【発明の詳細な説明】
カラー陰極線管及びディスプレイ装置
本発明は、少なくとも1つの電子ビームを発生するための電子銃、アパーチャ
の列を有するカラー選択電極、ディスプレイスクリーン、及び、カラー選択電極
と交差しアパーチャの列に直交するライン偏向方向に電子ビームを偏向させる手
段を具えるカラー陰極線管を含むカラー陰極線管システムに関する。
このようなディスプレイ装置は既知である。これらは、特にテレビジョン受信
機に用いられる。
このようなディスプレイ装置に発生する1つの不具合の要因は、所謂モアレ効
果である。この効果は、画像中に明暗の線又は色ずれの線を生じさせる。
動作中においては、ラインは電子ビームによりライン偏向方向にディスプレイ
スクリーン上に描かれる。ディスプレイスクリーン上に描かれるラインの数(所
謂アクティブラインの数)はシステムに依存する。PAL方式及びSECAM方
式においては、ほぼ537本のラインがディスプレイスクリーン上に描かれる(
これらのシステムにおいては、信号が625本のラインからなり、このラインの
ほぼ50本がコード化された情報のために使用され、残りの575本のほぼ7%
がディスプレイスクリーンの外側で走査されて所謂「オーバースキャン」になり
、結局、アクティブラインの総数はほぼ(625-50)/1.07=537である)。NTSC
方式では、ほぼ452本のアクティブラインが描かれる(NTSC信号は525
本のラインからなる)。動作中においては、カラー陰極線管はモアレ効果の妨害
を現わさないことが好ましい。
本発明の目的は、複数の方式で用いることができ且つ不要なモアレ効果を起こ
さないカラー陰極線管を提供することである。
このため、本発明によるカラー陰極線管は、複数のラインが逐次的に走査され
、フレーム全体に対する走査ピッチをs、垂直マスクピッチをavとしたとき、
所謂s/av比が5.8/8乃至6.4/8(5.8/8≦s/av≦6.4/8
)又は9.4/8乃至10.6/8であることを特徴とし、又は、複数のライン
が70Hzより高い周波数のインターレースモードで走査され、s/av比が5
.8/8乃至6.4/8(5.8/8≦s/av≦6.4/8)又は9.4/8
乃至10.6/8であることを特徴とする。
次に、本発明のこれら及び他の観点を、図面を用いて実施例により詳細に説明
する。
図1は、カラー陰極線管を示す図、
図2は、カラー選択電極の細部を示す図、
図3A乃至3Dは、16:9のディスプレイスクリーンに4:3の画像を表示
する場合に関する本発明の観点を説明する図である。
これらの図は略図である。
これらの図においては、同一の部分には同一の参照番号が付されている。
図1は陰極線管1を示す図であり、一部透視図になっている。この陰極線管1
は、ディスプレイ窓2及び首部4を持つ真空容器3を具える。首部には、この例
では3つの電子ビーム6、7及び8を発生するための電子銃5を具える。ディス
プレイ窓2の内側には、この例では赤、緑及び青に発光する蛍光エレメントを含
む蛍光表示スクリーン9を具える。スクリーン9までの経路において、前記の電
子ビーム6、7及び8は、首部と円錐部との接合部分に位置する偏向ユニット10
によってスクリーン9を横切るように偏向され、カラー選択電極、即ちこの例で
はアパーチャ12を有する薄板からなるシャドウマスクを通り抜ける。電子ビーム
6、7及び8は、相互に小さい角度でアパーチャ12を通過し、各電子ビームがた
だ1つの蛍光エレメントに当たる。前記の図には、更に電子銃及び偏向ユニット
の駆動機構14、並びに信号16を受信するための受信手段15が略図的に示されてい
る。
図2はカラー選択電極の細部を示す正面図である。前記のカラー選択電極は、
多数のアパーチャ21の列を有する。この列は、ライン偏向方向xに直交するよう
に延びている。連続する列の中では、アパーチャはそれぞれの間で、ライン偏向
方向と直交する方向に相対的にずれている。更に走査線22が図示されている。こ
の線は、電子ビームがシャドウマスクに入射する箇所を示している。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、及び南アメリカの一部で用いられている所謂
PAL及びSECAM方式の場合には、シャドウマスクに入射し、シャドウマス
クのアパーチャを通った後ディスプレイスクリーンに当たるラインの数は、ほぼ
537本である。NTSC方式のアクティブラインの数はほぼ452本である。
日本ではMUSE方式が使用され、そのアクティブラインの数はほぼ(1125−90
)/1.07=937本である。図2には走査線ピッチsが図示されている。これは走
