JPH0947008A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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Publication number
JPH0947008A
JPH0947008A JP19727595A JP19727595A JPH0947008A JP H0947008 A JPH0947008 A JP H0947008A JP 19727595 A JP19727595 A JP 19727595A JP 19727595 A JP19727595 A JP 19727595A JP H0947008 A JPH0947008 A JP H0947008A
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JP
Japan
Prior art keywords
divided
primary
iron core
linear motor
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP19727595A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Saito
敏雄 齋藤
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Seikichi Masuda
誠▲吉▼ 増田
Hiroshi Nagase
長瀬  博
Tatsuaki Ishikawa
辰明 石川
Noboru Arahori
荒堀  昇
Teruhiro Takizawa
照広 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP19727595A priority Critical patent/JPH0947008A/ja
Publication of JPH0947008A publication Critical patent/JPH0947008A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リニアモータの端部効果による推力脈動を小さ
く抑えること。 【構成】一次鉄心を移動方向に対して複数個に分割し、
各々の鉄心に巻回した巻線の位相をずらすとともに、各
分割した巻線部分の端部構造を巻線の位相と分割数に対
応した構造に構成する。 【効果】リニアモータ全体として推力脈動が平均化さ
れ、平均推力を大幅に減少させることなく脈動力を非常
に小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアモータに関し、推
力リップルの発生を抑制している。
【0002】
【従来の技術】一般に良く知られているように、リニア
モータは回転式のモータと異なって一次側鉄心の端部に
端効果が生じるという問題がある。リニアモータにおけ
る空隙中の磁束密度分布は、二次側鉄心の空隙側に設置
される二次側導体に対して一次側が相対的に移動する方
向を基準として、一次側鉄心の前部は磁束密度が小さ
く、後部では大きくなる。このために、各相コイルの電
圧が不均衡になる。各相の誘起電圧が不均衡になると、
三相平衡電流が流れたとしても発生する推力の中には周
波数の2倍で脈動する推力リップルが生じる。
【0003】このため、推力リップルを低減する方法が
特開平5−153763 号で提案されてきている。この方法を
図23(a),(b),(c)に示すが、図23(a)は同
一相のコイルが連続して並ぶことが無く、毎極毎相スロ
ット数であるqがq=1であってU,V,W相のコイル
を4極設けた場合を示し、図23(b)は同一相のコイ
ルが連続して2個並び(q=2)、コイルを2極設けた
場合を示し、図23(c)は同一相のコイルが連続して
3個並び(q=3)コイルを2極設けた場合を示してい
る。U,V,Wにマイナス記号を付したコイルは電流の
方向が逆向きになるように接続している。
【0004】図23(a),(b),(c)のモータ構成で
は、前端に配置されるU相のコイルの1/2を前端から
取り除き、磁束密度の大きい後端に配置する。このよう
にすると、U相の2本のコイルのうち1本の磁束密度が
従来よりも大きくなるため、その差分だけU相全体の磁
束密度が大きくなる。一方、W相,V相については、一
次側鉄心の中央へよることになるので磁束密度に大きな
変動はない。こうして、コイルのU,W,V相の全体と
して磁束密度のバランスがとれ、誘起電圧が平衡して推
力リップルが低減する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにコイルを配置しても、U相巻線とほかのW,V相巻
線を比べると、やはり磁束密度のアンバランスや誘起電
圧の不均衡が残っており、推力リップルを完全には無く
すことができない。
【0006】このため、このリニアモータをエレベー
タ,エスカレータなどに適用したときには乗り心地が悪
くなる。また、精密機器を搬送する搬送装置において
は、脈動力により高精度に物を運ぶことが難しい。
【0007】本発明の目的は、推力脈動を極力小さく抑
