛母領域を破壊して体毛成長を抑制するために十分長く持続するように十分な期間だけ皮膚に体毛を留まらせる。

Description

【発明の詳細な説明】 体毛の除去方法及びシステム 発明の分野 本発明は、体毛を除去しかつ永続的に体毛の成長を抑制する方法及びこの方法 を実行する装置に関する。 発明の背景 発明者は、不要の体毛を永続的に除去することを長く研究してきた。体毛除去 のための既知の技術は、以下のような特許に記載されている。 米国特許出願第０７／９１７６６２号の継続出願であって１９９３年１０月２ １日出願の第０８／１４０３３６号の継続出願であり、１９９４年１１月１５日 に特許されたMehlによる米国特許第５３６４３９４号は、将来的な体毛の再成長 を効果的かつ永続的に抑制する高周波(radio frequency:ＲＦ)体毛除去方法を開 示している。 Mehlによる米国特許第４１７４７１４号は体毛の永続的除去方法を開示してお り、これにおいては、導電性の体毛係合面間において短い長さで体毛を把持し、 高周波数の電波を体毛係合面の１つへ印加し、体毛が抜けるまで高周波数電波を 印可しながら体毛係合面を皮膚及び体毛に対して強固に係合する位置にて保持す ることにより、体毛が除去されかつ将来的な体毛の成長が永続的に抑制される。 この方法はかなり有効であるが、永続的な体毛除去のさらに効率的な方法が要望 されている。 Coleによる米国特許第５０２６３６９号は、電気分解を用いて体毛を除去する 無害な方法を開示しており、これにおいては、除去する特定の体毛を清浄にして 直流電流が、体毛の外側を覆っている電極溶液から皮膚内の体毛を取り巻く柔軟 な湿潤性の組織まで流される。これにより、電流の存在による化学反応のために 毛包の位置に水酸化ナトリウム(ＮａＯＨ)が生成されて毛包を死滅させ、死滅し た毛包につながる体毛が除去される。 Mehlによる米国特許第５０４９１４８号は高周波体毛除去ピンセットを開示し ており、これは、除去される体毛を把持するための高周波導電性体毛係合金属パ ッドを設けた内側に向き合う面をもったピンセット・アームを具備する。この体 毛除去ピンセットは有効に作用するが、さらに簡単で使用しやすい効果的な体毛 除去方法及び装置に対する要望がある。 本発明の目的及び概要 以上により、本発明の目的は、既知の方法及び装置よりも簡単に実行及び使用 される多数体毛除去の方法及びその方法を実行するための装置を提供することで ある。 本発明の更なる目的は、多数の体毛を同時に除去するための体毛除去方法、シ ステム、及び装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、可動部分のほとんどない又は全くない体毛除去システ ムを提供することである。 本発明の更なる目的は、簡易でありかつ一般人にも使用可能な体毛除去システ ムを提供することである。 本発明の更なる目的は、既知の中性又は酸性をベースとした系で可能であった よりもさらに効率的に体毛の導電性を高めるために体毛の前処理を行うべく、ア ルカリ溶液を用いる永続的体毛除去のための方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、電気エネルギー源を体毛に対しさらに容易にかつ速や かに浸透させるために角皮(cuticle)層及び毛皮質(cortex)層を開くべく、除去 される体毛に対してアルカリ溶液が適用される永続的体毛除去のための方法を提 供することである。 本発明の更なる目的は、処理された体毛の全てが、実質的に抵抗なくそれらの 個々の処理された毛包から滑り出るような多数体毛除去の方法を提供することで ある。 本発明の更なる目的は、専門家及び非専門家の双方により使用可能な永続的多 数体毛除去の方法及び装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、無痛体毛除去を行う永続的体毛除去方法及び装置を提 供することである。 本発明の更なる目的は、永続的体毛除去に必要な時間を短縮する永続的多数体 毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、従来のシステムよりも簡易な永続的体毛除去システム を提供することである。 本発明の更なる目的は、にきび等の皮膚の異常も体毛除去と同時に処理される 永続的多数体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、比較的小型で使い捨ての体毛除去ストリップを用いる 永続的多数体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、使用者の皮膚に直接的に接する保護的非導電性材料の 層を、この非導電層に隣接して配置されかつこの非導電層により使用者の皮膚か ら離隔される導電体すなわち導電層と連係して用いる永続的体毛除去システムを 提供することである。 本発明の更なる目的は、その構成要素を使用者の皮膚に対して液体状態で適用 可能な永続的体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、ある場所では体毛が切られなければならずそして別の 場所では長いまま残されなければならないような体毛除去システムを提供するこ とである。 本発明の更なる目的は、使用前に単一の容器に貯蔵可能な多成分液体を含む多 数体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、その構成要素を同時に１又は多数の体毛を除去するた めに使用可能な体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、多数の電源のいずれか１つを適用することにより又は 異なる電源をもつ装置の組合せにより多数体毛除去システムを提供することであ る。 本発明の更なる目的は、生えている体毛を皮膚から直接引き抜く従来のワック ス除去に伴う痛みとは異なり、実質的に無痛の永続的多数体毛除去方法及び装置 を提供することである。 本発明の更なる目的は、火傷や感染の原因となる電気分解針を使用者の皮膚に 挿入する必要なく永続的多数体毛除去システムを提供することである。 