査線間の距離である。アパーチャ間の距離(垂直マスクピッチ)avも図示され
ている。
カラー選択電極のアパーチャのパターンと走査線パターンとの干渉がモアレ効
果の原因になる。モアレ効果は水平方向(この場合、表示画像に水平の棒が見え
る)及び斜め方向(この場合、画像に斜めの棒が見える)に発生する。それらが
組合されると、例えばダイアモンドパターンの形に見える。
本発明によるカラー陰極線管は、s/av比(ここでSはフレーム全体に対す
る走査ピッチ、avは垂直マスクピッチである)が5.8/8乃至6.4/8(
5.8/8≦s/av≦6.4/8)又は9.4/8乃至10.6/8であり、
ラインが逐次的に走査されるか又はラインが70Hzより高い周波数のインター
レースモードで走査されることを特徴とする。
これまで、s/av比がモアレ効果に影響を持つことが知られている。nを整
数としたとき、s/avが2n/8に等しい場合にモアレパターンが発生し、s
/avが(2n+1)/8に等しい場合にモアレパターンが発生しないと考えら
れていた。従って、s/av比は「禁制」値2n/8に関して対称的に選択され
ていた。しかしながら、本発明の研究において、この比の最良の値は「禁制」値
2n/8に関して対称的ではないことが見出された。更に特定すると、s/av
比の「禁制」値8/8が大きい振幅の静止画像モアレに対応し、従ってかなりの
妨害になるが、s/av比の「禁制」値6/8及び10/8は小さい振幅のモア
レに対応することが見出された。係数が10より大きい通常の動作条件の下にお
いては、モアレ振幅の差が極めて大きいことは以前には認識されていなかった。
特に、逐次的走査の場合のモアレ効果の振幅は、インターレース走査に関するも
のよりずっと小さく、「禁制」比6/8及び10/8のモアレ効果が比5/8、
7/8及び9/8の場合と同等か又はこれより小さい。この効果の理由は、s/
av比がほぼ5/8の場合、明確な禁制比4/8に比較的近いため、比5/8に
おける禁制比4/8の妨害の流出効果が6/8における固有の妨害効果より大き
いことにある。s/av比の最良の範囲は4/8付近より8/8に近いところに
あり、これからほぼ5.8/8乃至6.4/8の範囲が導かれる。
同様に、逐次的走査の場合のs/av比=8/8の場合のモアレ効果の振幅は
、s/av比=12/8の場合より大きく、s/av比=12/8の場合の方がs
/av比=10/8の場合より大きいことが見出された。これらのモアレ効果間
の振幅の差は、逐次的走査の場合、これまでほぼ「禁制」比であると信じられて
来た10/8において、驚くべきことに9/8及び11/9の場合と同等か又は
これより小さい。従って、本発明によるディスプレイ装置においては、s/av
比が9.4/8から10.6/8までの値を持つ。
逐次的走査モードにおいては、よく知られているように、ラインが逐次的に走
査される。インターレース走査モードでは交互に、即ち、最初半分のライン(偶
数番目又は奇数番目のライン)が走査され、次に他のラインが走査される。
モアレ効果はインターレース走査の場合と逐次的走査の場合とでは異なる。更
に特定すると、前記の比6/8及び10/8の場合、モアレパターンはインター
レース走査の方が多くの妨害になる。事実、前記の比において、通常の走査速度
(即ち50−60Hz)におけるモアレ効果が大きく、更に特定すると、2つの
インターレースフィールドのモアレ効果が共に大きく、比が5/8、7/8等又
はこの付近の場合より明らかに目に見えて悪いモアレ効果を生ずる。
しかしながら、この効果の主要部分は、50−60Hzの走査速度であっても
人間の視覚系が2つのインターレースフィールドのモアレ効果を共に認識すると
いう事実による。もっと高い走査速度(70Hz以上、特に100Hz以上)に
おいては、人間の視覚系は2つのインターレースフィールドのモアレ効果をもは
や見分けることはできない。このため、このような高い走査速度の場合、インタ
ーレース走査の場合のモアレ効果は、逐次的走査の場合のモアレ効果と同等の振
幅になり、従って、s/av比が5.8/8乃至6.4/8(5.8/8≦s/
av≦6.4/8)又は9.4/8乃至10.6/8であることが望ましい。
比が5.8/8乃至6.4/8の場合、比較的大きい割合の電子がカラー選択
電極のアパーチャを通り抜けるため、高い輝度を持つディスプレイシステムが得
られる。
比が9.4/8乃至10.6/8である場合、カラー選択電極のアパーチャの
大きさが比較的小さいため、極めて微細な表示を行うことができるディスプレイ
システムが得られる。
大きいアスペクト比を持つ(即ちアスペクト比が4:3より大きい)ディスプ
