JPH09503837A - 調節自在便器水洗弁 - Google Patents

調節自在便器水洗弁

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JPH09503837A JP7511990A JP51199094A JPH09503837A JP H09503837 A JPH09503837 A JP H09503837A JP 7511990 A JP7511990 A JP 7511990A JP 51199094 A JP51199094 A JP 51199094A JP H09503837 A JPH09503837 A JP H09503837A
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Abstract

(57)【要約】 フラッパ弁(10)は、水槽(12)の排水口(20)を密封し、また、水洗中にフラッパ弁内への水の流入による弁の浮力を減少させることによって各水洗中の排水量を調節する。回転自在に装着されたフラッパ弁は、一体の軟質環状シール・リング(30)と垂下本体部材(38)とを有する上方本体部を備えている。キャップ(50)は、側壁の下端で挿入することができ、かつ、水流入孔を設けられている。キャップは比較的に剛性の材料からなり、また、操作条件下で変形しないように上方本体部分およびエンド・キャップによって形成される浮力室を支持する働きをする。キャップ(50)には、開口に合せて選択された孔の寸法の関数としてコーン内への水流入を調節するように多数の孔のうちの1つに選択的に合せた弁円板が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 調節自在便器水洗弁 [技術分野] 本発明は、トイレット水槽用の閉塞弁に関し、さらに詳しく言えば、必要な水 洗水量を減少させる浮力流量調節フラッパ弁に関する。 [背景技術] 従来のトイレットは、水槽とつぼとを備えている。トイレット水槽は、水槽排 水口から上昇されて水を水槽からつぼに排出させる玉弁を備えている。水槽内の 水のレベルが低下したとき、玉弁は排水口に密封係合するように降下する。玉弁 が引き上げられたときに、給水弁が通常作動されて、水槽内に水を導入する。玉 弁が排水口を再び密封したとき、給水が所定のレベルに達するまで水槽内への給 水の流入を継続し、所定レベル時に遮断する。 従来技術は、玉弁またはその他の水槽排水弁の種々の構造および形状について なされている。多くのこれとらの弁は、節水するために減少した水量の水洗を行 うように設計されている。フラッパ式弁として知られている節水弁のうちの1つ は、フラッパの重量を増すようにフラッパの内部に水を流入させるように設計さ れている。トイレット水槽内の水のレベルの減少よりも速い速度で弁の重量を増 すことによって、弁の早期閉塞がトイレット水槽からの水の完全な排出前になさ れうる。弁重量の増加速度を制御することによって、弁が排水口を密封する水槽 内水レベルが予め決定されうる。 いくつかの従来特許では、排気流量を調節することによって、フラッパ弁の重 量増加を制御することを示唆している。この方法は、空気抜きが比較的小寸法で なされなければならないので、通常は最少の効果しかえられず、また、多くの場 合、水中の鉱物や破片の存在のために部分的に詰りを生じる。水の流量を調節す ることによる閉塞速度の制御は、水が非圧縮性でより容易に制御されやすいので 、一般により有効であることがわかった。 次の特許は代表的なものであり、調節自在水槽排水弁を示す。例えば、米国特 許第4,419,773号は、水槽からすべての水を排出する前に、排水弁を遮 断するように閉塞を起すことによって節水を許す排気口を有する形式の排水弁の 閉塞部を開示している。この排水弁の閉塞部は、浮力室の少なくとも一部が閉塞 軸のまわりで回動されるようにして、排気口を頂部死点から離れた選択された角 度に定置する調節を特徴としている。