JPH09501323A - 篩装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 篩分け可能な材料（１２）を篩に掛けるための装置（１０）は、少なくとも三つの入れ子にできるトレイ（２０）を備える。上記トレイ（２０）は鉛直に積み重ねられた配列を形成するように積み重ねられている。各トレイ（２０）は、上記材料（１２）が通過するのを許容する一方、大きい対象物の通過を妨げるように寸法設定された複数の開口（２６）を定める複数のリブを持つ基部（２２）を有する。各トレイ（２０）の上記開口（２６）は予め定められたパターンに配置されて、トレイ（２０）の対は、一方のトレイの上記開口（２６）が他方のトレイの上記リブによって塞がれる態様で、互いに入れ子にされるようになっている。トレイ（２０）は、各トレイの基部に非対称に配置された開口（２６）について同一であっても良く、その結果、各トレイを隣接したトレイに対して回転させることによって必要な干渉又は閉塞が得られる。あるいは、開口の相補的なパターンを持つ与えられた二つの異なるトレイについて、上記開口は対称に配置されていても良い。上記トレイの積み重ねられた配列は、猫の寝藁容器として構成され、又は様々な材料を篩に掛けるために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 篩装置発明の分野 この発明は粒子状の材料を篩（ふるい）に掛けるための装置に関し、特に、幾 つかの積み重なった再生利用できるトレイを有する装置に関する。発明の背景 材料内に存在する比較的大きな物を取り除くために、篩分けでき又は粒子状の 材料を篩に掛けるための装置はよく知られている。篩装置は、採石場で集合物そ の他の粒状の材料を分離すること、コンクリートミキシング処理から、焼き物食 品用の原料を篩に掛けること、ペットの寝藁（ねわら）箱への使用に至るまで幅 広い使用に役立つ。 ペットの寝藁箱に関して、手持ちの杓子や漉（こ）し器を用いる伝統的な方法 の代わりに、ペットの寝藁と砂に置かれた固形のふん便を取り除くための様々な 種類のスクリーンが採用されてきた。篩装置は、その処理の不愉快さを減じるだ けではなく、未使用の寝藁が捨てられる量を最小にすることによって無駄を減ら し、より多くの寝藁が再生利用されるようにする。そのような装置の例は米国特 許３,７９６,１８８、４,２１７,８５７、４,５０５,２２６、４,６０２,５９３ 、４,６１５,３００および４,７７１,７３１に見られる。しかしながら、これら 先行技術の寝藁箱は、様々な可動のフラップ、板および間違った底部のせいで、 使うのに非実用的かつ厄介で、作るのに過度に複雑である。また、それらは時間 をも浪費する。多くの場合、スクリーンは寝藁をトラップするための穴の空いて いないパン（皿状の器物）と組み合わせて使用される。 そのため、ある量の篩分け可能な材料を保持するのに適した一連の積み重なっ たトレイを有する篩装置を提供することが望まれている。これらのトレイの各々 は、可動部分が無いけれども、積み重ねから外して持ち上げられたとき上記材料 を篩に掛けることができる。発明の概要 この発明に従って、篩分け可能な材料を篩に掛けるための装置であって、少な くとも三つの入れ子にできるトレイを備え、各トレイは、篩分け可能な材料を保 有するように、基部と、この基部から上向きかつ外向きに突き出ている側壁とを 有し、上記トレイは、一定量の上記材料を保持することができる上記トレイの鉛 直に積み重ねられた配列を形成すべく、一つのトレイが別のトレイの上に入れ子 にされ得るように対応する縦断面を有し、各トレイの上記基部は、上記材料が通 過するのを許容し、かつ上記材料内に存在する実質的に大きい対象物の通過を妨 