レイ装置、及び特に、アスペクト比が16:9のディスプレイ装置について、図
3A乃至3Dに本発明の他の観点が示されている。図3Aはワイドスクリーンの
ディスプレイ装置に4:3の画像を表示する場合を示す。この画像はスクリーン
を満たすことはできない。スクリーンをよりよく満たすために、ディスプレイ装
置が画像を垂直方向に拡大する手段を具えることができる。しかしながら、これ
までのように、垂直方向に1.333倍に拡大して表示された画像は、s/av
比もまた4:3の割合で変化する。これは、s/av比が5.8/8乃至6.4
/8であるシステムの場合、拡大によってs/av比が範囲5.8/8−6.4
/8から範囲7.7/8−8.5/8に変化することを意味する。このs/av
比の場合、かなりの量のモアレ効果が発生する。画像の拡大の割合を低くして、
即ち係数をほぼ1.15乃至1.2にしてs/av比を6.8/8乃至7.4/
8にすることによって、このモアレ効果をかなり減少させることができる。図3
A乃至3Dは、4:3の画像を16:9のスクリーンに表示することに関する本
発明の観点を説明する図である。図3Aは、PAL方式の場合について、4:3
フォーマットで放送された画像が16:9のスクリーンに表示された場合の大き
さを示している。スクリーンが実線で、スクリーンに表示された画像が点線で示
されている。通常オーバースキャンがあるため点線が実線の僅かに外側にある。
簡略にするため、元々の変形されていない画像は、1つが画像の中心にあり各隅
に1つずつある5つの円からなるものと仮定する。図示されているように、画像
は円が高さと幅との比が3:4の楕円になるように変形されて表示される。この
図では幅が4で示され、高さが3で示されている。他の図でも、表示された画像
の幅及び高さが表示されている。スクリーンに表示された画像のこの変形それ自
体は既知の問題である。図3Bはこの問題を処理する通常の方法を示す。画像が
(ラインの間隔sを増すことにより)垂直方向に1.333倍に拡大される。図
3Cは本発明の1つの観点を示す。この図においては、画像はやはり小さい倍率
で垂直方向に拡大されている。画像の垂直方向の拡大の量が少ないことはいくつ
かの利点を有する。失われるラインの数(及び画像が表示されない拡大部分)が
少ない。通常のシステムでは元々表示された画像の33%が失われるが、本発明
による装置においては前記の画像の15−20%が失われるに過ぎない。図3B
及び3Cにおいては、画像の失われる部分はA1及びB1で表示されている。明
らかに図3Cの面積Bが図3Bの面積Aより小さいことが分かる。更に、最も重
要なことは、s/av比が、図3Bのほぼ8/8からほぼ7/8に減ったことで
ある。これは、モアレ効果がかなり減少するという有利な効果を持つ。他の有利
な効果は、細部を表示する能力が改善されることである。図3Cに示されるよう
に、表示される画像の大きさは4(幅):3.6(高さ)である。これは、図3
Aに示された状態に対して明らかな改善であるが、更に改善が可能である。1つ
の可能性のある次の改善が図3Dに示されている。この図においては、画像は水
平方向に0.9の係数で圧縮されており、その大きさは3.6(幅):3.6(
高さ)である。元々表示された画像がスクリーン上に完全に適合していると、こ
の縮小により、表示された画像の左右に2つの黒棒(図3DにはC1で表示され
ている)が現れる。この黒棒の各々は、表示スクリーンの水平方向の大きさのほ
ぼ5%の大きさを持つ。しかしながら、実際には、表示される画像は7%の所謂
オーバースキャンを伴っている。従って、この黒棒はもっと小さく、それぞれの
側でほぼ1.5%(1cm)に過ぎない。この黒棒は殆ど見えない。勿論、水平
方向への画像の圧縮をもっと少なくすることができる(例えば係数を0.95に
する)。この場合、もはや黒棒は見えないが、表示された画像は若干変形し、幅
対高さの比は3.8:3.6になる。多くの画像にとってこのような変形は殆ど
見分けられない。1つの代替手段が図3Eに示されている。この図では、画像の
水平方向の大きさが、スクリーンの中心部分で完全な円が表示されるように圧縮
されている。しかし、スクリーンの端の部分では、水平方向の大きさが若干拡大
されている。この結果、画像がスクリーンを完全に満たす一方で、スクリーンの
中心では完全であるが端では若干変形した画像が得られる。この実施例において
は、従って、水平方向のパノラマ的な変形と結び付いて、画像のs/av比が(
ほぼ1.15から1.2に)増加する。このように、この実施例においては、表
