JPH09320515A - Maldi−tof質量分析装置 - Google Patents

Maldi−tof質量分析装置

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JPH09320515A
JPH09320515A JP8158866A JP15886696A JPH09320515A JP H09320515 A JPH09320515 A JP H09320515A JP 8158866 A JP8158866 A JP 8158866A JP 15886696 A JP15886696 A JP 15886696A JP H09320515 A JPH09320515 A JP H09320515A
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JP
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ions
ion
maldi
ion lens
sample
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JP8158866A
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Takehiro Takeda
武弘 竹田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生成するイオンの空間的及びエネルギ的ばら
つきを減少させ、高い分解能で分析を行なうことができ
るようにする。 【解決手段】 レーザ光の照射タイミング並びにサンプ
ルスライドSS、第1、第2、第3イオンレンズL1、
L2、L3及びデフレクタDFに印加する電圧VSS、VL
1、VL2、VL3、VDFの大きさ及びタイミングを制御す
ることにより、第1段階において、レーザ光照射により
生成したイオンをサンプルスライドSSと第2イオンレ
ンズL2との間に保持し、第2段階において、保持した
イオンを第3イオンレンズL3により引き出して質量分
析部に送り込むようにする。また、サンプルスライドS
Sと第2イオンレンズL2との間に衝突ガスを導入し
て、保持したイオンのエネルギを奪い、均一化する。更
に、デフレクタDFにより、第3イオンレンズL3によ
り引き出されたイオンを所定時間だけ質量分析部の方に
通過させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス支援レ
ーザ脱離イオン化飛行時間型(MALDI−TOF=Ma
trix Assisted Laser Desorption/Ionization Time Of
Flight)質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MALDI−TOF質量分析装置では、
固体又は液体試料をマトリクスと呼ばれるシナピン酸、
グリセリン等の物質に混入し(通常、その混入率はモル
比で試料:マトリクス=1:100〜1:10000程
度である)、サンプルスライドと呼ばれる金属板の上に
塗布する。これを真空室の中に挿入し、サンプルスライ
ドとその前方に設けたグリッド電極との間に高電圧を印
加しつつ、マトリクスにレーザを照射する。すると、試
料がマトリクスとともにイオン化され、マトリクスから
放出されてグリッド電極により加速される。こうして加
速されたイオンが検出器に到達するまでの飛行時間を測
定することにより、イオンの質量/電荷比を算出するこ
とができる。
【0003】MALDI−TOF質量分析装置における
試料のイオン化の過程は未だ十分解明されているとは言
えないが、おおよそ次のようなプロセスであろうと考え
られている。マトリクスがレーザ光を吸収し、それを熱
エネルギ(ミクロ的にみれば振動エネルギ)に変換し
て、マトリクス中の試料もろとも気化する。「急速加熱
条件の下では有機化合物は分解反応よりも気化反応が促
進される」という現象があるため、レーザ照射を高エネ
ルギ・短時間とすることにより、有機化合物試料は分解
せず、中性のまま気化させることができる。一方、マト
リクス及び不純物からはレーザ照射により陽イオンや陽
子が生成し、これらが有機化合物の中性分子に付加して
これをイオン化させる。このため、分子量が100kD
a(ドルトン)を超えるタンパク質のような熱的に不安
定な分子でも分解させることなくイオン化が可能である
という特長を有し(田中耕一「マトリックス支援レーザ
ー脱離イオン化質量分析法」、「ぶんせき」誌1996年4
月p.253)、これによりMALDI−TOF質量分析装
置はタンパク質、ペプチド等の生体関連物質や合成ポリ
マ、オリゴマの分析に多く用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MALDI−TOF質
量分析装置が試料をイオン化させる過程は上記の通り、
レーザパルスの照射によりまずマトリクスが加熱されて
気化し、その中で試料も気化するというものであるた
め、図4に示すように、レーザ照射時間は極めて短い
