JPH09325101A - 高圧密封装置 - Google Patents

高圧密封装置

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JPH09325101A
JPH09325101A JP9051075A JP5107597A JPH09325101A JP H09325101 A JPH09325101 A JP H09325101A JP 9051075 A JP9051075 A JP 9051075A JP 5107597 A JP5107597 A JP 5107597A JP H09325101 A JPH09325101 A JP H09325101A
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JP
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container
sample
container chamber
cap
chamber
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JP9051075A
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Gordon C Ford
シイ フオ−ド ゴ−ドン
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Leco Corp
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    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/02Solvent extraction of solids
    • B01D11/0203Solvent extraction of solids with a supercritical fluid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/02Food
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サンプルの装填及び取り出しを迅速に行いうる
とともに、従来の装置に比べて大幅に小型化された密封
容器内にサンプルを自動的に密封することが可能であ
り、生産性の向上とコストの低減を可能とする 【解決手段】サンプルから検体を抽出する装置は、サン
プルを保持し、前記サンプルの通る流体の流通を許容す
る容器(12)を有している。容器を収容する容器室装
置(52)には、一端に摺動可能にスライドブロック
(66)が配置される。容器室装置の他端にはシリンダ
ブロック(84)が設けられ、圧力により流体によって
流動化された検体とともに抽出された流体を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、密封容器に関するも
ので、特に、本発明は、超臨界抽出技術によりサンプル
から脂肪を抽出するためのサンプル密封容器装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】製品中の脂肪の量及び種別の判定するこ
とが重要になってきている。製品から脂肪分を抽出し、
その量を計測する装置が、開発されている。一つの形式
の装置は、サンプルから脂肪分及び他の成分を取り出す
ための溶剤として、加圧流体が用いている。一般に、超
臨界抽出法として知られているこの処理は、サンプルに
加圧下で流体を流通させて、抽出しようとする内容物を
流動化させる。この処理を行うための圧力は、1平方イ
ンチあたり数千ポンド程度である。密封容器は、この圧
力によって破裂しないようにサンプルを保持することが
必要である。一般に、密封容器は、各端部において大き
く、かさばったネジ付きプラグによりネジ止めされて
る。このプラグは、ネジ付き金具によって加圧源とサン
プル収容容器に取り付け有している。
【0003】
【発明の解決しようとする問題点】こうした従来の装置
の欠点は、オペレータが各サンプリング作業の前後にお
いて金具及びプラグをの接続及び離脱を行わなければな
らないことである。このため、サンプリングに要する時
間が長くなり、この直接的な結果として、この処理全体
のコストを上昇させる。さらに、密封容器は、加圧下で