示システムは正規モードで動作する場合(即ち、受信した画像のアスペクト比が
表示スクリーンのアスペクト比に対応する場合)、s/av比は5.8/8乃至
6.4/8の範囲にあり、拡大モードで動作する場合(即ち、受信した画像のア
スペクト比と表示スクリーンのアスペクト比とが異なる場合)、s/av比は6
.8/8乃至7.4/8の範囲にある。Detailed Description of the Invention
Color cathode ray tube and display device
The present invention relates to an electron gun and an aperture for generating at least one electron beam.
SELECTION ELECTRODE HAVING COLUMNS, DISPLAY SCREEN, AND COLOR SELECTION ELEMENT
To deflect the electron beam in the line-deflection direction that intersects with and intersects the row of apertures.
A color cathode ray tube system including a color cathode ray tube having a step.
Such display devices are known. These are especially for television reception
Used in the machine.
One of the causes of defects in such a display device is the so-called moire effect.
It is the fruit. This effect causes light or dark lines or color-shifted lines in the image.
During operation, the lines are displayed in the line deflection direction by the electron beam.
Drawn on the screen. Number of lines drawn on the display screen (where
The so-called number of active lines) depends on the system. PAL method and SECAM method
In the equation, approximately 537 lines are drawn on the display screen (
In these systems, the signal consists of 625 lines,
Almost 50 lines are used for coded information, and almost 7% of the remaining 575 lines
Is scanned outside the display screen, resulting in a so-called "overscan"
, After all, the total number of active lines is almost (625-50) /1.07=537). NTSC
In this method, almost 452 active lines are drawn (NTSC signal has 525
Consisting of book lines). In operation, the color cathode ray tube interferes with the moire effect.
It is preferable not to appear.
It is an object of the present invention to be used in multiple ways and to produce unnecessary moire effects.
It is to provide a color cathode ray tube that does not.
Therefore, in the color cathode ray tube according to the present invention, a plurality of lines are sequentially scanned.
