JPH0938106A - 骨固定器具および骨固定システム - Google Patents

骨固定器具および骨固定システム

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JPH0938106A
JPH0938106A JP7214215A JP21421595A JPH0938106A JP H0938106 A JPH0938106 A JP H0938106A JP 7214215 A JP7214215 A JP 7214215A JP 21421595 A JP21421595 A JP 21421595A JP H0938106 A JPH0938106 A JP H0938106A
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JP
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fixing
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operating member
fixing device
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JP7214215A
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Atsushi Matsumoto
淳 松本
Hitoshi Akiyama
仁史 秋山
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/72Intramedullary pins, nails or other devices
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    • A61B17/72Intramedullary pins, nails or other devices
    • A61B17/7283Intramedullary pins, nails or other devices with special cross-section of the nail

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定部材の挿入位置を任意に選択することがで
き、固定部材を最も効果的な固定角度に設置することが
できる骨固定器具および骨固定システムを提供する。 【解決手段】骨固定器具1は、湾曲可能な中空の固定部
材3と、回転操作部材4とにより構成されている。固定
部材3の外周部には螺子山が設けられ、先端部35には
孔部が設けられている。回転操作部材4は、ハンドル4
1、湾曲可能な中間部材42および先端部材43により
構成されている。前記中間部材42は、弾性線材、密着
コイル、編組体および被覆膜により構成されている。先
端部材43の先端側には、固定部材3の孔部に挿入する
突起が設けられており、これら突起および孔部(係合部
5)により、回転力が回転操作部材4から固定部材3へ
伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に骨片同士を固
定するための骨固定器具および骨固定システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】整形外科の分野において、骨折治療等で
行われる骨片同士の固定の際には、例えば、金属製の骨
ネジ(金属製ネジ)が使用されている。この金属製ネジ
により骨折した骨片同士を固定する場合には、金属製ネ
ジは、骨折面を貫通するように直線的に挿入されるの
で、金属製ネジの挿入時の骨に対する角度を、固定時の
骨に対する角度と同一にする必要があり、通常、金属製
ネジは、固定される骨の端部からその固定位置まで、骨
の中心軸方向に向けて直線的に挿入される。
【0003】一方、金属製ネジを挿入する際は、関節や
神経組織等を避ける必要があるので、図1に示すよう
に、先行端側骨片100aの端部に関節や神経組織等が
ある場合には、先行端側骨片100aの端部から金属製
ネジを挿入することが困難であり、後行端側骨片100
bの端部から金属製ネジを挿入せざるを得ない。
【0004】しかしながら、後行端側骨片100bの端
部から金属製ネジを挿入するには、骨に長い孔を設ける
必要があり、また、孔を穿設する箇所も限定されるの
で、その作業が困難であるとともに、患者への負担が大
きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、固定
部材の挿入位置を任意に選択し得る骨固定器具および骨
固定システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(9)の本発明により達成される。
【0007】(1) 主に骨片同士を固定するための骨
固定器具であって、湾曲可能な中空の固定部材と、前記
