JPH0943285A - 振動容量型電位計の直交変換器 - Google Patents

振動容量型電位計の直交変換器

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Publication number
JPH0943285A
JPH0943285A JP7190908A JP19090895A JPH0943285A JP H0943285 A JPH0943285 A JP H0943285A JP 7190908 A JP7190908 A JP 7190908A JP 19090895 A JP19090895 A JP 19090895A JP H0943285 A JPH0943285 A JP H0943285A
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JP
Japan
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electrode
vibrating
electromagnetic coil
magnetic field
orthogonal
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Application number
JP7190908A
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English (en)
Inventor
Taizo Kihara
泰三 木原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0943285A publication Critical patent/JPH0943285A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動容量電位計において、入力した直流信号
を交流に変換する直交変換器を小型化かつ軽量化し、ま
た、電磁ノイズや熱歪みの影響を受けにくくする。 【解決手段】 上部基板74及び下部基板76によって
絶縁スペーサ89を介して振動電極78が挟持される。
振動部86は支持部88によって振動可能に支持され、
電磁コイル92に一定周波数fの駆動信号の供給される
と、その駆動信号による周期的な磁界により振動部86
が振動する。これにより振動電極78を共通として2つ
構成されるコンデンサの容量比が変化することになる。
入力信号を振動電極78に与えれば、上部電極80と下
部電極82との間から出力信号を取り出すことができ
る。場合によって、バイアス磁石が用いられ、あるいは
半波整流が用いられる。振動電極78に残留磁性材料を
含ませることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線検出器信号の
計測に使用される振動容量型電位計に関し、特に検出信
号を直流から交流に変換する直交変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】振動容量型電位計は、入力バイアス電流
がきわめて小さいことから、出力インピーダンスの高い
電離箱等の放射線検出器からの微弱な信号(電荷)を増
幅して計測する場合に使用される。その振動容量型電位
計は、取り込まれた電荷を直流から交流に変換する直交
変換器、その出力に対して同期検波を行う同期検波器、
及び、同期検波された信号の電位を測定する電位計など
で構成される。
【0003】図9には、従来の直交変換器の断面図が示
されている。また、図10にはその直交変換器を含む従
来の振動容量型電位計の要部構成がブロック図として示
されている。
【0004】図9において、ステンレス製の容器10
は、円筒形状の胴部12、上蓋14及び底板16とで構
成され、その内部は気密空間とされて不活性ガスが充填
されている。底板16の下方にはベース18が配置さ
れ、そのベース18上に永久磁石からなるバイアス磁石
20及び電磁コイル22が配置されている。これらの作
用については後述する。
【0005】容器10内部において、底板16上には支
柱としてネジ24が起立配置され、そのネジ24によっ
て水平台26が保持されている。ここで、ネジ24及び
それに螺合するナットを含む高さ調整機構28によって
水平台26の高さは調整可能である。水平台26上に
は、アルミナセラミックなどで構成される絶縁基板とし
ての台座32が支柱30によって支持固定されている。
水平台26によって保持されたサファイアなどで構成さ
れる絶縁体34によって、金メッキされた対向電極36
が支持固定されている。この対向電極36はおよそ漏斗
状の外形を有し、その先端の電極面が振動電極38に近
接対向している。
【0006】矩形薄板状の振動電極38は、例えば磁性
体の表面に導電性をもたせるために金メッキを施したも
のであり、従来、その厚さは例えば0.5mmで、その
一端側が保持部41によって保持され振動自在とされて
いる。なお、その磁性体としては、強磁性体(ただし、
従来においては残留磁性を有していないもの)である例
えばニッケル材が用いられている。振動電極38は、そ
れが振動した場合に、底壁16の一部をなす薄い隔壁4
0及び対向電極36に接触しないように調整される。こ