サンプルを収容しなければならないため、非常に大きな
ものとなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、サンプルの装填
及び取り出しを迅速に行いうるとともに、従来の装置に
比べて大幅に小型化された密封容器内にサンプルを自動
的に密封することが可能であり、生産性の向上とコスト
の低減を可能とすることにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
れば、サンプルから検体を抽出する装置は、サンプルを
保持し、前記サンプルの通る流体の流通を許容する少な
くとも一つの容器と、前記少なくとも一つの容器を収容
するとともに、両端を有する容器室装置と、容器室装置
の一端に摺動可能に配置され、前記少なくとも一つの容
器を連通状態で収容して、前記少なくとも一つの容器に
加圧下で流体を導入してサンプル内の検体を流動化する
孔を有するスライドブロックと、容器室装置の他端に配
置され、前記圧力により流体によって流動化された検体
とともに抽出された流体を受けるために前記少なくとも
一つの容器の他端と連通する孔を形成したシリンダブロ
ックとによって構成される。
【0006】本発明の他の形態によれば、前記容器室装
置は、前記容器の長手方向軸線とほぼ一致する方向に少
なくとも一つの容器を収容する少なくとも一つの室を有
している。前記シリンダブロックは、前記容器室装置に
対して少なくとも一つの容器を移動させる少なくとも一
つのアクチュエータを有している。前記少なくとも一つ
の容器の容器室装置内への装入を許容するために設けた
少なくとも一つの横方向孔を有するスライドブロック
と、前記スライドブロック内の孔は、前記横方向孔も少
なくとも一つに隣接した前記容器室装置に面するスライ
ドブロックの第一の側に位置する排出ポートと、前記第
二及び第三の側の一方に少なくとも一つの入り口ポート
を有しており、少なくとも一つの入り口ポートに結合さ
れ、前記スライドブロックに前記流体を供給する少なく
とも一つのチューブを有している。前記容器は、両端が
開放されサンプルを収容する管状体と、前記管状体の各
端部を閉塞し、流体を通過させる通路を有するキャップ
装置とにて構成される。
【0007】本発明の他の態様によれば、加圧下でサン
プルから検体を抽出する装置は、両端が開放され、加圧
下でサンプルの保持する容器と、前記容器を閉塞するた
めに前記各端部に配置され、サンプルの保持を助けると
ともに、前記容器内に収容される第一の端部を有する軸
線方向孔を有するキャップと、前記軸線方向孔を通って
前記キャップの前記第一の端部に配置されたフリット
と、前記容器内において前記フリットと前記キャップの
中間に配置されるガスケットとを有するエンドキャップ
装置によって構成する。本発明の技術思想を実施する構
成によれば、前記容器を収容する容器室装置と、前記容
器室装置の一端に摺動可能に配設され、前記エンドキャ
ップ装置を介して前記容器に連通して加圧下でサンプル
内に流体を導入する孔を有するスライドブロックと、前
記容器室装置の他端を閉塞するとともに、前記容器の他
端と他端のエンドキャップ装置を介して連通してサンプ
ルを通過する流体を抽出するシリンダブロックとを有し
ている。前記キャップの軸線方向孔に収容され、前記軸
線方向孔と同一軸線上に延びる通路と前記通路上にフリ
ットを保持する第一の端部に設けたフランジとを有する
フリットホルダと、前記フリットホルダを前記キャップ
の第一の端部に対して保持する手段とを有している。本
発明のさらに他の形態によれば、加圧下において流体を
用いてサンプルより検体を抽出する装置はサンプルを収
容するとともに移動可能なスライドブロックによって一
端が加圧下において連通状態で閉塞され、内部に収容し
たサンプル内に加圧下の流体を導入するととも他端をサ
ンプルを通過した流体を抽出するシリンダブロックによ
り閉塞された容器室本体を有する抽出セルを有し、前記
サンプルは他端が圧入されるエンドキャップ装置により
閉塞されシンブル本体を有する容器内に収容され、エン
ドキャップ装置はそれぞれがサンプルを保持し、かつ流
体の流通を許容するためにシンブルキャップ、及びフリ
ットキャップによって構成されている。
【0008】この装置による利点は、ネジ結合の必要を
除くことによって、迅速にサンプルの装填、排出が可能
となることである。さらに、サンプルが容器内に装填さ
