JPH09324637A - 過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造 - Google Patents

過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造

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JPH09324637A
JPH09324637A JP14631596A JP14631596A JPH09324637A JP H09324637 A JPH09324637 A JP H09324637A JP 14631596 A JP14631596 A JP 14631596A JP 14631596 A JP14631596 A JP 14631596A JP H09324637 A JPH09324637 A JP H09324637A
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JP
Japan
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intake
heat exchanger
supercharger
engine
laminated heat
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JP14631596A
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Motoi Aoki
基 青木
Yukio Arakawa
幸雄 荒川
Takeshi Goto
剛 後藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0043Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2265/00Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
    • F28F2265/28Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for preventing noise

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過給機下流に設けられるインタークーラを低
コストの積層型熱交換器により構成する場合において、
この積層型熱交換器からの放射音を充分に抑制すること
ができようにする。 【解決手段】 吸気通路の過給機より下流に、複数のエ
レメント21を積層したドロンカップ型の熱交換器11
からなるインタークーラを設ける。そして、上記積層型
熱交換器11のエレメント積層方向両側のエレメント外
側面のうちで少なくとも吸気流入口から遠い側に位置す
るエレメント21の外側面に、この面の膜振動方向の剛
性を高める補強部材28を接合することにより、この部
分からの放射音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気通路の過給機
より下流に積層型熱交換器からなるインタークーラを備
えた過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの吸気通路に過給機
を設けるとともに、過給機からエンジン本体に供給され
る過給エアの温度上昇やそれに伴う充填効率の低下を防
止するため、過給機より下流の吸気通路に、過給エアを
冷却するインタークーラを設けた吸気装置は一般に知ら
れている。例えば特開平5−86870号公報に示され
た吸気装置は、V型エンジンの吸気通路の上流側にリシ
ョルム型ポンプ等の機械式過給機が設けられるととも
に、各バンクに対してそれぞれインタークーラが設けら
れ、機械式過給機の吐出側から各バンクに向けて分岐し
た吸気管の両側下流端部に各インタークーラの吸気流入
口が接続される一方、各バンクのシリンダヘッドに結合
された吸気マニホールドに連なる吸気管にインタークー
ラの吸気流出口が接続された構造となっている。
【0003】ところで、この種の過給機付エンジンのイ
ンタークーラを構成する熱交換器としては種々のタイプ
のものがあるが、とくに製作が容易でコストダウンが可
