JPH09507146A - 歯矯正外部固定器の緊張装置 - Google Patents

歯矯正外部固定器の緊張装置

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JPH09507146A
JPH09507146A JP7518414A JP51841495A JPH09507146A JP H09507146 A JPH09507146 A JP H09507146A JP 7518414 A JP7518414 A JP 7518414A JP 51841495 A JP51841495 A JP 51841495A JP H09507146 A JPH09507146 A JP H09507146A
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コーイマン,ヨハン,アントン
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コーイマン,ヨハン,アントン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は歯矯正外部固定器(21)のための緊張装置に関し、この緊張装置は弾性手段と、この弾性手段によって与えられる張力を外部固定器に伝えるための連結手段(9)とを含む。緊張装置は円弧形のガイド路(4)を含み、そのガイド路に沿って弾性部材(5)が自由に移動可能とされる。連結手段は外部固定器の片側に固定され、他側において弾性部材を介して互いに連結され、患者が自身の頭部を回転させるとき弾性部材がガイド路に沿って移動するようになされる。ガイド路は金属で作られたチューブまたは円弧形ストリップで構成されるか、または他の方法で作られる。ガイド路は可撓性とされて、その形状が患者の首の彎曲に合うように調整できることが好ましい。弾性部材は特定のばね力または伸びに達した後に減少するかゼロとなるばね定数を有することが好ましい。弾性部材はヘリカルばねであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 歯矯正外部固定器の緊張装置 記述 本発明は歯矯正外部固定器のための緊張装置に関し、この緊張装置は弾性手段 と、この弾性手段によって与えられる張力を外部固定器に伝えるための連結手段 とを含む。 この形式の緊張装置は、例えば米国特許第3526035号によって一般的に 知られている。この特許は、首バンドの上に可撓材料のストリップが取付けられ て構成されたネックブレースと称されるものの緊張装置を開示している。2つの 小さな保護チューブが前記ストリップに固定され、各チューブにばねが備えられ る。ばねは片側で担持ストリップに固定され、反対側で連結手段の一端に固定さ れ、連結手段は他端で外部固定器に固定される。それぞれのばねを緊張させた後 、これらのばねが緊張状態を保持するようにして連結手段を外部固定器に固定す ることにより、首に向かう張力は外部固定器に伝えられる。口内で外部固定器に 固定された内部固定器を経て、前記張力は2本またはそれ以上の本数の歯に伝え られ、この手段によって歯の位置が矯正される。 緊張装置を有する他の歯矯正外部固定器がDE−A3417256号に開示さ れている。この例では、首バンドはプラスチック製のガイドスリーブにスライド 可能に取付けられる。前記首バンドは両端に弾性部材(弾性ストリップの形態と される)の端部を調整可能に固定するための孔を備えられ、弾性部材は反対端部 において外部固定器自体に対して固定できる。頭部の各側で首バンドの端部と外 部固定器の端部との間に取付けられるこの形式の弾性部材は或る取付け長さおよ び固定部材を必要とし、この固定部材は装着される者に許される頭部の自由な運 動の大きな邪魔となる。更に、歯を矯正するために望ましい張力の正確な調整は 、首バンドで互いに連結された2つの弾性部材の相互作用のために一層困難にな る。 装着される者にとってこの形式の緊張装置の満足度は、頭部の動きの自由度が 邪魔されるために、望まれる何かを残したままである。患者が自身の頭部を左右 に回す(すなわち自身の頭部を拒否の仕草をするように振る)ならば、歯の左右 の側および後方へ向かう(すなわち首へ向かう)圧縮力が当該歯に加わる一方、 その歯の他側では前方へ向かう張力が左右に位置する歯に伝えられることになる 。これらの付加的な力はかなり大きく、患者にとって心地よいものではなく、歯 矯正の観点から望ましくない。うなずく仕草をする頭部の動きの場合にも同様な 問題が生じ、この場合は弾性手段が更に引張られるようになる。 