れるときおよび、抽出装置内に配置される時に、サンプ
ルは容器内で自動的にシールされる。従って、本発明に
よれば、従来の装置に比べてより生産性が大幅に向上す
るとともに、これに要する人的労働力大きく減少させる
ことが出来る。さらにまた、本発明による装置は、より
少ない材料で、しかもより少ない加工工数で製造できる
ので、価格の低減を計ることも出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、FA−100(登録商
標)の商標でアメリカ合衆国ミシガン州、セント・ジョ
ーゼフのレコ・コーポレーション(Leco Corporation)か
ら入手可能な一つの形式の脂肪分析器10のを示してい
る。この脂肪分析器10は、超臨界抽出技術を用いてサ
ンプルから検体を抽出するためのマイクロプロセッサベ
ースの構成となっている。自動化された装置は、マイク
ロプロセッサの制御の下で運転され、複数のサンプルか
ら同時に検体を抽出することが可能となっている。サン
プルが処理され、大気圧に戻すことが可能になると、サ
ンプル容器が上昇され、オペレータによって取り出され
て、次のサンプルの再装填を迅速に行うことが出来る。
マイクロプロセッサによる制御のもとで、一乃至複数の
サンプルが自動的に圧力室に配置され、密封され、加圧
下に置かれ、検体を抽出するために超臨界流体によって
飽和され、次いで、大気圧への復帰が可能となる。この
手順が繰り返される。
【0010】分析器10内のサンプルを収容し、密封す
るために必要な構成要素は、図2乃至図4に示されてい
る。図2は、本発明を実施するための密封容器12の一
実施例を示す断面図である。サンプル密封容器または
「シンブル(thimble)」装置12は、管状体14を有し
ている。管状体14は、好ましくはステンレス鋼または
他の高強度材料で形成され、その両端は開放されてい
る。管状体14の端部は、シンブルキャップ装置16
a、16bを収容しており、各シンブルキャップ16
a、16bは、管状体14の端部に摺動可能に収容され
る。各シンブルキャップ16a、16bは、キャップ1
8はシンブル装置の端部内に収容される寸法に形成され
た一端20を有している。キャップ18には、貫通形成
された軸方向ボア22が設けられており、このボア22
には、フリットホルダ26の軸24が収容される。フリ
ットホルダ26の一端には円筒状フランジ28が形成さ
れている。フリットホルダ26軸24の一端28は、凹
部32を有している。凹部32は、多孔質で透過性のデ
ィスクまたはフリット34を収容する形状となってい
る。凹部32は、軸24を通る軸方向ボア36を通じて
シンブルキャップ18の両端間を連通させる。軸24の
フランジ28と逆側の端部38はネジ軸に形成され、リ
テーナナット40によってキャップ18内に保持され
る。軸24の端部38を収容するリテーナナット40の
ネジ孔36aは、軸方向ボア36の延長して、シンブル
キャップの各端部にポート40aを形成する。好適実施
例において、キャップ18及びフリットホルダ26は、
ステンレス鋼で形成され、フリット34、焼結ステンレ
ス鋼または他の耐腐食性でかつ透過性材料で形成され、
リテーナナット40は、ポリエチレンエチルケトン(P
EEK)または所望の特性を有する重合体材料で形成さ
れる。さらに、リテーナナット40は、キャップ18の
端部44に形成された凹部42に収容されることが望ま
しい。キャップ18の内側端部20は、シール46が装
着される寸法に構成される。
【0011】さらに、シール46は、キャップ18と管
状体14の内壁の間のシールを形成する。シール46
は、好ましくは、Oリングまたはスプリング50によっ
て分離された内外壁48a、48bを有するラジアルシ
ールで構成される。また、内外壁48a、48b間で、
スプリング50を保持するの空間は、管状体14の向か
って内側に向けられている。動作において、管状体14
の一端は、シンブルキャップ16a、16bの一つによ
り閉塞される。分析されるべきサンプルは、他方の開放
された端部より管状体14内に配置される。所望の量の
サンプルが管状体14内に装填されると、他方のシンブ
ルキャップによって、管状体の他端が閉塞される。シン
ブルキャップ及びフリッツホルダのフランジの寸法は、
シンブルキャップが手で挿入、離脱出来るように構成さ
れている。しかしながら、E―ギャップとして知られる
管状体とシンブルキャップの間の空間からラジアルシー
