JPH093939A - 群管理制御による無人工事方法及び無人工事システム - Google Patents

群管理制御による無人工事方法及び無人工事システム

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JPH093939A
JPH093939A JP7148927A JP14892795A JPH093939A JP H093939 A JPH093939 A JP H093939A JP 7148927 A JP7148927 A JP 7148927A JP 14892795 A JP14892795 A JP 14892795A JP H093939 A JPH093939 A JP H093939A
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fixed
excavation
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Toshiaki Ishise
俊明 石瀬
Yoshio Suzuki
吉夫 鈴木
Takao Ueda
貴夫 上田
Katsutoshi Asai
勝稔 浅井
Akira Morishima
章 森嶋
Heizo Kojima
平三 小嶋
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 群管理制御による無人工事方法と、同方法に
使用される無人工事システムを提供する。 【構成】 特定された工事区域内に個別に移動局を備え
た無人の自動工事車両を複数配置し、前記工事区域の外
周の特定位置に前記自動工事車両を誘導し指令する固定
局を設置し、前記工事区域内の指定位置に前記自動工事
車両が集結する目標定点を設置し、前記固定局は、予め
設定された群管理制御のプログラムにしたがい所属する
複数の前記自動工事車両を各々の仕事の場所、方向に誘
導する位置情報と仕事の内容情報を指令し、各自動工事
車両の行動、段階を固定局の始動指令から停止指令まで
の間繰り返し行わしめる。 【効果】 大規模掘削工事などについて、24時間連続
稼働の無人土工などを実現でき、工事の効率化、工期の
大幅な短縮を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば原子力発電所
やLNG地下タンクを建設する際に必須の大規模掘削工
事の無人化、自動化施工、更に言えば24時間連続稼働
が可能な無人化土工の実現に実施される、群管理制御に
よる無人工事方法と、同方法に使用される無人工事シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のメカトロニクスの発展、応用によ
りブルドーザの自動化技術が大きく進展し、外部からの
指示にしたがって所定の土工作業を自動的に行う無人の
自動ブルドーザが開発され実用化が図られている(例え
ば雑誌「建設機械」1994年6月号の58頁所載の
「自動化ラジコンブルドーザ」を参照)。また、ダム等
のコンクリート締め固めの作業に使用される振動ローラ
を無人化する制御システム(誘導システム)が特開昭6
3−142106号公報に開示されている。
【0003】次に、双方向自動光追尾装置によって固定
局と移動局とが相互に追尾し交信することにより移動局
(車両など)を所望の地点(位置)へ誘導する無人誘導
システムも既に技術的な完成の域に到達している(例え
ば特公昭60−49323号公報に記載された「物体移
動の追尾制御装置」、特公平3−18128号公報に記
載された「シールド掘進機における掘進方向、掘進機位
置測定方法と装置」などを参照)。
【0004】更に移動物体を特定の場所、位置へ移動さ
せる手段として、その特定の位置から特定周波数のパル
ス光、又は電波、音波を発射させ、これに向かって移動
物体を誘導する自動追尾方式、所謂定点ホーミング技術
も既に開発され実用化されている(例えば対艦ミサイル
のホーミング技術など)。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】上述したように各要
素技術はそれぞれの技術分野において研究、開発と実用
化が進んでいるが、一方、最近の厳しい労働条件の強化
にもかかわらず、大規模な土木工事で欠かせない自動化
施工、例えば24時間連続稼働可能な無人土工システム
の開発などは未だ未開の分野であり、労働者の確保、工
期の短縮などの目標達成に苦慮しているのが実情であ
る。
【0006】従って、本発明の目的は、大規模な土木工
事の自動化施工、更に言えば24時間連続稼働が可能な