えたリニアモータを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、乗り心地を大幅に改
善したリニアモータを提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、高精度に物を運
ぶことに好適なリニアモータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、その或る一面
において、磁性材にスロットを設けた一次側鉄心と、一
次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコイル
と、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二次側
導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側導体
に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに一次
鉄心を移動方向に関し複数個に分割し、分割した鉄心を
ある間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士を一
体に支持し、鉄心の分割数に対応させて、分割した各鉄
心に巻かれた巻線の位相と端部巻線の構造を変えたこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】このように一次鉄心を移動方向に対して複数個
に分割し、各々の鉄心に巻回した巻線の位相をずらすと
ともに、各分割した巻線部分の端部構造を巻線の位相と
分割数に対応した構造に構成することにより、分割した
各巻線部分が発生する推力脈動の位相が異なるとともに
各部分が発生する脈動力の大きさを小さくかつ等しくで
きるため、モータ全体として推力脈動が平均化され、平
均推力を大幅に減少させることなく脈動力を非常に小さ
くできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0013】本発明によるリニアモータの構成を図1に
示す。図1は、毎極毎相のスロット数がq=2であって
磁極が6極の場合のリニアモータコイル配置を示してい
る。以下の説明ではq=2の場合について述べるが、毎
極毎相のスロット数qが1や3など様々な場合も全く同
様に適用できる。
【0014】磁性材で作られた一次側鉄心1にスロット
を設けた一次可動子1を、移動方向に2個に分割し、そ
の各々を分割可動子1a,分割可動子1bとする。分割
可動子1aと分割可動子1bは支持材3で強固に保持さ
れ、長手方向の移動に対して一体の物として動作する。
分割可動子1aは2磁極からなり、一方、分割可動子1
bは4極で構成される。このように磁極数を偶数にする
と、各分割可動子はN極とS極を同じ数ずつ持つため、
磁場が比較的遠くまで分布するというような磁場の乱れ
は少なくなる。
【0015】分割可動子1aと分割可動子1bには、そ
れぞれ巻線2aと巻線2bが巻回されており、巻線2a
は巻線2bに対して電気的に位相が約90度ずれるよう
に配置されている。少し詳しく説明すると、分割可動子
1aでは巻線が、右端から左端に向かってU相,−W
相,V相,−U相,W相,−V相,U相の順にコイルが
配置されている。これに対し、分割可動子1bでは巻線
がV相から始まり、左に行くに従って−U相,W相,−
V相,U相の順にコイルが巻回され、最後に−W相のコ
イルが設置される。このように、コイルを巻回すること
により、分割可動子1aと分割可動子1bが発生する磁
場の分布は、右端の位相で較べれば概ね90度程度ずれ
ていることになる。
【0016】次に、モータの特性に最も大きな影響を及
ぼす各分割可動子1aと1bの端部巻線構造について詳
細に述べる。分割可動子1aの両端部構造に着目する
と、両端にコイルが入っていない空きスロットが有り、
そのスロットの中心側隣のスロットには、中央部付近の
スロットに巻回されたコイルの約半分程度の巻回数を有
するコイルが、進行方向に対して直角方向にみてスロッ
トの空隙側に配置されている。更に、そのスロットの中
央側スロットには約1/2巻回数のコイルが、空隙より
遠い側に設置されている。分割可動子1aの両端部スロ
ットに設けられた巻線コイル2aは、同相となる。
【0017】一方、分割可動子1bの両端部構造に着目
すると、各端部の4スロットに約1/2巻回数のコイル
を図1に示すように、進行方向に対して直角方向にみて
空隙側及び空隙より遠い側に交互に配置している。こう
して、分割可動子1bの両端部スロットに設けられた巻
線コイル2bはお互いに異相となる。
【0018】このように、分割可動子1a及び分割可動
子1bの両端部における巻線構造を構成すると、分割可
動子1a及び1b各々の可動子で発生する平均推力Fb
s,Fasを大きくとることができ、かつ、推力の脈動
力Fbr,Farを小さくできる。
【0019】また、分割可動子1aと1bとは支持材3
で強固に保持されているが、両者は一次鉄心の進行方向
にみて、隙間7を介して設置されている。この隙間7の
間隔lgは一次鉄心のスロット間隔lsの3倍以上とし
た。一次鉄心が進行方向(D)へ移動する場合、分割可動
子1aが作る移動磁界により、二次側導体5に電流が誘
導される。この誘導電流は分割可動子1aの最後部より