ル46が押し出されないことを確実にするために、閉塞
誤差は、出来うる限り接着されていることが望ましい。
さらに、シール46は、好ましくは1平方インチ当たり
12000ポンド程度の圧力でも、E−ギャップを通っ
て押し出されない材料で形成することが望ましい。
【0012】図3について説明すれば、一乃至複数の例
えば上記のような構成の密封容器12は、容器室装置5
2に収容される。容器室装置52は、容器室本体54、
好ましくはアルミニウムの棒材から切削加工して形成さ
れる。好適な形状によれば、容器室本体54は、相互に
離間したいくつかの孔または室56a、56b、56c
を有している。各室56a、56b、56cは、互いに
平行に上端縁58から下端縁60に延びている。フラン
ジ62a、62bは、上端縁58にそって加工形成され
て、上端縁58に沿ったチャンネルまたはトラック64
を形成する。スライドブッロク装置65は、チャンネル
64に収容され容器室本体54の上端縁にそって摺動す
るスライドブロック66を有している。スライドブロッ
ク66には、孔68a、68b、68cが貫通形成され
ており、容器室本体54の孔または室56a、56b、
56cに整列する。各孔68a−68cに隣接して、ス
ライドブロック66の下面70にはオリフィス72(図
5、図6参照)が設けられている。各オリフィス72
は、スライドブロック66がチャンネル64に装着され
たときに、容器室本体54の各室56a−56cに整列
するとともに、各室56a−56cに収容される密封容
器12のキャップ18の軸方向ボア36に整列する。各
オリフィスまたはポート72は、一連の通路を介して、
スライドブロック66の端縁75aに形成されたポート
75に収容された取付金具74に連通している。一方の
フランジ62bに形成した不連続部76によって、スラ
イドブロック66から突出する取付金具の変位を許容す
る。
【0013】容器室本体54の下端にはガスケットまた
はスペーサ80により容器室本体54から分離されたカ
バープレート78が設けられている(図3)。孔82
は、ガスケット80及びカバープレート78を貫通し、
各室56a−56cに整列して形成される。カバープレ
ート78は、室56a−56cの数に等しい複数のシリ
ンダボア86a、86b、86cを有するシリンダブロ
ック84(図4参照)の上端に取り付けられている。各
シリンダボア86a−86cには、管状ピストン軸92
の中央に配置されたピストン90を備えたアクチュエー
タ88が配置されている。各ピストン軸92の上端94
は、カバープレート78及びガスケット80に貫通する
孔82を通って各室56a−56cの下端60に延びて
いる。ピストン軸92の上端94は、密封容器12の下
端のリテーナナット40の圧接する平坦面96に形成さ
れている(図5、図7参照)。平坦面96は、リテーナ
ナット40の開口36aをシールする形状となってい
る。各ピストン軸92を貫通する通路98は、下端10
0に開口し、バルブ装置(図示せず)に連通する。バル
ブ装置の下側には、各通路の出口が設けられており、」
この出口の下側にはサンプルから抽出された検体を受け
るための容器が配置される。この容器は、計量器の上に
載置され、風袋重量及び容器内のサンプルの重量が迅速
に計測できるものとなっている。
【0014】スライドブロック66とピストン90の作
動は、好ましくは空気または液体等の流体により制御さ
れる。一つの実施例において、線形アクチュエータ10
2(図1、図3参照)が、容器室本体54の上端縁58
に近接してブラケットまたはそれに類似する構造により
取り付けられる。アクチュエータのラムまたは軸108
の自由端106は、スライドブロック66の一端112
と、好ましくはクレビスまたは他の可撓製継手によって
結合されている。従って、アクチュエータ102の変位
によってスライドブロック66が室56a−56cの上
側で変位する。スイッチ114を、アクチュエータ10
2または容器室本体のチャンネル64のスライドブロッ
ク66の一側端部に近接した位置に設けることが出来、
スライドブロック66が閉塞位置となったときにこれを
検出する異が出来る。ピストン90(図3乃至図5参
照)に関して、マニホールド116、118が、カバー
プレート78の上側及び下側に設けられ、それぞれが取
り付け金具120及びチューブ(図示せず)を介して、
窒素等の加圧流体の供給源に接続されている。二つのマ
ニホールドを接続するバルブを作動させることによっ
