JPH09325245A - 光通信用モジュール - Google Patents
光通信用モジュールInfo
- Publication number
- JPH09325245A JPH09325245A JP13844396A JP13844396A JPH09325245A JP H09325245 A JPH09325245 A JP H09325245A JP 13844396 A JP13844396 A JP 13844396A JP 13844396 A JP13844396 A JP 13844396A JP H09325245 A JPH09325245 A JP H09325245A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- optical signal
- light
- isolator element
- optical isolator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】光通信用モジュールの部品点数を減らして、各
部材の光軸合わせを容易にするとともに、モジュールを
小型化する。 【解決手段】光導入手段と光導出手段との間に、光信号
21を分割する機能を持った光アイソレータ要素3を備
えて光通信用モジュールを構成する。
部材の光軸合わせを容易にするとともに、モジュールを
小型化する。 【解決手段】光導入手段と光導出手段との間に、光信号
21を分割する機能を持った光アイソレータ要素3を備
えて光通信用モジュールを構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用モジュー
ルに関する。
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発光素子等の光導入手段と、
光ファイバ等の光導出手段との間に、戻り光を遮断する
ための光アイソレータ要素と、光信号を分割するための
ビームスプリッタを備えた光通信用モジュールが用いら
れている。
光ファイバ等の光導出手段との間に、戻り光を遮断する
ための光アイソレータ要素と、光信号を分割するための
ビームスプリッタを備えた光通信用モジュールが用いら
れている。
【0003】具体的な光通信用モジュールの構造は、図
5に示すように、光導入手段であるレーザダイオード等
の発光素子11と、該発光素子から出射される光信号2
1を平行(コリメート)光にするためのレンズ12と、
光信号21を一方方向にしか通過しない光アイソレータ
要素13と、光信号21を一部は通過し、一部を反射し
て二つに分割するビームスプリッタ17と、該ビームス
プリッタ17を通過した光信号21を集束するレンズ1
4と、光導出手段である光ファイバ15とをこの順序で
配置して構成される。また、上記ビームスプリッタ17
で反射された光信号22の当たる位置には受光素子16
が備えられている。また、図示していないが、これらの
各部材は金属又は樹脂製のボディ内に配置されている。
5に示すように、光導入手段であるレーザダイオード等
の発光素子11と、該発光素子から出射される光信号2
1を平行(コリメート)光にするためのレンズ12と、
光信号21を一方方向にしか通過しない光アイソレータ
要素13と、光信号21を一部は通過し、一部を反射し
て二つに分割するビームスプリッタ17と、該ビームス
プリッタ17を通過した光信号21を集束するレンズ1
4と、光導出手段である光ファイバ15とをこの順序で
配置して構成される。また、上記ビームスプリッタ17
で反射された光信号22の当たる位置には受光素子16
が備えられている。また、図示していないが、これらの
各部材は金属又は樹脂製のボディ内に配置されている。
【0004】この光通信用モジュールでは、発光素子1
1から出射された光信号21を光ファイバ15より外部
へ導出することができる。その際、ビームスプリッタ1
7で分割した光信号22を受光素子16で受光すること
によって、正しく光信号21が送信されているかどうか
検知することができる。また、光アイソレータ要素13
を備えていることによって、光ファイバ15端面やその
他の部分で反射した戻り光が発光素子11に入射するこ
とを防止し、発光素子11をなすレーザダイオードの特
性を不安定にすることを防止できる。
1から出射された光信号21を光ファイバ15より外部
へ導出することができる。その際、ビームスプリッタ1
7で分割した光信号22を受光素子16で受光すること
