JPH093694A - めっき槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電気めっきにおけるめっき工事の際めっき液中
に浮遊する金属物が、被めっき物に付着するのを防ぐこ
とを目的とする。 【構成】めっき槽底部に磁石を設けることでめっき液中
に浮遊した金属物を槽底部に付着させ表面が平滑で良好
なめっきが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気めっきにおけるめっ
き槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のめっき槽は、プラスチック槽（Ｐ
ＶＣ，ＰＰ，ＦＲＶ，ＦＲＰ）または鉄に内張りをし耐
熱及び耐薬品性を得ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
めっき槽では、めっき工事の際、めっき液中に混入した
前処理等から持込まれた不純物のうち金属のように重い
ものは通常のろ過では除去できず沈澱し、これがめっき
工事の際攪拌され浮遊し、被めっき物に付着するという
欠点がある。

【０００４】本発明の目的は、上述の欠点を除去し、沈
澱した金属等の破片がめっき作業時の攪拌おいても浮遊
しないめっき槽を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、めっき槽の底部に磁石を設けている。

【０００６】

【作用】本発明では、金属片等は底部の磁石に吸着する
のでめっき時の攪拌においても、これらの金属片が浮遊
することはない。

【０００７】

【実施例】次に図面を参照して本発明の一実施例を詳細
に説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例を示す断面図であ
る。図において、本発明のめっき槽１は、一例として、
プラスチックから構成され、底部は、磁石３が設けられ
るよう２重に形勢されている。この磁石は永久磁石でよ
く、また電磁石でも可能である。電磁石の場合には、電
流供給用の引出し線などを設ける必要があるので、永久
磁石が便利である。このような構成においては、めっき
液２に浮遊した金属物をめっき槽１の磁石で底部に付着
させることができるので、攪拌による浮遊を防止でき
る。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のめっき槽
を使用することにより、電気めっき工事の際攪拌され浮
遊した金属物を槽底部の磁石に付着させることにより、
めっき面が平滑で良好なめっきを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１ めっき槽 ２ めっき液 ３ 磁石

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 めっき槽において、めっき槽底部に磁石
   を設けた事を特徴とするめっき槽。
2. 【請求項２】 めっき液が入れられるめっき槽本体と、
   この本体の底部に前記本体と一体化し設けられた磁石収
   容部と、前記磁石収部に設けられた磁石とから構成され
   ためっき槽。
3. 【請求項３】 前記磁石が永久磁石であり、前記めっき
   槽がプラスチックで構成された請求項２記載のめっき
   槽。