JPH0941247A - 丸編み機のパイル柄出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイルジャックをパイルシンカーの水平溝に
確実に保持して安定して作動させることで、鮮明なパイ
ル柄出しを可能にする。 【解決手段】 編針シリンダ１の上部外周に配置された
シンカーベッド１０の水平溝７に摺動自在に配置された
パイルシンカー８とパイルジャック９を、複数のシンカ
ーカムとアクチュエーターと複数のジャックカム１６を
備えた制御装置で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ソック
スやストッキング等を編成する丸編み機のパイル柄出し
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の丸編み機のパイル柄出し装置と
して、半径方向に延びる複数の水平溝を備え編針シリン
ダの上部外周に配置されたシンカーベッドと、上下一対
としてシンカーベッドの水平溝に摺動自在に配置された
パイルシンカーおよびセレクトジャックと、セレクトジ
ャックの垂直方向に延びる後端部に形成された複数のバ
ットに選択的に作動するセレクトジャック選択装置とを
有する構造のものは、たとえば、特公平３−５９１８２
号公報に記載されている。

【０００３】上記丸編み機のパイル柄出し装置は、高速
度の柄出しや細かい編目による柄出しはできるものの、
セレクトジャック選択装置が、セレクトジャックの垂直
後端部の複数のバットの１つを押することにより、セレ
クトジャックに応動するパイルシンカーを動作させるた
め、セレクトジャック選択時に、セレクトジャックの垂
直部の上端部や下端部近傍に撓みが生じ、これにより、
セレクトジャックの動作の不安定が生じ、セレクトジャ
ックに応動するパイルシンカーにより形成されるパイル
柄に乱れがでて、不良品を発生してしまう。

【０００３】本出願人は、上記問題点を解消するため
に、半径方向に延びる複数の水平溝および上下方向に延
びて各水平溝に連なる複数の縦溝を備え編針シリンダの
上部外周に配置されたシンカーベッドと、先端側に大爪
部と小爪部を備えシンカーベッドの水平溝に摺動自在に
配置されたパイルシンカーと、複数のバットを備えシン
カーベッドの縦溝に揺動および摺動自在に配置されたセ
レクトジャックと、選択されたセレクトジャックを作動
させるセレクトジャック選択装置と、選択されたセレク
トジャックに係合してこのセレクトジャックに係合する
パイルシンカーを高い位置に保持するジャックカムと、
シンカーベッドの水平溝に設けたパイルシンカーを高い
位置のパイルシンカーと低い位置のパイルシンカーの２
系列の動きとして半径方向に摺動させるカム装置とを有
する丸編み機のパイル柄出し装置を開発した（特願平６
−１８６１５号参照）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記丸編み機
のパイル柄出し装置では、セレクトジャックは、垂直部
に対して水平部が取付け場所の関係から短く形成されて
いるので、セレクトジャックの選択時にセレクトジャッ
クの垂直部が揺動した際に、セレクトジャックの水平部
に僅かしか作用しない。そのため、セレクトジャックが
パイルシンカーの後方当接部に十分な作用を与えること
ができず、編成されるパイル柄が乱れる原因となり、不
良品を発生させてしまうことがある。

【０００５】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、パイルジャックをパイルシンカーの水平溝に確実に
保持して安定して作動させることで、鮮明なパイル柄出
しを可能にした丸編み機のパイル柄出し装置を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の丸編み機のパイ
ル柄出し装置は、編針シリンダの上部外周に配置された
シンカーベッドの半径方向に延びる水平溝に摺動自在に
配置されたパイルシンカーとパイルジャックを、複数の
シンカーカムとアクチュエーターと複数のジャックカム
を備えた制御装置により制御し、水平溝に配置されたパ
イルシンカーを、同じ水平溝に配置されたパイルジャッ
クで摺動させることにより、パイルジャックをパイルシ
ンカーの水平溝に確実に保持して動きを安定して制御す
ることで、鮮明なパイル柄出しを可能にする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
つき説明する。図１および図２において、符号１は丸編
み機の編針シリンダを示し、この編針シリンダ１は、図
示しない機台に回転自在に支持されている。編針シリン
ダ１の外周面には周方向に等間隔に多数の縦溝２，２…
が形成され、これら縦溝２に編針３が上下方向に摺動自
在に配置されている。編針シリンダ１の上部内側にはト
ップシリンダ４が取付けられている。このトップシリン
ダ４には水平溝５が形成されている。