能なものとして、所謂ドロンカップ型(積層型)の熱交
換器が知られている。この熱交換器は、内部に流路を有
する偏平状の複数のエレメントを、両端部で連通させた
状態で所定間隔をもって積層したものであり、薄肉金属
板をプレス加工した上下一対の細長い皿状プレートを重
ね合わせて上記エレメントを形成するとともに、各エレ
メントをろう付け等で接合することにより、非常に簡単
に成形することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記過給機付エンジン
では過給機の作動に伴う吸気振動が生じ、とくに過給機
が機械式過給機の場合は高周波の吸気振動が生じて、そ
の吸気振動が吸気管を通ってインタークーラに伝わる。
そして、インタークーラとしてコスト的に有利な上記積
層型熱交換器を用いた場合、上記吸気振動に起因したイ
ンタークーラからの放射音が増大し易いという問題があ
る。
【0005】すなわち、長手方向両側のタンク部分とそ
の間の多数列の吸気流路及び放熱フィン等からなるコア
部分とが予め別体に形成されて溶接等で接合される一般
的構造の熱交換器では、通常、上記コア部分の最外層に
放熱フィン及びプレートが配置され、これより内方に吸
気流路が位置するが、上記エレメントを所定間隔おきに
積層してなる積層型熱交換器では、積層方向両側の最外
層に吸気流路が存在する構造となる。そして、その吸気
流路を構成するエレメントは放熱効果を高めるべくかな
り薄肉となっている。
【0006】このため、上記積層型熱交換器を用いる
と、これに流入する吸気の振動に伴い、最外層のエレメ
ントの外側面部が膜振動し、このエレメント外側面部か
ら外部に音が放射され易い。とくに、吸気流入口が設け
られている側から遠い側に位置するエレメントの壁面に
は熱交換器に流入した吸気が強く当たるために、この部
分からの放射音が増大し易い。
【0007】また、積層型熱交換器は長手方向両側のタ
ンク部分も薄肉となるので、吸気流入口のタンク部分か
らも吸気音が放射され易い。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑み、製作が容易
で低コストの積層型熱交換器によりインタークーラを構
成するものでありながら、この積層型熱交換器からの放
射音を充分に抑制することができる過給機付エンジンの
吸気系騒音防止構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の吸気系騒音防止
構造は、吸気通路の過給機より下流にインタークーラを
備え、このインタークーラは、内部に流路が設けられ両
端部に外部と連通する開口部が形成された複数の偏平状
のエレメントを積層した積層型熱交換器からなり、この
熱交換器の両端部におけるエレメント積層方向の側端に
上記開口部に連なる吸気流入口及び吸気流出口が設けら
れている過給機付エンジンにおいて、上記積層型熱交換
器のエレメント積層方向両側のエレメント外側面のうち
で少なくとも吸気流入口から遠い側に位置するエレメン
トの外側面に、この面の膜振動方向の剛性を高める補強
部材を接合したものである。
【0010】この構成によると、積層型熱交換器のエレ
メント積層方向両側のエレメント外側面のうちで少なく
とも吸気流入口から遠い側に位置するエレメントの外側
面の剛性が高められることにより、積層型熱交換器にお
いて本来的に放射音が生じ易い部分のエレメント外側面
の膜振動が抑制され、有効に積層型熱交換器からの放射
音が低減される。
【0011】この構造において、上記積層型熱交換器の
エレメント積層方向両側のエレメント外側面にそれぞ
れ、膜振動方向の剛性を高める補強部材を接合すれば、
エレメント積層方向両側においてそれぞれエレメント外
側面の膜振動による音の放射が抑制され、積層型熱交換
器からの放射音がより一層低減される。
【0012】過給機がとくに機械式過給機である場合
は、その作動に伴う高周波の吸気振動が熱交換器に伝え
られるが、この場合も上記のような構造で有効に放射音
が抑制される。
【0013】上記のような構造に加えて過給機から上記
積層型熱交換器の吸気流入口までの吸気管を鋳物により
形成すれば、金属製で、かつ比較的管壁の厚さが厚くな
るため、上記吸気管からの音の放射も抑制される。
【0014】また、本発明の構造において、上記積層型
