JPH09375A - 卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構付き椅子 - Google Patents

卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構付き椅子

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Publication number
JPH09375A
JPH09375A JP7154794A JP15479495A JPH09375A JP H09375 A JPH09375 A JP H09375A JP 7154794 A JP7154794 A JP 7154794A JP 15479495 A JP15479495 A JP 15479495A JP H09375 A JPH09375 A JP H09375A
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Japan
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plate
support
backrest
chair
engaging
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JP7154794A
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Inventor
Haruo Wakai
治男 若井
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Original Assignee
Individual
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C3/00Chairs characterised by structural features; Chairs or stools with rotatable or vertically-adjustable seats
    • A47C3/02Rocking chairs
    • A47C3/029Rocking chairs with curved rocking members resting on the floor

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 卓板、座板および背凭れ板の高さ位置や角度
の調整が可能で、多様な目的に使用できる椅子を提供す
る。 【構成】 支持本体5と、支持本体の前方部および後方
部のそれぞれにおける両側面部6,6の対応する位置に
2対以上開設される挿入孔8a,9aの所定箇所に配設
される2つの支持軸と、蝶番33にて連結される座板1
および背凭れ板2の裏面にそれぞれ2つ以上連設される
係合凹溝31a,32aの所定箇所に前記支持軸が嵌合
して支持される身体保持部3と、縦方向の目盛シートと
横方向の目盛付き平行移動定規を備えた板状体41を有
し、その下辺部に取り付けられるフック状接合布を肘掛
け10の上面に設けたパイル状接合布に係合すると共
に、支持本体に回動可能に軸支される支持棒51の端部
に取り付けられるフック状接合布を板状体の裏面に設け
たパイル状接合布に係合することにより支持される卓板
4とを有する卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構
付き椅子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座板と背凭れ板と支持
脚と肘掛けと卓板とを有する椅子に関し、特に、多様な
目的に使用可能な、卓板、座板および背凭れ板の位置調
整機構を備えた椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子は、一般に座板、背凭れ板、支持脚
および肘掛け等からなり、人が座るにはこれらの構成だ
けで足りるが、何らかの作業等を伴う場合には、別途、
作業机等も併せて必要となることは言うまでもない。
【0003】したがって、椅子としての機能に、机とし
ての機能をも付加した卓板付き椅子が従来から種々考え
出されてきている。この種の椅子にあっては、左右いず
れか一方の肘掛けに併設された支持軸に卓板が固設され
るか、あるいは、前記支持軸に対して回動自在に卓板を
取り付けると共に、使用に際しては水平となる位置に保
持できるように保持具を設けたものも知られている(例
えば実開昭58−187347号公報参照)。
【0004】このような卓板付き椅子を使用すれば、限
