JPH0946175A - 可変抵抗回路、可変アッテネータ回路、利得可変回路及びトランジスタ回路 - Google Patents

可変抵抗回路、可変アッテネータ回路、利得可変回路及びトランジスタ回路

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JPH0946175A
JPH0946175A JP7194865A JP19486595A JPH0946175A JP H0946175 A JPH0946175 A JP H0946175A JP 7194865 A JP7194865 A JP 7194865A JP 19486595 A JP19486595 A JP 19486595A JP H0946175 A JPH0946175 A JP H0946175A
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transistor
variable
circuit
electrode
control voltage
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JP7194865A
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Masaaki Kasashima
正明 笠島
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/24Frequency-independent attenuators
    • H03H11/245Frequency-independent attenuators using field-effect transistor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0035Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements
    • H03G1/0082Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements using bipolar transistor-type devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品ばらつきや温度変動による特性劣化が少
ない可変抵抗回路や可変アッテネータ回路を提供する。 【解決手段】 入力された制御電圧を増幅する、1以上
のトランジスタを備えて構成された制御電圧増幅器(R
1、R2、Q1)と、この制御電圧増幅器による増幅後
の制御電圧が制御電極に与えられ、この与えられた制御
電圧に応じて第1電極及び第2電極間の抵抗値が変化す
る抵抗として用いられる第1のトランジスタQ1とで、
可変抵抗回路を構成した。また、この可変抵抗回路の構
成に加えて、信号入力端子と、信号出力端子と、これら
信号入力端子及び信号出力端子間の信号ラインに直列に
接続された、少なくとも一端が第1のトランジスタの第
2電極に接続されている1又は複数の減衰用抵抗とを設
けて可変アッテネータ回路を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変抵抗回路、可変
アッテネータ回路、利得可変回路及びトランジスタ回路
に関し、例えば、高周波用半導体集積回路に搭載して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】
文献『「GaAs MESFET Circuit Design」、pp.497-507、
ARTECH HOUSE,INC.1988 年発行、ISDN0-89006-267-6 」 一般に、半導体集積回路上に形成される可変抵抗回路
は、上記文献に記載されているように、電界効果型トラ
ンジスタ(以下、FET又はトランジスタと略称する)
のドレイン・ソース間電圧VDSをほぼ0Vに保った状態
で、ゲート・ソース間電圧VGSを可変させることによ
り、ドレイン・ソース間抵抗RDSを可変させるものであ
る。
【0003】図2は、このような可変抵抗回路のゲート
・ソース間電圧VGSに対するドレイン・ソース間抵抗R
DSの変化の様子を示した特性曲線図である。なお、ドレ
イン・ソース間の電位差VDSは上述したようにほぼ0V
に保たれている。
【0004】図2において、ゲート・ソース間電圧VGS
がFETのしきい値電圧Vthよりも小さい場合には、ド
レイン・ソース間抵抗RDSは飽和している。一方、ゲー
ト・ソース間電圧VGSを大きくしていくと、FETのし
きい値電圧Vthを境にして、ドレイン・ソース間抵抗R
DSは急激に減少し、かかる単調減少領域において可変抵
抗回路として用いることができる。
【0005】図3は、従来の可変アッテネータ回路を示
す回路図である。図3において、従来の可変アッテネー
タ回路は、信号入力端子T01及び信号出力端子T02間の
信号ライン上に介挿された固定抵抗R01と、端子T04か
らの制御電圧によって抵抗値を可変させる上述した可変
抵抗回路を構成しているトランジスタ(FET)Q01と
で構成されている。そして、直流レベルが端子T03の電
位(例えば0V)に等しい端子T01から入力された交流
信号を、可変抵抗としてのトランジスタQ01と、固定抵
抗R01とで分圧することを通じて減衰させて端子T02か
ら出力させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
2における3本の曲線M1、M2、M3はそれぞれ、可
変抵抗回路として使用されたFETのしきい値電圧Vth
が−1.2V、−1.0V、−0.8Vの場合であり、
FETのしきい値電圧Vthによって、可変抵抗回路とし
ての特性(RDS−VGS特性)が変化することが分かる。
【0007】従って、従来の可変抵抗回路は、FETの
製造工程においてしきい値電圧Vthがばらつくと、図2
に見られるように、RDS−VGS特性が大きくばらついて
しまうので、装置にこの可変抵抗回路を組み込んだ場
合、装置内にしきい値電圧Vthのばらつきを調整する回
路を設けて装置毎に調整する必要があった。また、FE
Tのしきい値電圧Vthは温度依存性を有するため、周囲
温度の変化に応じて、RDS−VGS特性が変化してしまう
といった問題があった。
【0008】このような可変抵抗回路についての特性が
製品や温度によってばらつくという課題は、かかる可変
抵抗回路を用いた図3に示す可変アッテネータ回路にそ
のまま引き継がれ、可変アッテネータ回路における課題
にもなっている。
【0009】また、上述した可変抵抗回路や可変アッテ
ネータ回路を利用して利得可変回路を構成しようとした
場合にも、上述した課題がついてまわる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による可変抵抗回
路は、入力された制御電圧を増幅する、1以上のトラン
ジスタを備えて構成された制御電圧増幅器と、この制御
電圧増幅器による増幅後の制御電圧が制御電極に与えら
れ、この与えられた制御電圧に応じて第1電極及び第2
電極間の抵抗値が変化する抵抗として用いられる第1の
トランジスタとを備えたことを特徴とするものである。
【0011】この本発明による可変抵抗回路において
は、抵抗として用いられる第1のトランジスタの特性の
製品ばらつきや温度変動を補償すべく、外部からの制御
電圧を直接第1のトランジスタに入力するのではなく、
この第1のトランジスタの特性を補償し得るトランジス
タを備えた制御電圧増幅器によって増幅した後、第1の
トランジスタに与えるようにしている。
【0012】本発明による可変アッテネータ回路は、本
発明による可変抵抗回路の構成に加えて、信号入力端子
と、信号出力端子と、これら信号入力端子及び信号出力
端子間の信号ラインに直列に接続された、少なくとも一
端が第1のトランジスタの第2電極に接続されている1
又は複数の減衰用抵抗とを有することを特徴とするもの
である。
【0013】このように本発明の可変抵抗回路を用いて
本発明の可変アッテネータ回路を構成しているので、製
品ばらつきや温度変動による特性変動が少ない可変アッ
テネータ回路を実現できる。
【0014】他の本発明による可変アッテネータ回路
は、信号入力端子及び信号出力端子間の信号ライン上に
直列に接続された2個以上の抵抗と、これらの抵抗の
間、又は、抵抗と上記信号入力端子の間に重複すること
なく接続された第2の電極と、接地された第1の電極
と、制御端子に接続された制御電極とを有する抵抗数と
同数の可変抵抗として用いられるトランジスタとを備え
たことを特徴とする。
【0015】この本発明による可変アッテネータ回路
は、1個の可変抵抗用のトランジスタを用いた場合に比
較して、滑らかな制御電圧−出力電圧(減衰量)特性を
得ることができると共に、抵抗の抵抗値の選定により所
望の制御電圧−出力電圧(減衰量)特性を実現し易い。
【0016】本発明による利得可変回路は、本発明によ
る可変アッテネータ回路と、その信号入力端子の前段に
設けられた、交流信号を増幅する増幅器とを備えること
を特徴とするものである。
【0017】この本発明による利得可変回路は、本発明
による可変アッテネータ回路を利用しているので、製品
ばらつきや温度変動による特性変動が少なく、又は、所
望する滑らかな利得可変特性を実現できる。
【0018】本発明によるトランジスタ回路は、特性の
ばらつきや特性の変動を補償し合う各トランジスタの電
極パターンを同一形状として、半導体チップ上に近接配
置したことを特徴とするものである。
【0019】上述したように、本発明の可変抵抗回路や
可変アッテネータ回路や利得可変回路においては、特性
