JPH0935559A - ガス絶縁ブッシング - Google Patents

ガス絶縁ブッシング

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JPH0935559A
JPH0935559A JP18240495A JP18240495A JPH0935559A JP H0935559 A JPH0935559 A JP H0935559A JP 18240495 A JP18240495 A JP 18240495A JP 18240495 A JP18240495 A JP 18240495A JP H0935559 A JPH0935559 A JP H0935559A
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JP
Japan
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cover
tubular body
gas
insulating
cap portion
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JP18240495A
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Inventor
Kenji Akimoto
健二 秋元
Kazue Sugiura
多恵 杉浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、且つ製品の信頼性が高いガス
絶縁ブッシングを提供する。 【解決手段】 ガラス繊維プラスチックによる筒体6
を、その肉厚が下方になるに従って厚くなるように形成
する。筒体1の外周部にプラスチック製のカバー2を固
着し一体化した碍管10を構成する。カバー2の周囲に
複数の笠部2aを形成する。碍管10の上下部を上部蓋
3及び下部蓋4により気密性を保持する。碍管10の中
心に中心導体5を同軸に配設し、上部蓋3に機械的及び
電気的に接続する。碍管10の内部空間に絶縁ガス10
aを封入する。碍管10の上部及び内部に上部シールド
11、下部シールド12a,12bを設ける。碍管10
の上部にクーリングケース13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器からの導
体の引き出し部に用いられるブッシングに係り、特に、
碍管の内部にガス絶縁物を充填したガス絶縁ブッシング
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の都市近郊の用地取得の困難性、環
境調和に対する意識の高まりなどから、変電所等に配置
される電気機器の小形化が要請されている。このような
要請に適応するものとして、ガス絶縁電気機器が開発さ
れている。ガス絶縁電気機器は、絶縁及び消弧能力の優
れたSF6 ガスを使用することによって、その寸法を従
来機器に比較して大幅に減少させることが可能であり、
所要スペースの縮小化を図ることができる。また、かか
る小形化の要請に伴い、ガス絶縁電気機器からの導体の
引き出しのために設けられるガス絶縁ブッシングも、据
付面積の縮小化及び軽量化が必要となり、コンパクトで
取り扱いの容易なものが要請されてきている。
【0003】このようなガス絶縁ブッシングの碍管材料
として、旧来から用いられてきたものは磁器である。し
かし、近年では軽量化、低コスト、製造の容易化等の観
点から、磁器材料の代わりにガラス繊維を基材とした強
化プラスチックが用いられている。すなわち、かかる強
化プラスチックによって筒体を形成し、この筒体の外周
部にプラスチック製のカバーを固着して一体化させるこ
とにより碍管が構成されている。そして、このカバーの
周囲は成形され、笠の形状が施されている。
【0004】以上のようにガラス繊維強化プラスチック
を碍管材料として使用した従来のガス絶縁ブッシングの
一例を、図面に従って以下に説明する。すなわち、図
9、図10に示すように、筒体1はガラス繊維の強化プ
ラスチックによって形成され、内部に充填される絶縁ガ
スの圧力及び外部からの外力に耐える強度を有してい
る。この筒体1の外周部に、プラスチック製のカバー2
を固着し一体化することにより碍管10が構成されてい
る。カバー2の周囲には、漏れ距離確保及び水切りを目
的とした複数の笠部2aが形成されている。
【0005】碍管10の上下部には、シールパッキン等
を介して気密性が保持される上部蓋3及び下部蓋4が設
けられている。碍管10の中心位置には導体5が同軸に
配設され、この導体5は上部蓋3に機械的及び電気的に
接続されている。そして、碍管10の内部空間にはSF
6 等の絶縁ガス10aが封入され、充電部の絶縁が保た
れている。また、碍管10の上部及び下部には、それぞ
れ上部シールド11、下部シールド12a、12bが設
けられ、高電圧荷電中の気中及び内部の電界緩和を図る
構成となっている。さらに、通電電流の大きい場合に
は、通電中に発生する熱を放熱するために、碍管10の
上部に、アルミニウム等の金属製のクーリングケース1
3が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の電気
機器に対する縮小化及び軽量化の要請は非常に高く、こ
れに加えて耐震性能の向上、コストダウンに対する要求
も高い。さらに、550kV−8000A等の責務への
耐性も求められている。これらの要求を満たすガス絶縁
ブッシングとしては、軽量で機械的強度が強く、且つ振
動に対する減衰特性が良好で、高電圧、大電流への耐性
が十分あり、防爆性能の良いものが必要となる。
【0007】しかしながら、筒体1がガラス繊維の強化
プラスチックで形成されている従来例では、強度の点と
電界緩和の点に問題があり、上記のような要求を十分に
充足させることができなかった。特に、クーリングケー