られたスペースの中でも、メモを取るなどの事務作業
や、軽い食事などを行うことができ、能率的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の椅子にあっては、卓板の左右いずれかの端
部と支持軸とが連結されるために、卓板の全面積の大部
分が未支持のいわば片持ち構造となっているので、卓板
に加えられた力により保持具が変形したり磨耗したりし
てガタが生じる虞れがあり、しかも振動や揺動の影響を
受けやすいものであった。また、このような構造上、卓
板の面積をあまり大きくすることができない。したがっ
て、卓板の使用目的はメモなどの軽い事務作業等にきわ
めて限定され、例えば経理などの一般事務や、あるいは
設計業務等に使用することは困難であった。
【0006】さらに、卓板、座板および背凭れ板の位置
が固定されているので、使用する人の身長や好みなどに
合わせて高低を調節することができず、また、背凭れ板
を傾けリラックスして構想を練ったり読書や仮眠をした
りするような多様な使い方ができないという欠点もあ
る。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、卓板、座
板および背凭れ板の高さ位置や角度の調整が可能で、多
様な目的に使用できる椅子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明の構成は、座板と背凭れ板と支持脚と肘
掛けと卓板とを有する椅子において、略鉛直方向に離間
して配置される2つの支持脚のそれぞれの上端に略水平
方向に伸延して肘掛けを取り付けると共に当該2つの支
持脚のそれぞれの下端に下方に向けて凸曲面を有する接
地板を取り付けた側面部を形成し、当該側面部が平行と
なるように左右一対配置されると共にその間に支持板が
介装され、これらを連結してなる支持本体と、支持本体
の前方部および後方部のそれぞれにおける両側面部の対
応する位置に、少なくとも2対以上の挿入孔がそれぞれ
開設され、これらのうちの所定の挿入孔に配設される横
方向に伸延する2つの支持軸と、座板および背凭れ板が
隣接する辺の回りで回動可能に連結されて成り、それら
の裏面にそれぞれ少なくとも2つ以上の係合凹溝が長手
方向に連設され、これらのうちの所定の係合凹溝に前記
支持軸が軸直角方向から嵌合することにより支持される
身体保持部と、縦方向の目盛シートが取り付けられると
共に横方向の目盛付き平行移動定規を備えた板状体を有
し、当該板状体の下辺部近傍に設けられる第1係合部を
肘掛けの上面に設けられる第2係合部に係合すると共
に、一方の端部が支持本体に回動可能に軸支される支持
棒の他方の端部に設けられる第3係合部を前記板状体の
裏面に設けられる第4係合部に係合することにより支持
される卓板とを有することを特徴とする卓板、座板およ
び背凭れ板の位置調整機構付き椅子である。
【0009】請求項2に記載の発明の構成は、上記請求
項1記載の卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構付
き椅子において、前記座板および背凭れ板は蝶番により
連結され、前記身体保持部は、前記背凭れ板の裏面に設
けられる係合凹溝に前記支持軸が嵌合された状態で当該
係合凹溝の開口部を塞ぐように取り付けられる保持板を
備えていることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明の構成は、上記請求
項1又は2記載の卓板、座板および背凭れ板の位置調整
機構付き椅子において、前記板状体の四隅にそれぞれ溝
滑車を配設して当該溝滑車に無端状のワイヤをクロス状
に張架すると共に、板状体の左右両側にて当該ワイヤと
前記平行移動定規の左右両端とが接続され、前記第1係
合部および第2係合部と、前記第3係合部および第4係
合部とは、接触させることにより一時的に接合されるよ
うに、それぞれのいずれか一方が表面にフック状の突起
が形成されたフック状接合布で、他方が表面にパイル状
の突起が形成されたパイル状接合布であることを特徴と
する。
【0011】
【作用】このように構成した本発明にあっては、請求項
毎に次のように作用する。請求項1の発明にあっては、
椅子を組み立てる場合には、先ず、側面部を左右に一対
平行に配置し、その間に支持板を介装してから、これら
を連結して支持本体を構成する。次いで、支持本体の両
側面部間の所定の挿入孔に、2つの支持軸を横方向に取
り付ける。次に、回動可能に連結され折り畳んだ状態で
保管される座板および背凭れ板を拡げて身体保持部を準
備し、座板および背凭れ板のそれぞれの裏面にそれぞれ
形成された係合凹溝のうちの所定の凹溝に、前記2つの
