JPH09500275A - バシルスチューリンゲンシス単離体及び毒素 - Google Patents

バシルスチューリンゲンシス単離体及び毒素

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JPH09500275A JP7504704A JP50470495A JPH09500275A JP H09500275 A JPH09500275 A JP H09500275A JP 7504704 A JP7504704 A JP 7504704A JP 50470495 A JP50470495 A JP 50470495A JP H09500275 A JPH09500275 A JP H09500275A
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Abstract

(57)【要約】 開示され請求されているのは、双翅類及び/又はコーンルートウォーム活性を有しているB.t.PS92J、B.t.PS196S1、B.t.PS201L1、及び B.t.PS201T6と命名される新規なバシルス チューリンゲンシス単離体によって造られる毒素である。このように単離体又はその突然変異体は、そのような害虫を抑制するのに使用できる。更に、請求されているのは、他の宿主中で発現することが出来るこれらのδ-エンドトキシンをコードしている、新規な遺伝子である。そのような宿主中でのδ-エンドトキシンの発現は、そのような宿主の環境中の感受性の昆虫害虫を抑制することを生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 バシルス チューリンゲンシス単離体及び毒素 関連出願に対するクロスリファレンス 本願は、現在放棄されている1991年1月29日出願の米国出願番号07/647.399の 一部継続出願である、現在放棄されている1991年5月28日出願の米国出願番号07 /708,266の一部継続出願である、1991年8月21日出願の継続中の米国出願番号07 /746,751の分割出願である、1992年11月17日に出願された継続中の出願番号07/9 77,350の一部継続出願に対応する。これはまた、1993年7月15日に出願された継 続中の米国出願番号08/093,199の一部継続出願にも対応する。 発明の背景 土壌微生物バシルス チューリンゲンシス(B.t.)は、グラム陽性の胞子形成 性の細菌であって、パラ胞子性の結晶蛋白質封入物によって特徴づけられる。こ れらの封入物はしばしば顕微鏡的に区別される形状の結晶として見える。この蛋 白質は害虫に非常に毒性であり得、そしてそれらの毒性活性が特異的である。あ る種のB.t.毒素遺伝子は、単離され配列が決定され、そして組替えDNAに基づ くB.t.生成物が作られ、使用の為に認可されている。更に、遺伝子工学技術の使 用によって、B.t.エンドトキシン(内毒素)を農業環境に配達するための新し い方法が開発中であり、それには昆虫抵抗性の為にエンドトキシン遺伝子が遺伝 子工学処理された植物を使用すること、及びB.t.エンドトキシン配達ビヒクルと しての安定化された無傷(細胞壁が破壊されていない)微生物細胞を使用するこ とが含まれる(ガエルター.F.H.,L.キム[1988]TIBTECH 6:S4-S7)。従って、単 離されたB.t.エンドトキシン遺伝子は、商業的に貴重なものとなりつつある。 最近の十年間に至るまでは、B.t.殺虫剤の商業的な使用は鱗翅類の害虫(シャ クトリムシ(caterpillar)類)の狭い範囲に主として制限されてきた。B.チュー リンゲンシス subsp.(亜種)クルスタキの胞子及び結晶の製造は鱗翅類害虫に 対する商業的な殺虫剤として何年も使用されてきた。例えば、B.チューリンゲン シス Var.クロスタキ HD-1は、多くの鱗翅類昆虫の幼虫に対し毒性であるδ -エンドトキシンと呼ばれる結晶を生じる。 しかし最近、研究者らはずっと広い範囲の害虫に対する特異性を有しているB. t.殺虫剤を発見した。例えば、B.t.の他の種、即ちイスラエレンシス及びテネブ リオニス(a.k.a.B.t.M-7,a.k.a.B.t.サンディエゴ)がそれぞれ双翅類およ び鞘翅類目の昆虫を抑制するために商業的に使用されてきている(ガエルトナー ,F.H.[1989]『殺虫蛋白質に対する細胞配達系:生きている及び生きていな い微生物類』Controlled Delivery of Crop Protection Agents,R.M.ウィルキンズ,編,テイラー及びフランシス,ニューヨ ーク及びロンドン,1990,245-255ページ)。また、コーチ,T.L.(1980)『バシ ルス チューリンゲンシス var.イスラエレシシスのモスキート病原性』Develop ments in Industrial Microbiology 22:61-76,ビーグル.C.C.,(1978)『アグ ロエコシステム(農業生態系)中のエントモゲナス(虫生)細菌の使用』Develo pments in Industrial Microbiology 20:97-104。クレイグ,A.,A.M.ハンガー ,G.A.ランゲンブルク,W.シュネッター (1983)Z.ang.Ent.96:500-508,はバ シルス チューリンゲンシス var.テネプリオニスを記載しており、これは報告に よると鞘翅目中の二つの甲虫に対し活性である。これらはコロラド・ポテト・ビー トル、レプティノタルサ・デセムリネアタ(Leputinotarsa decemlineata)及びア ゲラスティカ・アルニ(Agelasticaalni)である。 最近、B.t.の新しいサブスビーシーズ(亜種)が同定され、活性δ -エンドト キシン蛋白質に対し役割を担っている遺伝子が単離された(ホフテ,H.,H.R.ホ ワイトレー[1989]Microbiological Reviews 52(2):242-255)。ホフテ及びホワイ トレーは、B.t.結晶蛋白質遺伝子を4つの主要な類に分類した。それらの類は、 Cry I(鱗翅類特異的)、Cry II(鱗翅類及び双翅類特異的)、CryIII(鞘翅類 特異的)、Cry IV(双翅類特異的)。他の 害虫に対し特異的に毒性の菌株の発見が報告されている(フェイテルソン,J.S .,J.ペイン,L.キム[1992]Bio/Technology 10:271-275)。 大腸菌中のB.t.結晶蛋白質遺伝子のクローニングと発現は、出版された文献中 に記載されている(シュネップ,H.E.,H.R.ホワイトレー[1981]Proc.Nat l.Acad. Sci.USA 78:2893-2897)。米国特許4,448,885及び米国特許4,467,036 は、両方とも大腸菌中のB.t.結晶蛋白質の発現を開示している。米国特許4,797, 276及び4,853,331は、種々の環境中で鞘翅類害虫を抑制するのに使用することが 出来るB.チューリンゲンシス菌株サンディエゴ(a.k.a.B.t.テネブリオニス, a.k.a.M-7)。米国特許4,918,006は双翅類に対し活性を有するB.t.毒素を開示 している。米国特許4,849,217はアルファルファ・ウィービル(alphalfa weevil) に対し活性を有するB.t.単離体を開示している。米国特許5,151,363と米国特許4 ,948,734は、線虫に対し活性を有するB.t.のある種の単雌体を開示している。広 範な研究を行い資源を投資した結果、他の特許が新しいB.t.単離体及びB.t.単雌 体の新しい用途について発行されている。しかしながら、新しいB.t.単離体及び 既知のB.t.単離体の新しい用途の発見は、経験的な予想の出来ない技術分野のま まである。 双翅類の昆虫は大変な厄介者であるとともにマラリヤ、糸状虫症、ウマ脳炎、 及びイヌの糸状虫などの多くのヒ ト及び動物のベククー(運び屋)である。双翅類目の昆虫に対するB.t.δ-エン ドトキシンの活性スペクトラムは、蚊に対する活性並びにブラックフライ(ブヨ )に対する活性を含んでいる。上記のコーチ、上記のビーグルを参照。 蚊及びアラックフライを殺すことが知られている二つのB.t.の変種は、B.t.イ スラエレンシス(israelensis)(B.t.i.)(ゴールドバーグ,L.J.、J.マルガ リット[ 1977] Mosquito News 37:355-358)及びB.t.モリソニ(morrisoni)(B.t. m.) (バドゥア,L.E.、M.オオバ、K.アイザワ[ 1984]、J.Invertebrat.Pat hology 44:12-17)である。これらのB.t.は、標的でない生物に有害ではなく ( ムラ,M.S.、B.A.フェデリッチ、H.A.ダルワゼー[1982]Environmental Ent omology 11:788-795)、そして双翅類害虫の統合的なマネージメントにおいて重 要な役割を果たす。