この調節は、閉塞部が調節されるべき排水 弁を遮断する水槽の水レベルにする。 米国特許第4,935,598号は、水槽の内容物の全部または部分的に配分 することを使用者の選択にゆだねるトイレット水槽フラッパ弁を開示している。 フラッパ内に配置された玉逆止弁が水の流入を妨げるかまたはフラッパ弁の浮力 室に水を入れさせる。水が入れられたとき、部分的配分作用が生じる。 本出願人に係る米国特許第4,189,795号は、水洗の際に水槽から解放 された水量を調節するようにトイレット水槽水洗槽用の改良された玉弁を開示し 、また、玉弁の底にある計量されたまたは調節自在の水流入孔と、玉弁の頂部に ある空気抜き孔とを有している。玉弁の底にある水流入孔は、水洗作用中に玉弁 に入る水の流れを選択的に設定するように寸法が調節自在であり、これによって 玉弁が水洗水を水槽から排水させるように開いたままになっている時間を決定す る。 その他の特許は、トイレット水槽内からの水の完全な排水が下記の特許におい て見い出されうる前に、所定の点で負の浮力を水の流入が達成させるようにする トイレット水槽弁を示す。米国特許第2,511,545号;第2,598,9 67号;第2,741,775号;第2,752,608号;第2,830,3 02号;第2,852,783号;第2,869,141号;第2,962,7 27号;第3,086,218号:第3,320,622号;第3,590,3 59号 [発明の開示] 本発明は、水洗に要する水量を減少させるばかりではなく、排水口に有効なシ ールを与える可撓弾性フラッパ・シール・リングを有する弁構造をも与えるトイ レット・フラッパ弁(時には「フラッパ」として記載される。)を提供する。フ ラッパ弁は、剛性または半剛性材料からなる円錐キャップの一部となる調節自在 の浮力室に連通した水流入オリフィスを有している。その材料は、動作中に過剰 なたわみまたは押しつぶれに抗して浮力室の可撓壁を支持するようにフラッパ弁 の少なくとも一部に構造補強を与える。 トイレット水槽の排水口を選択的に密封するフラッパ弁は、排水口に密封係合 する環状弾性フランジまたはリングを有している。円錐部がフランジから延び、 浮力室を画定する。フランジに隣接した円錐部の上方部分は、フランジとの一体 部品として弾性可撓材料からつくられた壁を有している。剛性または半剛性円錐 部エンド・キャップは、円錐部の過度なたわみまたは押しつぶれがないように支 持を与えるように円錐部の上方部分に支持できるように係合する円錐部の底部分 を有している。一実施例においては、円錐キャップの端は、円錐部によってつく られる浮力室への水の流入を制御または計量するように孔が設けられている。 1対の腕が水槽内の排水管に設けられた柱に係合するようにフラッパ弁から延 びていて、排水口に対して係合するフラッパ弁の枢動を許す。 複数の円錐キャップは異なる寸法のオリフィスは孔が設けられ、また、使用者 は、フラッパが無浮力になり、かつ、閉じた位置に回動する点を決定するように 所望の水量を与える円錐キャップを選択することができる。 別の実施例においては、エンド・キャップには複数の異なる寸法の流入口が設 けられている。単独の孔を有する調節自在のエンド・キャップは円錐キャップに 関して回転自在であり、また、キャップの底に選択されたいくつかの水流入孔の 任意の1つに選択的に孔を合わせるように回転されうる。別の実施例においては 、キャップ内の孔が円形でもよく、または弓形のような種々の形状でもよい。調 節自在のエンド・キャップ内の開口または孔は、水流入量を制御するようにオリ フィスの所定の断面積をさらすように選択的に回転自在である。 したがって、本発明の主な目的は、使用者が水洗中に排水量を調節できるトイ レット水洗フラッパ弁を提供することにある。 