熱交換器の両端部においてそれぞれ各エレメントの開口
部で構成されている吸気流入口側及び吸気流出口側の各
タンク部分のうちで、少なくとも吸気流入口側のタンク
部分の周囲に遮音部材を設けることが好ましい。
【0015】このようにすると、吸気流入口側のタンク
部分からの音の放射も抑制される。
【0016】このように遮音部材を設ける場合に、上記
積層型熱交換器を、エレメントの一端側が他端側より高
くなるように配置するとともに、その一端側に位置する
タンク部分に、断面U字状の遮音部材を上方から被せた
状態に取り付けるようにすることが好ましい。
【0017】このようにすれば、遮音部材が片側に開放
部分を有する断面U字状であることによりその取付けが
簡単になり、しかも、上記遮音部材の開放部分が下に向
いた状態に取付けられることにより、遮音部材内に水が
溜ることがなく、遮音部材の内側のタンク部分が水で腐
食することが避けられる。
【0018】また、本発明の構造において、上記積層型
熱交換器の吸気流入口とその上流に位置する過給機側の
吸気管との接続をリジッド結合とする一方、上記積層型
熱交換器の吸気流出口とその下流に位置する吸気マニホ
ールド側の吸気管との接続をホースジョイントによるフ
レキシブル結合とすることが好ましい。
【0019】このようにすると、積層型熱交換器の一端
側が過給機側吸気管にリジッド結合されることでこの吸
気管に支持される一方、積層型熱交換器の他端側が吸気
マニホールド側吸気管にフレキシブル結合されることに
より、熱応力や製作誤差等による応力が緩和される。そ
して、このように積層型熱交換器の一端側がリジッド結
合、他端側がフレキシブル結合とされる場合に、とくに
吸気流入口側がリジッド結合とされることにより、この
部分からの放射音抑制に有利となる。
【0020】吸気系騒音防止のための他の発明に係る構
造は、吸気通路の過給機より下流にインタークーラを備
え、このインタークーラは、内部に流路が設けられ両端
部に外部と連通する開口部が形成された複数の偏平状の
エレメントを積層した積層型熱交換器からなり、この熱
交換器の両端部におけるエレメント積層方向の側端に上
記開口部に連なる吸気流入口及び吸気流出口が設けられ
ている過給機付エンジンにおいて、上記積層型熱交換器
を、エレメントの一端側が他端側より高くなるように配
置するとともに、その一端側に位置するタンク部分に、
断面U字状の遮音部材を上方から被せた状態に取り付け
たものである。
【0021】この構造によると、上記遮音部材によりタ
ンク部分からの音の放射が抑制され、かつ、遮音部材の
取付けが簡単であり、しかも、遮音部材内に水が溜るこ
とがなく、遮音部材の内側のタンク部分が水で腐食する
ことが避けられる。
【0022】この構造において、断面U字状の遮音部材
を取り付けるタンク部分が吸気流入口側のタンク部分で
あれば、両側タンク部分のうちでも放射音が生じ易い吸
気側タンク部分に対して有効に遮音が行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の吸気系騒音防止構造を備
えた過給機付エンジンを示している。この図に示すエン
ジンはV型エンジンであって、そのエンジン本体1は一
対のバンク2,3を備え、各バンク2,3に複数個ずつ
(例えば3個ずつ)の気筒が配設されている。なお、エ
ンジン本体1には図外のトランスミッションが連結さ
れ、これらがエンジンルーム内に例えば横置き(エンジ
ン出力が車幅方向に向く状態)に搭載されている。
【0024】上記エンジン本体1に対する吸気系には過
給機5が設けられており、この過給機5は機械式過給機
であって、例えばリショルム型ポンプからなっている。
このリショルム型ポンプは周知のものであるため具体的
構造の図示は省略するが、ポンプ室内に配置された一対
のロータと、エンジン出力軸にベルト及びプーリを介し
て連結された入力軸と、入力軸の回転を増速して上記両
ロータに伝える増速ギヤ及び伝動ギヤを備え、上記両ロ
ータの回転により、吸入部6から吸入した空気を圧縮し
て吐出部7から吐出するようになっている。
【0025】上記吸入部6にはスロットルボディ8が接
続され、このスロットルボディ8内のスロットル弁によ
り吸気流通量が調節されるようになっている。さらにス
ロットルボディ8の上流側には、図外の吸気レゾネー
タ、エアフローメータ、エアクリーナ等が配設されてい