支持軸がそれぞれ係合するようにして支持本体上に取り
付ける。
【0012】最後に、卓板の板状体の下辺部の左右両側
に取り付けられる第1係合部を、肘掛けの上面に貼着さ
れる第2係合部に係合すると共に、支持本体に回動可能
に軸支される支持棒の端部に設けられる第3係合部を、
板状体の裏面に設けられる第4係合部に係合することに
より、卓板の支持本体への取り付けを行う。
【0013】こうして組立が簡単にできると共に、分解
すれば身体保持部を折り畳んで小さくすることができ、
運搬や移動、収納にきわめて便利となる。
【0014】一方、この椅子を使用する場合にあって
は、支持軸を配設する挿入孔の位置を適宜選択して変更
することにより、座板の高さ等を調整する。また、背凭
れ板を支持軸に係合支持させた状態で、座板の先端部を
持って身体保持部の自重を利用しながら移動させ、座板
および背凭れ板の高低および角度を連動して変更するこ
とができる。さらに、肘掛けの上面への卓板の取付位置
および角度の設定を、適宜任意に行うことができる。な
お、卓板を支持本体から取り外して使用してもよい。
【0015】また、支持脚の下端に取り付けられる接地
板は、下方に向けて凸曲面を有する円弧形状を呈してお
り、椅子は、前後方向に適度の揺れを生じさせるロッキ
ング機能を有することとなる。
【0016】請求項2の発明にあっては、座板および背
凭れ板が蝶番により簡易確実に隣接する辺の回りで回動
可能となると共に、身体保持部を折り畳んで小さくする
ことができ、運搬や移動、収納に便利となる。また、背
凭れ板の係合凹溝に支持軸が嵌合された状態で係合凹溝
の開口部を塞ぐように保持板を取り付けることにより、
支持軸の係合凹溝からの飛び出しが防止される。
【0017】請求項3の発明にあっては、簡単かつきわ
めて軽量な構成により平行移動定規を平行移動させるこ
とができる。また、卓板の板状体の下辺部の左右両側に
取り付けられるフック状接合布を、肘掛けの上面に貼着
されるパイル状接合布の所定の位置に押し当てて接触さ
せ接合すると共に、支持本体に回動可能に軸支される支
持棒の端部に取り付けられるフック状接合布を、板状体
の裏面に貼着されるパイル状接合布の所定の位置に押し
当てて接触させ接合することにより、卓板の支持本体へ
の取り付けが行われ、卓板の取り付け取外し作業が非常
に簡単で楽になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る卓板、座板およ
び背凭れ板の位置調整機構付き椅子を示す概略斜視図、
図2は、図1に示される椅子の要部を示す側面図であ
る。
【0019】図1および図2に示したように、本実施例
の椅子は、座板1および背凭れ板2が隣接する辺の回り
で回動可能に連結されて成る身体保持部3と、卓板4
と、これらが取り付けられる支持本体5とを有してい
る。この支持本体5は、左右に一対配置される側面部
6,6とその間に介装される支持板7とがねじ部材18
により連結されて構成されており、椅子に付加される荷
重等を支える構造体をなしている。なお、便宜上、図1
において奥側を右方、手前側を左方、卓板4の設置され
る方を前方、背凭れ板2の設置される方を後方として説
明を行う。
【0020】図3は、図1に示される支持本体および支
持軸を示す斜視図、図4は、図3のP方向から見た要部
を示す図、図5は、図4に示される支持板の取り付け部
の拡大断面図、図6は、図4に示される支持軸の取り付
け部の拡大断面図である。
【0021】図3に示したように、側面部6は、略鉛直
方向に離間して配置される2つの支持脚8,9と、これ
らの支持脚8,9のそれぞれの上端に略水平方向に伸延
して取り付けられる肘掛け10と、支持脚8,9のそれ
ぞれの下端に取り付けられる接地板11とを有してお
り、これらの部材から構成される枠の内側には側板14
(図の理解を容易にするため二点鎖線で示す)が取り付
けられている。接地板11は、下方に向けて曲率半径の
比較的大きい凸曲面を有する円弧形状を呈しており、こ
れにより本実施例の椅子は、前後方向に適度の揺れを生
じさせるロッキング機能を備えている。
【0022】支持板7は、板部材15,16を蝶番1
7,17にて連結して構成されており、図4および図5
に示したように、ボルト18a、ナット18b、ワッシ
ャ18cから構成されるねじ部材18により、支持脚
8,9の下部および接地板11の中央部に締結される。
したがって、分解、組立、収納等を簡単に行うことがで
きる。板部材15,16は、ほぼ同一形状の下方に開口
した矩形箱を呈しており、図5に示すように、ボルト1
8aの頭部を矩形箱内部に位置させて、ねじ締めするこ
とができる。なお、支持板7は、板部材15,16を矩