によって、正しく光信号21が送信されているかどうか
検知することができる。また、光アイソレータ要素13
を備えていることによって、光ファイバ15端面やその
他の部分で反射した戻り光が発光素子11に入射するこ
とを防止し、発光素子11をなすレーザダイオードの特
性を不安定にすることを防止できる。
【0005】また、双方向用の光通信用モジュールの構
造は、図6に示すように、光導入手段である発光素子1
1と、該発光素子11からの光信号21を集束してテー
パ光とするレンズ12と、光アイソレータ要素13と、
ビームスプリッタ17と、光信号21の集束点に配置し
た光ファイバ15で構成される。また、この光ファイバ
15は光導出手段とともに光導入手段を兼ねており、光
ファイバ15から導入され、ビームスプリッタ17で反
射した光信号23の当たる位置に受光素子16を備えて
いる。
造は、図6に示すように、光導入手段である発光素子1
1と、該発光素子11からの光信号21を集束してテー
パ光とするレンズ12と、光アイソレータ要素13と、
ビームスプリッタ17と、光信号21の集束点に配置し
た光ファイバ15で構成される。また、この光ファイバ
15は光導出手段とともに光導入手段を兼ねており、光
ファイバ15から導入され、ビームスプリッタ17で反
射した光信号23の当たる位置に受光素子16を備えて
いる。
【0006】この光通信用モジュールは、発光素子11
からの光信号21を光ファイバ15によって外部に導出
するとともに、この光ファイバ15を通じて外部から導
入された光信号23は一部がビームスプリッタ17で反
射して受光素子16で受光することによって、双方向の
通信を行うことができる。
からの光信号21を光ファイバ15によって外部に導出
するとともに、この光ファイバ15を通じて外部から導
入された光信号23は一部がビームスプリッタ17で反
射して受光素子16で受光することによって、双方向の
通信を行うことができる。
【0007】この場合も、光アイソレータ要素13によ
って発光素子11へ光信号21、23が入射することを
防止し、またビームスプリッタ17で光信号23を分割
するようになっている。
って発光素子11へ光信号21、23が入射することを
防止し、またビームスプリッタ17で光信号23を分割
するようになっている。
【0008】なお、上記ビームスプリッタ17は、ガラ
ス等の透明体からなる板状体であり、光軸に対して斜め
に配置していることによって、反射光と通過光の2方向
に光信号21、23を分割することができる。
ス等の透明体からなる板状体であり、光軸に対して斜め
に配置していることによって、反射光と通過光の2方向
に光信号21、23を分割することができる。
【0009】また、上記光アイソレータ要素13は、詳
細構造の例を図7に示すように、偏光子13a、ファラ
デー回転子13b、偏光子13cを順番に並べ、ファラ
デー回転子13bの周囲に磁石13dを配置し、全体を
ケーシング13eに固定したものである。上記偏光子1
3aは光信号21をある一定方向の偏光成分のみ通過さ
せるものであり、ファラデー回転子13bは磁石13d
により生じる磁界によって、通過する偏光の向きを45
°回転させるものであり、偏光子13cはこの45°回
転した偏光を通過するように配置されている。即ち、偏
光子13aと偏光子13cは互いの偏光面の向きがちょ
うど45°回転した状態となるように配置されている。
細構造の例を図7に示すように、偏光子13a、ファラ
デー回転子13b、偏光子13cを順番に並べ、ファラ
デー回転子13bの周囲に磁石13dを配置し、全体を
ケーシング13eに固定したものである。上記偏光子1
3aは光信号21をある一定方向の偏光成分のみ通過さ
せるものであり、ファラデー回転子13bは磁石13d
により生じる磁界によって、通過する偏光の向きを45
°回転させるものであり、偏光子13cはこの45°回
転した偏光を通過するように配置されている。即ち、偏
光子13aと偏光子13cは互いの偏光面の向きがちょ
うど45°回転した状態となるように配置されている。
【0010】そのため、図面の実線矢印方向の光信号2
1は光アイソレータ要素13を通過することができる。
一方、逆の破線矢印方向に光信号21が入射した場合、
偏光子13cを通過した光信号21がファラデー回転子
13bで45°回転すると、偏光子13aの偏光面の向
きと直交することになり、この偏光子13aを通過でき
なくなる。
1は光アイソレータ要素13を通過することができる。
一方、逆の破線矢印方向に光信号21が入射した場合、