, The scan pitch for the entire frame is s, and the vertical mask pitch is avAnd when
So-called s / avThe ratio is 5.8 / 8 to 6.4 / 8 (5.8 / 8 ≦ s / av≦ 6.4 / 8
) Or 9.4 / 8 to 10.6 / 8, or a plurality of lines
Is scanned in interlaced mode with frequencies higher than 70 Hz and s / avRatio is 5
. 8/8 to 6.4 / 8 (5.8 / 8 ≦ s / av≦ 6.4 / 8) or 9.4 / 8
To 10.6 / 8.
Next, these and other aspects of the present invention will be described in detail by way of examples with reference to the drawings.
I do.
FIG. 1 is a view showing a color cathode ray tube,
FIG. 2 is a diagram showing details of a color selection electrode,
3A to 3D show a 4: 3 image on a 16: 9 display screen.
It is a figure explaining the viewpoint of this invention regarding the case where it does.
These figures are schematic.
In these figures, the same parts are designated by the same reference numerals.
FIG. 1 is a view showing a cathode ray tube 1 and is a partially transparent view. This cathode ray tube 1
Comprises a vacuum container 3 having a display window 2 and a neck 4. This example on the neck
Comprises an electron gun 5 for generating three electron beams 6, 7 and 8. This
Inside the play window 2, fluorescent elements that emit red, green and blue in this example are included.
A fluorescent display screen 9 is provided. In the path to screen 9,
The sub-beams 6, 7 and 8 are arranged in the deflection unit 10 located at the junction of the neck and the cone.
Is deflected across the screen 9 by a color selection electrode, ie in this example
Passes through a thin plate shadow mask with apertures 12. Electron beam
6, 7 and 8 pass through aperture 12 at a small angle to each other and each electron beam strikes
It corresponds to one fluorescent element. The above figure also shows an electron gun and a deflection unit.
The drive mechanism 14 as well as the receiving means 15 for receiving the signal 16 are shown diagrammatically.
You.
FIG. 2 is a front view showing details of the color selection electrode. The color selection electrode is
It has a number of rows of apertures 21. This row should be orthogonal to the line deflection direction x.
Extends to. In successive rows, the apertures have line deflection between them.
It is relatively displaced in the direction orthogonal to the direction. Further, scan line 22 is shown. This
The line indicates the point where the electron beam is incident on the shadow mask.
So-called used in Europe, Asia, Africa and parts of South America
In the case of PAL and SECAM methods, the shadow mask
The number of lines that hit the display screen after passing through the aperture
It is 537. The number of active lines in the NTSC system is approximately 452.
The MUSE method is used in Japan, and the number of active lines is almost (1125-90).
) /1.07=937. The scan line pitch s is shown in FIG. This is running
It is the distance between the lines. Distance between apertures (vertical mask pitch) avIs also illustrated
ing.
The moire effect is caused by the interference between the aperture pattern of the color selection electrode and the scanning line pattern.
Cause fruit. The moire effect is horizontal (in this case the horizontal bars are visible in the displayed image).
And diagonally (in this case, a diagonal bar is visible in the image). They are
When combined, it looks like a diamond pattern, for example.
The color cathode ray tube according to the present invention has a s / avRatio (where S is for the entire frame
Scanning pitch, avIs a vertical mask pitch) is 5.8 / 8 to 6.4 / 8 (
5.8 / 8 ≦ s / av≦ 6.4 / 8) or 9.4 / 8 to 10.6 / 8,
The lines are scanned sequentially, or the lines are interleaved at frequencies above 70 Hz.
It is characterized by being scanned in race mode.
Until now, s / avIt is known that the ratio affects the moire effect. adjust n
S / avIs equal to 2n / 8, a moiré pattern occurs and s
/ AvIt is considered that the moire pattern does not occur when is equal to (2n + 1) / 8.
It was Therefore, s / avThe ratios are chosen symmetrically with respect to the "forbidden" value 2n / 8
I was However, in the study of the present invention, the best value of this ratio is the "forbidden" value.
