JPH09503470A - ストック製品用のストック及び搬送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ストック製品用のストック場所を備えた、互いに平行に配置された２つの縦搬送軌道から成るストック及び搬送システムを、縦搬送軌道の端部で所定のストック製品を取り出すためできるだけ僅かな所要スペースで連続的に運転できるようにするために、縦搬送軌道が端部で、搬送方向に対して横方向に配置された２つの横搬送軌道によって連結されていて、該横搬送軌道が相前後して配置された、別個に垂直方向に昇降可能な２つの軌道範囲から構成されていて、この場合、横搬送軌道が縦搬送軌道の搬送方向で走行可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 ストック製品用のストック及び搬送システム 【技術分野】 本発明は、ストック製品用のストック及び搬送システムに関する。 【背景技術】 ストック技術においてはもしくはイン・プラントの搬送システムにおいては、 所定のストック製品を貯蔵部からできるだけ迅速に取り出しかつ所定の作業又は 搬送場所に搬送する必要がある。 例えばいわゆる高層棚式貯蔵部が公知であり、この場合、個々のストック列の 間に取出し車両用の走行路が設けられねばならず、これにより、ストックのため に比較的大きな所要スペースが必要になる。 【発明の開示】 本発明の課題は、貯蔵部内部でスペースを最良に利用できかつ取出し場所で所 定のストック製品を準備するために搬送速度を短時間で生ぜしめることができる ような、ストック製品用のストック及び搬送システムを提供することにある。 前記課題は本発明によれば、ストック製品用のストック及び搬送システムが、 逆向きの搬送機能を有しかつ端部で互いにほぼ整合する、互いに平行に配置され た水平方向の２つの縦搬送軌道と、縦搬送軌道の搬送方向に対して横方向に配置 された、逆向きに回転する水平方向の２つの横搬送軌道とを有しており、該横搬 送軌道の一方が縦搬送軌道の前端部にかつ他方が縦搬送軌道の後端部に配置され ており、この場合、横搬送軌道が縦搬送軌道の搬送方向に走行可能でありかつ相 前後して配置された少なくとも２つの軌道範囲から構成されており、該軌道範囲 の搬送平面が別個に垂直方向に昇降可能であることによって、解決された。 ストック製品用の本発明によるストック及び搬送システムは、互いに平行に配 置された水平方向の２つの縦搬送軌道を有していて、この縦搬送軌道上にはスト ック製品、例えばコンテナ用の多数のストック場所が設けられている。ストック 製品の供給もしくは取出しはそれぞれ縦搬送軌道の前端部又は後端部で行われる 。例えば取り出そうとするコンテナが水平方向の横搬送軌道の直前に位置した場 合には、コンテナは横搬送軌道に引き渡されて取り出される。しかしながら要求 されたコンテナが縦搬送軌道の内部範囲内に位置する場合には、ストックシステ ムから取り出すことができるようにするために、コンテナはまずそれぞれの縦搬 送軌道の取出し端部まで搬送されねばならない。このことは、取出し端部の手前 に位置するコンテナもしくはストック製品が搬送方向に移動させられかつ個々に 対応する横搬送軌道に引き渡されるようにして、行わ れる。横搬送軌道においてはコンテナは、縦搬送軌道の搬送方向に対して横方向 に搬送され（詳述せず）かつ逆向きに回転する隣接する縦コンベヤベルトに引き 渡される。このプロセスはそれぞれ順繰り交換形式で両縦搬送軌道の端部で行わ れる。これによって、取出し装置によって取り出される要求されたコンテナが横 搬送軌道に引き渡されるまで、一方の縦搬送軌道から他方の縦搬送軌道へのスト ック製品の場所交換が行われる。 定置の横搬送軌道を使用する場合、一方の縦搬送軌道から他方の縦搬送軌道へ の交換は、ストック及び搬送システムの周期的な運転によってのみ可能にされる に過ぎない。