本発明の目的は歯に伝えられるべき緊張力ができるだけ一定に保持され、装着 される者に快適であり、患者の動きの自由度が高められた歯矯正外部固定器のた めの緊張装置を提供することである。 本発明によれば、この目的は弾性手段が弾性部材を含むこと、緊張装置が円弧 形のガイド路を含み、そのガイド路に沿って弾性部材が可動にされること、およ び連結手段が外部固定器の片側に固定され、他側において弾性部材を介して互い に連結されることによって達成される。これらの対策の結果として、患者が自身 の頭部を回転させるとき弾性部材はガイド路に沿って移動する。この構造により 、例えば弾性バンドまたはコイルばねのような弾性部材は、いわば2対の、例え ば2片のコード状またはストリップ状の材料のような連結部材の間に取付けられ 、引張り力が一方の連結部材に作用すると張力がそのばねを介して他方の連結部 材へ伝達されるようになされる。このばねおよび連結手段はガイド路に沿ってそ のガイド路の方向に自由に移動できる。この緊張装置が患者の首に取付けられ、 連結手段が外部固定器に固定されるならば、外部固定器のアームと、連結手段と 、弾性部材とを含むユニット全体は、いわば閉じた「リング」を形成し、このリ ングが患者の首、頬および口を取巻いて延在される。頭部が左右に動かされると 、この「リング」は一斉に口および外部固定器を介してまわされ、したがってガ イド路に沿ってガイドされる弾性部材は同じ方向へ移動される。この構成により 、弾性部材は付加的な引張り作用を全くまたは殆ど受けず、この結果、歯に伝え られる力は実質的に一定に保持される。従来の緊張装置によって生じるような圧 縮力の大きなピーク値はほとんど回避される。 可動弾性部材を保護し、その自由な移動性を保証するために、本発明によれば ガイド路をチューブで構成することが有利である。付加的な利点は、患者の頭髪 が弾性部材によって捕捉されることがなく、ガイド路に沿う前後への移動が邪魔 されないことである。 装着における最適な快適さを保証し、弾性部材ができるだけ柔軟に移動できる ことを保証するために、本発明によれば、ガイド路が可撓性であるならば円弧形 状が患者の首の湾曲に合わせて調整できるようになされることが有利である。こ れに関して、いわば円弧形状が使用中に首の形状に合うように絶えず調整される ことが特に有利である。 本発明によれば、可撓性の管状ガイド路は、螺旋状の回旋となすように巻き上 げたワイヤーまたはストリップでガイド路を成形することで有利に得ることがで きる。しかしながら、可撓性材料で作られた通常のチューブも非常に適している 。 例えば患者の頭髪が螺旋状の回旋間に捕捉されるのを防止するために、本発明 によれば、螺旋状回旋の外側にそれを覆う被覆を備えると有利である。 本発明によれば、弾性部材の非常に柔軟な動きが達成されるのであり、これに おいてガイド路は円弧形ストリップを含み、このストリップは金属で作られてい ることが好ましく、弾性部材のために本質的に滑らかなスライド面を有する。ス ライド面の横断面形状は、必要であるならば弾性部材の横断面形状と合致される ことができる。したがって円弧形ストリップは内側にスライド面を有するガイド チャンネルを形成する。 弾性部材は非常に小さい摩擦でガイドチャンネルに沿って移動できる。ガイド 路の円弧形状は小さいので、ナイロンのようなプラスチック製のワイヤー状の連 結手段がガイド路と接触するようになされ、これにより幾分かの摩擦が生じる。 この摩擦はガイド路が滑らかな金属製のスライド面を有するならば非常に小さい 。 管状ガイドの場合には、チューブの内径寸法は弾性部材の横断面形状に合致さ れる。 弾性部材のためのガイドはチューブ、円弧形ストリップ、またはその両方を含 むことができる。しかしながら、ガイドは例えばレールとするなどの他の方法で 形成することもできる。チューブまたはガイドストリップは耐摩耗性の例えばテ フロンのようなプラスチックで作ることができる。 本発明によれば、弾性部材のばね定数(C)がその弾性部材の大きな伸びによ って減少する、好ましくは或る値のばね力(F)または伸び(L)から減少する ことも有利である。式F=C×Lは、ばね力、ばね定数および伸びの関係を与え る。患者が自身の頭部を動かすときに弾性部材が多少長くならなければならない ならば、この種類の弾性部材は歯に作用する付加的な力が比較的小さく保持され ることを保証する。これは、頭部が左右に動かされるだけでなく、例えばうなず く仕草をするときのように上下に多少傾けられるときにも、特に有利である。こ れに関して、本発明によれば、弾性部材のばね力または伸びの或る値を超えると 、前記弾性部材のばね力はそれ以上の伸びにおいても本質的に一定に保持される のが、特に有利である。