固定部材の内部に挿入される湾曲可能な操作部材とを有
し、前記固定部材および操作部材の先端部に、前記操作
部材からの動力を前記固定部材へ伝達し得る係合部を有
することを特徴とする骨固定器具。
【0008】(2) 主に骨片同士を固定するための骨
固定器具であって、外周部に骨片に螺入する螺子が設け
られ湾曲可能な中空の固定部材と、前記固定部材の内部
に挿入される湾曲可能な操作部材とを有し、前記固定部
材および操作部材の先端部に、前記操作部材の回転力を
前記固定部材に伝達し得る係合部を有することを特徴と
する骨固定器具。
【0009】(3) 前記操作部材の湾曲可能な部位
に、線材を殆ど隙間なく巻回した少なくとも一条の密着
コイルが設けられている上記(2)に記載の骨固定器
具。
【0010】(4) 前記操作部材を前記密着コイルが
巻き締まる方向に回転させたとき、前記固定部材が先端
側に進行するよう構成されている上記(3)に記載の骨
固定器具。
【0011】(5) 前記操作部材の湾曲可能な部位
に、編組体が設けられている上記(1)ないし(4)の
いずれかに記載の骨固定器具。
【0012】(6) 前記操作部材の湾曲可能な部位
は、可撓性、トルク伝達性、復元性および押し込み性の
うちの少なくとも1つを有する上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載の骨固定器具。
【0013】(7) 前記固定部材は、生分解性ポリマ
ーで構成されている上記(1)ないし(6)のいずれか
に記載の骨固定器具。
【0014】(8) 上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の骨固定器具と、前記骨固定器具を案内する湾
曲した案内路が形成されたガイド本体と、骨片に当接す
る当接片とを備えるガイド部材とを有することを特徴と
する骨固定システム。
【0015】(9) 前記ガイド部材は、前記当接片が
骨片外表面に当接するよう骨片に装着したときに、前記
案内路の先端が骨片の中心軸方向を向くよう構成されて
いる上記(8)に記載の骨固定システム。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の骨固定器具および
骨固定システムを添付図面に示す好適実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明の骨固定システムの構
成例を示す断面側面図である。以下、図1〜図4、図
7、図9および図11中の左側を「先端」、右側を「基
端」として説明する。
【0017】図1に示すように、本発明の骨固定システ
ムは、骨固定器具1と、ガイド部材2とにより構成され
ている。骨固定器具1は、主に骨片同士を固定するため
の器具であって、先行端側骨片100aと後行端側骨片
100bとを固定する固定部材3と、この固定部材3を
操作する回転操作部材(操作部材)4とにより構成され
ている。
【0018】図2は、骨固定器具1の固定部材3を示す
側面図、図3は、骨固定器具1の回転操作部材4を示す
側面図、図4は、図2中のA−A線での断面図、図5
は、図4中のB−B線での断面図である。
【0019】これらの図に示すように、骨固定器具1に
おける固定部材3は、湾曲または屈曲可能な中空の棒状
の部材であり、骨片に螺入し得るように、外周部に螺子
山31を有している。固定部材3の基端には、中空部3
2と連通する開口33が設けられ、先端部35には、先
端側が細くなるように傾斜面34が設けられている。こ
れにより、固定部材3の骨への挿入抵抗が減少する。
【0020】このような固定部材3の先端部35の内部
には、中空部32と連通し、後述する回転操作部材4の
突起431が挿入される孔部36が設けられている。こ
の孔部36の図4中B−B線での断面形状は、図5に示
すように、先端部35が回転操作部材4の先端部材43
と係合して、回転操作部材4から固定部材3へ回転力を
伝達し得るよう、ほぼ長方形(一文字状)になってい
る。これら固定部材3の孔部36および回転操作部材4
の突起431により、回転操作部材4から固定部材3へ
回転力(動力)を伝達する係合部5が構成される。
【0021】なお、本実施例では、孔部36が固定部材
3の先端面側に貫通しているが、本発明では、孔部36
が先端面側に貫通していないもの、すなわち、中空部3
2がその先端側において閉塞しているものであってもよ
い。
【0022】固定部材3の構成材料は、特に限定されな
いが、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリジオキ
サノン、ポリヒドロキシ酪酸等の生分解性ポリマーで構
成されているのが好ましい。これにより、固定部材3を
用いて骨片を固定した後、固定部材3を抜去する抜去術
が不要となり、患者の負担が軽減される。
【0023】骨固定器具1における回転操作部材4は、
手で把持するハンドル41と、ハンドル41の先端側に
固着された湾曲または屈曲可能な中間部材42と、中間
部材42の先端側に固着された先端部材43とにより構