It was found not symmetrical about 2n / 8. More specifically, s / av
The "forbidden" value 8/8 of the ratio corresponds to large amplitude still image moire and is therefore
Interfering, but s / avRatio "forbidden" values of 6/8 and 10/8 are small amplitude mowers
It was found to correspond to Re. Under normal operating conditions with a coefficient greater than 10
In addition, it was not previously recognized that the difference in moiré amplitude was extremely large.
In particular, the amplitude of the moire effect in the case of sequential scanning is
Much smaller than the "forbidden" ratio 6/8 and 10/8 moire effect ratio 5/8,
Equal to or less than 7/8 and 9/8. The reason for this effect is s /
avWhen the ratio is almost 5/8, it is relatively close to the clear forbidden ratio 4/8, so the ratio becomes 5/8.
The outflow effect of the forbidden ratio of 4/8 is greater than the inherent outflow effect of 6/8
It is to be. s / avThe best range of ratios is closer to 8/8 than 4/8
From which a range of approximately 5.8 / 8 to 6.4 / 8 is derived.
Similarly, s / a for sequential scanningvWhen the ratio is 8/8, the amplitude of the moire effect is
, S / avIt is larger than the case of ratio = 12/8, s / avS when the ratio is 12/8
/ AvIt was found to be greater than the ratio = 10/8 case. Between these moire effects
It is believed that the difference in the amplitudes of the two is approximately a "forbidden" ratio so far for sequential scanning.
In the coming 8/8, it was surprisingly equivalent to the 9/8 and 11/9 cases, or
Smaller than this. Therefore, in the display device according to the present invention, s / av
The ratio has a value from 9.4 / 8 to 10.6 / 8.
In the sequential scan mode, the lines run sequentially, as is well known.
Be assessed. Alternately in interlaced scan mode, that is, the first half line (even
(Several or odd lines), then other lines are scanned.
The Moire effect is different between interlaced scanning and sequential scanning. Change
For the above ratios of 6/8 and 10/8, the moire pattern is
Race scanning is more disruptive. In fact, at the above ratios, normal scanning speed
The moire effect at (that is, 50-60 Hz) is large.
Moire effect of interlaced field is large, ratio is 5/8, 7/8 etc.
Produces a visibly worse moire effect than in the vicinity.
However, the main part of this effect is even at scan speeds of 50-60 Hz.
When the human visual system recognizes the moire effect of two interlaced fields together
It depends on the fact. For higher scanning speeds (70Hz and above, especially 100Hz and above)
In fact, the human visual system has the moire effect of two interlaced fields.
I can't tell. Therefore, at such a high scanning speed, the interface
-The moiré effect in race scanning is the same as the moiré effect in sequential scanning.
Width, and therefore s / avThe ratio is 5.8 / 8 to 6.4 / 8 (5.8 / 8 ≦ s /
av≦ 6.4 / 8) or 9.4 / 8 to 10.6 / 8 is desirable.
When the ratio is 5.8 / 8 to 6.4 / 8, a relatively large proportion of electrons are color selected
Passes through the electrode aperture, resulting in a display system with high brightness
Can be
When the ratio is 9.4 / 8 to 10.6 / 8, the aperture of the color selection electrode is
Display that can perform extremely fine display because its size is relatively small
The system is obtained.
A display with a large aspect ratio (that is, an aspect ratio greater than 4: 3)
For a ray device, and in particular for a display device with an aspect ratio of 16: 9,
Other aspects of the invention are illustrated in 3A-3D. Figure 3A shows a widescreen
The case where a 4: 3 image is displayed on a display device is shown. This image is a screen
Can not meet. To better fill the screen, display device
The device may include means for vertically magnifying the image. However, this
The image displayed at a magnification of 1.333 times in the vertical direction as described above is s / av
The ratio also changes at a ratio of 4: 3. This is s / avRatio is 5.8 / 8 to 6.4
In the case of a system of / 8, s / a will bevThe ratio is in the range 5.8 / 8-6.4.
