JPH0949889A - 核融合装置及びその製造方法 - Google Patents

核融合装置及びその製造方法

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JPH0949889A
JPH0949889A JP7203506A JP20350695A JPH0949889A JP H0949889 A JPH0949889 A JP H0949889A JP 7203506 A JP7203506 A JP 7203506A JP 20350695 A JP20350695 A JP 20350695A JP H0949889 A JPH0949889 A JP H0949889A
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fusion device
thin plate
partition walls
thin
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JP7203506A
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Inventor
Masayuki Nagami
正幸 永見
Tatsumi Ikeda
達實 池田
Koji Ito
孝治 伊藤
Kazunori Kitamura
和憲 喜多村
Takao Uchida
孝穂 内田
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Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、真空容器の内壁を二重壁構造とし
たことにより、機械剛性を低下させることなく渦電流に
よる電磁力を低減し、且つ容易な加熱冷却を実現するこ
とを目的とする。 【構成】 プラズマを封じ込めるための真空容器を有す
る核融合装置において、真空容器が、壁が内壁(11)
及び外壁(12)をリブ(13,14)を介して連結固
定するように形成され、内壁及び外壁の間の空間に中性
子遮蔽体(3)を配置し、且つ内壁を薄板二重壁で形成
し、当該薄板二重壁の空間部に冷却媒体流路及び加熱媒
体流路(18)を設けてなる核融合装置及びその製造方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを封じ込める
ための真空容器を有する核融合装置及びその製造方法に
係わり、特に真空容器の内壁を二重壁構造としたことに
より、機械剛性及び遮蔽性能を向上し得る核融合装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はトカマク型核融合装置の右半部の
構成を示す縦断面図である。真空容器1はプラズマ2を
封じ込めるためのものであって、全体としてドーナツ状
に形成され、真空容器の内壁側にブランケット又は放射
線遮蔽体等(以下、中性子遮蔽体という)3が設置さ
れ、中性子遮蔽体3の内壁側に第一壁4が設置されてい
る。真空容器の外周には超電導トロイダル磁場コイル5
がトーラス状に放射状に配設され、トロイダル磁場コイ
ル5の外周の管軸方向に沿って超電導ポロイダル磁場コ
イルが配設され、これら全体がクライオスタット7の中
に収納されている。
【0003】さらに、前記真空容器1及び第一壁4には
図示しない高真空を得るための加熱(ベーキング)用媒
体流路配管及びプラズマによる負荷熱又は核発熱の冷却
用媒体流路配管が付設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな核融合装置では、機械剛性の向上を図るには真空容
器1の板厚を厚くした方がよいが、板厚を厚くすると、
トロイダル方向に沿って一周した面の電気抵抗が小さく
なり、プラズマ消滅時に発生する渦電流及びそれに伴う
電磁力を増大させる問題がある。
【0005】一方、この電磁力を低減させるために板厚
を薄くして電気抵抗を大きくすると、機械剛性を低下さ
せてしまうという問題がある。また、プラズマによる熱
負荷を除去するための冷却や、高真空を得るための加熱
が必要であり、冷却用の冷却媒体流路及び加熱用の加熱
媒体流路を設ける必要がある。
【0006】さらに、重水素あるいは三重水素を燃料と
するプラズマ燃焼による炉運転を行うと、プラズマによ
り発生した高エネルギーの中性子が真空容器1に入射
し、真空容器材料が放射化される。この種の真空容器材
料に用いられる機械的強度の高いステンレス鋼やインコ
ネルなどは、放射化レベルが炉停止後から一年以上経過
した後でも人間の接近を許容し得ないレベルとなる問題
がある。
【0007】一方、炉コンポーネントは、故障の際に、
図5の平面図に示すように、真空容器1をセクタ状に切
