JPH0940969A - 廃タイヤの処理方法及び装置 - Google Patents

廃タイヤの処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH0940969A
JPH0940969A JP19061195A JP19061195A JPH0940969A JP H0940969 A JPH0940969 A JP H0940969A JP 19061195 A JP19061195 A JP 19061195A JP 19061195 A JP19061195 A JP 19061195A JP H0940969 A JPH0940969 A JP H0940969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
waste tire
catalyst
lightening
pyrolysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19061195A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryokichi Yamada
良吉 山田
Hisao Yamashita
寿生 山下
Makoto Yonezawa
真 米沢
Yuji Yoshihama
祐二 吉濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Techno Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Priority to JP19061195A priority Critical patent/JPH0940969A/ja
Publication of JPH0940969A publication Critical patent/JPH0940969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/584Recycling of catalysts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 破砕された廃タイヤを乾留熱分解する工程
と、前記工程で生成された生成熱分解ガスをTiO2
CoO3を担持させた触媒との接触反応により軽質化と
脱硫黄を同時に行う工程を含むことを特徴とする廃タイ
ヤの処理方法。 【効果】 廃タイヤの生成熱分解ガスをTiO2にCo
3を担持させた触媒等により触媒接触反応させて軽質
化と脱硫黄を同時に行うので、装置の小型コンパクト化
及び低コスト化を容易に図れる。特にTiO2にCoO3
を担持させた触媒を用いたことにより簡単に前記軽質化
と脱硫黄を同時に行うことが可能である。更にこの触媒
の再生が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃タイヤの処理に係り、
特に廃タイヤの減容化・再資源化に関する処理方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、廃棄物のリサイクルが進められて
いるが、その大半が埋立てと焼却によって処分されてい
る。しかし、埋立て用地の不足の問題や、また焼却処分
の場合には焼却炉の短命化や排ガスなどによる環境汚染
の問題がある。これらの問題を解決するために、廃棄プ
ラスチックの再資源化やエネルギ回収の方法が研究され
ている。
【0003】プラスチック、ゴム、塗料、潤滑油、油
脂、アスファルト、ピッチ、合成繊維、天然繊維有機合
成固形物などの熱可塑性及び熱硬化性プラスチックなど
の混合高分子廃棄物の処理に関しては、混合高分子廃棄
物の一部を燃焼し、この熱により残りの高分子廃棄物を
熱処理、すなわち、部分酸化燃焼・乾留熱分解方式で高
分子廃棄物をガス化、又は油分を回収する方法とその処
理装置に関して特公平2−5796号などに開示されて
いる。さらに、選別機などによって不燃物と可燃物に分
別し可燃物を混合・乾燥して固形化するごみの減容化・
固形燃料化する廃棄物の処理方法がある。
【0004】一方、廃タイヤの処理に関しては特公昭5
3−31161号に記載されている。本記載内容は廃タ
イヤの塊状物あるいは破砕物を撹拌器を付した流動層熱
分解炉中、廃タイヤの乾留熱分解によって生成する炭素
粉末の存在下に、撹拌しながら温度300〜900℃に
加熱し、酸素含有気体で浮遊流動させ、部分燃焼を生ぜ
しめながら熱分解させ、油分を回収し熱分解残渣を流動
熱媒体として利用する方法である。また特開平5−22
2377号公報に廃タイヤを熱分解もしくは乾留処理
し、生成物を触媒で接触転化処理する廃タイヤからの灯