変動を補償し合う複数のトランジスタが存在し、これら
トランジスタの特性は同一であることが望ましい。しか
し、同一特性を意図していても、電極パターン形状が異
なっていたり、同一電極パターン形状であっても配置位
置が異なっていると、その製造工程や製造条件のための
同一特性を実現し難い。そこで、本発明によるトランジ
スタ回路は、特性変動を補償し合う各トランジスタの電
極パターンを同一形状として、半導体チップ上に近接配
置することとした。
【0020】
【発明の実施の形態】
(A)可変抵抗回路の第1の実施形態 以下、本発明による可変抵抗回路の第1の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図1が、第1の実
施形態の可変抵抗回路を示す回路図である。
【0021】図1において、端子T1は可変抵抗の抵抗
値を制御するための制御電圧VCONTが印加されるもので
あり、この端子T1はトランジスタQ1のゲートに接続
されている。トランジスタQ1及び後述するトランジス
タQ2は、ディプレッション型の例えばGaAs基板に
構成されたMESFETである。トランジスタQ1は、
そのソースがセルフバイアス抵抗R2を介して接地され
ており、そのドレインが負荷抵抗R1を介して電源電圧
端子T2に接続されている。すなわち、トランジスタQ
1はソース接地型の増幅器として機能するものである。
【0022】このトランジスタQ1のドレインはまた、
トランジスタQ2のゲートに接続されている。このトラ
ンジスタQ2は可変抵抗として機能するものであり、そ
のドレイン及びソースはそれぞれ、端子T3及び端子T
4に接続されている。言い換えると、このトランジスタ
Q2の部分だけを取り出してみた場合には、従来の可変
抵抗回路と同様になされている。そのため、このトラン
ジスタQ2のドレイン・ソース間電圧VDSをほぼ0Vに
するように、端子T3の電位は端子T4と同じか、ほぼ
同じ電位に保つようにしなければならない。これは、電
位が異なるほど非線型性の大きい抵抗になり歪が発生し
易くなるからである。
【0023】第1の実施形態の可変抵抗回路を構成する
全ての要素は、同一の半導体チップ(例えばGaAsチ
ップ)に集積化される。
【0024】第1の実施形態の可変抵抗回路において
は、可変抵抗を構成するトランジスタQ2のゲートに直
接制御電圧VCONTを印加するのではなく、制御端子T1
からの制御電圧VCONTを、トランジスタQ1を中心に構
成されたソース接地型の増幅器を介して増幅してトラン
ジスタQ2のゲートに印加し、端子T3及びT4間の抵
抗(従ってトランジスタQ2のドレイン・ソース間抵
抗)RQ2を可変させるようになされている。
【0025】図4は、この可変抵抗回路におけるVCONT
−RQ2特性(制御電圧−抵抗特性)を示す特性曲線図で
ある。負荷抵抗R1が1.3kΩ、セルフバイアス抵抗
R2が1kΩ、各トランジスタQ1、Q2の相互コンダ
クタンスがそれぞれ10mSであって、端子T2及びT
3に3Vを印加した場合の特性を示している。
【0026】図4において、ディプレッション型のトラ
ンジスタQ1のゲートに、そのソース電位(接地電位)
より小さな制御電圧VCONTを印加させ、その増幅された
ドレイン電位をディプレッション型のトランジスタQ2
のゲートに印加するようにしているので、制御電圧VCO
NTが負の範囲で増加するに従って、端子T3及びT4間
の抵抗(従ってトランジスタQ2のドレイン・ソース間
抵抗)RQ2は単調増加する。
【0027】ここで、両トランジスタQ1及びQ2は同
一の半導体チップ上に集積化されているため、ほとんど
同じ特性を有し、両トランジスタQ1及びQ2のしきい
値電圧Vthも、同一と考えることができる。
【0028】そのため、負荷抵抗R1及びセルフバイア
ス抵抗R2の抵抗値を上述した例のように適宜選定する
ことにより、トランジスタQ2のしきい値電圧Vthの製
造ばらつきをトランジスタQ1で相殺することが可能で
ある。ここで、しきい値電圧Vthの設計値に対するある
可変抵抗回路製品でのばらつき分の偏差をΔVthとする
と、ソース接地型の増幅器からの出力電圧はほぼ設計値
からほぼ−ΔVthだけずれたものとなってトランジスタ
Q2のゲートに印加され、このトランジスタQ2のしき
い値電圧Vthのばらつき分ΔVthと相殺される。
【0029】実際上、この第1の実施形態の可変抵抗回
路において、トランジスタQ1及びQ2のしきい値電圧
Vthが−0.5Vより−1.5Vの範囲でばらついて
も、図4に示した特性曲線はほとんど変動せず、同一特
性曲線上にほとんど重なる。
【0030】以上のように、第1の実施形態の可変抵抗
回路によれば、可変抵抗用トランジスタ(FET)のゲ
ートの前段にソース接地型の増幅器を設けて制御電圧を
増幅して可変抵抗用トランジスタのゲートに印加すると
共に、可変抵抗用トランジスタ(FET)及びソース接
地型の増幅器を同一の半導体チップ上に集積化したの
で、制御電圧−抵抗特性の製品ばらつきが小さい可変抵
抗回路を実現することができる。
【0031】また、周囲温度が変化してしきい値電圧が
変化しても、制御電圧−抵抗特性が変化しない可変抵抗
回路を実現することができる。
【0032】(B)可変抵抗回路の第2の実施形態 次に、本発明による可変抵抗回路の第2の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図5が、第2の実
施形態の可変抵抗回路を示す回路図であり、図1との同
一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0033】図5において、この第2の実施形態の可変
抵抗回路は、第1の実施形態におけるトランジスタQ1
の負荷抵抗R1を複数(ここでは3個)の抵抗R1−1
〜R1−3に分割して直列に接続し、かつ、第1の実施
形態における可変抵抗用トランジスタQ2に代えて、負
荷抵抗の分割数分の可変抵抗用トランジスタ(FET)
Q2−11〜Q2−13を端子T3及びT4間に並列に
設け、新たに設けられた各可変抵抗用トランジスタQ2
−11、…、Q2−13のゲートにそれぞれ、分割負荷
抵抗群R1−1〜R1−3の機能により得られた異なる
制御電圧を印加するようにしたものである。
【0034】この第2の実施形態において、負荷抵抗R
1−1〜R1−3のそれぞれの値は、例えば、第1の実
施形態で用いた負荷抵抗R1の1/3の値(R1が1.
3kΩであればほぼ430Ω)に選定する。また、各可
変抵抗用トランジスタQ2−11、…、Q2−13のゲ
ート幅はそれぞれ、例えば、第1の実施形態で用いた可
変抵抗用トランジスタQ2のゲート幅の1/3に選定
し、相互コンダクタンスがそれぞれ、第1の実施形態の
ものの1/3(ほぼ3.3mS)に選定する。他のパラ
メータは全て、第1の実施形態の場合と同様にする。
【0035】この第2実施形態の可変抵抗回路も、基本
的な技術思想は第1の実施形態と同様である。すなわ
ち、第2実施形態の可変抵抗回路も、可変抵抗用トラン
ジスタQ2−11〜Q2−13のゲートの前段にソース
接地型の増幅器を設けて制御電圧を増幅して可変抵抗用
トランジスタQ2−11〜Q2−13のゲートに印加す
ると共に、可変抵抗用トランジスタQ2−11〜Q2−
13及びソース接地型の増幅器を同一の半導体チップ上
に集積化することにより、可変抵抗用トランジスタQ2
−11〜Q2−13のしきい値電圧の製品や温度による
変動分と、ソース接地型の増幅器内のトランジスタQ1
のしきい値電圧の製品や温度による変動分とを相殺さ
せ、良好な制御電圧−可変抵抗特性を得るようにしたも
のである。
【0036】しかし、上述した構成の相違は、制御電圧
−可変抵抗特性(VCONT−RQ 特性)の曲線における滑
らかさを増すためになされている。なお、この第2の実
施形態においては、端末T3及びT4間の抵抗をRQ で
表している。
【0037】図6は、第1の実施形態の制御電圧−可変
抵抗特性曲線M11(実線;図4と同じであるが再掲載
する)と、第2の実施形態の制御電圧−可変抵抗特性曲
線M12(破線)とを示したものである。この図6か
ら、特性曲線M12が特性曲線M11より緩やかな変化
を呈していることが分かる。このような相違は、以下の
ような理由により生じている。
【0038】すなわち、第1の実施形態においては、制
御電圧VCONTを負より徐々に大きくしていくと、ある電
圧を境に急激に可変抵抗用トランジスタ(FET)Q2
がピンチオフして抵抗RQ (RQ2) が大きくなる。これ
に対して、第2の実施形態においては、複数の可変抵抗
用トランジスタ(FET)Q2−11〜Q2−13を並
列に接続し、かつ複数の負荷抵抗R1−1〜R1−3に
よる電圧分圧によって異なるゲート電圧が加わるように
したので、それぞれの可変抵抗用トランジスタQ2−1
1、…、Q2−13は異なる制御電圧で動作する。その
ため、各可変抵抗用トランジスタQ2−11、…、Q2
−13がピンチオフする入力制御電圧VCONTの値は異な
り、これにより、特性曲線M12の変化形状が緩和され
る。また、端子T3及びT4間の抵抗RQ は、各可変抵
抗用トランジスタQ2−11、…、Q2−13のドレイ
ン・ソース間抵抗の並列合成値であるので、各々の可変
抵抗用トランジスタQ2−11、…、Q2−13単体で
の抵抗値より小さくなり、これによっても、特性曲線M
12の変化形状が緩和される。
【0039】従って、第2の実施形態の可変抵抗回路に
よれば、第1の実施形態における効果に加えて、以下の
効果を奏することができる。
【0040】すなわち、ソース接地型の増幅器の負荷抵
抗を分割し、分割したノードによりそれぞれ異なる電圧
を引き出して、複数の可変抵抗用トランジスタ(FE