断する必要がある。このとき、切断及び分解作業は、人
間の接近が不可能なため、遠隔操作により行われる。し
かし、真空容器1の分割部の切断や再溶接作業は高度な
熟練を要するため、遠隔操作による作業技術が未だ確立
されていない。従って、真空容器1の故障の際には、修
理のための対応が取れず、長時間待機するか、又は装置
を放棄せざるを得ないという問題がある。
【0008】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、真空容器の内壁を二重壁構造としたことにより、機
械剛性を低下させることなく渦電流による電磁力を低減
し、且つ容易な加熱冷却を実現し得る核融合装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、真空容器の放
射化レベルを低減させることにより、故障に伴う切断、
分解及び再組立の作業の際に、作業者による接近作業を
実行し得る核融合装置及びその製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、プラズマを封じ込めるための真空容器を有する核融
合装置において、前記真空容器が、壁が内壁及び外壁を
リブを介して連結固定するように形成され、前記内壁及
び前記外壁の間の空間に中性子遮蔽体を配置し、且つ前
記内壁を薄板二重壁で形成し、当該薄板二重壁の空間部
に冷却媒体流路及び加熱媒体流路を設けてなる核融合装
置である。
【0011】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する核融合装置において、前記真空容器の内壁
が、前記薄板二重壁を形成するために第1及び第2の薄
板が波板を挟持し、且つ当該波板と前記第1及び第2の
薄板とを接合してなる核融合装置である。
【0012】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応する核融合装置において、前記真空容器の内
壁が、前記薄板二重壁を形成するためにポロイダル方向
に略平行に複数の隔壁を有する第1及び第2の隔壁付薄
板をその隔壁面を対向させるように重ね、且つ前記第1
及び第2の隔壁付薄板の隔壁を互いに接合してなる核融
合装置である。
【0013】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1に対応する核融合装置において、前記真空容器の内壁
が、前記薄板二重壁を形成するためにポロイダル方向に
略平行に複数の隔壁を有する隔壁付薄板の各隔壁と他の
薄板とを重ねて接合してなる核融合装置である。
【0014】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項3又は請求項4に対応する核融合装置を製造する製造
方法において、前記薄板二重壁を形成する際に、当該2
つの薄板を同時に成形及び接合する熱間圧延工程を含ん
でいる核融合装置の製造方法である。
【0015】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、真空容器の内壁及び外壁を
リブを介して連結固定するように形成し、内壁及び外壁
の間の空間に中性子遮蔽体を配置し、且つ内壁を薄板二
重壁で形成し、当該薄板二重壁の空間部に冷却媒体流路
及び加熱媒体流路を設けた構成としたので、機械剛性を
低下させることなく渦電流による電磁力を低減し、且つ
容易な加熱冷却を実現することができることに加え、薄
板二重壁の形成による軽量化で真空容器の放射化レベル
を低減させ、故障に伴う切断、分解及び再組立の作業の
際に、作業者による接近作業を実行することができる。
【0016】また、請求項2に対応する発明は、薄板二
重壁を形成するために第1及び第2の薄板が波板を挟持
しているので、請求項1に対応する作用に加え、一層機
械剛性の向上を図ることができる。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明は、薄板
二重壁を形成するためにポロイダル方向に略平行に複数
の隔壁を有する第1及び第2の隔壁付薄板をその隔壁面
を対向させるように重ね、且つ第1及び第2の隔壁付薄
板の隔壁を互いに接合しているので、請求項1に対応す
る作用に加え、内壁の断面の中央に接合面を配置して曲
げ応力が該接合面に加わらないようにするので、接合面
の耐久性を向上させることができる。
【0018】また、請求項4に対応する発明は、薄板二
重壁を形成するためにポロイダル方向に略平行に複数の
隔壁を有する隔壁付薄板の各隔壁と他の薄板とを重ねて
接合しているので、請求項1に対応する作用に加え、簡
易な構成で実現することができる。
【0019】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項3又は請求項4に対応する薄板二重壁を形成する際