これらは都市区域に於いて使用されるために安全であり、他 の種に害を与えずに水性の環境中で使用することができる。 双翅類の害虫は又、家禽および牧畜産業に於いて主要な問題でもある。ウシの 重大な害虫であるホーンフライは幼虫段階でB.t.によって殺される(テメイヤー ,K.B.[1990]『ハエ抑制の為のバシルス チューリンゲンシスの可能性』 Fif th International Colloqiumu on Invertebrate Pathology and Microbial Cont rol,Society for Invertebrate Pathology,352-356)。ヨーロッパ特許出願90307204.9(公開 番号0 409 438)は、バシルスチューリンゲンシスの双翅類活性単雛体PS71M3と PS123D1を開示している。 ハエは殆どどこにても見いだすことが出来る種類の豊富な生物である。これら は通常は厄介者となる多数で発生する。双翅類の多くは害虫であると考えられ、 経済的に重要なものである。幾つかの成虫種は吸血性であり、ヒト及び家畜動物 に対し刺激を生じる。他の物は残飯にたかるハエであって、機械的に生物及び病 原体を移動させ、それが食物を汚染する。両方の種類のハエは、例えばマラリヤ 、黄熱病、フィラリア、スリーピングシックネス(眠り病)、腸チフス、及び赤 痢などの病気の重要な運び屋である。幾つかの種の幼虫は主要な農作物の害虫で ある。幼虫は種子、根、葉及び果実等の植物の全ての部分上で餌を食べることが 出来る。ある種の幼虫は菌類(茸)を食べ、マッシュルームの生産に損害を生じ る。幼虫は動物中で発生する時に家畜動物を刺激し得る。双翅類の成虫形及び幼 虫形の両方がヒト及び農業に於いて害虫と考えられる。 イエバエ(ムスシダエ科)は双翅類目からの重要な害虫である。これらは厄介 者と考えられ、ヒト及び動物の病気の運び屋である。それらがゴミ箱及び排泄物 上で歩いて餌を取る習慣、及び人間及び食べ物上を歩いてそし て餌を取る習慣は、それらを病気の伝播に対する理想的な媒体としている(メト カルフ,C.及びフリント,W.1962.「破壊的及び有用な昆虫」(Destructive an d Useful Insects),マグローヒルブックカンパニー(McGraw-HiII Book Co.),ニ ューヨーク州,1030-1035ページ)。イエバエは又、動物に対し害虫であり、開い た傷を通して病気を伝播させる。ムスシダエ科はリトルハウスフライ、フェース フライ、ステーブルフライ、及びホーンフライを含み、これらの全ては家畜に対 し害虫である。これらの種は、ウシ、家禽、ウマおよび他の種類の家畜の害虫で ある。これらは堆肥及び動物の近くに位置する腐った藁中で繁殖する。ホーンフ ライ及びステーブルフライは、咬みつくハエであり、酪農の牛にストレスを生じ 、ミルク生産を減少させる。ムスシダエ科は、国内及び世界中で経済的な問題を 生じていると考えられる。 リーフマイニングフライは、ジャガイモ、トマト、及びセロリなどの経済的に 重要な作物に対し損傷と収量の損失を生じる。双翅類のリーフマイナー(ハモグ リムシ)も装飾的な花産業に於ける主要な害虫と考えられる(パレラ,M.P.[1 987]『Bioligy of Liriomyza』Ann.Rev.Entomol.32:201-224)。最も一般的 なリーフマイナー(ハモグリムシ)は、アグロマイジダエ(Agromyzidae)科に見 いだされるが、アンソミイダエ(Anthomyiidae)科、ドロソフィリダエ(Drosophil idae)科及びエフィドリダ エ(Ephydridae)科もリーフマイニングフライ(ハモグリハエ)を含有している( ヘスペンハイド,H.A.[1991]『葉潜り昆虫の生態学(Bionomics of leafmining insects)』Ann.Rev.Entomolo.36:535-60) 。リリオマイザ属中のハエ(セル ペンティン(曲がりくねった)リーフマイナーズとしても知られている)はそれ らの世界中に広がった分布、雑食性、及び殺虫剤に対する抵抗性の為に特に重要 である。カリフォルニア州に於いて、菊の産業は1981年と1985年の間にリリオマ イザ・トリフォリイ(Liriomyza trifolii)に対しおよそ9300万ドルを失った。 また、B.t.製品が非常に貴重であるヘッシンフライ(Hessian fly)、メドフラ イ(Medfly)及びメックスフライ(Mexfly)などの植物害虫の双翅類も存在する。 別の重大な植物の害虫は、コーンルートウォーム(corn rootworm)である。 コーンルートウォームは鞘翅類害虫である。コーンルートウォーム(ディアブロ ティカ種)の幼虫によって根が食べられるために、毎年米国のトウモロコシ作物 に対し大きな損害が生じている。コーンルートウォームの3つの主要な種は、ウ エスタンコーンルートウォーム(ディアブロティカ・ヴィルジフェラ・ヴイルジフ ェラ Diabrotica virgifera virgifera)、ノーザンコーンルートウォーム(デ ィアブロティカ・バルベリ Diabrotica barberi)、及びサザンコーンルートウォ ーム(ディアブロティカ・ウンデシムプンクタタ・ ホワルディ Diabrotica undecimpunctata howardi)は米国のトウモロコシに対 し程度の異なる損害を生じている。コーンルートウォームを抑制するための毎年 の殺虫剤のコスト及びコーンルートウォームにより生じた毎年の作物の損失は、 毎年米国に於いて合計1兆ドルを超えている(メイカーフ,R.L.[1986]「ディ アブロティカ害虫試験法(Methods for the Study of Pest Diabrotica)」,ドリ サン,J.L.及びT.A.ミラー[編],Springer-Verlag,ニューヨーク州ニューヨー ク,vii-xvページ)。米国でおよそ2億5000万ドルに値する殺虫剤がコーンルー トウォームを抑制するために毎年適用されている。中西部では6000万ドル及び40 00万ドルに値する殺虫剤が、それぞれアイオワとネブラスカで1990年に適用され た。殺虫剤の使用をもってしても、ルートウォームは毎年約7億5000万ドルに値 する作物の損害を生じ、中西部に於いてこれらを最も重大なトウモロコシの昆虫 害虫にしている。 各ディアブロティカ種のライフサイクルは類似している。コーンルートウォー ムの卵は土壌中に産み落とされる。新たに孵化した幼虫(第1齢)は、地面の中 に留まり、より小さな枝分かれしたトウモロコシの根を食べる。ウエスタンコー ンルートウォーム及びノーザンコーンルートウォームの最後の齢は、植物に水及 び鉱物元素を輸送する内部の根の組織に侵入する。殆どの場合に於いて 幼虫は根の最も新しい成長した所を食べるために移動する。幼虫により根の中に トンネルが作られることは、根の表面上に茶色な細長い傷として、根の中のトン ネルとして、又は異なる程度の刈込みとして観測できる損傷を生じる。刈込まれ た根を有する植物は、大雨と強い風を伴う嵐の後に、通常は抜き取られてしまう 。サザンコーンルートウォームの幼虫は、ウエスタンコーンルートウォーム及び ノーザンコーンルートウォームの幼虫と同様な方法で根を食べる。サザンコーン ルートウォームの幼虫は又、茎が土壌面近くにある間に茎の成長点をも食べるの で、植物は枯れて死んでしまい得る。 約3週間食べた後に、コーンルートウォーム幼虫は根を離れ、土壌中で蛹にな る。成虫の甲虫は土壌から出現し、そしてトウモロコシの花粉、及び他の多くの 種類の花粉、並びにトウモロコシの毛を食べる。緑色の毛を食べることは、受粉 作用の水準を減少し得るものであり、穀物の苗が少なくなり、収穫量が少なくな る。ウエスタンコーンルートウォームの成虫もトウモロコシの葉を食べ、これも 植物の成長を遅くするか、又はまれにはある種のトウモロコシ植物を枯れさせて しまう。 トウモロコシに於けるコーンルートウォームの被害を抑制するための現在の方 法は、作物の輪作及び殺虫剤の適用に限られている。しかし、農場の利用に対す る経済的な要求は、作物の輪作の使用を制限する。更に、ノー ザンコーンルートウォームの二年間の体眠期(即ち、越冬)の出現傾向は、幾つ かの区域に於ける輪作を混乱させている。 コーンルートウォームを抑制する殺虫剤の使用は幾つかの欠点を有している。 殺虫剤の連続した使用は抵抗性の昆虫が発生することを可能にする。極端に高い 幼虫の存在密度、大雨、及び殺虫剤の適用用具の不適切な検定(キャリブレーシ ョン)等の状況では、抑制がうまくいかない。殺虫剤の使用はしばしば土壌の汚 染及び地上及び地下の水源の汚染等の環境的心配を生じる。殺虫剤を用いて作業 することは、適用する人に対する危険も生じる。 発明の簡単なまとめ 本発明は、毒素に関し、バシルス チューリンゲンシス単離体から得られる毒 素をコードした遺伝子に関する。