JPH09318978A - 導波形光機能装置 - Google Patents

導波形光機能装置

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JPH09318978A
JPH09318978A JP13196996A JP13196996A JPH09318978A JP H09318978 A JPH09318978 A JP H09318978A JP 13196996 A JP13196996 A JP 13196996A JP 13196996 A JP13196996 A JP 13196996A JP H09318978 A JPH09318978 A JP H09318978A
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refractive
refractive index
index changing
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low
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Application number
JP13196996A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Yamaguchi
省一郎 山口
Akihiro Adachi
明宏 足立
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失の小さな導波形光機能装置を提供する。 【解決手段】 周囲の電界変化に対する屈折率変化が小
さく、かつ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料から
なるコア部11a,11b、このコア部の上部に設けら
れ、周囲の電界変化に対する屈折率変化係数が上記低屈
折率変化材料より大きな高屈折率変化材料からなる高屈
折率変化部12、コア部11a,11bおよび高屈折率
変化部12の周りに設けられたクラッド部12,14、
及びクラッド部12,13の上下に設けられた周囲の電
界変化を引き起こす電極15,16を備え、電極15,
16間に電圧が印加されると、高屈折率変化部12に電
界がかかり、電界の大きさ、向き及び高屈折率変化部1
2の電気光学定数の値に応じた屈折率の変化が生ずる。
このため、電極16,15間への印加電圧に応じて導波
路の実効屈折率が変化し、2つのコア部11a,11b
間の光波の分岐比が制御される光スイッチとして動作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に形成さ
れた光導波路を用いて、光変調、光スイッチ等を行う導
波形光機能装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば特開平6−21427
5号公報に記載された従来の光スイッチング機能を持つ
導波形光機能装置を示す断面図で、図において、1は電
気光学効果を示さない高分子コア部、2は電気光学効果
を示す高分子コア部、3はクラッド部、4は上部電極、
5は下部電極、6は基板である。
【0003】この従来例においては、コア部2が電気光
学効果を示す高分子で構成されているので、上部電極4
と下部電極5間に電圧が印加されると、コア部2の屈折
率が変化し、そのため、コア1およびコア部2から構成
される光導波路の結合長が変化する。従って、入射端か
ら光波が入力すると出射端からは、電極4、5間への印
加電圧の大きさに応じて、上部コア1または下部コア2
のいずれかから光波が出力され、光スイッチとして動作
する。
【0004】また、特開平6−43506号公報には、
電気光学効果を有する高分子材料の光波路に電圧を印加
することにより屈折率を変化させる光変調器として動作
する導波形光機能装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の導
波形光機能装置では、何れも屈折率が変化する材料が光
波のエネルギーが集中する導波路のコア(クラッド以
外)に形成されていた。また、この屈折率が変化する材
料として、屈折率が変化しない材料、例えばポリメチル
メタクリレートにアゾ色素等の不純物を添加したものが
使用されており、これは屈折率が変化しない材料に比
べ、光損失が大きいことが知られている。従って、これ
らの従来例では、光エネルギーの集中するコアに光損失
の大きな材料を使用していることになり、光損失が大き
いという問題点があった。
【0006】また、従来の導波形光機能装置では、光波
路のコアに有機材料を使用しているので、導波形光機能
装置の前後に接続される光通信で使用している石英系光
ファイバとの接続において、有機材料と石英の融点が異
なることから、融着接続が難しいという問題点もあっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、光損失の小さな、或は光損失の
小さくて石英系光ファイバとの接続容易な、導波路を伝
搬する光波を効率よく制御できる導波形光機能装置を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る導波形光機能装置は、周囲環境変化に対する屈折率変
化が小さく、かつ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材
料からなる1つ或は2つ以上のコア部、このコア部の一
部、或はこのコア部の周りの一部に設けられ、周囲環境
変化に対する屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料よ
り大きな高屈折率変化材料からなる高屈折率変化部、上
記コア部および上記高屈折率変化部の周り、或はこれら
の周りの一部に設けられたクラッド部、及び上記クラッ
ド部或は上記高屈折率変化部の周りの一部に設けられた
周囲環境変化を引き起こす機能部を有するものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1記載の発明における高屈折率変化部を、
コア部の一部に低屈折率変化材料と2層以上の多層構造
を形成するとともに、周囲環境変化のない場合に上記低
屈折率変化材料と同等の大きさの屈折率を持つ高屈折率
変化材料からなるものとしたものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1記載の発明における高屈折率変化部を、
コア部の周りの一部に設けられた第1の高屈折率変化部
と、上記コア部の一部に低屈折率変化材料と2層以上の
多層構造を形成するとともに、周囲環境変化のない場合
に上記低屈折率変化材料と同等の大きさの屈折率を持つ
高屈折率変化材料からなる第2の高屈折率変化部とから
構成されたものとしたものである。
【0011】請求項4記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1記載の発明における高屈折率変化部を、
周囲環境変化前において低屈折率変化材料より小さな屈
折率を、周囲環境変化後において上記低屈折率変化材料
と同等或はこれより大きな屈折率を持つ高屈折率変化材
料からなるものとしたものである。
【0012】請求項5記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1記載の発明における高屈折率変化部を、
周囲環境変化前において低屈折率変化材料と同等或はこ
れより大きな屈折率を、周囲環境変化後において上記低
屈折率変化材料より小さな屈折率を持つ高屈折率変化材
料からなるものとしたものである。
【0013】請求項6記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項3記載の発明における第1の高屈折率変化
部と第2の高屈折率変化部を、周囲環境変化前において
共に低屈折率変化材料と同等の大きさの屈折率を、周囲
環境変化後において、一方が低屈折率変化材料よりは大
きく、他方が低屈折率変化材料よりは小さい屈折率を持
つ高屈折率変化材料からなるものとしたものである。
【0014】請求項7記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1〜6に記載の発明におけるコア部を、1
箇所或は2箇所以上の曲線形状を有するものであるとし
たものである。
【0015】請求項8記載の発明に係る導波形光機能装
置は、請求項1〜7に記載の発明におけるコア部を、1
箇所或は2箇所以上の交差部を有するものであるとした
ものである。
【0016】請求項9記載の発明に係る導波形光機能装
置は、周囲環境変化に対する屈折率変化が小さく、か
