JPH09504724A - ニードル保護アセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 静脈用ニードル保護アセンブリは、ニードルアセンブリ（２）及びガード（４）を摺動自在な２つのレール（１０と１１）を有したチャネル状のハウジング（１）を有する。ニードルアセンブリ（２）は、ハウジング（１）に沿った前方位置でニードルアセンブリ（２）を摺動して外せるカニューレアセンブリ（３）を備えている。後向きに拡張した傾斜弾性タブ（５７）は、ガード（４）の底部から突出し、ガードが前方位置にあるとき、凹部（１４）の後方端縁でロック面（１５）に係合する。続いてニードルアセンブリ（２）が後方の後方位置に摺動するときに、ガード（４）は、ハウジング（１）の前方端において、ニードル（２０）の先端（１９）を覆う。それからニードルアセンブリ（２）の前向きに拡張した弾性タブ（２４）は、ハウジングの後方において、ロック面（１７）と係合し、ニードルアセンブリを所定位置にロックする。

Description

【発明の詳細な説明】 ニードル保護アセンブリ技術分野 本発明は、ハウジングの長さ方向の主要部分に沿って開口する溝孔を有したチ ャネル状の保護装置ハウジングと、ハウジング内にニードルの先端を配置する第 一位置とハウジングの一端でニードルの先端を露出する第二位置との間で、ハウ ジングに沿って摺動自在なニードルアセンブリと、ニードルアセンブリに取り付 けられ第二位置でニードルの先端を摺動させて外すことができるカニューレアセ ンブリとを有する種類のニードル保護アセンブリに関するものである。 さらに詳細には、本発明は、静脈用カニューレ挿入装置等に対するニードル保 護アセンブリに関するものである。技術背景 ニードルが出てくる種類の静脈用カニューレ挿入装置は、傾斜を付けた先端を 有したニードルで構成され、この先端は、前方にある静脈用カニューレの患者端 から僅かな距離で突出している。カニューレは、ニードル先端を押すことによっ て静脈内に挿入され、それから、カニューレを前方に摺動させてニードルの先端 を静脈内から外し、カニューレの後方端からニードルを引き出す。こうした装置 の一例として、使用前に装置を覆う管状保護装置を有したものが、欧州特許出願 公開明細書００５４６７１号公報に記載されている。この保護装置は長さ方向溝 孔を有し、この溝孔に沿ってカニューレハブが挿入時に摺動する。使用後、ニー ドルを保護装置内に引き出して、カニューレを静脈に残す。保護装置は使用前後 において、ニードルによる刺傷から保護するためのものである。しかしながら、 臨床医が、挿入のための好適な形状を得るために、使用前にニードルを曲げると いう共通の習慣がある。こうした場合、ニードルの先端を使用後に引き出すとき に、このニードルの先端が保護装置の溝孔から突出することもある。これは、使 用者にとって危険なことである。発明の開示 本発明の目的は、改良されたニードル保護アセンブリを提供することである。 本発明によれば、上述した種類のニードル保護アセンブリにおいて、このアセ ンブリは、ニードルアセンブリに取り付けられニードルアセンブリが第二位置に 摺動するときにハウジングの一端である前方に移動するガードと、ニードルアセ ンブリを第一位置である後方に引き出すときにハウジングの一端でガードを保持 するためのロックとを備え、ガードは、ニードルアセンブリを第一位置に引き出 すときに、ニードルの先端の領域でハウジングにある溝孔を覆うようしたもので ある。 ロックは、ガードにある弾性キャッチと、ハウジングにあるロック面とで構成 することが好ましい。弾性キャッチは、後向きに延長した傾斜タブであることを が望ましい。ニードル保護アセンブリは、ニードルアセンブリを第一位置内に引 き出した後、その第一位置でニードルアセンブリをロックするための第二ロック を有することが好ましい。第二ロックは、ニードルアセンブリにある前向きに延 長した傾斜タブと、ハウジングにある後向きロック面とを備えることが望ましい 。ガードが第一位置にあるとき、ニードルアセンブリにあるタブは、ガードにあ るタブの上側表面に係合させることが望ましく、ニードルアセンブリを前向きに 摺動するとき、ガードにあるタブがニードルアセンブリにあるタブを後向きロッ ク面に接触しないように転向させる。 