JPH09318823A - ジョイントボックス - Google Patents

ジョイントボックス

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JPH09318823A
JPH09318823A JP8131693A JP13169396A JPH09318823A JP H09318823 A JPH09318823 A JP H09318823A JP 8131693 A JP8131693 A JP 8131693A JP 13169396 A JP13169396 A JP 13169396A JP H09318823 A JPH09318823 A JP H09318823A
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joint box
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JP8131693A
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English (en)
Inventor
Allen Faust Michael
アレン ファウスト マイケル
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A T and T I P M CORP
AT&T Corp
Original Assignee
A T and T I P M CORP
AT&T Corp
AT&T IPM Corp
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Publication date
Application filed by A T and T I P M CORP, AT&T Corp, AT&T IPM Corp filed Critical A T and T I P M CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海底ケーブル結合部に確実な保護および絶縁
を与え、費用のかかるモールディングおよびX線装置を
使用することなく効率的な方法でそのような保護および
絶縁を提供する。 【解決手段】 本発明では、熱収縮性材料の少なくとも
2つの中空の保護カバー20、25を使用して、ジョイ
ントボックス10を保護、絶縁する。熱収縮性材料は、
拡張状態および非拡張状態を有する。加熱により、拡張
状態の熱収縮性材料は、実質的に非拡張状態に戻るよう
に収縮する。保護体を形成するエレメントの少なくとも
1つは、非拡張状態であり、他のエレメントは、拡張状
態である。中空エレメントは結合されて、それを通る連
続的なツールを有する一体的に形成された単一ユニット
を構成する。保護カバーを加熱し、拡張状態のエレメン
トが実質的に密着するようにジョイントボックスおよび
ケーブルセグメントの所定部分の回りに配置されるよう
に、拡張状態のエレメントを収縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルに関
し、特に、熱収縮チューブを用いて接合部の保護と絶縁
を行う海底ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、大きな帯域幅容量を有し
小型であるので、通信ケーブルの情報搬送部品として今
日広く使用されている。しかし、光ファイバは、機械的
に弱く、張力負荷の下で望ましくない破損を生じ、マイ
クロベンティング損失として知られている現象により放
射状圧縮負荷の下で光伝達が低下する。光ファイバは、
光ファイバケーブルの拡張および回復操作の間に引っ張
り負荷にさらされる可能性がある。放射状圧縮負荷は、
典型的には、海底ケーブル用途において静水力学的な水
圧の結果として光ファイバに加えられる。放射状圧縮負
荷は、トローリング、アンカーリング、および他の船舶
関連活動からの押しつぶしおよび衝撃からも生じる可能
性がある。また、光ファイバは、応力腐食として知られ
ている光ファイバ中に使用されているガラス材料と水と
の間の応力促進化学反応に影響され易い。応力腐食は、
ガラス中の小さな微小割れ目が、光ファイバケーブルの
機械的および光学的性能に悪影響を与える可能性のある
大きさにまで大きくなり得る現象である。水素の光ファ
イバケーブル内部への拡散によるファイバ中の光損失
は、光ファイバケーブルの性能への他の潜在的な制限と
なる。例えば、水素は、ケーブルの金属部分の腐食によ
り生成され得る。
【0003】光ファイバケーブルは、しばしば1つまた
は2つ以上の光ファイバ、および動作中にケーブル上に
加えられる張力および圧縮力負荷を支える強度部材のよ
うな非光学エレメントを含む。また、いくつかの光ファ