成されている。
【0024】図6および図7は、それぞれ、回転操作部
材4の中間部材42の構成例を示す切り欠き斜視図およ
び断面図である。これらの図に示すように、回転操作部
材4の中間部材42は、弾性線材421、密着コイル4
22、編組体423および被覆膜424により構成され
ている。これら弾性線材421、密着コイル422、編
組体423および被覆膜424は、中心側から外周側に
向って、前記の順序で配置されている。
【0025】回転操作部材4の中間部材42は、外力を
与えないときは直線状であり、外力を与えたときその外
力に応じて湾曲する可撓性(柔軟性)、すなわち後述す
るガイド部材2の案内路21に沿って湾曲し得る可撓性
と、外力を除去したとき直線状に戻る復元性(直進性)
とを有している。さらに、中間部材42は、ハンドル4
1に加えたトルク(回転力)を先端部材43に伝達し得
る(中間部材42の基端側のトルクを先端側に伝達し得
る)トルク伝達性(捩じり剛性)と、固定部材3を骨片
の先端方向に押圧し得る押し込み性とを有している。本
実施例では、前記弾性線材421、密着コイル422お
よび編組体423により、これら各機能を達成してい
る。
【0026】弾性線材421は、棒状の部材であり、中
間部材42の中心に配置されている。この弾性線材42
1は、柔軟性を有し、湾曲が可能であるとともに、復元
性を有している。なお、弾性線材421としては、例え
ば、Ni−Ti合金、アモルファス合金等が挙げられ、
これらの中では特に、復元性が良好な超弾性線材が好ま
しい。
【0027】密着コイル422は、前記弾性線材421
を中心として、平板状の線材を螺旋状に殆ど隙間なく巻
回したものである。この密着コイル422は、全体とし
て可撓性(柔軟性)を有し、湾曲は可能であるが、その
長手方向には実質的に収縮しない抗収縮性を有してい
る。さらに、密着コイル422は、コイル線材が巻き締
る方向に対し、特に大きな捩じり剛性を有しており、コ
イル線材が巻き締る方向に十分な回転力を伝達し得るよ
うになっている。従って、螺子山31の方向に対する密
着コイル422の巻回方向は、回転操作部材4を密着コ
イル422が巻き締まる方向に回転させたとき、固定部
材3が先端側に進行するような方向とするのが好まし
い。
【0028】このような密着コイル422は、密着して
いる線材間に圧縮力が働き、しかも線材同士の接触面積
が大きく、かつ接触面が軸方向に対して垂直により近く
なっているのが好ましい。線材間に圧縮力を働かせるこ
とにより復元性が向上し、接触面積を大きくし、また、
接触面を軸方向に対して垂直により近くすることにより
押し込み性が向上する。
【0029】密着コイル422の構成材料としては、例
えば、ステンレス鋼、炭素鋼、銅または銅合金、Ni−
Ti合金、ピアノ線、Cr−Co合金、モリブデン合金
等の金属材料や、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)、ポリアミド、ポリエーテルアミド(PE
A)等のエンジニアリングプラスチック等の各種樹脂が
挙げられる。
【0030】なお、密着コイル422は、一層一条巻き
に限られるものではなく、一層複数条巻き、複数層複数
条巻きであってもよい。例えば、密着コイル422を2
層巻きにして、その巻き締まる方向を互いに逆にすれ
ば、両方向共に十分な回転力を伝達し得る。
【0031】編組体423は、線状体を交差させて網状
に形成したものであり、密着コイル422の外周に設け
られている。この編組体423では、それを構成してい
る線状体が、柔軟性があり、引っ張り強度が高く、伸び
の少ない材料であることが好ましい。また、線状体は、
直接接触する芯材料(本実施例では密着コイル422)
の表面と密着していることが好ましい。
【0032】前記線状体の構成材料としては、例えば、
ステンレス鋼、超弾性合金等の金属材料や、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リイミド、ABS樹脂等の樹脂材料、カーボンファイバ
ー等が挙げられる。この線状体としては、前記材料の単
線や、同種または異種材料の繊維束を用いることができ
る。なお、線状体同士の交差点は、固定されていても自
由に移動可能とされていてもよい。また、このような編
組体423は、2層以上設けられていてもよい。
【0033】被覆膜424は、編組体423の外周に設
けられている。この被覆膜424は、柔軟性があり、軸
中心方向への適度な締め付け力があり、かつ、その表面
が固定部材3の内周面に対して低摩擦であるものが好ま
しい。
【0034】被覆膜424の構成材料としては、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリ
マー(ETFE)、ヘキサフルオロエチレンコポリマー
(FEP)、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコ
ポリマー(ECTFE)、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)、ポリアミド(PA)、シリコーン等の各