【０００８】上記編針シリンダ１の上部外側には、円盤
状のシンカーベッド６が配置されている。このシンカー
ベッド６の上面には、上記トップシリンダ４と同様の多
数の水平溝７，７…が形成され、これら水平溝７にパイ
ルシンカー８およびパイルジャック９がパイルシンカー
８を半径方向内方にして摺動自在に配置されている。水
平溝７に設けたパイルシンカー８の先端部は、上記トッ
プシリンダ４に設けた水平溝５より案内される。

【０００９】上記パイルシンカー８は、図３に示すよう
に、先端側に小爪部８ａと大爪部８ｂと先端ガイド部８
ｃを、中央部に背面部８ｄを、後部側にバット８ｅと傾
斜部８ｆとカム係合部８ｇを設けた構造であり、後部側
に設けた傾斜部８ｆによりパイルシンカー８が突き上げ
られる。

【００１０】上記パイルジャック９は、図４に示すよう
に、先端部から順に、突き上げ部９ａ、揺動支点９ｂ、
主バット部９ｃ、複数の柄出しバット９ｄ（本発明では
４段）、係合部９ｅ、押上部９ｆを設けた構造であり、
パイルジャック９に設けた突き上げ部９ａは、揺動支点
９ｂを揺動点としてパイルシンカー８の後端傾斜部８ｆ
に係合してパイルシンカー８を突き上げる。また、パイ
ルジャック９に設けた係合部９ｅは、後記するジャック
カム１６に係合し、パイルジャック９に設けた押上部９
ｆは、後記する押上カム１７に係合する。

【００１１】一方、上記円盤状シンカーベッド６の上側
には、図１に示すように、円盤状シンカーベッド６を囲
むように配置されている。この円盤状シンカーキャップ
１０は、下面にカム装置１１を備え、図示しない機台に
固定されている。カム装置１１は、パイルシンカー８の
バット８ｅの内側に作用する山形状の環状センターカム
１２と、この環状センターカム１２の外側でパイルシン
カー８のバット８ｅの外側に作用するセンター受けカム
１３と、このセンター受けカム１３に連なる外側ガード
カム１４と、センター受けカム１３と外側ガードカム１
４の外側に位置してパイルジャック９の主バッシ９ｃに
作用する山形状の環状レベリングカム１５と、この環状
レベリングカム１５の山部に対応した凹部を有し環状レ
ベリングカム１５の外側に位置してパイルジャック９の
係合部９ｅに作用する環状ジャックカム１６を有する。

【００１２】他方、上記環状ジャックカム１６の凹部近
傍には、パイルジャック９の押上部９ｆに作用する往路
用押上カム１７が配置されている。また、この押上カム
１７の近傍でかつレベリングカム１５とジャックカム１
６の間に往路用選択装置１８が配置されている。

【００１３】図５（ａ）は、パイル編成用の給糸装置と
編針３を制御するカムの展開図を示し、図５（ｂ）はパ
イル糸道と作用部の斜視図を示す。このカム展開図にお
いて、Ａ線ないしＬ線は、図１のＯ−ＡないしＯ−Ｌの
角度位置に対応している。図５（ａ）において、符号Ｔ
Ｐは上部カム部分の中央に配置されたスロートプレート
を示し、このスロートプレートＴＰにパイル糸道ＰＦと
地糸糸道ＢＦが切替え可能に配設されている。また、下
部カム部分の中央にセンターカムＣＣが配置され、この
センターカムＣＣの右側に、右度山ＲＳＣと右クッショ
ンカムＲＣＣが配置され、センターカムＣＣの左側に左
度山ＬＳＣと左クッションカムＬＣＣが配置されてい
る。下部カム部分は、編針３のバット３ｂに係合して編
針３の動きを制御する。図５（ｂ）においてパイル糸道
の先端部分が詳細に示されている。

【００１４】図６は、シンカーキャップ１０の下面に配
置されたカムを示す図であり、同図のＯ−Ａ線ないしＯ
−Ｌ線は、図１のＯ−Ａ線ないしＯ−Ｌ線の角度位置に
対応している。

【００１５】つぎに、シンカーキャップ１０の放射線上
の各断面（図６のＯ−Ａ断面ないしＯ−Ｋ断面）につい
て編針シリンダ１の正逆往復回転に伴うパイル編成手段
を説明する。まず、編針シリンダ１の正回転（図６で矢
印Ｘ方向）におけるパイルシンカー８とパイルジャック
９の作用を説明する。