軽油留分の製造法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の廃タイヤの処理
においては、熱分解反応を空気を用いた部分燃焼(酸
化)による反応熱で行っているため、回収される油の収
率が低下し、さらに反応物である二酸化炭素及び空気中
に含有される窒素などが分解ガス中に多量に含まれ、分
解ガスの単位体積当りの発熱量が小さくなる。また、タ
イヤ自身に含有される加硫剤としての硫黄が熱分解時に
種々の硫黄化合物となってガス化され、回収される油中
に硫黄化合物が含有されるため、燃焼時に有害ガス発生
の問題が生じる。さらに、熱分解時の生成物の一つであ
る炭素残渣の一部を熱媒体として利用しているが、その
殆どがそのまま廃棄されており、有効利用されていな
い。更に特開平5−222377号公報に開示された接
触転化処理の触媒はゼオライト触媒であり、その再生は
全く考慮されていないものである。
【0006】本発明の目的は、油の回収率が高く、しか
も燃焼時の公害の恐れも少ない高品質の軽質ガス及び軽
質油の回収を行える廃タイヤの処理方法及び装置を提供
することにある。また廃タイヤの熱分解残渣を有用燃料
ガス化し廃タイヤを効率よく有用燃料化する廃タイヤ処
理方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明は、破砕された廃タイヤを乾留熱分解する
工程と、前記工程で生成された生成熱分解ガスを触媒接
触反応により軽質化と脱硫黄を同時に行う工程を含むこ
とを特徴とする廃タイヤの処理方法である。ここで、軽
質化とは重油等の重質油を灯油や軽油等の軽質油に変換
することを意味する。また本願他の発明は、破砕された
廃タイヤを乾留熱分解する工程と、前記工程で生成され
た生成熱分解ガスをTiO2にCoO3を担持させた触媒
との接触反応により軽質化と脱硫黄を同時に行う工程を
含むことを特徴とする廃タイヤの処理方法である。また
本願他の発明は、前記各発明において、触媒接触反応を
1系列で行いつつ、他の1系列で軽質化及び脱硫黄後の
触媒を再生し、軽質化及び脱硫黄と再生とを2系列交互
に行うことを特徴とする廃タイヤの処理方法である。ま
た本願他の発明は、前記各発明において、前記乾留熱分
解工程で生成した熱分解残渣を粉砕したのち水及び添加
剤と混合してスラリー化し、該スラリー化物を水蒸気反
応によって前記熱分解残渣を有用ガスに変換することを
特徴とする廃タイヤの処理方法である。また、前記乾留
熱分解工程で生成した熱分解残渣と水及び添加剤との混
合物を水蒸気中に添加して水蒸気反応によって熱分解残
渣を有用ガスに変換することを特徴とする廃タイヤの処
理方法である。また本願他の発明は、破砕された廃タイ
ヤを乾留熱分解しガスと残渣を生成する手段と、該生成
熱分解ガスを触媒接触反応により軽質化と脱硫黄を同時
に行う手段と、該軽質ガスを冷却し凝縮して油分を回収
する手段と、前記接触反応触媒を再生する手段と、前記
熱分解残渣と水及び添加剤とを混合する手段と、該混合
物を水蒸気反応によって熱分解残渣を有用ガスに変換す
る手段と、該変換により生成された有用ガス分離する手
段とを備えたことを特徴とする廃タイヤの処理装置であ
る。ここで、軽質化と脱硫黄を同時に行う触媒はTiO
2にCoO3を担持させた触媒であるのがよい。
【0008】
【作用】本発明によれば、廃タイヤの生成熱分解ガスを
TiO2にCoO3を担持させた触媒等により触媒接触反
応させて軽質化と脱硫黄を同時に行うので、装置の小型
コンパクト化及び低コスト化を容易に図れる。特にTi
2にCoO3を担持させた触媒を用いたことにより簡単
に前記軽質化と脱硫黄を同時に行うことが可能である。
更にこの触媒の再生が可能である。軽質化及び脱硫黄す
る手段においては、触媒接触反応手段を2系列有し、該
2系列のうち1系列により軽質化と脱硫黄を同時に行
い、その間に他の1系列で軽質化と脱硫黄後の触媒を再
生し、軽質化と脱硫黄、再生を2系列交互に行うように
するため、油の回収率が高く、しかも燃焼時においては
公害の恐れも少ない高品質の軽質ガス、軽質油の回収を
効率よく行うことができる。また、熱分解残渣と水及び
添加剤とを混合し、この混合物を水蒸気反応によって熱
分解残渣を有用ガスに変換する際に、熱分解残渣を粉砕
したのち水及び添加剤とを混合してスラリー化し、該ス
ラリー化物を水蒸気反応によって熱分解残渣を有用ガス
に変換するので、高発熱量燃料ガスが容易に回収でき
る。また、熱分解残渣に水及び添加剤との混合物を水蒸
気中に添加するようにして水蒸気と反応する方法は、添
加剤により水蒸気反応の低温化及び反応の促進が図れる
と共に低消費エネルギーで有用な高発熱量燃料ガスが回