ス13は、アルミニウム等の金属で構成されているた
め、碍管10に比して重く、クーリングケース13を設
けた碍管10はその重心が高くなる。従って、地震時に
おける碍管10上部での応答倍率が大きくなり、耐震性
能に問題があった。
【0008】また、ガス絶縁ブッシングが降雪の多い地
方で使用される場合、カバー2に形成された複数の笠部
2aに雪が降り積もって閃絡を起こす可能性があり、十
分な絶縁性能が得られない場合がある。
【0009】そして、笠部2aと一体に成形しなければ
ならないカバー2の製造には、特別な技術が必要となる
ため製造が困難で、成形されたカバー2は、様々な要因
を点検しなければならないために歩溜まりが悪かった。
特に、笠部2aを複雑な形状で設計した場合には、プラ
スチックの成形時に発生する不良率が磁器性の碍管10
よりも高くなり、製造の困難性及びコスト高という点で
不利であった。
【0010】さらに、カバー2は筒体1との組み合わせ
において必要な公差、接着方法に様々な配慮が必要であ
り、製造日数がかかるという問題があった。
【0011】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その主たる目的
は、製造が容易で、且つ製品の信頼性が高いガス絶縁ブ
ッシングを提供することである。
【0012】上記の目的に加えて、本発明は以下に掲げ
る事項を目的とする。すなわち、第1の目的は、機械的
強度が強く、振動に対する減衰特性が良好で防爆性能の
良いガス絶縁ブッシングを提供することである。第2の
目的は、電界緩和能力の高いガス絶縁ブッシングを提供
することである。第3の目的は、クーリングケースの軽
量化により、耐震性能を向上させたガス絶縁ブッシング
を提供することである。
【0013】第4の目的は、積雪による閃絡を防止する
ことができるガス絶縁ブッシングを提供することであ
る。第5の目的は、カバーの製造が容易で、コストが削
減できるガス絶縁ブッシングを提供することである。第
6の目的は、カバーの形成過程における不良率が少な
く、品質が向上したガス絶縁ブッシングを提供すること
である。第7の目的は、筒体に対するカバーの装着が容
易で、製造日数を短縮できるガス絶縁ブッシングを提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、絶縁性の筒体と、周囲に
笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化するよ
うに固着されたカバーとによって構成される碍管を備
え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記碍管
内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにおい
て、前記筒体の肉厚が、上部から下部になるに従って厚
くなるように形成されていることを特徴とする。
【0015】以上のような構成を有する請求項1記載の
発明では、筒体の肉厚が、上部から下部になるに従って
厚くなっているので、筒体の強度が向上し、且つ下部の
電界が緩和され、耐震性、絶縁性能が向上する。また、
筒体の肉厚を調節するだけでよいので、製造は容易であ
る。
【0016】請求項2記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記カバーの上部及び下部が、導電性を持つ物質
を含むプラスチック材料によって構成されていることを
特徴とする。
【0017】以上のような構成を有する請求項2記載の
発明では、導電性のある物質を含んだ部分周辺の電界は
緩和されるので、カバーの上部及び下部の気中絶縁性が
良好になり、優れた防爆性能が得られる。また、形状等
は変えなくともカバーの上部及び下部の材質を変えるこ
とによって構成できるので、製造が容易である。
【0018】請求項3記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記筒体の上部に、前記絶縁媒体を冷却するクー
リングケースが設けられ、前記クーリングケースがガラ
ス繊維強化プラスチックにより形成されていることを特
徴とする。
【0019】以上のような構成を有する請求項3記載の
発明では、金属によってクーリングケースを構成してい
る従来のガス絶縁ブッシングよりも軽量化する。従っ
て、碍管を構成する筒体の重心が下がり、振動の軽減に
よって耐震性能が向上する。また、ガラス繊維強化プラ
スチックは金属よりも成形加工しやすいため、製造が容
易となる。
【0020】請求項4記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記カバーが、弾力性のあるプラスチック材料に
より形成され、前記カバーの笠部の肉厚が、先端部分か
ら根元部分になるに従って薄くなるにように形成されて
いることを特徴とする。
【0021】以上のような構成を有する請求項4記載の
発明では、カバーの笠部に雪が付着した時には雪の重量
で根元の薄い部分がしなって雪が滑り落ちやすくなる。
従って、積雪時、大量の雪が付着することによる閃絡を
防ぐことができる。また、カバーの肉厚を調節するだけ
でよいので、製造が容易である。
【0022】請求項5記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記笠部が複数設けられ、個々の笠部が上下に対
称に形成され、複数の笠部が前記筒体全体からみて上下
に対称に配設されていることを特徴とする。
【0023】以上のような構成を有する請求項5記載の
発明では、カバーが対称形を多く有しているので成形加
工がより一層容易となり、成形時のプラスチック材料の
組成のばらつきを押さえ、全体的に均一なものを形成す
ることができる。
【0024】請求項6記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記笠部が前記カバーに対して着脱可能に設けら