(500ps〜50ns)にもかかわらず、試料イオン
は長い時間(数ms)に亙って放出され続ける。TOF
質量分析装置は飛行時間により質量分析を行なうもので
あるため、このように源となる部分でイオン生成時間の
ばらつき(これはすなわちイオン進行方向の空間的ばら
つきとなる)があると、分解能が低下し、精度の高い分
析を行なうことができない。
【0005】もう一つMALDI−TOF質量分析装置
の分解能を低下させる原因に、生成されたイオンのエネ
ルギのばらつきが大きいことが挙げられる。これは、レ
ーザ照射により気化放出された試料が或る程度空間的に
拡散し、加速用のグリッド電極との間の距離がばらつく
ためである。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、生成す
るイオンの空間的及びエネルギ的ばらつきを減少させ、
高い分解能で分析を行なうことができるMALDI−T
OF質量分析装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、サンプルスライド上に付着させた
マトリクスにパルス状のレーザ光を照射することにより
マトリクス中に混入された試料をイオン化し、該イオン
を所定電圧で加速した後、質量分析部において所定距離
を飛行するに要する時間により該イオンの質量分析を行
なうマトリクス支援レーザ脱離イオン化飛行時間型(M
ALDI−TOF)質量分析装置において、 a)サンプルスライドと質量分析部との間に順に設けられ
た第1、第2及び第3イオンレンズと、 b)レーザ光の照射タイミング並びにサンプルスライド、
第1、第2及び第3イオンレンズに印加する電圧の大き
さ及びタイミングを制御することにより、第1段階にお
いて、レーザ光照射により生成したイオンをサンプルス
ライドと第2イオンレンズとの間に保持し、第2段階に
おいて、保持したイオンを第3イオンレンズにより引き
出して質量分析部に送り込む制御部と、を備えることを
特徴とするものである。
【0008】上記MALDI−TOF質量分析装置にお
いて、更に、サンプルスライドと第2イオンレンズとの
間に、保持したイオンと衝突させることによりイオンの
エネルギを奪うための衝突ガスの導入口を設けてもよ
い。
【0009】さらに、第3イオンレンズと質量分析部と
の間にデフレクタを設け、制御部が、第3イオンレンズ
により引き出されたイオンを所定時間の間だけ質量分析
部の方に通過させるようにデフレクタに印加する電圧を
制御するようにしてもよい。なお、ここで述べる「イオ
ンレンズ」は、単一の電極から成るもののみならず、複
数に分離した電極から成るレンズ群をも含む。
【0010】
【発明の実施の形態及び効果】制御部は、まずサンプル
スライド上のマトリクスにパルス状のレーザ光を照射す
る。これによりマトリクスに含まれる試料が気化し、イ
オン化するが、試料が十分にイオン化するにはレーザ光
照射終了後の長時間を要する。このように長い時間に亙
って生成するイオンをそのまま質量分析部に送り出すこ
とは、大きな空間的広がりを持ったイオンをそのまま質
量分析部に送り込むことになり、分解能を低下させる。
そこで本発明に係るMALDI−TOF質量分析装置で
は、制御部がサンプルスライド、第1イオンレンズ及び
第2イオンレンズに印加する電圧を制御することによ
り、このようにして順次生成するイオンをサンプルスラ
イドと第2イオンレンズとの間に保持する。
【0011】試料のイオンの生成がほぼ終了した時点
で、制御部はサンプルスライド及び第1〜第3イオンレ
ンズに印加する電圧を変化させ、上記のようにサンプル
スライドと第2イオンレンズとの間に保持されたイオン
を第3イオンレンズにより引き出して質量分析部に送り
出す。これにより、イオンの生成時間のばらつきによる
空間的ばらつきが解消され、試料のイオンはまとまった
形で質量分析部に入って質量分析が行なわれる。
【0012】サンプルスライドと第2イオンレンズとの
間に衝突ガス導入口を設け、イオンを保持している間に
衝突ガスをそこに導入すると、そこに保持されているイ
オンが衝突ガスとの衝突を繰り返す間に、イオンが持っ
ている運動エネルギが奪われる。これによりイオンのエ
ネルギのばらつきが解消され、上記のようにイオンが質
量分析部に送り込まれるときはほぼ均一のエネルギで送
り込まれることになり、高分解能の質量分析を行なうこ
とができるようになる。
【0013】さらに、第3イオンレンズと質量分析部と
の間に設けたデフレクタの電圧を制御し、第3イオンレ
ンズにより引き出されたイオンを所定時間の間だけ質量
分析部の方に通過させるようにすることにより、イオン
の空間的ばらつきが更に減少し、より分解能の高い質量
分析が可能となる。なお、本発明に係るMALDI−T
OF質量分析装置では既に上記のようにイオンは空間的
に狭い範囲にまとめられているため、デフレクタでこの
ように通過時間を制限することによるイオン数の減少は
少なく、感度の低下は最小限に抑えられる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例であるMALDI−TOF