本発明の別の目的は、水洗排水量を制御または調節するようにトイレット水槽 フラッパ弁の重量増加速度を調節する装置を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、水の供給中に押しつぶれまたはたわみに抵抗する 構造の弾性上方円錐部分および剛性円錐キャップを有する構造をもち、かつ、排 水口に係合するトイレット水槽フラッパ弁を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、節水するようにトイレット水槽からの排水を選択 的に制限するためのフラッパ弁を提供することにある。 したがって、本発明の別の目的は、新しいトイレットにも簡単、容易に装着さ れ、かつ、既存のトイレットにも容易に再装備できる新規で改良された水洗機構 を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、剛性の構成要素を有する円錐部をもち、かつ、水 の所定の最適量が水洗槽から排水されたときにフラッパが閉じるように調節され うるような水洗槽フラッパ弁を提供することにある。 [図面の簡単な説明] 図1は、本発明の改良されたフラッパ弁を備えたトイレット水洗槽の一部の斜 視図である。 図2は、図1の2−2線からみた断面図である。 図3は、図2の3−3線からみたフラッパ弁の断面図である。 図4は、図1のフラッパ弁の分解斜視図である。 図5は、本発明のフラッパ弁の別の実施例の斜視図である。 図6は、図5の6−6線からみた断面図である。 図7は、図5に示すフラッパ別の実施例の底面図である。 図8は、異なる寸法のオリフィスを有するキャップをもつ図5のフラッパ弁を 示す分解斜視図である。 図9は、コーン・キャップのさらに別の変更構造を示す斜視図である。 [発明を実施するための最良の形態] 図1−4は、トイレット水洗槽に装着されるようになっている参照番号10で 総体的に表す本発明の最適実施例を示す。本発明の背景およびその理解の目的で 、代表的で周知のトイレット水洗槽装置が、水の容器としての水溜め14を画定 する水槽12を備えているように示されている。従来のシステムは、水流入口( 図示せず)を備えている。このシステムは、管の頂部に装着された水弁を有し、 水洗槽を制御する。水が所定のレベルに達したときに弁が閉じるように弁はしば しば浮きによって制御される。従来のトイレットは、排水管20によってトイレ ットつぼに連通したオーバーフロー管16を有している。 水洗を開始するために、水槽外部に設けられたハンドルが回転され、これによ り水槽の内部上方に設けられたレバーの回動を生じる。レバーは、フラッパ弁1 0に引上げ鎖またはひも22によって接続される。 新規なフラッパ10は、オーバーフロー管の下部から両方に延びる突起25に 接続された両方に延びる腕24、25によって回動自在に水槽内に装着支持され る。孔27がこの目的のために腕の先端に設けられている。 水洗動作後、排水管は水を排出し、そして、水槽内の水の圧力または水頭の結 果としてフラッパ弁が排水口に係合し、密封する。排水口は排水管20の上端に 設けられ、ほぼ円形の傾斜弁座28を有している。 水洗動作の開始時に、突起25によって画定された枢軸のまわりでフラッパ弁 10を上方に回動するようにさせるレバーの上昇が弁座28を通り排水管20へ の水の流れを開始させる。水が排水口を通って流れ始めるや否や、フラッパ弁は 浮力によって上昇し始める。水槽内の水のレベルが下降するに従って、フラッパ 弁は、水のレベルがフラッパに達したとき、下降する。水のレベルが排水口のレ ベルに達したとき、フラッパの重量が弁座28に対して着座された位置をフラッ パに取らせるようにする。その後、給水弁を制御する浮きが給水弁を開かせる位 置まで降下するので、水槽は再給水を開始する。水の充填動作中、フラッパ弁に かかる水の重量または水頭は、弁がその浮力によって上方に回動しないようにす る。 トイレットつぼ内の廃物の性質および形式にもとづいて、代表的な水槽内のす べての水よりも少ないものが正常な水洗動作を完了することを要求される。トイ レットつぼ内の材料は堆積に要求される過剰の水洗水が水の不必要な使用となる 。節水するために、十分な水が水洗動作を行うように排水されるや否や、フラッ パ弁が排水口を閉じなければならない。