て、ピストン90の一側または他側にガスが導入され
る。一つの実施例によれば、ピストン90は、下側のシ
ンブルキャップに好ましくは1500ポンド、より好ま
しくは1600ポンドの力で圧接された平坦面96にお
いて少なくとの1000ポンドの力を作用させる。従来
のOリング型シール124を、ピストンの周面及びカバ
ープレート78との接合部において各シリンダの周囲に
設けることが出来る。ポップオフバルブ(pop-off valv
e)(図示せず)は、ピストン90のいずれかの側のシリ
ンダボア86a−86cの部分の過剰な加圧を防止する
ために設けられる。ポップオフ圧力は、通常の動作圧力
よりも大きく設定される。
【0015】容器室装置52には、容器室本体54の外
部に取り付けられる一乃至複数の加熱要素126a、1
26bを設けて、容器室本体54を加熱室本体として形
成することが出来る。加熱要素126a、126bは、
容器室本体54の外側に取り付けまたは容器室本体に形
成した溝(図示せず)に収容することが出来る。好適実
施例において、加熱要素126a、126bは、容器室
本体54を100℃以上の温度に加熱することが出来
る。容器室本体の温度を維持するとともに装置キャビネ
ット中の他の構成部材の過熱を防止するために、容器室
本体54は、128で示すような断熱スリーブで包囲さ
れ、熱電対(図示せず)により制御される。なお、加熱
要素は、カートリッジ状に形成して容器室本体の外周に
装着するほか、容器室本体内部にキャビティを形成し
て、そのキャビティ内に配置することも可能である。
【0016】図3、図5及び図6について説明すれば、
初期状態において、スライドブロック66は開放位置と
なっており、孔68a、68b、68cをそれぞれ室5
6a、56b、56cに整列された位置に移動されてい
る。抽出装置は、予めすべての自己診断試験を行い、特
定の処理において必要な場合には、容器室本体が予め加
熱される。サンプルを封入した一乃至複数の密封容器1
2は、スライドブロック66の孔68a、68b、68
cを通して容器室本体54の各室56a、56b、56
c内に装填される。この処理の初期段階において、スラ
イドブロック66が完全に開放された後に、ピストン軸
92が上向きに駆動されて、容器室本体54内に侵入し
て密封容器12をスライドブロック66の上縁よりもわ
ずか情報まで上昇させる。密封容器が装填され、オペレ
ータからの信号が入力されると、マイクロプロセッサに
より制御された装置が各ピストンを下降させ、密封容器
12を容器室本体54の室56a、56b、56c内に
下降させる。下降が完了すると、スライドブロック66
が移動され、各室56a、56b、56cを閉塞する。
各室56a、56b、56cを閉塞すると、スライドブ
ロック66がスイッチ114に当接して、スライドブロ
ック66が閉塞位置となり、加圧の準備が完了したこと
が検出される。この時点で、ピストン軸92が、上向き
に駆動されて、上端94の平坦面96はリテーナナット
40に密封状態で接合して、開口またはポート36aを
シールする。さらに、各密封容器12は、各室56a、
56b、56c内において上向きに付勢されスライドブ
ロック66の下面70のオリフィス72が上側リテーナ
ナット40の開口またはポート40aに対して密閉状態
で係合する。この時点で、適当なバルブが操作され、密
封容器12の加圧が開始される。約9000psiの適
当な圧力において、適当なガスまたは流体がスライドブ
ロック66を介して密封容器内部に導入され、管状のピ
ストン軸92を介して介して排出される。このとき、封
入されたサンプルから抽出された検体が取り出され、容
器内に捕集される。所望の検査が終了すると、密封容器
が減圧される。密封容器の圧力が大気圧に到達すると、
ピストン90が下降され、密封容器がオリフィス70か
ら離脱され、ピストンが上昇して、密封容器12を室5
6a、56b、56cより情報に押し出す。オペレータ
は、密封容器を装置から取り外し、上記の工程を反復す
る。
【0017】なお、容器室装置42内の圧力がリテーナ
ナット40を密封するのに不十分な圧力である場合に
は。サンプル密封容器の加圧を防止するように装置を構
成することが出来る。例えば、センサ(図示せず)をマ
ニホールド118に結合させて、装置の高圧側の流体圧
を検出することが出来る。流体抽出装置の作動及びサン
プル密封容器の加圧前に、閾値圧力が満足されているこ
とが、マイクロプロセッサに通知されなければならな