無人化土工システムを確立し、その実用化に寄与する群
管理制御による無人工事方法、及び無人工事システムを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1の発明に係る群管理
制御による無人工事方法は、特定された工事区域内に個
別に移動局を備えた無人の自動工事車両を複数配置する
こと、前記工事区域の特定位置に前記自動工事車両を誘
導し指令する固定局を設置すること、前記工事区域の指
定位置に前記自動工事車両が集結する目標定点を設置す
ること、前記固定局は、予め設定された群管理制御のプ
ログラムにしたがい、所属する複数の前記自動工事車両
に対して個別的に各々の仕事の場所へ誘導する位置情報
と仕事の内容情報を指令すること、各自動工事車両は、
前記固定局から与えられた指令に従い、指示された場所
で指示された内容の仕事を行い、しかる後に固定局との
交信により自己の現在位置を確認しつつ所属する前記目
標定点を探知し、前記固定局から自立して同目標定点に
向かって移動してゆき、その間前記固定局は他の自動工
事車両に対して誘導と指令を行なうこと、目標定点に向
った前記自動工事車両は固定点に到達して一単位の仕事
を終了するのであり、その後は固定局からの次の指令を
待って行動すること、以上の各自動工事車両の行動を固
定局の始動指令から停止指令までの間繰り返し行わしめ
ることを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載した無人工事方法
は、更に具体的に、特定された掘削工事区域内に個別に
移動局を備えた無人の自動ブルドーザを複数配置するこ
と、前記掘削工事区域の特定位置に前記自動ブルドーザ
との間で双方向自動光追尾方式により各自動ブルドーザ
を掘削地点へ誘導し掘削の向きを指令する固定局を設置
すること、前記掘削工事区域の排土位置にテルハ式クレ
ーン等の排土装置を設置すると共に前記自動ブルドーザ
が掘削した土を前記排土装置の位置へ運土する目標定点
として特定の識別光を発射する光灯台を設置すること、
前記固定局は、予め設定された群管理制御のプログラム
にしたがい、所属する複数の前記自動ブルドーザに対し
て個別に各々の掘削場所へ誘導する位置情報及び仕事の
内容情報を指令すること、各自動ブルドーザは、前記固
定局から与えられた指令に従い、指示された場所で指示
された地盤の掘削を行い、しかる後に固定局との交信に
より自己の現在位置を確認しつつ所属する前記目標定点
の光灯台を探知し、前記固定局から自立して同光灯台に
向かって運土してゆき、その間前記固定局は他の自動ブ
ルドーザに対して誘導と指令を行なうこと、目標とする
光灯台に向った前記自動ブルドーザは同定点へ到達して
運土を置いた後、固定局からの次の指令を待って行動す
ること、各自動ブルドーザの掘削場所への誘導と掘削方
向の指示、目標定点への運土、定点へ運土を置いて所定
の場所へ移動し次の指令を待つ行動を固定局の始動指令
に基づいて繰り返し、停止指令によって止めることを特
徴とする。
【0009】次に、請求項3に記載した、群管理制御に
よる無人工事システムは、特定された工事区域内に配置
され、個別に移動局を備えている複数の無人の自動工事
車両と、前記工事区域の特定位置に設置され前記自動工
事車両を誘導し指令する固定局と、前記工事区域の指定
位置に設置され前記自動工事車両が集結する目標とする
目標定点とから成り、前記固定局は、予め設定された群
管理制御のプログラムにしたがい、所属する複数の前記
自動工事車両に対して個別に各々の仕事の場所へ誘導す
る位置情報と仕事の内容情報を指令し、各自動工事車両
は、前記固定局から与えられた指令に従い指示された場
所で指示された内容の仕事を行い、固定局との交信によ
り自己の現在位置を確認しつつ所属する前記目標定点を
探知すると前記固定局から自立して同目標定点に向かっ
て移動してゆき、その間前記固定局は他の自動工事車両
に対して誘導と指令を行ない、目標定点に向った前記自
動工事車両は同定点に到達して一単位の仕事を終了する
のであり、その後は固定局からの次の指令を待って行動
することを固定局の始動指令から停止指令までの間繰り
返し行なう。
【0010】請求項4に記載した無人工事システムは、
更に具体的に、特定された掘削工事区域内に配置され個
別に移動局を備えている複数の無人の自動ブルドーザ
と、前記掘削工事区域の特定位置に設置され、前記自動
ブルドーザとの間で双方向自動光追尾方式により各自動
ブルドーザを掘削地点へ誘導し掘削の向きを指令する固
定局と、前記掘削工事区域の排土位置にテルハ式クレー
ン等の排土装置と共に設置され、前記自動ブルドーザが