通常、多くのトイレットにおいては、こ の量は約1.5−3.5ガロンである。古いトイレットでは、日々水洗されるト イレットの数を考慮に入れたとき、著しい節水となる各水洗が1.5−3.5ガ ロンの水の節水トイレットにおいてなされるように、5ガロン水槽を有している ものが多い。 本発明の弁は、“水柱”または“水頭”と呼ばれる水槽内の水量は減少させな い。むしろ、本発明は十分な水洗に必要な水頭圧および線引作用を達成するよう なトイレットの設計にもとづいている。水槽の水のレベルは、達成しうる水頭圧 を最大にするために最高の可能レベルに調節されなければならない。本発明は、 トイレット水槽からの水の不要な残留流れを排除することによって水を保存する 。本発明の弁によって、ハンドルまたはレバーが作動されたとき、フラッパ空所 または浮力室が、フラッパ弁を開いた位置に留めておく空気で満たされる。フラ ッパ弁が垂直位置まで回転するに従って、水が円錐部の底にあるエンド・キャッ プを通して予め設定計量された孔に入り、そして、空気を空気抜き孔から排気す る。底流入孔の寸法は、フラッパが負の浮力を達成しかつ閉じるように回転し始 める点を決定する。取り込まれた水の重量は、フラッパを弁座に対して確実に密 封する。円錐内の水がその後つぼ内に排水される。 本発明の顕著な利点は、本発明が最大水頭圧を利用しまたは線引作用を妨げな いというこである。さらに、剛性または半剛性の円錐部を有する弁の構造が、弁 の適正な動作を深刻に妨げる弁のたわみまたは押しつぶれに抵抗する。 図1−5において、フラッパ弁10はフラッパの浮力の調節を、さもなければ 排水されてしまう量よりも少ない量まで排水管を通る水を制限させるようにする 。上述したフラッパは、環状シール・リング30から逆に延びる1対の腕24、 26に支持される。ドーム32は、一体に取り付けられた環状フラッパ・シール ・リング30に関して集中して配置される。突起34はドームから延び、かつ、 引上げ鎖22の一部に着脱自在に係合するように孔36を画定する。フラッパ弁 の上方本体部分は、環状リングの下面に付属した下方延長側壁38をさらに有し ている。環状リング、ドーム、付属壁を有する全体の上方本体部は、天然または 合成ゴムのような比較的に軟質の弾性材料からつくられることが好ましい。この 構造は射出成形技術によって1つの単位として上方本体部を一体につくられるよ うにし、また、環状シール・リングと排水口座との間に有効な座を成形させる構 造を与える。 可撓弾性材料が製造および密封の観点から望ましいけれども、それはまたある 欠点をはらんでいる。弾性材料は固有の可撓性があるが、弁の下方円錐部分が不 当に可撓性があるということは所望の特性ではない。円錐部のたわみまたは押し つぶれは弁の動作を伝える。たわみまたは押しつぶれは、円錐の外部と内部の浮 力室との間で排出する圧力差によって生じる。たわみまたは押しつぶれが浮力室 からの空気を迅速に押し出され、水洗を完了する前に弁を早めに閉じる。ここで 使われる“円錐部”という用語は、断面で示されるように湾曲または直線側壁を 有する幾何学的形状を含むように広く用いられ、また、環状シール・リングの下 側に付属したフラッパ構造の球状部分として言及される。円錐部100は上方側 壁38と、下端に剛性円錐キャップとを有している。浮力室の大部分は円錐部に よって画定される。 空気抜き40は、腕24と反対位置にある環状フランジまたはリングのほぼ下 で円錐部の側壁38を貫通している。円錐部の上方側壁38は弾性材料からつく られ、下方周縁42で終了している。円錐部100の下方部分は、全体の円錐部 への支持を与える剛性または半剛性の円錐キャップ50を有している。円錐キャ ップは、フラッパの浮力に影響を及ぼさないように動作中に著しくたわみまたは 変形をしないような十分な剛さを有するABSまたはアセチール樹脂(商標“D elrin”として市販されている)のようなプラスチック材料からつくられる 。円錐部100の剛性は、円錐部に約1”−12”の水頭圧がかかる動作条件の 下でたわみまたは押しつぶれに十分に耐えなければならない。