連続的なひいては迅速な運転は、本発明によれば、横搬送軌道が縦 搬送軌道の搬送方向に走行可能でありかつ相前後して配置された少なくとも２つ の軌道範囲から構成され、この軌道範囲の搬送平面が別個に垂直方向に昇降可能 であることによって、行われる。 詳細には、一方の縦搬送軌道から他方の縦搬送軌道への引き渡しは、横搬送軌 道を介して次のように行われる。 相前後して配置された２つの軌道範囲から成る横搬送軌道が直接両縦搬送軌道 の端部を占め、この場合、縦搬送軌道からストックコンテナを引き渡される横搬 送軌道の軌道範囲が、対応する縦搬送軌道の搬送平面 の下に下げられる。ストックコンテナが降下した軌道範囲上に位置した場合には 、この軌道範囲は縦搬送軌道の搬送平面を越えて持上げられ、次いで、横搬送軌 道全体が縦搬送軌道の端部から離反走行する。この場合、横搬送軌道の走行速度 は有利には、軌道（この軌道からコンテナを受け取る）の搬送速度よりも速い。 搬送方向での横搬送軌道の運動と同時に、逆向きに回転する隣接する縦搬送軌道 の方向へのストック製品の横方向搬送が行われ、この場合、コンテナは、搬送平 面がこれに隣接する軌道範囲とは異なってまだ縦搬送軌道の搬送平面下に下げら れている第２の軌道範囲に引き渡される。コンテナが縦搬送軌道の搬送方向に対 して横方向に移動して、コンテナが横搬送軌道の第２の軌道範囲によって受け取 られると、第２の軌道範囲が持上げられる。この場合同時に、横搬送軌道は縦搬 送軌道の端部から最も離れた位置から再び戻り走行する。横搬送軌道が再び縦搬 送軌道の端部の下まで戻り走行している間には、同時に縦搬送軌道の搬送平面を 越えて持上げられた第２の軌道範囲上のコンテナは縦搬送軌道に対して横方向で 引渡し位置に搬送され、この引渡し位置においてコンテナを第２の縦搬送軌道に 引き渡すことができる。第２の縦搬送軌道の搬送平面の下に第２の軌道範囲もし くはこれの搬送平面を下げることによって、第２の縦搬送軌道はコンテナを受取 るのに対して、同時に横搬送軌道の第１の軌道範囲は 降下位置を占めるので、次のコンテナを第１の縦搬送軌道から受け取ることがで きる。これによって今や新たな引渡しサイクルが開始される。 つまり、横搬送軌道を同時に作動させて、上述のように一方の縦搬送軌道から 隣接する縦搬送軌道にコンテナを引き渡す場合には、コンテナは、縦搬送軌道に 対する角度位置を変えることなしに、円形軌道を描く。これによって、一方の縦 搬送軌道から隣接する縦搬送軌道へのコンテナの支障のない連続的な引渡しが可 能にされる。 連続的な作業形式に基づき所定の要求されたコンテナ又は任意のストック製品 をできるだけ迅速に取出し個所に搬送することができ、この場合、貯蔵部として 用いられる縦搬送軌道の間に取出し装置用の走行路を設ける必要はない。 縦搬送軌道から横搬送軌道へのストック製品の支障のない引渡しは、横搬送軌 道の両軌道範囲によって可能にされ、この軌道範囲の搬送平面は別個に縦搬送軌 道の搬送平面を越えて持上げ可能であるかもしくはこの搬送平面の下に降下可能 である。これによって、横搬送軌道の軌道範囲は縦搬送軌道の端部の下に位置し かつ、当該軌道範囲が引渡し縦搬送軌道の搬送平面を越えて持上げられることに より、コンテナを支障なく取り出すことができる。 個々の搬送軌道はエンドレスに循環するベルトコン ベヤとして構成できるが、軌道の搬送平面を多数のローラによって構成すること もでき、このローラは個々に又は別個に駆動されかつ可動な上側周面範囲でスト ック製品を継送する。 本発明によるストック及び搬送システムは任意の配置及び個数で並置して及び ／又は上下に配置することができるので、極めて僅かな所要スペースで任意の大 きさのストック容量を得ることができる。 本発明による引渡し原理は当然、１つだけの縦搬送軌道及びこれに対して直角 に配置された横搬送軌道を有する搬送システムの場合にも適用可能である。 既に述べたように、有利には、横搬送軌道の走行速度は縦搬送軌道の搬送速度 よりも速く選ばれる。