これらの毒素は、双翅類及び鞘翅類の害虫に対 し有利な活性を有している。特定すると、バシルス チューリンケンシス単離体 及び毒素は、イエローフィーバーモスキート(エジプロシマカ)のアエデス アエ ジブチ(Aedes aegypti)、イエバエのムスカ ドメスティカ(Musca domestica)、 リーフマイニング(葉潜り)ハエのリリオマイザエ トリホリイ(Liriomyza trif olii)及びウエスタンコーンルートウォームに対し活性であることがわかった。 より詳しくは、本発明は、B.t.PS92J、B.t.PS196S1、 B.t.PS201L1、及び B.t.PS201T6と命名される、新規なB.t.単離体及びそれら の突然変異体、及びそれらのB.t.単離体から得ることが出来、双翅類及び/又は 鞘翅類害虫に対し活性である蛋白質をコードする新規なデルタエンドトキシン遺 伝子に関する。 双翅類害虫を抑制する時、バシルス チューリンゲンシス単離体又はそこから の毒素は、ゴミ、堆肥、水、植物及び他の表面の為のスプレーとして用いること ができる。これらはまた家畜化された動物及び家畜の為のエサ桶として使用する ことが出来る。トランスジェニックな(毒素を外来遺伝子として組込んだ)植物 及び種子は、茎、葉、及び種子を食べる蛆の抑制の為に使用することが出来る。 種子は、単離体の又は単離体からの毒素のスラリーで処理することが出来る。 コーンルートウォームの抑制の為には、トランスゲニックな植物が好ましい毒 素配達方法である。土壌に対する適用もなされうる。 更に、本発明は、実質的に無傷の細胞(細胞壁が破壊されていない細胞)が標 的害虫の環境に適用された時に、その殺虫活性を長くする為に、本発明の遺伝子 を含有している実質的に無傷のB.t.細胞又は組替え細胞を処理することを含んで いる。そのような処理は化学的又は物理的手段、又は化学的手段及び物理的手段 の組合わせによるものであり得るが、その処理技術は殺虫剤の性質に悪 影響を与えず、殺虫剤を保護する細胞の能力を減少させないものである限り、可 能である。処理された細胞は、殺虫剤毒素の保護被膜として作用する。毒素は標 的害虫によって摂取されると、そのまま作用を発揮できる。 図面の簡単な記載 図1は蚊に対し活性のB.t.菌株のアルカリ可溶性蛋白質を示す標準SDSポリア クリルアミドゲル(電気泳動)の写真である。 配列の簡単な記載 SEQ ID No.1は、本発明に従って使用されるオリゴヌクレオチドブローブであ る。 SEQ ID No.2は、本発明に従って使用されるB.t.ブライマーである。 SEQ ID No.3は、本発明に従って使用される3'の逆オリゴヌクレオチドプライ マーである。 SEQ ID No.4は、本発明に従って使用される遺伝子特異的プライマーである。 SEQ ID No.5は、本発明に従って使用されるプロモーター配列プライマーであ る。 SEQ ID No.6は、30kDaの201T6毒素をコードしているヌクレオチド配列である 。 SEQ ID No.7は、30kDaの201T6毒素の導き出されるアミノ酸配列である。 SEQ ID No.8は、約25kDaの切断した201T6毒素のアミ ノ酸配列である。 SEQ ID No.9は、30kDaの201T6毒素のN-末端アミノ酸配列である。 SEQ ID No.10は、本発明に従って使用されるオリゴヌクレオチドプローブであ る。 発明の詳細な開示 本発明は、新規なB.t.単離体並びにB.t.毒素、及びこれらの毒素をコードする 遺伝子に関する。B.t.単離体とそれらの毒素は、双翅類及び/又は鞘翅類活性を 有することがわかった。全ての単離体は双翅類活性を有し、本明細書で記載のあ る種の単離体は鞘翅類活性も有している。 本発明に従って有用な特定のバシルス チューリンゲンシス単離体は、生物学 的に純粋な形態で次の特徴を有している。 本発明の新規なB.t.単離体及びその突然変異体は標準の既知の培地及び醗酵技 術を用いて培養できる。醗酵サイクルが完了すると細菌はまずB.t.胞子及び結晶 を、この分野で良く知られた手段によって発酵ブロスから分離することによって 収穫できる。回収されたB.t.胞子及び結晶は特定の標的害虫に対し取扱いと適用 を容易にするために表面活性剤、分散剤、不活性担体及びその他の成分を添加す ることにより水和粉末、液体濃縮物、顆粒、又は他の処方に処方できる。これら の処方剤及び適用手順は全てこの分野で知られており、市販の菌株で用いられて いる。新規なB.t.単離体及びその突然変異体は、双 翅類の害虫及び/又はコーンルートウォームを抑制するのに使用出来る。本明細 書でコーンルートウォームと言うときは、幼虫の段階を含めたその種々の生命段 階のものをさしている。 本発明の培養基はアメリカ合衆国61604イリノイ州ペオリア、ノースユニバー シティーストリート1815のノーザンリージョナルリサーチセンター、リサーチサ ービスパテントカルチャーコレクション(NRRL)に寄託された。 これらの培養基は37 CFRの1.14及び35 U.S.C 122のもとで特許商標庁長官によ り権限ありと決定されたものは、その特許の継続中に培養基を入手できることが 保証されるという条件下で寄託されている。これらの寄託物は本出願又はその子 孫の出願の対応が出願されている国々の外国法令で要求されるならば入手できる 。しかし寄託物の入手可能性は行政行為によって付与された特許権を侵害して発 明を実施する権利を構成するものではないことが理解されるべきである。 さらにこれらの培養基は微生物寄託に対するブタペスト条約の規定に従って、 貯蔵され一般公衆に入手可能とされる。即ちこれらは寄託物の寄託試料の提供の 最も最近の要求後少なくとも5年間の期間、そしていかなる場合にも寄託日後少 なくとも30年の期間、又は培養基を開示して発行され得るあらゆる特許の権利行 使可能な期間、寄託物を生きたまま、そして汚染されないように保つために全て の必要な注意をもって保存される。寄託者は、寄託物の状態の為に要求された時 に、寄託所が試料を提供することが出来ないならば、寄託物を置き換える義務を 有することを認める。この培養基寄託物の一般への入手可能性についての全ての 制限は、開示する特許の付与によって永久に取除かれる。遺伝子と毒素 本発明に従う遺伝子と毒素は本明細書に開示される全長の配列のみならず、こ れらの配列の断片、バリアント、突然変異体、又は融合蛋白質であって、特定し てここに例示している毒素の特徴的な殺虫活性を保有しているものも含んでいる 。本明細書で使用する遺伝子の「バリアント」又は「バリエーション」という用 語は、同じ毒素をコードするヌクレオチド配列、又は殺害虫活性を有する均等な 毒素をコードするヌクレオチド配列をさす。本明細書で使用する「均等な毒素」 とは、特許請求される毒素として標的害虫に対し同じ又は本質的に同じ生物活 性を有する毒素をさす。 当業者には活性毒素をコードする遺伝子は幾つかの手段を通じて同定でき得る ことが明らかである。特定の遺伝子は上に記載される培養基寄託所から得ること ができる。これらの遺伝子又はその一部分又はそのバリアントは例えば遺伝子マ シシの使用によって合成的に造ることもできる。こらの遺伝子のバリエーション (変異体)は、点突然変異体を造る標準の技術を使用して容易に構築できる。又 これらの遺伝子の断片は標準の手順に従って市販されたエクソヌクレアーゼ又は エンドヌクレアーゼを使用して造ることができる。例えばBal31等の酵素又は部 位特異的突然変異誘発を、これらの遺伝子の末端からヌクレオチドを系統的に切 り取る為に使用することが出来る。また活性断片をコードする遺伝子は種々の制 限酵素を使用して得ることができる。これらの毒素の活性断片を直接得る為に蛋 白分解酵素を使用できる。 均等な毒素及び/又はこれらの均等な毒素をコードする遺伝子も本明細書に提 供ざれる技術を使用してB.t.単離体及び/又はDNAライブラリーから見つけるこ とができる。天然に存在する本発明の殺虫毒素を得る為の幾つかの方法がある。 例えば本明細書に開示され、特許請求される殺虫毒素の抗体は蛋白質の混合物か ら他の毒素を同定及び単離するために使用できる。特定していえば、最も一定で 最も他のB.t.毒素と区別される殺虫毒素蛋白 に対し抗体を生じさせ得る。これらの抗体を次にイムノプレシピテーション、エ ンザイムリンクトイムノソルベントアッセイ(エリザ:ELISA) 又はウエスタンプ ロッティングによって特徴的な活性を有する均等な毒素を特定的に同定するため に使用できる。本明細書に開示される毒素又は均等な毒素、又はこれらの毒素の 断片に対する抗体はこの分野の標準手順を使用して容易に製造できる。これらの 毒素をコードする遺伝子は次に微生物から得ることができる。 例示される毒素の殺虫活性を保持する断片と均等物は本発明の範囲内である。 