T)のゲートにそれぞれ印加するようにしたので、緩や
かに変化する制御電圧−抵抗特性を有する可変抵抗回路
を得ることができる。
【0041】なお、負荷抵抗の分割数及び可変抵抗用ト
ランジスタの個数を任意に選定すると共に、負荷抵抗の
分圧比を任意に選定することにより、任意の変化形状を
呈する制御電圧−抵抗特性を有する可変抵抗回路を得る
ことができる。
【0042】(C)可変アッテネータ回路の第1の実施
形態 次に、本発明による可変アッテネータ回路の第1の実施
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図7が、
第1の実施形態の可変アッテネータ回路を示す回路図で
あり、上述した図1との同一、対応部分には同一符号を
付して示している。
【0043】この第1の実施形態の可変アッテネータ回
路は、上述した図1に示す第1の実施形態の可変抵抗回
路を利用して構成したものである。図7及び図1の比較
から明らかなように、図1の構成に加えて、新たな入力
端子T5と、端子T4及びT5間に介挿された抵抗R3
とを設けたものであり、可変抵抗回路を用いて可変アッ
テネータ回路を構成する従来の考え方(図3参照)に準
拠してなされたものである。
【0044】すなわち、交流信号が入力される信号入力
端子T5と信号出力端子T4との間の信号ライン上に介
挿された固定抵抗R3と、抵抗値(ドレイン・ソース間
抵抗値)を可変させるトランジスタ(FET)Q2と
で、直流レベルが端子T3の電位(例えば3V)に等し
い端子T5から入力された交流信号レベルを分圧するこ
とを通じて減衰させ、端子T4から出力させるものであ
る。
【0045】ここで、端子T5には、直流阻止用コンデ
ンサを介した後、端子T3の直流レベルに等しいレベル
だけ持ち上げられた(直流レベルが0Vであれば持ち上
げ動作は不要である)、その交流成分だけを取り出した
場合には、例えば実効値が1mVで、周波数が100M
Hzの交流信号が入力される。また、信号出力端子T4
から出力された減衰信号は、例えば、図示しない直流阻
止コンデンサを介して次段の処理回路に送出される。入
力信号の振幅を実効値で1mV程度に選定しているの
は、トランジスタQ2を可変抵抗として使用する場合の
前提となるトランジスタQ2のドレイン及びソース間の
電位差をほぼ0Vにするという条件を考慮したものであ
る。
【0046】なお、端子T3は、第1の実施形態の可変
抵抗回路の例では上述したように端子T2と同じ直流電
源に接続されていると述べた。このように同じ直流電源
に接続される場合であっても、端子T3には、グランド
との間にコンデンサ(図示せず)を接続して、端子T3
を交流的に接地し、端子T5からの交流信号入力に影響
を受けないようにすることが好ましい。
【0047】また、固定抵抗R3の値は所望する減衰量
との関係で定まるが、トランジスタQ2を可変抵抗とし
て使用する場合の前提となるトランジスタQ2のドレイ
ン及びソース間の電位差をほぼ0Vにするという条件を
も満足するように定めることを要する。例えば、トラン
ジスタQ2のドレイン・ソース間抵抗RQ2が図4に示す
ような可変範囲(最大1kΩ程度)をとる場合には、固
定抵抗R3の値を1kΩ程度に選定して、トランジスタ
Q2のドレイン・ソース間の電位差が交流信号入力に対
する分圧動作によって変動しても上記前提を満たすとみ
なせるようにする。
【0048】さらに、端子T4及び端子T5の電位を端
子T3と同電位に安定に保つために、端子T3及びT4
間に、トランジスタQ2の可変抵抗範囲より抵抗値がか
なり大きい抵抗(図示せず;例えば10kΩ)を接続し
て、交流信号の変動によるトランジスタQ2の抵抗値の
変動を押さえるようにすることが好ましい。
【0049】その他のパラメータは、例えば、可変抵抗
回路の第1の実施形態について説明したような値に選定
する。
【0050】図8は、可変アッテネータ回路の第1の実
施形態における制御電圧−出力電圧特性を示した特性曲
線図である。すなわち、端子T1に印加された制御電圧
VCONTの変化に対して、端子T4からの出力電圧(実効
値)VOUT が変化する様子を表わしている。この図8か
らは、制御電圧VCONTを変化させることにより、入力信
号レベルが同一であってもその減衰量(出力電圧)が変
化し、可変アッテネータ回路が構成されていることが分
かる。
【0051】この可変アッテネータ回路の構成要素は、
同一の半導体チップ上に集積化されているため、第1の
実施形態の可変抵抗回路について説明したように、可変
抵抗としてのトランジスタ(FET)Q2のしきい値電
圧Vthのばらつきは前段のソース接地型の増幅器におけ
るばらつきと相殺される。その結果、図8に示した特性
曲線は、トランジスタQ1、Q2のしきい値電圧Vthが
−0.5V〜−1.5Vの範囲でばらついても、その影
響はほとんど受けない。
【0052】以上のように、第1の実施形態の可変アッ
テネータ回路によれば、第1の実施形態の可変抵抗回路
におけるトランジスタQ2のソース側に抵抗R3を設け
て構成したので、制御電圧−出力電圧(減衰量)特性の
製品ばらつきが小さい可変アッテネータ回路を実現する
ことができる。
【0053】また、周囲温度が変化しても、制御電圧−
出力電圧(減衰量)特性が変化しない可変アッテネータ
回路を実現することができる。
【0054】(D)可変アッテネータ回路の第2の実施
形態 次に、本発明による可変アッテネータ回路の第2の実施
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図9が、
第2の実施形態の可変アッテネータ回路を示す回路図で
あり、上述した従来に係る図3との同一、対応部分には
同一符号を付して示している。
【0055】図9において、第2の実施形態の可変アッ
テネータ回路も、従来の可変アッテネータ回路(図3)
と同様に、交流信号入力端子T01、信号出力端子T02、
交流的なグランドに接続する端子T03及び減衰量の制御
端子T04を備えている。
【0056】しかし、この第2の実施形態の可変アッテ
ネータ回路においては、従来における固定抵抗R01を、
抵抗値が例えば等分になるように複数(図示のものは3
個)の固定抵抗R01−1、R01−2、R01−3に分割し
てラダー抵抗を構成すると共に、従来においては1個だ
けであった可変抵抗として機能するトランジスタ(FE
T)を固定抵抗の分割数と等しい数だけ設け、各トラン
ジスタQ01−1、Q01−2、Q01−3のドレインを共通
に端子T03に接続し、ゲートを共通に端子T04に接続
し、ソースをラダー抵抗の異なるノード(分割点)に接
続するようにしている。なお、これらのトランジスタQ
01−1、Q01−2及びQ01−3の並列回路が、従来の1
個のトランジスタQ01と等価になるように、各トランジ
スタQ01−1、Q01−2、Q01−3の特性が選定されて
いる。
【0057】ここで、端子T01及び端子T02の直流電位
は、常時、端子T03の電位にできるだけ等しくさせるよ
うに保つ必要がある。これは、電位が異なるほど、端子
T02から出力される信号が歪んでしまうためである。
【0058】例えば、端子T03をグランドに接続した場
合には、端子T01には直流阻止コンデンサを介して直流
レベルが0Vとされた振幅が小さい交流信号を入力す
る。また、端子T02からも、直流阻止コンデンサを介し
て交流信号を次段の処理回路に出力させるようにし、次
段の処理回路側での直流レベルに影響されないようにす
る。さらに、端子T01及び端子T02の電位を端子T03と
同じグランド電位に保つために、端子T03及びT02間
に、抵抗R01−1、R01−2、R01−3の抵抗値よりも
十分に大きく、ピンチオフしたときのトランジスタQ01
−1、Q01−2、Q01−3のソース・ドレイン間抵抗よ
りも十分に小さい抵抗を接続する。
【0059】ここで、図3に示した従来の可変アッテネ
ータ回路における減衰動作及び減衰量を検討する。
【0060】端子T01から入力された交流信号は可変抵
抗としてのトランジスタQ01と固定抵抗R01で分圧され
て端子T02から出力される。今、固定抵抗R01が1kΩ
であり、トランジスタQ01のドレイン・ソース間抵抗R
Q01 が100Ωであるとする。この場合、端子T01に入
力された信号VINは、次の(1) 式により、9.1%にな
って端子T02から出力される。
【0061】 VOUT =RQ01 ×VIN/(R01+RQ01 ) …(1) 次に、第2の実施形態の可変アッテネータ回路における
減衰動作及び減衰量を検討する。
【0062】ここで、固定抵抗R01−1、R01−2、R
01−3がそれぞれ333Ωであり(図3のR01を3等分
したため)、従来回路と同じ制御電圧Vcがトランジス
タQ01−1、Q01−2、Q01−3に加えられたとする
と、それぞれのドレイン・ソース間抵抗は、各トランジ
スタQ01−1、Q01−2、Q01−3が図3のトランジス
タQ01を3等分したときと等価になるように設定すると
それぞれは300Ωになる。このとき、端子T01に加え
られた信号VINは、詳細な計算式は省略するがキルヒホ
ッフの法則を用いて計算すると6.6%になって端子T
02から出力される。
【0063】すなわち、信号ラインに直列に挿入された
固定抵抗の値が同じでも、従来の回路に比べて、より大
きな減衰量を得ることができる。
【0064】次に、端子T01から入力された信号を減衰
しないで出力する場合のロスについて検討する。
【0065】図3に示した従来の回路において、固定抵
抗R01が前記同様に1kΩ、端子T04に加えられた任意
の制御電圧Vcに対して、トランジスタQ01のドレイン
・ソース間抵抗RQ01 が10kΩだったとすると、計算
式は省略するが、端子T01に加えられた信号VINの9