に、当該2つの薄板を同時に成形及び接合する熱間圧延
工程を含んでいるので、請求項3又は請求項4に対応す
る作用に加え、接合面の残留歪を少なくでき、より一層
機械剛性を向上させることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る核融合
装置に適用される真空容器の壁の一部を断面して示す拡
大斜視図であり、図4と同一部分には同一符号を付して
その詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分について
のみ説明する。
【0021】すなわち、本実施例装置は、プラズマを封
じ込めるための真空容器の機械剛性及び遮蔽性能を向上
させたものであって、具体的には、真空容器の壁が内壁
(第一壁)11及び外壁12をリブを介して連結固定す
るように形成されている。
【0022】ここで、リブは、トロイダル方向に略平行
に配設された複数のトロイダルリブ13と、ポロイダル
方向に略平行に配設された複数のポロイダルリブ14と
からなる。各リブ13,14、内壁11及び外壁12に
囲まれた空間には中性子遮蔽体3が充填されている。
【0023】中性子遮蔽体3は、例えば水又はボロン水
が使用可能であり、図示しない循環器により循環されて
真空容器の核発熱を冷却している。内壁11は、一方向
から見た断面形状が波状に形成された波板15を第1及
び第2の薄板16,17が挟持し、且つ波板15と第1
及び第2の薄板16,17とを接合した薄板二重壁とし
て形成され、薄板二重壁の空間部に冷却媒体流路及び加
熱媒体流路としての冷却・加熱媒体流路18が設けられ
ている。なお、波板15と各薄板16,17との接合に
は、溶接、ろう付け又は拡散接合が使用可能である。
【0024】また、真空容器材料としては、アルミ合金
やチタン合金等の軽量・高強度の低放射化材が使用可能
であり、ここではアルミ6%、バナジウム4%を含有
し、軽量でステンレス鋼やインコネル材と同等の機械強
度及び高い電気抵抗率を有するチタン合金(Ti−6A
l−4V合金)を使用している。
【0025】次に、以上のように構成された核融合装置
の作用を説明する。真空容器は、内壁11及び外壁12
を互いに略直交するトロイダルリブ13及びポロイダル
リブ14によって連結しているので、真空容器壁を厚板
で形成した場合に比べ、全体的にほぼ同等の機械剛性を
有するにもかかわらず、内壁11及び外壁12を薄板と
することができる。
【0026】また、内壁11は薄板二重壁構造としたの
で、一枚板に比べて部分的な機械剛性を低下させずに、
薄板16,17により作成することができる。このた
め、真空容器の内壁11においては、トロイダル方向に
沿って一周した面の電気抵抗を高くすることができ、も
って、機械剛性を低下させることなく渦電流による電磁
力を低減させることができる。
【0027】また、真空容器は材料がチタン合金(Ti
−6Al−4V合金)であるため、より一層、軽量、高
機械強度及び高電気抵抗率を実現することができる。さ
らに、真空容器壁が薄板16,17,12から形成され
るので、軽量化を図ることができると共に、軽量化に伴
って、現地組立や輸送を容易化でき、且つ放射化レベル
を低下させることができる。このように放射化レベルを
低下させることにより、故障に伴う切断、分解及び再組
立の作業の際に、作業者による接近作業を実行すること
ができる。
【0028】一方、内壁11は空間部に冷却・加熱媒体
流路18を設けているので、別途複雑な配管を設けるこ
となく、容易に内壁(第一壁)11の冷却や高真空を得
るためのベーキングを行うことができる。また、真空容
器内に冷却用配管や加熱用配管を設けないので、作業性
の悪い現地における溶接、切断等の作業性及び信頼性を
向上させることができる。
【0029】なお、外壁12は、内壁11と同様に、薄
板二重壁構造として2枚の薄板を用いて形成可能であ
る。しかしながら、外壁12は中性子遮蔽体3で遮蔽さ
れており、且つもともと内壁11に比べて放射能レベル
が低く、熱負荷が小さい等の理由により、性能上の要求
度が低い部材となっている。従って、外壁12は、二重
壁構造にしたと仮定した際に、二重壁構造による利点よ
りも一枚板に比べて構造が複雑になるという製作上の欠
点の方が大きくなるため、一枚板としている。
【0030】次に、本発明の第2の実施例に係る核融合
装置について図面を用いて説明する。図2はこの核融合
装置に適用される真空容器の壁のうちの内壁の一部を断
面して示す拡大斜視図であり、図1と同一部分には同一
符号を付し、ほぼ同一部分にはsの添字を付してその詳
しい説明は省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0031】すなわち、本実施例装置は、図1に示す装