また、遺伝子コードの縮重(redandancy)のため種々の異なるDNA配列が本明 細書に開示されるアミノ酸配列をコード出来る。同じ又は本質的に同じ毒素をコ ードしているそれらの別のDNA配列を創造することは当業者の容易になしうる 範囲内のことである。それらの変異体DNA配列は、本発明の範囲内である。本 明細書で使用する「本質的に同じ」配列とは、殺虫活性に事実上影響を与えない アミノ酸の置換、欠失、付加、又は挿入を有している配列をさしている。殺虫活 性を保持している断片もこの定義に含まれる。 本発明の毒素及び遺伝子を同定する別の方法は、オリゴヌクレオチドプローブ を使用することを通じて行なう事である。これらのプローブは検出できる手段を 有するヌクレオチド配列である。この分野で良く知られるよう にもしプローブ分子及び核酸試料が2つの分子の間で強い結合を形成することに よってハイブリッド形成するならば、プローブと試料は実質的に相同性を有する と推定する十分な理由が有り得る。プローブの検出可能な手段はハイブリダイゼ ーションが生じたかどうかを既知の方法で決めるための手段を提供する。そのよ うなプローブ分析は本発明の毒素をコードする遺伝子を同定するための迅速な方 法を提供する。本発明に従ってプローブとして使用されるヌクレオチドセグメン トは、標準手順を使用してDNAシンセサイザーの使用により合成できる。これら のヌクレオチド配列は、本発明の遺伝子を増幅する為にPCRプライマーとして も使用できる。 本発明のある種の毒素は、本明細書に特定して例示されている。これらの毒素 は、本発明の毒素の単なる例示であるので、本発明が更に、例示された毒素の同 じ又は本質的に同じ殺虫活性を有しているバリアント又は均等の毒素(及び均等 の毒素をコードしているヌクレオチド配列)を含むことは明らかである。これら の均等な毒素は例示された毒素とアミノ酸の相同性を有し得る。このアミノ酸相 同性は、典型的には75%より大きく、好ましくは90%よりも大きく、最も好まし くは95%よりも大きい。アミノ酸相同性は、生物活性の原因となっている毒素の ある種の臨界領域、又は生物活性に対し究極的に責任のある3次元立体配置の決 定に関与するある種の毒素 の臨界領域に於て最も高いであろう。この点に関してある種のアミノ酸置換は、 これらの置換が活性に対し臨界でない領域に於けるもの、又は分子の3次元立体 配置に影響を与えないコンザーバティブなアミノ酸置換であるならば、受け入れ られ、そして期待される。例えばアミノ酸は次のクラスに分類される。非極性、 電荷のない極性、塩基性及び酸性。置換が化合物の生物活性を実質的に変更しな い限り、一つの類のアミノ酸が同じタイプの別のアミノ酸と置き換えられるコン ザーバティブな置換は本発明の範囲内に入る。表2は各クラスに属するアミノ酸 の例を挙げている。 ある場合には、非コンザーバティブ置換もなされ得る。臨界的な要因はこれら の置換が毒素の生物活性を有意義に減少してはならないということである。 本発明の毒素は、上に記載された、毒素封入物の形状及び位置の点でも特徴付 けることが出来る。組替え宿主 本発明の単離体が宿す毒素をコードする遺伝子は広範囲な微生物又は植物宿主 中に導入できる。毒素遺伝子の発現は、直接又は間接に、殺虫剤の細胞内生産及 び維持を生じる。適当な微生物宿主、例えばシュードモナスでは微生物は害虫が 増殖し、そしてその害虫によって摂取される、害虫のいる場所に適用できる。そ の結果害虫が抑制される。別の方法として、毒素遺伝子を宿している微生物は、 毒素の活性を長引かせ、細胞を安定させる条件下で処理できる。毒性活性を維持 する処理された細胞は次に標的害虫の環境に適用できる。 B.t.毒素遺伝子が適当なベクターを経由して微生物宿主に導入され、そしてそ の宿主が生きている状態で環境に適用される場合には、ある種の宿主微生物が使 用されることが必須である。微生物宿主は1又はそれ以上の問題の作物の「植物 界(phytosphere)」(フィロプレイン、フィロスフェアー、リゾスフェア及び /又はリゾプレイン)を占めることが知られているものが選択される。これらの 微生物は野性型の微生物と特定の環境(作物及び他の昆虫の生息地)中で巧く競 争できるように選ばれ、ポリペプチド殺虫剤を発現する遺伝子の安定な維持と発 現を提供し、そして望ましくは環境中に於ける分解及び不活性化から殺虫剤の保 護の改良を提供する。 数多くの微生物が多種多様な重要作物のフィロプレイ ン(植物の葉の表面)及び/又はリゾスフェア(植物の根の周りの土壌)に生息 することが知られている。これらの微生物には細菌、藻類、菌類が含まれる。こ れらの内で特に興味があるのは微生物、例えば細菌、例えば次の属のものである 。シュードモナス(Pseudomonas)、エルウィニア(Erwinia)、セラチア(Serratia) 、クリブシエラ(Klebsiella)、キサントモナス(Xanthomonas)、ストレプトマイ セス(Streptomyces)、リゾビウム(Rhizobium)、ロドシュードモナス (Rhodopse udomonas)、メチロフィリウス(Methylophilius)、アグロバクテリウム (Agrobac terium)、アセトバクター(Acetobacter)、ラクトバシラス(Lactobacillus)、ア ルスロバクター(Arthrobacter)、アゾトバクター(Azotobacter)、ロイコノスト ック(Leuconostoc)、及びアルカリゲネス(Alcaligenes)、菌類、特に酵母、例え ば次の属のものである。サッカロミセス(Saccharomyces)、クリプトコッカス(Cr yptococcus)、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)、スポロボロマイセス(Sporo bolomyces)、ロドトルラ(Rhodotorura)、及びオーレオバシジウム(Aureobasidiu m)。特に興味が持たれるのは次の様なフィトスフェア細菌種である。シュードモ ナ シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナススフルオレッセンス(Ps eudomonas fluorescens)、セラチアマルケスセンス(Serratia marcescens)、ア セトバクタークシリナム(Acetobacter xylinum)、ア グロバクテリウムツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、ロドシュー ドモナススフェロイデス(Rhodopseudomonas spheroides)、キサントモナスカム ペストリス(Xanthomonas campestris)、リゾビウムメリオチ(Rhizobium melioti )、アルカリゲネスエントロパス(Alcaligenes entrophus)及びアゾトバクタービ ンランディイ(Azotobacter vinlandii);及び次の様な植物界酵母種、例えばロ ドトルラルブラ(Rhodotorula rubra)、ロドトルラグルティニス(R.glutinis)、 ロドトルラマリナ(R. marina)、ロドトルラアウランティアカ(R.aurantiaca)、 クリプトコッカスアルビダス(Cryptococcus albidus)、クリプトコッカスディフ ルエンス(C.diffluens)、クリプトコッカスラウレンティイ(C.laurentii)、サ ッカロミセスロゼイ(Saccharomyces rosei)、サッカロミセスプレトリエンシス( S.pretoriensis)、サッカロミセスセレビシアエ(S.cerevisiae)、スポロボロ マイセスロゼウス(Sporobolomyces roseus)、スポロボロマイセスオドラス(S.o dorus)、クルイベロマイセスベロナエ(Kluyveromyces veronae)、及びアウレオ バシジウムポルランス(Aureobasidium polluians)。特に興味があるのは色素微 生物である。 遺伝子の安定な維持と発現を可能とする条件下で、微生物宿主中に毒素をコー ドするB.t.遺伝子を導入するために種々の方法が利用できる。これらの方法は当 業者に よく知られ、例えば米国特許第5135867号に記載されており、これは参照により 本明細書に取り込む。細胞の処理 上記の様に、B.t.毒素を発現するB.t.又は組替え細胞が、標的害虫環境に適用 の為、毒素活性を長期化させるためにそして細胞を安定化させるために処理され る。適当な宿主細胞は、哺乳類等の高等生物に対し毒性である物質を造り出さな い細胞に通常限定されるが、原核細胞、真核細胞のいずれかを含み得る。しかし 高等生物に対し毒性の物質を造る生物も、哺乳類宿主に対する毒性の可能性をさ け得るほど毒素が不安定であるか十分低い適用水準であるならば使用できる。