偏光子13cを通過した光信号21がファラデー回転子
13bで45°回転すると、偏光子13aの偏光面の向
きと直交することになり、この偏光子13aを通過でき
なくなる。
【0011】そのため、この光アイソレータ要素13
は、実線矢印方向の光信号21は通過するが、逆方向の
光信号21を遮断することができるのである。
は、実線矢印方向の光信号21は通過するが、逆方向の
光信号21を遮断することができるのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図5、
6に示したような光通信用モジュールの場合、ケーシン
グ内に光アイソレータ要素13とビームスプリッタ17
の二つの光学部品を配置しなければならないことから、
製造時に各部品間の光軸合わせに手間がかかり、またモ
ジュールを小型化することができなかった。
6に示したような光通信用モジュールの場合、ケーシン
グ内に光アイソレータ要素13とビームスプリッタ17
の二つの光学部品を配置しなければならないことから、
製造時に各部品間の光軸合わせに手間がかかり、またモ
ジュールを小型化することができなかった。
【0013】さらに、光アイソレータ要素13の入射側
端面で光信号21が反射して発光素子11に戻るという
問題もあり、これを防止するためには上記入射端面に反
射防止膜を形成する等の必要があった。
端面で光信号21が反射して発光素子11に戻るという
問題もあり、これを防止するためには上記入射端面に反
射防止膜を形成する等の必要があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、光導入
手段と光導出手段との間に、光信号を分割する機能を併
せ持った光アイソレータ要素を備えて光通信用モジュー
ルを備えたことを特徴とする。
手段と光導出手段との間に、光信号を分割する機能を併
せ持った光アイソレータ要素を備えて光通信用モジュー
ルを備えたことを特徴とする。
【0015】また、上記光アイソレータ要素は、偏光
子、回転子等の素子を積層一体化して構成するととも
に、光軸に対して斜めに配置したことを特徴とする。
子、回転子等の素子を積層一体化して構成するととも
に、光軸に対して斜めに配置したことを特徴とする。
【0016】なお、本発明における光導入手段とは、光
信号をモジュール内に出射する手段のことを言い、具体
的には光信号を発生する発光素子、又は外部から光信号
を導入する光ファイバ等を指す。また光導出手段とは、
上記光信号をそのまま又は電気信号に変換してモジュー
ルの外部に導出する手段のことを言い、具体的には上記
光信号を外部に導出する光ファイバ、又は受光素子等を
指す。
信号をモジュール内に出射する手段のことを言い、具体
的には光信号を発生する発光素子、又は外部から光信号
を導入する光ファイバ等を指す。また光導出手段とは、
上記光信号をそのまま又は電気信号に変換してモジュー
ルの外部に導出する手段のことを言い、具体的には上記
光信号を外部に導出する光ファイバ、又は受光素子等を
指す。
【0017】
【作用】本発明によれば、各光学素子を積層一体化して
光アイソレータ要素を構成し、これを斜めに配置するこ
とによって、光アイソレータ要素自体にビームスプリッ
タの機能を兼用することができる。
光アイソレータ要素を構成し、これを斜めに配置するこ
とによって、光アイソレータ要素自体にビームスプリッ
タの機能を兼用することができる。
【0018】そのため、ビームスプリッタを省略して部
品点数を減らすことができ、製造時の各部材の光軸合わ
せが容易となり、モジュールを小型化することができ
る。
品点数を減らすことができ、製造時の各部材の光軸合わ
せが容易となり、モジュールを小型化することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図によ
って説明する。
って説明する。
【0020】図1に示す光通信用モジュールは、光導入
手段であるレーザダイオード等の発光素子1と、該発光
素子1から出射される光信号21を平行(コリメート)
光にするレンズ2と、光信号21を反射光と通過光に分
割する機能を併せ持つ光アイソレータ要素3と、光信号
21を集束するレンズ4と、集束点に配置した光導出手
段としての光ファイバ5から構成される。また、光アイ
ソレータ要素3で反射する光信号22の当たる位置には
フォトダイオード等の受光素子6を備えている。なお、
図示していないが、各部品は全て樹脂又は金属製のボデ
ィ内に収納されている。
手段であるレーザダイオード等の発光素子1と、該発光