イバケーブルは、電力中継器に電流を運ぶためのまたは
例えば低電流シグナリングのための導電性エレメントを
使用する。典型的には、光ファイバケーブルは、一連の
小さいセグメントを結合して、大洋横断または他の長く
引っ張る用途において使用可能な長いスパンを形成す
る。ケーブルセグメント間の結合は、通常「ジョイント
ボックス」として知られているものを使用してしばしば
達成される。鋼鉄を含む高強度材料から典型的に形成さ
れるジョイントボックスは、ケーブルセグメント中の個
々の光ファイバ間の連続的な光パスを提供するスプライ
スを収容する。また、ケーブルセグメント内の強度エレ
メントは、典型的には、ジョイントボックスを使用して
結合され、光ファイバケーブルに所望の機械的連続性を
与える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ジョイントボックス中
の破損し易い光ファイバを周囲の危険(特にジョイント
ボックスの内部に水が入ることによるダメージ)から保
護するため、およびジョイントボックス中に結合され得
る電流輸送エレメントへの充分な電気的絶縁を提供する
ために、いくつかの典型的な海底光ファイバケーブル
は、「オーバモールディング」プロセスにより直接的に
ジョイントボックスの回りにモールドされた実質的にポ
リマー(しばしば高密度ポリエチレン)の覆いを使用す
る。一般に、オーバモールディングはいくつかの用途に
おいて満足のいく結果をもたらすが、必要とするモール
ディング装置は高価であり、かつモールディングプロセ
スは比較的遅く、したがって結合製造レートを制限する
ので、他の用途において費用効果的ではない。また、オ
ーバモールドされたポリマーの覆いの適切な完全な状態
を確かにするために一般にボイド、不完全なモールド充
填および他の欠陥を検出するためにX線検査が行われ、
これは追加的な装置コストとなり、結合部の製造時間を
増加させる。
【0005】本発明の1つの目的は、海底ケーブル結合
部に確実な保護および絶縁を与えることである。本発明
の他の目的は、費用の掛かるモールディングおよびX線
装置を使用することなく効率的な方法でそのような保護
および絶縁を提供することである。
【0006 【課題を解決する手段】この非拡張状態の要素は、絶縁
され保護されるべき装置の配置部分に対して、配置され
るように意図され、これはジョイントボックスおよびケ
ーブルセグメントについても言えることであり、それに
より通路内の所定の位置に装置の一部の位置を検出し、
その結果非拡張状態の第1要素とこの配置部分が、物品
がその後加熱する際、ほとんど相対的な移動を受けない
ようにする。
【0007】さらに上記の物品は、ケーブルジョイント
部に対し、保護カバーとしてその具備を容易にするが、
その理由は、非拡張要素と配置部分との間でほとんど相
対的な動きがないことにより、物品と装置との間の適当
な整合が維持され、そしてこれは、カバーの拡張要素が
加熱ステップの間収縮し、装置に対し移動しても維持さ
れる。
【0008】本発明の一実施例においては、物品は加熱
収縮ポリオレフィンチューブから形成され、拡張状態の
第1のほぼシリンダ状部分と、前記第1部分よりも小径
の拡張状態の第2のほぼシリンダ状部分と、前記第1部
分と第2部分に結合する非拡張状態の台形遷移部分とか
ら構成される。この非拡張状態の台形遷移部分は、ジョ
イントボックスの類似形状の終端ソケット部分に対し、
物品を正確に配置するよう機能する。接着剤が物品の内
側の一部に塗布される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の範囲に入る通信ケ
ーブルセグメントを接続するジョイントボックスの保護
および絶縁に使用される特定の全体サイズ,幾何学的形
状,寸法および材料の実施形態を説明する。しかし、本
発明は、以下の説明において使用される特定の寸法また
は材料には限定されるものではなく、単にテーブル用途
に限定されるものでもない。以下の説明から明らかなよ
うに、本発明は、デバイスまたはもののための費用効率
的な保護および/または絶縁が必要とされるいかなる用
途においても有用である。
【0010】図1は、ジョイントボックス10およびケ
ーブルセグメント15,19の側面図であり、本発明の
原理を図示している。図2には、図1に示されたジョイ
ントボックス10およびケーブルセグメント15,19
の側面図が示されており、本発明の原理による保護カバ
ー20,25の断面図をさらに示している。この図にお
いて示されているジョイントボックスおよびケーブルセ
グメントは、単なる例示である。本発明の原理は、陸上
および海底の両方の用途において使用されるケーブルを
含む多くのジョイントボックスおよびケーブル設計に容
易に適応可能であることが意図されている。