げるように寸法設計された複数の開口を定めるための複数のリブ手段を有し、各 トレイの上記開口は、上記トレイが入れ子にされたとき、上記トレイのうちの一 つのトレイの上記開口が少なくとも一つの他のトレイの上記リブ手段によって塞 がれるような、予め定められたパターンに配置されており、上記トレイの各々は 、上記積み重ねられたトレイのうちの一番上のトレイを持ち上げてその中の材料 が上記開口を通して通過するのを許容することによって、上記材料を篩に掛ける ことができ、残りの入れ子にされたトレイで上記材料の通過を妨げるように互い に塞ぎ合い、上記持ち上げられたトレイが全ての保有対象物の取り除き後に上記 積み重ねられた配列の一番下に戻され得るようになっている篩装置が提供される 。 上記装置は、実施形態により、上記基部の対称線に対して対称と非対称のどち らかに配置された開口を備えても良い。 上記開口が非対称に配置された場合、一つのトレイの簡単な回転によってその トレイの上記リブ手段が隣接するトレイの開口と１列に並び、上記開口に重なり 、かつ上記開口を塞ぐように、上記開口は位置決めされる。その結果、どのよう な材料のどのような通過も妨げるように、上記二つのトレイの基部が実質的に連 続的な基部を形成する。 上記開口が対称に配置された場合、上記装置は、本質的に相補的である二つの 異なるトレイ構成を備えることができる。二つの各タイプのトレイは、それらが 互いに交互に積み重ねられ得るように設けられる。このことは、上記積み重ねか らいずれか一つのトレイが取り除かれた場合、常に、各タイプの一方の、選別さ れた材料の通過を妨げるべく連続的な基部を形成するように入れ子にされた少な くとも一対のトレイが存在することを保証する。 この第２の実施形態では、二つのタイプのトレイの各々は、他方のタイプのト レイ内の開口に重なり、かつ上記開口を塞ぐように配置されたリブ手段を持つよ うに構成される。対称性は１軸以上についてでも良い。 上記第２の実施形態は、上記対称性のお陰で、上記トレイが互いに対してどの ような向きにも置かれ得るように上記トレイを構成でき、また、上記積み重ね内 の上記トレイが上記二つのタイプのトレイの間で交互に代わり、少なくとも四つ のトレイ（各対の二つ）が存在するという条件で、ユーザは上記トレイ間の相対 的な回転に関心を持たなくても良いという利点を持っている。 他方、上記装置の第１の実施形態は、ただ単一のタイプのトレイを設けること ができ、さらに、三つのトレイだけしか設ける必要がないという利点を持ってお り、この実施形態を上記第２の実施形態よりも経済的にしている。 しかしながら、三つのトレイでは、上記トレイは、回転されるか、さもなけれ ば上記リブ手段が直ぐ隣接したトレイの上記開口を塞ぐように構成されるという ことが必要である。このために、第１の実施形態の各トレイには、縁近傍に、ト レイの相対的な向き又は回転位置を示し、ユーザがトレイを容易かつ簡単に重ね ることができるようにするための取っ手又はその他の標識が設けられる。この発 明の両実施形態において、上記リブの上記開口は、均一なサイズを持ち、かつ上 記基部の過半部分を横切る格子又は配列に均一に配置されるのが望ましい。一般 的に、入れ子にされたトレイ間に全く隙間が生じないことを保証するための上記 側壁の傾斜のせいで、上記基部は上記側壁よりも厚いことが必要とされるだろう 。上記基部が過度に厚くなったり重くなったりしないことを保証するために、上 記リブ手段および上記基部を中空部品から形成することができる。上記リブ手段 は、従属するフランジによって形成された逆Ｕ字状断面を持つことができる。こ れらのフランジは、強化した格子を形成するように、上記基部の幅および長さを 横切って連続することができる。図面の説明 この発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しながら以下に説明する。