本発明の更なる目的は、電源に対する導体として、留め具として、多数体毛除 去ピンセットとして、及び単体毛除去ピンセットとして機能する多目的導電性ピ ンセットを提供することである。 本発明の更なる目的は、電源に対する導体として、クランプとして、そして多 数脱毛櫛として機能する多目的導電性櫛を提供することである。 本発明の更なる目的は、電源に対する導体として、把持された体毛に対して電 力を伝えるクランプとして、そして処理される体毛を除去する多数体毛除去クラ ンプとして機能する導電性バネを具備する多目的体毛除去装置を提供することで ある。 本発明の更なる目的は、時間のかかる単一ピンセット方法を必要とすることな く、永続的多数体毛除去システムを提供することである。 以上の及び更なる本発明の目的は、図面及び以降の本発明の説明により明らか とされるであろう。 図面の簡単な説明 第１図は典型的な体毛を示すための組織の１部分の概要的な断面図である。 第２図は除去すべき体毛と嵌合している位置にあるときの本発明による好ましい 一実施例の装置の側面図である。 第３図は本発明による好ましい他の実施例の装置の第２図と同様な側面図であ る。 第４図は本発明による装置の導電層の好ましい一実施例の平面図である。 第５図は線５−５に沿って見た第４図の実施例の断面図である。 第６図は本発明による装置の導電層の他の好ましい実施例の平面図である。 第７図は線７−７に沿って見た第６図の導電層の断面図である。 第８図は本発明による導電層の他の好ましい実施例の第７図と同様の断面図で ある。 第９図は本発明による体毛除去装置の更なる好ましい一実施例のやや概要的な 展開図である。 第１０図は第９図の好ましい実施例の概要平面図である。 第１１図は第９図の好ましい実施例の側面図である。 第１２図は本発明による体毛除去装置の更に他の実施例の概要展開図である。 第１３図は本発明の好ましい実施例による導電性ピンセットの好ましい実施例 の平面図である。 第１４図は第１３図の好ましい実施例によるピンセットの一方のアームの拡大 側面図である。 第１５図は本発明の好ましい実施例による導電性ピンセットの好ましい他の実 施例の平面図である。 第１６図は本発明の好ましい実施例による導電性ピンセットの更に好ましい他 の実施例の平面図である。 第１７図は第１３図〜第１６図の実施例による種々のピンセットを保持し、か つ駆動させるのに適した本発明の好ましい実施例による手持ちケースの片半分の 平面図である。 第１８図は本発明による導電性ピンセット除去櫛の好ましい実施例の斜視図で ある。 第１９図は第１８図のピンセット除去櫛の側面図である。 第２０図は本発明によるピンセット除去櫛の更に好ましい実施例の斜視図であ る。 第２１図はピンセット除去櫛を開き、除去されるべき体毛が櫛を介して自由に 伸長しているときの第２０図の部分側面図である。 第２２図は櫛の歯によるクランプされた状態で示す除去されるべき体毛と共に 、第２１図に示すような櫛の部分側面図である。 第２３図は本発明による更なる体毛除去装置の平面図である。 第２４図は線２４−２４に沿って見た第２３図の体毛除去装置の部分側面図で ある。 第２５図は本発明によるスライダ要素の平面図である。 第２６図は第２５図のスライダ要素の立面図である。 第２７図は第２３図の装置における一部分の拡大図である。 第２８図は本発明による直流（ＤＣ）接地装置の斜視図である。 本発明による全ての体毛除去の実施例を全ての電気的な電源、例えば高周波（ ＲＦ）、直流（ＤＣ）、混成（即ち、ＤＣ＋ＲＦ）、及び交流（ＡＣ）系統によ り、使用できることは、理解されるべきである。 本発明の詳細な説明 第１図は典型的に体毛が見られる形式の表示である。体毛１０は皮膚の表面１ ３から上へ伸びている上毛管部１２と、皮膚の表面１３の下で伸びている内部の 下毛管部１４とを有する。体毛１０は表皮領域１８のすぐ下に配置された皮脂腺 １６に隣接して通る。下毛管部１４は外部毛根鞘層２０に接続されている。体毛 １０の成長部位は毛母領域２２に位置する。毛母領域２２には血管２６により栄 養分が供給される毛乳頭が含まれる。毛母領域２２の上の体毛１０における全セ ルがほぼ死んだ繊維質であるとするならば、毛包を取り囲む毛母領域２２及び細 胞２３は、将来の体毛成長を阻止させるときは、電気的又は化学的なエネルギが 与えられて破壊されなければならない部分である。 従って、体毛１０に流される電流の目標は、本質的に、乳頭２４、毛母領域２ ２、及び隣接する細胞組織である。 ほぼ乾燥した体毛１０は、この目的にとって電気的に十分に良好な導体ではな いことが分かった。湿気が毛幹に吸収されることになって電流を誘導できるもの となると、体毛は良好な導体となる。そのときは、電流を上毛管部１２から内部 下毛管部１４へ、従って毛母領域２２の周辺領域に誘導することができる。 第２図は、本発明により多数体毛除去方法を実行可能な本発明による多数体毛 除去装置５０の好ましい一実施例を示す。多数体毛除去装置５０には、非導電性 又は導電性の接着剤、粘着剤又はワックスの層５２、非導電性、粘着剤、プラス チック又はワックスの層５３、構造層５４、及びそれらの間に配置された導体又 は導電層５６が含まれる。使用の際に皮膚に接して配置される層５３は、使用者 の皮膚にショックを与える、又は火傷を負わせることがないように最小の導電性 であることが期待されている。導電層５６は送電ケーブル７２により、又はクラ ンプ手段により電源７０に接続される。 第３図に転ずると、本発明によると、多数体毛除去装置８０として装置の更に 好ましい実施例が示されている。多数体毛除去装置８０は、導電性ワックス、接 着剤、又は接着剤８４、及び接着剤８４の全体に埋め込み、かつ分散させた電気 的な導体又は小片８６を含む導電層８２を定める同様の材料を含む。 この実施例では皮膚に直接置くための独立した非導電性層８５が設けられてい る。使用の際に皮膚に接して配置される層８５は、使用者の皮膚にショックを与 えること、又は火傷を負わせることがないように最小の導電性であることが期待 される。 