その剛性は、繰返 し長期間正確でかつ排水量の制御の再現性を保証するほぼ一定の浮力を維持する 。フラッパの比重は1.0以上でなければならない。 円錐キャップ50は、平らな端壁54で終了するわずかに湾曲するか直線状で もよい連続した側壁52を有している。円錐キャップの上縁55における直径は 、図2に最もよく示すようにキャップを側壁内に部分的に挿入されるように、付 属側壁の下方縁42の直径に関連して選択される。側壁38の可撓弾性材料は、 組立を容易にする。環状フランジ56は側壁38の内部のまわりに延びていて、 挿入を制限するストッパを与え、かつ、動作中の位置からキャップが押し出され ないようにする。円錐キャップ50の上縁は、正しい組立を助けるように組立作 業中に突起62に整合される凹部60を画定する。 円錐キャップの平らな端壁には、図では5つ示されている複数の孔が設けられ ている。各孔は最小80Aから最大80Eまでの異なる寸法になっている。弁が 正しく組み立てられたとき、孔80Aは図1に示すように最上端位置にある空気 抜き40と整合する。 同軸穴82が円錐キャップに設けられている。調節自在のエンド・キャップ9 0が軸94を同軸穴82に係合させることによってエンド・キャップの底面に回 転自在に取り付けられる。調節自在のエンド・キャップは端壁95を有し、また 、キャップ内の最大穴80Eの寸法の穴96を設けられている。調節自在のエン ド・キャップはビニールのような合成可撓材料のような適当な材料からつくられ てもよく、あるいはゴム材料からつくられてもよい。好ましくは、エンド・キャ ップの材料は選択されたオリフィスを除いて浮力室内への水の流入を防止するシ ールを与えるように選択される。 種々の設定が、キャップの周囲に設けられた標識99のような標識によって視 覚的に表示されうる。エンド・キャップ上の牽引タブ部材98がキャップを回転 するさいに補助し、そして、共同標識100と共に、使用者に1−5の設定流量 、すなわち、最低から最高までの流量の表示を与える。キャップに関して円板を 回転することによって、選択された孔80A−80Eおよび適当な弁設定が達成 されうるか、あるいは使用者が流れ阻止位置80Fを選択してもよい。後者の位 置は、より大きい浮力と最低の閉塞流量を与える。 動作にさいしては、フラッパ弁は排水口との着座係合から弁を引き上げること によって作動される。その後、水が水槽14から弁座28を通り、排水管20内 に流れる。 フラッパ弁を上昇させる前に、円錐部およびドーム内に画定された浮力室75 は、すべての水が円錐部の下端を通して排水管内に排水されるので、空気で充満 される。空気抜き40はまた排水管にも設けられて、また、水槽内の水から隔絶 されている。フラッパ弁が上昇されたとき、円錐部内の空気が空気抜き40から 逃げることができる。同時に、水の流れが水槽内の水頭圧によって端壁95内の 選択された孔80A−80Eを通して生じる。浮力室75が水で満たされたとき 、フラッパ弁の浮力は減少される。浮力がゼロになり、そして、フラッパ弁の重 量が水と等量を超え始めたとき、フラッパ弁は閉位置へ沈下または回転する。水 槽内の水の全容積が空にされる前ではあるが、つぼを吸引するサイホン作用が起 こった後に、弁の閉塞が生じなければならない。 フラッパ弁が沈下する速さは、浮力室への水流入流量の関数となる。水流入流 量は水が入る孔の選択された寸法によって一次的に制御される。空気抜き40は 水の流入に影響を及ぼさずに比較的に小さくてもよいが、詰りの傾向を最小にす るために比較的に大きいことが好ましい。検査によって、フラッパ弁がより早く 沈下し始めるほど、水は水槽からより少なく排出され、また、より少ない水が、 水洗動作に利用されることが明らかになる。このようにして、空気抜き流量を制 御することによるよりもむしろ調節自在のエンド・キャップの適正な設定を選択 することによって、制御が弁の浮力を調節することによって達成される。