図面 において、 図１は本発明の好ましい実施形態のトレイの積み重ねられた配列の平面図であ り、 図１Ａは図１のトレイの基部の部分の詳細図である。 図２は、上記トレイの積み重ねられた配列の図１における２−２線断面であり 、トレイの中に置かれた篩分け可能な材料を示している。 図３は、図１における矢印３の向きから見た上記トレイの積み重ねられた配列 の端面図であり、 図４は、図１のトレイにおける開口の変形パターンを示し、 図５は正方形トレイの積み重ねられた配列における開口の別のパターンを示し 、 図６Ａおよび図６Ｂは本発明のトレイの積み重ねられた配列のための開口のさ らに別のパターンを示している。好ましい実施形態の説明 まず図１〜図３を参照する。これらの図は、篩分け可能な材料１２を篩分けす るための装置（全体を１０で示す）の好ましい第１の実施形態を示している。こ の文脈における篩分け可能な材料は、どのような様々な理由で篩分けされること を必要とする、どのような粒状又は粒子状の材料でもあるということが理解され るだろう。例えば、同じぐらいのサイズのものを分離又は部類分けするための砂 利や砂の篩分け、原料中の固まりを破砕するための小麦粉、パン粉、砂糖、ふく らし粉又はその他の焼くための原料の篩分け、および、固形の排泄物や液状の排 泄物で凝集した寝藁を寝藁の未使用の部分から取り除き又は処分するためのペッ トの寝藁の篩分けなどである。参照の容易さおよび図示の目的のみのために、後 続の記述では材料１２としてペットの寝藁を選択している。この結果、装置１０ を寝藁箱と呼び、材料１２を寝藁１２と呼ぶことがある。 図２に示すように、装置１０は、四つの実質的に同一で互いに置換可能なトレ イを有している。これらのトレイは上から下へ２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ と符号が付されており、トレイの縦の配列又は積み重ねを形成するように、入れ 子にされ又は積み重ねられている。以下に論ずるように、この発明は、どの一つ の積み重ねにも三つ又はそれ以上のトレイ２０があること、および、寝藁１２を 保持するために、少なくとも二つの隣接するトレイが常時入れ子にされたままに なっていることを要求する。 各トレイ２０は、基部２２と、この基部２２から上向きかつ外向きに突き出て いる側壁２４とを有している。図１の実施形態では、トレイ２０は上から見て略 長方形であり、基部２２は断面において実質的に平坦である。基部は傾斜した縁 部又は湾曲部２１を有している。トレイ２０を変形したものは、例えば正方形、 円形又は六角形のトレイ２０や、曲がった又は波打つ基部２２を含んでいても良 い（隣り合うトレイが互いに適切に隣接する限り）。側壁２４はトレイ２０を積 み重ねできるように基部２２から離れて傾斜されており、その傾斜はトレイを容 易に分離できるようなものである。その結果、一番上のトレイ２０が持ち上げら れたとき、寝藁１２は側壁から基部２２へさほどの困難なく落ちる。その傾斜が 鋭くなればなるほど（すなわち鉛直に近づくほど）、トレイを適切に入れ子にす るために、側壁２４は基部２２に比して薄くならなければならない。また、側壁 ２４は、ペットの液体放出が基部２２へ通るのを避けるとともに、トレイ２０が 揺すられたとき過度のこぼれが無いように、実質的な量の寝藁１２を保持するの に十分高くあるべきである。側壁に、基部から約１１０°（すなわち鉛直から２ ０°）の傾斜と、基部２２の頂部から側壁の外縁部の縁まで測って約４インチ（ １０１．６ｍｍ）の鉛直高さとを与えることによって、良好な結果が得られた。 各トレイの基部２２には、細長い略長方形の形状をしたスロット２６の形態に なっている幾つかの開口が貫通されている。