形箱形状に限定することなく、一様な板厚のものを使用
してもよく、また、略水平に配置される一枚の板部材で
構成することも可能である。
【0023】支持本体5の両側面部6,6間には、横方
向に伸延する2つの支持軸12,13が配設されてお
り、この支持軸12,13は、支持本体5の剛性を高め
る役目を果たすと共に、後述するように、身体保持部3
の支持および位置決めに使用される。支持軸12,13
は、図6に示したように、パイプ21とその内部に嵌挿
される長尺ボルト22とからなり、ナット23により支
持脚8,9の側方からパイプ21を挟持するように締め
付けられ固定される。
【0024】図7は、図1に示される身体保持部の座板
と背凭れ板とを平面に開いた状態を示す側面図である。
身体保持部3の座板1および背凭れ板2は、蝶番33に
より連結されており、これにより座板1および背凭れ板
2の平面のなす角度を任意に変えることが可能となって
いる。また、座板1および背凭れ板2のそれぞれの裏面
に係合ブロック31,32がそれぞれ固設されており、
これらの係合ブロック31,32には、図示のように、
係合凹溝31a,32aが長手方向に複数形成される。
そして、当該係合凹溝31a,32aに前記支持軸1
2,13が軸直角方向から嵌合することにより身体保持
部3が支持されるように構成されている。
【0025】このように、2つの支持軸12,13によ
る支持機構を採用することにより、座板1および背凭れ
板2の高低および角度を連動して変更することができ
る。例えば背凭れ板2を支持軸12に係合支持させた状
態で、図2の矢印Aで示す方向に、座板1の先端部を持
って片手の操作にても移動させて調整することが可能で
ある。また、本実施例では、支持軸12,13を支持本
体5の両側面部6,6間に配設するための挿入孔8a,
9aが支持脚8,9にそれぞれ複数設けられており、支
持軸12,13を配設する位置を適宜変更することによ
り、座板1の高さ等を調整することができる。さらに、
挿入孔8a,9aの開設個数を多くすれば、一層多様な
形態の椅子として使用する範囲が拡大することになる。
【0026】前記係合ブロック31,32は、座板1お
よび背凭れ板2の中央、右側、左側の3箇所にそれぞれ
設置されるが、中央にのみ設けてもよく、また、必要強
度に応じて増やすことも可能である。
【0027】ここで、背凭れ板2は立った状態で支持さ
れる場合が多いので、背凭れ板2に固設される係合ブロ
ック32の係合凹溝32aは、図示のように、その開口
方向が若干座板1の方向に斜めになるように形成するの
が好ましい。
【0028】また、図7に示したように、身体保持部3
には、背凭れ板2の裏面の係合凹溝32aに支持軸12
が嵌合された状態で係合凹溝32aの開口部を塞ぐよう
に取り付けられる保持板34が備えられている。この保
持板34には、ダルマ形状を呈する抜き孔34aが2つ
開設されており、抜き孔34aの円形部分に係合ブロッ
ク32に立設された止め金35の頭部を挿通させた後に
当該保持板34をスライドさせることにより、簡単な一
動作で支持軸12の係合凹溝32aからの飛び出しを防
止することができるようになっている。一方、座板1の
先端部には、当該座板1の横幅よりも長い当て板36が
取り付けられており、座板1が支持軸13から脱落する
のを防止している(図1参照)。
【0029】図8は、図1に示される卓板周辺の拡大斜
視図、図9は、卓板の平面図、図10は、卓板を水平に
して肘掛け上に設置する様子を示す(A)側面図および
(B)平面図、図11は、フック状接合布を蝶番に取り
付けた状態の斜視図、図12は、フック状接合布を取り
付けた支持棒を示す(A)正面図および(B)側面図で
ある。
【0030】卓板4は、図8に示したように、板状体4
1を有しており、この板状体41は、縦方向の目盛シー
ト42が取り付けられると共に、横方向の目盛付き平行
移動定規43を備えたものである。図9に示したよう
に、板状体41の四隅には、それぞれ溝滑車44が回転
自在に配設され、当該溝滑車44に無端状のワイヤ45
がクロス状に張架される。そして、板状体41の左右両
側にて当該ワイヤ45と前記目盛付き平行移動定規43
の左右両端とが接続され、これにより、簡単かつきわめ
て軽量な構成で、平行移動定規43を平行移動させるこ
とができると共に、卓板4の支持本体5への取り付け取
外しも容易となる。
【0031】図9および図10に示したように、板状体
41の下辺部の左右両側には、第1係合部としての表面
にフック状の突起が形成されたフック状接合布46が蝶
番47を介して取り付けられる。このフック状接合布4
6と蝶番47の一方の取付面との固定は、図10および
図11に示したように、例えばリベット等の止め具48