こで、対向電極36の先端面と振動電極38との間の距
離は、上述の高さ調整機構28によって調整可能であ
る。隔壁40は、ステンレス材などで構成され、その厚
さは例えば3mmであり、電磁コイル22にて発生する
電磁ノイズを低減する。
【0007】台座32には、この従来例において二重円
筒形状のコンデンサ42が固定され、具体的には、コン
デンサ42は内筒44と外筒46で構成される。内筒4
4は、ノイズの影響を低減するために、高抵抗値を有す
る抵抗48を収容している。なお、図9において、50
及び52はサファイヤなどで構成される絶縁部材であ
る。
【0008】以上のように、この直交変換器において
は、コンデンサ42と、振動電極38及び対向電極36
からなる容量可変型のコンデンサ39と、が並列的に接
続されている(図10参照)。
【0009】図9において、抵抗48を介して対向電極
36に電気的に接続された端子aには、例えば電離箱か
らの電荷が取り込まれ、コンデンサ42の外筒46に導
電基板及び信号線を介して電気的に接続された端子cか
ら、出力信号が取り出される。振動電極38には端子b
が電気的に接続され、その端子bは例えば接地される。
また、2つの端子d間には数kHz程度の正弦波からな
る駆動信号が供給される。
【0010】電磁コイル22に駆動信号が供給される
と、その電磁コイル22によって交番磁界が生じ、磁性
体で構成された振動電極38を振動させる。この際、バ
イアス磁石20の作用によって、振動電極38には、交
番磁界に加えてバイアス磁界が作用することになり、そ
れら両者によって脈流的な磁界が印加される。
【0011】いま、端子aから電荷Qが取り込まれる
と、その電荷は2つのコンデンサ39及び42の容量比
に従って分配される。例えば、コンデンサ39に電荷Q
1が蓄積され、コンデンサ42に電荷Q2が蓄積される
(Q=Q1+Q2)。ところが、電磁コイル22にて発
生した交番磁界の作用によって、コンデンサ39の電極
間距離が変化し、これによってコンデンサ39の容量が
変化すると、その容量の変化に従って、前記電荷Qの分
配比率が変化することになる。そして、その変化が交流
信号として端子cに現れる。
【0012】図11にはバイアス磁界が存在しない場合
の従来の直交変換器の動作が示され、図12にはバイア
ス磁界が存在する場合の従来の直交変換器の動作が示さ
れている。ここで、図11及び図12の(A)には経時
的な磁界の変化が示され、(B)には振動電極38が受
ける力の変化が示され、(C)には振動電極38の変位
が示されている。
【0013】図11の(A)に示すように、バイアス磁
界を存在させず、周波数fの交番磁界のみを発生させた
場合、図11の(B)に示すように、その交番磁界によ
り振動電極38が受ける力は、交番磁界が正負に極大を
とるところで引力最大となっており、すなわち電磁コイ
ルに流れる電流の絶対値に振動電極38に対する引力が
比例する。この場合、図11の(C)に示すように、振
動電極38は、周波数2fで振動することが理解され
る。
【0014】一方、図12に示すように、周波数fの交
番磁界に一定の磁界強度を有するバイアス磁界を加えた
場合、図12の(B)に示すように、振動電極38は周
期的に変動する引力を受け(ただし、磁界の極性は反転
せず)、図12の(C)に示すように、振動電極38は
周波数fで振動する。つまり、バイアス磁界を加えれ
ば、振動電極38の振動周波数を電磁コイルの駆動信号
の周波数と一致させることができる。バイアス磁界の大
きさは、図12の(A)に示すように、それが変動して
も極性が変化しないように、すなわち正側(又は負側)
のみにおいて周期的変動磁界が生じるように設定され
る。なお、駆動信号の周波数は、振動電極38の振動周
波数が振動電極38の共振周波数かその近傍になるよう
に設定される。
【0015】図10には、直交変換器54を含む従来の
振動容量型電位計の構成が模式的に示されている。発振
器56は、電磁コイル22に対して周波数fの駆動信号
を供給するものである。上述したように、この駆動信号
によって電磁コイル22が交番磁界を発生させ、その交
番磁界にバイアス磁石20によるバイアス磁界を加えた
脈流磁界が図9の振動電極38を振動させる。この振動
により、2つのコンデンサ間における容量比率が変化
し、その変化が出力信号として端子cに現れる。その出
力信号はAC増幅器58において増幅され、さらに分圧
器60を介してAC増幅器62において増幅され、その
増幅された信号が同期検波器64に送られる。
【0016】一方、発振器56からの駆動信号は波形整
形器66にも供給されており、その波形整形器66にお
いて正弦波が矩形波に変換され、検波参照信号となって
出力される。その検波参照信号は、移相器68において
同期検波のための位相調整がなされた後、同期検波器6
4に供給される。
【0017】同期検波器64では、その検波参照信号が
スイッチング信号となって、AC増幅器62から出力さ
れた信号の正負極性が判別され、検波された後の信号が
DC増幅器70において増幅された後、次の電位計(図
示せず)へ出力される。なお、帰還素子72を介して、
検波された信号が帰還されているが、これによって回路
の動作が安定する。
【0018】ちなみに、バイアス磁石20を使用しない
場合、図11に示したように、直交変換器からの出力さ