素子1から出射される光信号21を平行(コリメート)
光にするレンズ2と、光信号21を反射光と通過光に分
割する機能を併せ持つ光アイソレータ要素3と、光信号
21を集束するレンズ4と、集束点に配置した光導出手
段としての光ファイバ5から構成される。また、光アイ
ソレータ要素3で反射する光信号22の当たる位置には
フォトダイオード等の受光素子6を備えている。なお、
図示していないが、各部品は全て樹脂又は金属製のボデ
ィ内に収納されている。
【0021】上記光アイソレータ要素3は、2枚の偏光
子31、33の間にファラデー回転子32を挟み込んで
積層一体化した板状体であり、周囲に磁石34を配置し
たものである。各偏光子31、33は従来例と同様に、
互いの偏光面が45°ずれるように配置し、ファラデー
回転子32は磁石34によって生じる磁界の作用によっ
て偏光面を45°回転する作用を成すものである。その
ため、図面の矢印方向の光信号21は通過するが、逆方
向の光信号は遮断することができる。
子31、33の間にファラデー回転子32を挟み込んで
積層一体化した板状体であり、周囲に磁石34を配置し
たものである。各偏光子31、33は従来例と同様に、
互いの偏光面が45°ずれるように配置し、ファラデー
回転子32は磁石34によって生じる磁界の作用によっ
て偏光面を45°回転する作用を成すものである。その
ため、図面の矢印方向の光信号21は通過するが、逆方
向の光信号は遮断することができる。
【0022】また、この光アイソレータ要素3を光軸に
対して斜めに傾けておくことにより、入射した光信号2
1の一部は端面で反射して受光素子6側へ送られ、残部
は光アイソレータ要素3を通過して光ファイバ5から導
出されることになる。このように、光アイソレータ要素
3を板状体として、斜めに配置することによって、光ア
イソレータ要素3自体で光信号21を分割する機能を持
たすことができ、ビームスプリッタを省略することがで
きるのである。
対して斜めに傾けておくことにより、入射した光信号2
1の一部は端面で反射して受光素子6側へ送られ、残部
は光アイソレータ要素3を通過して光ファイバ5から導
出されることになる。このように、光アイソレータ要素
3を板状体として、斜めに配置することによって、光ア
イソレータ要素3自体で光信号21を分割する機能を持
たすことができ、ビームスプリッタを省略することがで
きるのである。
【0023】いま、発光素子1から出射された光信号2
1は光アイソレータ要素3で一部が反射して受光素子6
で受光され、残部は光アイソレータ要素3を通過して光
ファイバ5から外部へ導出することになる。そのため、
発光素子1からの光信号21を外部へ導出できるととも
に、光信号21の一部を受光素子6で受光することによ
って、正しく光信号が送られているかどうか検知するこ
とができる。また、光ファイバ5の端面やその他の部分
で反射した戻り光は光アイソレータ要素3で遮断される
ため、発光素子1をなすレーザダイオードに戻り光が入
射して特性を不安定にすることを防止できる。
1は光アイソレータ要素3で一部が反射して受光素子6
で受光され、残部は光アイソレータ要素3を通過して光
ファイバ5から外部へ導出することになる。そのため、
発光素子1からの光信号21を外部へ導出できるととも
に、光信号21の一部を受光素子6で受光することによ
って、正しく光信号が送られているかどうか検知するこ
とができる。また、光ファイバ5の端面やその他の部分
で反射した戻り光は光アイソレータ要素3で遮断される
ため、発光素子1をなすレーザダイオードに戻り光が入
射して特性を不安定にすることを防止できる。
【0024】しかも、本発明によれば、光アイソレータ
要素3がビームスプリッタの機能を兼用することから、
光アイソレータ要素3とビームスプリッタの二つの部品
を配置する必要がなく、モジュール内に配置する部品を
少なくして光軸合わせを容易にし、モジュールを小型化
することができる。
要素3がビームスプリッタの機能を兼用することから、
光アイソレータ要素3とビームスプリッタの二つの部品
を配置する必要がなく、モジュール内に配置する部品を
少なくして光軸合わせを容易にし、モジュールを小型化
することができる。
【0025】また、光アイソレータ要素3自体が各素子
を積層一体化したものであるため、より小型化すること
ができ、さらに光アイソレータ要素3自体を斜めに配置
してあることから、この入射端面での反射光が発光素子
11へ戻ることを防止できる。
を積層一体化したものであるため、より小型化すること