特 に興味ある宿主は原核細胞及び低級真核細胞、例えば菌類である。 細胞は、通常無傷(最防壁が壊れていない)であり、場合によっては胞子形も 用い得るが、胞子形であるよりも、処理される時には実質的に増殖形である。 微生物細胞、例えばB.t.毒素遺伝子を含有する微生物細胞の処理は、技術が毒 素の性質に悪影響をしない限り、また毒素を保護する細胞の能力を減少させない 限り化学的又は物理的手段、又は化学的及び/又は物理的手段の組合せによるも のであり得る。化学剤の例はハロゲン化剤、特に原子番号17〜80のハロゲンによ るものである。より詳しくは温和な条件下でヨウ素が使用でき、そして所望の結 果を達成するために十分な時間行なわれる。他 の適当な技術にはアルデヒド、例えばグルタルアルデヒドでの処理、抗感染剤例 えばゼフィランクロライド及びセチルビリジニウムクロライド、アルコール類例 えばイソプロピルアルコール及びエタノール;種々の組織学的固定剤例えばルゴ ール沃素、ボウイン(Bouin)固定剤及び種々の酸とヘリー(Helly)固定剤(ヒュー マソン,グレッチェン L.、アニマル組織技術 (Animal Tissue Technique)、W.H .フリーマン アンド カンパニー 1967参照)での処理、又は細胞が宿主動物に 投与された時に細胞中に造られる毒素の活性を保存し、長引かせる物理剤(熱) 及び化学剤の組合せが含まれる。物理的手段の例はガンマー線照射、X線照射な どの短波長照射、凍結、紫外線照射、凍結乾燥等である。微生物細胞処理する方 法は米国特許4,695,455及び4,695,462号に開示されており、これらは参照により 取り込まれる。 細胞は、一般に、環境条件への抵抗性を強める、強化された構造的安定性を有 する。殺虫剤がプロ型のときは、処理方法は、標的害虫病原体によって殺虫剤の プロ型から完成型への処理がなされるのを妨げないように選択されるべきである 。例えばホルムアルデヒドは蛋白質を架橋し、ポリペブチド殺虫剤のプロ型を処 理することを妨げ得る。処理方法は毒素の生物利用性又は生物活性の実質的な部 分を少なくとも保持するものであるべきである。 製造の目的の宿主細胞を選択するのに特に興味ある特 徴は、宿主へのB.t.遺伝子の導入の容易さ、発現系の入手可能性、発現の効率、 宿主中の殺虫剤の安定性、及び補助的な遺伝子的能力の存在が含まれる。殺虫剤 ミクロカプセルとして使用するために興味ある特徴には、殺虫剤の保護性質、例 えば厚い細胞壁、色素形成、細胞内のパッケージング又は封入体の形成:水性環 境で生き延びる性質:哺乳類への毒性がないこと;害虫が摂取するのに魅力的か どうか:毒素の損傷なしに殺すことと固定できることの容易さ等である。他の考 慮点には処方、取扱の容易さ、経済性、貯蔵安定性等である。細胞の増殖 B.t.殺虫遺伝子を含有している細胞宿主は、任意の都合のよい栄養培地中で成 育することができ、そこでDNA構築物は選択的利点を与え、細胞の実質的な全 て又は全てがB.t.遺伝子を保持するように選択培地を提供する。これらの細胞は 次に慣用方法に従って収穫される。別の方法として、細胞は収穫前に処理できる 。 本発明のB.t.細胞は標準の技術の培地及び発酵技術を使用して培養できる。醗 酵サイクルが完了すると細菌はまずB.t.胞子及び結晶を、この分野で良く知られ た手段によって発酵ブロスから分離することによって収穫できる。回収されたB. t.胞子及び結晶は特定の標的害虫に対し取扱いと適用を容易にするために表面活 性剤、分散剤、不活性担体及びその他の成分を添加することにより水和 粉末、液体濃縮物、顆粒、又は他の処方に処方できる。これらの処方剤及び適用 手順は全てこの分野で知られている。処方剤 誘引剤と、B.t.単離体の胞子及び結晶又は本明細書に記載のB.t.単離体から得 られる遺伝子を含有する組替え微生物を含有する処方された餌顆粒は、土壌に適 用できる。処方生成物は、また、作物のサイクルの後の段階に於いて、種子被覆 、根の処理、又は植物全体の処理として適用出来る。これらの処方は、コーンル ートウォームの抑制に対し特に適している。生成物は飼い慣らされた動物及び家 畜の為の餌桶として処方できる。B.t.単離体及び組替え微生物は、これらが動物 を無傷のまま通過し糞の中に排泄されてそこで種々の害虫によって摂取され、そ れによって害虫を抑制する手段を提供するように、上記の様に処理されることが 出来る。 当業者に認められるように、殺虫濃度は特定の処方の性質、特にこれが濃縮物 か直接使用されるかに依存して広く変り得る。殺虫剤は少なくとも1重量%で存 在し、そして100重量%であり得る。乾燥処方剤は殺虫剤の約1〜95重量%を有 するが、一方液体処方剤は一般に液相中の約1〜60重量%の固体である。処方剤 は一般にmg当り約102〜104細胞を有する。これらの処方剤はヘクタール当り約50 mg(液体又は乾燥)〜1kg又はそれ以上投与 される。 処方剤は双翅類又はコーンルートウォームの害虫の環境、例えば土壌、堆肥、 又は水に対し、スプレー、噴霧、散布(スプリンクル)などによって適用できる 。突然変異体 本発明の新規な単離体の突然変異体はこの分野で良く知られた手順で造られる 。例えば無胞子性突然変異体は新規な単離体のエチルメタンスルホネート(EMS )突然変異誘発を通じて得ることができる。これらの突然変異体はこの分野で良 く知られた紫外線とニトロソグアニジンを使用して造られ得る。 無胞子性突然変異体の小割合は無傷のままであり、延長された発酵期間の間溶 解されない。これらの菌株は溶菌マイナス(−)と命名される。溶菌マイナス菌 株は振盪フラスコ培地中で無胞子性突然変異体をスクリーニングし、そして無傷 のままで、かつ発酵の終りに毒素結晶を含有している突然変異体を選択すること によって同定できる。溶菌マイナス菌株は、保護されたカプセル化された毒素蛋 白質を生じる細胞処理方法に適している。 該無胞子性突然変異体のファージ抵抗性の変異菌を造る為にファージ溶菌物の アリコートを栄養寒天上に広げ乾燥させる。ファージ感受性の細菌菌株のアリコ ートを次に乾燥溶菌物上に直接プレートし、そして乾燥させる。プレートを30RC (=℃)で培養する。プレートを2日間培 養し、そしてその時点で数多くのコロニーが寒天上で成育しているのが観測でき る。これらのコロニーの幾つかを拾い上げて栄養寒天プレート上でサブカルチャ ーにする。これらの見掛け上抵抗性の培養基をファージ溶菌物でグロスストリー キングすることによって抵抗性を試験する。ファージ溶菌物の線をプレート上に ストリークし乾燥させる。抵抗性と推測される培養基を次にファージラインと交 差させてストリークする。抵抗性の細菌培養基は30RC(=℃)で一夜培養後、ファ ージの線を横切るストリークのどこにも溶菌を示さない。ファージに対する抵抗 性を次に栄養寒天プレート上に抵抗性の培養基のローン(lawn)をプレート(片平 培養)することによって確認する。感受性の菌株も同じ様にプレートして陽性対 照として役立てる。乾燥後、ファージ溶菌物の一滴をプレートの中心に置き、そ して乾燥させる。抵抗性の培養基は30RC(℃)で24時間培養後、ファージ溶菌物が 置かれた区域に於て溶菌を示さない。 以下は最良の態様を含めた本発明を実施する手順を説明する実施例である。こ れらの実施例は制限するものと解釈されるべきではない。別途記載されない限り 全ての%は重量により、全ての溶媒混合物割合は容量による。 実施例1 新規なB.t.単離体の培養 B.t.単離体又はその突然変異体のサブカルチャーは次の培地、ペプトングルコ ース塩培地に接種するために使 用できる。 バクトペプトン 7.5g/l グルコース 1.0g/l KH2PO4 3.4g/l K2HPO4 4.35g/l 塩溶液 5.0ml/l CaCl2溶液 5.0ml/l pH7.2 塩溶液(100ml) MgSO4.7H2O 2.64g MnSO4.H2O 0.04g ZnSO4.7H2O 0.28g FeSO4.7H2O 0.40g CaCl2 溶液(100ml) CaCl2.2H2O 3.66g pH7.2 塩溶液及びCaCl2溶液を瀘過滅菌し、接種の時にオートクレーブされた熱をか けられたブロスに加えた。フラスコを30RC(℃)でローターリーシェーカー上で20 0rpmで64時間培養した。 上の手順はこの分野で良く知られた手順によって大規模醗酵に容易にスケール アップできる。 上記醗酵で得られたB.t.の胞子及び結晶はこの分野で良く知られた手順で単離 できる。よく使用される手順は 収穫した醗酵ブロスを分離技術、例えば遠心分離にかけることである。実施例2 精製とアミノ酸配列決定 バシルス チューリンゲンシスは(B.t.)は、実施例1に記載したように又はこ の分野で知られた他の標準の培地及び醗酵技術を使用して培養した。デルタエン ドドキシンは、標準の沈降遠心によって、毒素蛋白質封入物を収穫することによ って、単離精製できる。