各スロット２６の均一な幅“Ｗ１” は（未使用の）寝藁１２が通過するのを許容するが、固形のふん便、排泄物又は 凝集した寝藁のような処分されるべき物品の通過を妨げるように寸法設定されて いる。よって、幅“Ｗ１”は、少なくとも寝藁の個々の微片の最大の寸法以上で あり、トラップされるべき物品よりも小さくあるべきである。約０．２インチ（ ５ｍｍ）の幅“Ｗ１”を用いることによって良好な結果が得られた。 図１の実施形態では、スロット２６は互いに平行に配され、それらの間にリブ ２８を形成している。リブ２８と開口の周りの基部２２の部分とは、開口を定め るリブ手段を形成している。長いビーム２９が各スロット２６を２分して２列の スロットを形成している。このビームは貫通口が設けられた基部２２を強化し、 リブ２８の柔軟性を減じる。スロット２６は、篩分けを容易にするとともに篩分 け中に寝藁がトラップされる基部２２上の“デッド”スポット又は領域を無くす ように、実質的に基部２２全体を縦横両方に（すなわち、図１において上から下 、左から右にそれぞれ）横切って延びるべきである。よって、この同じ理由のた めに、スロット２６は、湾曲部２１に対して可能な限り接近するように延びるべ きである。 基部２２は側壁２４よりも厚くなければならないので、リブ２８は自身の厚さ と重さを減じるために断面逆Ｕ字状に形成されている。したがって、各リブ２８ は従属する長方形のフランジを有している。 この発明の重要な面は、トレイが互いの上に入れ子にされたとき一つのトレイ のスロット２６が別のトレイの基部によって塞がれるような、予め設定されたパ ターンにあるスロット２６の配置である。例えば、図２では、トレイ２０ａとト レイ２０ｂとが重ねられたときトレイ２０ｂの基部がトレイ２０ａの基部に隣接 し、この結果、トレイ２０ｂのリブがトレイ２０ａのスロットを塞いで（すなわ ち干渉パターンを形成して）、トレイ２０ａのスロットを通して寝藁１２が通過 するのを妨げる。 一般に上記“干渉パターン”は、スロット２６を基部の中心線３０に対して平 行だが非対称に又はオフセットを与えて配置し、かつ、リブ２８の幅“Ｗ２”を スロット２６の幅“Ｗ１”と少なくとも同じ、好ましくはそれよりも大きくする ことによって得られる。スロット２６は中心線３１については対称に配置されて いる。さらに、図１Ａに示すように、スロットとリブは、リブ２８の左端が中心 線３０から距離“Ｘ”にある状態でリブ２８が中心線３０に沿って走るように配 置されるべきである。上記距離“Ｘ”はリブの幅Ｗ２とスロットの幅Ｗ１との差 の半分であるように定められるべきである。言い換えれば、リブ２８の中心線３ ３はトレイの中心線３０から、Ｗ２／２−（（（Ｗ２−Ｗ１）／２）／２）に等 しい距離“Ｙ”だけずれているべきである。分かるように、上記オフセットは、 トレイ２０のスロット２６（例えば、破線で示され、参照数字２６″で示された もの）がその上方のトレイ２０のリブ２８′と１列に並び、かつそのリブ２８′ によって覆われるようなものであるのが望ましい。代わりに、上側のトレイのス ロットは下方のトレイ２０のリブ２８によって塞がれるべきである。 よって、例えば図２中のトレイ２０ａおよび２０ｂのように、二つの同一のト レイ２０が互いに対して１８０°回転され（略水平な平面内で回転式にオフセッ トが与えられ）、入れ子にされたとき、上記干渉パターンが得られる。図２を参 照すると、もしスロット２６′の中心線が中心線３０からずらされておらず中心 線３０と同一であれば、下側のトレイ２０ｂのリブ２８は上側のトレイ２０ａの スロットを完全には塞がず、したがって、幾らかの寝藁１２がトレイ２０ａおよ び２０ｂの両方のスロット２６を通して、積層されたトレイ全体をすっかり通し て通過するであろうことが認識される。