つ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料からなるコア
部、このコア部の周りの一部に光波の伝搬方向に対して
周期的に設けられ、周囲環境変化に対する屈折率変化係
数が上記低屈折率変化材料より大きな複数の高屈折率変
化材料からなる高屈折率変化部、上記コア部および上記
高屈折率変化部の周り、或はこれらの周りの一部に設け
られたクラッド部、及び上記クラッド部或は上記高屈折
率変化部の周りの一部に設けられた周囲環境変化を引き
起こす機能部を有するものである。
【0017】請求項10記載の発明に係る導波形光機能
装置は、周囲環境変化に対する屈折率変化が小さく、か
つ、光伝搬損失の小さい、光波の伝搬方向に対して周期
的に凹凸を持つ低屈折率変化材料と、この凹凸の凹部に
埋め込まれた、屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料
より大きな高屈折率変化材料とからなる埋込み2層コア
部、この埋込み2層コア部の周りに設けられたクラッド
部、及び上記クラッド部の周りの一部に設けられた周囲
環境変化を引き起こす機能部を有するものである。
【0018】請求項11記載の発明に係る導波形光機能
装置は、周囲環境変化に対する屈折率変化が小さく、か
つ、光伝搬損失の小さい、光波の伝搬方向に対して周期
的に凹凸を持つ低屈折率変化材料と、この凹凸の凹部に
埋め込まれた、屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料
より大きな第2の高屈折率変化材料とからなる埋込み2
層コア部、この埋込み2層コア部の周りの一部に設けら
れた、屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料より大き
な第1の高屈折率変化材料、上記埋込み2層コア部およ
び上記第1の高屈折率変化部の周り、或はこれらの周り
の一部に設けられたクラッド部、及びこのクラッド部或
は上記第1の高屈折率変化部の周りの一部に設けられた
周囲環境変化を引き起こす機能部を有するものである。
【0019】請求項12記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1,3〜9又は11に記載の発明におい
て、周囲の一部に高屈折率変化部が配設されたコア部、
多層構造コア部、或は埋込み2層コア部の幅を、上記高
屈折率変化部が配設されていない上記コア部の幅より狭
く形成したものである。
【0020】請求項13記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1,3〜9,11又は12に記載の発明
において、周囲の一部に高屈折率変化部が配設されたコ
ア部、多層構造コア部、或は埋込み2層コア部の厚さ
を、上記高屈折率変化部が配設されていない上記コア部
の厚さより薄く形成したものである。
【0021】請求項14記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項12又は13記載の発明において、周囲
の一部に高屈折率変化部が配設されたコア部、多層構造
コア部、或は埋込み2層コア部から、上記高屈折率変化
部が配設されていない上記コア部に向けて、このコア部
の形状をテーパ状に形成したものである。
【0022】請求項15記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1〜14に記載の発明において、高屈折
率変化材料に電気光学効果を示す材料を使用し、周囲環
境変化を引き起こす機能部に電圧が印加される上下電極
を使用したものである。
【0023】請求項16記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1〜14に記載の発明において、高屈折
率変化材料に熱光学効果を示す材料を使用し、周囲環境
変化を引き起こす機能部に加熱ヒータを使用したもので
ある。
【0024】請求項17記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1〜14に記載の発明において、高屈折
率変化材料に磁気光学効果を示す材料を使用し、周囲環
境変化を引き起こす機能部に磁界発生用電極を使用した
ものである。
【0025】請求項18記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項15又は16に記載の発明における高屈
折率変化材料に色素が添加された有機材料を使用したも
のである。
【0026】請求項19記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項15又は16に記載の発明における高屈
折率変化材料に半導体材料を使用したものである。
【0027】請求項20記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項16に記載の発明における高屈折率変化
材料にUV硬化型の樹脂を使用したものである。
【0028】請求項21記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項16に記載の発明における高屈折率変化
材料にプラスチック材料を使用したものである。
【0029】請求項22記載の発明に係る導波形光機能
装置は、請求項1〜21に記載の発明における低屈折率
変化材料に石英系材料を使用したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を説明す
る。図1はこの発明の実施の形態1を示し、(a)は同
図(b)のA−A’面の平断面図、(b)は同図(a)
のB−B’面の横断面図、(c)は同図(a)のC−
C’面の横断面図である。
【0031】図において、11a,11bは、周囲の電
界変化に対する屈折率変化がほとんどなく、かつ光伝搬
損失の小さな、例えば石英系材料でできたコア部、12
はコア部11a,11bの上部に層状に形成された、周
囲の電界変化に対して大きな屈折率変化が生ずる、いわ
ゆる電気光学効果を示す高屈折率変化材料、例えばポリ
メチルメタクリレートにアゾ色素を添加した有機材料か
らなる高屈折率変化部、13はコア部11a,11bの
下部周囲に設けられた下部クラッド、14は高屈折率変
化部12及びコア部11a,11bの上部に形成された
上部クラッド、15は下部クラッド13の下部に形成さ
れた下部電極、16は上部クラッド14の上部に形成さ
れた上部電極、101a,101bは光波を入力する導
波路の入力ポート、102a,102bは光波を出力す
る導波路の出力ポートである。
【0032】図から明かなように、高屈折率変化部12
が施されている領域と高屈折率変化部12が施されてい
ない領域とでは、コア部11a,11b間の距離は異な
り、高屈折率変化部12が施されている領域ではコア部
11a,11b間で大きな光結合が生ずるように近接し
ており、高屈折率変化部12が施されていない領域で
は、コア部11a,11b間で光の結合が生じないよう
離れている。
【0033】次に、動作について説明する。導波路の入
力ポート101a又は101bから入力された光波は、
コア部11a又は11bに沿って伝搬し、高屈折率変化
部12が施された領域を通り、導波路の出力ポート10
2a及び102bから出力される。ここで、高屈折率変
化部12が施された領域においては、コア部11aと1
1bが近接しているので、2つの導波路間でエネルギー
の移行が生ずる。このエネルギーの移行量は、2つの近
接したコア部11a,11bから構成される結合導波路
の結合長、即ち光波の波長、導波路の実効屈折率(導波
路の断面形状および屈折率により求められるパラメー
タ)および近接コア部の光伝搬方向に対する長さLによ
り変化する。
【0034】この実施の形態では、近接コア部の上部に
高屈折率変化部12が施されているので、上部電極16
及び下部電極15間に電圧が印加されると、高屈折率変
化部12に電界がかかり、電界の大きさ、向き及び高屈
折率変化部12の電気光学定数の値に応じた屈折率の変
化が生ずる。このため、電極16,15間への印加電圧
に応じて導波路の実効屈折率が変化し、2つのコア部1
1a,11bから構成された結合導波路の結合長が制御
され、両コア部11a,11b間のエネルギーの移行量
(光波の分岐比)が制御される光スイッチとして動作す
る。
【0035】このようにこの実施の形態1では、導波路
のコア部11a,11bの周りの一部に電気光学効果を
示す高屈折率変化部12が設けられているので、電極1
6,15間に電圧を印加することで、高屈折率変化部1
2の屈折率を変化させ、効率よく導波路を伝搬する光波
を制御することができる。また、導波路の伝搬する光波