後にも流れるため、隙間間隔lgが小さいと分割可動子
1bの最先端部付近が作る磁場と誘導電流との間に力が
発生し推力特性に影響を及ぼす。
【0020】この隙間間隔が3ls以上あれば、実用
上、誘導電流は可動子1bの最先端付近にまで達せず、
推力特性に影響を及ぼさないことが観測された。
【0021】このように一次側鉄心及び巻線を構成する
と、分割可動子1aで発生する推力脈動の大きさFar
と、分割可動子1bで発生する推力脈動の大きさFbr
とは、値が小さく、両者はほぼ等しい値となるので、両
可動子が発生する脈動分の位相を約90度ずらすことが
でき、推力をほぼ均一化できることが計算上及び実測上
明らかとなった。
【0022】図2は図1に示す実施例の一変形例であ
る。この例では、一次可動子1を、1磁極からなる分割
可動子1aと2極からなる分割可動子1bとで構成して
いる。このように、モータを構成すれば、モータのコイ
ルの数やスロット数を減らすことができ、また、小型の
モータを作ることもできる。
【0023】図3は図1に示す実施例の他の一変形例で
ある。この例では、一次可動子1を、1磁極からなる分
割可動子1aと3極からなる分割可動子1bとで構成し
ている。このように、分割可動子1aと1bの磁極の比
を1対2にならないように、任意の磁極数の比でモータ
を構成しても良い。
【0024】図4は図1に示す実施例の他の一変形例で
ある。この例では、分割可動子1aの端部巻線構造とし
て、図1の分割可動子1bの端部構造を採用している。
即ち、各端部の4スロットに約1/2巻回数のコイル
を、進行方向に対して直角方向にみて空隙側及び空隙よ
り遠い側に交互に配置している。また、図4の分割可動
子1bの端部巻線構造としては、図1の分割可動子1a
の端部構造を採用している。すなわち、両端にコイルが
入っていない空きスロットが有り、そのスロットの中心
側隣のスロットには、中央部付近のスロットに巻回され
たコイルの約半分程度の巻回数を有するコイルが、進行
方向に対して直角方向にみてスロットの空隙側に配置さ
れている。更に、そのスロットの中央側スロットには約
1/2巻回数のコイルが、空隙より遠い側に設置されて
いる。このようにモータを構成しても、推力の脈動力を
十分小さくできる。
【0025】次に、他の実施例を図5に基づいて説明す
る。
【0026】図5は、図1と同様に、分割可動子1aと
1bの磁極数が、2極と4極になっている。しかしなが
ら、図5では、各分割可動子の端部巻線構造を、巻線の
位相のみ90度ずらし、巻回数を約1/2にした巻線を
配置することを行っていない。このようにモータを構成
すれば推力脈動を小さくできる上に、端部巻線を簡単に
構成でき、製造コストを低減できる。
【0027】次に、他の実施例を図6に基づいて詳細に
説明する。
【0028】図6が図1,図4,図2,図3と異なる点
は、図1等では分割した分割可動子1aと1bの磁極数
が各々2極,4極であるのに対して、図6では分割可動
子1a′′′と1b′′′の磁極数が3極ずつと同じ数
になっていることである。各分割可動子の端部巻線構造
は図1と図6では、同じになっている。
【0029】このように一次側鉄心及び巻線を3磁極ず
つに分割して構成すると、分割可動子1a′′′及び分
割可動子1b′′′で発生する推力脈動の大きさは、可
動子を2極,4極に分割した場合に比べて、より等しい
値とすることができる。従って、推力をより均一化でき
ることが計算上及び実測上明らかとなった。
【0030】図7は図6に示す実施例の一変形例であ
る。この例では、一次可動子1を、2磁極からなる分割
可動子1a′′′と2極からなる分割可動子1b′′′
とで構成している。このように、モータを構成しても良
い。
【0031】図8は図6に示す実施例の一変形例であ
る。この例では、一次可動子1を、1磁極からなる分割
可動子1a′′′と1極からなる分割可動子1b′′′
とで構成している。このように、モータを構成すれば、
モータのコイルの数やスロット数を減らすことができ、
また、小型のモータを作ることもできる。
【0032】次に、他の実施例を図9に基づいて説明す
る。
【0033】図9は、図6と同様に、分割可動子1a′
と1b′の磁極数が、3極ずつと同じ数になっている。
しかしながら、図9では、各分割可動子の端部巻線構造
を、巻線の位相のみ90度ずらし、巻回数を約1/2に
した巻線を配置することを行っていない。このようにモ
ータを構成すれば推力脈動を小さくできる上に、端部巻
線を簡単に構成でき、製造コストを低減できる。
【0034】次に、他の実施例を図10に基づいて詳細
に説明する。
【0035】図10も、毎極毎相のスロット数がq=2
であって磁極が6極の場合のリニアモータコイル配置を
示している。
【0036】磁性材で作られた一次側鉄心1にスロット
を設けた一次可動子1を、移動方向に3個に分割し、そ
の各々を分割可動子1a′′′′,分割可動子1
b′′′′,分割可動子1c′′′′とする。分割可動
子1a′′′′,分割可動子1b′′′′,分割可動子
1c′′′′は支持材3で強固に保持され、長手方向の
移動に対して一体の物として動作する。分割可動子1
a′′′′,1b′′′′,1c′′′′は各々2磁極で
構成される。
【0037】分割可動子1a′′′′,1b′′′′,
1c′′′′には、それぞれ巻線2a′′′′,2