回収した蛋白質封入物は、臭化ナトリウム(28〜38%)密 度勾配平行遠心(ファンネンスティール,M.A.、E.J.ロス、V.C. クラマー及びK .W.ニッカーソン [1984] FEMS Microbiol.Lett.21:39)によって部分的に精製 した。その後、個々の毒素蛋白質はアルカリ緩衝液中の結晶性蛋白質複合体を溶 解し、NaCl含有緩衝液の増加濃度の段階的な増加分によってDEAEセファロースCL -6B(ミズリー州セントルイスのシグマケミカルカンパニー)クロマトグラフィー によって個々の蛋白質を分画することによって分割できる(ライヒェンベルグ デ ィー,有機化学及び生化学てのイオン交換樹脂[シー.カルモン及びティー.アー ル.イー.クレスマン],Interscience,ニューヨーク,1957)。 30kDaの201T6毒素を含有している分画を、ウエスタンブロッティング技術(ト ービン エイチ.、ティー.スタエヘリン、ケイ.ゴルドン [1979] Proc.Napl.Ac ad.Sci.USA,76: 4350)によってPVDF膜(マサチューセ ッツベッドフォードのミリポア製)に結合し、そしてN末端アミノ酸配列を自動 化された気相セクエネーターで標準のエドマン反応によっで決定した(フンカピ ラーエム.ダブリュ.、アール.エム.ヘウィック、ダブリュ.エル.ドレイヤー、エ ル.イー.フード[1983] Meth.Enzymol.91: 399)。得られた配列はNH2-MKESIVYN EE-CO2H(SEQ ID No.9)であった。 他のB.t.毒素遺伝子の入手できる配列データから組み立てられたコドン頻度表 を用いることによって、このオリゴヌクレオチドに対する配列データからプロー ブが設計された。SEQ ID No.9のN-末端アミノ酸配列に対応するオリゴヌクレオ チドプローブは、50-ATG AAA GAA (T/A)(G/C)(T/A) AT(T/A) TAT TAT ATT GAA G A-3Q(SEQ IDNo.10)である。プローブは、アブライドバイオシンセシス Inc.DNA 合成機械上で合成できる。実施例3 バシルス チューリンゲンシス菌株PS201T6からの毒素遺伝子の分子ク ローニングと発現 全細胞DNAを600nmに於ける光学密度1.0に成育されたバシルス チューリン ゲンシス(B.t.)PS201T6菌体(細胞)から造った。細胞を遠心分離によってベ レット化し、原形質緩衝液中に再懸濁した(0.3M蔗糖、25mMトリス-Cl(pH8.0)、2 5mMEDTA中の20mg/mlリゾチーム)。37RCで1時間培養後、凍結と解答の二回 のサイクルによって原形質体(プロトプラスト)を溶解した。0.1M NaCl, 0.1% SDS,0.1M トリス-Clの溶液の9容量を完全な溶菌のために加えた。透明化 した溶菌物をフェノール:クロロホルム(1:1)て二回抽出した。核酸を2容量の エタノールで沈殿させ、遠心によりペレット化した。ペレットをTE緩衝液中に 再懸濁し、RNaseを50μg/mlの最終濃度に加えた。37RCで1時間培養後、溶液 を各々一度フェノール:クロロホルム(1:1)及ぴTE飽和クロロホルムで抽出し た。DNAを水相から3M NaOAcの1/10容量とエタノールの2容量の添加によ って沈殿させた。DNAを遠心でペレット化し、70%エタノールで洗浄し、乾燥 し、TE緩衝液中に再懸濁した。 種々の制限エンドヌクレアーゼで消化したPS201T6DNAのサザンブロットの 標準のハイブリダイゼーションによって、RFLP分析を実施した。30kDaの毒 素のアミノ酸配列から導かれるオリゴヌクレオチドプローブをこのポリペプチド をコードしている遺伝子を検出するために使用した。このプローブの配列は、5' -GACTGGATCCATGAAAGAA(T又はA) (G又はC)(T又はA)AT(T又はA)TATTATAATGAAGA-3 '(SEQ ID No.1)であった。このプローブは4つの位置に於いて混合されそして5' BamHIクローニング位置を含有している。ハイブリダイジングバンドは、およそ4 .0kbpのEcoRI断片、及びおよそ2.7kbpのEcoRV断片を含んでいた。 130kDa毒素遺伝子の検出の為の285bpのプローブがB.t. 「ユニバーサル」フォーワードプライマー及びリバースオリゴヌクレオチドプラ イマーを使用して201T6細胞DNAからのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅によっ て得られた。B.t.ユニバーサルプライマーの配列は、5'GGACCAGGAT TTACAGGAGG AGAT-3'(SEQ ID No.2)である。リバースプライマーの配列は、5'-TGGAATAAATTCA ATT(C又はT)(T又はG)(A又はG)TC(T又はA)A-3'(SEQ ID No.3)である。増幅された DNA断片はBMB(インジアナ州インジアナポリス)ランダムプライミングキット を用いて、 32P-dATPで放射性標識された。このプローブでのPS201T6DNAの サザンブロット分析はおよそ9.3kbpのHindIII断片及び二つのEcoRI断片、及び1. 8及び4.5kbp寸法を含んでいるハイブリダイジングバンドを出現させた。 Sau3Aで部分的に消化したPS201T6DNAから遺伝子ライブラリーを構築した。 部分制限消化物をアガロースゲル電気泳動で分画した。寸法9.3〜23kbpのDNA 断片をゲルから切り取り、ゲルスライスから電気溶出し、EIutip Dイオン交換カ ラム(ニューハンプシャー州キーンのシュライヒャーアンドシュール社製)上で 精製し、そしてエタノール沈殿によって回収した。Sau3A挿入物をBamHI消化Lamb daGem-11(ウィスコンシン州マディソンのプロメガ社製)に連結した。組み替えフ ァージをパッケージ化し、大腸菌KW251細胞上にプレートにした。上記のプロー ブとのハイブリダイゼーシヨンによってプラーク をスクリーニングした。ハイブリダイジングファージをプラーク精製し、標準手 順によってDNAの単離の為に大腸菌kW251細胞の液体培養基を感染するために 使用した(マニアティス ティー.、イー.エフ.フリッチ、ジェー.サンブルック[ 1982] Molecular Cloning: A Laboratory Manual,ニューヨークのコールドスプ リングハーバー研究所)。 30kDa毒素遺伝子をコードしている遺伝子をサブクローニングするために、分 離量のファージDNAをEcoRID消化し、アガロースゲル上で電気泳動にかけた 。毒素遺伝子を含有しているおよそ4.5kbpのバンドをゲルから切り取り、ゲルス ライスから電気溶出し、上記の様に印イオン交換クロマトグラフィーで精製した 。精製されたDNA挿入物をEcoRI消化されたpBIuescript K/S(カリフォルニア 州ラオラのストラテジーン社製)に連結した。連結混合物を凍結したコンピテン トな大腸菌NM522細胞( ATCC 47000)を形質転換するために使用した。形質転換物 を100μg/mlアンピシリン、1mM IPTG及び0.5mM XGALを含有しでいるLB寒天上で プレートにした。プラスミッドはアルカリ溶菌(上記のマニアティス等)によっ て推定上の組み替え物から精製し、そして制限エンドヌクレアーゼ消化とアガロ ースゲル電気泳動によって分析した。所望のプラスミド構築物pMYC2357は殺虫蛋 白質をコードしている池の毒素遺伝子と比較して新規である毒素 遺伝子を含有している。 毒素遺伝子の配列分析はDNA配列から導き出される29906ダルトンのたんぱ く質をコードしていることを明らかにした。このヌクレオチド及び導き出される アミノ酸配列はそれぞれSEQ ID No.6及び7に示される。 30kDaをコードしている遺伝子をベクターpBClac{pBC16(ベルンハルド ケー. 等の[1978] J.Bacteriol.133: 897-903) 及び pUC19(ヤニッシュ-ペロン シー .等[1985] Gene 33:103-119) からの複製オリジンからなる大腸菌/B.チューリン ゲンシスシャトルベクター}中に於いて、p52A1プロモーターとリボソーム結合 位置の制御のもとで発現した。30kDaのオープンリーディングフレームと、3'の フランキング配列を、遺伝子の5'末端と相補性のフォーワードオリゴヌクレオチ ド、及びpBluescriptのT7プロモーター領域と相補性のリバースオリゴヌクレオ チドを用いて、PCRによって増幅した。遺伝子特異的プライマーの配列は、5'-GG AATTCCTC ATG AAA GAG TCA ATT TAC TAC A-3'(SEQ ID No.4)であった。このプラ イマーは5'BspHIクローニング位置を含有していた。