この種類の弾性部材はその自体周知であり、例えばいわ ゆるニチノール(Nitinol)合金で作られたワイヤーから製造できる。ニ チノールはいわゆる超弾性ニッケル−タン合金である。この種類のニチノールワ イヤーは特殊な弾性特性により歯矯正の分野で周知であり、門歯または臼歯の位 置を矯正するときの補助として口中に使用される。ニチノールワイヤーは例えば 米国特許第4037324号に記載されており、また該米国特許第403732 4号明細書の第7欄に記載された引用文献に更に広く記載されており、それらの 文献は参照することで本特許出願に組み入れられる。 ニチノールワイヤーは多くの会社の中で、米国ニューヨーク州のGACインタ ーナショナル・インコーポレーテッド社および米国インディアナ州ラ・ポルテの TPオルソドンティックス・インコーポレーテッド社により、それぞれセンタロ イ(Sentaloy)(登録商標)およびリフレックス(Reflex)(登 録商標)の名称で販売されている。 本発明はまた、この本発明による緊張装置を備えた歯矯正補助具にも関する。 本発明は図面に示された図解的実施例によって以下に更に詳しく説明される。 図面において、 第1図は外部固定器を備えた本発明による緊張装置の斜視図を示し、 第2図は本発明による緊張装置の細部を示し、 第3図は外部固定器を備えた本発明による緊張装置の斜視図であって、該緊張 装置を取囲む包囲チューブを省略した斜視図を示し、 第4図は緊張装置の首バンドに対する固定を示している本発明による緊張装置 の細部を示し、 第5図は外部固定器に対する連結手段の固定の細部を特に横断面図で示し、ま た 第6図は本発明による緊張装置の特に有利な実施例の細部を図解的な縦断面図 示しており、また 第7a図及び第7b図はニチロールワイヤーで作られた本発明によるヘリカル ばねのばね特性のグラフを示している。 第1図は21で示された周知の外部固定器を示しており、この外部固定器21 は外部アーム1を有し、この外部アーム1に対して内部アーム2が17の位置で 固定されている。内部アーム2には3の位置に彎曲部が形成されており、前記彎 曲部の自由端は内部アームを歯に固定するのに使用される。外部固定器21は使 用において患者の口の外側に位置される両端にU字形フック7を備えている。 本発明による緊張装置はヘリカルばね5を含み、このばね5は反対両端がそれ ぞれコード11の一端およびコード12の一端に固定されている。コード11お よび12の反対端部はそれぞれねじ10でシュー9の中にクランプされている。 シュー9は安全フック8備えており、この安全フック8は外部固定器21のフッ ク7に連結することができる。 第5図は安全フック8のU字形フック7に対する固定を詳細に示しており、U 字形フック7は横断面とされて部分的に示されている。安全フックの脚部は弾性 的に開脚できるようになされていて、このリンケージは或る張力値、例えば10 00グラムが作用したときに破断されるようになされている。 したがって安全フック8は或る力による引張りが外部固定器1に作用されると 連結解除される。 ばね5は可撓チューブ4の中に取付けられており、その細部は第2図に示され ている。 第3図は本発明による緊張装置を外部固定器と共に示しており、チューブ4は この図面では省略されている。第3図は本質的に滑らかな滑り面を有する金属ス トリップとされた円弧形のガイド13を詳細に示している。ワイヤー11および 12を挿通させた小さなチューブの形態のストップ19がガイド路の端部に固定 されている。前記ストップ19はばねがガイド路から抜け落ちることのないこと を保証する。ばねの形状に合致させた滑らかな滑り面を有するガイド路13は、 ばね5がガタ付きまたは振動を生じないでガイド路に沿って滑らかに移動できる ようにする。第3図はブッシュ成形プラグ18も示しており、これはチューブ4 の端部に取付けることができる。前記プラグはワイヤー10および11のための 長手方向の穴を備えている。 第2図は本発明によるチューブ4の細部を示している。前記チューブ4は、例 えばいわゆる収縮スリーブの被覆14で外側を覆われたヘリカルばね15で形成 されている。前記被覆14は患者の頭髪がそのヘリカルばね15の回旋間に挟ま ることのないことを保証する。この全体は患者の首の形状に容易に調整すること ができる。 チューブ4の中に取付けられた本発明による緊張装置は、第4図から分かるよ うに、例えばベルクロ(Velcro)固定具によって首バンド6に固定される ことができるのであり、首バンド6自体は周知のものである。前記首バンド6は 或る程度圧力を首に分散させるのであり、また汚れたならば容易に交換できる。 図面に示された本発明による緊張装置は、米国特許第3526035号に記載 されたような取付け方法とほぼ同じ方法で患者に取付けられる。