水の流 入を制御することによって、水洗サイクルの適正なタイミングと閉塞とが達成さ れることができ、また、簡単な試行錯誤によって、使者は減少した水の消費を達 成しながら、完全な水洗とつぼの再密度とを最もよく達成する設定を選ぶことが できる。 フラッパ弁10の全体の構造は、調節自在のエンド・キャップが従来の技術に よって成形されうるということばかりではなく、比較的に可撓な弾性要素と剛性 または半剛性要素として製造を容易にする。組立は簡単なスナップ嵌合または滑 合組立である。剛性または半剛性円錐キャップの重なり挿入が、キャップが側壁 38の大部分に支持係合するときに不当なたわみに抗して上方円錐側壁を支持す る。従来、相当に費要がかかる構造と、製造および組立作業の複雑さをもたらす 構造に利益をもたらすためには全体の円錐部が剛性につくられることが必要であ った。 図5−8は、参照番号200で示される本発明の別の実施例を示す。この実施 例は、弁をトイレット水槽に回動自在に装着させるための付属または延長腕22 4、226を有する環状シール・リングまたはフランジ230を備えている。ド ーム232は環状フランジの上側から同軸に突き出ている。わずかに内方に湾曲 または凸状の側壁238は環状シール・リングの下側から付属しており、下縁2 35で終了している。突起234は、引上げ鎖222の取付けのための穴236 を形成している。腕、ドーム、シール・リング、上壁部分はすべてモールディン グ方法によって可撓弾性材料から一体に成形されることが好ましい。 円錐部の下端は、ほぼ内方に収束する側壁252を有する剛性または半剛性円 錐キャップ250からできている。円錐キャップは平らな端壁254を有するよ うに頭を切られている。空気抜き240が、弁が図5に示すように開いた位置ま で回動されたときにほぼ上方に配置されるように、空気抜きが環状フランジの底 面直下でかつ腕から反対方向に変位された位置の側壁に設けられる。 円錐キャップ250は、ドームおよび上方側壁部分を有する内部浮力室275 を画定する円錐構造を完成するように付属側壁の下縁にそって挿入可能である。 ストッパまたは突起256は、組立を容易にし、かつ、円錐キャップが動作中に 円錐部の内部に向かって内方に変位しないように、側壁238の内部に成形され てもよい。 円錐キャップ250の端壁は、所定の寸法のオリフィス280を画定する。キ ャップ250と構造上類似する円錐キャップ250Aには、オリフィス280と は相違する寸法を有するオリフィス280Aが設けられている。他の点において は、円錐キャップ250と250Aとは同一である。異なるオリフィス寸法を有 する複数の円錐キャップは、トイレットの形式、製造、水容量等と共に変ること がある流れ制御要求にもとづいて使用者に入手できるようになされている。弁の 適正な機能として重要である他の因子は、(1)弁の比重、(2)浮力室の容積 、(3)水オリフィスの寸法である。異なるトイレット・ユニットに対してのキ ャップ挿入の正しい裁寸は、負の浮力が水洗動作中に発生する時点を経験的に決 定するようになされうる。これら3つの因子の均衡をとることが重要であり、そ れにより十分な水が完全な水洗を保証するように排水される時点で閉塞が起る。 さらに、フラッパは、サイホン作用(つぼからの廃物を吸引するサージ)が起き た後に、作動しなければならない。このようにして、使用者は所望の制御を与え る穴オリフィスを有する円錐キャップを選定してもよい。 可撓円錐キャップ250をさらに支持するために、円錐キャップ250にはキ ャップの上縁の周囲から離れた複数の上方延長突起255が設けられている。突 起は、円錐キャップが一旦側壁238に係合するように挿入されてしまうと、側 壁238の相当な部分に係合するように、図6に示すように、側壁を補強するよ うにその内部の大部分にそって上方に延びている。好ましくは、キャップは円錐 部の長さの少なくとも1/3からなり、突起は円錐部の長さの別の約1/3だけ 延びている。 このようにして、挿入可能な剛性または半剛性円錐キャップはいくつかの重要 な機能を与える。