の最もエネルギーの集中するコア部11a,11bに光
伝搬損失の小さな材料を使用しているので、光波のエネ
ルギーが大きく吸収されることなく、光波を伝搬させる
ことができ、損失の小さな導波形光機能装置を得ること
ができる。
【0036】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す横断面図で、図において、13は下部クラッ
ド、14は上部クラッド、15は下部電極、16は上部
電極で、以上は実施の形態1と同様のものである。17
a,17bは、周囲の電界変化に対する屈折率変化がほ
とんどなく、かつ光伝搬損失の小さな、例えば石英系材
料からなる低屈折率変化コア部、18a,18bは、周
囲の電界変化に対して大きな屈折率変化が生ずる、いわ
ゆる電気光学効果を示す高屈折率変化材料、例えばポリ
メチルメタクリレートにアゾ色素を添加した有機材料か
らなり、電界が印加されない場合は低屈折率変化コア部
17a,17bの屈折率と同じ大きさの屈折率を持つ高
屈折率変化コア部で、低屈折率変化コア部17a,17
bとともに2層構造をもつ多層コアを構成している。
【0037】この実施の形態2では、多層コア部の一部
を高屈折率変化コア部18a,18bに置き換え、低屈
折率変化コア部17a,17bとともに2層構造を形成
したので、上部電極16及び下部電極15間に電圧が印
加されると、高屈折率変化コア部18a,18bに電界
がかかり、電界の大きさ、向き及び高屈折率変化コア部
18a,18bの電気光学定数の値に応じた屈折率の変
化が生ずる。このため、電極16,15間への印加電圧
に応じて導波路の実効屈折率が変化し、両2層コア部1
7a,18aと17b,18b間のエネルギーの移行量
(光波の分岐比)が制御される光スイッチとして動作す
る。そして、上部電極16及び下部電極15間に電圧が
印加されない場合は、高屈折率変化コア部18a,18
bの屈折率は低屈折率変化コア部17a,17bと屈折
率と等しいので、高屈折率変化コア部18a,18bを
設けない場合と同様に光波が伝搬される。
【0038】このようにこの実施の形態1では、導波路
を伝搬する光波のエネルギーの集中するコアの一部に電
気光学効果を示す高屈折率変化コア部18a,18bを
設けたので、印加電界の変化に応じた屈折率の変化の影
響を光波は大きく受け、実施の形態1に比べより効率的
な光波の制御が可能となり、また、その光波のエネルギ
ーの最も集中するコアの一部に低屈折率変化コア部17
a,17bが設けられているので、従来のコア全てを完
全に高屈折率変化材料で形成したものに比べ、損失の小
さな導波形光機能装置を得ることができる。
【0039】なお、この実施の形態2では、低屈折率変
化コア部17a,17bと高屈折率変化コア部18a,
18bとを上下に2つ重ねたものを示したが、これらを
上下に多段に重ねても、また、これらの各コア部を上下
に重ねる代わりに、左右に重ねても同様な効果が得られ
るものである。
【0040】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す横断面図で、図において、13は下部クラッ
ド、14は上部クラッド、15は下部電極、16は上部
電極、17a,17bは低屈折率変化コア部、18a,
18bは高屈折率変化コア部で、以上は実施の形態2と
同様のものである。また、12は多層コア部17a,1
7b,18a,18bの上部に層状に形成された高屈折
率変化材料からなる高屈折率変化部で、実施の形態1と
同様のものである。なお、高屈折率変化部12は第1の
高屈折率変化部を、高屈折率変化コア部18a,18b
は第2の高屈折率変化部をそれぞれ構成している。
【0041】この実施の形態3では、コア内部に電気光
学効果を示す高屈折率変化コア部18a,18bを有す
る多層コア部の上部にさらに電気光学効果を示す高屈折
率変化部12を設けたので、実施の形態2よりもさらに
効率的にエネルギーの移行量が制御できるスイッチとし
て動作し、また、実施の形態2と同様、導波路を伝搬す
る光波の最もエネルギーの集中するコアの一部に低損失
な低屈折率変化コア部17a,17bが設けられている
ので、損失の小さな導波形光機能装置を得ることができ
る。
【0042】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4を示し、(a)は同図(b)のA−A’面の平断面
図、(b)は同図(a)のB−B’面の横断面図であ
る。図において、11は、光伝搬損失の小さな低屈折率
変化材料、例えば石英系材料でできたコア部、12はコ
ア部11の上部に層状に形成された電気光学効果を示す
高屈折率変化材料、例えばポリメチルメタクリレートに
アゾ色素を添加した有機材料からなる高屈折率変化部、
13はコア部11の下部周囲に設けられた下部クラッ
ド、14は高屈折率変化部12及びコア部11の上部に
形成された上部クラッド、15は下部クラッド13の下
部に形成された下部電極、16は上部クラッド14の上
部に形成された上部電極、101は光波を入力する導波
路の入力ポート、102は光波を出力する導波路の出力
ポートである。ここで、高屈折率変化部12の屈折率
は、電界が印加されない状態では低屈折率変化コア部1
1の屈折率と同じか大きく、電界が印加された状態では
低屈折率変化コア部11の屈折率より小さくなるもので
ある。
【0043】次に、動作について説明する。導波路の入
力ポート101から入力された光波は、コア部11に沿
って伝搬し、高屈折率変化部12が施された領域を通
る。この高屈折率変化部12が施された領域において、
上部電極16及び下部電極15間に電圧が印加されてい
ない時は、高屈折率変化部12の屈折率が低屈折率変化
コア部11の屈折率と同等あるいは大なので、低屈折率
変化コア部11の閉じ込め性が悪くなり、入力ポート1
01に入力した光波はほとんど出力ポート102からは
出力されない。これに対し、上部電極16及び下部電極
15間に電圧が印加されると、高屈折率変化部12の電
気光学定数の値に応じた屈折率の変化が生じ、低屈折率
変化コア部11の屈折率より小さくなるので、光の閉じ
込め性がよくなり入力ポート101に入力した光波をほ
とんどそのまま出力ポート102まで伝搬する。
【0044】従って、このように上部電極16及び下部
電極15間への印加(オン状態)と、電圧の不印加(オ
フ状態)とを切換えることによって、出力ポート102
から光波を出力させたり、ほとんど出力させなかったり
することができ、光オンオフスイッチ、あるいは光強度
変調器として動作する。また、導波路の伝搬する光波の
最もエネルギーの集中するコア部11に光伝搬損失の小
さな材料を使用しているので、光波のエネルギーを大き
く吸収されることなく、光波を伝搬させることができ、
損失の小さな導波形光機能装置を得ることができる。
【0045】実施の形態5.なお、この実施の形態4で
は、高屈折率変化部12として、その屈折率が電界が印
加されない状態で低屈折率変化コア部11の屈折率と同
じか大きく、電界が印加された状態で低屈折率変化コア
部11の屈折率より小さくなる電気光学効果を示す材料
を使用したが、逆に、電界が印加されない状態で低屈折
率変化コア部11の屈折率より小さく、電界が印加され
た状態で低屈折率変化コア部11の屈折率と同じか大き
くなる電気光学効果を示す材料を使用しても同様な効果
が得られるものである。この場合は、オフ状態の時光波
が出力ポート102から出力され、オン状態の時ほとん
ど出力されない光オンオフスイッチあるいは光強度変調
器として動作する。
【0046】実施の形態6.図5はこの発明の実施の形
態6を示す横断面図で、図において、12は高屈折率変
化部、13は下部クラッド、14は上部クラッド、15
は下部電極、16は上部電極で、以上は実施の形態4と
同様のものである。、17は、周囲の電界変化に対する
屈折率変化がほとんどなく、かつ光伝搬損失の小さな、
例えば石英系材料からなる低屈折率変化コア部、18
は、周囲の電界変化に対して大きな屈折率変化が生ず
る、いわゆる電気光学効果を示す高屈折率変化材料、例
えばポリメチルメタクリレートにアゾ色素を添加した有
機材料からなり、電界が印加されない場合は低屈折率変
化コア部17の屈折率と同じ大きさの屈折率を持つ高屈
折率変化コア部で、低屈折率変化コア部17とともに2
層構造をもつ多層コアを構成している。なお、高屈折率
変化部12は第1の高屈折率変化部を、高屈折率変化コ
ア部18は第2の高屈折率変化部をそれぞれ構成してい
る。
【0047】ここで、第1の高屈折率変化部12と第2
の高屈折率変化部である高屈折率変化コア部18は電気
光学定数の符号が異なり、電界がオフ状態の時は、高屈
折率変化部12と高屈折率変化コア部18との屈折率
が、下部クラッド13、上部クラッド14及び低屈折率