種樹脂が挙げられる。
【0035】このような中間部材42の外径(直径)
は、固定部材3の中空部32の内径の50%以上が好ま
しく、90〜95%程度がより好ましい。中間部材42
の外径をこのような範囲内に設定することにより、回転
操作部材4を固定部材3の中空部32に挿入して、回転
操作部材4を先端側に押圧したときの中間部材42の座
屈を規制することができ、押し込み性が向上する。
【0036】回転操作部材4の先端部材43は、先端側
に、断面形状がほぼ長方形(一文字状)の突起431を
有し、基端側に、前記中間部材42の弾性線材421が
挿入される凹部432を有している。
【0037】また、回転操作部材4のハンドル41は、
先端側に、前記中間部材42の弾性線材421が挿入さ
れる凹部411を有している。このような先端部材43
と中間部材42、ハンドル41と中間部材42は、それ
ぞれ、端部同士が接着剤44により接着され、一体化さ
れている。
【0038】このような回転操作部材4は、固定部材3
とともに、ガイド部材2の案内路21に沿って湾曲し、
案内路21を抜けた後は、固定部材3を直線的に押し込
みつつ、ハンドル41に加えた回転力を先端部材43に
伝達する。そして、この回転力は、係合部5、すなわち
孔部36および突起431により、固定部材3に伝達さ
れる。
【0039】図1に示すように、ガイド部材2は、骨固
定器具1、特に固定部材3を案内する湾曲した案内路2
1が設けられたガイド本体20を有している。このガイ
ド本体20の基端側には、骨片に当接する当接片23が
固着または一体化されている。
【0040】この場合、ガイド本体20は、当接片23
が後行端側骨片100bの外表面に当接するよう後行端
側骨片100bに装着したとき、案内路21の先端が後
行端側骨片100bの中心軸方向を向くようにするのが
好ましい。これにより、案内路21の先端を後行端側骨
片100bの中心軸方向に向けてガイド部材2を確実に
固定することができるとともに、ガイド部材2の位置合
わせに関する操作性が向上する。また、案内路21の基
端は、後行端側骨片100bの中心軸に垂直な方向から
少し傾いた方向を向くようにするのが好ましい。
【0041】また、案内路21の直径は、固定部材3の
山径(直径)と同等かまたは山径より若干大きな値に設
定するのが好ましい。なお、当接片23には、手で把持
する把持部22が接合されている。
【0042】このようなガイド部材2の構成材料として
は、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、銅または銅合金、
アルミニウム、チタン等の金属材料や、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)、ポリアミド(PA)等の硬質
樹脂等が挙げられる。
【0043】次に、本発明の骨固定器具1および骨固定
システムの作用について、図1に基づき説明する。骨固
定器具1の固定部材3は、予め所定の長さに切断してお
く。固定部材3の長さは、固定部材3を最終位置(最終
的な固定位置)まで挿入したときに、骨折部位(骨折し
ている位置)から図1中左右均等になるような長さとす
るのが好ましい。
【0044】まず、骨折した骨、すなわち、固定する先
行端側骨片100aと後行端側骨片100bとを骨折面
103がずれないように突き合わせ、骨鉗子等により仮
固定する。
【0045】次いで、後行端側骨片100bに孔101
を穿設する。孔101を穿設する位置は、骨折部位の近
傍であって、固定部材3を最終位置まで挿入したときの
固定部材3の基端のさらに基端側とする。
【0046】次いで、ガイド部材2のガイド本体20
を、当接片23が後行端側骨片100bの外表面に当接
するように、前記孔101に挿入する。これにより、案
内路21の先端が骨(先行端側骨片100aおよび後行
端側骨片100b)の中心軸方向に向く。
【0047】次いで、図示しない湾曲可能なドリルをガ
イド部材2の案内路21に挿入し、このドリルにより、
骨の中心軸方向に向けて骨折面103を貫通する通路
(ドリル孔)102を形成する。この通路102は、固
定部材3を挿入する位置まで形成する。また、通路10
2の直径は、固定部材3の山径より小さく、かつ谷径よ
り大きくするのが好ましい。
【0048】次いで、回転操作部材4を固定部材3の開
口33から中空部32に挿入して、突起431を孔部3
6に嵌合する。次いで、これら固定部材3および回転操
作部材4をガイド部材2の案内路21に挿入する。この
際、固定部材3および回転操作部材4の中間部材42
は、案内路21に沿って湾曲するとともに、これらの先
端が骨の中心軸方向に向く。
【0049】次いで、回転操作部材4を先端側に押圧し
つつ、そのハンドル41を回転させる。この回転力は、
係合部5、すなわち突起431および孔部36によっ
て、回転操作部材4から固定部材3に伝達され、これに
より固定部材3が回転する。これにより、固定部材3
