JPH09506989A - コンピュータ用の内蔵バックアップ電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 業界標準のマイクロコンピュータ（１）内部の、ディスクないしハード・ディスク・ドライブ用に設計された未使用の空間に、ディスクないしハード・ディスク・ドライブ用に設けられた取り付け施設（４）を利用して装着できるバックアップ電源装置（３）。バックアップ電源装置の警告ランプおよび操作スイッチ（９）はコンピュータ（１）の前面パネル上でユーザに対して見える位置である。バックアッブ電源装置（３）はコンピュータの内部で、コンピュータの電源と並列に接続される。コンピュータの電源が電力障害のために作動を停止した場合、バックアップ電源装置（３）はバッテリまたは対応するエネルギー蓄積器からコンピュータへの電気の供給をただちに開始する。

Description

【発明の詳細な説明】 コンピュータ用の内蔵バックアップ電源装置 本発明は電源障害時にマイクロコンピュータにバックアップ電力を供給する装 置に関する。本装置は業界標準のマイクロコンピュータ内の、業界標準ディスク ないしハード・ディスク・ドライブ用に通常は残されている空間に確実に装着さ れる。 一時的な停電時にコンピュータの電気部品その他の無障害作動を確保するため には、バックアップ電源装置ないしＵＰＳ（無瞬断電源）装置が必要である。概 して、これらのバックアッブ電源装置は、別な独立した装置であり、この装置に よって、電力の中断があった場合に、電源母線からの交流が保護対象の装置、た とえばコンピュータへ給送される。正規の電力供給が遮断された場合、バックア ップ電源装置は、一般にバッテリに格納されているエネルギーを利用して、交流 を保護対象の装置に給送する。 これらの従来からのバックアップ電源装置に加えて、業界標準のマイクロコン ピュータに適しており、かつコンピュータ内に装着される他の市販されているバ ックアップ電源装置がある。これらの内蔵バックアップ電源装置は、外付けのバ ックアップ電源装置に比較していくつかの利点を有している。外付けバックアッ プ電源装置は、まず、バッテリからの数ボルトの直流を、おそらくは２３０ボル トの交流に変換する必要があり、この交流は次いで、コンピュータの電源で数ボ ルトの直流に再変換される。しかしながら、内蔵バックアップ電源装置は、コン ピュータ自身の電源が電力切断のために作動していないときに、 直流をマイクロコンピュータの電源チャネルに直接給送する。内蔵バックアップ 電源装置は母線からの危険な電圧を取り扱う必要がないため、このような完全な 保護を必要としない。したがって、外付けバックアップ電源装置よりも単純で、 経済的なものとすることができる。 内蔵バックアップ電源装置をコンピュータの電源と密着させて構築することが できる。しかしながら、このことは、よくあるように、バックアップ電源特性を 後でコンピュータに追加した場合、コンピュータの電源を変更することを必要と する。より実用的な方法は、後で簡単にコンピュータに装着できる別部品として 、バックアップ電源装置を設計することである。 商業的な業界標準にしたがって作成されたコンピュータ用に設計され、電源に 密着して構築されていない内蔵バックアップ電源装置は、コンピュータの拡張ス ロットに装着される。しかしながら、このやり方はいくつかの問題を引き起こす 。ほんの数分間でも十分な電力を供給するためには、バックアップ電源カードの バッテリは、きわめて大きなものでなければならなくなる。したがって、これら の内蔵バックアップ電源装置は少なくとも１つ、しばしば２つの拡張スロットを 占めることとなる。大型のコンピュータのケースには、通常十分な数の拡張スロ ットがあるが、小型で薄いケースでは、バックアップ電源装置用に２つのスロッ トを残しておくことが通常はできないほど拡張スロットの数が少なかったり、あ るいは少なくともこのことがコンピュータの用途をかなり制限することがある。 バックアップ電源装置に拡張カードを使用することに関する他の欠点は、カー ドのバッテリが大きくしかも重くなることで ある。コンピュータ内部に拡張カードを取り付ける手段はこのような大質量に合 わせて設計されてはおらず、したがってコンピュータ内のバックアップ電源装置 またはその接続点が、輸送中に受ける力に耐えることができないという大きな危 険がある。 本発明にしたがって設計されたバックアップ電源装置は、これらの問題を解決 することに関して決定的な進歩となるものである。本発明は添付の請求の範囲に 記載した特徴を特徴とするものである。 業界標準のコンピュータは、ほとんど常にディスクないしハード・ディスク・ ドライブ用の余分な未使用の空間を有している。ディスクないしハード・ディス ク・ドライブ用の取り付け手段を使用して、バックアップ電源装置をこの空間に 確実に装着することができる。このように装着した場合、内蔵バックアッブ電源 装置が使用可能な機器の数を制限することはない。ディスク・ドライブ用に残さ れている空間がコンピュータの前面パネルまで延びているため、前面パネルに警 告ランプを装着し、コンピュータ・ユーザにバックアップ電源装置が機能してい ることを知らせることができる。バックアップ電源装置を拡張スロットに装着し ている場合には、これははるかに困難になる。 例を用い、添付図面を参照して、本発明を以下で厳密に説明する。 