収でき、廃タイヤの減容化・再資源化が効率よくでき
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2を用い
て説明する。 実施例1 図1には廃タイヤ処理プロセスを表す模式図、図2には
図1と異なる廃タイヤ処理プロセスを表す模式図を示
し、特に廃タイヤの減容化・再資源化を効率よく処理す
る装置のフロー図を示す。
【0010】図1は、特に軽質化及び脱硫黄する手段に
おいて、触媒接触反応手段を2系列有し、該2系列のう
ち1系列により軽質化と脱硫黄を同時に行い、その間に
他の1系列で軽質化と脱硫黄後の触媒を再生し、軽質化
と脱硫黄、再生を2系列交互に行うようにして油の回収
率を高く、しかも燃焼時において公害の恐れも少ない高
品質の軽質ガス、軽質油の回収を効率よく行う廃タイヤ
処理プロセスを表す模式図を示している。この処理装置
は、触媒接触反応炉1a,1b、ホッパー2、乾留熱分
解炉3a,3b、吸引ブロア4、冷却器5、油回収槽
6、油貯留槽7、圧縮機21、空気加熱器22、排ガス
処理装置23、弁50a,50b,51a,51b,6
1〜69、破砕廃タイヤゴム100、熱分解生成残渣2
00などから構成される。
【0011】以下の実施例においては、廃タイヤゴムは
予め5mm程度に破砕したものを用いた。破砕廃タイヤ
ゴム100をホッパー2に1,000g、接触触媒反応
炉1a,1bにはコバルト系触媒(CoO3/TiO2
を200g充填し以下実施した。このコバルト系触媒
(CoO3/TiO2)は、この実施例では、TiO2
CoO3を金属Co換算で約5%担持させたものを用い
た。
【0012】まず、全ての弁は閉の状態にある。弁6
3、65が開され、吸引ブロア4が作動され、廃タイヤ
ゴム100は弁50aを開にし、予め500℃に加熱さ
れている乾留熱分解炉3aに1,000g供給された
後、弁50aは閉じられる。この時点において、廃タイ
ヤゴム100はホッパー2に1,000g追加貯留され
る。乾留熱分解炉3aに供給された廃タイヤゴム100
は乾留熱分解され、生成ガスは弁63を経て予め200
℃に加熱された接触触媒反応炉1aに導入され、分解生
成ガス中の硫黄が除去されるとともに重質ガス分が軽質
化される。この後、生成ガスは弁65を介して吸引ブロ
ア4を経て冷却器5に導入され、凝縮・液化された油分
は油回収槽6に一時貯留され、弁69を開することによ
り油貯留槽7に貯留される。また、冷却器5で凝縮・液
化されない未凝縮ガスは油回収槽6から系外に排出、ま
たは後述する如く、燃料ガスとして利用される。
【0013】一方、乾留熱分解炉3aにおいて熱分解生
成される残渣(炭素質)は弁51aが開されて、系外に
排出される。この後、触媒接触反応炉1aにおいては弁
63、65が閉じられ、弁61、68が開された後、圧
縮機21が作動され空気が吸引されて空気加熱器22に
導入されて加熱される。加熱空気は弁61を介して触媒
接触反応炉1aに供給され、触媒と接触させ付着硫黄反
応物などが燃焼されて触媒が再生される(CoS+O2
→CoO3+SO2)。燃焼ガスは弁68を介して排ガス
処理装置23を通して有害物が処理されたのち系外に排
出される。
【0014】さらに、ホッパー2に追加貯留された廃タ
イヤゴム100は弁50aが閉じられた時点において弁
50bが開されて予め500℃に加熱されている乾留熱
分解炉3bに供給される。この時点において弁51a、
63、65は閉の状態にあり、弁64、66は開の状態
にある。熱分解炉3bに供給された廃タイヤゴム100
は乾留熱分解され、生成ガスは弁64を経て予め200
℃に加熱された接触触媒反応炉1bに導入され、分解生
成ガス中の硫黄が除去されるとともに重質ガス分が軽質
化される。この後、生成ガスは弁66を介して吸引ブロ
ア4を経て冷却器5に導入され、凝縮・液化される油分
は油回収槽6に一時貯され、弁69を介して油貯留槽7
に貯留される。また、冷却器5で凝縮・液化されない未
凝縮ガスは油回収槽6から系外に排出、または後述する
如く、燃料ガスとして利用される。一方、乾留熱分解炉
3bにおいて熱分解生成される残渣(炭素質)は弁51
bが開されて系外に排出される。
【0015】このように、触媒接触反応炉1を2系列有
し、該2系列のうち1系列により軽質化と脱硫黄を同時
に行い、その間に他の1系列で軽質化と脱硫黄後の触媒
を再生し、軽質化と脱硫黄、再生を2系列交互に行うよ
うにし油の回収率を高く、しかも燃焼時において公害の
恐れも少ない高品質の軽質ガス、軽質油の回収を効率よ
く行うようにした。
【0016】本装置による廃タイヤゴム100の処理に
おいては、接触触媒反応炉1a、1b及び乾留熱分解炉
3a、3bでの各処理時間は1時間で動作処理した。熱