接着剤８４は、人間の体毛に接着する化合物から選択される。層８２は、導電 性材料からなるか、又は導電性の小片８６の存在により導電性にされている。任 意選択の構造層８８は導電層８２の上に配置されるか、又はこれに接着されてい る。送電ケーブル若しくは電極７２、又はクランプ手段は、電源７０からの電力 を伝送する導電層８２に接続されている。 第４図及び第５図は、電源７０が任意の電源のときに、第２図に示すような多 体毛除去装置に使用する導電層９０の好ましい一実施例を示す。ＲＦ（高周波数 ）電源が例えば導電層９０と作動可能に接続されていることが期待される。従っ て、ＲＦパワーが増強されている焦点として機能するＲＦ集束領域９２が得られ る。交流（ＡＣ）、直流（ＤＣ）、又はＤＣバイアスされたＲＦ（いわゆる「混 成」のような他の電源の場合に、平坦構造のパッドはこの実施例を多目的導体に する。 第５図は、導電層９０を実質的に平坦かつ箔状にさせ、しかもＲＦが増強され る鋭角な縁を有するものにするＲＦ集束領域９２の構成を示す。 第６図及び第７図は、第２図に示したものと同様の多数体毛除去装置に使用す る ことができる取り付けタブ１０２を有する導電層１００の他の好ましい実施例を 示す。取り付けタブ１０２は、いわゆる「鰐口クリップ」のような取り外し可能 な導電性の取り付け部材、又は以下で詳細に説明されると共に第１３〜第１７図 に示されているピンセットにより、電源に接続するために使用される。第７図は 、第６図の断面図であり、タブ１０２に供給される電力の増強装置及び導波器と して使用される電気的な焦点１０４を示している。例えば、焦点１０４は、ＡＣ 又はＤＣを誘導し、かつＲＦパワーを増強させる。 第８図は導電性プラスチック材からなり、かつ第２図に示すような体毛除去装 置に使用することができる導電層１１０の更に他の実施例を示す。 第９図〜第１１図に転じると、本発明による体毛除去装置２００の他の好まし い実施例が示されている。体毛除去装置２００は、収納中に体毛除去装置２００ の作動要素を保護する覆いの先端のように、ビニル層２０４を含む。導電層即ち 導体２０８は、１又はそれより多くのプル・タブ２１０、２１２を含み、両者は 使用の際に導体のリードとして同じように機能する。 導電層２１４は、導体２０８に隣接し、かつ非導電層２１８と導体２０８との 間に配置される。非導電層２１８は使用者の皮膚に取り外し可能に接着し、かつ 体毛が通り抜けられるように設計された材料からなる。ビニル層２２２はビニル 層２０４を含む保護覆いの底として機能し、両者は体毛除去装置２００が収納さ れているときに導体２０８、導電層２１４及び非導電層２１８をまとめて保護す る。 本発明は、導体２０８、導電層２１４、及び非導電層２１８によりこれを実施 することができ、更に本発明の目的を達成するためにまさしく導電層２１４及び 非導電層２１８を使用することが可能である。 第１０図に最もよく示されているように、１又はそれより多くのプル・タブ２ １０、２１２、及び２２６を使用する際に、ビニル層２０４及び２２２をきれい に分離して除去することを保証するために、パーフォレーション２３２が設けら れている。 第１２図は、明確にするために誇張し、かつ拡大して示した本発明による体毛 除去装置３００の更に他の一実施例を示す。 体毛除去装置３００は、保護覆いの上部として機能するビニル層３０４と、導 体リードと同じように機能するプル・タブ３１０及び好ましくは第２のプル・タ ブ３１２を有する導体即ち導電層３０８とを含む。導体２０８と非導電層２１８ との間には導電層３１４が配置される。第２のビニル層３２２は、第９図〜第１ １図の実施例と同様にして上部ビニル層３０４と接合するときに、覆いの底とし て使用される。 体毛除去装置を使用するときは、ビニル層３０４及び３２２の分離を助けるた めに、好ましくは、ビニル層３２２上にプル・タブ３２６が設けられる。 ビニル層３０４に定められた穴３３４は、導電層３０８における開口３３８と 整合され、更にこの開口３０８は導電層３１４における貫通口３４２と整合され ている。非導電層３１８に配置された更なる開口３４６は、下ビニル層３２２に 形成された穴３５０と同じように整合されている。穴３３４及び３５０は任意選 択のものである。このような特殊な環形状は、例えば女性が経口避妊薬により誘 導されたホルモン変化から来る乳暈周辺の体毛を除去したいときに有用である。 それぞれの穴は敏感な皮膚と接触するのを避けるように女性の乳頭を介して配置 形成されている。 第１３図〜第１７図に転ずると、本発明の好ましい付加的な実施例により種々 の絶縁されたピンセット又ははさみ具４００が示されている。 第１３図は、絶縁されたピンセット４００が、好ましくは、下アーム４０８に 対して垂直で片寄らせた上アーム４０４を含むことを示す。これら用語「上」及 び「下」は第１３図で見たときのアーム４０４及び４０８の関係を説明する際に 、便宜的に使用されるものであって、制限することを意図するものではない。ベ ース４１２は、例えば第１７図に関連して以下で説明するケースに挿入するよう に形成される。 金属インサート４１４は、実質的に下アーム４０８のほぼ全長に沿って延長さ れ、かつ自由端即ち導電性の延長線４１６で終わる。反対側の延長線４１８は、 下記のピンセット４００の操作に関する説明から明らかなように、これを意図す 下記のピンセット４００の操作に関する説明から明らかなように、これを意図す る使用によって金属又はプラスチックにより作成することができる。 導電性の金属インサート４２０は、上アーム４０４の一部分のみに沿って延長 しており、図示のように、ピンセット４００はＤＣ、ＲＦ、又はＤＣバイアスさ れたＲＦ電源により使用するように設計されている。 下アーム４０８は、第１４図に最もよく示されているように、ほぼ完全に金属 インサート４１４を取り囲むプラスチックケース４２４を含む。 プラスチックケース４２４の任意選択的な段付き部４２８は、第１４図に最も よく示されているように、アーム４０８の体毛挟み込み端４３４の限界を定める 。「単一」の体毛挟み込み自由端４３８は体毛挟み込み端４３４の外端部で定め られる。