これによって、搬送製品は極めて迅速に引渡し縦搬送軌道 の範囲から遠ざけられかつ縦搬送軌道に対して横方向に継送され、この場合、循 環する縦搬送軌道の搬送速度を減少させる必要はない。 出庫範囲に搬送された搬送製品を取り出すために、有利には取出し装置が設け られていて、この取出し装置は例えば別個の持上げ装置、門形スタッカー又は類 似のものとして構成できる。当然相応のことは、ストックシステム内に新たなス トック製品を供給するためにも該当する。 搬送システム全体を制御するために、有利には、個々のストック製品が検出さ れ、識別され又は計量され る。このことは適当なセンサによって行われ、このセンサは例えば縦搬送軌道の 範囲で所定のストック場所に設けることができる。センサをコンピュータに連結 することによって、制御及びストック管理を自動的に行うことができかつ要求さ れたストック製品を押しボタンで取出し準備することができる。 例えば容器又はコンテナとは別のストック製品を含む個々のストック製品をス トックシステム自体において所定の個所で計量できることによって、個々のコン テナからの部分取出しを行うことができ、この場合、コンピュータと計量装置と の連結によって、現実的な在庫調べを行うことができる。 本発明によるストック及び搬送システムは技術的な条件に基づいて理想的には いわゆるランダムなストックのために提供される。このストックシステムの場合 、個々のストック製品は任意に次の自由なストック場所に搬送されてストックさ れ、この場合、所定の製品グループを並べて配置する必要はない。このことは、 必要であれば、適当なコンピュータプログラムによって可能にされる。 【図面の簡単な説明】 次ぎに図示の実施例につき本発明を説明する。 この場合、第１図は、横搬送軌道が受取り位置を占める状態のストック及び搬 送システムの平面図、第２図は、第１図の側面図、第３図は、縦搬送軌道から横 搬送軌道が離反移動した状態のストック及び搬送システムの平面図、第４図は、 第３図の側面図、第５図は、横搬送軌道が縦搬送軌道から最も遠い位置を占める 状態のストック及び搬送システムの平面図、第６図は、第５図の側面図、第７図 は、横搬送軌道が縦搬送軌道に接近した状態のストック及び搬送システムの平面 図、第８図は、第７図の側面図、第９図は、別の実施例の横搬送軌道を有する、 第４図に相応する側面図、第１０図は、別の実施例の駆動装置を有するストック 及び搬送システムの平面図である。 【発明を実施するための最良の形態】 第１図の平面図で概略的に図示されたストック及び搬送システムは、ベルトコ ンベヤとして構成された２つの縦搬送軌道１，２を有していて、この縦搬送軌道 は、直方体状のコンテナ３用の多数のストック場所を備えている。前端部４には 、搬送方向５に対して横方向で、搬送方向５に走行可能な横搬送軌道６が設けら れている。縦搬送軌道１，２の搬送方向５は相応の矢印５によって示されている 。搬送システムとしての使用においては縦搬送軌道１，２は逆向きに回転し、こ の場合、その都度の回転方向は原則的に任意に選択可能である。 横搬送軌道６は第１図で図示の状態で縦搬送軌道１、２の搬送平面の下側で移 動しかつ縦搬送軌道１から縦搬送軌道２にコンテナ３を横方向搬送するのに用い られる。 横搬送軌道６は相前後して配置された２つの軌道範囲７，８を有していて、こ の軌道範囲の搬送平面は個々に垂直方向で縦搬送軌道１，２の搬送平面の下に降 下可能であるかもしくは縦搬送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げ可能である 。横搬送軌道６は同様に、エンドレスに循環するベルトを備えたベルトコンベヤ として構成されている。 縦搬送軌道１，２のコンベヤベルトを駆動するためにモータ９，１０が用いら れる。それぞれの軌道範囲７，８のコンベヤベルトを駆動するために別のモータ １１，１２が用いられる。