掘削した土を前記排土装置の位置へ運ぶ目標定点として
特定の光を発する光灯台とから成り、前記固定局は、予
め設定された群管理制御のプログラムにしたがい、所属
する複数の前記自動ブルドーザに対して個別に各々の掘
削場所へ誘導する位置情報と仕事の内容情報を指令し、
各自動ブルドーザは、前記固定局から与えられた指令に
従い、指示された場所で指示された地盤の掘削を行い、
固定局との交信により自己の現在位置を確認しつつ所属
する前記目標定点の光灯台を探知し、前記固定局から自
立して同光灯台に向かって運土してゆき、その間前記固
定局は他の自動ブルドーザに対して誘導と指令を行な
い、目標とする光灯台に向った前記自動ブルドーザは同
定点に到達して運土を置いた後は固定局からの次の指令
を待って行動することを固定局の始動指令に基づいて繰
り返し、停止指令によって止めることを特徴とする。
【0011】
【作用】移動局を備えた無人の自動工事車両は、所属す
る固定局と双方向交信(双方向光追尾)をして、工事予
定場所で所定の向きとなるように誘導され、位置情報を
与えられ、工事開始の指令を受ける(無人誘導システ
ム)。例えば自動工事車両が自動ブルドーザである場合
は、掘削予定場所で掘削を所定の方向へ開始させること
を意味する。
【0012】次に、各自動工事車両は、所定の工事を行
った後、やはり固定局との双方向交信によって現在位置
の情報を得、その位置情報に基づいて自分が所属する目
標定点(光灯台)を探知する。探知できると、移動局が
その旨の信号を固定局に送り、これを受理した固定局が
当該移動局に対して進むべきことを指令すると、この段
階から当該移動局は固定局から放任されて自立した行動
を開始し、前記目標定点(光灯台)が発する特定周波数
のパルス光に向かってのみまっしぐらに移動を開始する
(定点ホーミング技術)。例えば自動工事車両が自動ブ
ルドーザであるときは、前記のように掘削した土壌を前
記目標定点に向かって運び集める(運土させる)。かく
して、前記一の自動工事車両を放任し、同自動工事車両
が目標定点へ到達し再び指令を求めるまでの間、当該固
定局は所属下の他の自動工事車両と次々と同様な交信を
して誘導と指令を与え稼働させる。従って、一つの固定
局が複数の移動局を支配下における訳である。
【0013】光灯台による目標定点には、例えば排土用
のクレーン(テルハ式クレーンなど)を設置して、前記
のように運土され集められた土砂を垂直運搬し排出す
る。かくして複数の自動工事車両は各々が所属する固定
局の誘導と指令により所定の位置で所定の工事を進め、
更に各自が所属する目標定点に向かって集結する無人の
工事(仕事)が、ある時間、又はある時期継続的に進め
られる。そして、当初予定の工事を終了した段階で、固
定局が所属下の各自動工事車両に停止を指令することに
より、無人工事システムは全ての運転を停止する。
【0014】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1と図2は原子力発電所の基礎工事、又はLNG地下
タンクの建設のような大規模掘削工事に本発明の無人工
事方法及び無人工事システムを適用した実施例の概要を
簡単に示している。工事区域の外周に構築された山留め
壁1により特定された工事区域10内に、個々に移動局
2を備えた無人の自動ブルドーザ(自動工事車両)が複
数(図1では6台であるが、台数はこの限りではな
い。)配置されている。また、前記工事区域の全体を見
渡せる少なくとも前記山留め壁1上の位置、又は山留め
壁の少し外方の位置であって前記工事区域を二つに大別
する2箇所(但し、箇数は2に限らず、1箇所以上の多
数)の位置に、前記複数の移動局2(自動ブルドーザ)
のうち所属する3台ずつの自動ブルドーザそれぞれに位
置情報を与えて誘導し、工事の進捗を指令する二つの固
定局3,3が設置されている。
【0015】自動ブルドーザが備える移動局2と、固定
局3との間の双方向光追尾システムの原理は、図3に略
記した。また、特開平5−34430号公報にも開示さ
れているように、一方の局の発光源5が発する特定の識
別光線を、他方の局が備える2個の光管構造の受光セン
サー4,4で受け、左右(又は上下)の受光センサー
4,4の受光量が等しくなるようにサーボ制御すること
により追尾が行われる。移動局2及び固定局3の双方が
前記の原理で光追尾を行う結果、両者は常に互いの位置
を確認して交信可能な条件を保てるし、ひいては自動工
事車両(自動ブルドーザ)の進行方向も理解、把握され
るのである。前記の条件下において、移動局2と固定局
3とはまた、双方向光通信システムによる双方向通信を
行い、双方が情報の授受(質問、指令、誘導)を行う。
