JPH0946120A - 展開型硬質レドーム - Google Patents

展開型硬質レドーム

Info

Publication number
JPH0946120A
JPH0946120A JP19756295A JP19756295A JPH0946120A JP H0946120 A JPH0946120 A JP H0946120A JP 19756295 A JP19756295 A JP 19756295A JP 19756295 A JP19756295 A JP 19756295A JP H0946120 A JPH0946120 A JP H0946120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radome
fixed
panel
rotary shaft
deploying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19756295A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Takashima
直人 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP19756295A priority Critical patent/JPH0946120A/ja
Publication of JPH0946120A publication Critical patent/JPH0946120A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機動性が要求される、地対空飛しょう体シス
テムの移動式レーダー装置等への適用が、好適なレドー
ムの提供。 【解決手段】 両端部に固定パネル9を具え、水平に軸
支される回転軸3と、FRP若しくはサンドイッチ材
等、軽量高剛性の素材でオレンジピール状に形成され、
その両端部が固定パネル9に固着され、回転軸3の回動
によって回転軸3外周面上の周方向に、半球状に展開さ
れ、レドーム1を形成する展開部材2と、展開部材2の
展開時、若しくは収納時に展開部材2を支持するととも
に、展開部材2の展開後は、レドーム1内に倒されて収
納状態にされるレール4とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地対空飛しょう体
システムにおける車両搭載型レーダー装置を、基地内に
展開する際に、レーダー装置を保護するために使用され
る展開型硬質レドームに関する。
【0002】
【従来の技術】レーダー装置におけるアンテナ等を、
雨、風等の屋外環境から保護するためのレドーム(Ra
dome)には、従来、硬質、軟質両方のタイプのもの
が使用されている。
【0003】図10は、従来の硬質タイプのレドーム全
体を示す外観図である。図に示すように、従来の硬質タ
イプのレドーム01は、複合材や布地を使用して、多角
形板に成形された硬質のパネル02を、多数組み合わせ
てレドーム01を形成するようにしており、隣接するパ
ネル02同士は、周縁部が相互に接着、もしくは金具等
で固定されて、硬質の半球状のレドーム01を形成する
ようにしている。また、レドーム01の内部に設置さ
れ、目標を捕捉するレーダー装置は、レドーム01の形
成後、分解された状態でレドーム01内に搬入され、レ
ドーム01内でアンテナ等が組立てられ、作動状態にさ
れる。このため、このような、レドーム01を形成する
パネル02の1枚を開閉可能な構造とし、これを出入口
として使用するようにしている。
【0004】従来の、このような硬質タイプのレドーム
01では、形状が自立する硬質の素材で固定されてお
り、例え、パネル02の複数枚を開閉可能な構造にした
としても、作動状態に近い形状に展開されたレーダー装
置を内部に搬出入することはできない。このように、従
来の硬質タイプのレドームは、基地内の種々の位置に設
置され、機動性が要求される地対空飛しょう体システム
における車両搭載型レーダー装置等の移動式レーダー装
置のレドームとして採用することは、非常に困難であ
る。
【0005】また、図11は、従来の軟質タイプレドー
ムの全体を示す外観図である。図に示すように、従来の
軟質タイプのレドーム03は、レーダー装置を被包した
風船状の布地の内部を加圧装置04で加圧して、半球状
の形状を保持し、被包されたレーダー装置を保護するよ
うにしているので、小型のレドーム03である場合は、
展開・収納が容易である。しかしながら、レドーム03
の直径が、10mを越える大型のレドーム03を必要と
する場合には、その展開・収納時の耐風性に問題があ
り、本発明のごとく、地対空飛しょう体システムにおけ
る移動式レーダー装置への適用を考慮している大型のレ
ドーム03では、展開・収納時の耐風性の要求に合致さ
せるのは到底困難である。
【0006】また、軟質タイプのレドーム03では、移
動式レーダー装置の展開後に、内部の空気を加圧する必
要があり、時間を要すること、およびレドーム03の形
状を保持するために、空気加圧装置04は、常時運転し