れる信号の周波数は、駆動信号の周波数fに対して2f
となる。それゆえ、同期検波を行うためには、発振器5
6から出力される信号の周波数を逓倍器において2倍
(2f)にし、それを同期検波器64に供給する必要が
ある。あるいは、同期検波において周波数fをそのまま
利用するためには、駆動信号の周波数fを分周器で1/
2に分周して電磁コイルに供給し、これによって周波数
f/2の磁界を発生させて振動電極38の振動周波数を
fにする必要がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の直交変換器は大型化が避けられず重くなり、すなわ
ち、その構造上から小型化・軽量化が困難であった。上
記従来の直交変換器を小型化した場合、その振動電極3
8の面積や厚さも小さくなり、振動電極38は磁界作用
によって変位しやすくなる。その場合、磁界が強すぎる
と、振動電極38の変形が大きくなり過ぎ、対向電極3
6などと接触してしまうか、あるいは周期的変動磁界に
したがって振動電極38を適正に励振させることができ
なくなる。一方、それを回避するために磁界を弱める
と、振動電極38の変位が磁界に比例しなくなってしま
う問題が生じる。つまり、従来の構造では、直交変換器
を小型化すると、振動電極38の振動制御を適確に行う
ことができなかった。
【0020】また、従来の直交変換器は図9に示したよ
うに複雑な構造を有しており、製造を容易にすることは
困難であった。
【0021】さらに、従来の直交変換器では隔壁40に
よって電磁コイル22で生じる電磁ノイズの低減が図ら
れているが、ノイズの影響は可能な限り低減されるべき
である。
【0022】なお、バイアス磁石20としては、ある程
度の重量と大きさが必要であり、そのバイアス磁石20
を排除できれば、その分だけ直交変換器の小型化を図る
ことができるが、その場合、駆動信号の周波数を2倍に
する逓倍器あるいはその周波数を1/2にする分周器が
必要となってしまう。それゆえ、そのような逓倍器又は
分周器を必要とすることなく、バイアス磁石を排除でき
る手段が望まれていた。
【0023】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、振動容量型電位計の直交変換
器を小型化かつ軽量化することにある。
【0024】また、本発明は、製造容易な構造をもった
直交変換器を提供することを目的とする。
【0025】また、本発明は、電磁ノイズの影響を受け
にくい直交変換器を提供することを目的とする。
【0026】さらに、本発明は、逓倍器又は分周器を必
要とすることなくバイアス磁石を不要にできる振動容量
型電位計を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る直交変換器は、上部電極が下面に形成
された上部基板と、前記上部電極に向く下部電極が上面
に形成された下部基板と、前記上部電極及び前記下部電
極に対して絶縁されつつそれらの間に振動可能に配置さ
れた振動電極と、前記上部基板から前記下部基板までの
積層体の上側又は下側に配置され、交番磁界を発生する
電磁コイルと、を含むことを特徴とする。
【0028】上記構成によれば、上部電極及び下部電極
の間に振動電極が存在し、すなわちそれら3つの電極に
よって2つのコンデンサが形成される。電磁コイルに所
定周波数の駆動信号を供給すると、それによって発生し
た交番磁界の作用により、振動電極が振動し、極板間距
離の変動により上記2つのコンデンサの容量比が周期的
に変動することになる。よって、電離箱などからの信号
として電荷を振動電極に与えれば、容量比の周期的変動
に伴って上部電極及び下部電極から出力信号を取り出す
ことができる。すなわち、容量比が変動すると、2つの
コンデンサ間において電荷が移動するので、その電荷の
移動(電流)を測定し、または端子間電圧を測定すれ
ば、入力された電荷量を測定できる。ちなみに、本発明
の好適な態様においては、その出力信号は差動増幅器に
おいて差動増幅され、その後、従来同様に同期検波など
の処理が行われる。
【0029】本発明に係る直交変換器では露光・エッチ
ング技術などを利用して各電極を形成でき、しかも各基
板を積層させるだけの構造であるので、従来に比べてそ
の製造を容易に行うことができる。また、その構造から
理解されるように、きわめて小型化・軽量化が可能であ
る。
【0030】また、振動電極を2つの電極で挟んで2つ
のコンデンサを構成しており、すなわち構造的な対称性
がよいので、各コンデンサがノイズの影響を受けても差
動増幅によりそのノイズを相殺できる。さらに、その対
称性により温度変化による部材の歪みなど影響が生じに
くい。
【0031】本発明の好適な態様においては、前記振動
電極は、前記上部電極及び下部電極の間に非接触で設け
られた振動部と、前記振動部の左右両側に設けられ、前
記上部基板及び前記下部基板によって絶縁スペーサを介
して挟持される一対のベース部と、前記一対のベース部
と前記振動部との間に掛け渡され、振動部を振動可能に
支持する複数の支持部と、を含むことを特徴とする。
【0032】すなわち、固定されたベース部に対して振
動部が振動する。その場合、振動部とベース部との間に
設けられた複数の支持部は、振動部の振動を許容させつ
つ、その振動部を支持する。ここで、本発明の好適な態