れていることを特徴とする。
【0025】以上のような構成を有する請求項6記載の
発明では、笠部がカバーに対して着脱可能に設けられて
いるので、笠部とカバーとを別個に製造することがで
き、それぞれの製造工程が単純で製造が容易となる。ま
た、ブッシングの汚損仕様、及び定格に応じて規格化さ
れた笠部を用意しておけば、劣化した笠部を交換するの
みで修理可能となる。
【0026】請求項7記載の発明は、絶縁性の筒体と、
周囲に笠部を有し前記筒体の外周部に前記筒体と一体化
するように固着されたカバーとによって構成される碍管
を備え、前記筒体内に同軸に通電導体が設けられ、前記
筒体内に絶縁媒体が封入されたガス絶縁ブッシングにお
いて、前記カバーは帯状に形成され、前記カバーは前記
筒体の周囲に笠部が形成されるように巻回されているこ
とを特徴とする。
【0027】以上のような構成を有する請求項7記載の
発明では、カバーの形状が単純であるために形状の均一
化が容易であり、筒体に対するカバーの装着が容易とな
るので、碍管の形成が容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明によるガス絶縁ブッシング
の実施の形態を、図面に従って以下に説明する。なお、
図9、図10に示した従来例と同一の部材又は同一機能
を有する部材は同一の符号を付して説明する。
【0029】(1)第1の実施の形態 請求項1記載の発明に対応する一つの実施の形態を第1
の実施の形態として図1に従って説明する。
【0030】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、ガラス繊維の強化プラスチック製の筒
体6は、その肉厚が下方になるに従って厚くなるように
形成されている。筒体6の外周部には複数の笠部2aを
有するプラスチック製のカバー2が、筒体6と一体化す
るように固着され、碍管10が構成されている。筒体6
の上部には、上部蓋3を介してクーリングケース13が
設けられ、その周囲には上部シールド11が設けられて
いる。さらに、筒体6の下部には、下部蓋4を介して電
気機器が接続され、その周囲には下部シールド12bが
設けられ、内部には内部シールド12aが設けられてい
る。
【0031】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、筒体6
の肉厚が下方になるに従って厚くなっているので、地震
時のようにブッシングに曲げ力が加わるような場合に
は、均一の肉厚で前記筒体6を構成している場合よりも
ブッシング根元部分の曲げ強度が強くなる。特に、上部
にクーリングケース13のような大きな重量部を備える
場合であっても、地震により加振された場合の振動減衰
特性が良好となる。
【0032】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、ブッシング根元部分の
曲げ強度が強く、振動減衰特性が良好となるので、防爆
性能及び耐震性能を向上させることができる。また、筒
体6の肉厚を調節することによって、本実施の形態を構
成できるので製造が容易であり、従来と比べても製造コ
ストアップがほとんどない。
【0033】(2)第2の実施の形態 請求項2記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
2の実施の形態として図2に従って説明する。なお、第
1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0034】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、笠部2aを有するプラスチック製のカ
バー2は、その上部の接続部2b及び下部の笠部2aが
導電性物質を含む材料で形成されている。そして、この
カバー2が筒体6と一体化するように固着され碍管10
が構成されている。
【0035】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、カバー
2の上部の接続部2bが、導電性物質を含む材料で形成
されているので、電界緩和用のシールド11と相俟って
碍管10上部の電界が緩和される。一方、下部の接地側
においても、笠部分2aが導電性材料を含む材料で構成
されているので、下部シールド12b及び内部シールド
12aと相俟って碍管10下部の電界が緩和される。
【0036】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、碍管10の上部及び下
部の電界が緩和されるので、気中及び内部の絶縁性能を
向上させることができる。また、形状の変更をしなくて
も、カバー2の上部及び下部の材質を変更するのみで本
実施の形態を構成できるので、製造が容易となる。
【0037】(3)第3の実施の形態 請求項3記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
3の実施の形態として、図3に従って説明する。なお、
第1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0038】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、クーリングケース13の主胴部は、延
長された筒体6の上部によって構成されている。そし
て、クーリングケース13は、ガラス繊維で強化したプ
ラスチックで形成されている。
【0039】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、クーリ
ングケース13が、ガラス繊維で強化されたプラスチッ
クによって形成されているので、アルミニウム等の金属
によって形成した場合よりも軽量にすることができる。
従って、碍管10の重心が低くなり、地震時において上
部での応答倍率が小さく、振動が少ない。