い。こうした安全対策が施されていない場合、シール圧
力を密封容器内の圧力よりも大きくすることが出来なく
なり、容器の一端または両端が分離して、検体やキャリ
ア溶剤が排出されてしまう。
【0018】また、本発明の技術思想は、超臨界抽出装
置以外の用途にも使用可能である。加圧容器の使用を必
要とするすべての装置、方法において、本発明の技術思
想を有利に用いることが出来る。この技術により密封容
器との密封シールを形成するために、旧式なねじ結合の
使用を不要とする。なお、上記の説明では、超臨界抽出
への適用について説明したが、本発明の装置は、その技
術及び概念の範囲において他の用途への使用も可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】上記のように、本発明の装置によれば、
ネジ結合の必要を除くことによって、迅速にサンプルの
装填、排出が可能となることである。さらに、サンプル
が容器内に装填されるときおよび、抽出装置内に配置さ
れる時に、サンプルは容器内で自動的にシールされる。
従って、本発明によれば、従来の装置に比べてより生産
性が大幅に向上するとともに、これに要する人的労働力
大きく減少させることが出来る。さらにまた、本発明に
よる装置は、より少ない材料で、しかもより少ない加工
工数で製造できるので、価格の低減を計ることも出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術思想を実施するための装置の全体
を示す斜視図である。
【図2】本発明の技術思想の一部を構成するサンプル密
封容器の断面図である。
【図3】本発明の技術思想の一部を構成する容器室装置
及びスライドブロック装置の分解図である。
【図4】本発明の技術思想の一部を構成するシリンダブ
ロックの分解図である。
【図5】容器室装置、スライドブロック装置及びシリン
ダブロック装置の断面図である。
【図6】図5のVIの室及びスライドブロックの上側部
の詳細図である。
【図7】図5のVIIの室及びスライドブロックの下側
部の詳細図である。
【参照符号の説明】
10 … 分析器 12 … 密封容器 14 … 管状体 16 … シンブルキャップ装置 40 … リテーナナット 52 … 容器室装置 54 … 容器室本体 66 … スライドブロック 84 … シリンダブロック

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを保持し、前記サンプルの通る
    流体の流通を許容する少なくとも一つの容器と、 前記少なくとも一つの容器を収容するとともに、両端を
    有する容器室装置と、 容器室装置の一端に摺動可能に配置され、前記少なくと
    も一つの容器を連通状態で収容して、前記少なくとも一
    つの容器に少なくとも1平方インチ当たり5000ポン
    ドの圧力で流体を導入してサンプル内の検体を流動化す
    る孔を有するスライドブロックと、 容器室装置の他端に配置され、前記圧力により流体によ
    って流動化された検体とともに抽出された流体を受ける
    ために前記少なくとも一つの容器の他端と連通する孔を
    形成したシリンダブロックとによって構成されたサンプ
    ルから検体を抽出する装置。
  2. 【請求項2】 前記容器室装置は、前記容器の長手方向
    軸線とほぼ一致する方向に少なくとも一つの容器を収容
    する少なくとも一つの室を有している請求項1に記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダブロックは、前記容器室装
    置に対して少なくとも一つの容器を移動させる少なくと
    も一つのアクチュエータを有している請求項1に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの容器の容器室装置
    内への装入を許容するために設けた少なくとも一つの横
    方向孔を有するスライドブロックと、 前記スライドブロック内の孔は、前記横方向孔も少なく
    とも一つに隣接した前記容器室装置に面するスライドブ
    ロックの第一の側に位置する排出ポートと、前記第二及
    び第三の側の一方に少なくとも一つの入り口ポートを有
    しており、 少なくとも一つの入り口ポートに結合され、前記スライ
    ドブロックに前記流体を供給する少なくとも一つのチュ