【００１６】図６のＯ−Ａ断面では、パイルジャック９
は、図７に示すように、前の回転で選択装置１８により
選択された状態のまま、ジャック係合部９ｅがジャック
カム１６のカム部１６ａに係合した揺動状態（実線位
置）と、ジャック係合部９ｅがジャックカム１６のカム
部１６ａに係合されずにジャックカム１６のカム部１６
ａの内面に位置した非揺動状態（２点鎖線位置）にあ
る。また、パイルシンカー８は、バット８ｅが外側ガー
ドカム１４の内面に位置する状態にある。パイルシンカ
ー８とパイルジャック９が図７に示す位置にある時に
は、編地ループは、図１９に示すように、地糸ＢＹとパ
イル糸ＰＹともに編針３とパイルシンカー８の小爪部８
ａと大爪部８ｂに保持されている。

【００１７】図６のＯ−Ｂ断面に至ると、パイルジャッ
ク９は、図８に示すように、揺動状態（実線）と非揺動
状態（２点鎖線）に関係なく、主バット９ｃにレベリン
グカム１５の山部１５ａが作用し、パイルジャック９
は、編針シリンダ１より外周方向に押し出され、パイル
ジャック９の係合部９ｅがジャックカム１６の凹部に至
る。この状態では、パイルシンカー８は、Ｏ−Ａ断面
（図７）と同じ状態を維持している。

【００１８】図６のＯ−Ｃ断面に至ると、図９に示すよ
うに、非揺動のパイルジャック９は、押上部９ｆが押上
カム１７により押し上げられて揺動し、揺動位置にある
パイルジャック９と同じ位置になる。この状態では、パ
イルシンカー８は、Ｏ−Ａ断面（図７）と同じ状態を維
持している。

【００１９】図６のＯ−Ｄ断面に至ると、図１０に示す
ように、シンカーキャップ１０上に配置された選択装置
１８に揺動自在に設けられた複数のアクチュエータ１８
ａが図示しない選択信号出力装置からの信号により、揺
動位置にあるパイルジャック９の柄用バット９ｄに選択
的に作用する。柄用バット９ｄにアクチュエータ１８ａ
が作用したパイルジャック９は、非揺動状態（２点鎖
線）に位置し、柄用バット９ｄにアクチュエータ１８ａ
が作用しないパイルジャック９は、揺動状態（実線位
置）に位置する。この状態では、パイルシンカー８は、
Ｏ−Ａ断面（図７）と同じ状態を維持している。

【００２０】図６のＯ−Ｅ断面に至ると、図１１に示す
ように、図１０において揺動した状態（実線位置）のパ
イルジャック９の係合部９ｅにジャックカム１６の内方
向環状カム部１６ｂが係合し、パイルジャック９を揺動
状態に維持する。また、図１０において非揺動状態（２
点鎖線）のパイルジャック９は、ジャックカム１６の内
面内に維持されたままで通過する。この状態でも、パイ
ルシンカー８は、Ｏ−Ａ断面（図７）と同じ状態を維持
している。

【００２１】図６のＯ−Ｍ断面に至ると、図１２に示す
ように、図１１において揺動状態（実線）のパイルジャ
ック９と非揺動状態（２点鎖線）を維持したままのパイ
ルジャック９とで、パイルシンカー８は、Ｏ−Ａ断面
（図７）と同じ状態を維持しているが、編針３は、カム
展開図（図５）で右度山ＲＳＣ上に上昇し、図２０で示
すように編目をクリヤーする。

【００２２】図６のＯ−Ｆ断面に至ると、図１３に示す
ように、パイルジャック９の中で揺動状態（実線位置）
のパイルジャック９に対応するパイルシンカー８は、バ
ット８ｅがセンターカム１２の山部１２ａに係合して外
周方向に引き出され、引き出されパイルシンカー８は、
後端傾斜部８ｆが揺動状態（実線）を維持するパイルジ
ャック９の先端持ち上げ部９ａに当接する状態になる。
非揺動状態（２点鎖線）を維持するパイルジャック９に
対応するパイルシンカー８は、前記の状態を維持してい
る。