ができ、さらに光アイソレータ要素3自体を斜めに配置
してあることから、この入射端面での反射光が発光素子
11へ戻ることを防止できる。
【0026】上記光アイソレータ要素3を成す偏光子3
1、33とは、入射する光信号のうち一方向の偏光成分
を吸収し、これと直行する方向の偏光成分のみを通過さ
せる機能を持つものであり、例えばガラス等の複素誘電
体媒質中に金、銀、アルミニウム等の金属分子を分散さ
せた吸収型偏光子を用いる。また、ファラデー回転子3
2は、磁界の作用によって入射した光の偏光面を所定角
度回転する作用を成すものであり、例えばビスマス置換
ガーネット板を用いる。そして、これらの素子をそれぞ
れの偏光面が所定の角度となるように積層して樹脂製の
接着剤で接合することによって、上記光アイソレータ要
素3を構成することができる。
1、33とは、入射する光信号のうち一方向の偏光成分
を吸収し、これと直行する方向の偏光成分のみを通過さ
せる機能を持つものであり、例えばガラス等の複素誘電
体媒質中に金、銀、アルミニウム等の金属分子を分散さ
せた吸収型偏光子を用いる。また、ファラデー回転子3
2は、磁界の作用によって入射した光の偏光面を所定角
度回転する作用を成すものであり、例えばビスマス置換
ガーネット板を用いる。そして、これらの素子をそれぞ
れの偏光面が所定の角度となるように積層して樹脂製の
接着剤で接合することによって、上記光アイソレータ要
素3を構成することができる。
【0027】さらに、上記光アイソレータ要素3の入射
側端面3aに、SiO2 や金属からなる単層又は多層の
半透明鏡膜を備えておけば、この半透明鏡膜の厚み等を
変化させることによって、光信号21の反射量を変化さ
せることができ、光信号の分割比率を調整することがで
きる。
側端面3aに、SiO2 や金属からなる単層又は多層の
半透明鏡膜を備えておけば、この半透明鏡膜の厚み等を
変化させることによって、光信号21の反射量を変化さ
せることができ、光信号の分割比率を調整することがで
きる。
【0028】また、上記の例では3枚の素子を積層して
光アイソレータ要素3を構成したが、同様の作用を成す
ものであれば、他の構成とすることもできる。さらに、
上記の例では、光アイソレータ要素3自体を斜めに配置
したが、光アイソレータ要素3を構成する偏光子31、
33をテーパ状として、予め入射端面3aが斜めとなる
ように構成した光アイソレータ要素3を用いることもで
きる。
光アイソレータ要素3を構成したが、同様の作用を成す
ものであれば、他の構成とすることもできる。さらに、
上記の例では、光アイソレータ要素3自体を斜めに配置
したが、光アイソレータ要素3を構成する偏光子31、
33をテーパ状として、予め入射端面3aが斜めとなる
ように構成した光アイソレータ要素3を用いることもで
きる。
【0029】なお、図7に示すような従来の光アイソレ
ータ要素13でも斜めに配置してビームスプリッタの作
用を成すことは理論的には可能であるが、実際には厚み
の大きい従来の光アイソレータ要素13を斜めに配置す
ると、モジュール自体が大型化するとともに、発光素子
1から光ファイバ5までの距離が長くなって結合効率が
悪くなったり、発光素子1と光ファイバ5との光軸のず
れが大きくなることなどから、製造が困難になる。これ
に対し、本発明では、上記のような積層型の薄い光アイ
ソレータ要素3を用いることによって、容易にビームス
プリッタと兼用できるようにしたのである。
ータ要素13でも斜めに配置してビームスプリッタの作
用を成すことは理論的には可能であるが、実際には厚み
の大きい従来の光アイソレータ要素13を斜めに配置す
ると、モジュール自体が大型化するとともに、発光素子
1から光ファイバ5までの距離が長くなって結合効率が
悪くなったり、発光素子1と光ファイバ5との光軸のず
れが大きくなることなどから、製造が困難になる。これ
に対し、本発明では、上記のような積層型の薄い光アイ
ソレータ要素3を用いることによって、容易にビームス
プリッタと兼用できるようにしたのである。
【0030】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0031】図2に示す光通信用モジュールは、基本的
に図1に示すモジュールと同様であるが、レンズ2によ
って光信号21を集束するテーパ光とし、このテーパ光
の集束位置に光ファイバ5を備えることによって、光フ
ァイバ5側のレンズ4を省略したものである。このよう
な構造とすれば、部品点数をより少なくし、小型化でき
る。