ガードは、好ましくは、上側表面に表面形成部を有し、ニードルアセンブリは アームの一端に表面形成部を有し、アームはニードルアセンブリに弾性的に取り 付けたキャッチから延長し、キャッチの一面と係合してアームを下方に押圧する ことによって、ニードルアセンブリは第一から第二位置に移動し、また、キャッ チの他面と係合してアームを上方に押圧することによってアームにある表面形成 部をガードにある表面形成部から引き離して、ニードルアセンブリは第二から第 一位置に移動する。ガードは、非円形の穴を備えた横プレートを有することが望 ましく、カニューレアセンブリをその穴を通るように延長し、カニューレアセン ブリの後方端は、正しい向きにしたときにその穴を通過できるように形成する。 ハウジングは、長さ方向に沿って延長したレールを有することが望ましく、ニー ドルアセンブリ及びガードを共にレールに係合させる。図面の簡単な説明 本発明に基づく静脈用ニードル保護アセンブリは、以下の添付図面を参照する 実施例によって明らかにする。 図１は、第一位置のアセンブリを一部断面とする側面図である。 図２は、アセンブリのハウジングの一部拡大斜視図である。 図３は、ニードルアセンブリの一部拡大斜視図である。 図４は、カニューレアセンブリの拡大側面図である。 図５は、ガード部材の拡大斜視図である。 図６は、第二位置のニードル保護アセンブリを一部断面とする側面図である。 図７及び８は、ニードルアセンブリを第一位置に引き出したときの説明図であ り、ニードル保護アセンブリを一部断面とする側面図である。 図９は、アセンブリの他の実施例であるハウジングを断面とする側面図である 。本発明を実施するための最良の形態 図１乃至５までを参照すると、静脈用ニードル保護アセンブリは、ニードルア センブリ２を取り付けた保護装置ハウジング１からなり、ニードルアセンブリ２ は、静脈用カニューレアセンブリ３及びガード４を支持する。カニューレアセン ブリ３とガード４とを有したニードルアセンブリ２は、ハウジング１に沿って摺 動自在である。 ハウジング１は、硬いプラスチック材料のＵ字型チャネルであって、２つの長 さ方向レール１０及び１１を有し、これらレール１０及び１１は、ハウジングの 頂部で、両側に沿って外向きに突出している。ハウジング１の頂部は、長さ方向 に沿って開口し、長さ方向溝孔１２を備える。ハウジングの前方端には、止め部 １３がハウジングの床部から上向きに突出して、ニードルアセンブリの前方移動 量を制限する。止め部１３のすぐ後には、垂直後壁１５を有した浅い凹部１４が あり、この後壁１５が第一前向きロック面をなす。ハウジング１はまた、床部に 、ハウジングの後方端から前向きに少し離して配置した穴１６を有する。この穴 １６の前方端縁１７が第二後向きロック面をなす。第二止め部１８は、後方端で ハウジングの床部から突出して、ニードルアセンブリ２の後方移動を制限する。 ニードルアセンブリ２は、前方端に傾斜した先端１９を有すると共に硬いプラ スチックハブ２１に埋設された後方端を有する中空メタルニードル２０で構成さ れる。ハブ２１は好適には透明で、一般に、ボア２２を有する円筒形状であって 、ボア２２はニードル２０が通るボアに連通している。ボア２２は、ハブ２１の 後方端で疎水性フィルター２２′によって密封し、このフィルター２２′により 空気の流通は行うが、血液の流出は阻止する。このハブは、前方端にテーパ付き 突起２３を有し、この突起２３をカニューレアセンブリ３の後に圧入する。ハブ ２１の下側表面には、突起２３のすぐ後に、前及び下向きに傾斜したタブによっ て形成した弾性ロックキャッチ２４を設ける。ハブの上側表面２５を平坦にし、 突起２３の後方部分の上方にかかるバー２６として、前方に延長させる。ハブ２ １の後方端では、キャリッジ２７がハウジング１の頂部の上方でハブの両側から 側方に延長する。キャリッジ２７の下側には、各側に長さ方向凹部２８を有し、 これら凹部２８がレール１０及び１１を摺動自在に収容する。 ハブ２１はまた、一体型キャッチ部材２９を有し、このキャッチ部材２９は弾 性支柱３０によって、キャリッジ２７に取り付けられている。キャッチ部材２９ は、前向きに延長したアーム３１を有し、このアーム３１は、下向きに突出した 傾斜歯３２または、前方端に類似の表面形成部を備える。キャッチ部材２９は上 向きに延長され、凹形状の前方指係合面３３と、凸形状の後方指係合面３４とを 形成する。 ここで特に、図４を参照すると、カニューレアセンブリ３は従来形成部であっ て、後方端にハブ４１を有する管状プラスチックカニューレ４０で構成する。