b′′′′,2c′′′′が巻回されており、各々の巻
線は電気的に位相が約60度ずつずれるように配置され
ている。少し詳しく説明すると、分割可動子1
a′′′′では巻線が、右端からU相に4コイル,−W
相,V相,−U相,W相の順に2コイルずつ、最後に、
−V相が4コイル配置されている。これに対し、分割可
動子1b′′′′では、各相のコイル数は分割可動子1
a′′′′と同じで相順のみ異なり、巻線が−W相から
始まり、右に行くに従ってV相,−U相,W相,−V
相,U相の順に巻回される。また、分割可動子1
c′′′′では、相順のみに着目すると、巻線がV相か
ら始まり、右に行くに従って−U相,W相,−V相,U
相,−W相の順に巻回される。このように、コイルを巻
回することにより、分割可動子1a′′′′,1
b′′′′,1c′′′′が発生する磁場の分布は、左
端の位相で較べれば各々60度ずつずれていることにな
る。
【0038】次に、モータの特性に最も大きな影響を及
ぼす各分割可動子1a′′′′,1b′′′′,1
c′′′′の端部巻線構造について述べる。分割可動子
1a′′′′の両端部構造に着目すると、各端部の4ス
ロットに1/2巻回数のコイルを図10に示すように、
進行方向に対して直角方向にみて空隙側及び空隙より遠
い側に交互に配置している。こうして、分割可動子1
a′′′′の両端部スロットに設けられた巻線コイルは
お互いに異相となる。分割可動子1b′′′′,1
c′′′′の端部巻線構造は、分割可動子1a′′′′
の端部巻線構造と同じであり、巻線を流れる電流の位相
のみ異なる。
【0039】従って、このように、分割可動子1
a′′′′,1b′′′′,1c′′′′各々の両端部
における巻線構造を構成すると、分割可動子1a,1
b,1c各々の可動子で発生する平均推力Fa
s′′′′,Fbs′′′′,Fcs′′′′を大きくと
ることができ、かつ、脈動力の大きさFar′′′′,
Fbr′′′′,Fcr′′′′を全て等しく小さくで
きる。
【0040】また、分割可動子1a′′′′,1
b′′′′,1c′′′′は支持材3で強固に保持され
ているが、1a′′′′と1b′′′′、及び1
b′′′′と1c′′′′は一次鉄心の進行方向にみ
て、隙間7を介して設置されている。この隙間7の間隔
lgは一次鉄心のスロット間隔lsの3倍以上とした。
【0041】このように一次側鉄心及び巻線を構成する
と、分割可動子1a′′′′で発生する推力脈動の大き
さと、分割可動子1b′′′′や1c′′′′で発生す
る推力脈動の大きさとは、値が小さく、三者はほぼ等し
い値となるので、3可動子が発生する脈動分の位相を6
0度ずらすことができ、推力をほぼ完全に均一化できる
ことが計算上及び実測上明らかとなった。
【0042】図11は図10に示す実施例の一変形例で
ある。この例では、一次可動子1を、1磁極からなる分
割可動子1a′′′′,1b′′′′,1c′′′′で
構成している。このように、モータを構成すれば、モー
タのコイルの数やスロット数を減らすことができ、ま
た、小型のモータを作ることもできる。
【0043】次に、他の実施例を図12に基づいて説明
する。
【0044】図12は図10と同様に、分割可動子1
a′′′′,1b′′′′,1c′′′′の磁極数が、
2極ずつ同じ数になっている。しかしながら、図12で
は、各分割可動子の端部巻線構造を、巻線の位相のみ6
0度ずつずらし、巻回数を約1/2にした巻線を配置す
ることを行っていない。このようにモータを構成すれば
推力脈動を小さくできる上に、端部巻線を簡単に構成で
き、製造コストを低減できる。
【0045】図13は図10に示す実施例の他の一変形
例である。この例では、一次可動子1を、3個の分割可
動子1a′′′′,1b′′′′,1c′′′′で構成
しており、1a′′′′と1b′′′′は1磁極である
が、1c′′′′は2磁極で構成されている。このよう
に、3分割する場合、必ずしも同一磁極数に分割する必
要性は無く、任意の磁極数に分割してモータを構成して
も良い。
【0046】以上述べた構成を、タイプの異なるリニア
モータに適用した例を図14,図15,図16に示す。
図14は、図7に示した構成を円筒型リニアモータに適
用した例であり、特に、一次側鉄心を塊状鉄心としてい
る。塊状鉄心は、鉄の塊にスロットを削って製作する。
図15は、図14と同様に、図7に示した構成を円筒型
リニアモータに適用した例である。図14と異なるの
は、一次側鉄心を薄い鉄板を積み重ねて作った積層鉄心
で構成している点である。図16は、図2に示した構成
を平板型リニアモータに適用した例であり、1磁極と2
磁極に分割された可動子から構成されている。
【0047】以上のように述べた巻線構成は、円筒型,
平板型を問わず様々な種類のリニアモータに適用可能で
ある。
【0048】図17,図18,図19各々は、2磁極と
4磁極の2個に分割された可動子,3磁極と3磁極の2
個に分割された可動子,2磁極ずつ3個に分割された可
動子を有する平板型リニアモータにおける他の実施例を
示している。平板状の一次鉄心1a,1b,1c及び巻
線2a,2b,2cは、二次側導体5及び二次側鉄心6
を両側から挟み込むように構成している。このように構
成すると、進行方向長さが等しい片側平板型モータに比
べて、推力をほぼ2倍にできる。
【0049】図20,図21,図22は、2磁極と4磁