【0011】ジョイントボックス10は、ケーブルセグ
メント15,19に結合されている。ケーブルセグメン
ト15および19は、典型的には、ジョイントボックス
10のような複数のジョイントボックスにより結合され
て、例えば比較的長距離の海中通信システムのような大
規模通信システムの一部として展開され得る大きなケー
ブルまたはシステムを形成する。ケーブルセグメント1
5,19のアーキテクチャーに関する以下の情報は、例
示する目的のみのために提供される。本発明は多くのケ
ーブル設計に適応可能であり、特定の詳細なケーブル設
計は、本発明の実施を容易にするために必要とはされな
い。典型的には、ケーブルセグメント15,19は、例
えばケーブルコア中に配置され得る光ファイバを含む。
複数の金属の強度部材が、環状にケーブルコアの回りに
配置される。環状の外部絶縁ジャケットが、この強度部
材の回りに配置され、ケーブルセグメントが完成する。
また、ケーブルセグメント15,19は、銅のシースの
ような電流運搬エレメントを含むことができ、これは強
度部材と外部絶縁ジャケットとの間に配置され得る。こ
の例において、外部絶縁ジャケットは、ポリエチレン、
例えば高密度ポリエチレンから形成される。当業者であ
れば、強度部材は、典型的には、ケーブルセグメント1
5,19に加えられる張力および圧縮力の負荷に耐える
ために使用されることを理解できるであろう。この例に
おいては、ジョイントボックス10は、終端ソケット3
0,35に結合された実質的に円筒状の金属ハウジング
27を含む。終端ソケット30,35は、ケーブルセグ
メント15,19をそれぞれジョイントボックス10に
機械的に結合させるために使用させる。この例におい
て、30および35は、ケーブルセグメント15および
19の金属強度部材に通常の締結手段を使用して機械的
に締結された金属エレメントである。外部絶縁ジャケッ
トを含むケーブルセグメントの全体の直径は、図1およ
び図2に示されているように、終端ソケットに入り得る
こと、またはケーブルセグメントの連結部に近い方の端
部のある部分に沿って環状絶縁ジャケットの一部をはぎ
取ってその下にある強度部材またはシースを露出させる
ことができることに留意すべきである。終端ソケット3
0および35は、例えば縫い込まれた接続を使用して、
図示しない中間結合手段により結合されて、機械的負荷
がケーブルセグメント15からケーブルセグメント19
に伝達されることができ、その逆の方向にも伝達される
ことができ、ケーブルセグメントを結合することにより
形成された大きな通信ケーブルに機械的連続性を与える
ことができるようになる。この例において、終端ソケッ
ト30および35は、図1および図2に示されているよ
うに円錐台の形状をしている。即ち、終端ソケット30
および35は、実質的に円錐の形状をしており、円錐の
底面と平行な平面の上方にある円錐の部分が取り除かれ
ている。しかし、本発明は他の終端ソケット形状も包含
することを意図しているので、終端ソケット30および
35についての特定の形状の選択は単なる例示であるこ
とを強調しておく。円錐の大きい方の端部は、円筒状ハ
ウジング27の端部に接しており、円錐の小さい方の端
部は開口を有しており、ケーブルセグメントがジョイン
トボックス10の内部空間に入ることを可能にする。い
くつかのジョイントボックスの設計において、終端ソケ
ットは、ハウジングがケーブル結合部の負荷負担部材で
もあるように、通常の締結手段を使用してハウジングに
締結され得る。
【0012】ハウジング27は、上述した中間結合手段
を含むジョイントボックス10中の内部空間を作るため
に使用される。ジョイントボックス10は、ケーブルセ
グメント15および19に含まれる個々の光ファイバ間
に連続的光パスを提供するために典型的に使用される図
示しない個々のスプライスを収容するための容器も含
む。いくつかのジョイントボックスにおいて、そのよう
な中間結合手段および容器は、一体に形成され得る。ジ
ョイントボックス10の内部空間およびその内容物は、
本発明には特に関係のあるものではなく、そのような空
間および内容物についての詳細についてはさらに説明す
ることはしない。
【0013】ジョイントボックス10およびケーブルセ
グメント15および19の回りには、図2に示されてい
るように、保護カバー20および25が環状に配置され
る。本発明の原理によれば、保護カバー20および25
は、ケーブル結合部にジョイントボックス10の内部へ
の水の浸入のような周囲の危険に対する機械的保護およ
びジョイントボックス10の中で結合され得る電流運搬
エレメントに対する電気的絶縁の両方を与えるために使
用される。上述したように、このような機能は、精巧か
つ高価なポリエチレンオーバモールディングを使用して
典型的に提供されていた。単一の層の保護カバーが、ケ