ていることが要求されることから、展開・収納が比較的
容易である小型のものを除いて、機動性を求められる地
対空飛しょう体システムの移動式レーダー装置等の大型
のレドームとして使用するには、適さないものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したレ
ーダー装置を保護するための従来のレドームの不具合を
解消して、地対空飛しょう体システムの機動性を損なわ
ない、迅速な展開・収納性と、耐風性を確保した上で、
レーダー装置を屋外環境から保護することのできる展開
型硬質レドームを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の展開
型硬質レドームは、次の手段とした。
【0009】(1)ほぼ水平に軸支されて、両端部に固
定パネルを具えた回転軸を設けた。
【0010】(2)それぞれの両端部が回転軸の固定パ
ネルに固定される、強化プラスチック(FRP)、若し
くはサンドイッチ材からなる複数のオレンジピール状の
部材を、回転軸の固定パネルの間で周方向に、順次設け
て展開し、回転軸の外周面上にその円弧部で、ほぼ半球
状のレドームを形成する展開部材を設けた。なお、オレ
ンジピール(Orange Peel)状とは、宇宙ロ
ケット先端の衛星等を収容するフェアリング部や、半球
型ドームなどの開閉扉などに使用される、球殻を等経度
方向に、南北に複数に分割して得られる球殻片状のもの
を指称する。また、オレンジピール状の展開部材は、両
端を前述の通り回転軸の固定パネルに固定するが、固定
パネルの周方向に順次固定されて、回転軸の外周面上に
展開される展開部材の隣り合う側面同志は、固定しない
ようにすることが望ましい。
【0011】(3)回転軸に設けた固定パネルの間で起
伏自在にされ、レドーム形成時の展開部材の展開時、若
しくはレドームを形成している展開部材の収納時、起立
して、展開、若しくは収納のために移動する展開部材を
支持するとともに、レドーム形成後、展開部材をレドー
ムとして作動させるときは、展開部材から離れて、伏臥
し、収納されるレールを設けた。
【0012】本発明の展開型硬質レドームは、上述の手
段により、 (1)展開型硬質レドームをオレンジピール状の展開部
材で構成することにより、隣接する展開部材の側縁を相
互に固定することなく、展開部材の両端部の固定パネル
との着脱のみによって、展開、収納することが可能とな
り、これに伴い、レドーム内部に作動状態に近い形状に
展開されたレーダー装置の搬、出入ができるようにな
り、迅速な展開、収納性と相俟って、機動性を必要とす
る移動式レーダー装置に採用できるようになる。
【0013】また、レドームの展開、若しくは形状保持
に空気加圧装置の設置、および装置駆動のための動力の
常時供給、を必要とせず、基地内でのレーダー装置の展
開が容易となる。また、展開部材の展開・収納作業中
は、オレンジピール状のレドームを形成する展開部材
を、レールで支持することにより、直径が20mに近い
大型のレドームであっても、展開・収納作業中の耐風性
を充分確保できる。さらに展開・収納作業中、展開部材
を支持するレールは、展開後、レドーム内側の底面に折
りたたむ事により、レドーム内部で作動させるレーダー
装置の性能に悪影響を及ぼす恐れが無くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の展開型硬質レドー
ムの実施の一形態を、図面にもとづき説明する。
【0015】本発明の実施の1形態の正面図、および上
面図を示す、図1(A)、図1(B)に示されるよう
に、本形態の半球体の硬質型のレドーム1は、FRP、
もしくは軽量で剛性の大きいサンドイッチ材を素材とす
るオレンジピール状の展開部材2、展開・収納用のレー
ル4,4′、回転軸3、および後述する図3に示す、油
圧ジャッキ5で構成される。
【0016】また、オレンジピール状の展開部材2は、
図7(D)に示され、後述するように、その両端が回転
軸3に設けた固定パネル9の周方向に順次固定される
が、レドーム1を形成しているとき、隣り合う展開部材
2の側部は、固定しないようにしている。すなわち、展
開部材2の横断面を示す図2に示されるように、隣接す
る各展開部材2の側縁の接合面は、くさび形の凹凸面に
形成されており、側方から押し付けることにより、くさ
び形の形状により隣接する展開部材間の相互位置関係
は、ずれることなく、対向する接合面が密着し、接合さ
れるようになっている。
【0017】また、展開部材2を順次固定パネル9に固
定し、回転軸3に周方向に展開した後は、正面図である
図3に示すように、レドーム1の左側の底面から展開部
材2の中央部側面を油圧ジャッキ5で保持するようにし
ている。これにより、隣接する展開部材2間の接合面
は、密着し、回転軸3の周方向に展開された複数の展開
部材2は、一体化され、半球体の構造物を形成する。
【0018】なお、本形態では、レドーム1の右側底面
は、ジャッキで支持しないようにしたものを示している
が、勿論右側にも同様のジャッキ5を設置し、展開され