金属インサート４１４の体毛接触部４４２はプラスチック・コーティン グ４２４により部分的に覆われないままである。第１３図及び第１４図を参照す ると、ピンセット４００がその通常閉成位置にあるときは、対向するピンセット アーム４０４と４０８との体毛接触部４４２が接触をすることが分かる。使用に おいては、体毛接触部４４２は処理しようとする体毛の各部分を挟み込む。体毛 接触部４４２は、１又は２本の体毛をうまく挟み込める「単一」の体毛接触端４ ４６で幅が十分に狭くされている。 体毛接触部４４２の多数体毛挟み込み部は、長さが十分にあって、多数本の体 毛を同時に挟み込めことができる。単一の体毛接触部４４６は４３８端及びその 他で絶縁材により囲まれているので、露出部分が使用者の皮膚に接触することは ない。同様に、露出部４４２は多数体毛接触領域４４８の領域が絶縁プラスチッ ク・ケース４２４の自由端から引っ込められているので、皮膚が露出部４４２に より接触するのではなく、処理されるべき体毛のみが露出部４４２により挟み込 まれて接触する。 １又はそれより多くの整合ボス４５６は、アーム４０４に配置されたそれぞれ のシート４５８と嵌合する下アーム４０８上に設けられている。 段付きのベース部４６０はベース４１２から延長されている。 第１５図及び第１６図は、意図する電源、及び第１３図の絶縁されたピンセッ ト４００と同様の絶縁されたピンセットの特定応用によった付加的な実施例を示 す。第１５図のピンセット４６０は対向する２つのアームを有し、各アームは全 長にわたり導電性材のインサート４１４を有する。第１６図の実施例におけるピ ンセット４８０は対向する２つのアームを有し、例えば、その一方は全長にわた る導電性材のインサート４１４を有すると共に、対向するアーム４８４には全く 金属インサートがない。 第１３図の実施例における各上アーム４０４及び下アーム４０８と共に、導電 性のアーム４８４のように、第１５図及び第１６図の実施例において対向する各 アームは、ベース４１２に着脱可能に取り付けられてもよい。 第１７図は、第１３図〜第１６図の絶縁されたピンセット４００を固定し、か つ給電するために用いられる手持ちケース５００を示す。手持ちケース５００は プラスチックケース５０４及び段付きベースの部分４６０を受け止めるように構 築されたピンセット用のレセプタクル５１０を含む。１又はそれ以上のメス型コ ネクタ５１２は導電性の延長４１６及び延長４１８を受け入れる。通常の印刷回 路（ＰＣ）基板は、基準の電源５２０が供給する電力を例えば前述したＡＣ、Ｄ ＣバイアスされたＲＦ等のように、本発明により選択された体毛除去システムに おいて使用される所望型式の電力に変換し、かつレギュレートを行う。 第１８図〜第２２図は本発明の更に好ましい実施例による体毛クランプ櫛を示 す。 体毛クランプ櫛６００の好ましい実施例はベース６１２を有する。クランプ櫛 ６００は複数の歯６０８を有する下歯付きの櫛６０６を含む。複数の歯６１１を 有する更なる櫛６１０は、下櫛６０６と可動クランプ６１５との間に設けられて いる。可動クランプ６１５は延長６２４が都合よく設けられており、これに対し てオペレータは矢印方向６３０にピボット６２６回りをクランプ６１５を回転さ せる力を加えることができる。櫛６００は、例えば意図した使用及び意図した電 源によって、通常閉成位置（即ち、第１９図に示す位置）にバネにより片寄らせ られるか、又は通常開放位置（第１８図に示す位置）を取る。下櫛６０６は、複 数の歯６０８となるので、典型的には、非導電性の絶縁プラスチックにより作成 される。中央櫛６１０は、典型的には、導電性金属からなる。その歯６１１は少 なくとも通常、導電性の金属からなる。このように金属の歯６１１は自由端即ち 延長６１６と電気的に接続される。対向する延長６１８は下記の「操作」により ヘアトリートメント装置の使用の説明により容易に明らかとなるように、意図す る使用に従って金属又はプラスチックにより作成される。 導電性の金属インサート６２０はクランプ６１５の部分に設けられている。ク ランプ６１５の外側の絶縁部６２２は、使用の際に使用者が金属インサート６２ ０に接触するのを防止するために金属インサート６２０を覆っている。理解され るように、金属インサート６２０は、体毛除去の際に実際に使用される金属シー ト６１１のうちの少なくとも一部に接触するのに十分な大きさである。 体毛６４４が除去のために処理されているときに、典型的な歯６５１と金属イ ンサート６２０との間に典型的な体毛６４４がクランプされて示されている。使 用において、複数の体毛が同時にクランプされる。 段付き基部６６０は基部６１２から延出しており、図１７に示す手持ケーシン グ５００の受容部５１０内に挿入可能に構成される。 図２０から図２２を参照するに、本発明による脱毛櫛８００の別の好ましい実 施例が図示されている。脱毛櫛８００は基部８１２を含み、基部８１２は導電性 延長部８１６と別の導電延長部８１８とを有し、これら延長部は選択された電源 により導電可能である。１あるいはそれ以上の突出部８２１が上部櫛８２３の外 面上に設けられる。突出部８２１の大きさは、使用者の１本あるいはそれ以上の 指と容易に係合され、押したり引いたりすることが可能な程度に十分に大きくさ れることが好ましい。上部櫛８２３には通常、導電性金属で作られたインサート 部材８２５が具備される。下部櫛８２７は使用者の肌８３１に隣接して使用され るので、下部櫛８２７は通常非導電性の絶縁材で作られる。中央部櫛８３３は通 常導電性の金属材料で作られる。ほとんどの目的のため、中央部櫛８３３は導電 性延長部８１６と電気的に接続されている。 図２１には、それぞれの櫛８２３、８３３、８２７の実質的に整合された歯部 の、隣接した歯部間を延びる複数の体毛８３７が示されている。 摺動部材として機能する従来の案内部材（図示せず）のため、例えば突出部８ ２１上の矢印８４１方向に力が与えられると、上部櫛８２３は矢印８４１の方向 に中央部櫛８３３に対し摺動移動できる。上部櫛８２３および下部櫛８２７ が好ましくは単体としての絶縁材で作られるので、下部櫛８２７が上部櫛８２３ と共に移動する。