0.9%が端子T02から出力される。
【0066】一方、第2の実施形態の可変アッテネータ
回路において、固定抵抗R01−1、R01−2、R01−3
がそれぞれ333Ωであり、トランジスタQ01−1、Q
01−2、Q01−3のドレイン・ソース間抵抗が30kΩ
だったとする。この場合、入力信号VINは93.7%に
なって端子T02から出力される。
【0067】すなわち、信号ラインに直列に挿入された
抵抗の値が同じでも、より小さな損失で信号を伝送する
ことができる。
【0068】以上のように、第2の実施形態の可変アッ
テネータ回路によれば、可変抵抗として動作するトラン
ジスタ(FET)を複数に分割して並列に接続し、かつ
信号ラインに設けられた抵抗も同数分割し、分割した可
変抵抗用トランジスタのソースの間に接続したので、信
号ライン上の抵抗値を大きくすることなく、アッテネー
ションの可変範囲が大きく、しかも、(最小アッテネー
ション時に)挿入損失の小さい可変アッテネータ回路を
実現することができる。
【0069】また、従来と同程度のアッテネーション可
変範囲を得るのであれば、信号ライン上の抵抗を小さく
できるので、ノイズの発生を低減できると共に、入出力
に容量性や誘導性の負荷があっても周波数による伝送特
性の変化を押さえることができる。
【0070】(E)可変アッテネータ回路の第3の実施
形態 次に、本発明による可変アッテネータ回路の第3の実施
形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図10
が、第3の実施形態の可変アッテネータ回路を示す回路
図であり、上述した図7との同一、対応部分には同一符
号を付して示している。
【0071】この第3の実施形態の可変アッテネータ回
路は、図10を、図7及び図9と比較することから明ら
かなように、第1の実施形態の可変アッテネータ回路に
対して、第2の実施形態の可変アッテネータ回路におけ
る技術思想を導入したものである。
【0072】すなわち、第1の実施形態において可変抵
抗として動作するトランジスタ(FET)Q2を複数
(ここでは3個)のトランジスタQ2−1〜Q2−3に
分割して並列に接続し、かつ、端子T5から端子T4へ
の信号ラインに設けられた固定抵抗R3も同数の抵抗R
3−1〜R3−3に分割し、分割された各可変抵抗用ト
ランジスタQ2−1、…、Q2−3のソース間に接続し
たものである。
【0073】従って、抵抗R3が1kΩであれば各抵抗
R3−1、…、R3−3はそれぞれ333Ωとなり、ト
ランジスタQ2の相互コンダクタンスが10mSであれ
ば、各トランジスタQ2−1、…、Q2−3の相互コン
ダクタンスはそれぞれ3.3mSとなる。
【0074】なお、各可変抵抗用トランジスタQ2−
1、…、Q2−3のゲートへの電圧を出力するソース接
地型増幅器の構成は、第1の実施形態のものと同一であ
る。
【0075】図11は、第1の実施形態の可変アッテネ
ータ回路の制御電圧−出力電圧特性曲線M21(実線;
図8と同じであるが再掲載する)と、第2の実施形態の
可変アッテネータ回路の制御電圧−出力電圧特性曲線M
22(破線)とを示したものである。
【0076】この図11から、第3の実施形態に係る特
性曲線M22は、第1の実施形態に係る特性曲線M21
に比較して、制御電圧VCONTが小さい領域で出力電圧V
OUTが小さくなっていることが分かる。言い換えると、
大きなアッテネーションが得られていることが分かる。
このような特性の相違は、第2の実施形態の可変アッテ
ネータ回路と従来の可変アッテネータ回路との上述した
減衰動作及び減衰量との相違による。
【0077】従って、この第3の実施形態の可変アッテ
ネータ回路によれば、第1及び第2の実施形態の可変ア
ッテネータ回路による効果を共に奏することができる。
【0078】すなわち、制御電圧−出力電圧(減衰量)
特性の製品ばらつきが小さい、また、周囲温度が変化し
ても、制御電圧−出力電圧(減衰量)特性が変化しない
可変アッテネータ回路を提供できる。また、信号ライン
上の抵抗値を大きくすることなく、アッテネーションの
可変範囲が大きく、しかも、(最小アッテネーション時
に)挿入損失の小さい可変アッテネータ回路を提供でき
る。従来と同程度のアッテネーション可変範囲を得るの
であれば、信号ライン上の抵抗を小さくできるので、ノ
イズの発生を低減できると共に、周波数による伝送特性
の変化を押さえることができる。
【0079】(F)利得可変回路の実施形態 次に、本発明による利得可変回路の実施形態を図面を参
照しながら詳述する。ここで、図12が、この実施形態
の利得可変回路を示す回路図であり、上述した図10と
の同一、対応部分には同一、対応符号を付して示してい
る。
【0080】この実施形態の利得可変回路は、第3の実
施形態の可変アッテネータ回路の構成における信号入力
側に、ソース接地型の増幅器構成を設けて構成したもの
である。
【0081】従って、第3の実施形態の可変アッテネー
タ回路の構成をそのまま含んでいる。すなわち、端子T
1から入力された制御電圧VCONTの増幅用のソース接地
型の増幅器構成(Q1、R1、R2)と、可変抵抗とし
て動作する複数(図示のものは6個)のトランジスタ
(FET)Q2−1〜Q2−6と、隣合う可変抵抗用ト
ランジスタのソース間に接続された複数(6個)の固定
抵抗R3−1〜R3−6を備えている。
【0082】なお、図10ではなかったが、制御電圧V
CONTの増幅用のソース接地型の増幅器の要素として設け
られている抵抗R8は、セルフバイアス抵抗R2に一定
の電流を流すための抵抗であり、トランジスタQ1のソ
ース電位をプラスにバイアスさせる働きをするものであ
る。すなわち、トランジスタQ1がディプレッション型
のFETであっても、端子T1に正の電圧のみを印加し
て当該利得可変回路を制御し得るようにしたものであ
る。
【0083】この図12においては、以上のような可変
アッテネータ回路を介して減衰された信号の直流分を阻
止するコンデンサC4も示しており、直流分が阻止され
た出力信号が端子T4−1から出力される。
【0084】次に、以上のような第3の実施形態の可変
アッテネータ回路と同様な構成に加えて設けられた入力
信号の増幅器構成を説明する。
【0085】トランジスタ(FET)Q3が増幅動作を
行なうものであり、信号入力端子T5−1からの交流信
号(高周波信号)は、コンデンサC1を介して交流成分
だけとなってトランジスタQ3のゲートに入力されるよ
うになされている。
【0086】トランジスタQ3のゲート及び接地(GN
D)間には、ゲートバイアス電位を接地電位に固定する
ための高抵抗値の抵抗R4が接続されている。また、ト
ランジスタQ3のソースは、セルフバイアス抵抗R5、
及び、そのソースを高周波的に接地するためのコンデン
サC2でなる並列回路を介して接地されている。さら
に、トランジスタQ3のドレインは、負荷抵抗R6を介
して電源電圧端子T2(T3)に接続されている。
【0087】トランジスタQ3のドレインからの増幅信
号は、交流結合コンデンサ(直流阻止コンデンサ)C3
を介して可変アッテネータ回路側に与えられるようにな
されている。この可変アッテネータ回路への入力点(コ
ンデンサC3の出力点)と、電源電圧端子T2(T3)
との間に接続されている高抵抗値の抵抗R7は、コンデ
ンサC3の出力点からコンデンサC4の入力点までの信
号ライン上の電位を、電源電圧端子T2(T3)に保つ
ためのものである。言い換えると、可変抵抗として動作
するトランジスタQ2−1〜Q2−6のドレイン及びソ
ース間の電位差をほぼ0Vにさせるものである。
【0088】電源電圧端子T2(T3)には正の直流電
圧が加えられるが、高周波的には接地されている。ま
た、全ての構成要素は同一の半導体チップ上に構成され
ることが好ましい。特に、可変アッテネータ回路の構成
要素であるトランジスタ(FET)Q1、Q2−1〜Q
2−6は、同一プロセス、かつ、同一条件で作られる必
要がある。
【0089】この利得可変回路は、入力された交流信号
をトランジスタQ3を中心に構成されたソース接地型増
幅器によって固定利得で増幅した後、可変アッテネータ
回路に入力し、端子T1への制御電圧によって減衰特性
が可変される可変アッテネータ回路で減衰することを通
じて、入力信号に対する出力信号の利得を可変してい
る。
【0090】この実施形態の利得可変回路によれば、入
力段に設けられた増幅器と、減衰特性の可変範囲が広い
可変アッテネータ回路とを接続して構成しているため、
利得可変範囲が大きい利得可変回路を実現できる。
【0091】また、上述した効果を発揮する第3の実施
形態の可変アッテネータ回路構成を適用しているため、
トランジスタ(FET)の製造ばらつきと温度による制
御電圧−利得特性の変動の影響を受けにくい低雑音、低
消費電力、低歪特性を有する利得可変回路を実現するこ
とができる。
【0092】さらに、トランジスタQ2−1〜Q2−6
のソース及びドレインを電源電位とすると共に、抵抗R
8によりトランジスタQ1のソースをバイアスしている
ため、電源電位と同じ符号の電位で(電源がプラスなら
ばプラスの電圧で)利得を制御することができる。
【0093】(G)可変抵抗回路の第3の実施形態 次に、本発明による可変抵抗回路の第3の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図13が、この第
3の実施形態の可変抵抗回路を示す回路図である。
【0094】上述した図1に示した第1の実施形態の可
変抵抗回路においては、可変抵抗用トランジスタ(FE
T)の製品や周囲温度によるしきい値電圧の変動を相殺
させるために、その可変抵抗用トランジスタのゲートに
ソース接地型の増幅器を接続したものであった。この第