る。
【0026】上記過給機5より下流の吸気通路にはイン
タークーラが設けられ、さらにその下流に吸気マニホー
ルドが設けられている。当実施形態のV型エンジンにお
いては、各バンク2,3に対してそれぞれインタークー
ラ11A,11B及び吸気マニホールド15A,15B
が設けられている。上記各インタークーラ11A,11
Bの吸気流入口部分12A,12Bは過給機側吸気管1
4に接続され、各インタークーラ11A,11Bの吸気
流出口部分13A,13Bは各吸気マニホールド15
A,15Bの上流部に設けられた吸気マニホールド側吸
気管16A,16Bに接続されている。
【0027】上記過給機側吸気管14は、鋳物(アルミ
鋳造)により比較的厚肉(平均的に5mm程度)に形成さ
れ、過給機5の吐出部7に接続される上流端部から上記
両バンク2,3の各インタークーラ11A,11Bに向
かうように2方向に延びて、その各下流端部が各インタ
ークーラ11A,11Bの吸気流入口部分12A,12
Bに接続されている。過給機側吸気管14の上流端部
は、過給機5の吐出部7に対し、両者間にラバープレー
ト17を挟み込んだ状態でボルトにより結合されてい
る。
【0028】また、過給機5と吸気マニホールド15
A,15Bとの間にはバイパス通路18A,18Bが設
けられ、アクチュエータ19で作動される制御弁により
バイパス通路18A,18Bが開閉されるようになって
いる。
【0029】図2〜図6は上記各インタークーラ11
A,11Bを構成する熱交換器11とこれに装備される
騒音防止のための部材の構造を示している。これらの図
に示すように、インタークーラ11A,11Bを構成す
る熱交換器11は、所謂ドロンカップ型(積層型)であ
って、内部に流路が設けられ両端部に外部と連通する開
口部が形成された複数の偏平状のエレメント21が積層
された構造となっている。
【0030】すなわち、上記各エレメント21は、薄肉
金属板からなる上下一対の細長い皿状プレートを逆向き
に重ね合わせることにより偏平なチューブ状に形成さ
れ、そのチューブ内部に吸気流路(図示せず)を有して
いる。またこのチューブの長手方向両端部に開口部が設
けられるとともに、その開口部の周縁に連通スペーサ部
22が一体に設けられている。
【0031】そして、上記エレメント21が所要数積層
されて、互いに衝合する連通スペーサ部22がろう付け
等で接合されており、両端部においてそれぞれ各エレメ
ント21が連通スペーサ部22で積層方向に連通される
ことによりタンク部分23,24が構成され、その両タ
ンク部分23,24の間に上下複数列に吸気流路が配設
された構造とされている。各エレメント21の吸気流路
中にはインナーフィン(図示せず)が配設され、また各
エレメント21間の外気流通用の空隙にはアウターフィ
ン25が配設されている。
【0032】この熱交換器11においてエレメント積層
方向の一側端部(図3において上側)に位置するエレメ
ント21の長手方向両端部には、吸気流入口部分12
(12A,12B)及び吸気流出口部分13(13A,
13B)が連設されており、これら吸気流入口部分12
及び吸気流出口部分13に上記タンク部分24,25が
連通している。なお、吸気流入口部分12及び吸気流出
口部分13から遠い側(図3において下側)に位置する
エレメント21の外側面の開口部は閉塞されている。
【0033】上記吸気流入口部分12にはリジッド結合
用接続部分となるフランジ26が設けられ、この部分と
過給機側吸気管14とがボルト等でリジッド結合されて
いる。一方、吸気流出口部分13にはフレキシブル結合
用接続部分となる管27が設けられ、この部分と吸気マ
ニホールド側吸気管16(16A,16B)とが後述の
ようなホースジョイント35によりフレキシブル結合さ
れている。
【0034】また、上記熱交換器11の積層方向両側の
エレメント外側面には、それぞれ、これらの面の膜振動
方向の剛性を高める補強部材28,29が設けられてい
る。この補強部材28,29は、金属製のプレートから
なり、エレメント21の外側面に重ね合わされた状態で
接合されている。
【0035】上記エレメント21における互いに対向す
る面の板厚は放熱性向上のため0.6mm程度とされ、積
層方向両側の外側面の板厚はかしめ、ろう付け等に支障
のない範囲である程度は膜振動を抑制できるように1.