三 角ウイング４２は、ハブ４１の側面から突出して、カニューレ４０が通るボアと 、可撓性のある小さいボアチューブ４４との間を連通させる分岐ボア４３を取り 囲む。ハブ４１の後方端は開口して、外側面から突出している２つのロック突耳 ４５を有する。 ニードル保護アセンブリの最後の構成要素は、図５で詳細に示したガード４で ある。ガード４は、硬いプラスチック装置であって、約１５ｍｍ寸法の平坦な水 平プレート５０を有し、この水平プレート５０はハウジング１の頂部の上方に延 在する。プレート５０の幅は、ハウジング１のそれよりも僅かに大きく、このプ レートは、両側端縁の下面に長さ方向クリップ５１を有してレール１０及び１１ のそれぞれに係合する。短く横方向に延長した歯５２または類似の表面形成部は 、長さ方向のほぼ中間で、プレート５０の上側表面から突出している。ガード４ にある歯５２は、以下に述べる方法で、ニードルアセンブリ２のキャッチ２９に ある歯３２に係合する。ガード４の前方端には、非円形の突耳穴５４を有した横 方向垂直プレート５３がある。穴５４は、中央の円形領域５５と、円形領域の上 下にある半径方向に拡大した領域５６とを有する。穴５４の形状は、突耳４５が 拡大した領域５６に整列したとき、カニューレアセンブリ３にあるハブ４１の後 をその穴に押し込むことができる形状にする。突耳４５が拡大した領域５６と非 整列であるときは、穴５４を通してハブ４１を引き出すことはできない。タブ５ ７で形成した弾性ロックキャッチは、垂直プレート５３から下向きに突き出し、 後向きに傾斜する。産業上の用途 使用するに先立ち、ニードル保護アセンブリの構成要素を、図１に示すように 、一体に組み付ける。カニューレアセンブリ３は、ニードルアセンブリ２に完全 に押し込んで、ニードル２０の先端１９をカニューレ４０の前方端から突出させ る。ガード４は、垂直プレート５３の後に突耳４５を通し、拡大した領域５６と の整列から９０°の位置にして、カニューレアセンブリ３をロックする。ニード ルハブ２１にあるバー２６は、バー２６を配置した間で、突耳４５の側面と係合 し、それによって、カニューレハブ４１の回転を阻止する。 カニューレアセンブリ３のウイング４２は、ハウジング１の溝孔１２から垂直 上方に突出する。ガード５の水平プレート５０は、ニードルハブ２１の頂部に沿 って後向きに延在し、キャッチ２９の歯３２と、ガード４にある歯５２の前方端 縁との係合によって所定位置に保持される。ニードルハブ２１にあるキャッチ２ ４は、ガード４にあるキャッチ５７の上側表面に接触する。キャッチ２４及び５ ７の両方は、穴１６内に下がって突出し、ニードルアセンブリ２をハウジングの 後方端で保持する。 この位置において、ガード４及びカニューレアセンブリ３を、ニードルアセン ブリ２で確実に保持する。ニードルアセンブリ２は、保護装置ハウジング１の後 方端に保持され、このとき、ニードル２０の先端１９はハウジング内で突出して 、ハウジングの端部から約１ｃｍ離れた位置にある。キャッチ２９は、使用者が 操作できるように、ハウジング１の溝孔１２から垂直に突出する。 ガード４及びカニューレアセンブリ３を有したニードルアセンブリ２は、キャ ッチ２９の後方にある凸形状表面３４を押すことによって、図６に示した前方位 置に移動できる。穴１６でのキャッチ２４及び５７の係合から、ニードルアセン ブリ１の前方移動への初期抵抗を与え、この初期抵抗は、手の圧力が加わるまで 、これらアセンブリを所定位置に保持するのに十分なものである。ガード４にあ る後向きに傾斜したキャッチ５７は、ニードルアセンブリ１にあるキャッチ２４ を上向きにそらすから、穴１６の前方ロック端縁１７を通過する。ガード４がハ ウジング１の前方端に達するとき、キャッチ５７は凹部１４内に弾発的にひっか かる。 図６に示した位置では、ニードルアセンブリ２はハウジングの前方端から突出 するから、ニードル２０の先端１９及びカニューレ４０を、通常の方法で、静脈 に挿入することができる。 それから使用者は、キャッチ２９の凹形状の前方面３３を押すことによって、 ニードル２０を引き出す。使用者が、キャッチを支柱３０に関して右回りに回転 させると、歯３２はガード４の歯５２の上方へ持ち上がり、図７に示すように、 ニードルアセンブリ２を後向きに摺動することができる。しかしながら、ガード ４は、凹部１４の後方端縁１５に対するキャッチ５７の係合によって、ハウジン グ１の前方端でロック状態を維持する。