3の実施形態の可変抵抗回路も、同様な技術思想により
なされたものであるが、可変抵抗用トランジスタ(FE
T)の製品や周囲温度によるしきい値電圧の変動を相殺
させるための増幅器として、シングルエンド型の差動増
幅器を適用している点が、第1の実施形態と異なってい
る。
【0095】図13において、ドレイン及びソースがそ
れぞれ端子T13、T14に接続されていてほぼ同電位
であるトランジスタQ14が可変抵抗用のトランジスタ
であり、このトランジスタQ14のゲートが後述する差
動増幅器の出力端子に接続されている。
【0096】一対のトランジスタQ11及びQ12が差
動増幅を行なうトランジスタであり、一方のトランジス
タQ11のゲートは、制御電圧VCONTの入力端子T11
に接続されていると共に、他方のトランジスタQ12の
ゲートがバイアス電源V11に接続されてシングルエン
ド型の差動増幅器を構成している。これらトランジスタ
Q11及びQ12のドレインはそれぞれ対応する負荷抵
抗R11、R12を介して電源電圧端子T12に接続さ
れている。また、トランジスタQ11及びQ12のソー
スは共通に、差動増幅器の電流源としてのトランジスタ
Q13のドレインに接続されており、トランジスタQ1
3のゲートは接地されており、そのソースはセルフバイ
アス抵抗R13を介して接地されている。
【0097】そして、トランジスタQ12のドレインが
可変抵抗用のトランジスタQ14のゲートに接続されて
いる。
【0098】なお、各トランジスタQ11、…、Q14
としては、ディプレッション型の例えばGaAs基板上
に形成されたMESFETを適用する。また、当該可変
抵抗回路の全ての構成要素を同一の半導体チップ(例え
ばGaAsチップ)に形成する。
【0099】従って、この第3の実施形態の可変抵抗回
路においても、端子T11に印加された制御電圧VCONT
が増幅されて可変抵抗用のトランジスタQ14のゲート
に印加され、ほぼ同電位に設定されている端子T13及
びT14間の抵抗(従って、トランジスタQ14のドレ
イン・ソース間抵抗)RQ14 を可変させる。
【0100】ここで、各回路素子の値の選定例を挙げる
と、以下の通りである。負荷抵抗R11、R12の抵抗
値をともに1kΩにし、セルフバイアス抵抗R13を2
00Ωとする。トランジスタQ11〜Q13の相互コン
ダクタンスを1mSにし、トランジスタQ12のゲート
には0.5Vの直流バイアス電圧を与える。また、トラ
ンジスタQ14の相互コンダクタンスを10mSとし、
端子T13の電位を端子T12と同じ3Vとした。
【0101】図14は、この第3の実施形態の可変抵抗
回路における制御電圧−抵抗特性を示す特性曲線図であ
る。
【0102】実線の特性曲線M31は、各回路素子の値
を上述のように選定した場合のものであり、制御電圧V
CONTを正の範囲で増加させるに従って抵抗RQ14 は単調
減少する。
【0103】ここで、トランジスタQ11〜Q14は同
一の半導体チップ上に集積化されているため、ほとんど
同じ特性を有する。すなわち、トランジスタQ11〜Q
14のしきい値電圧Vthは同一と考えることができる。
このため、各抵抗R11〜R13に適当な抵抗値を与え
ることにより、トランジスタQ14のしきい値電圧Vth
の製造バラツキをトランジスタQ11〜Q13を含んで
構成されている差動増幅によって相殺することが可能で
ある。
【0104】すなわち、しきい値電圧Vthが−0.5V
より−1.5Vの範囲でばらついても、図14に示す特
性曲線M31はほとんど変動せず、同一曲線上に重な
る。
【0105】図13では、トランジスタQ12のドレイ
ンの出力を可変抵抗用のトランジスタQ14のゲートに
接続したものを示したが、差動増幅対を構成する他方の
トランジスタQ11のドレインを可変抵抗用のトランジ
スタQ14のゲートに接続することも可能であり、この
場合の制御電圧−抵抗特性は、図14に破線で示した特
性曲線M32となり、制御電圧VCONTを増加させるに従
って抵抗RQ14 は単調増加する。
【0106】すなわち、制御電圧−抵抗特性の極性を、
可変抵抗用のトランジスタQ14のゲートにドレインを
接続する差動増幅対を構成するトランジスタの選定によ
り、自由に選ぶことができる。また、第1の実施形態の
場合には、マイナスの制御電圧で抵抗値を制御していた
が(図4参照)、この第5の実施形態においては、図1
4に示す通り、正の制御電圧VCONTで抵抗値RQ14 を制
御することも可能である。
【0107】図14における上述した特性曲線M31は
トランジスタQ12に対するバイアス電圧が0.5Vの
場合であるが、このバイアス電圧を1Vに変更すると、
その場合の特性曲線は、1点鎖線曲線M33となる。す
なわち、他のパラメータを変更することなく、トランジ
スタQ12のゲートに印加するバイアス電圧を可変する
ことにより、制御電圧−抵抗特性を任意にシフトさせる
ことができる。
【0108】以上のように、第3の実施形態の可変抵抗
回路によれば、可変抵抗用トランジスタのゲートの前段
に差動増幅器を同一半導体チップ上に集積化して設けた
ので、制御電圧−抵抗特性の製品ばらつきが小さい可変
抵抗回路を実現することができる。
【0109】また、周囲温度が変化しても、制御電圧−
抵抗特性が変化しない可変抵抗回路を実現することがで
きる。
【0110】さらに、増幅後の制御電圧を取出す差動増
幅対の一方のトランジスタの選定や、差動増幅対の一方
のトランジスタに対する固定バイアスの変更を通じて、
制御電圧−抵抗特性の極性を任意に設定したり、制御電
圧−抵抗特性曲線を任意にシフトさせたりすることに容
易の対応することができる。
【0111】(H)可変抵抗回路の第4の実施形態 図15は、本発明による可変抵抗回路の第4の実施形態
を示す回路図であり、図13との同一、対応部分には同
一、対応符号を付して示したものである。
【0112】第4の実施形態の可変抵抗回路は、第3の
実施形態の可変抵抗回路の技術思想に、第2の実施形態
の可変抵抗回路の技術思想を導入したものである。
【0113】すなわち、第3の実施形態におけるトラン
ジスタQ12の負荷抵抗R12を複数(ここでは3個)
の抵抗R12−1〜R12−3に分割して直列に接続
し、かつ、第3の実施形態における可変抵抗用トランジ
スタQ14に代えて、負荷抵抗の分割数分の可変抵抗用
トランジスタQ14−11〜Q14−13を端子T13
及びT14間に並列に設け、新たに設けられた各可変抵
抗用トランジスタQ14−11、…、Q14−13のゲ
ートにそれぞれ、分割負荷抵抗群R12−1〜R12−
3の機能により得られた異なる電圧を印加するようにし
たものである。
【0114】従って、差動増幅器としての動作は第3の
実施形態と同様であり、増幅後の異なる制御電圧で可変
抵抗用トランジスタQ14−11〜Q14−13による
合成抵抗が変化する動作は第2の実施形態と同様であ
る。
【0115】その結果、この第4の実施形態の可変抵抗
回路によれば、第1及び第2の実施形態の可変抵抗回路
による効果を共に奏することができる。
【0116】(I)可変アッテネータ回路の第4の実施
形態 図16は、本発明による可変アッテネータ回路の第4の
実施形態を示す回路図であり、図13との同一、対応部
分には同一符号を付して示したものである。
【0117】この第4の実施形態の可変アッテネータ回
路は、図13に示した第3の可変抵抗回路の構成に、固
定抵抗R15、信号入力端子T15及び信号出力端子T
14を設けて可変アッテネータ回路化したものである。
すなわち、固定抵抗R15の両端をそれぞれ可変抵抗用
トランジスタQ14のソースと信号入力端子T15とに
接続し、可変抵抗用トランジスタQ14のソースの電位
を信号出力端子T14から取出すようにしたものであ
る。
【0118】この第4の実施形態の可変アッテネータ回
路の動作及び効果は、図13に示した第3の実施形態の
可変抵抗回路及び図7に示した第1の実施形態の可変ア
ッテネータ回路の動作及び効果と同様であるので、その
説明は省略する。
【0119】(J)可変アッテネータ回路の第5の実施
形態 図17は、本発明による可変アッテネータ回路の第5の
実施形態を示す回路図であり、図16との同一、対応部
分には同一、対応符号を付して示したものである。
【0120】この第5の実施形態の可変アッテネータ回
路は、図16に示した第4の実施形態の可変アッテネー
タ回路の技術思想に、第2の実施形態の可変アッテネー
タ回路の技術思想を導入したものである。
【0121】すなわち、第4の実施形態において可変抵
抗として動作するトランジスタ(FET)Q14を複数
(ここでは3個)のトランジスタQ14−1〜Q14−
3に分割して並列に接続し、かつ、端子T15から端子
T14への信号ラインに設けられた固定抵抗R15も同
数の抵抗R15−1〜R15−3に分割し、分割された
各可変抵抗用トランジスタQ14−1、…、Q14−3
のソース間に接続したものである。
【0122】この第5の実施形態の可変アッテネータ回
路の動作及び効果は、図16に示した第4の実施形態の
可変アッテネータ回路及び図9に示した第2の実施形態
の可変アッテネータ回路の動作及び効果と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0123】(K)可変アッテネータ回路の第6の実施
形態 次に、本発明による可変アッテネータ回路の第6の実施
形態を図面を参照しなあら詳述する。ここで、図18
は、第6の実施形態の可変アッテネータ回路を示す回路
図であり、図16との同一、対応部分には同一、対応符
号を付して示したものである。
【0124】この第6の実施形態の可変アッテネータ回
路は、図18及び図16の比較から明らかなように、第
4の実施形態の可変アッテネータ回路における減衰動作