に図1に示すモジュールと同様であるが、レンズ2によ
って光信号21を集束するテーパ光とし、このテーパ光
の集束位置に光ファイバ5を備えることによって、光フ
ァイバ5側のレンズ4を省略したものである。このよう
な構造とすれば、部品点数をより少なくし、小型化でき
る。
【0032】また、図3に示す光通信用モジュールは双
方向用のものであり、光導入手段を成す発光素子1と、
該発光素子1からの光信号21を集束してテーパ光とす
るレンズ2と、光軸に対して斜めに配置された積層型の
光アイソレータ要素3と、テーパ光の集束点に配置した
光ファイバ5から構成される。また、この光ファイバ5
は光導出手段であるとともに光導入手段を兼ねており、
光ファイバ5から導入されて光アイソレータ要素21の
入射端面3aで反射した光信号23の当たる位置にフォ
トダイオード等の受光素子6を備えている。
方向用のものであり、光導入手段を成す発光素子1と、
該発光素子1からの光信号21を集束してテーパ光とす
るレンズ2と、光軸に対して斜めに配置された積層型の
光アイソレータ要素3と、テーパ光の集束点に配置した
光ファイバ5から構成される。また、この光ファイバ5
は光導出手段であるとともに光導入手段を兼ねており、
光ファイバ5から導入されて光アイソレータ要素21の
入射端面3aで反射した光信号23の当たる位置にフォ
トダイオード等の受光素子6を備えている。
【0033】そのため、発光素子1から出射された光信
号21を光ファイバ5から外部へ導出し、一方光ファイ
バ5から導入される光信号23は一部を光アイソレータ
要素3で反射して受光素子6で検知し、双方向の光通信
用モジュールとして作動することができる。いずれの場
合も、光アイソレータ要素3を備えることによって、発
光素子1側へ光信号21、23が入射することはなく、
発光素子11を成すレーザダイオードの特性が不安定に
なることを防止できる。
号21を光ファイバ5から外部へ導出し、一方光ファイ
バ5から導入される光信号23は一部を光アイソレータ
要素3で反射して受光素子6で検知し、双方向の光通信
用モジュールとして作動することができる。いずれの場
合も、光アイソレータ要素3を備えることによって、発
光素子1側へ光信号21、23が入射することはなく、
発光素子11を成すレーザダイオードの特性が不安定に
なることを防止できる。
【0034】さらに、図4に示す光通信用モジュール
は、図2と図3の例を合わせたものであり、発光素子1
からの光信号21が光アイソレータ要素3で反射した光
信号22の当たる位置に受光素子6aを備えている。ま
た、光ファイバ5から導入し、光アイソレータ要素3で
反射した光信号23の当たる位置に別の受光素子6bを
備えている。
は、図2と図3の例を合わせたものであり、発光素子1
からの光信号21が光アイソレータ要素3で反射した光
信号22の当たる位置に受光素子6aを備えている。ま
た、光ファイバ5から導入し、光アイソレータ要素3で
反射した光信号23の当たる位置に別の受光素子6bを
備えている。
【0035】そのため、発光素子1からの光信号21が
正しく送信できているかどうか、受光素子6aで検知す
るとともに、光ファイバ5から導入した光信号23は受
光素子6bで検出して双方向の光通信に用いることがで
きる。この場合は、光アイソレータ要素3の両方の端面
で光信号を反射させることになり、前述した半透明鏡膜
を形成する場合は、両方の端面に備えることが好まし
い。
正しく送信できているかどうか、受光素子6aで検知す
るとともに、光ファイバ5から導入した光信号23は受
光素子6bで検出して双方向の光通信に用いることがで
きる。この場合は、光アイソレータ要素3の両方の端面
で光信号を反射させることになり、前述した半透明鏡膜
を形成する場合は、両方の端面に備えることが好まし
い。
【0036】なお、以上の例では、光導入手段として発
光素子1を用いたが、外部から光信号21を導入する光
ファイバであっても良い。また光導出手段として光ファ
イバ5のみを用いたが、受光素子を備えて光信号21を
電気信号に変換して外部に導出することもできる。
光素子1を用いたが、外部から光信号21を導入する光
ファイバであっても良い。また光導出手段として光ファ
イバ5のみを用いたが、受光素子を備えて光信号21を
電気信号に変換して外部に導出することもできる。
【0037】さらに、上記例では、各部品のみの位置関
係を概略図によって説明したが、各部品は樹脂又は金属
製のボディに収納されて光通信用モジュールを構成す
る。その際、発光素子1はパッケージに収納され、光フ