によりなされ、蝶番47の一方の取付面は、板状体41
の下辺部に図示しないねじ部材により固定される。一
方、図8および図10に示したように、肘掛け10の上
面には、第2係合部としての表面にパイル状の突起が形
成されたパイル状接合布49が前後方向に長く伸延して
貼着される。したがって、フック状接合布46をパイル
状接合布49の適当な位置に上方から押し当てて接触さ
せ一時的に接合することにより、卓板4の下辺部の位置
決めを非常に簡単に行うことができるようになってい
る。
【0032】また、図8に示したように、卓板4の裏面
を支持するための支持棒51が設けられており、その一
方の端部51a,51aは支持本体4の支持脚8に設け
られた図示しない穴部に挿入されて回動可能に軸支さ
れ、図12に示したように、他方の端部51bには第3
係合部としてのフック状接合布50が取り付けられる。
一方、前記板状体41の裏面には、第4係合部としての
パイル状接合布52が縦方向に長く伸延して貼着されて
いる。したがって、フック状接合布50をパイル状接合
布52の適当な位置に上方から押し当てることにより、
図2の矢印Bで示す方向に、卓板4の裏面を支持する支
持棒51のセット角度を変えて卓板4の傾斜角度の設定
を非常に簡単に行うことができるようになっている。な
お、フック状接合布とパイル状接合布との取付位置を逆
にしてもよいことは勿論である。
【0033】また、卓板4および支持棒51は取り外す
ことが可能で、卓板4を座板1の下方の支持板7の上に
収納し、また、支持棒51を支持本体5の側面に収め
て、常に椅子に付帯しておくことができる。
【0034】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構付き椅子
を組み立てる場合には、先ず、蝶番17,17にて連結
され折り畳んだ状態で保管される板部材15,16を拡
げて支持板7を準備する。そして、側面部6,6を左右
に一対平行に配置し、その間に支持板7を介装して、ね
じ部材18によりこれらを連結して支持本体5を構成す
る。次いで、支持本体5の両側面部6,6間の所定の挿
入孔8a,9aに支持軸12,13を横方向に取り付け
る。
【0035】次に、蝶番33により連結され折り畳んだ
状態で保管される座板1および背凭れ板2を拡げて身体
保持部3を準備し、座板1および背凭れ板2のそれぞれ
の裏面に固設される係合ブロック31,32にそれぞれ
形成された係合凹溝31a,32aのうちの所定の凹溝
に、前記支持軸12,13がそれぞれ係合するようにし
て支持本体5上に取り付ける。そして、背凭れ板2の係
合凹溝32aに支持軸12が嵌合された状態で係合凹溝
32aの開口部を塞ぐようにして保持板34を取り付け
る。これにより、支持軸12の係合凹溝32aからの飛
び出しを防止することができる。
【0036】最後に、卓板4の板状体41の下辺部の左
右両側に取り付けられるフック状接合布46を、肘掛け
10の上面に貼着されるパイル状接合布49の所定の位
置に押し当てて接触させ接合すると共に、支持本体4の
支持脚8に回動可能に軸支される支持棒51の端部51
bに取り付けられるフック状接合布50を、板状体41
の裏面に貼着されるパイル状接合布52の所定の位置に
押し当てて接触させ接合することにより、卓板4の支持
本体5への取り付けを行う。
【0037】こうして組立が簡単にできると共に、分解
すれば身体保持部3や支持板7を折り畳んで小さくする
ことができ、運搬や移動、収納にきわめて便利である。
【0038】このように、本実施例の卓板、座板および
背凭れ板の位置調整機構付き椅子を使用すれば、支持軸
12,13を配設する挿入孔8a,9aの位置を適宜選
択して変更することにより、座板1の高さ等を調整する
ことができる。
【0039】また、背凭れ板2を支持軸12に係合支持
させた状態で、座板1の先端部を持って身体保持部3の
自重を利用しながら片手の操作にても移動させることが
可能であり、座板1および背凭れ板2の高低および角度
を連動して簡単に変更することができる。
【0040】さらに、肘掛け10の上面への卓板4の取
付位置および角度の設定を、適宜任意に行うことがで
き、支持本体5からの取り外しも可能である。したがっ
て、椅子と別に卓板4を製図板、作業台板として単独に
使用することもできる。しかも卓板4の板状体41に
は、縦方向の目盛シート42が取り付けられると共に、
横方向の目盛付き平行移動定規43が備えられているの
で、設計、製図、特に構想設計を行うのに適している。
また、卓板4を傾斜して使用する際には、平行移動定規
43により用紙の卓板4上面からの滑り落ちを防止して
文鎮の代用とすることができるほか、読書の際に本を受
けるのに使用することもできる。