軌道範囲７，８はモータ１３，１４によって別個に昇 降可能であり、他面、搬送方向５で横搬送軌道６を走行させるためにモータ１３ が用いられる。 縦搬送軌道１，２の前端部の前もしくは横搬送軌道６の前に、供給もしくは取 出し装置１４が設けられていて、この供給もしくは取出し装置１４によって、コ ンテナ３はストック及び搬送システムから取り出されるかもしくはストック及び 搬送システムに供給される。供給もしくは取出し装置１４は走行可能な持上げ装 置として構成されている。 第２図の側面図では横搬送軌道６もしくは軌道範囲７，８の位置が明瞭に図示 されている。横搬送軌道６は縦搬送軌道１，２の前端部４の下側を占め、この場 合 、別個のエンドレスベルトコンベヤとして構成された両軌道範囲７，８は、縦搬 送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げられる。この位置では軌道範囲７がコン テナ３を受取りかつ別のコンテナ３は軌道範囲８から縦搬送軌道２に渡される。 第３図では、横搬送軌道６が縦搬送軌道１の搬送方向５で左向きに移動した状 態を図示している。この場合、コンテナ３は縦搬送軌道１から引き出される。同 時に、横搬送軌道６の循環するコンベヤベルトによって、コンテナ３は縦搬送軌 道２に向かう方向に搬送されるので、コンテナ３は図面下側に向けて移動する。 つまり、搬送方向５及び搬送方向５に対して横方向への同時の移動によって、コ ンテナ３は、搬送方向５に対する角度位置を変えることなしに、半円形の軌道を 描く。 第４図では、第３図で図示の状態で軌道範囲７，８の持上げ位置を図示してい る。軌道範囲７は縦搬送軌道１，２の上側を占めているのに対して、右側の軌道 範囲８は搬送平面の下に降下している。 第５図では、コンテナ３が軌道範囲７，８間の中間を占めている状態を図示し ている。横搬送軌道６は同時に前端部４から最も遠い位置に走行している。この 位置でコンテナ３は四分円弧を描く。 中間位置では右側の軌道範囲８もコンテナ３を搬送するために縦搬送軌道１， ２の搬送平面を越えて持上 げられる（第６図参照）。 第７図から明らかなように、コンテナ３は既に右側の軌道範囲８によって捕え られていて、この軌道範囲はコンテナを、縦搬送軌道に引き渡すことのできる位 置に搬送する。この場合、横搬送軌道６は縦搬送軌道１，２の前端部下側方向に 戻される。縦搬送軌道２にコンテナ３を引き渡すために軌道範囲８が持上げられ 、これに対して、次のコンテナ３を縦搬送軌道１から受け取るために、軌道範囲 ７が下げられる。新たなコンテナ３が軌道範囲７に引き渡される場合には、軌道 範囲７は再び縦搬送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げられかつ新たな搬送サ イクルを開始する。 第１図乃至第８図では、ストック及び搬送システムの左側部分のみを図示して いる。縦搬送軌道１，２は原則的に任意の長さで構成できかつコンテナ用の相応 の多数のストック場所を有している。縦搬送軌道の右側端部（図示せず）では、 相応の横搬送軌道が配置されているかもしくは相応の供給及び取出し装置が設け られているので、システムは連続的に順繰り交換形式で作業しかつ両側からのス トック製品の供給もしくは取出しが可能にされる。 第９図では、コンテナ３が第４図の位置を占めている状態を図示している。第 １図乃至第８図の別個の軌道範囲７，８とは異なって、第９図では横搬送軌道１ ５は連続したベルトコンベヤとして構成されていて、 このベルトコンベヤは別個に持上げもしくは降下可能な両軌道範囲１６，１７も しくは搬送平面を有している。 第１０図で図示の駆動形式では、駆動モータの数は１つもしくは２つに減らさ れる。このことは駆動されるマイタ歯車伝動装置１８によって得られ、この伝動 装置は同期的な逆回転を生ぜしめるために、歯付きベルトを介して縦搬送軌道１ ，２に連結されている。