【0040】なお、クーリングケース13の主胴部分が
筒体6の延長部分であるため、クーリングケース13に
ついては強度的に荷重を負担することが少ない。このた
め、クーリングケース13をプラスチックによって形成
しても、強度的な問題はない。
【0041】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は、以下の通りである。すなわち、碍管10の重心が低
くなり、地震時において上部での応答倍率が小さく、振
動が少ないため、耐震性能が向上する。また、ガラス繊
維で強化されたプラスチックは成形加工が容易なため、
金属によって構成する従来例よりも製造が容易となる。
【0042】(4)第4の実施の形態 請求項4記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
4の実施の形態として図4に従って説明する。なお、第
1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0043】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、笠部2aを有するプラスチック製のカ
バー2が、弾力性のあるプラスチックで形成され、笠部
2aの肉厚は、先端部分から根元部分になるに従って薄
くなるように形成されている。そして、このカバー2は
筒体6と一体化するように固着され、碍管10が構成さ
れている。
【0044】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、カバー
2を、弾力性のあるプラスチックで構成し、笠部2aの
形状を上記のように形成したので、降雪時に笠部2aに
雪が降り積もったとしても、積雪がある量に達すると笠
部2aの根元部分がしなって積雪は自然落下する。従っ
て、雪の付着による閃絡を防止することができる。
【0045】なお、碍管10の振動に対する強度は筒体
1部分で負うので、笠部2aについては強度部材として
の役割を持たす必要がない。従って、カバー2が弾力性
のあるプラスチック材料で形成されていても強度的な問
題はない。
【0046】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、雪の付着による閃絡を
防止することができるので、寒冷地での使用に耐え得る
ガス絶縁ブッシングを提供することができる。また、笠
部2aの肉厚を調節することによって、本実施の形態を
構成することができるので製造が容易であり、従来と比
べて製造コストアップがほとんどない。
【0047】(5)第5の実施の形態 請求項5記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
5の実施の形態として図5に従って説明する。なお、第
1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0048】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、カバー2に設ける複数の笠部2aの個
々のの形状が、筒体1の軸方向(上下方向)に対称に形
成されている。そして、複数の笠部2aの配置は、筒体
1全体からみて上下方向に対称となるように構成されて
いる。
【0049】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、上記の
ように笠部2aを対称形に形成し、上下に対称に配設す
ることにより、カバー2の形状が単純化される。
【0050】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は、以下の通りである。すなわち、カバー2の形状が単
純化されるため成形加工がより一層容易となり、成形時
のプラスチック材料の組成のばらつきを押さえ、全体的
に均一なものを形成することができる。従って、形成時
の不良率が減少するとともに、製造効率が向上し、コス
ト削減にもつながる。
【0051】(6)第6の実施の形態 請求項6記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
6の実施の形態として、図6に従って説明する。なお、
第1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0052】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、カバー2の周囲に、環状の凹部が複数
形成されている。一方、内周面に凸部を有する笠部2a
が、プラスチック材料により形成されている。そして、
この笠部2aの凸部をカバー2の凹部にはめ込むことに
より、笠部2aがカバー2に装着されている。笠部2a
はカバー2に対して着脱可能な構成となっている。
【0053】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、笠部2
aがカバー2に対して着脱可能に設けられているので、
カバー2と笠部2aとを一体に形成する必要がない。従
って、カバー2及び笠部2aのそれぞれの製造工程が単
純となり、製造が容易となる。また、カバー2及び笠部
2aの形状を均一に製造することがより簡単になる。
【0054】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は、以下の通りである。すなわち、カバー2及び笠部2
aの製造が容易となり、形状を均一にしやすいので、形
成過程における不良率が少なくなり、ガス絶縁ブッシン
グの品質が向上する。
【0055】また、笠部2aが劣化した場合であって
も、同仕様の機種のブッシングに対しては、笠部2aの
みを交換することで対応できるため、納期、コスト面で
有利になる。
【0056】(7)第7の実施の形態 請求項7記載の発明に対応する一つの実施の形態を、第