内部アームは口 中に配置され、緊張装置は首に配置され、フック8および7は患者の頭部のいず れかの側にて係合される。歯矯正医はシュー9にコード11および12をクラン プ止めしているねじ10によってばね5の予備張力を調整することができる。 この緊張装置および外部固定器を取付ける場合、チューブ4は可撓性であるた めに患者の首に適合される。チューブ4を十分に可撓性とすることで、チューブ は使用中も絶えず首の形状に合わせられ、これは例えば患者が眠るときに非常に 喜ばしいことである。 第1図において、矢印は図解的に本発明による緊張装置の機能を示している。 同図において、患者は自身の頭部を矢印にしたがって右方向へ回転したと仮定す る。この動きの結果として、ばね5の中心は矢印rにしたがって移動する。ばね 5の中心が移動した距離rは距離bおよびaの差に等しく、これらの距離bおよ びaはそれぞれシュー9とストップ18との間の距離を示している。したがって 、 外部固定器21の出口アーム1、ばね5およびコード12を含むユニット全体は いわばチューブ4を部分的に挿通した「リング」を形成し、この「リング」は患 者の頭部が回転すると回転されるが、チューブ4は患者の首に比較的しっかりと 固定されるので移動せずに所定位置に保持される。この構造によれば、ばね5は ガイド13に沿ってチューブ4を通してスライドすることからばねの張力が一定 に保持されることは明白である。頭部が純粋な回転移動で回転されるならば、R はrに等しい。 一方における円弧形ガイド13および弾性部材5の間の摩擦、および他方にお ける円弧形ガイドとプラスチックコードのような連結部材11の間の摩擦は、こ の構造では非常に小さく、したがって前記摩擦は歯に作用する力に殆ど影響を与 えない。これは歯矯正の観点から、また装着における快適さに関して非常に有利 である。 第6図は金属製のばねがガタ付きを生じることなく、また実質的に雑音を発生 しないで、すなわちかろうじて聞こえる程度の音を伴って金属製のガイド路13 に沿って小さな摩擦で移動できるようになされた緊張装置の実施例を示している 。このために、プラスチック製のスリーブ30がばね5のまわりに取付けられて おり、また一端が閉じられ且つコード11および12の取付けられたスリーブ3 1がばねの端部に取付けられている。スリーブ30,31は直接的な金属どうし の接触を防止し、ばねがガイド路に沿って滑らかに前後に移動できるようにする 。スリーブ30を滑らかにすることは、スリーブ31もまた滑らかにすることが 好ましいのであるが、多少ながらガイド路13と接触する側でスリーブ30に対 してばねが螺旋的な動きを生じることを前記スリーブが防止するのであり、前記 スリーブ30がばねに沿って移動を始めることはない。 第7a図及び第7b図はニチノールワイヤーで作られた2つの異なるヘリカル ばねのばね特性を示している。これらのグラフにおいて、横座標は伸びΔlをm mで示し、縦座標はばね力FをニュートンNで示している。両方のばね共2.0 mmの内径および2.8mmの外形を有している。第7a図に関するばねは15 mmの無荷重時長さを有し、第7b図に関するばねは20mmの無荷重時長さを 有していた。第7a図及び第7b図の矯正に示される矢印はばねの移動方向を 示している。これらのグラフにおいて、左方向へ向いた矢印は伸びたときのばね 特性を示し、右方向へ向いた矢印はばねの荷重が解放されたときのばね特性を示 している。 第7a図のばねに関しては約3N(約300グラム)のばね力より大きく、ま た約30mmの伸びからは、ばね定数は更に伸びると減少することが見られ、こ れは伸びに対するばね力をプロットしたときの勾配が小さくなることを意味する 。3Nのばね力に対応する30mmの伸びからは、このばねはかなりの付加的な 伸び、例えば80mmまでの伸びを生じる一方、ばね力は約1Nだけしか増加し ない。 第7b図によるばねのばね定数の場合にも多少似たことが起こる。しかしなが ら、この場合の境界は約3.8Nのばね力および約70mmの伸びである。 上述のようにこの種のばね特性を有するばねが本発明による緊張装置に非常に 有利に使用できる。結局、歯の矯正に使用できる特定のばね力は、比較的小さな ばねの伸び、ガイド路に沿った失われる移動自由度が比較的小さい状態で達成さ れねばならない。うなずく仕草のような或る種の動きが行われたときに、いわば 「閉じたリング」の円周が増大しなければならないのであれば、この種類のばね は比較的小さなばね力の増大で比較的大きな伸びを生じることができ、この結果 として歯に作用する付加的な力は制限される。患者の動きの自由度および装着に おいての快適さはこの手段によって明確に改善できる。 