    ーブを有している請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記少なくとも一つの容器は、前記サンプ
    ルを収容する管状体と、 前記管状体の各端部を閉塞し、流体を通過させる通路を
    有するキャップ装置とにて構成される請求項1に記載の
    装置。
  6. 【請求項6】容器室装置に取り付けされ、少なくとも一
    つの容器内のサンプルを加熱する加熱装置を有する請求
    項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】容器室装置の両端の一方を介して容器室装
    置に少なくとも一つの容器を収容する、請求項1に記載
    の装置。
  8. 【請求項8】前記容器室装置を第一及び第二の端部に延
    びる少なくとも一つの容器室本体を有し、前記第一の端
    部は、少なくとも一つの容器室装置の一端に摺動するス
    ライドブロックを収容するために、横方向チャンネルを
    有している請求項2に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記シリンダブロックに配置された一つ
    のアクチュエータは、 前記容器室装置内に配置され前記少なくとも一つの容器
    の一端に接合する第一の端部と、前記シリンダブロック
    から延びる第二の端部とを有するピストン軸と、 前記ピストン軸の第一及び第二の端部の中間に配置され
    るピストンと、 前記ピストン軸を通って前記第一及び第二の端部間に延
    びる第二の孔とを有する請求項3に記載の装置。
  10. 【請求項10】前記スライドブロックは、前記スライド
    ブロックを前記容器室装置に対してスライドブロックを
    第一及び第二の位置間に移動させる線形アクチュエータ
    を有している請求項4に記載の装置。
  11. 【請求項11】キャップ装置は、孔と管状体内に収容さ
    れる一端を有するキャップと、 前記管状体内のキャップの一端にフィルタが配置され、
    前記キャップの前記孔を軸線方向孔と同軸に配置され、 前記管状体内の前記フィルタと前記キャップの前記端部
    の間にシール装置を配置した請求項5に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記加熱装置は、前記容器室装置の外部
    に取り付けた加熱要素と、前記少なくとも一つの加熱要
    素と前記容器室装置の周囲の少なくとも一部に包囲する
    遮熱手段を有している請求項6に記載の装置。
  13. 【請求項13】前記容器室装置は、凹部に収容された少
    なくとも一つの抵抗加熱要素を有しており、 容器室装置の少なくとも一部を包囲する遮熱手段を有し
    ている請求項6に記載の装置。
  14. 【請求項14】両端が開放され、加圧下でサンプルの保
    持する容器と、 前記容器を閉塞するために前記各端部に配置され、サン
    プルの保持を助けるとともに、前記容器内に収容される
    第一の端部を有する軸線方向孔を有するキャップと、前
    記軸線方向孔を通って前記キャップの前記第一の端部に
    配置されたフリットと、前記容器内において前記フリッ
    トと前記キャップの中間に配置されるガスケットとを有
    するエンドキャップ装置によって構成したことを特徴と
    する加圧下でサンプルから検体を抽出する装置。
  15. 【請求項15】前記容器を収容する容器室装置と、 前記容器室装置の一端に摺動可能に配設され、前記エン
    ドキャップ装置を介して前記容器に連通して加圧下でサ
    ンプル内に流体を導入する孔を有するスライドブロック
    と、 前記容器室装置の他端を閉塞するとともに、前記容器の
    他端と他端のエンドキャップ装置を介して連通してサン
    プルを通過する流体を抽出するシリンダブロックとを有
    している請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】前記キャップの軸線方向孔に収容され、
    前記軸線方向孔と同一軸線上に延びる通路と前記通路上
    にフリットを保持する第一の端部に設けたフランジとを
    有するフリットホルダと、 前記フリットホルダを前記キャップの第一の端部に対し