様においては、4つの支持部によって振動部の四隅が支
持される。振動電極を単に1枚の電極板にすると振動困
難となって測定感度が低下するが、支持部による複数点
での支持によれば振動部の自由度を高めることができ
る。振動部の振動周波数は予め分かっているので、振動
しやすいように振動部の大きさや支持位置などを適宜調
整する。
【0033】本発明の好適な態様においては、前記積層
体と前記電磁コイルとの間には、第1のシールド層が形
成され、前記積層体の電磁コイル配置側と反対側には、
第2のシールド層が形成され、前記電磁コイルの積層体
側と反対側には、第3のシールド層が形成される。各シ
ールド層は、電磁ノイズを低減するものであり、各シー
ルド層の電位を共通にしておけば、等電位面で内部が包
み込まれて電磁ノイズを遮断できる。
【0034】本発明の好適な態様においては、前記積層
体のいずれかの側には、バイアス磁界を発生するバイア
ス磁石が配置される。このバイアス磁石は交番磁界に重
畳されるバイアス磁界を発生するものであり、周期検波
に当たってこのバイアス磁界によって従来同様に逓倍器
などは不要となる。
【0035】本発明に係る直交変換器は、上部電極が下
面に形成された上部基板と前記上部電極に向く下部電極
が上面に形成された下部基板と、前記上部電極及び前記
下部電極に対して絶縁されつつそれらの間に振動可能に
配置された振動電極と、前記上部基板から前記下部基板
までの積層体の上側又は下側に配置され、交番磁界を発
生する電磁コイルと、を含み、前記振動電極は導電性及
び残留磁性を有する材料で構成されたことを特徴とす
る。
【0036】上記構成によれば、振動電極の導電性によ
り、コンデンサとしての機能が達成され、振動電極の残
留磁性により、交番磁界によって励振がなされる。従来
においては、振動電極が強磁性体のうちで残留磁界が生
じない軟磁性体で構成されていたたが、本発明では、そ
の強磁性体のうちで残留磁界が生じる硬磁性体を積極的
に利用するものである。かかる構成によって、交番磁界
の極性に応じて振動変位の方向が変化することになり、
駆動信号の周波数と同じ周波数で振動電極を振動させる
ことができる。すなわち、引力と斥力の両方を振動電極
に作用させて、駆動信号と振動電極の変位を一致させる
ことができる。よって、従来のようなバイアス磁石を必
要とせず、また逓倍器などを不要にできる。
【0037】本発明の好適な態様においては、前記振動
電極は、導電性材料層と残留磁性材料層とが積層されて
なり、また、前記振動電極は、導電性材料と残留磁性材
料との混合体(例えば、合金)である。
【0038】また、本発明の好適な態様においては、前
記振動電極は、残留磁性材料としての磁石そのものを含
む。磁石片は、従来のバイアス磁石とは異なり、電磁コ
イルの磁界に対して振動電極に引力のほかに斥力を生じ
させるもので、電磁コイルによる磁界の極性に振動電極
の変位極性を一致させるものである。
【0039】本発明に係る直交変換器は、上部電極と下
部電極との間に配置された振動電極を電磁コイルの交番
磁界によって振動させ、入力信号を振動電極に与えて、
上部電極及び下部電極から出力信号を取り出す直交変換
器と、前記出力信号を差動増幅する差動増幅器と、所定
周波数fの駆動信号を発生する発振器と、前記駆動信号
を半波整流し、その半波駆動信号を前記電磁コイルに供
給する半波整流器と、前記差動増幅器からの信号に対
し、前記駆動信号の所定周波数fを利用して同期検波を
行う同期検波器と、を含むことを特徴とする。
【0040】上記構成によれば、電磁コイルによって周
期的変動磁界が生じ、その磁界の作用により振動電極が
振動する。この場合、電磁コイルに供給される信号は、
発振器から出力された所定周波数fの駆動信号を半波整
流したものである。すなわち、正側又は負側のいずれか
一方の半周期がカットされた半波駆動信号が電磁コイル
に供給される。この半波駆動信号の基本周波数はfであ
るが、半波整流によるf/2成分を利用して振動電極を
励振させることができ、振動電極の振動周波数は半波整
流を行わない場合に比べて1/2となる。それゆえ、駆
動信号の周波数fをそのまま利用して同期検波を行うこ
とができ、逓倍器や分周器は不要となる。本発明の好適
な態様においては、前記半波整流器はダイオードで構成
される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0042】図1には、本発明に係る直交変換器の分解
斜視図が示されている。この直交変換器は、本発明に係
る振動容量型電位計に用いられるものであり、入力され
た直流の信号を交流に変換して出力するものである。
【0043】図1において、この直交変換器は、上部基
板74と、下部基板76とを含む。それらの基板の間に
は、振動電極78が設けられている。上部基板74の下
面側には、上部電極80が形成されており、一方、下部
基板76の上面側には下部電極82が形成されている。
上部基板74及び下部基板76は、絶縁材料としての石
英ガラスなどで構成され、その他に例えばセラミックや
サファイヤなどの高絶縁材料で構成してもよい。上部電
極80及び下部電極76は、基板に対してクロム金属や
金などを真空蒸着したものとして構成され、その製造に
おいては、例えば露光・エッチング技術が適用される。