患者の頭部が一層複雑な動きをし、またうなずく仕草をするとき、ばね5はそ れらの動きを可能にするために引張りに伸びなければならない。歯に作用する力 はこのために変化し、これは治療処置に悪影響を与え、また装着おいての快適さ を減じる。これは、ばねが全体的または大きく伸びるときにばね力がほんの僅か しか増大しないか、増大しないような部材を弾性部材として使用することで対処 すなわち防止できる。 歯に作用し、また歯矯正において通例で望ましいとされる引張り力は、一般に 500グラム未満であると指摘される。これらの引張り力はしばしば100〜1 50グラムであり、時に300〜400グラムになる。このように比較的小さな 力が摩擦に影響することが容易に明白となることは明らかである。それ故に摩擦 は小さくなければならない。 弾性部材として使用される部材は、特定のばね力に達した後もばね力が実質的 に一定に保持されるような、またはばね定数が特定のばね力または伸びに達した 後、更なる伸びでばね定数が一定して減少するような部材であるならば、上述の 引張り力をいわゆる特定のばね力として歯矯正の分野で通常使用することができ る。したがって前記特定のばね力は一般に500グラム未満である。実施すべき 反応矯正および状況に応じて、このばね力はしばしば100グラムと、400〜 500グラムとの間とされる。実際に、200または400グラムの引張り力は 大いに有利であることが見出された。 第1図から分かるように、ばね5はチューブ4の長さ方向において右方向また は左方向へ自由に移動できる。連結部材11および12はばね5の端部から外部 固定器におけるフック7および8に取り付けられたシュー9まで延在しているの で、患者の頭部の動きの最大限の自由度が得られる。結局、ばねは原理的にガイ ド路に沿って支障なく移動できる。それ故に、患者は自身の頭部を自由に動かす ことができ、拒否の仕草をするように頭部を振る動きを妨げられることはない。 この構造により、ばね5またはシュー9がそれぞれストップ19またはストップ 18に対して接触するまで、歯に作用される引張り力は本質的に一定に保持され る。好ましい例として、弾性部材が特定の伸びまたはばね力に達した後減少する ばね定数を有する場合は、この接触が生じた後に歯の片側で生じる引張り力の増 大は制限され、比較的小さい。特定の伸びまたは引張り力に達した後にばね定数 が減少する種類のばねは、装着においての快適さ、およびばねが必然的に伸ばさ れるようなうなずく仕草の頭部の動きに関する動きの自由度は高められる。 本発明による緊張装置の多くの変形例が考えられることは明らかであり、それ らは例えば、次のようなものである。すなわち − 弾性部材が例えば弾性バンドなどとされることができる。 − ガイド路が円弧形のストリップ、チューブ、レールなどで形成でき、重要な 要素は主として弾性部材がガタ付くことなく移動できることである。 − コード、ケーブル、ストリップなどが連結手段として使用できる。 − チューブ4の可撓性が螺旋状の巻き線15による以外のいずれかの方法でも 達成できる。 − 螺旋状の巻き線15を金属、プラスチックなどで作ることができる。重力の 軽い方がよろしい。 − ガイド路13は耐摩耗性で摩擦の最少限なプラスチックで作ることができる 。 − 本明細書で説明したように、ニチノールワイヤーで作られたヘリカルばねの ような特殊な弾性特性を有する弾性部材が不動緊張手段として使用すること ができる。これによれば本発明の幾つかの利点は失われる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.片側で外部固定器(21)に固定され、他側で弾性部材(5)に固定され 、弾性部材(5)により作用される張力を外部固定器(21)に伝達するための 連結手段を含み、また弾性部材のためのガイド手段(4,13)を含む歯矯正外 部固定器のための緊張装置であって、ガイド手段が円弧形のガイド路(4,13 )を含み、該ガイド路に沿って弾性部材(5)が移動可能であること、および連 結手段(11,12)が前記他側で弾性部材(5)を介して互いに連結され、患 者が自身の頭部をまわしたときに弾性部材(5)がガイド路(4,13)に沿っ て移動できるようになされたことを特徴とする緊張装置。 2.ガイド路がチューブ(4)で構成されたことを特徴とする請求項1による 緊張装置。 3.ガイド路が可撓性であり、円弧形が患者の首の形状に合わせて調整できる ようになされたことを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置。 4.