質量分析装置の構成及び動作を図1〜図3により説明す
る。図1は実施例のMALDI−TOF質量分析装置1
0の全体的構成を示す断面図であり、左端にサンプルス
ライドSSが、右側にTOF質量分析部12及び第1検
出器13が配置されている。本実施例のMALDI−T
OF質量分析装置は、それらの間に配置されているイオ
ンレンズ部14とそれを制御する方法に特徴を有するた
め、その部分を図2に詳しく記載した。これについては
後に詳しく述べる。これらサンプルスライドSS、イオ
ンレンズ部14、質量分析部12及び第1検出器13は
イオン光軸に沿って一直線上に配置されており、この側
方に、イオン光軸左端の所定位置を照射するためのレー
ザ光学系15が設けられている。
【0015】本実施例のMALDI−TOF質量分析装
置10の動作の概略は次の通りである。制御部16から
のスタート信号により、レーザ発生器20が所定の短い
時間(数ns程度)だけ高強度のパルス状のレーザ光を
発生する。レーザ光は反射鏡21、フィルタ22及び光
学レンズ23を介して、所定位置に挿入されたサンプル
スライドSS上のサンプル11に照射される。これによ
り、サンプル11中のマトリクスが気化され、それに伴
ってマトリクス中の目的試料がイオン化される。イオン
化された試料は、イオンレンズ部14により質量分析部
12に送り込まれる。イオンレンズ部14の作用につい
ては、後に詳しく述べる。
【0016】質量分析部12では、2つのモードでイオ
ンの質量を検出することができる。一つは、リフレクタ
電極RFの電圧を0にした場合で、入口から入ったイオ
ンは、光軸をそのまま飛行して第1検出器13に入る。
一方、リフレクタ電極RFに高電圧VRFを印加した場合
は、イオンはリフレクタ電極RFにより折り返され、第
2検出器17に到達する。いずれのモードにおいても、
イオンの加速開始時点からイオンの検出時点までの時間
を測定することにより、イオンの質量/電荷比を求める
ことができる。
【0017】次に、本実施例のMALDI−TOF質量
分析装置10のイオンレンズ部14の作用を図2により
詳しく説明する。先に述べた通り、MALDI−TOF
質量分析装置ではレーザ光の照射時間は極めて短いにも
拘らず、目的試料のイオンは遙かに長い時間に亙って生
成され続ける(図4)。また、試料がイオン化される空
間領域が或る程度の広がりを有するため、加速用グリッ
ド電極GRとの距離が一定ではなく、イオンのエネルギ
にはばらつきがある。
【0018】そこで、本実施例のMALDI−TOF質
量分析装置10では、サンプルスライドSS、イオンレ
ンズ部14の各イオンレンズL1、L2、L3及びデフレ
クタDFに印加する電圧VSS、VL1、VL2、VL3及びV
DFの大きさ及び印加のタイミングを図3に示すように制
御する。また、イオンレンズL1とL2との間にガスを導
入するためのガス導入口GSを設けている。
【0019】まず、図3の電圧制御図により、本実施例
のMALDI−TOF質量分析装置10におけるイオン
の動きを説明する。なお、ここではプラスイオンが生成
されるものとする。レーザ光は時点t1で照射が開始さ
れ、時点t2以前の非常に短い時間内に照射が終了する
が、試料のイオンは図4に示すようにその後比較的長い
時間生成され続ける。その間、イオンレンズL1の電圧
はサンプルスライドSSの電圧VSSよりも低くなってお
り、これにより生成されたイオンはイオンレンズL1に
向かって加速される。一方、イオンレンズL2の電圧は
イオンレンズL1よりも高く設定されているため、イオ
ンレンズL1を通過したイオンはイオンレンズL2により
減速、反発され、イオンレンズL1の方に戻る。しか
し、イオンレンズL1を通過した後はサンプルスライド
SSの電圧VSSにより同様に減速・反発されて再び向き
をイオンレンズL2の方に変える。こうして、時点t1か
らt2の間では、イオンはサンプルスライドSSとイオ
ンレンズL2との間で往復を繰り返す。
【0020】この間、ガス導入口GSからはヘリウム、
アルゴン、窒素等の中性ガスが導入され、イオンレンズ
L1とL2との間にガスカーテンを生成する。イオンはこ
のガス分子と衝突することにより、そのイオン化の際に
得た初期エネルギを失う。これによりイオンのエネルギ
のばらつきが解消され、ほぼ同一のエネルギを有するよ
うになる。また、イオンはそのガスカーテンの付近に集
まるようになる。
【0021】こうしてイオンがイオンレンズL1の近傍
に保持された後、時点t2からt3においてサンプルスラ
イドSS、イオンレンズL1及びイオンレンズL3の電圧
VSS、VL1、VL3がそれらの間の高低関係を保ったまま
上昇される。一方、イオンレンズL2の電圧VL2も上昇
されるが、イオンレンズL1の電圧VL1よりも低くなる
ように設定される。これにより、時点t3以降はイオン
レンズL2による障壁がなくなり、ガスカーテンの近傍
に保持されていたイオンはイオンレンズL3により引き
出されて質量分析部12の方に加速される。
【0022】しかし、イオンレンズL1〜L3の電圧が上
記のように変更されている間、デフレクタDFには、イ
オンを偏向させ、質量分析部12に入らないようにする