p52A1プロモーター/rbs配列 をプロモーター特異的なプライマーと、pMYC2321からのベクタープライマーを使 用して増幅した。プロモーター特異的プライマーの配列は、5’GTAAACATGT TCAT ACCACC TTTTTAA-3'(SEQ ID No.5)であった。このプライマーは5'AflIIIクローニ ング位置を含 有していた。p52A1プロモーター断片(BamHI及びAflIIIで消化された)、30kDa 毒素遺伝子断片(BspHI及びSaIIで消化された)、及びpBClac(BamHI及びSa1 Iで消化された)を一緒に連結し、pMYC2358を生じた。この構築物を無結晶性(a crystalloferous)(Cry-)B.t.宿主、CryB(エー.アロンソン、インジアナ州ウエス トラファイエットのバーデューユニバーシティー)中にエレクトロポレーション によって導入した。30kDaの毒素の発現は、SDS-PAGE分析によって実証された。N aBr精製結晶を造った(上記のファンネンンシュテイール等)。 130kDa毒素をサブクローニングするために、分離量のファージDNAをSalIで 消化し、アガロースゲル上で電気泳動にかけた。毒素遺伝子を含有しているおよ そ12.8kbpのバンドをゲルから切り取り、ゲルスライスから電気溶出し、上記の 様にイオン交換クロマトグラフィーで精製した。精製したDNA挿入物をXhoI- 消化pHTBlueII{pBluescript S/K(カリフォルニア州ラオラのストラテジーン社 製)及びレジデントB.t.プラスミッドからの複製オリジン(上記のレレクラス等 )からなっている大腸菌/B.チューリンゲンシスシャトルベクター}中に連結し た。連結混合物を凍結したコンビテントな大腸菌NM522細胞 (ATCC 47000)を形質 転換するために使用した。上記の様にβ-ガラクトシダーゼ形質転換物をアルカ リ性溶菌物プラスミドミニプレップ(minipreps)の制限消 化によってスクリーニングした。所望のプラスミド構築物pMYC2362は、殺虫蛋白 質をコードする他の毒素遺伝子と比較して新規である、130kDaの毒素をコードし ている遺伝子を含有している。 pMYC2362をエレクトロポレーションによって無結晶性(Cry-)B.t.宿主、CryB (インジアナ州ウェストラファイエットのバーデューユニバーシティーのエー. アロンソン)中に導入した。130kDaの毒素の発現は、SDS-PAGE分析によって実証 された。NaBr精製結晶を上記の様に造った。実施例4 イエバエ、ムスカ ドメスチカ(Musca domestica)幼虫に対するB.t. 単離体 PS201T6の活性 イエバエ培地(ニュージャージー州フレンチタウンのバイオサーブ Inc.製)2 0gを、50mlの水あたりおよそ6mgのPS201T6毒素結晶と混合した。10匹の第一齢の 幼虫を、餌/毒素調製物を有し、ペーパータオルで覆われたプラスチック製の6 オンスのカップ中に入れた。インキュベーター中で27RCに於いてバイオアッセイ を保ち、蛹形成について評価した。 実施例5 イエバエ成虫に対する活性 イエバエ成虫に対しB.t.単離体PS201T6を試験した。PS201T6からの等級精製さ れたδ-エンドトキシンを2mg/mlの率で10%庶糖溶液中に懸濁した。生じる混合 物は、透明プラスチックカップ中に入れた歯科用ガーゼを飽和する為に使用した 。10匹のハエをカップに入れた。処理後24時間で致死率を評価した。PS201T6は 、イエバエ、ムスカ ドメスチカ(Musca domestica)の100%致死率を生じた。水 使用の対照実験は、致死率を示さなかった。実施例6 B.t.単離体のアエデス アエジプチ(Aedesaegypti)に対する活性 アエデス アエジプチ(Aedes aegypti)、即ちイエローフィーバーモスキート( エジプトシマカ)を、蚊に対する活性を示すために使用した。バイオアッセイは 胞子及び結晶懸濁液に対し、又は精製した結晶の懸濁液に対し実施した。懸濁液 の希釈物を小さいカップ中の水に加えた。第3齢の幼虫を加え、48時間後に致死 率を読んだ。 B.t.単離体PS201T6、PS201L1、PS196S1、及びPS92は、それぞれアエデス アエ ジプチ(Aedes aegypti)に対し活性であった。実施例7 B.t.単離体のリーフマイナー(ハモグリムシ)に対する活性 B.t.単離体PS201T6、PS201L1、PS196S1、及びPS92Jを標準技術を使用して成育 した。第2齢幼虫を自由に吸い 取り紙上で食べさせた。全ての四つの単離体は、リーフマイナーであるリリオマ イザ トリフォリイ(Liriomyza trifolii)に対し毒性であった。 PS201T6からの精製された30kDaの毒素の葉潜りハエ(リーフマイニングフライ) の葉潜り能力と致死率に対する影響を評価するために、バイオアッセイ条件を造 り出した。試料を48時間培養後評価した。結果を表4に示す。 実施例8 PS201T6培養基材料のプロナーゼ処理 プロナーゼは、毒素断片の活性を評価するために、B.t.毒素組成物を蛋白質分 解的に分断するために使用することの出来る市販された酵素製剤である。PS201T 6からの133kDa蛋白質を、低分子量ペプチドに加水分解した。驚くべきことに、P S201T6からの30kDa毒素は、本明細書で記載されるように、プロナーゼ処理され た後に、およそ25kDaのリミットペプチドに消化された。 PS201T6の培養基を遠心により収穫し、0.5mg/mlプロナーゼE(シグマケミカ ルカンパニー社製の、ストレプトマイセス グリセウスからのP-5147型XIV細菌プ ロテアーゼ)を含有している0.1M Na2CO3/NaHCO3(PH 11.0)中で元の培養基容 量の約1/9〜1/25に再懸濁された。懸濁液を撹拌しながら37RCで一夜培養した。 懸濁液を、蒸留水又は0.1M Na2CO3/NaHCO3(PH 9.5)の何れかの、それぞれ50〜 100容量の2回の交換に対し透析し、透析懸濁液を生じた。 0.1M Na2CO3/NaHCO3 (PH 9.5)透析から生じる懸濁液を細胞、胞子及び残骸を 除去する為に遠心した。胞子と残骸からの追加的な精製をワットマンのガラスミ クロファイバーフィルター、0.8ミクロンセルロースアセテートフィルター、及 び0.2ミクロンセルロースアセテートフィルターを通して濾過することにより達 成し、濾過された上澄みを生じた。 透析された懸濁液と、濾過された上澄み液は更に50〜100容量の蒸留水二回の 交換に対し更に透析され、続いて凍結乾燥され、凍結乾燥試料を得た。 透析された懸濁液、濾過された上澄み液、及び凍結乾燥された試料のプロナー ゼ処理毒素物質が、歯科用ガーゼ上の10%庶糖溶液中で、成虫のイエバエに供給 された時に、それぞれはイエバエに対し致死的であった。これらの物質のLC50 値は、活性化されたポリペプチド含量 に基づいてmlあたり40〜300μgの範囲である。 実施例9 PS201T6からの活性毒素 201T6の30kDa毒素のN-末端からの43個のアミノ酸の除去は、その活性の範囲と 効力を増加させるこの毒素の有利な活性化を生じることがわかった。切断された 毒素の配列をSEQ ID No.8に示す。表5は、切断された毒素と、全長の30kDaの毒 素の物理的な性質を比較する。 更にN-末端からの約1〜約12の追加的なアミノ酸の除去も活性毒素を得るため に行われ得る。C末端から約5〜10個のアミノ酸を除去することも可能である。実施例10 コーンルートウォームに対する活性 B.t.PS201T6の毒素含有懸濁液を、寒天に基づく昆虫の餌の表面上に分配した 。ウェスタンコーンルートウォーム(WCR: ディアブロチカ ヴィルギフェラ ヴィ ルギフェラ(Diabrotica virgifera virgifera))の幼虫を餌上に移す前に、表面 から過剰の液体を蒸発させた。3日以内に、cm2あたり45μgの毒素の評価される 率が、WCR幼虫の90%の致死率を生じた。水のみに暴露された対照の致死率は15 %未満であった。実施例11 毒素遺伝子の植物細胞への挿入 本発明の1つの面は双翅類又はコーンルートウォームに活性の毒素をコードす る遺伝子で植物を形質転換することである。形質転換された植物は双翅類又はコ ーンルートウォームによる攻撃に対し抵抗性である。 毒素をコードする本明細書に開示される遺伝子は、この分野で良く知られた種 々の技術を使用して植物細胞中に挿入できる。例えば大腸菌中の複製系と形質転 換細胞の選択を可能とするマーカーとを含んでいる多数のクローニングベクター が、外来遺伝子のより高等な植物中への挿入の為の調製に入手できる。そのベク ターは例えばpBR322、pUC系、M13mp系、pACYC184などを含んでいる。従ってB.t. 毒素をコードする配列は適当な制限位置においてベクター中に挿入できる。生じ るプラスミドは大腸菌中への形質転換のために使用される。