分解炉3a、3b交互運転において原料処理重量に対し
てガス8wt%、残渣(炭素質)37wt%、油分55
wt%が連続的に生成できた。また、接触触媒反応炉1
a、1b交互運転において硫黄は原料含有硫黄化合物重
量に対して30wt%以上連続除去できるとともに炭素
数21以上の重質油分の全量が炭素数21以下に軽質化
できた。
【0017】実施例2 図2に示した廃タイヤ処理プロセスを表す模式図を用
い、特に廃タイヤの減容化・再資源化を効率よく処理す
る方法及び装置の実施例を以下に述べる。この処理装置
は、触媒接触反応炉1、ホッパー2、乾留熱分解炉3、
吸引ブロア4、冷却器5、油回収槽6、油貯留槽7、ガ
ス貯留槽8、ガス供給ポンプ9、燃焼器10、混合槽1
1、水蒸気反応炉12、添加剤貯留槽13、混合槽1
4、送液ポンプ15、貯水槽16、送液ポンプ17、ス
チーム発生器18、冷却器19、凝縮器20、圧縮機2
1、空気加熱器22、排ガス処理装置23、弁50〜6
9、破砕廃タイヤゴム100、熱分解生成残渣200な
どから構成される。添加剤貯留槽13にはCa(C
32の水溶液が貯留されているが、それ以外ではFe
(NO33、Ce(NO34やCeO2等が挙げられ
る。
【0018】以下の実施例においては、廃タイヤゴムは
予め5mm程度に破砕したものを用いた。破砕廃タイヤ
ゴム100をホッパー2に1,000g、接触触媒反応
炉1には前記実施例1と同様にコバルト系触媒(CoO
3/TiO2)を200g充填し以下実施した。
【0019】まず、全ての弁は閉の状態にある。弁6
3、65が開され吸引ブロア4が作動され、廃タイヤゴ
ム100は弁50aを開にし予め500℃に加熱されて
いる乾留熱分解炉3aに1,000g供給されたのち、
弁50aは閉じられる。この時点において、廃タイヤゴ
ム100はホッパー2に1,000g追加貯留される。
乾留熱分解炉3aに供給された廃タイヤゴム100は乾
留熱分解され、生成ガスは弁63を経て予め200℃に
加熱された接触触媒反応炉1aに導入され、分解生成ガ
ス中の硫黄が除去されるとともに重質ガス分が軽質化さ
れる。こののち、生成ガスは弁65を介して吸引ブロア
4を経て冷却器5に導入され、凝縮・液化される油分は
油回収槽6に一時貯され、弁69を開することにより油
貯留槽7に貯留される。また、冷却器5で凝縮・液化さ
れない未凝縮ガスは油回収槽6からガス貯留槽8に貯留
される。
【0020】一方、乾留熱分解炉3aにおいて熱分解生
成される残渣(炭素質)は弁51aが開されて、混合槽
11に導入される。次いで、弁54が開され、予め混合
槽14において添加剤貯留槽13から供給された添加剤
と水との混合水溶液が送液ポンプ15により弁54を介
して混合槽14に供給され、既に導入されている残渣
(炭素質)と撹拌・混合され、添加物が残渣(炭素質)
に分散・担持される。水溶液添加残渣(炭素質)は、弁
52が開されて水蒸気反応炉12に供給される。この時
点において、弁55が開され貯水槽16の水が送液ポン
プ17によりスチーム発生器18に供給され、900℃
前後に過熱されて得られる水蒸気と反応し主に一酸化炭
素と水素からなる水性ガスに転換される。転換水性ガス
は弁56が開されて冷却器19に導入され、未反応の水
蒸気は凝縮器20において凝縮・液化される。凝縮・液
化された水蒸気分は弁58、59、60が開され、貯水
槽16に導入されて水蒸気用水、または混合槽14に導
入されて添加剤の水溶液用水として利用される。
【0021】一方、凝縮器20で分離された転換水性ガ
スは弁57が開され、ガス貯留槽8に導入・貯留され
る。ガス貯留槽8に導入・貯留されたガスはポンプ9に
より燃焼器10に移送され燃焼されたのち、本プロセス
を構成する触媒接触反応炉1、乾留熱分解炉3、水蒸気
反応炉12、水蒸気発生器18及び22などの加熱源と
して使用される。また、水蒸気反応炉12における未反
応残渣は弁53が開されて系外に排出される。
【0022】上記動作の間、触媒接触反応炉1aにおい
ては弁63、65が閉じられ弁61、68が開されたの
ち、圧縮機21が作動され空気が吸引されて空気加熱器
22に導入されて加熱される。加熱空気は弁61を介し
て触媒接触反応炉1aに供給され、触媒と接触させ付着
硫黄反応物などが燃焼されて触媒が再生される。燃焼ガ
スは弁68を介して排ガス処理装置23を通して有害物
が処理されたのち系外に排出される。さらに、ホッパー
2に追加貯留された廃タイヤゴム100は弁50aが閉
じられた時点において弁50bが開されて予め500℃
に加熱されている乾留熱分解炉3bに供給される。この
時点において弁51a、63、65は閉の状態にあり、
弁64、66は開の状態にある。熱分解炉3bに供給さ
れた廃タイヤゴム100は乾留熱分解され、生成ガスは