図１の実施形態では、約０．２インチ（ ５．０ｍｍ）のスロット幅Ｗ１、約０．３インチ（７．６ｍｍ）のリブ幅Ｗ２を 用いることによって良好な結果が得られた。 好ましい実施形態では、各スロット２６およびリブ２８はそれぞれ基部２２全 体を横切って均一な幅Ｗ１およびＷ２を有し、各スロットの各縁には重なりが略 同じだけある。幅Ｗ１およびＷ２は均一である必要はなく、中心線３０について 対称性が維持される限り、基部上の異なる位置では異なっていても良いというこ とが認識されるだろう。同様に、スロット２６の各辺の重なりは同一である必要 はなく、トレイに回転式にオフセットが与えられたときに干渉パターンが得られ る限り、異なっていても良い。 少なくとも各トレイの幾らかの側壁は、積み重ねから一番上のトレイを取り除 くのを容易にするための取っ手又は握りを提供するように形成されているべきで ある。ユーザの指は隣接するトレイの取っ手の間に容易に嵌まるべきである。隣 接する積み重ねられたトレイの取っ手の間の鉛直方向の間隔は傾斜角や基部２２ の厚さによって決定される。 また、上記取っ手は、開口２６とリブ２８に横方向にオフセットを与えて干渉 パターンを生成するために、積み重ねられたトレイの互いに対する向きを示すの に用いることができる。例えば、図１の実施形態のトレイ２０の取っ手３２は、 側壁２４に沿って中途までしか延びていない。ユーザは、取っ手３２が全て鉛直 に並んでいる場合、積み重ねられたトレイ２０は全く一致して並んでいる（すな わち、スロット２６が全て鉛直に１列に並んでいる）ということを知るであろう 。しかしながら、適切に働くためには、図２の積み重ねのように、各トレイが隣 接するトレイに対して１８０°に方向づけられ、取っ手３２は鉛直に並ばず、積 み重ねを降りる向きに“ジグザグ”パターンを形成しなければならない。向きを 示すものとして、他のタイプの目印、例えば付け札、色彩の配合が用いられ得る 。 既に、この発明の好ましい実施形態がどのように機能するかが認識されている かも知れない。図２に示したような、トレイ２０ａ，２０ｂ，２０ｃおよび２０ ｄが入れ子にされ、かつ方向づけられた積み重ねにおいて、寝藁１２が一番上の トレイ２０に置かれる。寝藁１２はトレイ２０ａのスロット２６のみを満たす。 トレイ２０ｂのリブ２８が積み重ねを降りようとする寝藁の通過を妨げるからで ある。ペットが寝藁箱を一旦使ったら、一番上のトレイ２０ａを積み重ねから引 き離して持ち上げ、未使用の寝藁がスロット２６を通りトレイ２０ｂの中に落ち るように、トレイ２０ｂの上方でトレイ２０ａを振り動かすことによって、固形 の排泄物と凝集した寝藁が未使用の寝藁から分離される。トレイ２０ａ内に固形 の排泄物と凝集した寝藁だけが残されたとき、それらは捨てられる。所望により 、トレイはさらに清掃され、洗われることもある。トレイ２０ａが空になると、 トレイ２０ａとトレイ２０ｄとが互いに１８０°に方向づけられることを確保し ながらトレイ２０ａをトレイ２０ｄの下方に入れ子にすることによって、トレイ ２０ａは積み重ねに戻される。トレイ２０ｂ内の寝藁が一旦使用されたら、トレ イ２０ｂについて上記操作が繰り返され、永久に続けられる。所望により、時々 追加の寝藁が足されねばならない。 これまでの記述から、この篩装置は機能するために少なくとも三つの積み重ね られたトレイ２０を有することが認識されるだろう。第三の一番上のトレイが取 り除かれているときに材料が収容されトラップされ、下側の入れ子にされたトラ ップの中に材料が篩落とされるということを保証するためには、干渉パターンを 形成する少なくとも二つの入れ子にされたトレイが存在しなければならない。 さらに、これまでの記述から、トレイ２０は長方形である必要はないことが認 識されるだろう。