ァイバ5はフェルールに接合されて、それぞれボディに
接合される。
係を概略図によって説明したが、各部品は樹脂又は金属
製のボディに収納されて光通信用モジュールを構成す
る。その際、発光素子1はパッケージに収納され、光フ
ァイバ5はフェルールに接合されて、それぞれボディに
接合される。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光導入手
段と光導出手段との間に、光信号を分割する機能を合わ
せ持った光アイソレータ要素を備えて光通信用モジュー
ルを構成したことによって、部品点数を減らすことがで
き、各部材の光軸合わせを容易にするとともに、モジュ
ールを小型化することができる。
段と光導出手段との間に、光信号を分割する機能を合わ
せ持った光アイソレータ要素を備えて光通信用モジュー
ルを構成したことによって、部品点数を減らすことがで
き、各部材の光軸合わせを容易にするとともに、モジュ
ールを小型化することができる。
【0039】また、本発明によれば、上記光アイソレー
タ要素を、偏光子、回転子等の素子を積層一体化して構
成し、かつ光軸に対して斜めに配置したことによって、
簡単な構成でビームスプリッタを兼用する光アイソレー
タ要素を作製することができ、また光アイソレータ要素
自体が小型であるため、モジュールをより小型化するこ
とができる。しかも、光アイソレータ要素を斜めに配置
することによって、光アイソレータ要素の入射端面での
反射光が光導入手段側に戻ることを防止できる。
タ要素を、偏光子、回転子等の素子を積層一体化して構
成し、かつ光軸に対して斜めに配置したことによって、
簡単な構成でビームスプリッタを兼用する光アイソレー
タ要素を作製することができ、また光アイソレータ要素
自体が小型であるため、モジュールをより小型化するこ
とができる。しかも、光アイソレータ要素を斜めに配置
することによって、光アイソレータ要素の入射端面での
反射光が光導入手段側に戻ることを防止できる。
【0040】その結果、小型で高性能の光通信用モジュ
ールを容易に製造することが可能となる。
ールを容易に製造することが可能となる。
【図1】本発明の光通信用モジュールを示す概略図であ
る。
る。
【図2】本発明の光通信用モジュールの他の実施形態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図3】本発明の光通信用モジュールの他の実施形態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図4】本発明の光通信用モジュールの他の実施形態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図5】従来の光通信用モジュールを示す概略図であ
る。
る。
【図6】従来の光通信用モジュールを示す概略図であ
る。
る。
【図7】従来の光アイソレータ要素を示す断面図であ
る。
る。
1:発光素子 2:レンズ 3:光アイソレータ要素 31:偏光子 32:ファラデー回転子 33:偏光子 34:磁石 4:レンズ 5:光ファイバ 6:受光素子 21:光信号
Claims (2)
- 【請求項1】光導入手段と光導出手段との間に、光信号
を分割する機能を併せ持った光アイソレータ要素を備え
たことを特徴とする光通信用モジュール。 - 【請求項2】上記光アイソレータ要素は、偏光子、回転
子等の各素子を積層一化して構成するとともに、光軸に
対して斜めに配置したことを特徴とする請求項1記載の
光通信用モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13844396A JPH09325245A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光通信用モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13844396A JPH09325245A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光通信用モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09325245A true JPH09325245A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15222124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13844396A