2mm程度とされているが、補強部材28,29は充分に
膜振動を抑制できるように3mm程度に厚く形成されてい
る。
【0036】さらに、吸気流入口側のタンク部分23の
周囲には、断面U字状の遮音部材30が着脱可能に取付
けられている。この遮音部材30は、例えば図7に示す
ように、ゴム等の弾性材からなる吸収体31と、金属製
のカバー32とからなっている。上記吸収体31は、内
面が上記連通スペーサ部22の半周以上の範囲に整合す
る形状とされるとともに、その内面に上記エレメント2
1の端部付近の形状に整合する溝33を有している。ま
た、上記カバー32は、上記吸収体31の外周に整合す
るような断面U字状に形成されている。
【0037】そして、上記タンク部分23に上記吸収体
31が被着されるとともに、その外側にカバー32が被
着されている。上記遮音部材30の着脱を容易にすると
ともに遮音部材30の好ましい取付状態が得られるよう
にするため、図2に示すように、上記エレメント21の
一端側(吸気流入口側のタンク部分23が位置する側)
が他端側より高くなるような傾斜状態に熱交換器が配置
されるとともに、この熱交換器11の一端側のタンク部
分23に、上記遮音部材が上方から被られるようにして
取り付けられている。なお、34は熱交換器に外気を導
くダクトである。
【0038】図8は、熱交換器の吸気流出口部分と吸気
マニホールド側吸気管16とをフレキシブル結合するホ
ースジョイント35の具体的構造を示している。この図
のように、吸気流出口部分に設けられた管27と吸気マ
ニホールド側吸気管16とが所定間隔で対向した状態
で、これらの管27,16にわたってホースジョイント
35が嵌着されている。上記両管27,16の間隔は音
の放射抑制のために比較的狭くされ、具体的には10mm
以下、望ましくは5mm以下とされる。また、これらの管
27,16の先端には、ホースの嵌合を容易にするため
バルジ部27a,16aが形成されている。
【0039】上記ホースジョイント35は、内外二重の
ホース36,37を有しており、その内側ホース36
は、上記両管27,16にわたって被着されるととも
に、両端部が止め金具38で管27,16に止着されて
いる。また、外側ホース37は、内側ホース36よりも
短く、かつ上記両管27,16の間隔よりも長く形成さ
れ、内側ホース36に被着されている。遮音のための好
ましい寸法設定として、図8に示す断面で内側ホース3
6内周面の管端に対する接触位置Paから内側ホース3
6外周面の外側ホース37終端に対応する位置Pbまで
の距離(内側ホース放射音通過距離)をx、内外ホース
36,37を合わせた肉厚をtとすればx≧tとなるよ
うに、内外ホース36,37の厚さと外側ホース32の
長さ等との関係が設定されている。
【0040】さらに、上記外側ホース37の外周には、
薄い金属板等で形成された膨張防止用のバンド39が巻
着されている。このバンド39は、外側ホースの周囲に
巻き付けた状態で締着可能な構造となっており、このバ
ンド39の締着力でホースの膨張が阻止されるようにな
っている。
【0041】以上のような当実施形態の構造による作用
を、次に説明する。
【0042】機械式の過給機5が作動するとその吐出側
に高周波の吸気振動(吸気音)が生じ、この吸気振動が
過給機側吸気管14を経てインタークーラ11A,11
Bに伝えられる。
【0043】そして、上記インタークーラ11A,11
Bとして採用されているドロンカップ型の熱交換器11
は、積層方向両側の最外層に吸気流路が存在しており、
この部分から音が放射され易いという傾向が本来的にあ
るが、積層方向両側のエレメント21の外側面に補強部
材28,29が接合されていることにより、この部分の
剛性が高められて膜振動が抑制される。このため、積層
方向両側からの放射音が充分に低減される。
【0044】さらに、吸気流入口側のタンク部分23に
は遮音部材30が取付けられていることにより、この部
分からの放射音も充分に低減される。この場合、当実施
形態では遮音部材30が片側に開放部分を有する断面U
字状となっていることにより、上記タンク部分23に対
する取付けが簡単になる。また、上記熱交換器11が前
述のような傾斜姿勢(図2参照)に配置されるととも
に、その一端側に位置するタンク部分23に遮音部材3
0が上方から被せられて、遮音部材30の開放部分が下
に向いた状態となるように取り付けられていることによ
り、遮音部材30内に水が溜ることがなく、遮音部材3
0の内側のタンク部分が水で腐食することが防止され
る。
【0045】上記熱交換器11の長手方向両端部と吸気
管14及び同16との接続は、一端側がリジッド結合、
他端側がフレキシブル結合とされていることにより、熱
交換器11がリジッド結合部分を介して吸気管14で支
持されて、熱交換器支持構造が簡略化され、しかも、熱
交換器11の両側接続部間の熱応力や製作上等の誤差に
よる応力がフレキシブル結合部分により緩和される。従
って、比較的剛性の低い積層型の熱交換器11を用いて