極の2個に分割された可動子,3磁極と3磁極の2個に
分割された可動子,2磁極ずつ3個に分割された可動子
各々の両端部に、二次側導体と一次側鉄心間の空隙を維
持するガイドローラ8′とそれを支持するローラ支持材
9′を配置したリニアモータにおける他の実施例を示し
ている。これらの図の(a)は、モータの両端部のみに
ガイドローラを配置した従来構造を示しているが、各図
の(b)は分割した一次側鉄心の隙間7に、二次側導体
5と一次側鉄心間の空隙を維持するガイドローラ8、及
びそれを支持するローラ支持材9を配置している。この
ように構成すれば、一次側鉄心と二次側導体5や二次側
鉄心6間に働く電磁力により生ずる、二次側導体5と一
次側鉄心間の空隙の不均一を無くすことができる。
【0050】以上に述べた構成のリニアモータは、エレ
ベータやエスカレータ、更に搬送装置などに応用でき
る。
【0051】以上の本発明の実施例によれば、一次側鉄
心を移動方向に対して複数個に分割し、各々の鉄心に巻
回した巻線の位相をずらすとともに、各分割した巻線部
分の端部構造を巻線の位相と分割数に対応した構造に構
成しているので、分割した各巻線部分が発生する推力脈
動の位相が異なるとともに各部分が発生する脈動力の大
きさを小さくかつ等しくできるため、モータ全体として
推力脈動が平均化され、平均推力を大幅に減少させるこ
となく脈動力を非常に小さくでき、更に、エレベータや
エスカレータなどに適用した場合の乗り心地が大幅に改
善され、また、精密機器を高精度に搬送できる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、モータ全体としての推
力脈動を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリニアモータで2極と4極に2分
割した構成に係わり、(a)はコイル配置を示し、
(b)(c)(d)は推力の時間変化を示す。
【図2】本発明によるリニアモータで1極と2極に2分
割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図3】本発明によるリニアモータで1極と3極に2分
割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図4】本発明によるリニアモータで2極と4極に2分
割した他の変形例に係わり、(a)はコイル配置を示
し、(b)(c)(d)は推力の時間変化を示す。
【図5】本発明によるリニアモータで2極と4極に2分
割した他の実施例に係わるコイル配置を示す。
【図6】本発明によるリニアモータで3極と3極に2分
割した他の実施例に係わり、(a)はコイル配置を示
し、(b)(c)(d)は推力の時間変化を示す。
【図7】本発明によるリニアモータで2極と2極に2分
割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図8】本発明によるリニアモータで1極と1極に2分
割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図9】本発明によるリニアモータで3極と3極に2分
割した他の実施例に係わるコイル配置を示す。
【図10】本発明によるリニアモータで2極,2極,2
極に3分割した構成に係わり、(a)はコイル配置を示
し、(b)(c)(d)は推力の時間変化を示す。
【図11】本発明によるリニアモータで1極,1極,1
極に3分割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図12】本発明によるリニアモータで2極,2極,2
極に3分割した他の実施例に係わるコイル配置を示す。
【図13】本発明によるリニアモータで1極,1極,2
極に3分割した他の変形例に係わるコイル配置を示す。
【図14】本発明によるリニアモータで、2分割した塊
状鉄心を有する円筒型モータの実施例を示す。
【図15】本発明によるリニアモータで、2分割した積
層鉄心を有する円筒型モータの実施例を示す。
【図16】本発明によるリニアモータで、2分割した鉄
心を有する平板型モータの実施例を示す。
【図17】本発明によるリニアモータで、2極と4極に
2分割した鉄心を有する両側挟み込み平板型モータ構成
を示す。
【図18】本発明によるリニアモータで、3極と3極に
2分割した鉄心を有する両側挟み込み平板型モータ構成
を示す。
【図19】本発明によるリニアモータで、2極ずつ3分
割した鉄心を有する両側挟み込み平板型モータ構成を示
す。
【図20】本発明によるリニアモータで、2極と4極に
2分割した鉄心を有するガイドローラ付きモータ構成を
示す。
【図21】本発明によるリニアモータで、3極と3極に
2分割した鉄心を有するガイドローラ付きモータ構成を
示す。
【図22】本発明によるリニアモータで、2極ずつ3分
割した鉄心を有するガイドローラ付きモータ構成を示
す。
【図23】従来のリニアモータに係わり、(a)(b)
(c)は従来の改善例のコイル配置を示す。
【符号の説明】
1…一次側(可動子)鉄心、1a,1b…分割可動子、
2a,2b…巻線コイル、3…支持材、5…二次側導
体、6…二次側鉄心、7…分割可動子間の隙間、8…ガ
イドローラ、9…ローラ支持材。