上部基板74及び下部基板76の厚さは例えば0.2m
mである。上部電極80及び下部電極82の電極として
矩形の有効部分は例えば2mm×2mmである。その有
効部分には、基板の端部に向かって引出領域が形成さ
れ、その引出領域の一部分にリード線が接続される。
【0044】振動電極78は、図1に示されるように全
体としてH型をなしており、その振動電極78は、具体
的にはベース部84、振動部86及び支持部88で構成
される。ベース部84は、絶縁スペーサ89を介して、
上部基板74及び下部基板76の端部によって挟持され
る部分である。すなわち、絶縁スペーサ89は、ベース
部84と上部電極80の端部との間に配設され、またベ
ース部84と下部電極82の端部との間にも絶縁スペー
サ89が配設されている。図1においては、左右の絶縁
スペーサ89のうち一方のみが図示されている。この絶
縁スペーサ89は高絶縁性の材料で構成され、例えば石
英ガラスなどにより構成される。この絶縁スペーサ89
の絶縁抵抗を高めることによって、直交変換器の入力イ
ンピーダンスをより引き上げることができる。ここで、
絶縁スペーサ89の厚さは例えば0.07mmである。
【0045】振動部86は、上述した上部電極80及び
下部電極82の有効部分と同一の矩形状を有しており、
その4つの隅が支持部88によって支持されている。す
なわち、この支持部88は、ベース部84と振動部86
との間に掛け渡され、ベース84に対して振動部86を
振動可能に支持するものである。本実施形態では、振動
部86の4つの隅が支持部88によって支持されている
が、振動部86の振動を妨げない限りにおいて更に多く
の支持部88によって振動部86を支持してもよい。本
実施形態では、4つの支持部88によって振動部86の
4つの隅を支持したため、振動部86の振動を最大限許
容しつつその支持を確実に行うことができる。
【0046】本実施形態において、この振動電極78は
例えば0.1mmの厚さを有し、それは印刷技術などを
用いて形成することができる。すなわち、本実施形態の
振動電極78は一体形成されている。この図1に示す振
動電極78は、導電性を有する強磁性体であるニッケル
板が用いられている。その他の強磁性材料を用いること
もできるが、導電性の低い材料の場合にはその振動電極
78の表面を金やアルミニウムなどの導電性材料でコー
ティングすることもできる。なお、本実施形態のように
振動電極78の全体を磁性材料で構成せずに、少なくと
も振動部86を磁性材料で構成することもできる。
【0047】本実施形態では、振動電極78が残留磁性
を有しない軟磁性体としてのニッケルで構成されている
ため、同期検波に当たって駆動信号の周波数と異なる周
波数の信号が必要となる。しかしながら、上部基板74
〜下部基板76で構成される積層体の近傍にバイアス磁
石(図示せず)を設ければ2種類の周波数を用意する必
要がなく、逓倍器や分周器を用いる必要がなくなる。
【0048】上記の積層体の下側には、本実施形態にお
いてコイル収容層90が設けられている。なお、コイル
収容層90は、エポキシ樹脂などで構成される。このコ
イル収容層は、例えば1.5mmの厚さを有し、その中
央部に電磁コイル92を収容する収容室94が形成され
ている。すなわち、平板状のコイル収容層90の中央部
に円形の孔としての収容室94を形成して、その収容室
94内に電磁コイル92が埋設されている。この電磁コ
イル92は、振動電極78、具体的には、振動電極78
の振動部86を周期的に振動させるためのものである。
【0049】下部基板76とコイル収容層90との間に
はシールド層96が形成されている。このシールド層9
6は下部基板76の下面側にアルミニウムを真空蒸着し
たものであり、そのシールド層96は、本実施形態にお
いて接地されている。しかしながら、そのシールド層9
6を接地せずに一定の電位としてもよい。このシールド
層96によって電磁コイル92にて発生する電磁ノイズ
による振動電極78への影響を遮断・軽減することが可
能となる。
【0050】また、上部基板74の上面側には、上述同
様にアルミニウムの真空蒸着によってシールド層98が
形成されており、さらに、コイル収容層90の下面側に
もアルミニウムの真空蒸着によるシールド層100が形
成されている。これらの各シールド層96,98,10
0は、いずれも本実施形態において接地されているが、
それらを同じ電位にしても同様の効果を得られる。つま
り、積層体を等電位面で包んでかつ電磁コイル92の周
囲を等電位面で包んでその電磁コイル92からの電磁ノ
イズあるいは外来の電磁ノイズを遮断できる。
【0051】図1に示した直交変換器の大きさは横幅が
4mmで、奥行きが6mmであり、またその高さは2m
mである。この直交変換器は、ケース102内に収容さ
れ、そのケース102内は気密空間とされ、不活性ガス
が充填される。
【0052】この直交変換器を電離箱からの信号の計測
に用いる場合には、入力信号(電荷)が振動電極78に
供給され、一方、上部電極80と下部電極82との間か
ら出力信号が取り出される。その計測の際には、上述し
たように電磁コイル92に駆動信号が供給され、振動部
86が一定の周期で励振される。
【0053】図1に示した直交変換器によれば、2つの
基板74,76で振動電極78を挟んだ構造を有してい