は、通路102に沿って後行端側骨片100b内に螺入
してゆき、骨折面103を通過して、通路102の先端
まで挿入される。このようにして、固定部材3により、
先行端側骨片100aと後行端側骨片100bとが固定
される。
【0050】次いで、固定部材3から回転操作部材4を
抜き取り、さらに、ガイド部材2を後行端側骨片100
bから抜き取る。その後、先行端側骨片100aと後行
端側骨片100bとを仮固定していた骨鉗子等を除去す
る。以上で骨の固定作業は終了し、以下、縫合等の所定
の処置を行う。
【0051】このように、骨固定器具1では、固定部材
3および回転操作部材4がそれぞれ湾曲可能になってい
るので、固定部材3を骨に挿入する際、関節や神経組織
等を避け、しかも固定部材3の挿入位置を任意に選択す
ることができる。すなわち、固定部材3を骨折部位の近
傍(骨片の側面)から挿入することができる。そして、
固定部材3を最も効果的な固定角度に設置することがで
きる。
【0052】また、固定部材3の挿入位置を任意に選択
することができるので、骨等に孔をあける距離を必要最
小限にすることができ、これにより患者への負担が軽減
される。
【0053】また、固定部材3により骨片同士を固定し
た後、通常、数週間〜数箇月で骨が癒合するが、固定部
材3が生分解性ポリマーで構成されている場合には、骨
が癒合した後も固定部材3を抜去する必要がなく、これ
により患者の負担が軽減される。また、ガイド部材2に
より固定部材3の挿入方向が規制されるので、固定部材
3を所望の位置に、正確かつ迅速に設置することができ
る。
【0054】以上、本発明の骨固定器具および骨固定シ
ステムを、図示の構成例に基づいて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、回転操作部
材4の中間部材の構成は、下記のような構成であっても
よい。
【0055】図8および図9は、それぞれ、回転操作部
材4の中間部材の他の構成例を示す切り欠き斜視図およ
び断面図である。これらの図に示すように、この回転操
作部材4の中間部材42aは、弾性線材421、編組体
423および被覆膜424により構成されている。これ
ら弾性線材421、編組体423および被覆膜424
は、中心側から外周側に向って、前記の順序で配置され
ている。なお、この他の構成は、前述した中間部材42
と同様であるので、説明を省略する。
【0056】図10および図11は、それぞれ、回転操
作部材4の中間部材の他の構成例を示す切り欠き斜視図
および断面図である。これらの図に示すように、この回
転操作部材4の中間部材42bは、密着コイル422、
編組体423および被覆膜424により構成されてい
る。これら密着コイル422、編組体423および被覆
膜424は、中心側から外周側に向って、前記の順序で
配置されている。
【0057】先端部材43は、基端側に、中間部材42
bの密着コイル422の中心部に挿入される凸部433
を有し、ハンドル41は、先端側に、前記密着コイル4
22の中心部に挿入される凸部412を有している。な
お、この他の構成は、前述した中間部材42と同様であ
るので、説明を省略する。
【0058】また、本発明における係合部5、すなわち
突起431およびおよび孔部36の形状は、前記本実施
例には限定されず、例えば下記のような形状であっても
よい。
【0059】図12は、回転操作部材4の突起431の
他の構成例を示す断面図(図3中のC−C線での断面
図)である。同図に示すように、回転操作部材4の突起
431の断面形状としては、正三角形、菱形、六角形、
正六角形などの多角形、円の外周に突出部を2つ設けた
形状、円の外周に突起を3つ設けた形状、星型、十字状
等、回転力を伝達し得る種々の形状が挙げられる。これ
らの場合、孔部36の形状は、前記突起431の各形状
にそれぞれ対応する。
【0060】また、本発明では、固定部材3が螺子山3
1を有していなくてもよい。この場合には、ハンドル4
1を回転させつつ先端側に押し込み、または、ハンマー
等を用いてハンドル41の基端を先端方向へ叩き込み、
これにより、固定部材3を所定の位置まで挿入する。な
お、固定部材3に螺子山31が設けられていない場合に
は、係合部5は、回転操作部材4から固定部材3へ押し
込み力を伝達し得る構成であればよい。
【0061】本発明の骨固定器具および骨固定システム
の用途は、骨片同士の固定に限らず、例えば、人工骨、
人工関節、骨固定材料の固定等に適用される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の骨固定器
具および骨固定システムによれば、固定部材を骨に挿入
する際、固定部材の挿入位置を任意に選択することがで
きる。すなわち、関節や神経組織等を避け、固定部材を
骨折部位の近傍から挿入することができる。そして、固
定部材を最も効果的な固定角度に設置することができる
ので、骨の固定を確実に行える。
【0063】また、固定部材の挿入位置を任意に選択す
ることができるので、骨等に孔をあける距離を必要最小