ーブルセグメント15および19の連結部に近い方の端
部の外側領域の回りおよび円錐状終端ソケット30およ
び35の外側表面の回りに使用される。2つの層が、保
護カバーをオーバラップすることによりハウジング27
の回りに与えられる。好都合なことに、オーバラップし
た保護カバーの使用は、カバーにより与えられる絶縁の
誘電強度を最大化し、さらにジョイントボックス10に
到達するために水が横切らなければならないパス長を最
大化する。
【0014】保護カバー20および25は、成型された
熱収縮性チューブから形成される。実質的に円形の断面
を有するチューブがこの例において使用されているが、
例えば矩形の断面のような他の断面を有するものも本発
明の範囲に入ることを意図している。熱収縮性材料は公
知のものであり、例えばポリオレフィン重合体材料を含
む。本発明のいくつかの用途において、保護カバー20
および25を同一形状として、結合部の保護および絶縁
を提供するために必要とされる異なる部品の数を現象す
ることは有利である。図2ないし4に示されているよう
に、各保護カバーは、第1の実質的に円筒状の部分2
1、第1の円筒状の部分よりも比較的小さな直径を有す
る第2の実質的に円筒状の部分23、および第1および
第2の円筒状の部分に結合される円錐状に推移する部分
22を含む。保護カバー20および25の好適な材料
は、半硬式のポリオレフィン材料であり、Raychem Corp
oration から市販されている。他の公知の熱収縮性ポリ
マーも本発明のいくつかの用途において有用であると考
えられるが、これらの材料は幾分好ましくない。この例
において、ポリアミド接着剤が、保護カバー20および
25の円筒状部分の内側表面(即ち窪んだ部分の側)に
塗られる。好適な接着剤は、Raychem Corporation によ
り「S−1017」という名称で供給されている。いく
つかの用途においては、保護カバー20および25の円
錐状に推移する部分の内側表面にそのような接着剤を塗
ることが望ましい。この接着剤は、図2および図4に参
照番号75として示されている。一般には、接着剤の使
用が好ましいが、本発明のいくつかの用途、例えば水が
浅いような環境条件が過酷でないような場合、またはケ
ーブルが比較的短期間の間使用されることが分かってい
る場合には、接着剤を省略することが望ましいこともあ
る。図2において、接着剤75は連続層として示されて
いる。図4において、接着剤は螺旋状のビードとして塗
られている。以下に説明する熱収縮プロセスにおける加
熱中に、この接着剤ビードは、広がって、連続的な接着
剤層が形成される。いかなる接着剤の塗布パターンも、
本発明の範囲に入るものと意図されている。
【0015】熱収縮チューブ技術における当業者にとっ
て予測できるように、保護カバー20および25は、ま
ず所定の成型された形状(即ち非拡張状態)に成型され
る。次に、所定の拡張状態の形状に拡張されて、保護カ
バーのいくつかの寸法が増加してジョイントボックスお
よび光りファイバケーブルセグメントの上への取付が容
易となる。特に、上記で定義された第1および第2の円
筒状部分21および23の直径が増加する。ここでは、
「成型された形状」とは、成型されたときの保護カバー
の形状を意味する。「拡張状態の形状」とは、上述の拡
張行程の後の保護カバーの形状を意味する。図3は、成
型形状における保護カバー20および25を示す。図4
は、拡張状態形状における保護カバー20および25を
示す。ジョイントボックス10の上に保護カバー20お
よび25が配置されると、保護カバー20および25へ
の加熱はそれらを収縮させて、保護カバー20および2
5はその元の成型形状に戻る。
【0016】この例において、成型形状における保護カ
バーの第1および第2の円筒状部分の寸法は、ハウジン
グ27およびケーブルセグメント15および19のそれ
ぞれの外側直径に比較してわずかに小さいように選択さ
れる。このわずかに小さいことは、保護カバーの円筒状
部分における名目的環状応力を生じ、これは、保護カバ
ー20および25が加熱により収縮して小さくなったと
きの接着剤75中の空気の補足およびボイドを最小化す
るために好都合に充分である。このような利点は、ケー
ブルジョイントボックスを保護および絶縁するために典
型的に使用される成型プラスチックのような通常の非熱
収縮性材料を使用することでは得ることができなかっ
た。
【0017】図3および図4において、成型形状におけ
る保護カバー20および25の円筒状部分21および2
3が、拡張形状に到達するために、例えば通常の心棒ま
たは他の拡張工具を使用して、その直径を拡張されるこ
とが示されている。しかし、この例において、保護カバ
ー20および25の円錐状に推移する部分22は、成型
形状および拡張形状の両方において、実質的に一定の長