【0041】また、支持脚8,9のそれぞれの下端に取
り付けられる接地板11は、下方に向けて凸曲面を有す
る円弧形状を呈しており、これにより椅子は、前後方向
に適度の揺れを生じさせるロッキング機能を備えている
ので、椅子にすわる者に揺動の快感を与えると共に、自
由体による開放感を味わうことを可能ならしめ、疲れ防
止にもなる。
【0042】したがって、本実施例の椅子によれば、事
務、設計、会議、読書、憩、食事、介護、仮眠等に利用
可能でより豊かな生活が望め、製作、組立、分解、輸送
が容易でコストも安く、しかもきわめて効用の大きいロ
ッキング機能を持つ卓板、座板および背凭れ板の位置調
整機構付き椅子を提供することができる。
【0043】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではなく、したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。たとえば、上述した実施例では、フック状接合布と
パイル状接合布とを接触させて接合したり、これらをは
がして分離したりすることにより、卓板4の取り付け取
外しを行うようにしたが、例えば、卓板4の板状体41
の裏面には、係合凹溝が形成された前記係合ブロック3
1,32のようなものを固設するように構成することも
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、支持軸を配設する挿入孔の位置を適宜選択し
て変更することにより、座板の高さ等を調整することが
できる。
【0045】また、背凭れ板を支持軸に係合支持させた
状態で、座板の先端部を持って身体保持部の自重を利用
しながら片手の操作にても移動させることが可能であ
り、座板および背凭れ板の高低および角度を連動して簡
単に変更することができる。
【0046】さらに、肘掛けの上面への卓板の取付位置
および角度の設定を、適宜任意に行うことができ、支持
本体からの取り外しも可能である。したがって、椅子と
別に卓板を製図板、作業台板として単独に使用すること
もできる。しかも卓板の板状体には、縦方向の目盛シー
トが取り付けられると共に、横方向の目盛付き平行移動
定規が備えられているので、設計、製図、特に構想設計
を行うのに適している。また、卓板を傾斜して使用する
際には、平行移動定規により用紙の卓板上面からの滑り
落ちを防止して文鎮の代用とすることができるほか、読
書の際に本を受けるのに使用することもできる。
【0047】また、支持脚の下端に取り付けられる接地
板は、下方に向けて凸曲面を有する円弧形状を呈してお
り、これにより椅子は、前後方向に適度の揺れを生じさ
せるロッキング機能を備えているので、椅子にすわる者
に揺動の快感を与えると共に、自由体による開放感を味
わうことを可能ならしめ、疲れ防止にもなる。
【0048】したがって、事務、設計、会議、読書、
憩、食事、介護、仮眠等に利用可能でより豊かな生活が
望め、製作、組立、分解、輸送が容易でコストも安く、
しかもきわめて効用の大きいロッキング機能を持つ卓
板、座板および背凭れ板の位置調整機構付き椅子を提供
することができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、座板およ
び背凭れ板を蝶番により簡易確実に隣接する辺の回りで
回動可能に構成することが可能であると共に、身体保持
部を折り畳んで小さくすることができ、運搬や移動、収
納にきわめて便利となる。また、背凭れ板の係合凹溝に
支持軸が嵌合された状態で係合凹溝の開口部を塞ぐよう
に保持板を取り付けることにより、支持軸の係合凹溝か
らの飛び出しを防止することができる。
【0050】請求項3に記載の発明よれば、簡単かつき
わめて軽量な構成により平行移動定規を平行移動させる
ことができると共に、卓板の取り付け取外し作業も非常
に簡単で楽に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る卓板、座板および背
凭れ板の位置調整機構付き椅子を示す概略斜視図であ
る。
【図2】 図1に示される椅子の要部を示す側面図であ
る。
【図3】 図1に示される支持本体および支持軸を示す
斜視図である。
【図4】 図3のP方向から見た要部を示す図である。
【図5】 図4に示される支持板の取り付け部の拡大断
面図である。
【図6】 図4に示される支持軸の取り付け部の拡大断
面図である。
【図7】 図1に示される身体保持部の座板と背凭れ板
とを平面に開いた状態を示す側面図である。
【図8】 図1に示される卓板周辺の拡大斜視図であ
る。
【図9】 卓板の平面図である。
【図10】 (A)は卓板を水平にして肘掛け上に設置
する様子を示す側面図、(B)は同じく平面図である。