限にすることができ、これにより患者への負担が軽減さ
れる。
【0064】また、操作部材が、密着コイルや編組体を
有する場合には、復元性、トルク伝達性、押し込み性を
向上することができる。また、固定部材が、生分解性ポ
リマーで構成されている場合には、固定部材を用いて骨
片同士を固定した後、固定部材を抜去する抜去術が不要
となり、患者の負担が軽減される。
【0065】また、本発明の骨固定システムによれば、
ガイド部材により固定部材の挿入方向が規制されるの
で、固定部材を所望の位置に、正確かつ迅速に設置する
ことができ、挿入の操作性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨固定システムの構成例を示す断面側
面図である。
【図2】本発明における固定部材の構成例を示す側面図
である。
【図3】本発明における回転操作部材の構成例を示す側
面図である。
【図4】図2中のA−A線での断面図である。
【図5】図4中のB−B線での断面図である。
【図6】本発明における回転操作部材の中間部材の構成
例を示す切り欠き斜視図である。
【図7】本発明における回転操作部材の中間部材の構成
例を示す断面図である。
【図8】本発明における回転操作部材の中間部材の他の
構成例を示す切り欠き斜視図である。
【図9】本発明における回転操作部材の中間部材の他の
構成例を示す断面図である。
【図10】本発明における回転操作部材の中間部材の他
の構成例を示す切り欠き斜視図である。
【図11】本発明における回転操作部材の中間部材の他
の構成例を示す断面図である。
【図12】本発明における回転操作部材の突起の他の構
成例を示す断面図(図3中のC−C線での断面図)であ
る。
【符号の説明】
1 骨固定器具 2 ガイド部材 20 ガイド本体 21 案内路 22 把持部 23 当接片 3 固定部材 31 螺子山 32 中空部 33 開口 34 傾斜面 35 先端部 36 孔部 4 回転操作部材 41 ハンドル 411 凹部 412 凸部 42、42a、42b 中間部材 421 弾性線材 422 密着コイル 423 編組体 424 被覆膜 43 先端部材 431 突起 432 凹部 433 凸部 44 接着剤 5 係合部 100a 先行端側骨片 100b 後行端側骨片 101 孔 102 通路 103 骨折面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主に骨片同士を固定するための骨固定器
    具であって、 湾曲可能な中空の固定部材と、前記固定部材の内部に挿
    入される湾曲可能な操作部材とを有し、 前記固定部材および操作部材の先端部に、前記操作部材
    からの動力を前記固定部材へ伝達し得る係合部を有する
    ことを特徴とする骨固定器具。
  2. 【請求項2】 主に骨片同士を固定するための骨固定器
    具であって、 外周部に骨片に螺入する螺子が設けられ湾曲可能な中空
    の固定部材と、前記固定部材の内部に挿入される湾曲可
    能な操作部材とを有し、 前記固定部材および操作部材の先端部に、前記操作部材
    の回転力を前記固定部材に伝達し得る係合部を有するこ
    とを特徴とする骨固定器具。
  3. 【請求項3】 前記操作部材の湾曲可能な部位に、線材
    を殆ど隙間なく巻回した少なくとも一条の密着コイルが
    設けられている請求項2に記載の骨固定器具。
  4. 【請求項4】 前記操作部材を前記密着コイルが巻き締
    まる方向に回転させたとき、前記固定部材が先端側に進
    行するよう構成されている請求項3に記載の骨固定器
    具。
  5. 【請求項5】 前記操作部材の湾曲可能な部位に、編組
    体が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載
    の骨固定器具。
  6. 【請求項6】 前記操作部材の湾曲可能な部位は、可撓
    性、トルク伝達性、復元性および押し込み性のうちの少
    なくとも1つを有する請求項1ないし5のいずれかに記
    載の骨固定器具。
  7. 【請求項7】 前記固定部材は、生分解性ポリマーで構
    成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の骨固
    定器具。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の骨
    固定器具と、 前記骨固定器具を案内する湾曲した案内路が形成された
    ガイド本体と、骨片に当接する当接片とを備えるガイド
    部材とを有することを特徴とする骨固定システム。
  9. 【請求項9】 前記ガイド部材は、前記当接片が骨片外
    表面に当接するよう骨片に装着したときに、前記案内路
    の先端が骨片の中心軸方向を向くよう構成されている請
    求項8に記載の骨固定システム。
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