It means changing from / 8 to the range 7.7 / 8-8.5 / 8. This s / av
In the case of ratio, a considerable amount of moire effect occurs. Lower the magnification of the image,
That is, the coefficient is set to approximately 1.15 to 1.2 and s / avThe ratio is 6.8 / 8 to 7.4 /
By setting it to 8, this moire effect can be considerably reduced. Figure 3
A to 3D are books on displaying 4: 3 images on a 16: 9 screen.
It is a figure explaining the viewpoint of invention. FIG. 3A shows 4: 3 for the case of the PAL system.
The size when the image broadcast in the format is displayed on the 16: 9 screen
Is showing. The screen is shown as a solid line and the image displayed on the screen is shown as a dotted line.
Have been. Since there is usually overscan, the dotted line is slightly outside the solid line.
For simplicity, the original undistorted image has one at the center of the image and one in each corner.
Suppose it consists of five circles, one for each. Image as shown
Is transformed and displayed so that the circle becomes an ellipse with a ratio of height to width of 3: 4. this
In the figure, the width is indicated by 4 and the height is indicated by 3. Image displayed in other figures
The width and height of are displayed. This transformation of the image displayed on the screen itself
The body is a known problem. FIG. 3B shows a conventional way of dealing with this problem. The image is
It is magnified 1.333 times in the vertical direction (by increasing the line spacing s). Figure
3C illustrates one aspect of the present invention. In this figure, the image is still a small magnification
It has been enlarged vertically. How often does the amount of vertical expansion of an image be small?
It has the advantages of The number of lines lost (and the magnified part where the image is not visible)
Few. In a normal system, 33% of the image originally displayed is lost.
Only 15-20% of the image is lost in the device according to. Figure 3B
And 3C, the missing parts of the image are labeled A1 and B1. Light
It can be clearly seen that the area B in FIG. 3C is smaller than the area A in FIG. 3B. Furthermore, the heaviest
What is important is s / avThe ratio decreased from almost 8/8 in Figure 3B to almost 7/8
is there. This has the advantageous effect that the moire effect is significantly reduced. Other advantages
The effect is that the ability to display details is improved. As shown in Figure 3C
The size of the displayed image is 4 (width): 3.6 (height). This is shown in Figure 3.
A clear improvement over the condition shown in A, but further improvements are possible. One
The next possible improvement of is shown in FIG. 3D. In this figure, the image is water
It is compressed in the horizontal direction by a coefficient of 0.9, and its size is 3.6 (width): 3.6 (
Height). If the image originally displayed fits perfectly on the screen, this
Due to the reduction of, two black bars on the left and right of the displayed image (displayed as C1 in Fig. 3D)
Appears). Each of these black bars is approximately the horizontal size of the display screen.
It has a size of 5%. However, in reality, the image displayed is 7%
Accompanied by overscan. Therefore, this black bar is smaller,
Only 1.5% (1 cm) on the side. This black bar is almost invisible. Of course horizontal
You can reduce the compression of the image in the direction (for example, by setting the coefficient to 0.95).
To). In this case, the black bars are no longer visible, but the displayed image is slightly distorted and the width
The height-to-height ratio is 3.8: 3.6. For many images, such deformations are almost
I can't tell. One alternative is shown in Figure 3E. In this figure, the image
Horizontal size compressed to show a perfect circle in the center of the screen
Have been. However, at the edge of the screen, the horizontal size is slightly enlarged.
Have been. The result is that the image fills the screen completely while the screen
An image that is perfect at the center but slightly deformed at the edges is obtained. In this example
Is, therefore, associated with the horizontal panoramic transformation,vRatio is (
(Approximately 1.15 to 1.2). Thus, in this example, the table
The display system operates in normal mode (ie the aspect ratio of the received image is
If it corresponds to the aspect ratio of the display screen), s / avRatio is from 5.8 / 8
6.4 / 8 range and when operating in magnified mode (ie
If the spectral ratio and the aspect ratio of the display screen are different), s / avRatio is 6
. It is in the range of 8/8 to 7.4 / 8.