変化コア部17の全ての屈折率と等しくなるように調整
されており、電界がオン状態となると、高屈折率変化部
12の屈折率は減少し、高屈折率変化コア部18の屈折
率は増加するようなされている。
【0048】この実施の形態6では、多層コア部の一部
を高屈折率変化コア部18に置き換え、低屈折率変化コ
ア部17とともに2層構造を形成し、さらに、この多層
コア部上部に、高屈折率変化コア部18とは逆極性の電
気光学効果を示す高屈折率変化部12を設けたので、電
界がオフ状態の時は、導波路断面内の高屈折率変化部1
2、下部クラッド13、上部クラッド14、低屈折率変
化コア部17及び高屈折率変化コア部18との屈折率が
全て同じなので、低屈折率変化コア部17及び高屈折率
変化コア部18の光の閉じ込め性が悪く光の伝搬はほと
んど行なわれない。これに対し、上部電極16及び下部
電極15間に電圧が印加され電界がオン状態となると、
高屈折率変化部12の屈折率は減少し、高屈折率変化コ
ア部18の屈折率は増加するので、光の閉じ込め性がよ
くなり、多層コア部中の沿って伝搬する。
【0049】従って、このように電界のオン状態とオフ
状態とを切換えることによって、実施の形態4よりは更
に効率的に光波を伝搬させたり遮断したりすることがで
き、光オンオフスイッチあるいは光強度変調器として動
作する。また、導波路の伝搬する光波の最もエネルギー
の集中するコア部17に光伝搬損失の小さな材料を使用
しているので、光波のエネルギーを大きく吸収されるこ
となく、光波を伝搬させることができ、損失の小さな導
波形光機能装置を得ることができる。
【0050】実施の形態7.図6はこの発明の実施の形
態7を示し、(a)は同図(b)のA−A’面の平断面
図、(b)は同図(a)のB−B’面の側断面図であ
る。図において、12は高屈折率変化部、13は下部ク
ラッド、14は上部クラッド、15は下部電極、16は
上部電極、17は低屈折率変化コア部、18は高屈折率
変化コア部、101は入力ポート、102は出力ポート
である。以上は実施の形態6と同様のものである。た
だ、実施の形態6では導波路が直線状であるのを、この
実施の形態7では導波路の形状を曲線状にしただけであ
る。
【0051】従ってその動作は実施の形態6と略同じで
あるので、詳しい説明は省略するが、導波路の形状が曲
線状となり、入力ポート101と出力ポート102とが
同じ側に配列されており、電界がオフ状態の時は入力ポ
ート101に入力した光波はほとんど放射モードとな
り、出力ポート102からは出力されないので、オン状
態のときとオフ状態のときの出力ポート102からの光
量の差が大きい消光比の大きな光オンオフスイッチある
いは光強度変調器として動作する。また、この実施の形
態7でも、導波路の伝搬する光波の最もエネルギーの集
中するコア部17に光伝搬損失の小さな材料を使用して
いるので、光波のエネルギーを大きく吸収されることな
く、光波を伝搬させることができ、損失の小さな導波形
光機能装置を得ることができる。
【0052】実施の形態8.図7はこの発明の実施の形
態8を示し、(a)は同図(b)のA−A’面の平断面
図、(b)は同図(a)のB−B’面の側断面図であ
る。13は下部クラッド、14は上部クラッド、15は
下部電極、16は上部電極で、以上は実施の形態1及び
2と同様のものである。19a,19bは、周囲の電界
変化に対する屈折率変化がほとんどなく、かつ光伝搬損
失の小さな、例えば石英系材料からなり、交差部103
で互に交差している低屈折率変化コア部、20はこの低
屈折率変化コア部19a,19bの交差部103に形成
され、周囲の電界変化に対して大きな屈折率変化が生ず
る、いわゆる電気光学効果を示す高屈折率変化材料、例
えばポリメチルメタクリレートにアゾ色素を添加した有
機材料からなり、電界がオフ状態の時低屈折率変化コア
部17a,17bの屈折率と同じ大きさの屈折率を持
ち、オン状態の時屈折率が高くなる特性を有する高屈折
率変化コア部で、低屈折率変化コア部19a,19bと
ともに2層構造をもつ多層コアを構成している。
【0053】次に、動作について説明する。導波路の入
力ポート101a又は101bから入力された光波は、
コア部19a又は19bに沿って伝搬し、高屈折率変化
コア部20が設けられている交差部103を通り、導波
路の出力ポート102a及び102bから出力される。
ここで、交差部103において、電界がオフ状態の時
は、高屈折率変化コア部20の屈折率が低屈折率変化コ
ア部19a,19bの屈折率と同じのままなので、導波
路を伝搬してきた光波はほとんどそのまま直進すること
になり、例えば入力ポート101aに入力した光波は、
ほとんど出力ポート102bに出力されることになる。
【0054】これに対し、上部電極16及び下部電極1
5間に電圧が印加され電界がオン状態になると、高屈折
率変化コア部20の屈折率が増加するので、導波路を伝
搬してきた光波は屈折率の高い高屈折率変化コア部20
側に引っ張られることになる。例えば、入力ポート10
1aに光波を入力した場合、導波路交差部103におい
ては、高屈折率変化コア部20側(図7(a)の上側)
に引っ張られるので、出力ポート102aから大きな光
波が出力され、出力ポート102bからはほとんど出力
されないことになる。このように、電界のオフ状態とオ
ン状態とで、出力ポート102a,102bの切り換え
ができ、分岐スイッチあるいは分岐比を変化させるスイ
ッチとして動作する。
【0055】この実施の形態8では、高屈折率変化コア
部20が設けられた交差部103を有するので、図1に
示した実施の形態1と比べ小面積で小型の、分岐スイッ
チあるいは分岐比を変化させるスイッチ機能を持つ導波
形光機能装置が得られる。また、導波路の伝搬する光波
の最もエネルギーの集中するコア部19a,19bに光
伝搬損失の小さな材料を使用しているので、光波のエネ
ルギーを大きく吸収されることなく、光波を伝搬させる
ことができ、損失の小さな導波形光機能装置を得ること
ができる。
【0056】実施の形態9.図8はこの発明の実施の形
態9を示し、(a)は同図(b),(c)のA−A’面
の平断面図、(b)は同図(a)のB−B’面の側断面
図、(c)は同図(a)のC−C’面の横断面図であ
る。図において、11は、光伝搬損失の小さな低屈折率
変化材料、例えば石英系材料でできたコア部、13はコ
ア部11の下部周囲に設けられた下部クラッド、14は
コア部11の上部に形成された上部クラッド、15は下
部クラッド13の下部に形成された下部電極、16は上
部クラッド14の上部に形成された上部電極、101は
光波を入力する導波路の入力ポート、102は光波を出
力する導波路の出力ポートで、以上は実施の形態4と同
様のものである。
【0057】21はコア部11の上部に光波の伝搬方向
に対して周期的に設けられ、電界状態変化に対する屈折
率変化係数がコア部11の低屈折率変化材料より大き
く、電界がオフ状態の時低屈折率変化コア部11の屈折
率と同じ大きさの屈折率を持ち、オン状態の時屈折率が
変化する特性を有する、例えばポリメチルメタクリレー
トにアゾ色素を添加した有機材料である複数の高屈折率
変化材料からなる高屈折率変化部である。また、光波の
伝搬方向に対する高屈折率変化材料の幅wと高屈折率変
化材料間の距離dとを足したピッチpは、光波の伝搬波
長の半波長で、この形状が数ミリから数十ミリ程度周期
的に形成されたものである。この形状はリフトオフ法や
エッチング法などで形成される。
【0058】次に、動作について説明する。導波路の入
力ポート101から入力された光波は、コア部11に沿
って伝搬する。この時、電界がオフ状態の時は、高屈折
率変化部21の屈折率が低屈折率変化コア部11の屈折
率と同じなので、コア部11と高屈折率変化部21とで
通常のグレーティング導波路と同じ形状となり、基本的
にグレーティング導波路と同じ動作、すなわち波長フィ
ルタとして動作する。しかし、上部電極16及び下部電
極15間に電圧が印加され電界がオン状態になると、高
屈折率変化部21の屈折率が変化してフィルタ特性を変
化する。このため、波長を選択する波長フィルタスイッ
チとして動作する。
【0059】また、この実施の形態9でも、導波路の伝
搬する光波の最もエネルギーの集中するコア部11に光
伝搬損失の小さな材料を使用しているので、光波のエネ
ルギーを大きく吸収されることなく、光波を伝搬させる
ことができ、損失の小さな導波形光機能装置を得ること
ができる。
【0060】実施の形態10.図9はこの発明の実施の
形態10を示し、(a)は同図(b),(c)のA−
A’面の平断面図、(b)は同図(a)のB−B’面の
側断面図、(c)は同図(a)のC−C’面の横断面図
である。13は下部クラッド、14は上部クラッド、1
5は下部電極、16は上部電極、101は導波路の入力