るので、図1に示した従来例に比べて小型化・軽量化を
図ることができる。また、露光やエッチング技術などに
よって各電極を形成できるので、その製造も容易であ
る。さらに、振動電極78を中心として積層体が対称に
構成されているため、仮に外来ノイズが侵入しても出力
信号においてそのノイズは差動増幅により基本的に相殺
されることになり、測定感度を従来より高めることがで
きる。また、このような対称性によって温度変化による
歪みなどが各電極に生じても、その歪みによる影響を極
力抑えることができる。
【0054】次に図2を用いてこの直交変換器を用いた
振動容量型電位計の全体構成について説明する。
【0055】図2において、直交変換器104では、上
部電極80と振動電極78により第1のコンデンサ10
6が形成され、下部電極82と振動電極78によって第
2のコンデンサ108が形成される。
【0056】発振器110は、一定周波数fの駆動信号
を電磁コイル92に出力するものであり、その駆動信号
は、分岐されて波形整形器112にも出力されている。
【0057】電磁コイル92に駆動信号が供給される
と、周波数fで変動する磁界が発生し、これによって振
動電極78は、磁界の強さの絶対値に比例した引力を受
け、周波数2fで振動する。この場合、入力端子から電
荷が振動電極に与えられると、各コンデンサ106及び
108の容量比に応じて、各コンデンサ106,108
にチャージされる電荷量の比率が異なることになり、上
部電極80及び下部電極82の間に電流が流れる。すな
わち、電位差が生じる。差動増幅器114は、直交変換
器104からの出力信号に対して差動増幅を行い、その
差動増幅器114の出力信号がAC増幅器117で増幅
された後に同期検波器118に入力される。
【0058】一方、波形整形器112では、発振器11
0から出力された駆動信号としての正弦波を同期検波器
118のスイッチングのために矩形波に変形してその矩
形波を逓倍器113に送る。逓倍器113は、その矩形
波信号の周波数を2倍にして、すなわち周波数を2fに
して検波参照信号を形成し移相器116を介してその検
波参照信号が同期検波器118に送られる。ここで、移
相器116は同期検波のための位相調整を行うものであ
る。ちなみに、図2に示す回路においてはパルス幅調整
器が示されていないが、同期検波を適正に行うためにパ
ルス幅の調整が必要な場合にはそのような回路を設け
る。
【0059】同期検波器118では、直交変換器104
から出力された周波数2fの信号に対して周波数2fの
検波参照信号を参照しながら同期検波を行い、検波後の
検波信号をDC増幅器120に出力する。その検波信号
はDC増幅器120にて増幅され、次の電位計などに出
力される。なお、従来同様、回路を安定に動作させるた
めに帰還素子122が設けられている。
【0060】以上のように、この振動容量型電位計の回
路構成では、バイアス磁石が設けられていないため、発
振器110にて発生した信号の周波数が逓倍器113に
おいて2倍にされ、同期検波にその信号が用いられてい
る。図に示した構成では、逓倍器113を設けたが、発
振器110と電磁コイル92との間に周波数を1/2に
する分周器を設けても図2と同様に同期検波を確立でき
る。もちろん、直交変換器104にバイアス磁石を設け
ることによって、図2に示した逓倍器113を使用する
必要はなくなる。
【0061】図3には、差動増幅器114の具体的な構
成が示されている。この差動増幅器は、差動増幅を行う
3つのオペアンプ124,126,128で構成される
ものである。
【0062】図4には、バイアス磁石も逓倍器(または
分周器)も必要としない回路構成が示されている。な
お、図2に示した構成と同一の構成には同一符号を付け
その説明を省略する。
【0063】図4において、発振器110から出力され
た駆動信号は半波整流器130によって半波整流された
後、電磁コイル92に供給されている。一方、発振器1
10から出力された駆動信号は、図2に示した構成同様
に波形整形器112に送られている。そして、その波形
整形器112にて矩形波に変換された信号は逓倍器を通
過することなくそのまま移相器116を介して同期検波
器118に送られている。すなわち、周波数fの検波参
照信号が参照信号として利用されている。
【0064】図5には、図4に示した直交変換器104
の動作が示されている。(A)は、磁界の変化を示した
ものであり、(B)は振動電極78が受ける力を示した
ものであり、(C)は振動電極78の変位を示したもの
である。
【0065】図5(A)に示されるように、半波整流器
130によって半波整流された駆動信号が電磁コイル9
2に供給されると、経時的にみて正弦波の下側(または
上側)の波を削った磁界が生ずる。この磁界により
(B)に示すように振動電極78は、半周期ごとに引力
を受けることになり、この引力と振動電極の屈曲に対す
る反発復元力とにより、図5(C)に示すように、振動
電極は一定の周期で振動することになる。すなわち、図
4に示した半波整流によれば、周波数fの駆動信号のう
ち半波整流によるf/2の成分で振動電極78を駆動す
ることが可能となり、その結果、振動電極78の振動周
波数をfにすることができる。よって、同期検波器11
8では、直交変換器104からの信号の周波数はfとな
り、発振器110で発生した駆動信号の周波数fをその