大腸菌細胞は適当な 栄養培地中で培養され、次に収穫されて溶菌される。プラスミドは回収される。 配列分析、制限分析、電気泳動及び他の生化学-分子生物学的方法は一般に分析 の為の方法として実施される。各操作の後、使用されたDNA配列は開裂され、そ して次のDNA配列に結合される。各プラスミド配列は同じか又は他のプラスミド にクローニングできる。植物中に所望の遺伝子を挿入する方法に依存して他のDN A配列が必要かもしれない。例えばもしTi又はRiプラスミドが植物細胞の形質転 換に使用される時 は、Ti又はRiプラスミドT-DNAの少なくとも右のボーダー、しかししばしば右及 び左のボーダーが、挿入されるべき遺伝子のフランキング領域として結合されな ければならない。 植物細胞の形質転換のためのT-DNAの使用は広く研究されており、そしてEP120 516;ホエケマ(1985)のザ バイナリー プラント ベクター システム、オフセッ トドゥルクケルジ カンタース(Offset-durkkerij Kanters)B.V.、Alblasserdam( アルブラッサーダム)、チャプター5;フラーレー等 Crit.Rev.Plat Sci.4:1 -46;及びアン等(1985)EMBO J.4:277-287に十分に記載されている。 挿入されたDNAがゲノムに一旦組込まれれば挿入されたDNAは比較的そこで安定 であり、通常切出されない。これは普通なかでもカナマイシン、G418、ブレオマ イシン、ハイグロマイシン又はクロラムフェニコール等の殺生物剤又は抗生物質 に対し抵抗性を形質転換された植物細胞に与える選択マーカーを含有している。 独立に使用されたマーカーは従って挿入されたDNAを含有しない細胞ではなくて 、形質転換された細胞の選択を可能とする。 DNAを植物宿主細胞に挿入するために数多くの技術が利用できる。これらの技 術には、形質転換剤としてアグロバクテリウムツメファシエンス又はアグロバク テリウムリゾゲネスを使用するT-DNAでの形質転換、融合、注 入又はエレクトロポレーションならびに他の可能な方法が含まれる。形質転換の ためにアグロバクテリアが使用される時は、挿入されるべきDNAは特別なプラス ミド、即ち中間体ベクター又はバイナリーベクターのいずれかにクローン化され なければならない。この中間体ベクターはT-DNAの配列に対し相同性である配列 のために、相同組替えによってTi又はRiプラスミドに組込みできる。Ti又はRiプ ラスミドはまたT-DNAを移すのに必要なvir領域を含んでいる。中間体ベクターは それら自体でアグロバクテリア中で複製できない。中間体ベクターはヘルパープ ラスミドによってアグロバクテリウムツメファシエンス中に移されることができ る(コンジュゲーション)。バイナリーベクターは大腸菌中でもアグロバクテリ ア中でもそれら自体で複製できる。これらは選択マーカー遺伝子とリンカー又は ポリリンカーを含んでおり、これらは右及び左T-DNAボーダー領域によりフレー ムされる。これらはアグロバクテリア中に直接形質転換できる(ホルスター等[1 978] Mol.Gen.Genet.163:181-187)。宿主細胞として使用するアグロバクテ リウムはvir領域を持つプラスミドを含むべきである。vir領域はT-DNAを植物細 胞に移すのに必要である。追加のT-DNAが含まれ得る。そのように形質転換され た細菌は植物細胞の形質転換に使用される。そのDNAを植物細胞に移す為には、 アグロバクテリウムツメファシエンス又はアグロバクテ リウムリゾゲネスと植物外植体(explant)が培養されるのが有利であり得る。次 に、選択のために抗生物質又は殺生物剤を含み得る適当な培地中で感染した植物 物質(例えば葉の切れ端、茎のセグメント、根のみならず原形質体又は懸濁培養 細胞も)から、全体の植物が再生できる。そのようにして得られたこの植物は次 に挿入されたDNAの存在について試験される。注入及びエレクトロポレーション の場合にはプラスミドに特別な要求がなされない。例えばpUC誘導体などの通常 のプラスミドの使用が可能である。 形質転換された細胞は通常の方法で植物内で成長する。これらは性殖細胞を形 成でき、そして子孫植物に対し形質転換された性質(群)を伝達する。そのよう な植物は通常の方法で成育でき、そして同じ形質転換された遺伝因子又は他の遺 伝因子を有する植物と交配できる。生じる雑種個体は対応する表現型性質を有す る。実施例12 新規なB.チューリンゲンシス遺伝子の昆虫ウイルスへのクローニン 多くのウイルスが昆虫に感染することが知られている。これらのウイルスには 例えばバクロウイルス及びエントモポックスウイルスが含まれる。本発明の一具 体例中では本明細書に記載される双翅類及び/又は鞘翅類活性遺伝子を昆虫ウイ ルスのゲノムと共にいれることができ、従ってウイルスの病原性を強化できる。 B.t.毒素遺伝子 を含む昆虫ウイルスを構築する方法はよく知られ、当業者に容易に実施される。 これらの手順は例えばメリーウェザー等(メリーウェザー、A.T.、U.ウェイヤー 、M.P.G.ハリス、M.ヒルスト、T.ブース、R.D.ポッシー(1990) J.Gen.Virol. 71:1535-1544)及びマルテンス等(マルテンス、J.W.N.、G.ホーニー、D.ズイデ マー、J.W.M.バンレント、B.ビサー、J.M.ブラック(1990) Appl.Environmental Microbiol.56(9):2764-2770)に記載されている。 本明細書に記載された実施例と具体例は説明目的のみの為であり、それをみて 種々の変更又は修飾が当業者に示唆でき、そして添付の特許請求の範囲及び本願 の精神と範囲の中に含まれるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI (C12P 21/02 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,NZ (72)発明者 ウエダ,ケンドリック,アキラ アメリカ合衆国 92109 カリフォルニア 州 サン ディエゴ シャルセドニー ス トリート 185 アパートメント シー (72)発明者 スタルダー,クリスティン,ジェイ. アメリカ合衆国 92041 カリフォルニア 州 ラメーザ モゼール レーン 9849 (72)発明者 マイケルズ,トレイシー,エリス アメリカ合衆国 92027 カリフォルニア 州 エスコンディード ファーン ストリ ート 1110

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.双翅類害虫に活性であり、寄託物NRRL B-18747の同定特性を有するバシルス チューリンゲンシス PS92J、寄託物NRRL B-18748の同定特性を有するバシルス チューリンゲンシス PS196S1、寄託物NRRL B-18749の同定特性を有するバシルス チューリンゲンシス PS201L1、及び 寄託物NRRL B-18750の同定特性を有するバ シルス チューリンゲンシス PS201T6からなる群から選択されるバシルス チュー リンゲンシス単離体、及び双翅類害虫に対し活性の性質を保持しているその突然 変異体からのDNAによってコードされる精製された毒素。 2.DNA又はそのバリアントがバシルス チューリンゲンシスPS92J、バシルス チューリンゲンシスPS196S1、バシルス チューリンゲンシスPS201L1、及びバシ ルス チューリンゲンシスPS201T6からなる群から選択されるバシルス チューリ ンゲンシス菌株及び双翅類害虫に対し活性の性質を保持しているその突然変異体 からのものであり、双翅類害虫に対し活性である毒素をコードしているDNAを 含んでいる単離されたポリヌクレオチド配列。 3.SEQ ID No.7の全部又は一部をコードするDNAを含む、請求項2に記載の ポリヌクレオチド配列。 4.SEQ ID No.6の全部又は一部を有するDNAを含む、請求項2に記載のポリ ヌクレオチド配列。 5.SEQ ID No.8に示されるアミノ酸配列をコードする、請求項3に記載のポリ ヌクレオチド配列。 6.請求項2のポリヌクレオチドを含んでいる、組み替えDNAトランスファー ベクター。 7.コーンルートウォームに対し活性であり、バシルス チューリンゲンシスPS2 01T6からの遺伝子によってコードされる蛋白質の全部又は一部を含んでいる毒素 の有効量をコーンルートウォーム又はその環境に投与することからなる、コーン ルートウォームを抑制する方法。 8.該毒素がSEQ ID No.7に示されるアミノ酸配列の全部又は一部を含んでいる 請求項7に記載の方法。 9.該毒素がSEQ ID No.8に示されるアミノ酸配列を含んでいる請求項8に記載 の方法。
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