さおよび壁角度を維持する。保護カバー20および25
の円錐状に推移する部分の長さは、図においてlで示さ
れており、壁角度はαで表されている。この結果は、本
発明の原理にしたがって、保護カバー20および25の
円筒状部分21および23だけが拡張され、円錐状の推
移部分22が意図的に拡張されずに残されていることに
より達成される。このようなスキームは、保護カバーが
加熱によりその元の成型形態に収縮したときに、長さl
および壁角度αが実質的に一定に維持されることを可能
にする。図3および図4は、拡張された保護カバー20
および25の全体長さが、成型形態に比較して短いこと
をさらに示している。したがって、加熱の間に、円筒状
部分21および23がその直径において収縮されるにつ
れて、保護カバー20および25はその長さ(軸方向)
において拡張されることを当業者であれば分かるであろ
う。
【0018】収縮プロセスを通じて長さlおよび壁角度
αが実質的に一定に保たれることは、保護カバー20お
よび25の円錐状の推移部分がジョイントボックス10
との関係で正確に位置決めされることを好都合に可能に
する。具体的には、壁角度αは、終端ソケット30およ
び35の対応する角度と実質的に一致するように選択さ
れる。長さlおよび壁角度αは、熱収縮プロセスの間実
質的に一定に維持されるので、円筒状部分21および2
3の直径が収縮するにつれてその軸方向に外側に拡張し
たとしても、保護カバー20および25の円錐状の推移
部分22と終端ソケット30および35とのそれぞれと
の間にはわずかな相対的移動しかない。そのような円錐
状の推移部分22の正確な位置決めは、保護カバー20
および25の円筒状部分がジョイントボックス10との
関係で正確に位置決めされることを可能にし、これは好
都合に、保護カバーの取付を容易にする。この正確な位
置決めは、保護カバー20および25が、取付の間に正
確に位置合わせされてオーバラップされて、その意図さ
れた設計に従って保護および絶縁機能を最大にすること
を確実にする。拡張の間に長さlおよび/または壁角度
αのいくらかの変化が起きることが認識されるが、この
変化はわずかなものであることが意図されているので、
上述の位置決めが実現され得る。具体的には、図5に示
されているように、上述した拡張行程において、長さl
は長さl′にわずかに減少し、保護カバー20および2
5の第2の円筒状部分23の直径は増加する。図5にお
いて成型形態は、実線により表され、拡張形態は破線に
より表されている。図6において、示されているよう
に、壁角度αはα′にわずかに増加され得る。本発明の
いくつかの用途において、長さlおよび壁角度αの両方
がわずかな量だけ変化して、保護カバー20および25
の第2の円筒状部分の直径が増加することが望ましいこ
とがわかっている。
【0019】保護カバー20および25の好ましい取付
方法について説明する。この方法は、保護カバー20お
よび25をケーブルセグメント15および19の上をそ
れぞれすべらせることにより開始される。次に、ケーブ
ルセグメント15および19が終端ソケット30および
35に結合され、光ファイバの繋ぎ合わせなどが行われ
て、ジョイントボックスが完成されて、絶縁および保護
を受け入れる準備が済む。ケーブルセグメント15およ
び19は、次にそのセグメントの連結部に近い方の端部
の表面を粗くすることにより準備される。そのような表
面を粗くすることは、例えば長いサンドペーパーをケー
ブルセグメントの連結部に近い方の端部の回りを往復運
動させることにより、一組の小さな円周方向の(軸方向
でない)溝を外部絶縁ジャケットに作ることにより達成
され得る。150グリットの酸化アルミニウムサンドペ
ーパーを使用することにより、表面を粗くするステップ
において充分な結果が得られる。次に、ケーブルセグメ
ント15および19の連結部に近い方の端部およびジョ
イントボックス10の全体表面が、クリーニング剤で完
全に清掃され、望ましくない異物が取り除かれる。イソ
プロピールアルコールは、適切なクリーニング剤の一例
である。環状の絶縁ジャケットが上述したように終端ソ
ケット30および35に入らない場合、上述のS−10
17接着剤を含むテープが、好ましくは露出された強度
部材またはシースの回りに、ケーブルセグメントの外側
直径が到達するまで巻き付けられる。そして、ケーブル
セグメント19の連結部に近い方の端部が、例えばプロ
パントーチを使用して火炎処理される。そのような火炎
処理は、好都合に、接着層75の接着を強化することが
わかっている。また、ハウジング27は、例えばトーチ
を使用して、またはヒーティングブランケット,ヒーテ
ィングテープまたはバンドヒータのような抵抗加熱手段
を使用して、接着を促進させるために加熱される。
【0020】次に保護カバー20は、ジョイントボック
ス10およびケーブルセグメント19の上に、上述した