た展開部材2の左右両側から押し付けるようにして、隣
接する展開部材2の密着性を良くすることもできるもの
である。また、このジャッキ5の役割は、展開部材2間
を密着させる事であり、展開部材2の構造的な支持は、
回転軸3および後述する固定部3で行うようにしてい
る。
【0019】次に、レドーム1を形成した展開状態の展
開部材2を収納する要領を、図4により説明する。レド
ーム1の内側には、後述する展開・収納用のレール4を
備え、このレール4で展開・収納作業中のオレンジピー
ル状の展開部材2を支持するようにして、展開・収納作
業中の耐風性を増大させるようにしている。
【0020】すなわち、回転軸3の外周面全体に展開部
材2を展開して、レドーム1を形成した、図4(A)に
示す展開状態から、展開部材2の収納中を示す、図4
(B)に示すように、右側の展開部材2を順次レール4
に沿って下方へ降し、レール4に接続したレール4′に
よって右側へ移動させて、収納し、図4(C)に示す展
開部材2の全部が、レドーム1設置位置の側部に収納さ
れた収納後状態にする。なお、図4(D)は、図4
(C)の収納状態における上面図である。
【0021】この展開部材2の収納作業時においては、
収納される展開部材2が、レドーム1の内部に起立させ
たレール4に沿って地上まで降ろされた後、展開部材2
の収容場所までレール4′に沿って、横に移動させる作
業が発生するが、これについて、次に説明する。これ
は、レドーム1の内部に設けられるレール4とは別に、
レドーム1の近傍で地上から下方へ曲げられて、回転軸
3の方向と直交する方向に敷設されたレール4′の端部
に、図5に示すように設置されたベルトコンベア6の上
に、地上まで降ろされた展開部材2を部材移動装置7で
乗せ、ベルトコンベア6により、展開部材2を横に移動
させ、収納するようにしている。
【0022】すなわち、図5(A)に示すように、レド
ーム1下方のレール4,4′が敷設されている近傍に配
設された、部材移動装置7のアーム7aの端部を、油圧
アクチュエータ7bの作動により、後述するように、回
転軸3の回動によりレール4に沿って地上まで降ろされ
た展開部材2のレール4付近の端部に合わせる。次い
で、展開部材2を固定している、後述するように固定パ
ネル9の突起部分を開く。この時、展開部材2は、部材
移動装置7により支持されている。
【0023】続いて、図5(B)に示すように、部材移
動装置7の油圧アクチュエータ7bを縮め、展開部材2
を地上より下方へ曲げられたレール4′に沿って下げな
がら、ベルトコンベア6の方へ移動させる。なお、展開
部材2を下げながら横移動させるのは、前述したよう
に、隣接する展開部材2の接合面が、くさび型の接合面
を持っており、この接合面による結合を解除するためで
ある。
【0024】続いて、展開部材2のアーム7a端部をベ
ルトコンベア6に乗せた後、部材移動装置7の油圧アク
チュエータ7bを、さらに縮めてアーム7aの端部を展
開部材2から離す。次いで、コンベア6の作動により、
図5(C)に示すように、展開部材2はレール4′に沿
って、レドーム1設置位置の側方に設けられた収納位置
へ移動し、収容される。また、次の展開部材2の移動の
ため、部材移動装置7は、図5(A)の状態に戻され
る。
【0025】なお、レドーム1を形成する展開部材2の
展開(組立)時には、逆に、ベルトコンベア6から展開
部材2を収納位置から移動させ、展開部材2の両端部を
回転軸3まで移動させ、上述と逆の手順により、回転軸
3の外周面上に展開させていく。この展開時に、展開部
材2をベルトコンベア6に乗せる作業は、人手により行
うようにしている。
【0026】次に、図6によりレール4,4′について
説明する。展開部材2の展開・収納用のレール4,4′
は、展開・収納作業中のみ使用され、特にレドーム1内
に配置されるレール4は、展開後レドーム1内に設置さ
れたレーダー装置の作動に影響無いように、レドーム1
内側の底面に折りたたむようにしている。すなわち、レ
ール4,4′は、前述したようにレドーム1の近傍で地
上から下方に曲げられ、回転軸3の方向と直交する方向
の、レドーム1の外側に向って敷設されたレール4′
と、レドーム1内に起伏自在に設けられ、展開、若しく
は収納するときに、展開部材2を支持するレール4とか
らなる。
【0027】また、レール4,4′は、剛性のある鋼材
等で形成されており、さらに、レール4は、油圧で作動
するレールサポートアーム8により、図6(A)、図6
(B)、図6(C)に示す起立状態から、図6(D)、
図6(E)、図6(F)に示す伏臥状態に、折りたたま
れる構造にされている。このレーダー装置の作動に影響
のないようにするレール4の折り畳み状態では、レール
4はレドーム1内に納まる必要があり、レドーム1内に
納める時は、ドームの外に引き出すのではなく、図6
(D)から理解できるように、横にずらしながら伏臥状
態にする。また、レールサポートアーム8は、レール4
の支持を兼ねている。
【0028】次に、前述したように展開部材2の両端
は、回転軸3に設けた固定パネル9の周方向に、順次固