用の固定抵抗R15に代えて、可変抵抗として動作する
トランジスタQ17を信号ライン上に介挿したものであ
る。この可変抵抗用トランジスタタQ17のゲートに
は、トランジスタQ11のドレインに得られた増幅後の
制御電圧が印加されるようになされている。
【0125】すなわち、端子T14に印加される制御電
圧VCONTによって2個の可変抵抗用のトランジスタQ1
7及びQ14の抵抗値を同時に制御することができるよ
うな構成になっている。
【0126】なお、この実施形態においても、信号入力
端子T15には直流阻止コンデンサを介して交流信号が
入力され、信号出力端子T14からは直流阻止コンデン
サを介して信号が出力されるようになされている。ま
た、固定抵抗R15をトランジスタQ17に置き換えた
にせよ、端子T15及び端子T14は端子T13とでき
るだけ同じ電位に保つ必要がある。
【0127】端子T11に印加される制御電圧VCONTに
対する差動増幅器の動作により、一方の可変抵抗用トラ
ンジスタQ17のゲートには制御電圧VCONTと逆相の増
幅後の制御電圧が印加され、他方の可変抵抗用トランジ
スタQ14のゲートには制御電圧VCONTと同相の増幅後
の制御電圧が印加される。
【0128】従って、端子T11に印加される制御電圧
VCONTを大きくしていくと、一方の可変抵抗用のトラン
ジスタQ17のドレイン・ソース間抵抗は大きくなるの
に対して、他方の可変抵抗用のトランジスタQ14のド
レイン・ソース間抵抗は小さくなる(図14参照)。
【0129】これら2個の可変抵抗用トランジスタQ1
4及びQ17の分圧動作によって、入力交流信号を減衰
した信号出力端子T14から出力する出力信号のレベル
を最大にする場合は、トランジスタQ17のソース・ド
レイン間抵抗をできるだけ小さくし、トランジスタQ1
4のドレイン・ソース間抵抗をできるだけ大きくすれば
良い。逆に、信号出力端子T14からの出力信号レベル
を最小にする場合には、トランジスタQ17のソース・
ドレイン間抵抗をできるだけ大きくし、トランジスタQ
14のドレイン・ソース間抵抗をできるだけ小さくすれ
ば良い。
【0130】上述したように、可変抵抗用の両トランジ
スタQ14、Q17の抵抗値は相補的に変化するので、
このような出力信号レベルの制御に容易に対応すること
ができる。
【0131】なお、トランジスタQ14及びQ17のし
きい値電圧Vthの製品ばらつきも、前段の差動増幅器に
より相殺されるため、ばらつきの小さい制御電圧−出力
電圧(減衰量)特性を得ることができる。
【0132】以上のように、第6の実施形態の可変アッ
テネータ回路によれば、差動増幅器の反転出力と非反転
出力とを異なる2つの可変抵抗用トランジスタ(FE
T)のゲートに接続して可変アッテネータ回路を構成し
たので、信号ライン上に固定抵抗を配した場合に比較し
てダイナミックレンジを大きくとることができる。
【0133】また、第6の実施形態の可変アッテネータ
回路によれば、固定抵抗に代えて、可変抵抗用トランジ
スタを適用しているため、最小減衰時には信号ライン上
の抵抗(トランジスタQ17の抵抗)を小さくでき、ノ
イズの発生を低減できると共に、挿入損失を小さくする
ことができる。
【0134】なお、第4の実施形態の可変アッテネータ
回路が奏する効果は、この第6の実施形態の可変アッテ
ネータ回路によっても得ることができる。
【0135】(L)可変アッテネータ回路の第7の実施
形態 次に、本発明による可変アッテネータ回路の第7の実施
形態を図面を参照しなあら詳述する。ここで、図19
は、第7の実施形態の可変アッテネータ回路を示す回路
図であり、図18との同一、対応部分には同一符号を付
して示したものである。
【0136】この第7の実施形態の可変アッテネータ回
路は、上述した第6の実施形態の可変アッテネータ回路
の構成に加えて、可変抵抗用のトランジスタ(FET)
Q18を設けたものである。この可変抵抗用トランジス
タQ18は、信号入力端子T15及び信号出力端子T1
4間の信号ライン上であって、上述した可変抵抗用のト
ランジスタQ17より端子T14側の介挿されたもので
あり、両トランジスタQ17及びQ18の接続点が、ト
ランジスタQ14のソースに接続されている。可変抵抗
用トランジスタQ18は、トランジスタQ17と同じゲ
ート電圧で動作するようになされている。
【0137】従って、3個の可変抵抗用のトランジスタ
Q14、Q17及びQ18の接続構成は、対称的になっ
ている。
【0138】なお、この実施形態においても、信号入力
端子T15には直流阻止コンデンサを介して交流信号が
入力され、信号出力端子T14から直流阻止コンデンサ
を介して信号が出力される。また、端子T15及び端子
T14は端子T13とできるだけ同じ電位に保つ必要が
ある。
【0139】第6の実施形態と同様に、トランジスタQ
17及びQ18のゲートには端子T11への制御電圧V
CONTに対して逆相の電圧が印加され、トランジスタQ1
4のゲートには端子T11への制御電圧VCONTに対して
同相の電圧が印加される。
【0140】そのため、信号出力端子T14からの出力
信号レベルを最小にする場合には(減衰量を最大にする
場合には)、トランジスタQ17及びQ18のソース・
ドレイン間抵抗をできるだけ大きくし、トランジスタQ
14のドレイン・ソース間抵抗をできるだけ小さくする
ような制御電圧VCONTを印加すれば良い。
【0141】上述した第6の実施形態においては、この
ような減衰量を最大としたときに、信号出力端子T14
から見た端子T13に対するインピーダンスが非常に小
さくなってしまい、端子T15及び端子T14と端子T
13とを同電位に保つことが若干損なわれる。しかし、
この第7の実施形態の可変アッテネータ回路において
は、トランジスタQ18のドレイン・ソース間抵抗が最
大になるために、信号出力端子T14から見た端子T1
3に対するインピーダンスを常に高く保つことができ
る。
【0142】なお、上述した第6の実施形態及びこの第
7の実施形態の可変アッテネータ回路は共に、減衰量の
最大時における信号出力端子T15から見た端子T13
に対するインピーダンスを高く保つことはできる。ま
た、上述した第6の実施形態及びこの第7の実施形態の
可変アッテネータ回路共に、減衰量の最小時における信
号出力端子T15から見た端子T13に対するインピー
ダンスを、トランジスタQ14のドレイン・ソース間抵
抗が高抵抗値になることにより、高く保つことはでき
る。
【0143】従って、この第7の実施形態の可変アッテ
ネータ回路によれば、信号出力側にも可変抵抗用のトラ
ンジスタを設けたので、信号入出力端子T15及びT1
4ともに、減衰量に拘らず、端子T13から見たインピ
ーダンスが小さくなることを防止することが可能であ
り、同電位という条件を安定に計ることができる。
【0144】なお、第6の実施形態の可変アッテネータ
回路が奏する効果は、この第7の実施形態の可変アッテ
ネータ回路によっても得ることができる。
【0145】(M)可変アッテネータ回路の第8の実施
形態 図20は、本発明による可変アッテネータ回路の第8の
実施形態を示す回路図であり、図19との同一、対応部
分には同一、対応符号を付して示したものである。
【0146】この第8の実施形態の可変アッテネータ回
路は、第7の実施形態の可変アッテネータ回路における
技術思想に、第4の実施形態の可変抵抗回路における特
徴的な技術思想を導入したものである。
【0147】すなわち、この第8の実施形態の可変アッ
テネータ回路は、第7の実施形態における差動増幅器に
おける各負荷抵抗R11、R12をそれぞれ複数(図示
のものは3個)の抵抗R11−1〜R11−3、R11
−1〜R11−3に分割すると共に、可変抵抗用の各ト
ランジスタQ14、Q17、Q18もそれぞれ、並列接
続された同数のトランジスタQ14−11〜Q14−1
3、Q17−11〜Q17−13、Q18−11〜Q1
8−13に分割し、第1組のトランジスタQ14−11
〜Q14−13のゲートには、抵抗R11−1〜R11
−3による異なる制御電圧を印加し、第2組及び第3組
のトランジスタQ14−11〜Q14−13、Q17−
11〜Q17−13、Q18−11〜Q18−13のゲ
ートには、抵抗R12−1〜R12−3による異なる制
御電圧を印加するようにしたものである。
【0148】第2又は第4の実施形態の可変抵抗回路の
ように、端子T11から与えられた制御電圧VCONTに対
して、所望の傾きを持つ可変抵抗特性を、3個(3組)
の可変抵抗用のトランジスタQ14、Q17、Q18に
与えることができる。
【0149】従って、第8の実施形態の可変アッテネー
タ回路によれば、各可変抵抗用のトランジスタに、所望
の可変抵抗特性を与えることができるため、信号入出力
端子T15及びT14から見た、端子T13に対するイ
ンピーダンスを減衰量に拘らず、一定に保つことができ
る。
【0150】なお、第7の実施形態の可変アッテネータ
回路が奏する効果は、この第8の実施形態の可変アッテ
ネータ回路によっても得ることができる。
【0151】(N)可変抵抗回路の第5の実施形態 次に、本発明による可変抵抗回路の第5の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図21が、第5の
実施形態の可変抵抗回路の半導体チップ上のレイアウト
を示す概略平面図である。
【0152】第1の実施形態の可変抵抗回路の説明で
は、半導体チップ上のレイアウトに対する説明は行なわ
なかったが、その好適なレイアウトを採用したものが、
この第5の実施形態の可変抵抗回路を構成する。
【0153】第1の実施形態の可変抵抗回路は、可変抵
抗用のトランジスタQ1のしきい値電圧Vthの製品ばら
つきや温度変動を補償すべく、トランジスタQ2を中心