ポート、102は導波路の出力ポートで、以上は実施の
形態9と同様のものである。
【0061】22は、光波の伝搬方向に対して周期的に
凹凸を持つ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料、例
えば石英系材料でできた低屈折率変化コア部、23はこ
の低屈折率変化コア部22の凹部に埋め込まれた、電界
状態変化に対する屈折率変化係数がコア部11の低屈折
率変化材料より大きく、電界がオフ状態の時低屈折率変
化コア部11の屈折率と同じ大きさの屈折率を持ち、オ
ン状態の時屈折率が変化する特性を有する、例えばポリ
メチルメタクリレートにアゾ色素を添加した有機材料で
ある複数の高屈折率変化材料からなる高屈折率変化部で
ある。また、光波の伝搬方向に対する高屈折率変化材料
の幅wと低屈折率変化コア部22の凸部幅dとを足した
ピッチpは、光波の伝搬波長の半波長で、この形状が数
ミリから数十ミリ程度周期的に形成されたものである。
これら低屈折率変化コア部22と高屈折率変化部23と
で埋込み2層コア部を形成している。
【0062】次に、動作について説明する。導波路の入
力ポート101から入力された光波は、埋込み2層コア
部に沿って伝搬する。この時、電界がオフ状態の時は、
高屈折率変化部21の屈折率が低屈折率変化コア部22
の屈折率と同じなので、フィルタ特性を伴なわずに伝搬
する。しかし、上部電極16及び下部電極15間に電圧
が印加され電界がオン状態になると、高屈折率変化部2
1の屈折率が変化し、導波路が低屈折率変化コア部22
のみによる通常のグレーティング導波路と同じ形状とな
り、波長フィルタとして動作する。
【0063】この実施の形態10では、導波路を伝搬す
る光波のエネルギーの集中するコアの一部に低屈折率変
化コア部22が形成されるので、実施の形態9に比べ、
より効率的な光波の制御が可能となる。また、その光波
のエネルギーの最も集中するコアの一部に低屈折率変化
コア部22が設けられているので、光波のエネルギーを
大きく吸収されることなく光波を伝搬させることがで
き、損失の小さな導波形光機能装置を得ることができ
る。
【0064】実施の形態11.図10はこの発明の実施
の形態11を示し、(a)は同図(b),(c)のA−
A’面の平断面図、(b)は同図(a)のB−B’面の
側断面図、(c)は同図(a)のC−C’面の横断面図
である。図において、13は下部クラッド、14は上部
クラッド、15は下部電極、16は上部電極、22は光
波の伝搬方向に対して周期的に凹凸を持つ低屈折率変化
コア部、23はこの低屈折率変化コア部22の凹部に埋
め込まれた高屈折率変化部、101は光波を入力する導
波路の入力ポート、102は光波を出力する導波路の出
力ポートで、以上は実施の形態10と同様のものであ
る。また、12は埋込み2層コア部22,23の上部に
層状に形成された高屈折率変化材料からなる高屈折率変
化部で、実施の形態4,5と同様のものである。なお、
高屈折率変化部12は第1の高屈折率変化部を、高屈折
率変化コア部18は第2の高屈折率変化部をそれぞれ構
成している。
【0065】この実施の形態11では、実施の形態10
と同様の埋込み2層コア部の上部にさらに電気光学効果
を示す高屈折率変化部12を設けたので、大きな波長範
囲でフィルタ特性を変化させることができる。このた
め、波長チューニング範囲の広い導波形光機能装置が得
られる。また、導波路を伝搬する光波の最もエネルギー
の集中するコアの一部に低損失な低屈折率変化コア部2
2を使用しているので、損失の小さな導波形光機能装置
を得ることができる。
【0066】実施の形態12.図11はこの発明の実施
の形態12を示す平断面図で、図において、12は高屈
折率変化部、13は下部クラッド、14は上部クラッ
ド、15は下部電極、16は上部電極、101は入力ポ
ート、102は光波を出力する導波路の出力ポートであ
る。以上は実施の形態4と同様のものである。24は、
光波の伝搬方向に沿い広幅部24w、狭幅部24n、そ
して広幅部24wを有し、光伝搬損失の小さな低屈折率
変化材料、例えば石英系材料でできたコア部で、高屈折
率変化部12はコア部24の狭幅部24nの上部に層状
に形成されている。
【0067】この実施の形態12では、コア部24の狭
幅部24nの上部に高屈折率変化部12が形成されてい
るので、光波のエネルギーが狭幅部24nから漏れだ
し、高屈折率変化部12に広がる。そのため、実施の形
態4に比し、光波は高屈折率変化部12の屈折率変化の
影響を大きく受け、実効屈折率の変化が大きくなり、低
電圧で動作し、より小型で効率的な光オンオフスイッ
チ、或は光強度変調器を得ることができる。また、導波
路の伝搬する光波の最もエネルギーの集中するコア部2
4に光伝搬損失の小さな材料を使用しているので、光波
のエネルギーを大きく吸収されることなく、光波を伝搬
させることができ、損失の小さな導波形光機能装置を得
ることができる。
【0068】実施の形態13.実施の形態12は、コア
部24の幅が光波の伝搬方向に沿い変化しているものと
したが、コア部24の幅を変化させる代わり厚さを変化
させても、また、幅と厚さの両方を変化させても、同等
の効果が得られることは明らかである。
【0069】実施の形態14.図12はこの発明の実施
の形態14を示す平断面図で、図において、12は高屈
折率変化部、13は下部クラッド、14は上部クラッ
ド、15は下部電極、16は上部電極、101は入力ポ
ート、102は光波を出力する導波路の出力ポートであ
る。以上は実施の形態12と同様のものである。25
は、光波の伝搬方向に沿い広幅部25w、デーパ部25
t、狭幅部25n、デーパ部25t、そして広幅部24
wを有し、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料、例え
ば石英系材料でできたコア部で、高屈折率変化部12は
コア部25の狭幅部25nの上部に層状に形成されてい
る。
【0070】この実施の形態14では、コア部25の形
状を実施の形態12とは異ならしめ、広幅部25wと狭
幅部25nとの間にテーパ部25tを設けたので、広幅
部25wから狭幅部25nに向け、また、狭幅部25n
から広幅部25wに向けて光波は滑らかに伝搬し、幅の
異なるコア部間での接続損失が低減し、低損失な導波形
光機能装置を得ることができる。
【0071】実施の形態15.実施の形態14は、コア
部25の幅が光波の伝搬方向に沿いテーパ状に変化して
いるものとしたが、コア部25の幅を変化させる代わり
厚さを変化させても、また、幅と厚さの両方を変化させ
ても、同等の効果が得られることは明らかである。
【0072】以上の各実施の形態では高屈折率変化部1
2,18,18a,18b,20,21,23の電気光
学効果材料として、ポリメチルメタクリレートにアゾ色
素を添加した有機材料が使用されているので、電界変化
に対して高速に高屈折率変化を生じ、高速の導波形光機
能装置を得ることができる。また、一般に有機材料は加
工性が容易であるので、製造工程が簡単となり、低価格
な導波形光機能装置が得られる。
【0073】実施の形態16.また、半導体材料も電気
光学効果を示すので、以上の各実施の形態では高屈折率
変化部12,18,18a,18b,20,21,23
の電気光学効果材料として使用し、電界変化に対して高
速に高屈折率変化を生じ、高速の導波形光機能装置を得
ることができる。
【0074】実施の形態17.図13はこの発明の実施
の形態17を示す平断面図で、図において、11a,1
1bは、周囲の温度変化に対する屈折率変化がほとんど
なく、かつ光伝搬損失の小さな、例えば石英系材料でで
きたコア部、13はコア部11a,11bの下部周囲に
設けられた下部クラッド、14はコア部11a,11b
の上部に形成された上部クラッド、26は上部クラッド
14の上部に形成した電熱ヒータ等の加熱ヒータ、27
はコア部11a,11bの上部に層状に形成された、周
囲の温度変化に対して大きな屈折率変化が生ずる、いわ
ゆる熱光学効果を示す高屈折率変化材料、例えばUV硬
化型の樹脂材料からなる高屈折率変化部である。
【0075】この実施の形態では、近接コア部の上部に
熱光学効果を示す材料を使用した高屈折率変化部27が
施されているので、電熱ヒータ26を付勢して熱を発生
させることによって、熱光学効果を示す高屈折率変化部
27の屈折率の変化が生ずる。このため、電熱ヒータ2
6による加熱度に応じて導波路の実効屈折率が変化し、
2つのコア部11a,11bから構成された結合導波路
の結合長が制御され、両コア部11a,11b間のエネ
ルギーの移行量(光波の分岐比)が制御される光スイッ
チとして動作する。また、導波路の伝搬する光波の最も
エネルギーの集中するコア部11a,11bに光伝搬損
失の小さな材料を使用しているので、光波のエネルギー