まま使用することができる。従って、逓倍器や分周器な
どは必要でない。
【0066】図4に示されるように、半波整流器130
は1個のダイオードで構成することができ、極めて簡易
な構成によってバイアス磁石あるいは逓倍器などを排除
することが可能になる。バイアス磁石を除去できれば、
直交変換器を更に小型化することが可能となる。なお、
この半波整流によると、正弦波を利用した場合に比べ効
率が70%程度に低下する。このため、用途に応じて半
波整流を採用すればよい。
【0067】図6には、バイアス磁石も逓倍器などもい
ずれも必要としない他の実施形態が示されている。この
実施形態では、振動電極79が導電性材料及び残留磁性
材料で構成される。図6(A)に示す例では、振動電極
79が導電性材料132からなる層と残留磁性材料13
4からなる層とを積層させて構成されている。導電性材
料132は、コンデンサの電極として機能し、残留磁性
材料134は電磁コイル92により発生される磁界によ
って振動電極79を振動させる作用を有する。
【0068】しかしながら、従来の単なる強磁性材料と
は異なり、この実施形態の振動電極79は、既に磁化さ
れた残留磁性材料134が用いられているため、電磁コ
イル92の周期的に変動する磁界に対して残留磁性材料
134は引力と斥力とを生じさせることになる。すなわ
ち、従来例及び図1に示した実施形態においては、振動
電極79が磁界の極性にかかわらず磁界の大きさに比例
して引力を生じていたが、この実施形態によれば、磁界
の極性によって引力と斥力とを生じさせることができ
る。従って、駆動信号の周波数と同一周波数で振動電極
79を振動させることが可能となる。それゆえ、同期検
波に当たってバイアス磁石あるいは逓倍器などが不要と
なる。なお、残留磁性材料134の磁化は垂直方向にな
される。
【0069】図6(B)には、振動電極79を導電性材
料132と残留磁性材料134の合金として構成した場
合の例が示されている。このような構成によっても図6
(A)と同様の作用を得ることができる。図6(C)に
は、振動電極79として、導電性材料132に残留磁性
材料としての磁石片136を接合させたものが示されて
いる。この磁石片136は、図6(A)及び(B)に示
す残留磁性材料134と同様に機能し、すなわち電磁コ
イル92にて発生される磁界に対して引力及び斥力を発
生させるものである。従って、この磁石片136はバイ
アス磁石とは異なる機能を有するものである。図6
(C)に示す例では、導電性材料132の裏側に磁石片
136を接合させたが、もちろん(A)に示すように層
状に構成してもよい。図7には、以上のような残留磁性
型振動電極79を用いた振動容量型電位計の全体構成が
示されている。ここで、図2に示した構成と同一の構成
には同一符号が付されている。
【0070】図8には、図6に示した各構成例における
直交変換器の動作が示されている。ここで(A)には、
電磁コイル92にて発生される磁界の変動が示され、
(B)には、その磁界によって、振動電極78が受ける
力が示され、(C)にはその力によって生ずる振動電極
の変位が示されている。
【0071】この図8に示されるように、電磁コイル9
2にて生ずる磁界の振動周波数と振動電極78の振動周
波数とを一致させることができ、上述したようにバイア
ス磁石あるいは逓倍器などが不要となる。
【0072】なお、上記の残留磁性材料134としては
例えばニッケル系、コバルト系などの永久磁石の材料が
あげられる。
【0073】以上説明したように、本発明に係る直交変
換器によれば、小型化・軽量化が可能であり、またその
製造が容易であるという利点を有する。さらに、対称性
がよいので電磁ノイズや熱的歪みなどの影響を受けにく
い利点がある。また、上記の半波整流を利用することに
よって、あるいは振動電極に残留磁性材料を含ませるこ
とによって電磁コイル92にて発生させる振動周波数と
振動電極78の振動周波数とを一致させることができ、
同期検波に当たってバイアス磁石あるいは逓倍器などが
不要となる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型かつ軽量で製造容易な構造を持った直交変換器を提
供することができる。また、本発明によれば、電磁ノイ
ズや熱的歪みの影響を受けにくい直交変換器を提供でき
る。さらに本発明によれば逓倍器又は分周器を必要とす
ることなくバイアス磁石を不要にできる振動容量型電位
計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る直交変換器の構成を示す分解斜
視図である。
【図2】 本発明に係る振動量型電位計の全体構成を示
すブロック図である。
【図3】 差動増幅器の具体的な構成を示す回路図であ
る。
【図4】 半波整流を利用した回路構成例を示す図であ
る。
【図5】 図4に示す回路構成例での直交変換器の動作
を示す図である。
【図6】 振動電極に残留磁性材料を含ませた実施形態
を示す図である。
【図7】 振動電極として図6に示した残留磁性型の振
動電極を用いた場合の回路構成例を示す図である。
【図8】 図7に示す構成例における直交変換器の動作
を示す図である。
【図9】 従来の直交変換器の断面図である。
【図10】 従来の振動容量型電位計の構成例を示す図
である。