例えば、トレイ２０は正方形又は円形の形状を持っていても良 い。円形の形状には、要求される干渉パターンを得るために二つの隣接したトレ イ２０がどのように置かれるべきかをユーザに示すために、突起、ぎざぎざ又は その他の手段が設けられる。 また、スロット２６は、様々な形状（例えば円形、星形など）と、基部２２上 の配置を取り得る。図１の実施形態では、例えば、各細長いスロットを分解して 、非常に小さく、整列し、離間した長方形又は正方形の開口にするために、側壁 の間を走る、ビーム２９に類似した幾らかの離間したビームが設けられても良い 。同様に、図４に示すように、正方形の開口２６が互い違いに配列されたパター ンが長方形の基部２２に設けられても良い。開口のこれらの配置の両方とも、二 つのトレイに互いに回転式に１８０°のオフセットが与えられたとき干渉パター ンを提供し続けるだろう。何故ならば、上記開口は一つの中心線（つまり３０， ３０′）について非対称に配置され、かつ他の中心線３１，３１′について対称 に配置され、それらの線の両方とも基部２２自身にとって対称線だからである。 上記開口は均一のサイズで、均一の格子又は配列に配されているのが望ましい。 回転式のオフセットは、スロットが方向づけられている対称線の数と、上から 見たパンの形状とに依存して、例えば１８０°から９０°又は４５°に減じるこ とができる。図５を参照すると、正方形の開口３４の“チェッカーボード”パタ ーンが、正方形の形状をした基部２２に、二つの線、すなわち線３６および３８ について対称に配置されている。また、それらの線は基部２２のみの対称線であ る。開口３４は、中間にある充実領域として示された正方形の形状をしたリブ４ ０よりも小さくなくてはならない（このことは図４および６の実施形態にも同様 に当てはまる）。この結果、この同一のパターンを持つ二つのトレイには互いに 回転式に９０°のオフセットが与えられ（すなわち線３６，３８の交点４２の周 りに回転され）、干渉パターンを形成するように入れ子にされ得る。したがって 、大ざっぱなやり方では、スロットが基部自身の“ｎ”本の対称線について非対 称で、パンが適当な形状である場合、干渉パターンを形成するために、隣接トレ イ には１８０°のオフセットが与えられるだけで良いということが分かる。 リブ４０は、図２中に示したリブに類似して逆Ｕ字状で、フランジ４１を形成 しているということが注目される。リブ４０のフランジ４１は、基部を強化する ための交差するフランジからなる長方形の格子を形成するように、基部２２を横 切って全ての向きに延びている。別の例は、四つの対称線について配置された円 形の形状をした開口を持つ基部の例であり、４５°の回転式又は角度のオフセッ トに帰着する。この場合におけるトレイのための適切な形状は八角形である。さ らに別の例は、扇形（又はパイ形）の形状をした開口を持つ円形のトレイであり 、トレイが干渉パターンにのみ係合することを保証するための係止構造が設けら れる。 トレイの積み重ねが最小の努力で持ち上げられるように、トレイ２０は軽量で あるべきであり、同時に、篩分け可能な材料で満たされたとき又は篩分け中に歪 んだり曲がったりしないように、各トレイは頑丈であるべきであるが認識される だろう。例えば、トレイを形成するための注入モールド処理を用いることによっ て硬質プラスチックを用いることができる。注目されるように、さらに上記リブ には、過度に強度を犠牲にせずに重量を最小にするために、中空又は図２に示し たような逆Ｕ字状の構造が与えられる。 この発明を好ましい実施形態に関して説明したけれども、この発明の範囲を離 れることなく、様々な変形や修正を実行できることは当業者にとって明らかであ ろう。例えば、積み重ねられたトレイ中の各トレイは同一である必要はない。