も、充分に信頼性、耐久性が確保される。
【0046】そして、とくに吸気流入口部分12と過給
機側吸気管14との接続がリジッド結合とされているこ
とにより、この部分をフレキシブル結合とした場合より
も吸気音の放射が抑制される。
【0047】また、過給機側吸気管14が比較的厚肉の
鋳物により形成されていることにより、この吸気管14
からの音の放射も抑制され、過給機5から熱交換器11
にわたる範囲で充分に放射音が抑制される。
【0048】ところで、吸気振動は、吸気が熱交換器1
1を通過する間に減衰されて、吸気流出側ではかなり小
さくなる。このため、吸気流出口部分13と吸気マニホ
ールド側吸気管16との接続がホースジョイント35に
よるフレキシブル結合とされても大きな放射音が生じる
ことはないが、上記ホースジョイント35が図8に示す
ように内外二重のホース35,38で構成されていれ
ば、放射音低減により一層有利となる。
【0049】この場合、前述のように内側ホース放射音
通過距離xと内外ホース36,37を合わせた肉厚tと
の関係がx≧tとなるように設定されることにより、ホ
ース二重部分の終端からの音の放出が抑制されての遮音
効果が良好に得られる。また、外側ホース37の周囲に
バンド39を装着しておけば、ホース36,37の膨張
が阻止され、遮音効果が良好に保たれる。
【0050】なお、本発明の装置の具体的構造は上記実
施形態に限定されず、種々変更可能である。
【0051】例えば、上記実施形態では積層型熱交換器
11の積層方向両側のエレメント21の外側面にそれぞ
れ補強部材28,29が設けられているが、積層方向両
側のうちでは吸気流入口から遠い側の方がタンク部分2
3を通過した吸気が強く当たって膜振動が増大し易いた
め、この吸気流入口から遠い側のエレメント外側面にの
み補強部材28を設けるようにしてもよい。
【0052】上記熱交換器11のタンク部分に取り付け
られる遮音部材30は、吸気流入口側のタンク部分23
だけでなく吸気流出口側のタンク部分にも取り付けてお
くようにしてもよい。
【0053】また、上記熱交換器11において連通スペ
ーサ部22は予めエレメント21と別体に成形して各エ
レメント21間に接合するようにしてもよい。
【0054】熱交換器11と吸気管との接続は、支持剛
性向上等のため吸気流出口部分と吸気マニホールド側吸
気管との接続をリジッド結合、吸気流入口部分と過給機
側吸気管の接続をフレキシブル結合としてもよい。
【0055】また、過給機5としてはリショルム型ポン
プ以外の機械式過給機あるいはターボ過給機等を用いて
もよいが、とくに機械式過給機の場合は高周波の吸気音
放射が生じ易いために上記実施形態に示すような構造が
吸気音放射対策として効果的なものとなる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明の過給機付エンジン
の吸気系騒音防止構造は、吸気通路の過給機より下流に
積層型熱交換器からなるインタークーラを備えたものに
おいて、上記積層型熱交換器のエレメント積層方向両側
のエレメント外側面のうちで少なくとも吸気流入口から
遠い側に位置するエレメントの外側面に、この面の膜振
動方向の剛性を高める補強部材を接合しているため、イ
ンタークーラとして積層型熱交換器を用いることにより
コストダウンを図りつつ、本来的に放射音が生じ易い部
分を補強して膜振動を抑制することにより有効に放射音
を低減することができる。
【0057】上記のような構造に加えて過給機から上記
積層型熱交換器の吸気流入口までの吸気管を鋳物により
形成すれば、上記吸気管からの放射音も抑制し、吸気系
の騒音防止の効果を高めることができる。
【0058】また、上記積層型熱交換器の吸気流入口側
及び吸気流出口側の各タンク部分のうちで少なくとも吸
気流入口側のタンク部分の周囲に遮音部材を設けておけ
ば、この部分からの放射音も抑制することができる。
【0059】この場合に、上記積層型熱交換器を、エレ
メントの一端側が他端側より高くなるように配置すると
ともに、その一端側に位置するタンク部分に、断面U字
状の遮音部材を上方から被せた状態に取り付けるように
すれば、遮音部材の取付けが簡単になり、しかも、遮音
部材内に水が溜ってタンク部分を腐食するといった事態
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による過給機付エンジン全
体の構造を示す概略平面図である。
【図2】上記過給機付エンジンに組み込まれた積層型熱
交換器を図1のII−II線から見た図である。
【図3】上記熱交換器の単体の一部省略正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】上記熱交換器におけるエレメントの一部を示す
斜視図である。
【図6】上記熱交換器の一部の断面図である。
【図7】遮音部材の分解斜視図である。
【図8】上記熱交換器と吸気管との間のフレキシブル結