それは、オリフィスの寸法として使用者に選択できるようにす る。適正なオリフィス寸法を有するキャップを選択することによって、水の流入 流量が制御されうる。さらに、上方延長腕の剛性と共に円錐キャップの剛性は円 錐部構造を補強して、動作中のたわみおよび変形に耐えるようする。 図9は、円板状端面352を有するわずかに変更された剛性または半剛性円錐 キャップ350を示している。端面は水入口オリフィス380を確定する。環状 凹部360は端面のまわりに延びている。複数の半剛性腕355は上方に突き出 ている。組み立てられたとき、腕355は円錐部の可撓側壁の内部にそって支持 延長する。側壁の下端は、環状凹部360に係合するように延びている。上述し たように、可変寸法のオリフィスを有する複数の円錐キャップが使用者に提供さ れる。本実施例の円錐キャップを使用するさいには、側壁が凹部360まで延び るように上方円錐部の側壁を延長する必要がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水洗中にフラッパ弁への水の流入によってフラッパ弁の浮力を減じるこ とにより各水洗中の排水量を選択的に制御するようにトイレットに使用されるフ ラッパ弁であって次のものからなる。 (a) 上方弁本体部 該本体部は、比較的可撓性で弾性のある材料からつくられ、次のものを有して いる。 (i) 環状フランジ 該フランジは排水口に係合し、かつ、前記フラッパ弁が第1閉塞位置にあると きに、トイレット水槽から排水管への水流に抗して排水口を密封する。 (ii) 側壁 該側壁は前記フランジに一体に成形されかつそれから垂下している。該側壁は 下方周縁を有している。 (iii) 装着手段 該装着手段は、前記フラッパ弁を回動自在に装着して該フラッパ弁を前記第1 閉塞位置から前記排水口上の第2位置まで移動させ、また、トイレット水槽内で は水洗動作が開始されたときにトイレット水槽から前記排水口を通して水を流す 。 (iv) 排気口 該排気口は前記側壁の所定の位置に配置されていて空気を排出する。該排気口 は前記フラッパ弁への水流量に大きく影響を及ぼさないような十分な寸法になっ ている。 (v) 前記排気口は、前記フラッパ弁が前記第2位置にあるときに、前記 上方弁本体の上方部に該排気口を定置するように、前記装着手段からほぼ直径方 向位置に前記側壁に設けられる。 (b) 円錐キャップ 該円錐キャップは、上方縁を有する側壁と端壁とをもった比較的剛い材料から なる。該円錐キャップは、該キャップの上方縁の下に延ばした前記側壁の縁に該 側壁の下方縁にそって係合され、かつ、内部浮力室を画定する前記側壁と一体に 円錐部分を成形する。 (ii) 前記円錐キャップは、前記円錐部分に十分な支持を与えるので、該 円錐部分はその浮力に影響を及ぼすほどにはトイレット水槽内での動作条件の下 で大きく変形はしない。 (iii) 前記円錐キャップの端壁は、孔の寸法の関数として前記浮力室へ の水流入量を調節するように少なくとも1つの孔を画定する。 2. 前記円錐キャップには複数の異なる寸法の孔が形成されていて、そこを 通して前記浮力室内に水を流すようにし、該円錐キャップに回転自在に取り付け られた調節自在のエンド・キャップが開口を有していて、異なる寸法の孔のうち の1つに合せて選択でき、該開口に合せた孔の寸法の関数として浮力室への水の 流入量を調節するようになっていることを特徴とした請求項1記載のフラッパ弁 。 3. 前記円錐キャップは、前記上方縁から延びかつ前記側壁を補強するよう に該側壁の内面に係合する組立位置にある突起手段をさらに備えていることを特 徴とした請求項1記載のフラッパ弁。 4. 前記環状フランジは、前記浮力室の上方端を形成する内部を有するドー ム要素を備えていることを特徴とした請求項1記載のフラッパ弁。 5. 流れ阻止位置をさらに有していることを特徴とした請求項2記載のフラ ッパ弁。
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