【0016】図4は双方向光追尾の位置出し誘導(プロ
セス制御)の原理を示している。その手順の第1は、固
定局3をセットしてその座標系(X0 ,Y0 )を定め
る。次に自動ブルドーザの移動局2を検索モードにし
て、これを固定局3から視準することにより、双方向追
尾モードにする。自動ブルドーザが掘削作業をするべき
目的地の座標(X2 ,Y2 )を入力する。次に、自動ブ
ルドーザの現在位置を測定する。現在位置は固定局3か
ら自動ブルドーザ(移動局2)までの距離rと、車両方
向角θとに基づいて、その座標(X1 ,Y1 )を割り出
す。具体的には、X 1 =X0 +r・cosθ、Y1 =Y
0 −r・sinθ、の式が適用される。次に、現在位置
(X1 ,Y1 )と目的地(X2 ,Y2 )との座標から目
的地への方向角ψを計算する。それには次の式、ψ=t
an−1 (Y2 −Y1 /X2 −X1 )が適用される。固
定局3は移動局2から車体角φの情報を受け取り、これ
と前記車両方向角θ、目的地への方向角ψとの関係から
当該自動ブルドーザのステアリング制御量を計算し、そ
れを移動局2へ指令を出す。そして、自動ブルドーザが
目的地への進路から外れないように前記双方向光追尾を
連続的に実行しつつ自動ブルドーザを無人制御しながら
目的地へ到着させる。
【0017】因みに自動ブルドーザに関しては、その車
体ピッチ角、ブレードリフト角、ブレードチルト角など
を制御目標値として、ブレード負荷(牽引力)が設定値
になるようにする負荷制御、運土量を一定にする傾斜補
正、車体ピッチ角の変化を補正して掘削跡を平坦にする
平滑補正などを行いつつ、無人の自動運転により地盤の
掘削及び運土の作業を進める。
【0018】上述のようにして工事区域10内の大規模
掘削工事を複数の無人の自動ブルドーザが連続的に効率
よく行うが、各固定局3に所属する自動ブルドーザ(移
動局2)が掘削した土砂の運土作業を目標定点(排土位
置)に向かって固定局3からの支配から外れた自立走行
を行わせるために、その目標定点の近傍位置に光灯台6
が設置されている。また、該光灯台6の直下位置の目標
定点に集められた掘削土砂を工事区域外へ垂直運搬する
排土手段としてテルハ式クレーン7が設置されている。
自動ブルドーザが所定の掘削作業を遂行し、それが移動
局2から固定局3に受信されると、固定局3の指令によ
り自立して前記光灯台6に向かって運土する動作を開始
する。自動ブルドーザの移動局2は、前記指令を受ける
と、直ちに現在位置の情報に基づいて自分が所属する光
灯台6(その座標は当初の入力により予め判ってい
る。)を素早く探知し、固定局3から放任された条件下
でその光灯台6に向かってまるで昆虫が光に向かって集
まるが如くまっしぐらに運土を開始する。この光灯台制
御方式(定点ホーミング方式)は、上述した双方向光追
尾システムに比較して遙に実施が容易な技術である。即
ち、図5に光灯台制御方式の実施例を示しているよう
に、テルハ式クレーン7の直下の指定場所に各ブルドー
ザの運土を集結させるための手段として、同テルハ式ク
レーンの直下の所定高さ位置に光灯台6が設置され、各
自動ブルドーザの移動局2は光灯台6との距離を測定し
つつ前進する。このとき、各自動ブルドーザの移動局2
は現在の地盤(掘削底面)の高さの情報を得ているの
で、光灯台6との高低差Hは既知である。また、光灯台
6を常時追尾しているから、その追尾角に基づいて俯仰
角γは容易に測定される。このときブルドーザ車体の傾
斜に起因する誤差は、同車体が具備する傾斜計の計測値
に基づいて補正される。従って、自動ブルドーザの移動
局2から光灯台6までの距離Lは、L=H/tanγ、
の式で求められる。かくして各自動ブルドーザ2は自分
が所属する光灯台6を追尾し前記の距離Lを測定しなが
ら光灯台に向かって前進を続ける。そして、距離Lが指
定の排土場所であることを示す既知の数値になった段階
で運土を停止し、その後は運土を置いて待機し、固定局
からの次の行動指令を待つ。
【0019】固定局3は、上述したように一つの移動局
2(自動ブルドーザ)を光灯台6へ向って移動するべく
指令して放任した後、同移動局2が目標定点へ到達し
て、次の行動を起すべく待機するまでの間は、残る2台
の移動局2に対して次々と同様な誘導と指令を行ない、
もって共通の固定局3に所属する複数の自動ブルドーザ
(移動局2)を満遍なく動かして、所謂群管理制御とし
て無人の工事を連続的に繰り返し遂行する。勿論、同一
所属下の移動局2,2相互間の関係、特に相互に衝突し
たり危険なまでに過度に接近するニアミスを防ぐため
に、固定局3には予めニアミスを防止するプログラムが