定するようにしているが、この回転軸3について説明す
る。回転軸3は、駆動軸13と、両端部の図7(C)に
示す、駆動パネル10、固定パネル9、ガードパネル1
1から構成される固定部とからなる。展開状態の正面図
である図7(A)のA部拡大図の図7(B)、および図
7(B)の縦断面図である図7(D)に示すように、オ
レンジピール状の展開部材2の両端部が、固定部の駆動
軸13を中心に回転する駆動パネル10と固定パネル9
の間に挿入され、図7(D)に示すように、展開部材2
の両端部にあけられた穴に、固定パネル9に設けた固定
用の突起を差し込む事により、展開部材2は、固定パネ
ル9で固定されるようにしている。
【0029】この場合、展開部材2の穴に差し込まれた
固定パネル9に設けた突起の先端は、駆動パネル10に
設けた凹所に嵌入し、展開部材2は固定パネル9および
駆動パネル10の相方に固定された状態になる。また、
展開部材2を固定パネル9から外す際は、図7(E)、
図7(F)に示すように、固定パネル9に設けた固定用
の突起部分を外側に開くことにより、固定パネル9との
固着が解除されて、展開部材2が移動可能となる。
【0030】このため、ガードパネル11は、固定パネ
ル9にある固定用の突起部分が、展開部材2の両端部を
固定しているとき、外側に開かないように押さえる働き
をするとともに、切り欠き部分が設けられており、展開
部材2、固定パネル9から外す際は、ガードパネル11
を回転させてガードパネル11の切り欠き部分を、固定
パネル9の固定用の突起部分に合わせることにより、固
定パネル9にある固定用の突起部分だけが、外側に開く
ようにしている。なお、固定パネル9の突起部分は、外
側に開くように付勢されてなく、このため、外側へ開く
ためには、図8に示すような可搬式の展開具12の使用
を必要としており、この展開具12による突起部分の開
放、および展開時に行う突起部分の閉鎖は、人手により
行うようにしている。
【0031】次に、固定部を回転軸3まわりに回転させ
る装置について説明する。図9(A)に示すように、駆
動軸13には、図9(B)に横断面を示す歯車14が固
着されている。この歯車14は、固定部の駆動パネル1
0、およびガードパネル11の厚みと略同じ幅にされ、
周辺の歯列を駆動パネル10、およびガードパネル11
の中心部に設けた溝と嵌合させることにより、固定部を
回転軸3まわり回転させる。すなわち、固定パネル9に
両端部が固定された展開部材2を、回転軸3の外周面上
に展開していくとき、若しくは収納するときは、図9
(C)に示すように、歯車14の位置が駆動パネル10
の溝と嵌合する位置まで駆動軸13を軸方向に移動させ
ることにより、例えば、図5に示すように、上方に位置
する展開部材2を地上まで降ろすことができる。
【0032】また、展開部材2と固定パネル9との固定
を解除するときに、図7(E)、図7(F)に示すよう
に固定パネル9に設けた固定用の突起部分を外側に開く
ときは、図9(D)に示すように、歯車14の位置がガ
ードパネル11の溝と嵌合する位置まで、駆動軸13を
軸方向に移動させることにより、ガードパネル11を回
動させ、その切り欠き部分を固定パネル9の固定用の突
起部分に合せる。
【0033】また、回転軸3の支持は、図10(A)、
図10(B)に示すようにして行われる。すなわち、固
定パネル9、駆動パネル10、およびガードパネル11
の各パネルは、独立して各パネルに設けられた支持台1
5により支持される。また、各パネルは、駆動軸13に
設けた歯車14の位置が、駆動パネル10に設けた溝に
嵌合しているときでも、ガードパネル11に設けた溝に
嵌合している状態でも、その中心が駆動車13の軸心か
らずれないように支持されていて、駆動軸13が駆動パ
ネル10、若しくはガードパネル11を回転させる為に
スライドすることを可能にしている。
【0034】さらに、各パネルは、回転させる時以外
は、支持台15と各パネルの接合面において、支持台1
5から突出する突起が、各パネルの外周面に設けた穴に
刺さる構造のブレーキ機構により固定されていて、これ
により、展開部材2の展開・収納途中の重心が偏った状
態のレドーム1を固定することが可能となる。支持台1
5に設けたブレーキ機構の突起は、各パネルを回転させ
る場合に引き込めるようにしている。
【0035】以上、本発明の実施の形態による、レドー
ム1の展開状態から展開部材2を収納する要領を中心に
説明したが、レドーム1の組立、すなわち展開部材2を
回転軸3の周方向に展開して行う、展開は、前述の要領
と逆の手順で、次のように行われる。 (1)収納されている展開部材2を、人手によりベルト
コンベア6に乗せる。 (2)展開部材2を1個ずつ、回転軸3の固定パネル9
に両端部を固定し、駆動パネル10を展開部材2の1個
分回転させる事を繰り返し、回転軸3の外周面上に、展
開部材2を半球状に展開する。 (3)展開部材2同士は、くさび型接合面を外周縁に持
つため、展開終了後に、油圧ジャッキ5でレドーム2下
端の展開部材2を持ち上げることにより、展開部材2同
士を密着させて作業は完了する。
【0036】また、上述した実施の形態の他の実施例の