【図11】 バイアス磁石を用いない場合の直交変換器
の動作を示す図である。
【図12】 バイアス磁石を用いた場合の直交変換器の
動作を示す図である。
【符号の説明】
74 上部基板、76 下部基板、80 上部電極、8
2 下部電極、78振動電極、92 電磁コイル、10
4 直交変換器、110 発振器、114差動増幅器、
118 同期検波器。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極が下面に形成された上部基板
    と、 前記上部電極に向く下部電極が上面に形成された下部基
    板と、 前記上部電極及び前記下部電極に対して絶縁されつつそ
    れらの間に振動可能に配置された振動電極と、 前記上部基板から前記下部基板までの積層体の上側又は
    下側に配置され、交番磁界を発生する電磁コイルと、 を含むことを特徴とする振動容量型電位計の直交変換
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直交変換器において、 前記振動電極は、 前記上部電極及び下部電極の間に非接触で設けられた振
    動部と、 前記振動部の左右両側に設けられ、前記上部基板及び前
    記下部基板によって絶縁スペーサを介して挟持される一
    対のベース部と、 前記一対のベース部と前記振動部との間に掛け渡され、
    振動部を振動可能に支持する複数の支持部と、 を含むことを特徴とする振動容量型電位計の直交変換
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の直交変換器において、前
    記積層体と前記電磁コイルとの間には、第1のシールド
    層が形成されたことを特徴とする振動容量型電位計の直
    交変換器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の直交変換器において、 前記積層体の電磁コイル配置側と反対側には、第2のシ
    ールド層が形成されたことを特徴とする振動容量型電位
    計の直交変換器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の直交変換器において、 前記電磁コイルの積層体側と反対側には、第3のシール
    ド層が形成されたことを特徴とする振動容量型電位計の
    直交変換器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の直交変換器において、 前記積層体のいずれかの側には、バイアス磁界を発生す
    るバイアス磁石が配置されたことを特徴とする振動容量
    型電位計の直交変換器。
  7. 【請求項7】 上部電極が下面に形成された上部基板
    と、 前記上部電極に向く下部電極が上面に形成された下部基
    板と、 前記上部電極及び前記下部電極に対して絶縁されつつそ
    れらの間に振動可能に配置された振動電極と、 前記上部基板から前記下部基板までの積層体の上側又は
    下側に配置され、交番磁界を発生する電磁コイルと、 を含み、 前記振動電極は導電性及び残留磁性を有する材料で構成
    されたことを特徴とする振動容量型電位計の直交変換
    器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の直交変換器において、 前記振動電極は、導電性材料層と残留磁性材料層とが積
    層されてなることを特徴とする振動容量型電位計の直交
    変換器。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の直交変換器において、 前記振動電極は、導電性材料と残留磁性材料の混合体で
    あることを特徴とする振動容量型電位計の直交変換器。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の直交変換器において、 前記振動電極には前記残留磁性材料としての磁石片が接
    合されたことを特徴とする振動容量型電位計の直交変換
    器。
  11. 【請求項11】 上部電極と下部電極との間に配置され
    た振動電極を電磁コイルにて発生される周期的変動磁界
    によって振動させ、入力信号を振動電極に与えて、上部
    電極及び下部電極から出力信号を取り出す直交変換器
    と、 前記出力信号を差動増幅する差動増幅器と、 所定周波数fの駆動信号を発生する発振器と、 前記駆動信号を半波整流し、その半波駆動信号を前記電
    磁コイルに供給する半波整流器と、 前記差動増幅器からの信号に対し、前記駆動信号の所定
    周波数fを利用して同期検波を行う同期検波器と、 を含むことを特徴とする振動容量型電位計。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の振動容量電位計にお
    いて、 前記半波整流器は、ダイオードで構成されたことを特徴
    とする振動容量型電位計。
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Cited By (5)

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