【図11】 フック状接合布を蝶番に取り付けた状態の
斜視図である。
【図12】 (A)はフック状接合布を取り付けた支持
棒を示す正面図、(B)は同じく側面図である。
【符号の説明】
1…座板、 2…背凭れ板、3…身体保
持部、 4…卓板、5…支持本体、
6…側面部、7…支持板、 8,9…支
持脚、10…肘掛け、 11…接地板、1
2,13…支持軸、 14…側板、15,16…板
部材、17,33,47…蝶番、18…ねじ部材、
21…パイプ、22…長尺ボルト、 23
…ナット、31,32…係合ブロック、31a,32a
…係合凹溝、34…保持板、 34a…抜き
孔、35…止め金、 36…当て板、41…
板状体、 42…目盛シート、43…平行移
動定規、 44…溝滑車、45…ワイヤ、46…フ
ック状接合布(第1係合部)、48…止め具、49…パ
イル状接合布(第2係合部)、50…フック状接合布
(第3係合部)、51…支持棒、 51a,
51b…端部、52…パイル状接合布(第4係合部)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座板(1) と背凭れ板(2) と支持脚(8,9)
    と肘掛け(10)と卓板(4) とを有する椅子において、 略鉛直方向に離間して配置される2つの支持脚(8,9) の
    それぞれの上端に略水平方向に伸延して肘掛け(10)を取
    り付けると共に当該2つの支持脚(8,9) のそれぞれの下
    端に下方に向けて凸曲面を有する接地板(11)を取り付け
    た側面部(6,6)を形成し、当該側面部(6,6) が平行とな
    るように左右一対配置されると共にその間に支持板(7)
    が介装され、これらを連結してなる支持本体(5) と、 支持本体(5) の前方部および後方部のそれぞれにおける
    両側面部(6,6) の対応する位置に、少なくとも2対以上
    の挿入孔(8a,9a) がそれぞれ開設され、これらのうちの
    所定の挿入孔(8a,9a) に配設される横方向に伸延する2
    つの支持軸(12,13) と、 座板(1) および背凭れ板(2) が隣接する辺の回りで回動
    可能に連結されて成り、それらの裏面にそれぞれ少なく
    とも2つ以上の係合凹溝(31a,32a) が長手方向に連設さ
    れ、これらのうちの所定の係合凹溝(31a,32a) に前記支
    持軸(12,13) が軸直角方向から嵌合することにより支持
    される身体保持部(3) と、 縦方向の目盛シート(42)が取り付けられると共に横方向
    の目盛付き平行移動定規(43)を備えた板状体(41)を有
    し、当該板状体(41)の下辺部近傍に設けられる第1係合
    部(46)を肘掛け(10)の上面に設けられる第2係合部(49)
    に係合すると共に、一方の端部(51a) が支持本体(5) に
    回動可能に軸支される支持棒(51)の他方の端(51b) 部に
    設けられる第3係合部(50)を前記板状体(41)の裏面に設
    けられる第4係合部(52)に係合することにより支持され
    る卓板(4) とを有することを特徴とする卓板、座板およ
    び背凭れ板の位置調整機構付き椅子。
  2. 【請求項2】 前記座板(1) および背凭れ板(2) は蝶番
    (33)により連結され、前記身体保持部(3) は、前記背凭
    れ板(2) の裏面に設けられる係合凹溝(32a)に前記支持
    軸(12)が嵌合された状態で当該係合凹溝(32a) の開口部
    を塞ぐように取り付けられる保持板(34)を備えてなる請
    求項1に記載の卓板、座板および背凭れ板の位置調整機
    構付き椅子。
  3. 【請求項3】 前記板状体(41)の四隅にそれぞれ溝滑車
    (44)を配設して当該溝滑車(44)に無端状のワイヤ(45)を
    クロス状に張架すると共に、板状体(41)の左右両側にて
    当該ワイヤ(45)と前記平行移動定規(43)の左右両端とが
    接続され、 前記第1係合部(46)および第2係合部(49)と、前記第3
    係合部(50)および第4係合部(52)とは、接触させること
    により一時的に接合されるように、それぞれのいずれか
    一方が表面にフック状の突起が形成されたフック状接合
    布(46,50) で、他方が表面にパイル状の突起が形成され
    たパイル状接合布(49,52) である請求項1又は2に記載
    の卓板、座板および背凭れ板の位置調整機構付き椅子。
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