入力され、例えば2台のブルドーザの移動予定線(動
線)が交錯するか又は過度に接近するときは一方を停止
させ、他方を先行して通過させる手法が採用される。以
下、固定局3は所属する複数の移動局2(自動ブルドー
ザ)を各々に与えられた目的地(掘削場所)を基点とし
て、光灯台6との間を行き来する動作(作業)を、言わ
ば一定の交通ルールに従うプログラムに基づいて連続的
に繰り返し遂行させる。
【0020】テルハ式クレーン7は、その直下の指定位
置に上述のようにして自動ブルドーザで次々に集められ
た土砂を、その直下にブルドーザが居ないことを確認し
つつクラムバケットで掴み、垂直上方に運搬して工事区
域外へ排土する。従って、排土装置は種々なものを採用
可能であるし、工事の内容によっては垂直運搬用のエレ
ベータ、ソフト等が採用される。
【0021】この無人工事システムは、光灯台6と現在
地盤(掘削底面)との高低差Hにより掘削の進捗をリア
ルタイムに測定し、その高低差が予定の掘削深度に達し
た時点で工事の終了が固定局3から各自動ブルドーザの
移動局2へ指令され、システムの稼働が停止される。従
って、24時間以上の連続運転も勿論あり得る。なお、
上記実施例は、自動工事車両を自動ブルドーザとして説
明したが、この限りではない。工事の内容に応じて車両
の種類、その動線のプログラミングが変化することは当
然であり、上記の技術思想に基づいて当業技術者の知識
で変形、応用される実施例を包含する。例えば、自動工
事車両には、ショベルカー、振動ローラ、物資の運搬
車、自動コンクリート打設装置、自動コンクリート均し
装置などを適用可能であり、各々の車両の機能に応じた
工事のプログラムが組立てられ実行される。
【0022】
【本発明が奏する効果】本発明に係る無人工事方法及び
無人工事システムが実施されると、原子力発電所、LN
G地下タンクの建設に必須の大規模掘削工事などについ
て、24時間連続稼働の無人土工などを比較的容易に実
現でき、工事の効率化、工期の大幅な短縮を達成できる
ほか、厳しい労働力の確保、労働条件の緩和を実現出来
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人工事システムの実施例を示した平面図であ
る。
【図2】無人工事システムの実施例を示した断面図であ
る。
【図3】光追尾システムの原理の説明図である。
【図4】双方向光追尾方式による位置誘導システムの原
理説明図である。
【図5】光灯台と自動ブルドーザ間の位置測定の原理説
明図である。
【符号の説明】
10 工事区域 2 移動局(自動工事車両、自動ブルドーザ) 3 固定局 6 目標定点(光灯台)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 貴夫 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 浅井 勝稔 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 森嶋 章 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 小嶋 平三 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定された工事区域内に個別に移動局を
    備えた無人の自動工事車両を複数配置すること、 前記工事区域の特定位置に前記自動工事車両を誘導し指
    令する固定局を設置すること、 前記工事区域の指定位置に前記自動工事車両の集結場所
    となる目標定点を設置すること、 前記固定局は、予め設定された群管理制御のプログラム
    にしたがい、所属する複数の前記自動工事車両に対して
    個別に各々の仕事の場所へ誘導する位置情報と仕事の内
    容情報を指令すること、 各自動工事車両は、前記固定局から与えられた指令に従
    い、指示された場所で指示された内容の仕事を行い、し
    かる後固定局との交信により自己の現在位置を確認しつ
    つ所属する前記目標定点を探知し、前記固定局から自立
    して同目標定点に向かって移動してゆき、その間前記固
    定局は他の自動工事車両に対して誘導と指令を行なうこ
    と、 目標定点に向った前記自動工事車両は同定点に到達して
    一単位の仕事を終了するのであり、その後は固定局から
    の次の指令を待って行動すること、 以上の各自動工事車両の行動を固定局の始動指令から停
    止指令までの間連続して繰り返し行わしめることを特徴
    とする群管理制御による無人工事方法。
  2. 【請求項2】 特定された掘削工事区域内に個別に移動