マイタ歯車伝動装置１８によって適切な減速比をもって レバーアーム１９が駆動され、このレバーアームはその回転運動によって横搬送 軌道６，１５を縦搬送軌道１，２の方向に往復運動させかつ同時に横方向搬送を 生ぜしめる。マイタ歯車伝動装置の軸が回転した場合には、マイタ歯車伝動装置 １８の下側に配置された２つのカムディスクによって、軌道範囲７，８もしくは １６，１７が昇降する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１０月１９日 【補正内容】 明細書 ストック製品用のストック及び搬送システム 【技術分野】 本発明は、ストック製品用のストック及び搬送システムであって、逆向きの搬 送機能を有しかつ端部で互いにほぼ整合する、互いに平行に配置された水平方向 の２つの縦搬送軌道と、搬送方向に関し縦搬送軌道の搬送方向に対して横方向に 配置された、縦搬送軌道の端部に設けられた水平方向の横搬送軌道とが設けられ ており、この場合、横搬送軌道が、横搬送軌道の搬送方向で相前後して配置され た少なくとも２つの軌道範囲から構成されており、該軌道範囲の搬送平面が、一 方の縦搬送軌道から他方の縦搬送軌道にストック製品を連続的に搬送するために 、別個に垂直方向に昇降可能である形式のものに関する。 【背景技術】 このようなストック及び搬送システムは、例えばドイツ国特許第１７８１０９ ７号明細書又はフランス国特許公開第７７０８２４７号明細書から公知である。 しかしながら公知の搬送装置の場合、ストック製品を縦搬送軌道から横搬送軌 道に及び横搬送軌道から縦搬送軌道に連続的に引き渡すことができない。それと いうのも、搬送製品の角度位置が変化するからである 。つまり、公知の設備は必然的に周期的にひいては比較的低速の搬送速度で運転 されねばならない。 他面、ストック技術においてはもしくはイン・プラントの搬送システムにおい ては、所定のストック製品を貯蔵部からできるだけ迅速に取り出しかつ所定の作 業又は搬送場所に搬送する必要がある。 このためにいわゆる高層棚式貯蔵部が構成されており、この場合、個々のスト ック列の間に取出し車両用の走行路が設けられねばならず、これにより、ストッ クのために比較的大きな所要スペースが必要になる。 【発明の開示】 本発明の課題は、貯蔵部内部でスペースを最良に利用できかつ取出し場所で所 定のストック製品を準備するために搬送を短時間で行うことができるような、ス トック製品用のストック及び搬送システムを提供することにある。 前記課題は本発明によれば、横搬送軌道が縦搬送軌道の搬送方向に走行可能で あり、この場合、縦搬送軌道の前端部及び後端部に、逆向きに回転するそれぞれ １つの横搬送軌道が設けられていることによって、解決された。 更に前記課題は、請求の範囲第１２項の特徴部分に記載の構成によって解決さ れた。 ストック製品用の本発明によるストック及び搬送システムは、互いに平行に配 置された水平方向の２つの 縦搬送軌道を有していて、この縦搬送軌道上にはストック製品、例えばコンテナ 用の多数のストック場所が設けられている。ストック製品の供給もしくは取出し はそれぞれ縦搬送軌道の前端部又は後端部で行われる。例えば取り出そうとする コンテナが水平方向の横搬送軌道の直前に位置した場合には、コンテナは横搬送 軌道に引き渡されて取り出される。しかしながら要求されたコンテナが縦搬送軌 道の内部範囲内に位置する場合には、ストックシステムから取り出すことができ るようにするために、コンテナはまずそれぞれの縦搬送軌道の取出し端部まで搬 送されねばならない。このことは、取出し端部の手前に位置するコンテナもしく はストック製品が搬送方向に移動させられかつ個々に対応する横搬送軌道に引き 渡されるようにして、行われる。横搬送軌道においてはコンテナは、縦搬送軌道 の搬送方向に対して横方向に搬送され（詳述せず）かつ逆向きに回転する隣接す る縦コンベヤベルトに引き渡される。