7の実施の形態として、図7に従って説明する。なお、
第1の実施の形態と同様の部材は説明を省略する。
【0057】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、カバー2が帯状に形成されている。そ
して、このカバー2が筒体1に対して笠部が形成される
ようにらせん状に巻回されることにより、碍管10が構
成されている。
【0058】(作用)以上のような構成を有する本実施
例の作用は、以下の通りである。すなわち、カバー2は
帯状なので形状が単純となり、カバー2に対して笠部を
一体に形成する場合に比して形成が非常に容易となる。
また、笠部は、筒体1にカバー2を巻回することにより
構成できるので、碍管10の構成が容易となる。
【0059】(効果)以上のような本実施例の効果は、
以下の通りである。すなわち、カバー2の形成が容易で
形状を均一にしやすいので、形成過程における不良率が
少なくなり、ガス絶縁ブッシングの品質が向上する。ま
た、碍管10の形成が容易となるので、ガス絶縁ブッシ
ングの製造、組立が容易となり、製造日数が短期間で済
む。
【0060】(8)他の実施の形態 本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、各部
材の数量、材質等、例えば、笠部の数等は自由に増減可
能である。また、請求項2記載の発明に対応する他の実
施の形態として、接地側シールド12bを導電性プラス
チックで構成すれば、さらに絶縁性に優れたガス絶縁ブ
ッシングを提供することができる。
【0061】さらに、請求項3記載の発明に対応する他
の実施例として、図8に示すように、カバー2の表面
を、撥水性のある物質でコーティングしたコーティング
部2cを設けることにより、より一層雪が付着しにく
く、付着による閃絡の可能性の低いガス絶縁ブッシング
を提供することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、筒体の肉
厚を上部から下部になるに従って厚くなるように形成す
ること等によって、製造が容易で、且つ製品の信頼性が
高いガス絶縁ブッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態であるガス絶縁ブッ
シングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であるガス絶縁ブッシ
ングの全体の構成を示す側面断面図である。
【図9】従来のガス絶縁ブッシングの一例の全体の構成
を示す側面断面図である。
【図10】従来のガス絶縁ブッシングの一例の全体の構
成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…筒体 2…カバー 2a…笠部 2c…コーティング部 3…上部蓋 4…下部蓋 5…中心導体 10…碍管 10a…絶縁ガス 11…上部シールド 12a,12b…下部シールド 13…クーリングケース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記筒体の肉厚が、上部から下部になるに従って厚くな
    るように形成されていることを特徴とするガス絶縁ブッ
    シング。
  2. 【請求項2】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記カバーの上部及び下部が、導電性を持つ物質を含む
    プラスチック材料によって構成されていることを特徴と
    するガス絶縁ブッシング。
  3. 【請求項3】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記筒体の上部に、前記絶縁媒体を冷却するクーリング
    ケースが設けられ、 前記クーリングケースがガラス繊維強化プラスチックに
    より形成されていることを特徴とするガス絶縁ブッシン
    グ。
  4. 【請求項4】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記カバーが、弾力性のあるプラスチック材料により形
    成され、 前記カバーの笠部の肉厚が、先端部分から根元部分にな
    るに従って薄くなるように形成されていることを特徴と
    するガス絶縁ブッシング。
  5. 【請求項5】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記笠部が複数設けられ、 個々の笠部が上下に対称に形成され、 複数の笠部が前記筒体全体からみて上下に対称に配設さ
    れていることを特徴とするガス絶縁ブッシング。
  6. 【請求項6】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記笠部が前記カバーに対して着脱可能に設けられてい
    ることを特徴とするガス絶縁ブッシング。
  7. 【請求項7】 絶縁性の筒体と、周囲に笠部を有し前記
    筒体の外周部に前記筒体と一体化するように固着された
    カバーとによって構成される碍管を備え、前記筒体内に
    同軸に通電導体が設けられ、前記筒体内に絶縁媒体が封
    入されたガス絶縁ブッシングにおいて、 前記カバーは帯状に形成され、 前記カバーは前記筒体の周囲に、前記笠部が形成される
    ように巻回されていることを特徴とするガス絶縁ブッシ
    ング。
JP18240495A 1995-07-19 1995-07-19 ガス絶縁ブッシング Pending JPH0935559A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109154628A (zh) * 2016-04-04 2019-01-04 伊顿智能动力有限公司 集成电压传感器

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