    て保持する手段とを有している請求項14に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】前記容器室装置に対して設けられ、前記
    容器内のサンプルを加熱してサンプル内の検体の流動化
    および抽出を補助する加熱装置を有している請求項16
    に記載の装置。
  18. 【請求項18】前記容器室装置と前記スライドブロック
    とを相互結合させて、前記スライドブロックを前記容器
    室装置の前記一端において移動させる線形アクチュエー
    タを有している請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】前記容器室装置は、第一の端部から第二
    の端部に延びる少なくとも一つの円筒状室を有して、前
    記第一の端部に横方向に延び、前記スライドブロック装
    置を前記第一の端部に対して摺動可能に収容するチャン
    ネルを有する容器室本体で構成される請求項15に記載
    の装置。
  20. 【請求項20】前記シリンダブロックは、前記容器室装
    置に対して前記容器を移動させるアクチュエータを有し
    ており、前記シリンダブロック内の孔は、前記少なくと
    も一つのアクチュエータを通って延びている請求項15
    に記載の装置。
  21. 【請求項21】前記加熱装置は、前記容器室装置の外側
    に配置された少なくとも一つの加熱要素を有している請
    求項16に記載の装置。
  22. 【請求項22】前記加熱装置は、前記容器室装置内に配
    置された少なくとも一つの加熱要素を有している請求項
    16に記載の装置。
  23. 【請求項23】前記アクチュエータは、 前記容器室装置内に配置される第一の端部と、前記シリ
    ンダブロックから延びる第二の端部の有し、シリンダブ
    ロックの前記孔が貫通して延びているピストン軸と、 前記ピストン軸の前記第一及び第二の端部の中間に配置
    されるピストンを有している請求項20に記載の装置。
  24. 【請求項24】サンプルを収容するとともに移動可能な
    スライドブロックによって一端が加圧下において連通状
    態で閉塞され、内部に収容したサンプル内に加圧下の流
    体を導入するととも他端をサンプルを通過した流体を抽
    出するシリンダブロックにより閉塞された容器室本体を
    有する抽出セルを有し、前記サンプルは他端が圧入され
    るエンドキャップ装置により閉塞されシンブル本体を有
    する容器内に収容され、エンドキャップ装置はそれぞれ
    がサンプルを保持し、かつ流体の流通を許容するために
    シンブルキャップ、及びフリットキャップによって構成
    されている加圧下において流体を用いてサンプルより検
    体を抽出する装置。
  25. 【請求項25】前記容器室本体に対して設けられ、容器
    室本体内に収容されたサンプルを加熱してサンプル内に
    含まれる検体の抽出及び流動化を助ける加熱装置を有し
    ている請求項24に記載の装置。
  26. 【請求項26】前記加熱装置は、カートリッジ式加熱要
    素を有している請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】前記カートリッジ式加熱要素は、前記容
    器室本体外部に取り付けられる請求項26に記載の装
    置。
  28. 【請求項28】前記カートリッジ式加熱要素は、前記容
    器室本体内にキャビティに収容される請求項26に記載
    の装置。
  29. 【請求項29】前記容器室本体は、 少なくとも一つのサンプルを収容するための室を、 前記移動可能なスライドブロックを収容する、前記容器
    室本体の一端に形成した横方向チャンネルを有している
    請求項26に記載の装置。
  30. 【請求項30】前記移動可能なスライドブロックは、 前記容器室本体の各室に対応し、前記容器の前記室内へ
    の装填及び取り出しを許容する貫通孔を有するスライド
    ブロックと、 スライドブロック内に形成され、高圧供給源に連通し
    て、前記エンドキャップ装置を介して前記容器内に流体
    を導入する流体通路を有している請求項29に記載の装
    置。
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