としたソース接地型の増幅器を設けた点が特徴をなして
おり、そのため、しきい値電圧Vthのばらつきを補償し
合うトランジスタQ1及びQ2が同一特性であることを
前提としている。
【0154】この第5の実施形態の可変抵抗回路は、し
きい値電圧Vthのばらつきを補償し合うトランジスタQ
1及びQ2が同一特性であることを達成するために、図
21に示すように、両トランジスタQ1及びQ2を同一
形状とし、できるだけ近接させたものである。
【0155】すなわち、トランジスタQ1のゲートG
1、ドレインD1及びソースS1はそれぞれ、トランジ
スタQ2のゲートG2、ドレインD2及びソースS2と
同じ形状にしており、トランジスタQ1のソースS1と
トランジスタQ2のドレインD2とが、そのパターン幅
より短い間隔で近接されている。
【0156】一般的に言えば、たとえ同一半導体チップ
上に2つのトランジスタ(FET)Q1及びQ2があっ
たとしても、ステッパの照度の面内分布等により製造上
必ずわずかな特性の違いが生じる。このわずかな特性の
相違は近接していればいるほど小さくなるため、この第
5の実施形態においては、両トランジスタQ1及びQ2
を並べて配置したものである。
【0157】また、両トランジスタQ1及びQ2でパタ
ーン形状が異なると、同一特性を意図していても、エッ
チングのマイクロ・ローディング効果等により、両トラ
ンジスタQ1及びQ2で特性のわずかな相違が生じる。
そこで、この第5の実施形態においては、両トランジス
タQ1及びQ2のパターン形状を同一とした。
【0158】なお、近接していればチップの内外に熱源
があったとしても、両トランジスタQ1及びQ2はかな
り近い温度に保たれるため、しきい値電圧Vthの温度依
存性によるトランジスタQ1及びQ2のしきい値電圧V
thの違いを低くおさえることができる。
【0159】従って、第5の実施形態の可変抵抗回路に
よれば、しきい値電圧Vthのばらつきを補償し合うトラ
ンジスタ(FET)を同一形状とし、近接して配置した
ので、製造上のしきい値電圧Vthのばらつきの影響を受
けにくく、また、しきい値電圧Vthの温度依存性による
しきい値電圧Vthのばらつきの影響を受けにくい回路を
実現することができる。
【0160】(O)可変抵抗回路の第6の実施形態 次に、本発明による可変抵抗回路の第6の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図22が、第6の
実施形態の可変抵抗回路の半導体チップ上のレイアウト
を示す概略平面図である。
【0161】この第6の実施形態の可変抵抗回路も、第
5の実施形態の可変抵抗回路と同様に、しきい値電圧V
thを補償し合う2個のトランジスタQ1及びQ2の電極
パターンのレイアウトに特徴を有するものである。
【0162】この第6の実施形態の可変抵抗回路は、各
トランジスタQ1、Q2がそれぞれ、複数のゲートG1
a〜G1c、G2a〜G2cと、複数のドレインD1a
〜D1c、D2a〜D2cと、複数のソースS1a〜S
1c、S2a〜S2cとを備えてなり、同一のトランジ
スタQ1又はQ2を構成する同種の電極G1a〜G1
c、G2a〜G2c、D1a〜D1c、D2a〜D2
c、S1a〜S1c及びS2a〜S2cは、図示しない
配線によって接続されている。また、トランジスタQ1
の各部分トランジスタQ1a(G1a、D1a及びS1
aでなる)〜Q1cと、トランジスタQ2の各部分トラ
ンジスタQ2a〜Q2cとは、交互にしかも近接して配
置されている。
【0163】両トランジスタQ1及びQ2のしきい値電
圧Vthの相違を、第5の実施形態よりさらに小さくする
ために、トランジスタQ1の部分トランジスタQ1a〜
Q1cと、トランジスタQ2の部分トランジスタQ2a
〜Q2cとを交互に配置してそれぞれのばらつきを平均
化し、結果的に両トランジスタQ1とQ2のしきい値電
圧Vthを一致させるようにした。
【0164】従って、第6の実施形態の可変抵抗回路に
よれば、トランジスタQ1及びQ2を部分トランジスタ
に分割して交互配置したので、第5の実施形態以上に、
製造上のしきい値電圧Vthのばらつきの影響を受けにく
く、また、しきい値電圧Vthの温度依存性によるしきい
値電圧Vthのばらつきの影響を受けにくい回路を実現す
ることができる。
【0165】(P)他の実施形態 本発明による可変抵抗回路、可変アッテネータ回路及び
利得可変回路等は、上記実施形態のものに限定されるも
のではなく、その一部を変形したものも本発明を構成す
る。いくつかを例示すると以下の通りである。
【0166】(P-1) トランジスタがディプレッション型
のGaAsを基板としたMESFETであるとして説明
を行なったが、ディプレッション型でもエンハンスメン
ト型でも適用可能であり、また、Siを基板としたMO
SFET、J−FET、MESFETをはじめ、どのよ
うなFETや真空管(特許請求の範囲におけるトランジ
スタの用語は必要に応じてこの真空管を含むものとす
る)でも適用可能であり、導電型もN形に限定されな
い。
【0167】(P-2) 全ての回路素子を同一の半導体チッ
プ上に集積化するように説明したが、回路素子の一部だ
けを集積化して構成しても良く、また、全てを個別部品
で構成するようにしても良い。
【0168】(P-3) ソース接地型の増幅器を有する回路
においては、その増幅器にセルフバイアス抵抗R2、R
5を用いたものを示したが、セルフバイアス抵抗R2、
R5を省略することも可能である。
【0169】(P-4) 差動増幅器を有する回路において
は、その電流源用トランジスタQ13にセルフバイアス
抵抗R13を用い、トランジスタQ13のゲートをグラ
ンドに接続したものを示したが、セルフバイアス抵抗を
省略することも可能であり、また、任意の電圧をトラン
ジスタQ13のゲートに加えることも可能である。
【0170】(P-5) 上記においては、可変抵抗用のトラ
ンジスタの特性を補償するための増幅器(ソース接地型
増幅器又は差動増幅器)や信号入力段の増幅器の高電源
電位が正の電位で低電源電位がグランド電位のものを示
したが、高電源電位をグランド電位にし低電源電位を負
の電位にしても良いことは勿論である。
【0171】(P-6) 上記においては、信号ライン上に介
挿されていない可変抵抗用トランジスタのドレイン電位
を規定する端子T3又はT13に電源電位を印加するも
のを示したが、グランドあるいは、いかなる電位のポイ
ントに接続することも可能である。この場合も、もちろ
ん端子T3又はT13の電位と、端子T4又はT14の
電位を同じ電位に保つことが必要であり、また、信号入
力端子T5又はT15を有するものである場合には、端
子T3又はT13の電位と、端子T5又はT15の電位
を同じ電位に保つことが必要でる。
【0172】但し、端子T3又はT13はもちろん交流
的には接地されていなければならない。
【0173】(P-7) 上記においては、端子T3又はT1
3に、可変抵抗用のトランジスタのドレインを接続した
ものを示したが、ソースとドレインを逆接続することも
可能である。
【0174】(P-8) 第5及び第6の実施形態の可変抵抗
回路における技術的特徴、すなわち、第1の実施形態の
可変抵抗回路におけるトランジスタQ1及びQ2の電極
パターン形状を同一にして近接配置するという技術的特
徴は、他の可変抵抗回路や可変アッテネータ回路や利得
可変回路等における互いにしきい値電圧Vthを補償し合
う複数のトランジスタに対して適用しても良く、3つ以
上のトランジスタに対してももちろん適用可能である。
【0175】(P-9) 第2又は第4の実施形態の可変抵抗
回路に固定抵抗、信号入力端子及び信号出力端子を付加
して可変アッテネータ回路を構成しても良い。
【0176】(P-10)上記実施形態の利得可変回路は、第
3の実施形態の可変アッテネータ回路の信号入力段に増
幅器を設けて構成したものであるが、他の実施形態の可
変アッテネータ回路の信号入力段に増幅器を設けて本発
明の利得可変回路を構成することもできる。この場合
に、信号入力段に設ける増幅器はソース接地型のものに
限定されず、差動増幅器等の他の構成のものであっても
良い。
【0177】(P-11)制御電圧が与えられる可変抵抗用の
トランジスタが1個の場合であっても、負荷抵抗の分割
点からの増幅後の制御電圧を与えるようにしても良い。
【0178】
【発明の効果】本発明による可変抵抗回路によれば、入
力された制御電圧を増幅する、1以上のトランジスタを
備えて構成された制御電圧増幅器と、この制御電圧増幅
器による増幅後の制御電圧が制御電極に与えられ、この
与えられた制御電圧に応じて第1電極及び第2電極間の
抵抗値が変化する抵抗として用いられる第1のトランジ
スタとを備えたので、抵抗として用いられる第1のトラ
ンジスタの特性の製品ばらつきや温度変動を補償し得る
可変抵抗回路を実現できる。
【0179】本発明による可変アッテネータ回路によれ
ば、本発明による可変抵抗回路の構成に加えて、信号入
力端子と、信号出力端子と、これら信号入力端子及び信
号出力端子間の信号ラインに直列に接続された、少なく
とも一端が第1のトランジスタの第2電極に接続されて
いる1又は複数の減衰用抵抗とを設けて構成したので、
製品ばらつきや温度変動による特性変動が少ない可変ア
ッテネータ回路を実現できる。
【0180】他の本発明による可変アッテネータ回路に
よれば、信号入力端子及び信号出力端子間の信号ライン
上に直列に接続された2個以上の抵抗と、これらの抵抗
の間、又は、抵抗と信号入力端子の間に重複することな
く接続された第2の電極と、接地された第1の電極と、
制御端子に接続された制御電極とを有する抵抗数と同数
の可変抵抗として用いられるトランジスタとを備えて構
成したので、1個の可変抵抗用のトランジスタを用いた