形態として、オレンジピール状の展開部材2により、半
球体のレドーム全部を形成するのではなく、展開部材2
の使用を、レーダー装置の搬出入に必要な開口面積部に
限定し、残りの部分は図11で示す、従来の硬質タイプ
のレドームと同様に固定して半球状の形状とすることも
できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の展開型硬
質レドームによれば、特許請求の範囲に示す構成によ
り、 (1)レドーム内部での作動状態に近い形状に展開され
た、レーダー装置の迅速な搬、出入ができるようにな
り、迅速な展開部材によるレドームの展開と、展開され
た展開部材の収納と相俟って、機動性を必要とする移動
式レーダー装置に好適なものにできる。また、レドーム
の展開、若しくは形状保持に空気加圧装置、および装置
駆動のための動力の、常時供給を必要とせず、基地内で
のレーダー装置の展開が任意に行えるようになる。
【0038】(2)直径が20mに近い大型のレドーム
であっても、展開・収納作業中の耐風性を充分確保でき
る。
【0039】(3)また、耐風性を確保するレールは、
レドーム内部で作動させるレーダー装置の性能に悪影響
を及ぼす恐れが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の展開型硬質レドームの実施の1形態を
示す全体図で、図1(A)は正面図、図1(B)は上面
図、
【図2】図1に示す形態の展開部材の横断面図、
【図3】図1に示す形態の展開終了時を示す正面図、
【図4】図1に示す形態の展開状態にある展開部材を収
納する要領を示す図で、図4(A)は図1(A)と同様
の展開状態時を示す正面図、図4(B)は収納中の状態
を示す正面図、図4(C)は収納後を示す正面図、図4
(D)は図4(C)の上面図、
【図5】図1に示す形態の展開部材の横移動時を示す図
で、図5(A)は部材移動装置のアームを展開部材に当
接したときの正面図、図5(B)は展開部材のベルトコ
ンベアへの移動時を示す正面図、図5(C)はベルトコ
ンベアによる展開部材の横移動時を示す正面図、
【図6】図1に示す形態の展開、収納用のレールを示す
図で、図6(A)レール起立状態の全体正面図、図6
(B)は図6(A)の上面図、図6(C)は図6(B)
の側方視図、図6(D)はレール伏臥状態の上面図、図
6(E)は図6(D)の側方視図、
【図7】図1に示す形態の回転軸を示す図で、図7
(A)は図4(A)と同様の展開状態時を示す正面図、
図7(B)は図7(A)のA部詳細を示す拡大正面図、
図7(C)は図7(b)の回転軸の固定部構成を示す分
解図、図7(D)は図7(B)の縦断面図、図7(E)
は固定パネルの突起部開放時を示す正面図、図7(F)
は図7(E)の縦断面図、
【図8】図7(F)に示す固定パネルの突起部開放の要
領を示す図で、図8(A)は展開具を突起部に係合した
ときを示す縦断面図、図8(B)は展開具により突起部
を開放したときを示す縦断面図、
【図9】図1に示す形態の回転軸の固定部の回動機構を
示す図で、図9(A)は駆動軸への歯車の装着を示す部
分上面図、図9(B)は図9(A)の矢視A−A断面
図、図9(C)は駆動パネル駆動時を示す部分上面図、
図9(D)はガードパネル駆動時を示す部分上面図、
【図10】図9に示す回転軸の固定部の支持機構を示す
図で、図10(A)は縦断面図、図10(B)は図10
(A)の分解正面図、
【図11】従来の硬質タイプのレドームの全体を示す外
観図、
【図12】従来の軟質タイプのレドームの全体を示す外
観図である。
【符号の説明】
1 レドーム 2 展開部材 3 回転軸 4 (レドーム内)レール 4′ (横移動用)レール 5 油圧ジャッキ 6 ベルトコンベア 7 部材移動装置 7a (部材移動装置の)アーム 7b (部材移動装置の)油圧アクチュエータ 8 レールサポートアーム 9 固定パネル 10 駆動パネル 11 ガードパネル 12 展開具 13 駆動軸 14 歯車 15 支持台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に固定パネルを具え、ほぼ水平に
    配設された回転軸と、FRP若しくはサンドイッチ材で
    オレンジピール状に形成され、両端部を前記固定パネル
    に固着されて、前記回転軸の外周面上を周方向に展開さ
    れてレドームを形成する展開部材と、起伏自在にされ、
    前記展開部材の展開時、若しくは前記レドームを形成し
    ている前記展開部材の収納時、起立して前記展開部材を
    支持するとともに、前記レドームの形成後は伏臥して収
    納されるレールとを設けたことを特徴とする展開型硬質
    レドーム。