弁64を経て予め200℃に加熱された接触触媒反応炉
1bに導入され、分解生成ガス中の硫黄が除去されると
ともに重質ガス分が軽質化される。こののち、生成ガス
は弁66を介して吸引ブロア4を経て冷却器5に導入さ
れ、凝縮・液化される油分は油回収槽6に一時貯され、
弁69を介して油貯留槽7に貯留される。また、冷却器
5で凝縮・液化されない未凝縮ガスは油回収槽6からガ
ス貯留槽8に導入・貯留される。一方、乾留熱分解炉3
bにおいて熱分解生成される残渣(炭素質)は弁51b
が開されて混合槽11に導入される。これ以降は、上記
動作により処理される。
【0023】本装置による廃タイヤゴム100の処理に
おいては、接触触媒反応炉1a、1b及び乾留熱分解炉
3a、3bでの各処理時間は1時間、混合槽11及び水
蒸気反応炉12における処理時間も1時間で動作処理し
た。実施例1と同様に熱分解炉3a、3b交互運転にお
いて原料処理重量に対してガス8wt%、残渣(炭素
質)37wt%、油分55wt%が連続的に生成でき
た。また、接触触媒反応炉1a、1b交互運転において
硫黄は原料含有硫黄化合物重量に対して30wt%以上
連続除去できるとともに炭素数21以上の重質油分の全
量が炭素数21以下に軽質化できた。
【0024】一方、水蒸気反応炉12においては、残渣
(炭素質)を粉砕したのち水及び添加剤とを混合してス
ラリー化し、あるいは残渣(炭素質)と水及び添加剤と
の混合物を水蒸気中に添加するようにしても残渣(炭素
質)の一酸化炭素及び水素への転換による残渣の減少率
は処理重量に対して反応温度800℃で80wt%以上
であった。
【0025】以上のように、本発明の廃タイヤ処理装置
により廃タイヤゴムを効率よく処理でき、かつ、有用な
高発熱量燃料ガスが回収でき、廃タイヤの減容化・再資
源化が効率よくできる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、廃タイヤの生成熱分解
ガスをTiO2にCoO3を担持させた触媒等により触媒
接触反応させて軽質化と脱硫黄を同時に行うので、装置
の小型コンパクト化及び低コスト化を容易に図れる。特
にTiO2にCoO3を担持させた触媒を用いたことによ
り簡単に前記軽質化と脱硫黄を同時に行うことが可能で
ある。更にこの触媒の再生が可能である。
【0027】また触媒接触反応手段を2系列有し、該2
系列のうち1系列により軽質化と脱硫黄を同時に行い、
その間に他の1系列で軽質化と脱硫黄後の触媒を再生
し、軽質化と脱硫黄、再生を2系列交互に行うため、触
媒の性能低下が防止でき、かつ、油の回収率が高く、し
かも燃焼時においては公害の恐れも少ない高品質の軽質
ガス、軽質油の回収を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃タイヤ処理プロセスを表す模式
図である。
【図2】図1と異なる本発明に係る廃タイヤ処理プロセ
スを表す模式図を示し、特に廃タイヤの減容化・再資源
化を効率よく処理する方法及び装置のフロー図を示す。
【符号の説明】
1a,1b 触媒接触反応炉 2 ホッパー 3a,3b 乾留熱分解炉 5 冷却器 6 油回収槽 8 ガス貯留槽 10 燃焼器 11 混合槽 12 水蒸気反応炉 13 添加剤貯留槽 14 混合槽 16 貯水槽 18 スチーム発生器 19 冷却器 20 凝縮器 21 圧縮機 22 空気加熱器 23 排ガス処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 11/12 B09B 3/00 302B (72)発明者 米沢 真 東京都千代田区神田駿河台四丁目番3番地 日立テクノエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉濱 祐二 東京都千代田区神田駿河台四丁目番3番地 日立テクノエンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕された廃タイヤを乾留熱分解する工
    程と、前記工程で生成された生成熱分解ガスを触媒接触
    反応により軽質化と脱硫黄を同時に行う工程を含むこと
    を特徴とする廃タイヤの処理方法。
  2. 【請求項2】 破砕された廃タイヤを乾留熱分解する工
    程と、前記工程で生成された生成熱分解ガスをTiO2
    にCoO3を担持させた触媒との接触反応により軽質化
    と脱硫黄を同時に行う工程を含むことを特徴とする廃タ
    イヤの処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、触媒接触反応
    を1系列で行いつつ、他の1系列で軽質化及び脱硫黄後
    の触媒を再生し、軽質化及び脱硫黄と再生とを2系列交