場合に比較して、滑らかな制御電圧−出力電圧(減衰
量)特性を得ることができると共に、抵抗の抵抗値の選
定により所望の制御電圧−出力電圧特性を実現し易くで
きる。
【0181】本発明による利得可変回路によれば、本発
明による可変アッテネータ回路と、その信号入力端子の
前段に設けられた、交流信号を増幅する増幅器とを備え
るので、製品ばらつきや温度変動による特性変動を少な
くでき、又は、所望する滑らかな利得可変特性を実現で
きる。
【0182】本発明によるトランジスタ回路によれば、
特性ばらつきや特性変動を補償し合う各トランジスタの
電極パターンを同一形状として、半導体チップ上に近接
配置したので、各トランジスタでの特性変動を十分に補
償させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変抵抗回路の第1の実施形態の回路図であ
る。
【図2】従来の可変抵抗回路の課題説明用の特性曲線図
である。
【図3】従来の可変アッテネータ回路の回路図である。
【図4】可変抵抗回路の第1の実施形態の特性曲線図で
ある。
【図5】可変抵抗回路の第2の実施形態の回路図であ
る。
【図6】可変抵抗回路の第2の実施形態の特性曲線図で
ある。
【図7】可変アッテネータ回路の第1の実施形態の回路
図である。
【図8】可変アッテネータ回路の第1の実施形態の特性
曲線図である。
【図9】可変アッテネータ回路の第2の実施形態の回路
図である。
【図10】可変アッテネータ回路の第3の実施形態の回
路図である。
【図11】可変アッテネータ回路の第3の実施形態の特
性曲線図である。
【図12】利得可変回路の実施形態の回路図である。
【図13】可変抵抗回路の第3の実施形態の回路図であ
る。
【図14】可変抵抗回路の第3の実施形態の特性曲線図
である。
【図15】可変抵抗回路の第4の実施形態の回路図であ
る。
【図16】可変アッテネータ回路の第4の実施形態の回
路図である。
【図17】可変アッテネータ回路の第5の実施形態の回
路図である。
【図18】可変アッテネータ回路の第6の実施形態の回
路図である。
【図19】可変アッテネータ回路の第7の実施形態の回
路図である。
【図20】可変アッテネータ回路の第8の実施形態の回
路図である。
【図21】可変抵抗回路の第5の実施形態の電極パター
ンのレイアウト図である。
【図22】可変抵抗回路の第6の実施形態の電極パター
ンのレイアウト図である。
【符号の説明】
Qx(xは1桁以上の数字)…トランジスタ(FE
T)、 Ry(yは1桁以上の数字)…抵抗、 Tz(zは1桁以上の数字)…端子、 Cv(vは1桁以上の数字)…コンデンサ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された制御電圧を増幅する、1以上
    のトランジスタを備えて構成された制御電圧増幅器と、 この制御電圧増幅器による増幅後の制御電圧が制御電極
    に与えられ、この与えられた制御電圧に応じて第1電極
    及び第2電極間の抵抗値が変化する抵抗として用いられ
    る第1のトランジスタとを備えたことを特徴とする可変
    抵抗回路。
  2. 【請求項2】 第1電極同士、第2電極同士が接続され
    た複数の上記第1のトランジスタを備え、上記各第1の
    トランジスタの制御電極に、上記制御電圧増幅器からの
    異なる増幅後の制御電圧を印加することを特徴とする請
    求項1に記載の可変抵抗回路。
  3. 【請求項3】 上記制御電圧増幅器が、 制御電極とこの制御電極の電位に基づき導通状態の変化
    する第1電極及び接地された第2電極を有し、この制御
    電極に与えられた制御電圧を増幅する第2のトランジス
    タと、この第2のトランジスタの第1電極と電源間に接
    続された負荷抵抗とでなり、 上記第2のトランジスタの第1電極、及び又は、上記負
    荷抵抗を複数に分割した分割点における増幅後の制御電
    圧を上記第1のトランジスタの制御電極に与えることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の可変抵抗回路。
  4. 【請求項4】 上記制御電圧増幅器が、 第2電極が共通に接続されて差動増幅対を構成する第3
    及び第4のトランジスタと、上記第3のトランジスタの
    第1電極と電源間に接続された第1の負荷抵抗と、上記
    第4のトランジスタの第1電極と電源間に接続された第
    2の負荷抵抗とを少なくとも有する差動増幅器であり、 上記第3又は第4のトランジスタの一方の制御電極に、
    入力された制御電圧を印加すると共に、上記第3又は第
    4のトランジスタの他方の制御電極を所定電圧にバイア
    スし、 上記第3又は第4のトランジスタの第1電極を、及び又
    は、この第1電極に接続されている上記第1又は第2の
    負荷抵抗を複数に分割した分割点における増幅後の制御
    電圧を上記第1のトランジスタの制御電極に与えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の可変抵抗回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の可変抵
    抗回路の構成に加えて、 信号入力端子と、信号出力端子と、これら信号入力端子
    及び信号出力端子間の信号ラインに直列に接続された、
    少なくとも一端が上記第1のトランジスタの第2電極に
    接続されている1又は複数の減衰用抵抗とを有すること
    を特徴とする可変アッテネータ回路。
  6. 【請求項6】 同一の増幅後の制御電圧が与えられる複
    数の上記第1のトランジスタと、それと同数の上記減衰
    用抵抗を備える可変アッテネータ回路であって、 一端が上記信号入力端子に接続されている減衰用抵抗以
    外の上記各減衰用抵抗の両端が、異なる上記第1のトラ
    ンジスタの第2電極に接続されていることを特徴とする
    請求項5に記載の可変アッテネータ回路。
  7. 【請求項7】 上記制御電圧増幅器が差動増幅器構成の
    ものであると共に、両端が上記信号入力端子及び上記第
    1のトランジスタの第2電極に接続されている1個の減
    衰用抵抗を備える可変アッテネータ回路であって、 上記各減衰用抵抗として、制御電極への印加電位によっ
    て抵抗値を可変する第5のトランジスタを適用すると共
    に、 上記第1のトランジスタの制御電極に与える増幅後の制
    御電圧に対して逆相の制御電圧を上記制御電圧増幅器か
    ら出力させて、上記第5のトランジスタの制御電極に印
    加させること特徴とする請求項5に記載の可変アッテネ
    ータ回路。
  8. 【請求項8】 上記制御電圧増幅器が差動増幅器構成の
    ものであると共に、両端が上記信号入力端子及び上記第
    1のトランジスタの第2電極に接続されている減衰用抵
    抗と、両端が上記信号出力端子及び上記第1のトランジ
    スタの第2電極に接続されている減衰用抵抗との2個の
    減衰用抵抗を備える可変アッテネータ回路であって、 上記各減衰用抵抗として、制御電極への印加電位によっ
    て抵抗値を可変する第5、第6のトランジスタを適用す
    ると共に、 上記第1のトランジスタの制御電極に与える増幅後の制
    御電圧に対して逆相の制御電圧を上記制御電圧増幅器か
    ら出力させて、上記第5及び第6のトランジスタの制御
    電極に印加させること特徴とする請求項5に記載の可変
    アッテネータ回路。
  9. 【請求項9】 第1電極同士、第2電極同士が接続され
    た複数の上記第5のトランジスタを備え、及び又は、第
    1電極同士、第2電極同士が接続された複数の上記第6
    のトランジスタを備え、上記第5及び又は第6のトラン
    ジスタの制御電極に、上記制御電圧増幅器からの異なる
    増幅後の制御電圧を印加することを特徴とする請求項7
    又は8に記載の可変アッテネータ回路。
  10. 【請求項10】 信号入力端子及び信号出力端子間の信
    号ライン上に直列に接続された2個以上の抵抗と、 これらの抵抗の間、又は、抵抗と上記信号入力端子の間
    に重複することなく接続された第2の電極と、接地され
    た第1の電極と、制御端子に接続された制御電極とを有
    する上記抵抗の数と同数の可変抵抗として用いられるト
    ランジスタとを備えたことを特徴とする可変アッテネー
    タ回路。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれかに記載の可
    変アッテネータ回路と、その上記信号入力端子の前段に
    設けられた、交流信号を増幅する増幅器とを備えること
    を特徴とする利得可変回路。
  12. 【請求項12】 特性変動を補償し合う複数のトランジ
    スタを有するトランジスタ回路において、 各トランジスタの電極パターンを同一形状として、半導
    体チップ上に近接配置したことを特徴とするトランジス
    タ回路。
  13. 【請求項13】 特性変動を補償し合う第1〜第Nのト
    ランジスタをそれぞれ並列に分割し、上記第1〜第Nの
    トランジスタの分割されたトランジスタ部分の電極パタ
    ーンを全て同一形状とすると共に、上記第1〜第Nのト
    ランジスタの分割トランジスタ部分を巡回的に混在させ
    て半導体チップ上に近接配置したことを特徴とする請求
    項12に記載のトランジスタ回路。
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