JP19756295A 1995-08-02 1995-08-02 展開型硬質レドーム Withdrawn JPH0946120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19756295A JPH0946120A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 展開型硬質レドーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19756295A JPH0946120A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 展開型硬質レドーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0946120A true JPH0946120A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16376571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19756295A Withdrawn JPH0946120A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 展開型硬質レドーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0946120A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014514792A (ja) * 2011-03-04 2014-06-19 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 測地線レドーム
CN116025720A (zh) * 2023-03-27 2023-04-28 中鸿阀门股份有限公司 一种弹性密封截止阀

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014514792A (ja) * 2011-03-04 2014-06-19 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 測地線レドーム
CN116025720A (zh) * 2023-03-27 2023-04-28 中鸿阀门股份有限公司 一种弹性密封截止阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7009578B2 (en) Deployable antenna with foldable resilient members
US9550584B1 (en) Deployable thin membrane apparatus
US5977932A (en) Self-deploying helical structure
US6930654B2 (en) Deployable antenna reflector
JP2731108B2 (ja) 展開型アンテナ反射器及びその展開方法
US5990851A (en) Space deployable antenna structure tensioned by hinged spreader-standoff elements distributed around inflatable hoop
JPS61135203A (ja) 広がることのできる反射器
US3817477A (en) Deployable annular solar array
JP2003226299A (ja) 骨組構造物
EP0888967A1 (en) Spacecraft platforms
WO2014127813A1 (en) Deployable support structure
CA3122445C (en) Deployable system with flexible membrane
JP2000091837A (ja) 光電池アレイおよび展開可能rf反射器の組合わせ構造
US20060044213A1 (en) Deployable electromagnetic concentrator
US20190144139A1 (en) Large aperture unfurlable reflector deployed by a telescopic boom
US5166696A (en) Apparatus and method for deploying an inflatable antenna
JPH0946120A (ja) 展開型硬質レドーム
CN109515752A (zh) 一种可展开太阳能电池阵及其压紧释放机构
JP2642591B2 (ja) 展開型アンテナ反射鏡
JP3891972B2 (ja) 展開アンテナ
JP3854509B2 (ja) 展開構造体及び展開方法
JP2003095199A (ja) 展開アンテナ
RU2795105C1 (ru) Развертываемый узел для антенн
JP2001196843A (ja) 宇宙用膨張膜アンテナ
CN220395344U (zh) 车顶帐篷和车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105