が大きく吸収されることなく、光波を伝搬させることが
でき、損失の小さな導波形光機能装置を得ることができ
る。
【0076】また、この実施の形態では熱光学効果を示
す高屈折率変化材料としてUV硬化型の樹脂材料を使用
してするので、熱光学効果に優れているとともに、加工
性にも優れ、作製プロセスが容易になり低価格高性能の
導波形光機能装置を得ることができる。
【0077】実施の形態18.また、実施の形態1〜1
4に電気光学効果材料として使用されたポリメチルメタ
クリレートにアゾ色素を添加した有機材料も、熱光学効
果にも優れており、この実施の形態17における高屈折
率変化部27の熱光学効果材料として使用することがで
きる。
【0078】実施の形態19.なお、半導体材料も、有
機材料と同様、熱光学効果も優れているので、実施の形
態17における高屈折率変化部27の熱光学効果材料と
して使用することができる。
【0079】実施の形態20.さらに、プラスチック材
料も熱光学効果に優れているので、実施の形態17の高
屈折率変化材料として使用することができ、加工性の優
れた低価格な導波形光機能装置を得ることができる。
【0080】実施の形態21.図14はこの発明の実施
の形態21を示す平断面図で、図において、11a,1
1bはコア部、13は下部クラッド、14は上部クラッ
ドで以上は実施の実施の形態16と同様のものである。
28は上部クラッド14の上部に形成した導電体からな
る磁界発生用電極、29はコア部11a,11bの上部
に層状に形成された、周囲の磁界変化に対して大きな屈
折率変化が生ずる、いわゆる磁気光学効果を示す高屈折
率変化材料からなる高屈折率変化部である。
【0081】この実施の形態では、近接コア部の上部に
磁気光学効果を示す材料を使用した高屈折率変化部29
が施されているので、磁界発生用電極28に電流を流し
て磁界を発生させることによって、磁気光学効果を示す
高屈折率変化部29の屈折率の変化が生ずる。このた
め、磁界発生用電極28に流す電流に応じて導波路の実
効屈折率が変化し、2つのコア部11a,11bから構
成された結合導波路の結合長が制御され、両コア部11
a,11b間のエネルギーの移行量(光波の分岐比)が
制御される光スイッチとして動作する。また、導波路の
伝搬する光波の最もエネルギーの集中するコア部11
a,11bに光伝搬損失の小さな材料を使用しているの
で、光波のエネルギーが大きく吸収されることなく、光
波を伝搬させることができ、損失の小さな導波形光機能
装置を得ることができる。
【0082】以上各実施例におけるコア部の低屈折率変
化材料として、光通信波長である1.3μm帯および
1.55μm帯で低損失な光伝搬特性を有する石英系材
料を使用することにより、低損失な導波形光機能装置が
得られるとともに、石英系光ファイバとの融着接続が可
能で他の通信回線との接続性が向上する。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、周囲環境変化
に対する屈折率変化が小さく、かつ、光伝搬損失の小さ
な低屈折率変化材料からなる1つ或は2つ以上のコア
部、このコア部の一部、或はこのコア部の周りの一部に
設けられ、周囲環境変化に対する屈折率変化係数が上記
低屈折率変化材料より大きな高屈折率変化材料からなる
高屈折率変化部、上記コア部および上記高屈折率変化部
の周り、或はこれらの周りの一部に設けられたクラッド
部、及び上記クラッド部或は上記高屈折率変化部の周り
の一部に設けられた周囲環境変化を引き起こす機能部を
有するので、周囲環境変化に応じ高屈折率変化部の屈折
率が変化して導波路の実効屈折率が変化し、導波路を伝
搬する光波が有効に制御できるるとともに、光波のエネ
ルギーの最も集中するコア部の光伝搬損失が小さく、光
損失の小さな導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0084】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明における高屈折率変化部を、コア部の一部に低
屈折率変化材料と2層以上の多層構造を形成するととも
に、周囲環境変化のない場合に上記低屈折率変化材料と
同等の大きさの屈折率を持つ高屈折率変化材料からなる
ものであるので、高屈折率変化部と低屈折率変化部が光
波のエネルギーの最も集中するコア部にあり、導波路を
伝搬する光波がさらに有効に制御できるとともに、光伝
搬損失が小さな導波形光機能装置が得られる効果があ
る。
【0085】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明における高屈折率変化部を、コア部の周りの一
部に設けられた第1の高屈折率変化部と、上記コア部の
一部に低屈折率変化材料と2層以上の多層構造を形成す
るとともに、周囲環境変化のない場合に上記低屈折率変
化材料と同等の大きさの屈折率を持つ高屈折率変化材料
からなる第2の高屈折率変化部とから構成されたものと
したので、請求項2記載の発明よりも、周囲環境変化に
対し大幅な屈折率変化が生じ導波路を伝搬する光波がさ
らに有効に制御できる導波形光機能装置が得られる効果
がある。
【0086】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明における高屈折率変化部を、周囲環境変化前に
おいて低屈折率変化材料より小さな屈折率を、周囲環境
変化後において上記低屈折率変化材料と同等或はこれよ
り大きな屈折率を持つ高屈折率変化材料からなるものと
したので、また、請求項5記載の発明に係る導波形光機
能装置は、請求項1記載の発明における高屈折率変化部
を、周囲環境変化前において低屈折率変化材料と同等或
はこれより大きな屈折率を、周囲環境変化後において上
記低屈折率変化材料より小さな屈折率を持つ高屈折率変
化材料からなるものとしたので、請求項1記載の発明の
効果の外に、導波路のコアの形状を等価的に変化させる
ことができ、導波路を伝搬する光波の光閉じ込め性を変
化させること、すなわち、光波を伝搬したり伝搬させな
かったりする光透過特性を制御することのできる導波形
光機能装置が得られる効果がある。
【0087】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の発明における第1の高屈折率変化部と第2の高屈折
率変化部を、周囲環境変化前において共に低屈折率変化
材料と同等の大きさの屈折率を、周囲環境変化後におい
て、一方が低屈折率変化材料よりは大きく、他方が低屈
折率変化材料よりは小さい屈折率を持つ高屈折率変化材
料からなるものとしたので、周囲環境変化に応じ第1の
高屈折率変化部と第2の高屈折率変化部とが逆の方向に
屈折率が変化し、導波路の屈折率分布がより大きく変化
し、さらに効率的に光波を制御することができる導波形
光機能装置が得られる効果がある。
【0088】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6に記載の発明におけるコア部を、1箇所或は2箇所以
上の曲線形状を有するものであるとしたので、高屈折率
変化部の屈折率が変化した場合、コア部に集中した光波
が放射モートとして拡散し、請求項1〜6に記載の発明
の効果の外に、消光比の大きな導波形光機能装置が得ら
れる効果がある。
【0089】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7に記載の発明におけるコア部を、1箇所或は2箇所以
上の交差部を有するものとしたので、請求項1〜7に記
載の発明の効果の外に、周囲環境変化に応じ導波路を伝
搬する光波の伝搬方向を制御し、光波の分岐比が制御で
きる導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0090】請求項9記載の発明によれば、周囲環境変
化に対する屈折率変化が小さく、かつ、光伝搬損失の小
さな低屈折率変化材料からなるコア部、このコア部の周
りの一部に光波の伝搬方向に対して周期的に設けられ、
周囲環境変化に対する屈折率変化係数が上記低屈折率変
化材料より大きな複数の高屈折率変化材料からなる高屈
折率変化部、上記コア部および上記高屈折率変化部の周
り、或はこれらの周りの一部に設けられたクラッド部、
及び上記クラッド部或は上記高屈折率変化部の周りの一
部に設けられた周囲環境変化を引き起こす機能部を有す
るので、周囲環境変化に応じ高屈折率変化部の屈折率が
変化して、グレーティング導波路、即ち波長フィルタの
特性が変化し、波長フィルタスイッチとして動作すると
ともに、光波のエネルギーの最も集中するコア部の光伝
搬損失が小さく、光損失の小さな導波形光機能装置が得
られる効果がある。
【0091】請求項10記載の発明によれば、周囲環境
変化に対する屈折率変化が小さく、かつ、光伝搬損失の