上部櫛８２３が中央部櫛８３３に対し移動するので、金属イン サート部材８２５の一部が体毛８３７と係合し導電性金属の中央部櫛８３３と電 気的に接触されることになる。例えば、中央部櫛８３３の一部８５３（例えば櫛 の歯部の一部）により、金属インサート部材８２５の一部８５１が体毛８３７に 対し押し付けられ固く係合される。次に電源が所定の時間の間作動され、他で説 明するが使用する電源により異なるが、把持された体毛８３７は肌８３１から離 れる方向に脱毛櫛８００を移動することにより直ちに除去されるか、あるいは体 毛８３７は解放された後で除去される。 図２３から図２７には、本発明による体毛処理付設装置１２００の好ましい一 実施例が示されている。体毛処理付設装置１２００はスナップ・オン胴部１２０ ４を含み、スナップ・オン胴部１２０４は図１３から図２２の各実施例の付設装 置と同じ方法で、図１７の手持ケーシング５００と解放可能に係合するよう構成 される。複数のバネ１２０８は自由端部１２１０と隣接して配置され、使用者の 処理対象の体上の体毛と係合される。スライダ１２１２は胴部１２０４上に移動 可能に装着されており、共に移動するスライダポスト部材１２１６を含んでいる 。 複数の固定ポスト部材１２２０は胴部１２０４上に配設される。 カム１２２８によりカム従動子１２３２が駆動され、反復運動がスライダ１２ １２に対し伝達される。カム１２２８に対し付設され同カムから延びるカムシャ フト１２３６は、例えばモータの駆動シャフト（図示せず）と連結され、協働す る被駆動部材と係合されて体毛処理付設装置１２００を付勢するように構成され ている。カムシャフト１２３６が回転されると、カム１２２８の回転によりスラ イダ１２１２が反復移動され、これによりスライダポスト部材１２１６が固定ポ スト部材１２２０に対し前後移動されることは容易に理解されよう。バネ１２０ ８のそれぞれの自由端部がスライダポスト部材１２１６および固定ポスト部材１ ２２０のそれぞれと連結されるとき、反復移動によりバネ１２０８が開閉動作さ れる。バネ１２０８のこのような開閉動作により、体毛処理付設装置１２００を 使用している使用者の体上の体毛をバネ１２０８は交互に保持および解 放する。 バネ１２０８には、例えばバネがいっぱいに閉じられた位置にあるとき（すな わち、バネ１２０８の隣接するコイル１２４１とコイル１２４３との間に間隙が ないとき）あらかじめその外面に絶縁材１２２１を塗布することができる。接触 面１２２３、１２２４には実質的に絶縁材は塗布されない。このように、バネ１ ２０８は体毛を保持するのに使用され、上記実施例の場合のように好適な電源が 印加され、バネ１２０８が閉じられるとき絶縁材層が使用者の肌に隣接して配置 され、例えば電源が隣接するコイル１２４１、１２４３間に保持された体毛にこ れらコイルを介して印加され、体毛１２２５が保持され処理される。１あるいは それ以上のバネ１２０８が例えば図１３から図２２の実施例の場合のように導電 性延長部と電気的に接続される。同様に、バネ１２０８が閉じられ位置状態（す なわち、一本の体毛を保持するときのようにコイル１２４１、１２４３が互いに 隣接して押された状態）にある時間期間および／あるいは電源をバネ１２０８に 印加して電力を処理する体毛に送る時間期間を決定するため、タイマを設けるこ とが考えられる。同様に、十分に長い時間期間の間電力を印加して保持体毛を処 理したことおよび／あるいはバネ１２０８が付勢されていることを使用者が知る ことができるようにするため、それぞれブザーや表示ランプのような可聴のある いは可視の装置を設けることができる。 従って、使用者の体から体毛を処理し除去する問題に対し、整然とした簡単な 解決法が得られたことになる。即ち、カムシャフト１２３６が駆動されてバネ１ ２０８が開閉されている際、使用者は単に使用者の体面に沿って自由端部１２１ ０を摺動させるだけで、処理対象の体毛が保持され、使用者が体毛処理付設装置 １２００を移動することにより、バネ１２０８の閉鎖状態で体毛が処理され除去 される。 処理された体毛はワックス処理(waxing)、接着テープ等により後の好適な時に 除去可能である。 同様に、例えばバネの一部を解放し同時に他の一部を閉鎖する機械的動作のよ うな追加往復動作を、バネに与えて開閉動作させることも考えられる。 更に、バネが閉じられ保持された体毛を処理した後、別のスライダおよびバネ 開閉機構を用いて閉じられたバネに対し動作を与え、閉じられたバネの、使用者 の体に対するこの動作により、保持された体毛が除去されることが考えられ、こ の動作は不望の体毛を除去しあるいは後で体毛除去処理を必要とする、使用者の 手の動作と反対である。 図２８には、直流電源が使用され、本発明のすべての体毛除去実施例に使用可 能なアース用付属装置１３００が示されている。体毛を除去されている人本人に 対し処理しているとき（即ち、”処理対象者(patient)”が”使用者”であると き）、処理対象者自身はアースされているので、直流アース用付属装置１３００ は不要である。上述した直流電源付属装置内の１の操作者が体毛除去しようとし ている人ではないとき、直流電源付属装置１３００が使用される。この場合、ア ース用ストラップ１３０４が与えられ、このストラップはリストストラップとし て好適に使用される。処理対象者が自分の手にストラップ１３０４を保持してい る場合、処理対象者は通常十分にアースされている。電源ピギーバックコネクタ １３０６は電線１３０８を含み、この電線は使用されている従来の変圧器や他の 電源に付設される。ピギーバックコネクタ１３０６は牡コネクタ１３１２を含み 、この牡コネクタは使用されている付属装置に対し付設される（例えば、牡コネ クタ１３１２が上述した体毛処理装置のケーシングの協働する雌受容部内に差し 込まれる）。アース用ケーブル１３１３はアース用ストラップ１３０４から延び ており、牡コネクタ１３１６と電気的に接続される。アース用ストラップ１３０ ４を使用する場合、使用者は牡コネクタ１３１６をピギーバックコネクタ１３０ ６の雌コネクタ１３１８に差し込む際、コネクタ胴部１３１９を保持して行う。 