電圧VDFが印加されている。そして、イオンレンズL1
〜L3の変更がほぼ終了した時点t3においてはじめてデ
フレクタDFへの印加電圧が解除される。このデフレク
タ電圧がゼロとされるのはt4〜t5の間の短い時間δt
だけに限られ、この間のみ、イオンは質量分析部12に
投入される。これにより、質量分析部12に入るイオン
の空間的ばらつきが更に小さくなる。なお、本実施例に
係るMALDI−TOF質量分析装置10では単にデフ
レクタDFにより通過時間を制限するのみではなく、上
記イオンレンズの電圧設定及びガスカーテンにより、イ
オンを予め空間的に(ガスカーテン付近に)集めている
ため、生成されたイオンのほとんどがその制限された通
過時間δt内に質量分析部12に投入される。このた
め、高分解能の分析が高感度で行なえるようになってい
る。
【0023】イオンを質量分析部に送出した後はデフレ
クタDFに再び電圧VDFを印加してイオン流を遮断し、
また、イオンレンズL1〜L3及びサンプルスライドSS
の電圧を元に戻す(t5〜t8)。以上が1回のレーザ光
照射によるイオン生成及び質量分析のサイクルであり、
このようなサイクルを何回か繰り返すことにより、分析
の感度を向上させることができる。
【0024】図3におけるイオン保持のための時間t1
〜t2やイオンを質量分析部12に送出するための時間
t4〜t5(δt)は、分析目的であるイオンの質量数に
応じて適宜変更することが望ましい。例えば、サンプル
スライドの加速電圧VSSが10,000Vで目的試料の
質量数範囲が10,000Da(ダルトン)近傍である
場合、t1〜t2は数百nsから数十μs、t4〜t5(δ
t)は数nsから数百ns程度とする。もちろん、t4
〜t5(δt)を短くするほど分解能が高くなるが、感
度の低下を考慮する必要がある。なお、各イオンレンズ
等に印加する電圧の具体的数値の一例を挙げると、t1
〜t2におけるVSS、VL1、VL2は数十V程度、t3〜t
7におけるVSS、VL1、VL2は20〜数kV程度であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるMALDI−TOF
質量分析装置の概略構成図。
【図2】 上記MALDI−TOF質量分析装置のレン
ズ部分の拡大断面図。
【図3】 サンプルスライド、イオンレンズ、デフレク
タの電圧制御の様子を示すグラフ。
【図4】 MALDI−TOF質量分析装置における試
料のイオン化の様子を示す説明図。
【符号の説明】
10…MALDI−TOF質量分析装置 11…サンプル 12…質量分析部 13…第1検出器 14…イオンレンズ部 15…レーザ光学系 16…制御部 17…第2検出器 20…レーザ発生器 21…反射鏡 22…フィルタ 23…光学レンズ DF…デフレクタ GR…加速用グリッド電極 GS…ガス導入口 L1、L2、L3…イオンレンズ RF…リフレクタ電極 SS…サンプルスライド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルスライド上に付着させたマトリ
    クスにパルス状のレーザ光を照射することによりマトリ
    クス中に混入された試料をイオン化し、該イオンを所定
    電圧で加速した後、質量分析部において所定距離を飛行
    するに要する時間により該イオンの質量分析を行なうマ
    トリクス支援レーザ脱離イオン化飛行時間型(MALD
    I−TOF)質量分析装置において、 a)サンプルスライドと質量分析部との間に順に設けられ
    た第1、第2及び第3イオンレンズと、 b)レーザ光の照射タイミング並びにサンプルスライド、
    第1、第2及び第3イオンレンズに印加する電圧の大き
    さ及びタイミングを制御することにより、第1段階にお
    いて、レーザ光照射により生成したイオンをサンプルス
    ライドと第2イオンレンズとの間に保持し、第2段階に
    おいて、保持したイオンを第3イオンレンズにより引き
    出して質量分析部に送り込む制御部と、 を備えることを特徴とするMALDI−TOF質量分析
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMALDI−TOF質
    量分析装置において、更に、サンプルスライドと第2イ
    オンレンズとの間に、保持したイオンと衝突させること
    によりイオンのエネルギを奪うための衝突ガスの導入口
    を有することを特徴とするMALDI−TOF質量分析
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のMALDI−T
    OF質量分析装置において、更に、第3イオンレンズと
    質量分析部との間にデフレクタを有し、制御部が、第3
    イオンレンズにより引き出されたイオンを所定時間の間
    だけ質量分析部の方に通過させるようにデフレクタに印
    加する電圧を制御することを特徴とするMALDI−T
    OF質量分析装置。
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