    局を備えた無人の自動ブルドーザを複数配置すること、 前記掘削工事区域の特定位置に前記自動ブルドーザとの
    間で双方向自動光追尾方式により各自動ブルドーザを掘
    削地点へ誘導し掘削の向きを指令する固定局を設置する
    こと、 前記掘削工事区域の排土位置にテルハ式クレーン等の排
    土装置を設置すると共に前記自動ブルドーザが掘削した
    土を前記排土装置の位置へ運土する目標定点として特定
    の識別光を発射する光灯台を設置すること、 前記固定局は、予め設定された群管理制御のプログラム
    にしたがい、所属する複数の前記自動ブルドーザに対し
    て個別に各々の掘削場所へ誘導する位置情報及び仕事の
    内容情報を指令すること、 各自動ブルドーザは、前記固定局から与えられた指令に
    従い、指示された場所で指示された地盤の掘削を行い、
    しかる後に固定局との交信により自己の現在位置を確認
    しつつ所属する前記目標定点の光灯台を探知し、前記固
    定局から自立して同光灯台に向かって運土してゆき、そ
    の間前記固定局は他の自動ブルドーザに対して誘導と指
    令を行なうこと、 目標とする光灯台に向った前記自動ブルドーザは同定点
    に到達して運土を置いた後、固定局からの次の指令を待
    って行動すること、 各自動ブルドーザの掘削場所への誘導と掘削方向の指
    示、目標定点への運土、定点へ運土を置いて所定の場所
    へ移動して次の指令を待つ行動を、固定局の始動指令に
    基づいて繰り返し、停止指令によって止めることを特徴
    とする群管理制御による無人工事方法。
  3. 【請求項3】 特定された工事区域内に配置され、個別
    に移動局を備えている複数の無人の自動工事車両と、 前記工事区域の指定位置に設置され前記自動工事車両を
    誘導し指令する固定局と、 前記工事区域の指定位置に設置され前記自動工事車両が
    集結する目標とする目標定点とから成り、 前記固定局は、予め設定された群管理制御のプログラム
    にしたがい、所属する複数の前記自動工事車両に対して
    個別に各々の仕事の場所へ誘導する位置情報と仕事の内
    容情報を指令し、各自動工事車両は、前記固定局から与
    えられた指令に従い指示された場所で指示された内容の
    仕事を行い、固定局との交信により自己の現在位置を確
    認しつつ所属する前記目標定点を探知すると前記固定局
    から自立して同目標定点に向かって移動してゆき、その
    間前記固定局は他の自動工事車両に対して誘導と指令を
    行ない、目標定点に向った前記自動工事車両は同定点に
    到達して一単位の仕事を終了するのであり、その後は固
    定局からの次の指令を待って行動することを固定局の始
    動指令から停止指令までの間繰り返し行なう、群管理制
    御による無人工事システム。
  4. 【請求項4】 特定された掘削工事区域内に配置され個
    別に移動局を備えている複数の無人の自動ブルドーザ
    と、 前記掘削工事区域の特定位置に設置され前記自動ブルド
    ーザとの間で双方向自動光追尾方式により各自動ブルド
    ーザを掘削地点へ誘導し掘削の向きを指令する固定局
    と、 前記掘削工事区域の排土位置にテルハ式クレーン等の排
    土装置と共に設置され、前記自動ブルドーザが掘削した
    土を前記排土装置の位置へ運土する目標定点として特定
    の識別光を発する光灯台とから成り、 前記固定局は、予め設定された群管理制御のプログラム
    にしたがい、所属する複数の前記自動ブルドーザに対し
    て個別に各々の掘削場所へ誘導する位置情報と仕事の内
    容情報を指令し、各自動ブルドーザは、前記固定局から
    与えられた指令に従い、指示された場所で指示された地
    盤の掘削を行い、しかる後に固定局との交信により自己
    の現在位置を確認しつつ所属する前記目標定点の光灯台
    を探知し、前記固定局から自立して同光灯台に向かって
    運土してゆき、その間前記固定局は他の自動ブルドーザ
    に対して誘導と指令を行ない、 目標とする光灯台に向った前記自動ブルドーザは同定点
    に運土を置いた後は固定局からの次の指令を待って行動
    することを固定局の指令に基づいて繰り返し、停止指令
    によって止めることを特徴とする群管理制御による無人
    工事システム。
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