小さい、光波の伝搬方向に対して周期的に凹凸を持つ低
屈折率変化材料と、この凹凸の凹部に埋め込まれた、屈
折率変化係数が上記低屈折率変化材料より大きな高屈折
率変化材料とからなる埋込み2層コア部、この埋込み2
層コア部の周りに設けられたクラッド部、及び上記クラ
ッド部の周りの一部に設けられた周囲環境変化を引き起
こす機能部を有するので、周囲環境変化に応じ高屈折率
変化部の屈折率が変化して、グレーティング導波路、即
ち波長フィルタの特性が変化し、高屈折率変化部と低屈
折率変化部が光波のエネルギーの最も集中するコア部に
あり、さらに効率的な波長フィルタスイッチとして動作
するとともに、光損失の小さな導波形光機能装置が得ら
れる効果がある。
【0092】請求項11記載の発明によれば、周囲環境
変化に対する屈折率変化が小さく、かつ、光伝搬損失の
小さい、光波の伝搬方向に対して周期的に凹凸を持つ低
屈折率変化材料と、この凹凸の凹部に埋め込まれた、屈
折率変化係数が上記低屈折率変化材料より大きな第2の
高屈折率変化材料とからなる埋込み2層コア部、この埋
込み2層コア部の周りの一部に設けられた、屈折率変化
係数が上記低屈折率変化材料より大きな第1の高屈折率
変化材料、上記埋込み2層コア部および上記第1の高屈
折率変化部の周り、或はこれらの周りの一部に設けられ
たクラッド部、及びこのクラッド部或は上記第1の高屈
折率変化部の周りの一部に設けられた周囲環境変化を引
き起こす機能部を有するので、請求項10記載の発明よ
りも、周囲環境変化に対し大幅な屈折率変化が生じ、さ
らに効率的な波長フィルタスイッチとして動作する導波
形光機能装置が得られる効果がある。
【0093】請求項12記載の発明によれば、請求項
1,3〜9又は11に記載の発明において、周囲の一部
に高屈折率変化部が配設されたコア部、多層構造コア
部、或は埋込み2層コア部の幅を、上記高屈折率変化部
が配設されていない上記コア部の幅より狭く形成したの
で、コア部を伝搬する光波が狭幅部において高屈折率変
化部にしみだし、周囲環境変化に応じた高屈折率変化部
の屈折率の変化が大きくなり、請求項1,3〜9又は1
1に記載の発明においてさらに効率的に光波が制御でき
る導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0094】請求項13記載の発明によれば、請求項
1,3〜9,11又は12に記載の発明において、周囲
の一部に高屈折率変化部が配設されたコア部、多層構造
コア部、或は埋込み2層コア部の厚さを、上記高屈折率
変化部が配設されていない上記コア部の厚さより薄く形
成したので、コア部を伝搬する光波が薄厚部において高
屈折率変化部にしみだし、周囲環境変化に応じた高屈折
率変化部の屈折率の変化が大きくなり、請求項1,3〜
9又は11に記載の発明においてさらに効率的に光波が
制御できる導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0095】請求項14記載の発明によれば、請求項1
2又は13記載の発明において、周囲の一部に高屈折率
変化部が配設されたコア部、多層構造コア部、或は埋込
み2層コア部から、上記高屈折率変化部が配設されてい
ない上記コア部に向けて、このコア部の形状をテーパ状
に形成したので、高屈折率変化部が配設されていないコ
ア部と高屈折率変化部が配設されたコア部との間を光波
が滑らかに伝搬し、より損失の小さな導波形光機能装置
が得られる効果がある。
【0096】請求項15記載の発明によれば請求項1〜
14に記載の発明において、高屈折率変化材料に電気光
学効果を示す材料を使用し、周囲環境変化を引き起こす
機能部に電圧が印加される上下電極を使用したので、上
下電極への印加電圧を変化させるという簡単な手段で高
屈折率変化部の屈折率を変化させることができ、光波の
伝搬を制御できる導波形光機能装置が得られる効果があ
る。
【0097】請求項16記載の発明によれば請求項1〜
14に記載の発明において、高屈折率変化材料に熱光学
効果を示す材料を使用し、周囲環境変化を引き起こす機
能部に加熱ヒータを使用したので、加熱ヒータの発熱量
を制御して高屈折率変化部の屈折率を変化させることが
でき、光波の伝搬を制御できる導波形光機能装置が得ら
れる効果がある。
【0098】請求項17記載の発明によれば、請求項1
〜14に記載の発明において、高屈折率変化材料に磁気
光学効果を示す材料を使用し、周囲環境変化を引き起こ
す機能部に磁界発生用電極を使用したので、磁界発生用
電極の磁界発生量を制御して高屈折率変化部の屈折率を
変化させることができ、光波の伝搬を制御できる導波形
光機能装置が得られる効果がある。
【0099】請求項18記載の発明によれば、請求項1
5又は16に記載の発明における高屈折率変化材料に色
素が添加された有機材料を使用したので、効率的な電気
光学効果及び熱光学効果を発揮することができ、光波を
有効に制御できるとともに、有機材料は加工性が良好な
ので、製造工程が簡単となり、低価格な導波形光機能装
置が得られる効果がある。
【0100】請求項19記載の発明によれば、請求項1
5又は16に記載の発明における高屈折率変化材料に半
導体材料を使用したので、効率的な電気光学効果及び熱
光学効果を発揮することができ、光波を有効かつ高速に
制御できるる導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0101】請求項20記載の発明によれば、請求項1
6に記載の発明における高屈折率変化材料にUV硬化型
の樹脂を使用したので、効率的な熱光学効果を発揮する
ことができ、光波を有効に制御できるとともに、UV硬
化型の樹脂は加工性が良好なので、製造工程が簡単とな
り低価格な導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0102】請求項21記載の発明によれば、請求項1
6に記載の発明における高屈折率変化材料にプラスチッ
ク材料を使用したので、効率的な熱光学効果を発揮する
ことができ、光波を有効に制御できるとともに、プラス
チック材料は加工性が良好なので、製造工程が簡単とな
り低価格な導波形光機能装置が得られる効果がある。
【0103】請求項22記載の発明によれば、請求項1
〜21に記載の発明における低屈折率変化材料に石英系
材料を使用したので、低損失な導波形光機能装置を得る
ことができるとともに、石英系光ファイバとの融着接続
が容易な導波形光機能装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示し、(a)は同
図(b)のA−A’面の平断面図、(b)は同図(a)
のB−B’面の横断面図、(c)は同図(a)のC−
C’面の横断面図。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す横断面図。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す横断面図。
【図4】 この発明の実施の形態4を示し、(a)は同
図(b)のA−A’面の平断面図、(b)は同図(a)
のB−B’面の横断面図。
【図5】 この発明の実施の形態6を示す横断面図。
【図6】 この発明の実施の形態7を示し、(a)は同
図(b)のA−A’面の平断面図、(b)は同図(a)
のB−B’面の側断面図。
【図7】 この発明の実施の形態8を示し、(a)は同
図(b)のA−A’面の平断面図、(b)は同図(a)
のB−B’面の側断面図。
【図8】 この発明の実施の形態9を示し、(a)は同
図(b),(c)のA−A’面の平断面図、(b)は同
図(a)のB−B’面の側断面図、(c)は同図(a)
のC−C’面の横断面図。
【図9】 この発明の実施の形態10を示し、(a)は
同図(b),(c)のA−A’面の平断面図、(b)は
同図(a)のB−B’面の側断面図、(c)は同図
(a)のC−C’面の横断面図。
【図10】 この発明の実施の形態11を示し、(a)
は同図(b),(c)のA−A’面の平断面図、(b)
は同図(a)のB−B’面の側断面図、(c)は同図
(a)のC−C’面の横断面図。
【図11】 この発明の実施の形態13を示す平断面
図。
【図12】 この発明の実施の形態15を示す平断面
図。
【図13】 この発明の実施の形態17を示す横断面
図。
【図14】 この発明の実施の形態21を示す横断面
図。
【図15】 従来の光スイッチング機能を持つ導波形光
機能装置を示す断面図。
【符号の説明】
11,11a,11bはコア部、12は高屈折率変化部
(第1の高屈折率変化部)、13は下部クラッド(クラ
ッド部)、14は上部クラッド(クラッド部)、15は
下部電極(機能部)、16は上部電極(機能部)、1
7,17a,17bは低屈折率変化コア部、18,18