置に比べて異なる部材を用いて内壁11における薄板二
重壁構造を実現したものであって、具体的には、波板1
5、第1及び第2の薄板16,17に代えて、ポロイダ
ル方向に略平行に複数の隔壁21a,22aを有する第
1及び第2の隔壁付薄板21,22をその隔壁面を対向
させるように重ね、且つ第1及び第2の隔壁付薄板2
1,22の各隔壁21a,22aを互いに接合して内壁
11sを構成している。
【0032】なお、第1及び第2の隔壁付薄板21,2
2の成形方法としては、例えば機械加工による方法と、
短尺の厚板に溝を機械加工した後に当該厚板を熱間圧延
で所定の隔壁21a,22aを有する隔壁付薄板21,
22に成形する方法がある。
【0033】また、前述同様に、短尺の2枚の厚板にそ
れぞれ溝を機械加工した後、当該各厚板を互いに隔壁が
合わさるように重ねて熱間圧延して所定の隔壁21a,
22aの成形と拡散接合とを同時に行う方法がある。こ
の方法によれば、隔壁付薄板21,22の成形と拡散接
合とが同時に熱間で行われるので、接合面23の残留歪
みを低減させて強度上の信頼性を向上でき、しかも、製
造コストを低減させることができる。
【0034】なお、他にも、溶接、ろう付け、HIP
(Hot Isostatically Pressing)装置等による拡散接合
等の冶金接合が適用可能である。いずれにしても、本実
施例装置では、内壁11sの断面の中央に接合面23を
配置して曲げ応力が該接合面23に加わらないようにす
るので、第1の実施例の効果に加え、接合面の耐久性を
向上させることができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施例に係る核融合
装置について図面を用いて説明する。図3はこの核融合
装置に適用される真空容器の壁のうちの内壁の一部を断
面して示す拡大斜視図であり、図1と同一部分には同一
符号を付し、ほぼ同一部分にはsの添字を付してその詳
しい説明は省略し、ここでは異なる部分について説明す
る。
【0036】すなわち、本実施例装置は、図1に示す装
置に比べて異なる部材を用いて内壁11における薄板二
重壁構造を実現したものであって、具体的には、波板1
5、第1及び第2の薄板16,17に代えて、ポロイダ
ル方向に略平行に複数の隔壁31aを有する隔壁付薄板
31の各隔壁31aと他の薄板32とを重ねて接合して
内壁11sを構成している。
【0037】ここで、各隔壁31aを有するように溝が
機械加工された短尺の厚板と、単なる矩形断面形状を有
する短尺の厚板とを重ねて熱間圧延することにより、前
述した隔壁付薄板31と薄板32との成形及び拡散接合
を同時に行うことができる。これにより、第2の実施例
と同様に、第1の実施例の効果に加え、接合面33の残
留歪みを低減させて強度上の信頼性を向上でき、しか
も、第2の実施例よりも簡易な構成であるため、一層製
造コストを低減させることができる。
【0038】また、前述同様に、接合においては、他に
も、溶接、ろう付け、HIP装置等による拡散接合等の
冶金接合が適用可能である。なお、上記第1の実施例で
は、波板15を第1及び第2の薄板16,17が挟持し
た場合について説明したが、これに限らず、波板15に
代えて媒体流路としての角パイプ又は丸パイプを第1及
び第2の薄板16,17が挟持して冷却・加熱媒体流路
18を設けるようにしても、本発明を同様に実施して同
様の効果を得ることができる。
【0039】また、上記第2及び第3の実施例では、溝
の形状を矩形とした場合について説明したが、これに限
らず、溝の形状を台形、半円形又は半楕円形等の任意形
状としても、本発明を同様に実施して同様の効果を得る
ことができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、真空容器の内壁及び外壁をリブを介して連結固定
するように形成し、内壁及び外壁の間の空間に中性子遮
蔽体を配置し、且つ内壁を薄板二重壁で形成し、当該薄
板二重壁の空間部に冷却媒体流路及び加熱媒体流路を設
けた構成としたので、機械剛性を低下させることなく渦
電流による電磁力を低減し、且つ容易な加熱冷却を実現
できることに加え、薄板二重壁の形成による軽量化で真
空容器の放射化レベルを低減させ、故障に伴う切断、分
解及び再組立の作業の際に、作業者による接近作業を実
行できる核融合装置を提供できる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、薄板二重
壁を形成するために第1及び第2の薄板が波板を挟持し
ているので、請求項1の効果に加え、一層機械剛性の向
上を図り得る核融合装置を提供できる。
【0042】さらに、請求項3の発明によれば、薄板二
重壁を形成するためにポロイダル方向に略平行に複数の
隔壁を有する第1及び第2の隔壁付薄板をその隔壁面を