動作 １本あるいはそれ以上の体毛を永続的に除去する本発明による方法の好ましい 実施例は、まず図２から図７に示す装置の実施例を使用する方法を考えることに より、一層明らかとなろう。 図２の多数体毛除去装置５０は以下のようにして使用される。処理し除去する 対象の体毛を有する肌に対しまずスチーム処理して毛穴を広げ体毛を加湿してそ の導電性を増加することが好ましい。導電性液（流体、ゲル、エマルジョンある いはクリーム状態のもの）が体毛に対し塗布される。この導電性液は所定の時間 の間、体毛に対し接触させておく。導電性液はアルカリ配合物を有し、ペーハ値 が約９から１１の範囲内にあることが好ましい。この所定の時間期間の長さは以 下のようにして決定され、次にこの溶液は拭き取られる。 次に多数体毛除去装置５０は処理対象の肌面に対し押し付けて、非導電性接着 層５３が肌面１３に対し確実に密着される。多数体毛除去装置５０が肌に対し押 し付けられているので、除去対象物である体毛の上部１２は非導電性接着層５３ を貫通して延出し接着導電層５２と接触している。従って、体毛１０自体は、電 源から破壊すべき体毛の毛母領域２２へと電力を伝達させる通路として機能する 。体毛１２の一部あるいはすべては導体５６と直接接触可能である。 次に電源７０が所定の時間期間の間オンされる。この所定の時間期間は処理対 象の体毛の面積、破壊する体毛の数、体毛の物理的な属性、使用されている電源 の種類、等の関数として表わされる。従って、必要な所定の時間期間は人のみに よらず体の場所によっても異なるので、予備テストを行うことが好ましい。更に 使用者が導電性液や接着層のような他の構成部材に対しアレルギーを起こさない か否か、およびいかに体毛およびその根部が良好に処理されるかを決定する別の 目的のため、通常”パッチテスト”と呼ばれるテストを行うことが望ましい。 毛母領域２２に電力が印加されると、その毛母領域の近傍で化学反応が開始し 、この化学反応はある時間期間の間、体毛成長場所で継続されるので、電力を印 加して体毛を殺した後、破壊された体毛は体に所定の時間期間の間残されたまま にされる。 関連する化学過程については、ここに参考のため示される、上述したメール(M ehl)による米国特許第４，１７４，７１４号、メールによる米国特許第５，０４ ９，１４８号、メールによる米国特許第５，３６４，３９４号およびコール(Col e)による米国特許第５，０２６，３６９号に詳しく説明されている。 電力を印加する時間期間の長さを最適化するため、除去した体毛に対しテスト を行い毛母領域２２の破壊程度を計測する。これは通常、直流装置のみに対し行 われる。 このテストは、標準リトマス試験紙および蒸留水や脱イオン化水を用いて行わ れる。リトマス試験紙はテストベンチ上に置かれ、一滴の蒸留水および／あるい は脱イオン化水を加えて、除去した体毛の毛母領域２２がリトマス試験紙面と接 触されるようにする。破壊された毛母領域２２は十分に化学変化され、毛母領域 ２２のリトマス試験紙と接触されたスポットのペーハ値は約９以上を示した。ペ ーハ値が約９より低い場合には、使用者は単に電力印加時間を増加するだけでよ い。 体の任意の体毛場所に対し好適に処理するに必要な時間期間を決定するため、 このリトマス試験紙テストは必要に応じ反復される。電力を印加する好適な時間 期間を決定した後、テスト領域に電力を印加する時間期間とテスト領域の大きさ に対する処理対象の大きい領域の大きさの比とを単に乗算することにより、体の 同じ部分の一層広い領域に対し処理できるようになる。例えば、１平方インチ（ 約１．１２平方センチメートル）当たりの体毛を好適に処理するのに１分必要と す場合には、１０平方インチ（約１１．２平方センチメートル）当たりの同じタ イプの体毛を処理するのに１０分必要となろう。 除去対象の体毛は実質的に均一で比較的短いことが好ましい。 体毛が短くない場合、体毛は処理対象の領域内で切断されることが好ましい。 体毛を剃り落とす必要があるときとは、使用者の体毛は約３日間の間伸ばしてお り実質的に均一で比較的剛い不精髭となっている場合である。 これら比較的短く剛い体毛は、非導電性接着層５３を十分に貫通し、導電性の 接着層５２内に延びて、導体５６と接触することが分かった。同様に、約３日間 伸ばした後の体毛の長さでは、体毛１０の上部１２と接着導電層５２との間に十 分な接触面積が存在し、処理した体毛が確実に除去可能であることが分かった。 更に、接着層５２がワックスのような物質で作られている場合、接着層５２は 正常な体毛成長と反対方向に押されることが好ましい。処理後、破壊された毛母 領域２２を有する体毛は反対方向に、即ち正常な体毛成長方向に除去される。 図３から図８に示す多数体毛処理装置の実施例は、同様な方法で使用される。 図６の導電層１００はタブ部１０２を有し、容易に取外可能な電源がタブ部１０ ２に対し、例えばわに口クリップにより固定されることが好ましい。 同様に、図９から図１２の実施例は、上述の実施例と同様な使用方法で多くの 体毛を除去するのに使用される。 図１３および図１４のピンセット４００と、図１５および図１６のピンセット ４７０、４８０とはそれぞれいろいろな方法で使用可能に構成される。 例えば図９から図１２の実施例を使用する場合、ピンセット４００は電力コネ クタとして機能し、通常時閉じられている周知のわに口クリップと同様な方法で 、導電性引張タブ部２１０、２１２に対し付設される。ピンセット４００が電力 を供給するのに使用される場合、延長部４１６、４１８を雌コネクタ５１２に挿 入し、段付き基部４６０をピンセットの受容部５１０に対し連結することにより 、ピンセット４００は手持ケーシング５００内に挿入可能である。次に電源５２ ０から導電性延長部４１６に電力が供給され、この場合必要な電力は例えばプリ ント基板５１６により決定された。特定の方法に対し選択された電力は金属イン サート部材４１４および露出部４４２を介し伝達され、例えば図９の好ましい実 施例の導電性引張タブ部２１０、２１２に対しこの電力が供給される。 上述した多数体毛除去処理方法を実行した後でも依然体毛が残っている場合、 図１３から図１５のピンセット４００および手持ケーシング５００は、全体の体 毛除去装置の分離した動作構成部材として使用できる。