このプロセスはそれぞれ順繰り交換形式で 両縦搬送軌道の端部で行われる。これによって、取出し装置によって取り出され る要求されたコンテナが横搬送軌道に引き渡されるまで、一方の縦搬送軌道から 他方の縦搬送軌道へのストック製品の場所交換が行われる。 連続的な作業形式に基づき、所定の要求されたコンテナ又は任意のストック製 品をできるだけ迅速に取出し個所に搬送することができ、この場合、貯蔵部とし て用いられる縦搬送軌道の間に取出し装置用の走行路を設ける必要はない。 縦搬送軌道から横搬送軌道へのストック製品の支障のない引渡しは、横搬送軌 道の両軌道範囲によって可能にされ、この軌道範囲の搬送平面は別個に縦搬送軌 道の搬送平面を越えて持上げ可能であるかもしくはこの搬送平面の下に降下可能 である。これによって、横搬送軌道の軌道範囲は縦搬送軌道の端部の下に位置し かつ、当該軌道範囲が引渡し縦搬送軌道の搬送平面を越えて持上げられることに より、コンテナを支障なく取り出すことができる。 個々の搬送軌道はエンドレスに循環するベルトコンベヤとして構成できるが、 軌道の搬送平面を多数のローラによって構成することもでき、このローラは個々 に又は別個に駆動されかつ可動な上側周面範囲でストック製品を継送する。 本発明によるストック及び搬送システムは任意の配置及び個数で並置して及び ／又は上下に配置することができるので、極めて僅かな所要スペースで任意の大 きさのストック容量を得ることができる。 本発明による引渡し原理は当然、縦搬送軌道がストック及び搬送軌道として用 いられかつストック製品が 搬送方向に関し前記搬送軌道に対して横方向に配置された横搬送軌道に連続的に 引き渡されるような搬送システムの場合にも適用可能である。この場合、横搬送 軌道は縦搬送軌道の端部に配置されかつ軌道範囲を有していて、この軌道範囲の 搬送平面が垂直方向で昇降可能であり、この場合、横搬送軌道は矢張り縦搬送軌 道の搬送方向で走行可能である。 このような本発明のシステムにおいては、横搬送軌道を別個の２つの軌道範囲 から構成する必要はない。それというのも、第２の縦搬送軌道への連続的な引渡 しは不要であるからである。 【発明を実施するための最良の形態】 第１図の平面図で概略的に図示されたストック及び搬送システムは、ベルトコ ンベヤとして構成された２つの縦搬送軌道１，２を有していて、この縦搬送軌道 は、直方体状のコンテナ３用の多数のストック場所を備えている。前端部４には 、搬送方向５に対して横方向で、搬送方向５に走行可能な横搬送軌道６が設けら れている。縦搬送軌道１，２の搬送方向５は相応の矢印５によって示されている 。搬送システムとしての使用においては縦搬送軌道１，２は逆向きに回転し、こ の場合、その都度の回転方向は原則的に任意に選択可能である。 横搬送軌道６は第１図で図示の状態で縦搬送軌道１、２の搬送平面の下側で移 動しかつ縦搬送軌道１から縦搬送軌道２にコンテナ３を横搬送するのに用いられ る。 横搬送軌道６は相前後して配置された２つの軌道範囲７，８を有していて、こ の軌道範囲の搬送平面は個々に垂直方向で縦搬送軌道１，２の搬送平面の下に降 下可能であるかもしくは縦搬送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げ可能である 。横搬送軌道６は同様に、エンドレスに循環するベルトを備えたベルトコンベヤ として構成されている。 縦搬送軌道１，２のコンベヤベルトを駆動するためにモータ９，１０が用いら れる。それぞれの軌道範囲 ７，８のコンベヤベルトを駆動するために別のモータ１１，１２が用いられる。 軌道範囲７，８は別のモータによって別個に昇降させられ、他面、搬送方向５で 横搬送軌道６を走行させるためにモータ１３が用いられる。 縦搬送軌道１，２の前端部の前もしくは横搬送軌道６の前に、供給もしくは取 出し装置１４が設けられていて、この供給もしくは取出し装置１４によって、コ ンテナ３はストック及び搬送システムから取り出されるかもしくはストック及び 搬送システムに供給される。