合部分の断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 5 過給機 11 積層型熱交換器 12 吸気流入口部分 13 吸気流出口部分 14 過給機側吸気管 16 吸気マニホールド側吸気管 21 エレメント 22 連通スペーサ部 23,24 タンク部分 28,29 補強部材 30 遮音部材 35 フレキシブル結合部分

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路の過給機より下流にインターク
    ーラを備え、このインタークーラは、内部に流路が設け
    られ両端部に外部と連通する開口部が形成された複数の
    偏平状のエレメントを積層した積層型熱交換器からな
    り、この熱交換器の両端部におけるエレメント積層方向
    の側端に上記開口部に連なる吸気流入口及び吸気流出口
    が設けられている過給機付エンジンにおいて、上記積層
    型熱交換器のエレメント積層方向両側のエレメント外側
    面のうちで少なくとも吸気流入口から遠い側に位置する
    エレメントの外側面に、この面の膜振動方向の剛性を高
    める補強部材を接合したことを特徴とする過給機付エン
    ジンの吸気系騒音防止構造。
  2. 【請求項2】 上記積層型熱交換器のエレメント積層方
    向両側のエレメント外側面にそれぞれ、膜振動方向の剛
    性を高める補強部材を接合したことを特徴とする請求項
    1記載の過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造。
  3. 【請求項3】 過給機は機械式過給機であることを特徴
    とする請求項1または2記載の過給機付エンジンの吸気
    系騒音防止構造。
  4. 【請求項4】 過給機から上記積層型熱交換器の吸気流
    入口までの吸気管を鋳物により形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の過給機付エンジン
    の吸気系騒音防止構造。
  5. 【請求項5】 上記積層型熱交換器の両端部においてそ
    れぞれ各エレメントの開口部で構成されている吸気流入
    口側及び吸気流出口側の各タンク部分のうちで、少なく
    とも吸気流入口側のタンク部分の周囲に遮音部材を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造。
  6. 【請求項6】 上記積層型熱交換器を、エレメントの一
    端側が他端側より高くなるように配置するとともに、そ
    の一端側に位置するタンク部分に、断面U字状の遮音部
    材を上方から被せた状態に取り付けたことを特徴とする
    請求項5記載の過給機付エンジンの吸気系騒音防止構
    造。
  7. 【請求項7】 上記積層型熱交換器の吸気流入口とその
    上流に位置する過給機側の吸気管との接続をリジッド結
    合とする一方、上記積層型熱交換器の吸気流出口とその
    下流に位置する吸気マニホールド側の吸気管との接続を
    ホースジョイントによるフレキシブル結合としたことを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の過給機付
    エンジンの吸気系騒音防止構造。
  8. 【請求項8】 吸気通路の過給機より下流にインターク
    ーラを備え、このインタークーラは、内部に流路が設け
    られ両端部に外部と連通する開口部が形成された複数の
    偏平状のエレメントを積層した積層型熱交換器からな
    り、この熱交換器の両端部におけるエレメント積層方向
    の側端に上記開口部に連なる吸気流入口及び吸気流出口
    が設けられている過給機付エンジンにおいて、上記積層
    型熱交換器を、エレメントの一端側が他端側より高くな
    るように配置するとともに、その一端側に位置するタン
    ク部分に、断面U字状の遮音部材を上方から被せた状態
    に取り付けたことを特徴とする過給機付エンジンの吸気
    系騒音防止構造。
  9. 【請求項9】 断面U字状の遮音部材を取り付けるタン
    ク部分が吸気流入口側のタンク部分であることを特徴と
    する請求項8記載の過給機付エンジンの吸気系騒音防止
    構造。
JP14631596A 1996-06-07 1996-06-07 過給機付エンジンの吸気系騒音防止構造 Withdrawn JPH09324637A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100499533B1 (ko) * 2002-05-30 2005-07-07 모딘코리아 유한회사 보강구조를 가지는 공랭식 인터쿨러

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