第１図は、本発明によるバックアップ電源装置を装着する方法を示す図である 。 第２図は、コンピュータへのバックアップ電源装置の電気接続を示す図である 。 ディスクないしハード・ディスク・ドライブ用空間を覆って いるカバー・プレート２を、業界標準のマイクロコンピュータ１のケースから取 り外す。バックアップ電源装置３をコンピュータのディスクないしハード・ディ スク・ドライブ用空間に装着し、ディスクないしハード・ディスク・ドライブ用 に設計された取付け具４によって取り付ける。 たとえば、通常は電源５をコンピュータのマザーボード６に直接リンクしてい る電源線７を取り外し、これらをバックアップ電源装置３からきている分岐回路 ８に再接続することによって、バックアップ電源装置３をコンピュータ１の電源 チャネルに接続する。この手段によって、電源がコンピュータのマザーボード６ に接続される。当分野の技術者には、この型式の分岐回路を使用するのはバック アップ電源装置をマイクロコンピュータ自体の電源に並列にマイクロコンピュー タに接続するのに考えられる方法の１つに過ぎないことが認識されよう。 電源を、たとえば、バックアップ電源装置を完全に通るような経路とすること もできる。バックアップ電源装置の警告ランプおよび制御スイッチ９はユーザに 見えるものであり、コンピュータの外部にある。 電源線での電圧損失を補償するために、バックアップ電源装置が使用する出力 電圧を電流供給点で測定し、その測定値に基づいて調整する。電圧を測定するこ の方法は、当分野の技術者には周知のものである。バックアップ電源装置３は、 コンピュータの電源５から直接電圧を測定する。このため、電圧測定カプラ１０ を使用して、バックアップ電源装置を、ディスクないしハード・ディスク・ドラ イブで使用するために設計された未使用の電源コネクタ１１に接続する。それ故 、バックアップ電 源装置３はコンピュータ自体の電源５と同じ点で測定を行い、このことはバック アップ電源装置３とコンピュータの電源５の最良の態様での調整を確実なものと する。 本発明によるバックアップ電源装置は、その作動状況に関する信号を適当な方 法でコンピュータに伝送するので、コンピュータはこれらの信号を読み取ること ができる。一般的に使用される方法の１つは信号をコンピュータのシリアル・ポ ートに接続することである。これらの信号によって、バックアップ電源装置は電 力遮断の警告を与えることができ、その場合、いくつかのコンピュータ・プログ ラムは、バックアップ電源装置のバッテリが空になる前に、制御された態様でコ ンピュータの機能を停止することができる。 バックアップ電源装置のバッテリが空になる前に、電力遮断が終わった場合に は、コンピュータはこれらの信号からそのことを知り、システムを再度起動する ことができる。再起動がすべてのオペレーティング・システムのすべての状況で 、たとえば多くのＵＮＩＸシステムで成功するとは限らないので、電源をオフに するか、あるいはマザーボードを起動位置に設定するかのいずれかによって、コ ンピュータを再起動しなければならない。コンピェータの電源が外付けバックア ップ電源装置からもたらされている場合、この装置はコンピュータの電源を少し の間オフにし、次いで、コンピュータを再起動できる。内蔵バックアップ電源装 置はこれを行えないが、コンピュータの再起動はこのためにコンピュータに予約 されている信号に接続することによって行うことができる。業界標準のマイクロ コンピュータにおいて、これらの信号は電源線と同じグループのライン で搬送される電力確認（Ｐｏｗｅｒ Ｇｏｏｄ）信号と、コンピュータの前面パ ネルのリセット・スイッチに接続されていることがしばしばあるリセット信号で ある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．業界標準のマイクロコンピュータ（１）の内部に設置され、正規の外部電源 の障害時に、コンピュータ自体の電源とは別なバッテリまたはエネルギー蓄積器 からコンピュータ（１）に電気を供給するバックアップ電源装置（ＵＰＳ装置） （３）において、バックアップ電源装置（３）がサイズおよび固定機構の点でコ ンピュータ（１）の標準的なディスクないしハード・ディスク・ドライブに対応 していることを特徴とする、バックアップ電源装置（３）。 ２．バックアップ電源装置（３）の制御スイッチおよび警告ランプ（９）がマイ クロコンピュータ（１）のケースを開けることなくマイクロコンピュータ（１） のユーザに見える位置であり、利用可能であることを特徴とする、請求の範囲第 １項に記載のバックアップ電源装置。 ３．バックアップ電源装置（３）が作動状況の信号を与えるようになされており 、これらの信号に作用するマイクロコンピュータ（１）がバックアップ電源装置 （３）の各作動状態に必要な作用を行えることを特徴とする、請求の範囲第１項 または第２項に記載のバックアップ電源装置。 ４．バックアップ電源装置（３）がマイクロコンピュータの電源（５）、特に電 源の電源コネクタ（１１）からの出力電圧を測定するようになされていることを 特徴とする、請求の範囲第１項、第２項または第３項に記載のバックアップ電源 装置。 ５．バックアップ電源装置（３）がコンピュータの再起動を達成できるような内 部信号を送ることによってマイクロコンピュ ータ（１）を再起動するようにプログラムされていることを特徴とする、請求の 範囲第３項に記載のバックアップ電源装置。