ガイド路が螺旋状回旋(15)を形成するように巻き上げられたワイヤー またはストリップで構成されたことを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装 置。 5.螺旋状回旋(15)の外側にその巻き線を覆う被覆(14)が備えられた ことを特徴とする請求項4による緊張装置。 6.ガイド路が金属で作られることが好ましい円弧形ストリップ(13)を含 み、これが弾性部材(5)のために本質的に滑らかな滑り面を有していることを 特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置。 7.弾性部材のばね定数(C)が大きな伸びで、好ましくは或る値のばね力( F)または伸び(L)から減少することを特徴とする前掲請求項の1項による緊 張装置。 8.弾性部材の上述した或る値のばね力または伸びを超える範囲で、更なる伸 びにおいて前記弾性部材のばね力が本質的に一定に保持されることを特徴とする 前掲請求項の1項による緊張装置。 9.弾性部材がコイルばね(5)であることを特徴とする前掲請求項の1項に よる緊張装置。 10.コイルばねがニチノールワイヤーで作られたことを特徴とする請求項9に よる緊張装置。 11.弾性部材(5)がガイド路全体にわたって本質的に支障無く移動できるこ とを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置。 12.連結手段が弾性部材(5)の端部から外部固定器(21)まで連続して延 在する連結部材で構成されたことを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置 。 13.前掲請求項の1項による緊張装置を備えた歯矯正補助具。 14.歯矯正外部固定器に張力を作用させるための、請求項7から請求項10ま でのいずれか1項による弾性部材の使用。 15.歯矯正外部固定器に張力を作用させるための、ニチノールワイヤーで作ら れたヘリカルばねの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.弾性手段と、該弾性手段により作用される張力を外部固定器に伝達するた めの連結手段とを含む歯矯正外部固定器のための緊張装置であって、弾性手段が 弾性部材(5)を含むこと、緊張装置が円弧形のガイド路(4,13)を含み、 該ガイド路に沿って弾性部材(5)が移動可能であること、および連結手段(1 1,12)が片側で外部固定器(21)に固定され、他側で弾性部材(5)を介 して互いに連結され、患者が自身の頭部をまわしたときに弾性部材(5)がガイ ド路(4,13)に沿って移動できるようになされたことを特徴とする緊張装置 。 2.ガイド路がチューブ(4)で構成されたことを特徴とする請求項1による 緊張装置。 3.ガイド路が可撓性であり、円弧形が患者の首の形状に合わせて調整できる ようになされたことを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置。 4.ガイド路が螺旋状回旋(15)を形成するように巻き上げられたワイヤー またはストリップで構成されたことを特徴とする前掲請求項の1項による緊張装 置。 5.螺旋状回旋(15)の外側にその巻き線を覆う被覆(14)が備えられた ことを特徴とする請求項4による緊張装置。 6.ガイド路が金属で作られることが好ましい円弧形ストリップ(13)を含 み、これが弾性部材(5)のために本質的に滑らかな滑り面を有していることを 特徴とする前掲請求項の1項による緊張装置。 7.弾性部材のばね定数(C)が大きな伸びで、好ましくは或る値のばね力( F)または伸び(L)から減少することを特徴とする前掲請求項の1項による緊 張装置。 8.弾性部材の上述した或る値のばね力または伸びを超える範囲で、更なる伸 びにおいて前記弾性部材のばね力が本質的に一定に保持されることを特徴とする 前掲請求項の1項による緊張装置。 9.弾性部材がコイルばね(5)であることを特徴とする前掲請求項の1項に よる緊張装置。 10.コイルばねがニチノールワイヤーで作られたことを特徴とする請求項9に よる緊張装置。 11.前掲請求項の1項による緊張装置を備えた歯矯正補助具。 12.歯矯正外部固定器に張力を作用させるための、請求項3から請求項10ま でのいずれか1項による弾性部材の使用。 13.歯矯正外部固定器に張力を作用させるための、ニチノールワイヤーで作ら れたヘリカルばねの使用。
JP7518414A 1994-01-05 1995-01-04 歯矯正外部固定器の緊張装置 Pending JPH09507146A (ja)

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