この場合ピンセット４０ ０は、上述したように好適な導電性液塗布工程が実行された直後に、使用者の肌 から延びる一本あるいは複数本の体毛を保持するのに使用される。通常時には閉 鎖されている体毛握持端部４３４を開放するため、使用者は上部アーム４０４を 下部アーム４０８へ向かって押し、これにより各アームが相対移動され、この移 動はくぼみ部４３０のため容易となる。ピンセット４００は肌に対し置かれ、体 毛握持端部４３４は除去対象の体毛の近傍に配置される。プラスチックケーシン グ４２４は露出された金属／体毛接触部４４２を囲む非導電性領域を区画する。 即ち、電力伝達領域が区画されることになる。 図１８から図２８の好ましい実施例は、上述したようにして使用される。 好ましい電源として、直流電源、高周波数電源、化学熱分解電源(galvanic th ermolysis)あるいは直流バイアスのＲＦ電源やそれらを組み合わせた方式の電源 が挙げられる。電力処理後体毛が体に残される時間期間は場合により変化するが 、直流あるいは化学方法に対しては好ましくは約３０分である。毛母領域２２に 対し電力を印加して発生され、いわゆるガルバニック効果を発生させるに十分長 い間継続し、以後体毛成長を永続的に止めるよう作用する化学反応に対し、この 時間期間で十分であると考えられる。 ＲＦ電源、熱分解電源、直流バイアスのＲＦ電源あるいはその組み合わせによ る電源により処理された体毛は、その処理直後除去可能である。 上述した方法によれば、この成長段階で処理したすべての体毛が効果的に除去 される。体毛を完全永続的に処理するため、使用者が処理領域内に取り残した体 毛が存在し、最初の処理では除去できず異なる成長段階の体毛であると判断した とき、上述した方法の工程は反復される。ホルモン変化や使用者の生命サイクル により新しい体毛成長が起きる場合があるので、更なる処理が必要となる。非導 電性や導電性の層の好ましい材料として、接着剤、粘着剤、温あるいは冷ワック スが、また導電性材料として必要に応じ導電性粒子材料が挙げられる。導電性層 を導電性金属、導電性プラスチック、およびこれら材料やセラミックスの薄いフ ォイルで作ることも可能である。 導電性層の材料として、時間経過と共に色が変化するものを選択することも考 えられる。従って、空気に晒したり、（例えば肌の体温、湿度および／あるいは ペーハ値に対する反応により）接触された使用者の肌に対し晒したり、体毛自体 に対し晒したりすると、導電性層に色変化が生じる。この色変化は使用者に対し 有用な情報を伝えている。例えば、導電性層の材料が十分長い時間期間、肌上に ありこの長い時間期間内で処理対象の体毛が十分に処理されたとき、この導電性 材料を除去すべきことを使用者に対し可視表示している。 同様に、導電性層の材料やワックスは、導電性層の色が電流やその層に印加す る電力の関数として変化するよう選択されることが考えられる。この場合使用者 は、十分に長い時間期間の間十分な電力および／あるいは電力が導電性層に印加 されて除去対象の体毛が十分に処理されたことを可視確認できる。導電性層の構 造は、特定電源の効果を高めたり、電源に対しタブを付設したり、あるいは体 の特定形状を処理する目的のために、変更可能である。 異なるサイズの多数体毛除去装置は体の処理対象の場所や、多くの数の体毛を 除去する際の最初の処置であるか否かにより使い分けされ、肌の小さな領域用の 小型の体毛除去装置は、後続処理を行うときや肌の小さな領域のみを処理すると きに使用される。使用者のまつげ部分やより広い部分に使用するため、湾曲構造 も使用できる。同様に腕部、脚部あるいは広い箇所に対し丸いあるいは卵形の形 状のものも考えられる。 使用者の肌に直接隣接して配置される非導電性層の材料は、液体状態で供給さ れ、液体状態で使用者の肌の処理対象部分に対し使用者により塗布されることも 考えられる。ある時間期間後、液体は使用者の肌上で十分に乾燥されて、非導電 性の半固形あるいは固形の層が得られる。同様に、非導電性層と隣接して配置さ れ非導電性層だけ使用者の肌から離間される導電性層も、液体状態で供給され必 要に応じ乾燥される。本発明の好ましい実施例の一部をなす導電性層のような第 ３の層も、導電性層の頂部に液体状態で塗布され必要に応じて十分に乾燥される 。 同様に、前に説明した２あるいはそれ以上の液体材料は、単一の液体保持容器 内に供給され、このため使用者は単に、使用前にこの容器を振り、塗布器を用い て３種類すべての液体を一度に塗布し、この２種あるいは３種の液体材料は硬化 する前に分離されることが考えられる。この場合、すべての層は単に１個の液体 塗布工程で液体状態で一度に塗布されることになる。 単一の容器内に２種あるいは３種の液体を入れる場合、これら液体は好ましく は不混和性であり、最下位の非導電性材料は重量が最も重く、最下位置まで沈殿 し使用の際肌と接触する。 本発明は好ましい設計を有するものとして説明したが、本発明は、本発明の原 理に基づき、本発明に関する技術の周知あるいは慣例の実施範囲内にあり、上述 した主要な特徴に応用でき、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲の制 限範囲内あるようなこの開示からの離脱を含む、更なる変更、使用および／ある いは適合を行うことができることは理解されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｎ Ｌ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ザイアス、ナルド アメリカ合衆国、33140・フロリダ州、マ イアミ・ビーチ、ウェスト・フォーティ・ セブンス・テラス・1015