カニューレアセンブリ３は、ハウジング １から開放でき、それは、ガード４の穴５４にある拡大した領域５６をカニュー レアセンブリ３の突耳４５に整列させるよう、ハウジングを９０°までねじるこ とによってなされる。 ニードルアセンブリ２を後向きに最大延長した状態まで引き出すとき、その最 大延長は、止め部１８との係合によって制限され、ニードルアセンブリにあるキ ャッチ２４が穴１６に弾発的にひっかかるから、次に起こるニードルアセンブリ の前方移動は、前方端縁１７とキャッチとの係合によって阻止される。この位置 では、ニードル２０の先端１９は、ガード４の水平プレート５０の下であって長 さ方向に沿ったほぼ中間に位置するから、ハウジング１の溝孔１２を経てのニー ドル先端との接触を阻止する。このようにニードルが長く延びた位置で、もし仮 にニードルが上向きに曲がっているとしても、先端１９はなおも、ガード４の下 方に引き出した状態で保持される。このことは、従来のニードル保護アセンブリ とは異なる。 図９に示すように別の装置では、ハウジング１′の床部を、一連の後向きに傾 斜したラチェット歯６０にすることができ、この歯６０は、歯の後方表面とキャ ッチ２４の係合によって、ハウジングに沿った何処の位置でも、ニードルハブ２ １の後方移動は許容するが、前方移動は阻止する。 本発明は、静脈用ニードルアセンブリに限るものではない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハウジングの長さ方向の主要部分に沿って開口する溝孔を有したチャネル状 の保護装置ハウジングと、ハウジング内にニードルの先端を配置する第一位置と ハウジングの一端でニードルの先端を露出する第二位置との間で、ハウジングに 沿って摺動自在なニードルアセンブリと、ニードルアセンブリに取り付けられ第 二位置でニードルの先端を摺動させて外すことができるカニューレアセンブリと を有したニードル保護アセンブリにおいて、 ニードルアセンブリに取り付けられニードルアセンブリが第二位置に摺動す るときにハウジングの一端である前方に移動するガードと、ニードルアセンブリ を第一位置である後方に引き出すときにハウジングの一端でガードを保持するた めのロックとを備え、 ガードは、ニードルアセンブリを第一位置に引き出すときに、ニードルの先 端の領域でハウジングにある溝孔を覆うようしたアセンブリ。 ２．請求項１において、ロックを、ガードにある弾性キャッチと、ハウジングに あるロック面とで構成することを特徴とするアセンブリ。 ３．請求項２において、弾性キャッチは、後向きに延長した傾斜タブであること を特徴とするアセンブリ。 ４．請求項１乃至３のいずれか一項において、ニードル保護アセンブリは、ニー ドルアセンブリを第一位置内に引き出した後、その第一位置でニードルアセンブ リをロックするための第二ロックを有したことを特徴とするアセンブリ。 ５．請求項４において、第二ロックは、ニードルアセンブリにある前向きに延長 した傾斜タブと、ハウジングにある後向きロック面とを備えたことを特徴とする アセンブリ。 ６．請求項３または５において、ガードが第一位置にあるとき、ニードルアセン ブリにあるタブは、ガードにあるタブの上側表面に係合し、ニードルアセンブリ を前向きに摺動するとき、ガードにあるタブがニードルアセンブリにあるタブを 後向きロック面に接触しないように転向させるようしたことを特徴とするアセン ブリ。 ７．請求項１乃至６のいずれか一項において、ガードは上側表面に表面形成部を 有し、ニードルアセンブリはアームの一端に表面形成部を有し、アームはニード ルアセンブリに弾性的に取り付けたキャッチから延長し、キャッチの一面と係合 してアームを下方に押圧することによって、ニードルアセンブリは第一から第二 位置に移動し、また、キャッチの他面と係合してアームを上方に押圧することに よってアームにある表面形成部をガードにある表面形成部から引き離して、ニー ドルアセンブリは第二から第一位置に移動することを特徴とするアセンブリ。 ８．請求項１乃至７のいずれか一項において、ガードは、非円形の穴を備えた横 プレートを有し、カニューレアセンブリをその穴を通るように延長し、カニュー レアセンブリの後方端は、正しい向きにしたときにその穴を通過できるように形 成したことを特徴とするアセンブリ。 ９．請求項１乃至８のいずれか一項において、ハウジングは、長さ方向に沿って 延長したレールを有し、ニードルアセンブリ及びガードを共にレールに係合させ たことを特徴とするアセンブリ。