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】本発明によるリニアモータで2極,2極,2
極に3分割した構成に係わり、(a)はコイル配置を示
し、(b)(c)(d)(e)は推力の時間変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 博 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 石川 辰明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 荒堀 昇 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 滝沢 照広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所試作開発センタ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材にスロットを設けた一次側鉄心と、
    一次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコイル
    と、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二次側
    導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側導体
    に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに一次
    鉄心を移動方向に複数個に分割し、分割した鉄心をある
    間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士を一体に
    支持し、分割した鉄心に巻回した各端部巻線構造を変え
    たことを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】磁性材にスロットを設けた一次側鉄心と、
    一次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコイル
    と、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二次側
    導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側導体
    に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに一次
    鉄心を移動方向に複数個に分割し、分割した鉄心をある
    間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士を一体に
    支持し、分割した各一次鉄心が発生する推力脈動力の大
    きさが同じになるように分割した鉄心に巻線を巻回した
    ことを特徴とするリニアモータ。
  3. 【請求項3】磁性材にスロットを設けた一次側鉄心と、
    一次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコイル
    と、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二次側
    導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側導体
    に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに一次
    鉄心を移動方向に2の倍数個に分割し、分割した鉄心を
    ある間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士を一
    体に支持し、分割した各一次鉄心が発生する推力脈動力
    の大きさが同じになるように分割した鉄心に巻回した各
    端部の巻線構造を変え、各部巻線を流れる電流の位相
    を、180度を2の倍数で割った角度程度ずらしたこと
    を特徴とするリニアモータ。
  4. 【請求項4】磁性材にスロットを設けた一次側鉄心と、
    一次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコイル
    と、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二次側
    導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側導体
    に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに一次
    鉄心を移動方向に3の倍数個に分割し、分割した鉄心を
    ある間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士を一
    体に支持し、分割した各一次鉄心が発生する推力脈動力
    の大きさが同じになるように分割した鉄心に巻線を巻回
    し、各々の巻線を流れる電流の位相を、180度を3の
    倍数で割った角度程度ずらしたことを特徴とするリニア