a,18bは高屈折率変化コア部(第2の高屈折率変化
部)19a,19bは低屈折率変化コア部、20は高屈
折率変化コア部,21は高屈折率変化部、22は低屈折
率変化コア部(埋込み2層コア部)、23は高屈折率変
化コア部(第2の高屈折率変化部)(埋込み2層コア
部)、24,25はコア部、24w,25wは広幅部、
24n,25nは狭幅部、25tはテーパ部、26は加
熱ヒータ(機能部)、27は熱光学効果高屈折率変化
部、28は磁界発生用電極(機能部)、29は磁気光学
効果高屈折率変化部、101,101a,101bは入
力ポート、102,102a,102bは出力ポート。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲環境変化に対する屈折率変化が小さ
    く、かつ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料からな
    る1つ或は2つ以上のコア部、このコア部の一部、或は
    このコア部の周りの一部に設けられ、周囲環境変化に対
    する屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料より大きな
    高屈折率変化材料からなる高屈折率変化部、上記コア部
    および上記高屈折率変化部の周り、或はこれらの周りの
    一部に設けられたクラッド部、及び上記クラッド部或は
    上記高屈折率変化部の周りの一部に設けられた周囲環境
    変化を引き起こす機能部を有する導波形光機能装置。
  2. 【請求項2】 高屈折率変化部は、コア部の一部に低屈
    折率変化材料と2層以上の多層構造を形成するととも
    に、周囲環境変化のない場合に上記低屈折率変化材料と
    同等の大きさの屈折率を持つ高屈折率変化材料からなる
    ものである請求項1記載の導波形光機能装置。
  3. 【請求項3】 高屈折率変化部は、コア部の周りの一部
    に設けられた第1の高屈折率変化部と、上記コア部の一
    部に低屈折率変化材料と2層以上の多層構造を形成する
    とともに、周囲環境変化のない場合に上記低屈折率変化
    材料と同等の大きさの屈折率を持つ高屈折率変化材料か
    らなる第2の高屈折率変化部とから構成された請求項1
    記載の導波形光機能装置。
  4. 【請求項4】 高屈折率変化部は、周囲環境変化前にお
    いて低屈折率変化材料より小さな屈折率を、周囲環境変
    化後において上記低屈折率変化材料と同等或はこれより
    大きな屈折率を持つ高屈折率変化材料からなるものであ
    る請求項1記載の導波形光機能装置。
  5. 【請求項5】 高屈折率変化部は、周囲環境変化前にお
    いて低屈折率変化材料と同等或はこれより大きな屈折率
    を、周囲環境変化後において上記低屈折率変化材料より
    小さな屈折率を持つ高屈折率変化材料からなるものであ
    る請求項1記載の導波形光機能装置。
  6. 【請求項6】 第1の高屈折率変化部と第2の高屈折率
    変化部とは、周囲環境変化前において共に低屈折率変化
    材料と同等の大きさの屈折率を、周囲環境変化後におい
    て、一方が低屈折率変化材料よりは大きく、他方が低屈
    折率変化材料よりは小さい屈折率を持つ高屈折率変化材
    料からなるものである請求項3記載の導波形光機能装
    置。
  7. 【請求項7】 コア部は1箇所或は2箇所以上の曲線形
    状を有するものである請求項1〜6の何れかに記載の導
    波形光機能装置。
  8. 【請求項8】 コア部は1箇所或は2箇所以上の交差部
    を有するものである請求項1〜7の何れかに記載の導波
    形光機能装置。
  9. 【請求項9】 周囲環境変化に対する屈折率変化が小さ
    く、かつ、光伝搬損失の小さな低屈折率変化材料からな
    るコア部、このコア部の周りの一部に光波の伝搬方向に
    対して周期的に設けられ、周囲環境変化に対する屈折率
    変化係数が上記低屈折率変化材料より大きな複数の高屈
    折率変化材料からなる高屈折率変化部、上記コア部およ
    び上記高屈折率変化部の周り、或はこれらの周りの一部
    に設けられたクラッド部、及び上記クラッド部或は上記
    高屈折率変化部の周りの一部に設けられた周囲環境変化
    を引き起こす機能部を有する導波形光機能装置。
  10. 【請求項10】 周囲環境変化に対する屈折率変化が小
    さく、かつ、光伝搬損失の小さい、光波の伝搬方向に対
    して周期的に凹凸を持つ低屈折率変化材料と、この凹凸
    の凹部に埋め込まれた、屈折率変化係数が上記低屈折率
    変化材料より大きな高屈折率変化材料とからなる埋込み
    2層コア部、この埋込み2層コア部の周りに設けられた
    クラッド部、及び上記クラッド部の周りの一部に設けら
    れた周囲環境変化を引き起こす機能部を有する導波形光
    機能装置。
  11. 【請求項11】 周囲環境変化に対する屈折率変化が小
    さく、かつ、光伝搬損失の小さい、光波の伝搬方向に対
    して周期的に凹凸を持つ低屈折率変化材料と、この凹凸
    の凹部に埋め込まれた、屈折率変化係数が上記低屈折率
    変化材料より大きな第2の高屈折率変化材料とからなる
    埋込み2層コア部、この埋込み2層コア部の周りの一部
    に設けられた、屈折率変化係数が上記低屈折率変化材料
    より大きな第1の高屈折率変化材料、上記埋込み2層コ
    ア部および上記第1の高屈折率変化部の周り、或はこれ
    らの周りの一部に設けられたクラッド部、及びこのクラ
    ッド部或は上記第1の高屈折率変化部の周りの一部に設
    けられた周囲環境変化を引き起こす機能部を有する導波
    形光機能装置。
  12. 【請求項12】 周囲の一部に高屈折率変化部が配設さ
    れたコア部、多層構造コア部、或は埋込み2層コア部の
    幅が、上記高屈折率変化部が配設されていない上記コア
    部の幅より狭く形成していることを特徴とする請求項
    1,3〜9又は11の何れかに記載の導波形光機能装
    置。
  13. 【請求項13】 周囲の一部に高屈折率変化部が配設さ
    れたコア部、多層構造コア部、或は埋込み2層コア部の
    厚さが、上記高屈折率変化部が配設されていない上記コ
    ア部の厚さより薄く形成していることを特徴とする請求
    項1,3〜9,11又は12の何れかに記載の導波形光
    機能装置。
  14. 【請求項14】 周囲の一部に高屈折率変化部が配設さ
    れたコア部、多層構造コア部、或は埋込み2層コア部か
    ら、上記高屈折率変化部が配設されていない上記コア部
    に向けて、このコア部の形状をテーパ状に形成している
    ことを特徴とする請求項12又は13の何れかに記載の
    導波形光機能装置。
  15. 【請求項15】 高屈折率変化材料に電気光学効果を示
    す材料を使用し、周囲環境変化を引き起こす機能部に電
    圧が印加される上下電極を使用していることを特徴とす
    る請求項1〜14の何れかに記載の導波形光機能装置。
  16. 【請求項16】 高屈折率変化材料に熱光学効果を示す
    材料を使用し、周囲環境変化を引き起こす機能部に加熱
    ヒータを使用していることを特徴とする請求項1〜14
    の何れかに記載の導波形光機能装置。
  17. 【請求項17】 高屈折率変化材料に磁気光学効果を示
    す材料を使用し、周囲環境変化を引き起こす機能部に磁
    界発生用電極を使用していることを特徴とする請求項1
    〜14の何れかに記載の導波形光機能装置。
  18. 【請求項18】 高屈折率変化材料に色素が添加された
    有機材料を使用していることを特徴とする請求項15又
    は16の何れかに記載の導波形光機能装置。
  19. 【請求項19】 高屈折率変化材料に半導体材料を使用
    していることを特徴とする請求項15又は16の何れか
    に記載の導波形光機能装置。
  20. 【請求項20】 高屈折率変化材料にUV硬化型の樹脂
    を使用していることを特徴とする請求項16に記載の導
    波形光機能装置。
  21. 【請求項21】 高屈折率変化材料にプラスチック材料
    を使用していることを特徴とする請求項16に記載の導
    波形光機能装置。
  22. 【請求項22】 低屈折率変化材料に石英系材料を使用
    していること特徴とする請求項1〜21の何れかに記載
    の導波形光機能装置。
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