位置決めを使用して配置される。例えばトーチを使用し
て、まず円錐状の推移部分22を加熱し、次に保護カバ
ー20の円筒状部分21および23を加熱して、円筒状
部分の収縮が円錐状の推移部分の端部から始まり両軸方
向に外側に向かって進んで行くようにする。このような
加熱プロセスは、接着材層75中の空気の補足およびボ
イドを最小化するために役立つ。加熱収縮の後に、保護
カバー20は、一連の円周方向溝を作るためにサンドペ
ーパーにより粗くされ、イソプロピールアルコールのよ
うなクリーニング剤で完全に清浄される。ケーブルセグ
メント15の連結部に近い方の端部は、上述と同様の方
法で火炎処理される。次に、保護カバー25は、保護カ
バー20と同様の方法でジョイントボックス10および
ケーブルセグメント15の上に配置され位置決めされ
る。上述と同じ方法で保護カバー25が加熱され、円筒
状部分の収縮が円錐状の推移部分の端部から始まって、
徐々に両軸方向に向かって外側に進むようにする。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
費用がかかるモールディングおよびX線装置を必要とす
ることなく、効率的に保護および絶縁を海底ケーブル結
合部に与えることが可能なジョイントボックスの保護お
よび絶縁方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるジョイントボックスおよび
ケーブルセグメントの一例を示す側面図
【図2】本発明の一実施形態による保護カバーを示す断
面図
【図3】本発明の一実施形態によるオリジナルの成型形
態における保護カバーを示す図
【図4】本発明の一実施形態による拡張状態における保
護カバーを示す図
【図5】本発明の一実施形態による保護カバーの拡張収
縮の状態を示す側面図
【図6】本発明の一実施形態による保護カバーの拡張収
縮の状態を示す側面図
【符号の説明】
10 ジョイントボックス 15,19 ケーブルセグメント 20,25 保護カバー 21,23 円筒状部分 22 円錐状推移部分 27 金属ハウジング 30,35 終端ソケット 75 接着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの中空要素を有し、 前記要素の各々は、熱収縮性材料から形成され、 前記熱収縮性材料は、拡張状態と非拡張状態とを有し、 前記少なくとも2つの構成要素の1つは、非拡張状態に
    あり、 前記少なくとも2つの構成要素の第2のものは、前記拡
    張状態にあり、 前記2つの構成要素は、互いに結合され、連続的通路を
    有する一帯に形成された単一の構成要素を形成すること
    を特徴とするジョイントボックス。
  2. 【請求項2】 複数の中空要素を有し、 前記要素の各々は、熱収縮性材料から形成され、 前記熱収縮性材料は、拡張状態と非拡張状態とを有し、 前記複数の構成要素の1つは、非拡張状態にあり、 前記複数の構成要素の第2のものは、前記拡張状態にあ
    り、 前記複数の構成要素は、互いに結合され、連続的通路を
    有する一帯に形成された単一の構成要素を形成すること
    を特徴とするジョイントボックス。
  3. 【請求項3】 3個の中空要素を有し、 前記要素の各々は、熱収縮性材料から形成され、 前記熱収縮性材料は、拡張状態と非拡張状態とを有し、 前記3個の構成要素の1つは、非拡張状態にあり、 前記3個の構成要素の第2のものは、前記拡張状態にあ
    り、 前記3個の構成要素の第3のものは、前記拡張状態にあ
    り、 前記第3の構成要素は、第1の構成要素と第2の構成要
    素との間に配置され、連続的通路を有する一帯に形成さ
    れた単一の構成要素を形成することを特徴とするジョイ
    ントボックス。
  4. 【請求項4】 熱収縮性材料から形成された第1構成要
    素と、 前記熱収縮性材料は、拡張状態と非拡張状態を有し、 前記第1構成要素は、前記拡張状態にあり、ほぼ円筒状
    をしており、 前記第2構成要素は、前記拡張状態にあり、ほぼ円筒状
    をしており、さらに前記第1要素の直径よりも小さな直
    径を有し、 前記第3構成要素は、前記非拡張状態にあり、前記第3
    要素は、第1端と第2端を有するほぼ台形をしており、 前記第1端は、前記第2端の直径よりも大きな直径を有
    し、 前記第3要素の第1端は、前記第1要素の端部に接続さ
    れ、前記第3要素の第2端は、第2要素の端部に接続さ
    れ、 とからなり、 その結果前記第1要素と第2要素と第3要素とが、一体
    に形成された単一部材を形成することを特徴とするジョ
    イントボックス。
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