    モータ。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項において、分割した
    鉄心間の間隔を一次鉄心スロット間隔の3倍以上とした
    ことを特徴とするリニアモータ。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項において、分割した
    鉄心間の間隔を一次鉄心スロット間隔の3倍以上とした
    ことを特徴とするリニアモータ。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第3項において、分割した
    一次側鉄心及び巻線で構成される各部分の磁極の数を同
    一としないことを特徴とするリニアモータ。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項において、二次側導
    体を棒状の形状とし、該導体を取り囲むように一次側鉄
    心及び巻線を配置したことを特徴とするリニアモータ。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第2項において、二次側導
    体を棒状の形状とし、該導体を取り囲むように一次側鉄
    心及び巻線を配置したことを特徴とするリニアモータ。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第1項において、二次側
    導体を平板状の形状とし、該導体と対向するように平板
    状の一次側鉄心及び巻線を配置したことを特徴とするリ
    ニアモータ。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第2項において、二次側
    導体を平板状の形状とし、該導体と対向するように平板
    状の一次側鉄心及び巻線を配置したことを特徴とするリ
    ニアモータ。
  12. 【請求項12】磁性材にスロットを設けた一次側鉄心
    と、一次側鉄心のそれぞれのスロット内に設けられたコ
    イルと、当該コイルとの間に空隙を介して配置された二
    次側導体とで構成されるリニアモータにおいて、二次側
    導体に対して相対的に移動する方向を基準にしたときに
    一次鉄心を移動方向に2の倍数個に分割し、分割した鉄
    心をある間隔離して設置するとともに分割した鉄心同士
    を一体に支持し、分割した各一次鉄心が発生する推力脈
    動力の大きさが同じになるように、分割したいくつかの
    一次鉄心には、両端部に空きスロットを設け、それらの
    スロットの中心側隣のスロットには、中央部付近のコイ
    ルの約半分程度の大きさのコイルを配置し、残りの分割
    した一次鉄心には、両端部に空きスロットを設けること
    なく中央部付近のコイルに対して約半分程度の大きさの
    コイルを設置し、その1/2コイルの数は空きスロット
    を設けた鉄心の1/2コイルの数に比べて倍となるよう
    に各端部の巻線構造を変え、各部巻線を流れる電流の位
    相を、180度を2の倍数で割った角度程度ずらしたこ
    とを特徴とするリニアモータ。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第10項または第11項
    において、平板状の一次鉄心及び巻線は、二次側導体を
    両側から挟み込むことを特徴とするリニアモータ。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第1項から第13項にお
    いて、分割した一次側鉄心の間に、二次側導体と一次側
    鉄心間の空隙を維持するガイドローラを配置したことを
    特徴とするリニアモータ。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第1項において、分割し
    た鉄心に巻回した各端部巻線の位相のみを変えたことを
    特徴とするリニアモータ。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第2項において、分割し
    た鉄心に巻回した各端部巻線の位相のみを変えたことを
    特徴とするリニアモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1056187A1 (en) * 1998-02-13 2000-11-29 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor
JP2010239724A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hitachi Ltd 駆動装置,xyステージ及びxyzステージ
US9000626B2 (en) 2008-12-10 2015-04-07 Hitachi, Ltd. Thrust generation mechanism, drive device, XY stage and XYZ stage

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