Pending JPH09325245A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 光通信用モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09325245A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100469751B1 (ko) * | 2002-05-10 | 2005-02-02 | 삼성전자주식회사 | 분포 궤환 레이저 모듈 |
US10304345B2 (en) | 2015-03-12 | 2019-05-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Unmanned aerial vehicle |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13844396A patent/JPH09325245A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100469751B1 (ko) * | 2002-05-10 | 2005-02-02 | 삼성전자주식회사 | 분포 궤환 레이저 모듈 |
US10304345B2 (en) | 2015-03-12 | 2019-05-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Unmanned aerial vehicle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5689359A (en) | Polarization independent optical isolator | |
US6088153A (en) | Multi-functional optical isolator | |
US5499132A (en) | Optical passive components | |
US5299056A (en) | Optical passive component assembly | |
US20080101796A1 (en) | Bidirectional optical module | |
JPH0268515A (ja) | 光学非相反装置 | |
CA2352834A1 (en) | Isolated polarization beam splitter and combiner | |
US5223975A (en) | Polarization beam coupler including a splitter for producing an output monitor beam | |
US20220121045A1 (en) | Small integrated free space circulator | |
US6049412A (en) | Reflective Faraday-based optical devices including an optical monitoring tap | |
EP0915358B1 (en) | Multi-stage combined optical device | |
JPS6076707A (ja) | 半導体レ−ザ二重化モジユ−ル | |
JPH09325245A (ja) | 光通信用モジュール | |
JP3368209B2 (ja) | 反射型光サーキュレータ | |
CN214278570U (zh) | 紧凑型光隔离器 | |
JP5315983B2 (ja) | 光モジュールおよび波長制御方法 | |
JP3161885B2 (ja) | 光アイソレーター | |
JPH01241502A (ja) | 光アイソレータ用偏光素子 | |
CN208984906U (zh) | 一种集成化自由空间光环形器 | |
JPH0667118A (ja) | 光結合装置 | |
CN218728159U (zh) | 一种分光隔离器 | |
CN110908150A (zh) | 一种自由空间环行器 | |
CN215264115U (zh) | 一种反射式光环行器 | |
CN218866147U (zh) | 一种保偏分束合束器 | |
CN218601514U (zh) | 一种光学器件 |