    互に行うことを特徴とする廃タイヤの処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前
    記乾留熱分解工程で生成した熱分解残渣を粉砕したのち
    水及び添加剤と混合してスラリー化し、該スラリー化物
    を水蒸気反応によって前記熱分解残渣を有用ガスに変換
    することを特徴とする廃タイヤの処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前
    記乾留熱分解工程で生成した熱分解残渣と水及び添加剤
    との混合物を水蒸気中に添加して水蒸気反応によって熱
    分解残渣を有用ガスに変換することを特徴とする廃タイ
    ヤの処理方法。
  6. 【請求項6】 破砕された廃タイヤを乾留熱分解しガス
    と残渣を生成する手段と、該生成熱分解ガスを触媒接触
    反応により軽質化と脱硫黄を同時に行う手段と、該軽質
    ガスを冷却し凝縮して油分を回収する手段と、前記接触
    反応触媒を再生する手段と、前記熱分解残渣と水及び添
    加剤とを混合する手段と、該混合物を水蒸気反応によっ
    て熱分解残渣を有用ガスに変換する手段と、該変換によ
    り生成された有用ガス分離する手段とを備えたことを特
    徴とする廃タイヤの処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、軽質化と脱硫黄を同
    時に行う触媒はTiO2にCoO3を担持させた触媒であ
    ることを特徴とする廃タイヤの処理装置。
JP19061195A 1995-07-26 1995-07-26 廃タイヤの処理方法及び装置 Pending JPH0940969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19061195A JPH0940969A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 廃タイヤの処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19061195A JPH0940969A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 廃タイヤの処理方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0940969A true JPH0940969A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16260959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19061195A Pending JPH0940969A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 廃タイヤの処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0940969A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001006826A3 (fr) * 1999-07-22 2001-05-31 Houei Syoukai Co Ltd Dispositif de traitement et procede de traitement
CN105399075A (zh) * 2015-10-28 2016-03-16 贵州安泰再生资源科技有限公司 一种氨法低温脱硫回收利用废旧轮胎的方法
WO2021063961A1 (en) 2019-09-30 2021-04-08 Reoil Sp. Z O.O. Installation for the production and a method of producing oil, gas and char for a coal black from elastomers, especially rubber waste, in the process of continuous pyrolysis

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001006826A3 (fr) * 1999-07-22 2001-05-31 Houei Syoukai Co Ltd Dispositif de traitement et procede de traitement