供給もしくは取出し装置１４は走行可能な持上げ装 置として構成されている。 第２図の側面図では、横搬送軌道６もしくは軌道範囲７，８の位置が明瞭に図 示されている。横搬送軌道６は縦搬送軌道１，２の前端部４の前を占め、この場 合、別個のエンドレスベルトコンベヤとして構成された両軌道範囲７，８は縦搬 送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げられる。この位置では軌道範囲７がコン テナ３を受取りかつ別のコンテナ３は軌道範囲８から縦搬送軌道２に渡される。 第３図では、横搬送軌道６が縦搬送軌道１の搬送方向５で左向きに移動した状 態を図示している。この場合、コンテナ３は縦搬送軌道１から引き出される。同 時に、横搬送軌道６の循環するコンベヤベルトによって、コンテナ３は縦搬送軌 道２に向かう方向に搬送さ れるので、コンテナ３は図面下側に向けて移動する。つまり、搬送方向５及び搬 送方向５に対して横方向への同時の移動によって、コンテナ３は、搬送方向５に 対する角度位置を変えることなしに、半円形の軌道を描く。 第４図では、第３図で図示の状態で軌道範囲７，８の持上げ位置を図示してい る。軌道範囲７はまだ縦搬送軌道１，２の上側を占めているのに対して、右側の 軌道範囲８は搬送平面の下に降下している。 第５図では、コンテナ３が軌道範囲７，８間の中間を占めている状態を図示し ている。横搬送軌道６は同時に前端部４から最も遠い位置に走行している。この 位置でコンテナ３は四分円弧を描く。 中間位置では右側の軌道範囲８もコンテナ３を継送するために縦搬送軌道１， ２の搬送平面を越えて持上げられる（第６図参照）。 第７図から明らかなように、コンテナ３は既に右側の軌道範囲８によって捕え られていて、この軌道範囲はコンテナを、縦搬送軌道２に引き渡すことのできる 位置に搬送する。この場合、横搬送軌道６は縦搬送軌道１，２の前端部の方向に 戻される。縦搬送軌道２にコンテナ３を引き渡すために軌道範囲８が持上げられ 、これに対して、次のコンテナ３を縦搬送軌道１から受け取るために、軌道範囲 ７が下げられる。新たなコンテナ３が軌道範囲７に引き渡された場合には、軌道 範囲７は再び縦搬送軌道１，２の搬送平面を越えて持上げられかつ新たな搬送サ イクルを開始する。 請求の範囲 １．ストック製品（３）用のストック及び搬送システムであって、逆向きの搬 送機能を有しかつ端部で互いにほぼ整合する、互いに平行に配置された水平方向 の２つの縦搬送軌道（１，２）と、搬送方向に関し縦搬送軌道（１，２）の搬送 方向に対して横方向に配置された、縦搬送軌道の端部に設けられた水平方向の横 搬送軌道（６）とが設けられており、該横搬送軌道（６）が、横搬送軌道（６） の搬送方向に相前後して配置された少なくとも２つの軌道範囲（７，８）から構 成されており、該軌道範囲の搬送平面が、一方の縦搬送軌道から他方の縦搬送軌 道にストック製品（３）を連続的に搬送するために、別個に垂直方向に昇降可能 である形式のものにおいて、横搬送軌道（６）が縦搬送軌道（１，２）の搬送方 向に走行可能であり、縦搬送軌道（１，２）の前端部及び後端部に、逆向きに回 転するそれぞれ１つの横搬送軌道（６）が設けられていることを特徴とする、ス トック製品用のストック及び搬送システム。 ２．縦搬送軌道（１，２）及び／又は横搬送軌道（６）がエンドレスに循環す るベルトコンベヤとして構成されている、請求項１記載のストック及び搬送シス テム。 ３．縦搬送軌道（１，２）及び／又は横搬送軌道（ ６）がローラコンベヤとして構成されている、請求項１記載のストック及び搬送 システム。 10．センサが制御及びストック管理のためにコンピュータに連結されている、 請求項９記載のストック及び搬送システム。 11．