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）体毛が入ることが可能でありかつ多数の死滅した体毛を皮膚から除去す るために十分に強固である接着剤を含む接着層と、 ｂ）前記接着層に入った体毛へ電源から電力を伝える導電層とを有し、 ｃ）前記導電層が前記接着層に対して実質的に隣接して配置される 多数体毛除去システム。 ２．ａ）別の導電体が前記導電層に対して隣接して配置される請求項１に記載の 体毛除去システム。 ３．ｂ）構成層が前記接着層及び前記導電層の１つに隣接して配置され、該構成 層が前記接着層及び該接着層に付着した死滅した体毛を除去するために十分に強 固な材料から形成される請求項１に記載の体毛除去システム。 ４．ａ）クランプ電極が前記導電層に対して取外し自在に取り付けられる請求項 １に記載の体毛除去システム。 ５．ａ）前記クランプ電極が１つのピンセットを有する請求項４に記載の体毛除 去システム。 ６．ａ）前記１つのピンセットが、 i)一対の普通に閉じられ、離隔して対向する導電性のアームと、 ii)前記一対のアームの１つの自由端に隣接して配置される導電性チップと 、 iii)前記一対のアームの各々を実質的に包囲する非導電性材料とを有し、 iv)前記非導電性材料が、前記自由端の近傍に離隔して配置された電力伝送 領域を規定し、 v)前記電力伝送領域が、前記非導電材料に実質的に束縛されずかつ複数の 体毛と接触するために十分に大きい 請求項５に記載の体毛除去システム。 ７．ａ）前記導電層が電電性プラスチック材料を含む請求項１に記載の体毛除去 システム。 ８．ａ）構成層と、 ｂ）i)複数の処理される体毛に接着しかつ皮膚から除去するために十分に強固 な接着剤及び ii)前記接着剤内に配置された複数の導電性粒子を含む導電性接着 層と、 ｃ）前記導電性層に隣接して配置されかつ皮膚に沿うように置かれ、体毛が通 り抜けることができそして使用中に使用者の皮膚を衝撃及び火傷から保護する非 導電性接着層とを有する 体毛除去システム。 ９．ａ）前記接着層が、冷ワックス材料を含む請求項８に記載の体毛除去システ ム。 １０．ａ）前記接着層が、温ワックス材料を含む請求項８に記載の体毛除去シス テム。 １１．ａ）処理される皮膚表面に対して導電性溶液を適用するステップと、 ｂ）処理される前記皮膚上に接着剤を置くステップと、 ｃ）除去される体毛の毛母領域において化学反応を生じさせるために十分な長 さの時間だけ前記皮膚から除去される体毛に対して電源から電力を印加するステ ップと、 ｄ）前記ステップｃ）において生じた化学反応が前記体毛の前記毛母領域を破 壊するために十分長く持続するように、前記体毛が十分長い時間前記皮膚に留ま ることができるステップと、 ｅ）前記体毛を除去するステップとを含む 体毛除去方法。 １２．ａ）前記電力を印可するステップが、高周波、熱分解、直流、及びこれら の混合のいずれかにより前記体毛を処理する請求項１１に記載の方法。 １３．ａ）前記皮膚に近接して体毛を切るか又は剃ることにより除去される前記 体毛の長さを短くするステップと、 ｂ）前記体毛の長さを短くするステップにおいて前記体毛が剃られる場合に、 前記残りのステップを行う前に実質的に約３日間の体毛成長期間を設けるステ ップとを含む請求項１１に記載の体毛除去方法。 １４．ａ）前記電力を印加するステップにおいて直流を印加するステップと、 ｂ）前記各ステップにおいて死滅させられた体毛の１つを除去するステップと 、 ｃ）前記除去された体毛の毛母領域をリトマス紙の濡れた紙片へ触れさせるこ とにより、前記電力を印加するステップにおいて電力を印加するために必要な望 ましい時間の長さを判断するためにリトマス紙試験を実行するステップとを含む 請求項１１に記載の方法。 １５．ａ）前記接着層の面積を決定するステップと、 ｂ）次のステップｃ）において処理される皮膚表面面積と前記ステップａ）に おいて決定された前記接着層の面積との比を決定するステップと、 ｃ）前記電力を印加するステップにおいて、前記ステップｂ）において決定さ れた比を乗算した前記接着層により覆われる面積を処理するために必要な長さの 時間に実質的に等しい長さの時間だけ電力を印加するステップとを含む 請求項１１に記載の方法。 １６．ａ）前記皮膚の毛穴を開くために前記導電性溶液を適用するステップに先 立って処理される前記皮膚を蒸らすステップを含む 請求項１１に記載の方法。 １７．ａ）前記電力を印加するステップが、前記皮膚から除去される前記体毛に 接触する前記導電性粒子を接触させるように、導電体を前記接着剤中へ十分深く 押し付けることを含む 請求項１１に記載の方法。 １８．ａ）前記接着剤を置くステップが、体毛成長の方向と反対の方向に前記皮 膚に対してワックスを適用することを含む 請求項１１に記載の方法。 １９．ａ）前記接着剤を置くステップが、前記皮膚に対して液体材料を適用する ことを含む 請求項１１に記載の方法。 ２０．ａ）一対の普通に閉じられ、離隔して対向する導電性のアームと、 ｂ）前記一対のアームの１つの自由端に隣接して配置される導電性チップと、 ｃ）前記一対のアームの各々を実質的に包囲する非導電性材料とを有し、 ｄ）前記非導電性材料が、前記自由端の近傍に離隔して配置された電力伝送領 域を規定し、 ｅ）前記電力伝送領域が、前記非導電材料に実質的に束縛されずかつ複数の体 毛と接触するために十分に大きい 体毛除去のための絶縁されたクランプ電極ピンセット。 ２１．ａ）導電性チップが前記一対の導電性アームの各々の自由端に配置される 請求項２０に記載の体毛除去のための絶縁されたクランプ電極ピンセット。 ２２．ａ）複数の歯を具備する櫛部材と、 ｂ）前記複数の歯のうち、導電性材料を内在させている少なくとも１つの歯と 、 ｃ）前記導電性部分の近傍に該部分から離隔して配置された非導電性材料とを 有し、 ｄ）前記導電性部分及び前記非導電性材料が、電力伝送領域を規定し、 ｅ）前記電力伝送領域が、複数の体毛と接触するために十分に大きい体毛除去 用櫛。 ２３．ａ）前記非導電性部分内に更なる導電性部分を設けた 請求項２２に記載の体毛除去用櫛。 ２４．ａ）筐体と、 ｂ）少なくとも２つのコイルを具備するバネと、 ｃ）前記少なくとも２つのコイルを互いの方向へ及び離れる方向へ動かすため に前記バネに取り付けられた駆動要素と、 ｄ）前記バネに対して電源から電力を印加するための電気コネクタとを有する 体毛除去装置。 ２５．前記バネの外側上に絶縁材料が設けられる 請求項２４に記載の体毛除去装置。