【００２３】図６のＯ−Ｇ断面に至ると、図１４に示す
ように、パイルシンカー８はバット８ｅがセンターカム
１２の山部頂点１２ｂに係合することで一杯に引き出さ
れる。一杯に引き出されたパイルシンカー８の内の揺動
された状態のパイルジャック９に対応するパイルシンカ
ー８は、後端傾斜部８ｆにパイルジャック９の先端持ち
上げ部９ａが当接して揺動状態になる。揺動状態になっ
たパイルシンカー８は、後端カム係合部８ｇにセンター
受けカム１３の傾斜部１３ａが係合する。また、一杯に
引き出されたパイルシンカー８の内の非揺動状態のパイ
ルジャック９に対応するパイルシンカー８は、後端傾斜
部８ｆに何も係合せずに水平状態を維持する。カム展開
図（図５）のセクションＧに示すパイル糸道ＰＦからパ
イル糸ＰＹが、地糸糸道ＢＦから地糸ＢＹがそれぞれ供
給され、図２１で示すように、パイルシンカー８の小爪
部８ａと大爪部８ｂに導かれる。

【００２４】図６のＯ−Ｈ断面に至ると、図１５に示す
ように、図１４において揺動された状態のパイルジャッ
ク９に係合した揺動状態のパイルシンカー８は、カム係
合部８ｇをセンター受けカム１３の傾斜面１３ｂに係合
することで内方向へ前進する状態になる。

【００２５】図６のＯ−Ｊ断面に至ると、揺動状態のパ
イルジャック９に係合したパイルシンカー８は、図１６
に示すように、センター受けカム１３によりさらに内側
に前進し、図２２に示すように、編み針３に対してパイ
ルシンカー８の小爪部８ａと大爪部８ｂを押し込む。パ
イル糸道ＰＦからのパイル糸ＰＹは、大爪部８ｂ上に乗
り、地糸糸道ＢＦからの地糸ＢＹは、小爪部８ａ上に乗
り、地糸ループとパイルループが形成される。一方、水
平状態のパイルシンカー８は、図１７に示すように、セ
ンター受けカム１３に作用されないが、背面部８ｄがセ
ンターカム１２の内側カム部に係合して内方向に押し込
まれた状態となり、図２１に示すように、編み針３に対
してパイルシンカー８の小爪部８ａが押し込まれ、図２
３に示すようにパイル糸ＰＹと地糸ＢＹが小爪部８ａ上
に乗り平編み組織を形成する。

【００２６】図６のＯ−Ｋ断面に至ると、図１８に示す
ように、図１７に示した揺動状態のパイルシンカー８
は、外側ガイドカム１４によって水平状態に戻される。
また、すべてのシンカーは、揺動状態、非揺動状態に関
係無く前記のＯ−Ｊの位置の状態に対し、センターカム
１２の内側カム部により、更に前進し、図２４に示すよ
うに、ＢＹの糸が小爪８ａ後部のくぼみに引き込まれ
る。この時、編針３により引き込まれたＢＹのループの
長さが基本編地ループとなる。またこの時のＰＹのルー
プの長さがパイルループの長さとなる。

【００２７】編針シリンダ１の正逆往復回転の内、正回
転での作用について説明したが、ここで、留意すべきこ
とは、つぎの逆回転でパイルシンカー８が前の正回転と
同じ選択された作用を行なう場合、選択装置１８のアク
チュエータ１８ａで選択されたパイルジャック９のカム
係合部９ｅがジャックカム１６の環状カム部１６ｂに係
合されたままの状態で、逆回転に移るようにする。した
がって、逆回転を行なう際に、正回転で選択されたパイ
ルジャック９と同じパイルジャック９でパイルシンカー
８が正回転と同様の作用で逆回転でも同じループのパイ
ル編成を行なうことになる。ただし、逆回転ではパイル
ジャックが選択されている状態が保持されている範囲の
Ｇ→Ａ部までにあるパイルジャックに対して可能とな
る。

【００２８】図２５および図２６は本発明の他の実施の
形態を示し、この実施の形態では、上記実施の形態と比
較して左半周において、レベリングカム１５に往路と同
様の山部１５ａ´と、ジャックカム１６に往路用凹部１
６ａと同様の復路用凹部１６ａ´と、往路用押上カム１
７´と、選択装置１８´を配設したことが異なってい
る。