CN105399075A (zh) * 2015-10-28 2016-03-16 贵州安泰再生资源科技有限公司 一种氨法低温脱硫回收利用废旧轮胎的方法
CN105399075B (zh) * 2015-10-28 2018-07-17 贵州安泰再生资源科技有限公司 一种氨法低温脱硫回收利用废旧轮胎的方法
WO2021063961A1 (en) 2019-09-30 2021-04-08 Reoil Sp. Z O.O. Installation for the production and a method of producing oil, gas and char for a coal black from elastomers, especially rubber waste, in the process of continuous pyrolysis
US11807813B2 (en) 2019-09-30 2023-11-07 Reoil Sp. Z O.O. Installation for the production and a method of producing oil, gas and char for a coal black from elastomers, especially rubber waste, in the process of continuous pyrolysis

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1167896C (zh) 通过气化处理废物的方法和装置
US10144887B2 (en) Method of gasifying carbonaceous material and a gasification system
CN101959996B (zh) 用于气化作用的颗粒状组合物及其制备和连续转化
JP2021119252A (ja) 都市固形廃棄物(msw)原料に由来する高生物起源濃度のフィッシャー−トロプシュ液体の製造プロセス
US6333015B1 (en) Synthesis gas production and power generation with zero emissions
US5589599A (en) Pyrolytic conversion of organic feedstock and waste
RU2175075C2 (ru) Способ выработки электроэнергии (варианты) и устройство для его осуществления
US20040253166A1 (en) Method to recapture energy from organic waste
WO2004096456A9 (en) Method to recapture energy from organic waste
WO2010106540A1 (en) Environmentally clean process for utilizing pyrolysis products
JP2010533769A (ja) 増加した転換時間での蒸気水素添加ガス化方法及び装置
US3846096A (en) Gasification of carbonaceous solids
CN101356254A (zh) 石油焦炭到甲烷的催化蒸汽气化
CN110848697A (zh) 基于热解与气化机理的废塑料清洁处理工艺及其应用
EP2043981A1 (en) Operation of a steam methane reformer by direct feeding of steam rich producer gas from steam hydro-gasification
JP2006205135A (ja) 複合廃棄物処理システム
US3909212A (en) Removal of sulfur from carbonaceous fuels
JP2534461B2 (ja) 合成ガスの製法
CN113195685A (zh) 处理含碳材料的工艺和用于其的设备
CN1137249C (zh) 气化法处理废物的方法及装置
EP0512305B1 (en) Method to convert refuse derived fuel into a combustible gas
JP2009543934A (ja) 流動層反応器中での蒸気水素添加ガス化方法及び装置
KR20230004221A (ko) 피셔-트롭쉬 액체 및 수송 연료의 제조를 위한 공급원료 가공 시스템 및 방법
WO2009050494A2 (en) Production of fuel from refuse
JPH0940969A (ja) 廃タイヤの処理方法及び装置