積 み重ね内に、入れ子にされたトレイの二つの変形した対、すなわち図１〜３に示 したものと類似の四つのトレイを含み、入れ子にされた対の各トレイは開口の異 なる配置を有していても良い。例えば、上記対の上側のトレイは図６Ａに示す配 置を有し、その対の下側のトレイは図６に示す相補的パターンを有していても良 い。この配置は、重なりを保証するために正方形の開口が充実正方形よりも小さ い点を除いて、互いの“白黒”反転像のようである。それだけでは、非対称性は なく、干渉性は一つのトレイの回転によっては得られない。その代わりに、干渉 パターンは両方のトレイが図６Ａおよび６Ｂに示す向きで入れ子にされたときに 形成されるということが認識されるだろう。この変形例の利点は、どの一つのト レイの開口の配置も、どの中心線についても対称又は非対称である必要がなく、 様々な形状およびデザインで開口を作るための広い自由度（例えば、猫の顔の輪 郭に似ること）を提供することである。少なくとも、正方形の基部が用いられ、 二つの対称線がある場合、ユーザはトレイの正しい向きについて悩む必要はない 。この変形例の欠点は、一つの積み重ねのための一組のトレイを生産するための 一つの型に比して二つの異なる型を要求するために、製造コストにある。また、 積み重ねにつき、三つではなく、少なくとも四つのトレイが要求される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＡＺ，ＶＮ 【要約の続き】 々な材料を篩に掛けるために用いられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．篩分け可能な材料を篩に掛けるための装置であって、少なくとも三つの入れ 子にできるトレイを備え、 各トレイは、篩分け可能な材料を保有するように、基部と、この基部から上向 きかつ外向きに突き出ている側壁とを有し、上記トレイは、一定量の上記材料を 保持することができる上記トレイの鉛直に積み重ねられた配列を形成すべく、一 つのトレイが別のトレイの上に入れ子にされ得るように対応する縦断面を有し、 各トレイの上記基部は、上記材料が通過するのを許容し、かつ上記材料内に存 在する実質的に大きい対象物の通過を妨げるように寸法設計された複数の開口を 定めるための複数のリブ手段を有し、 各トレイの上記開口は予め定められたパターンに配置されて、上記トレイは予 め定められた向きで一つのトレイが別のトレイの上に入れ子にされたとき、上記 トレイのうちの一つのトレイの上記開口が少なくとも一つの他のトレイの上記リ ブ手段によって塞がれるようになっており、 上記トレイの各々は、上記積み重ねられたトレイのうちの一番上のトレイを持 ち上げてその中の材料が上記開口を通して通過するのを許容することによって、 上記材料を篩に掛けることができ、上記積み重ねられたトレイのうちの残りの入 れ子にされたトレイで上記材料の通過を妨げるように互いに塞ぎ合い、上記持ち 上げられたトレイが全ての保有対象物の取り除き後に上記積み重ねられた配列の 一番下に戻され得るようになっている篩装置。 ２．請求項１の篩装置において、開口の上記予め定められたパターンは、上記基 部に、この基部の少なくとも一つの対称線について非対称に配置されている篩装 置。 ３．請求項２の篩装置において、上記鉛直に積み重ねられた配列内の隣接した上 側および下側のトレイは、各隣接したトレイの開口の上記非対称な配置が上記積 み重ねられた配列の鉛直軸の周りに回転式にオフセットを与えられて、隣接した 上側のトレイ内の開口が隣接した下側のトレイのリブ手段によって塞がれるよう になっているという態様で、互いに入れ子にされている篩装置。 ４．請求項３の篩装置において、上記トレイの各々の上記開口は“ｎ”本の対称 線について非対称に配置され、上記トレイは１８０°／ｎの倍数の角度のオフセ ットで入れ子にされ得る篩装置。 ５．請求項３の篩装置において、上記リブ手段は略均一なサイズであり、上記開 口は略均一なサイズであり、各リブ手段は少なくとも一つの開口と同じくらい大 きい篩装置。 ６．請求項５の篩装置において、上記開口は上記基部の過半部分にわたって、均 一に間隔を持たせられている篩装置。 ７．請求項６の篩装置において、上記開口は、互いに略平行に配置され、実質的 に上記基部を横切って延びる細長い長方形のスロットからなる篩装置。 ８．請求項７の篩装置において、上記開口は略正方形であり、上記リブ手段は実 質的に正方形であって上記開口よりも大きい寸法のものである篩装置。 ９．請求項６の篩装置において、各リブ手段は各開口よりも大きく、それにより 、一つのトレイの各開口は隣接するトレイのリブ手段によって全ての辺で重なら れる篩装置。 １０．請求項６の篩装置において、上記開口は長方形の格子内に配置され、上記 長方形の格子の一つの軸と平行に走る上記基部の一つの対称線について非対称に 配置され、上記積み重ねられた配列内の隣接したトレイの各対は上記配列の鉛直 軸の周りに１８０°だけ回転式にオフセットが与えられて、上記トレイの各対の 一方のトレイの上記開口は上記対の他方のトレイのリブ手段によって塞がれてい る篩装置。 １１．請求項５の篩装置において、各リブ手段は、上記トレイを形成する材料の 体積を減じるように実質的に中空になっている篩装置。 １２．請求項１１の篩装置において、各リブ手段は、逆Ｕ字状を形成する従属す るフランジを持っている篩装置。 １３．請求項１２の篩装置において、上記フランジは、強化した格子を形成する ように、各基部の下面を連続的に横切っている篩装置。 １４．請求項３の篩装置において、上記基部は平面状であり、上記側壁は上記基 部から約１１０°だけ離れて傾斜している篩装置。 １５．請求項１４の篩装置において、上記トレイは互いに実質的に同一であり、 各トレイの少なくとも一つの取っ手手段が、ユーザに対して上記隣接したトレイ が回転式にオフセットを与えられているかどうかを示すための標識を含んでいる 篩装置。 １６．請求項３の篩装置において、各側壁の上側の外縁部は、ユーザが上記積み 重ねられた配列から一つのトレイを持ち上げるための取っ手手段を形成している 篩装置。 １７．請求項１６の篩装置において、各トレイの少なくとも一つの取っ手は横方 向にオフセットを与えられている篩装置。 １８．請求項３の篩装置において、ペット用に寸法設定されたペット寝藁容器を 備え、地面に置かれるようになっている篩装置。 １９．請求項１の篩装置において、鉛直に入れ子にされた二対のトレイが設けら れ、トレイの各対の上側のトレイ内の開口は、上記対の他方のトレイのリブ手段 によって塞がれる予め定められた開口のパターンを有している篩装置。 ２０．請求項１９の篩装置において、トレイの各対は上側のトレイと下側のトレ イとを備え、上記上側のトレイは互いに実質的に同一であり、上記下側のトレイ は互いに実質的に同一である篩装置。 ２１．請求項２０の篩装置において、各トレイの上記開口は少なくとも一つの対 称線について対称であり、各トレイの上記開口は、上記それぞれのトレイの上記 基部の過半部分にわたって均一に間隔を持たされている篩装置。 ２２．請求項２１の篩装置において、各トレイの上記開口は互いに実質的に平行 に配置されかつ均一に間隔を持たされており、これに対応して上記リブ手段は互 いに平行で均一に間隔を持たされた長方形のストリップからなる篩装置。 ２３．請求項２１の篩装置において、各トレイの上記開口は略正方形であり、上 記リブ手段は実質的に正方形であって上記開口よりも大きい寸法のものであり、 上記リブ手段と上記開口との両方が上記基部の二つの垂直な対称線について対称 に配置されている篩装置。