対向させるように重ね、且つ第1及び第2の隔壁付薄板
の隔壁を互いに接合しているので、請求項1の効果に加
え、断面の中央に接合面を配置して曲げ応力が該接合面
に加わらないようにするので、接合面の耐久性を向上で
きる核融合装置を提供できる。
【0043】また、請求項4の発明によれば、薄板二重
壁を形成するためにポロイダル方向に略平行に複数の隔
壁を有する隔壁付薄板の各隔壁と他の薄板とを重ねて接
合しているので、請求項1の効果に加え、簡易な構成で
実現できる核融合装置を提供できる。
【0044】さらに、請求項5の発明によれば、請求項
3又は請求項4の薄板二重壁を形成する際に、当該2つ
の薄板を同時に成形及び接合する熱間圧延工程を含んで
いるので、請求項3又は請求項4に対応する効果に加
え、接合面の残留歪を少なくでき、より一層機械剛性を
向上できる核融合装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る核融合装置に適用
される真空容器の壁の一部を断面して示す拡大斜視図。
【図2】本発明の第2の実施例に係る核融合装置に適用
される真空容器の壁の一部を断面して示す拡大斜視図。
【図3】本発明の第3の実施例に係る核融合装置に適用
される真空容器の壁の一部を断面して示す拡大斜視図。
【図4】従来のトカマク型核融合装置の右半部の構成を
示す縦断面図。
【図5】従来の真空容器の切断及び分解作業を説明する
ためのセクタ分割例を示す平面図。
【符号の説明】
3…中性子遮蔽体、11,11s…内壁、12…外壁、
13…トロイダルリブ、14…ポロイダルリブ、15…
波板、16…第1の薄板、17…第2の薄板、18,1
8s…冷却・加熱媒体流路、21a,22a,31a…
隔壁、21…第1の隔壁付薄板、22…第2の隔壁付薄
板、23,33…接合面、31…隔壁付薄板、32…薄
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝治 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 喜多村 和憲 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 内田 孝穂 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを封じ込めるための真空容器を
    有する核融合装置において、 前記真空容器は、壁が内壁及び外壁をリブを介して連結
    固定するように形成され、前記内壁及び前記外壁の間の
    空間に中性子遮蔽体を配置し、且つ前記内壁を薄板二重
    壁で形成し、当該薄板二重壁の空間部に冷却媒体流路及
    び加熱媒体流路を設けてなることを特徴とする核融合装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の核融合装置において、 前記真空容器の内壁は、前記薄板二重壁を形成するため
    に第1及び第2の薄板が波板を挟持し、且つ当該波板と
    前記第1及び第2の薄板とを接合してなることを特徴と
    する核融合装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の核融合装置において、 前記真空容器の内壁は、前記薄板二重壁を形成するため
    にポロイダル方向に略平行に複数の隔壁を有する第1及
    び第2の隔壁付薄板をその隔壁面を対向させるように重
    ね、且つ前記第1及び第2の隔壁付薄板の隔壁を互いに
    接合してなることを特徴とする核融合装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の核融合装置において、 前記真空容器の内壁は、前記薄板二重壁を形成するため
    にポロイダル方向に略平行に複数の隔壁を有する隔壁付
    薄板の各隔壁と他の薄板とを重ねて接合してなることを
    特徴とする核融合装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の核融合装
    置を製造する製造方法において、 前記薄板二重壁を形成する際に、当該2つの薄板を同時
    に成形及び接合する熱間圧延工程を含んでいることを特
    徴とする核融合装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6052424A (en) * 1997-03-18 2000-04-18 Japan Atomic Energy Research Institute Method of welding for fabricating double-wall structures
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