縦搬送軌道（１，２）上でのストック製品（３）の配置がランダムなスト ックシステムに相応している、請求項１から１０までのいずれか１項記載のスト ック及び搬送システム。 12．ストック製品（３）用のストック及び搬送システムであって、水平方向の １つの縦搬送軌道と、搬送方向に関し縦搬送軌道の搬送方向に対して横方向に配 置された、縦搬送軌道の端部に設けられた水平方向の１つの横搬送軌道とが設け られており、該横搬送軌道が、ストック製品を連続的に搬送するために、垂直方 向に昇降可能な少なくとも１つの軌道範囲を有している形式のものにおいて、横 搬送軌道が縦搬送軌道の搬送方向に走行可能であることを特徴とする、ストック 製品用のストック及び搬送システム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ストック製品（３）用のストック及び搬送システムにおいて、逆向きの搬 送機能を有しかつ端部で互いにほぼ整合する、互いに平行に配置された水平方向 の２つの縦搬送軌道（１，２）と、縦搬送軌道（１，２）の搬送方向（５）に対 して横方向に配置された、逆向きに回転する水平方向の２つの横搬送軌道（６） とが設けられており、該横搬送軌道の一方が縦搬送軌道（１，２）の前端部にか つ他方が縦搬送軌道（１，２）の後端部に配置されており、この場合、横搬送軌 道（６）が縦搬送軌道（１，２）の搬送方向（５）に走行可能でありかつ相前後 して配置された少なくとも２つの軌道範囲（７，８）から構成されており、該軌 道範囲の搬送平面が別個に垂直方向に昇降可能であることを特徴とする、ストッ ク製品用のストック及び搬送システム。 ２．縦搬送軌道（１，２）及び／又は横搬送軌道（６）がエンドレスに循環す るベルトコンベヤとして構成されている、請求項１記載のストック及び搬送シス テム。 ３．縦搬送軌道（１，２）及び／又は横搬送軌道（６）がローラコンベヤとし て構成されている、請求項１記載のストック及び搬送システム。 ４．多数のストック及び搬送システムが並置して及 び／又は上下に配置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のスト ック及び搬送システム。 ５．縦搬送軌道（１，２）の搬送方向（５）での横搬送軌道（６）の走行速度 が縦搬送軌道（１，２）の搬送速度よりも速く設定されている、請求項１から４ までのいずれか１項記載のストック及び搬送システム。 ６．個々のストック製品をストック及び搬送システム内に供給もしくは個々の ストック製品をストック及び搬送システムから取り出すために、横搬送軌道（６ ）の前方もしくは後方に、供給もしくは取出し装置（１４）が設けられている、 請求項１から５までのいずれか１項記載のストック及び搬送システム。 ７．供給もしくは取出し装置（１４）が持上げ装置として構成されている、請 求項１から６までのいずれか１項記載のストック及び搬送システム。 ８．持上げ装置が門形スタッカーとして構成されている、請求項７項記載のス トック及び搬送システム。 ９．縦搬送軌道（１，２）及び横搬送軌道（６）もしくは供給及び取出し装置 （１４）を制御するために、個々のストック製品を検出、識別又は計量するセン サが設けられている、請求項１から８までのいずれか１項記載のストック及び搬 送システム。 10．センサが制御及びストック管理のためにコンピュータに連結されている、 請求項９記載のストック及 び搬送システム。 11．縦搬送軌道（１，２）上でのストック製品（３）の配置がランダムなスト ックシステムに相応している、請求項１から１０までのいずれか１項記載のスト ック及び搬送システム。 12．水平方向の１つの縦搬送軌道と、縦搬送軌道に対して直角に縦搬送軌道の 端部に配置された１つの横搬送軌道とから成るストック及び搬送システムにおい て、横搬送軌道が縦搬送軌道の搬送方向に走行可能でありかつ軌道範囲を有して おり、該軌道範囲の搬送平面が垂直方向に昇降可能であることを特徴とする、ス トック及び搬送システム。