【００２９】しかして、図２５および図２６に示す本発
明の他の実施の形態においては、左右対称に、レベリン
グカム１５に山部１５ａと山部１５ａ´をＯ−Ｇに対し
て左右対称位置に、ジャックカム１６に往路用凹部１６
ａと復路用凹部１６ａ´をＯ−Ｇに対して左右対称位置
に、往路用押上カム１７と１７´Ｏ−Ｇに対して左右対
称位置に、選択装置１８と１８´をＯ−Ｇに対して左右
対称位置に配置し、編針シリンダ１の逆回転（図２６で
矢印Ｙ方向）で、編針シリンダ１の正回転（図２５で矢
印Ｘ方向）と同様な操作でパイルシンカー８とパイルジ
ャック９を作動させる。すなわち、図２５および図２６
に示す本発明の他の実施の形態では、編針シリンダ１の
正回転時に選択装置１８により選択されたパイルジャッ
ク９と編針シリンダ１の逆回転時に選択装置１８´によ
り選択されたパイルジャック９を異なる選択としてパイ
ルシンカー８を制御でき、したがって、パイル編成と無
地とのウエールとコースともに任意の編成が可能にな
る。

【００３０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、パイ
ルジャックをパイルシンカーの水平溝に確実に保持して
安定して作動させることで、鮮明なパイル柄出しを可能
にし、また、選択装置を複数配設することで、パイル編
成と無地とのウエールとコースともに任意の編成が可能
となり、より密なパイル編み組織の編成ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるパイル柄出し装置の一部を切り欠
いて示す斜視図。

【図２】本発明によるパイル柄出し装置の一部断面図。

【図３】パイルシンカーの側面図。

【図４】パイルジャックの側面図。

【図５】パイル編成用の給糸装置と編針を制御するカム
の展開図。

【図６】シンカーキャップの下面に配置されたカムを示
す図。

【図７】図６のＯ−Ａ線に沿った断面図。

【図８】図６のＯ−Ｂ線に沿った断面図。

【図９】図６のＯ−Ｃ線に沿った断面図。

【図１０】図６のＯ−Ｄ線に沿った断面図。

【図１１】図６のＯ−Ｅ線に沿った断面図。

【図１２】図６のＯ−Ｍ線に沿った断面図。

【図１３】図６のＯ−Ｆ線に沿った断面図。

【図１４】図６のＯ−Ｇ線に沿った断面図。

【図１５】図６のＯ−Ｈ線に沿った断面図。

【図１６】図６のＯ−Ｊ線に沿った断面図であって揺動
状態のパイルジャックを示す図。

【図１７】図６のＯ−Ｊ線に沿った断面図であって水平
状態のパイルジャックを示す図。

【図１８】図６のＯ−Ｋ線に沿った断面図。

【図１９】図７における編針とパイルシンカーの動作を
示す図。

【図２０】図１２における編針とパイルシンカーの動作
を示す図。

【図２１】図１４における編針とパイルシンカーの動作
を示す図。

【図２２】図１６における編針とパイルシンカーの動作
を示す図。

【図２３】図１７における編針とパイルシンカーの動作
を示す図。

【図２４】図１８における編針とパイルシンカーの動作
を示す図。

【図２５】本発明によるパイル柄出し装置の他の形態の
正回転を示す図。

【図２６】本発明によるパイル柄出し装置の他の形態の
逆回転を示す図。

【符号の説明】

１ 編針シリンダ ３ 編針 ８ パイルシンカー ９ パイルジャック １１ カム装置 １２ センターカム １３ センター受けカム １４ 外側ガードカム １５ レベリングカム １６ ジャックカム １８選択装置 １８ａ アクチュエータ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】半径方向に延びる複数の水平溝を備え編針
   シリンダの上部外周に配置されたシンカーベッドと、先
   端側に大爪部と小爪部を備えシンカーベッドの水平溝に
   摺動自在に配置されたパイルシンカーと、複数のバット
   を備えシンカーベッドの水平溝のパイルシンカーより半
   径方向外側に配置されたパイルジャックと、パイルシン
   カーとパイルジャックを制御するための制御装置を有
   し、上記制御装置は、複数のシンカーカムとアクチュエ
   ーターを備えた選択装置と複数のジャックカムを有する
   ことを特徴とする丸編み機のパイル柄出し装置。
2. 【請求項２】選択装置が１つであることを特徴とする請
   求項１に記載の丸編み機のパイル柄出し装置。
3. 【請求項３】選択装置が２つ以上であることを特徴とす
   る請求項１に記載の丸編み機のパイル柄出し装置。