JPH09318369A - レーン幅計測装置およびこの装置を用いた位置関係検出装置、ならびにこの位置関係検出装置が搭載された車輌 - Google Patents

レーン幅計測装置およびこの装置を用いた位置関係検出装置、ならびにこの位置関係検出装置が搭載された車輌

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JPH09318369A
JPH09318369A JP8160592A JP16059296A JPH09318369A JP H09318369 A JPH09318369 A JP H09318369A JP 8160592 A JP8160592 A JP 8160592A JP 16059296 A JP16059296 A JP 16059296A JP H09318369 A JPH09318369 A JP H09318369A
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positional relationship
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distance
detecting device
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JP8160592A
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English (en)
Inventor
Yuichi Niimoto
祐一 新本
Hideki Touei
英樹 東影
Takeshi Ishida
毅 石田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行方向における走行レーン幅の正確な計測
値を得て、レーン方向を正しく認識する。 【解決手段】 2個の受光部2a,2bを有する観測部
2により車輌前方の所定の領域内を観測する。CPU3
は、各受光部2a,2bから観測領域内の受光量データ
を入力してそれぞれ走行ラインの境界線を示す特徴を抽
出した後、この抽出位置のずれ度合いに基づく演算を実
行して、観測位置から境界線の抽出位置までの距離を算
出する。さらにCPU3は、算出された距離と観測領域
の視野角とを用いて、観測位置から見た両境界線間の距
離を算出し、この算出値と走行レーン幅の設定値とから
車輌の走行レーンに対するずれ量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車輌の走行方向に対
する走行レーンの幅を計測するためのレーン幅計測装
置、およびこの計測結果を用いて車輌とその走行レーン
との位置関係を検出するための位置関係検出装置、なら
びにこの位置関係検出装置が搭載された車輌に関連す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車輌開発の多様化に伴い、車輌の
自動走行制御に関する技術の開発が進められている。一
般に、車輌を自動走行させるためには、前方車輌との車
間距離などに基づき自車輌の走行速度を制御するととも
に、車輌前方の走行レーンの伸びる方向(以下「レーン
方向」という)を抽出してその抽出結果から車輌の走行
方向を調整する必要がある。
【0003】上記したレーン方向の抽出は、画像処理の
手法を用いて行われるもので、車輌には前方位置におけ
る2次元画像を取り込むための撮像装置と、この2次元
画像を処理するための制御装置とが搭載される。制御装
置は、撮像装置から得られた2次元画像上のレーン境界
を示す白線部分を抽出し、この抽出結果を用いて自車の
進行方向を検出する。
【0004】図25は、上記画像処理の一例を示すもの
で、撮像装置から得られた2次元画像につき、所定の輝
度を有する画素の連続体30,31が白線部分として抽
出されている。制御装置は、抽出された各白線部分3
0,31の交点32をレーン消失点として認識した後、
このレーン消失点32と両白線部分30,31との位置
関係から割り出される走行レーンの中心線(図中破線で
示す)を割り出して、その伸び方向を前記レーン方向と
して特定し、ハンドル角の調整を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法は、走行レーンの幅が一定であるという前提に基づく
もので、レーン幅が変動する場合には、レーン消失点が
正確に求められなくなり、レーン方向を正しく認識でき
なくなるという問題がある。また2次元画像を処理して
も、画像の各構成点の3次元座標までは判別できないの
で、本来の境界以外の画像部分が境界として認識される
虞がある。さらに境界が風景などの絵が描かれた壁によ
り構成されている場合には、境界が認識できなくなるな
ど、認識精度が著しく悪いという問題がある。
【0006】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たもので、少なくとも2個の視覚系を有する観測手段に
より観測を行って、各視覚系の観測結果より走行レーン
の両境界を示す特徴を抽出した後、この抽出位置のずれ
度合いに基づく演算処理を実行することにより、走行方
向における走行レーン幅の正確な計測値を得て、レーン
方向を正しく認識することを第1の技術課題とする。
【0007】またこの発明は、上記の方法による計測結
果を用いて車輌と走行レーンとの位置関係を検出するこ
とにより、車輌の走行方向の制御に必要なデータを高精
度で提供する位置関係検出装置を提供することを第2の
技術課題とする。
【0008】さらにこの発明は、上記の位置関係検出装
置を車輌に搭載し、その検出結果を表示したり、あるい
はその検出結果から走行レーンの中心線に対する車輌の
逸脱度合いを計測するなどの処理を実行することによ
り、走行時の安全性の高い車輌を提供することを第3の
技術課題とする。
【0009】さらにこの発明は、上記の位置関係検出装
置による検出結果を用いて進行方向の制御を行うことに
より、車輌を確実かつ安全に自動走行させることを第4
の技術課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、車輌の走行方向に対する走行レーンの幅を計測する
ためのレーン幅計測装置であって、少なくとも2個の視
覚系を有する観測手段と、前記観測手段の観測領域内に
おいて、前記各視覚系の観測結果よりそれぞれ走行レー
ンの両境界を示す特徴を抽出する特徴抽出手段と、各視
覚系における前記特徴の抽出位置のずれ度合いを用いて
観測位置から各特徴までの距離を測定する距離測定手段
と、少なくとも1つの視覚系において結像された前記両
境界を示す特徴間の距離(以下、これを「特徴間の結像
間隔」という)と、前記距離測定手段により測定された
距離とを用いて抽出された各特徴間の距離を算出し、こ
の算出値を走行レーン幅として特定するレーン幅計測手
段とを備えている。
【0011】請求項2〜5にかかる発明は、車輌と走行
レーンとの位置関係を検出するための位置関係検出装置
に関連する。請求項2の発明の装置は、前記請求項1と
同様の観測手段、特徴抽出手段、距離測定手段を備える
ほか、前記特徴間の結像間隔と前記距離測定手段により
測定された距離とを用いて抽出された各特徴間の距離を
算出する算出手段と、前記算出手段による算出結果と走
行レーン幅の所定の設定値との比から走行レーンに対す
る車輌の傾きを検出する傾き検出手段とを備えている。
【0012】請求項3の発明にかかる位置関係検出装置
は、上記請求項2の構成に加えて、前記傾き検出手段に
より検出された傾きと前記各視覚系における特徴の抽出
位置とから走行レーンに対する車輌の位置ずれ量を算出
するずれ量算出手段を有している。
【0013】請求項4の発明にかかる位置関係検出装置
は、請求項2の構成に加えて、前記算出手段により過去
所定期間内において算出された算出値の中の最小値を前
記レーン幅の設定値として設定する設定手段を有してい
る。
【0014】請求項5の発明にかかる位置関係検出装置
は、少なくとも2個の視覚系を有する複数個の観測手段
と、各観測手段の観測領域毎に、その観測手段が有する
各視覚系の観測結果よりそれぞれ走行レーンの両境界を
示す特徴を抽出する特徴抽出手段と、各観測領域毎に、
各視覚系における前記特徴の抽出位置のずれ度合いを用
いて観測位置から各特徴までの距離を測定する距離測定
手段と、各観測領域についての前記距離測定手段による
測定値およびその観測領域の各視覚系による特徴の抽出
位置、ならびに各観測手段による特徴間の結像間隔を用
いて、走行レーンに対する車輌の傾き、および走行レー
ンに対する車輌の位置ずれ量を算出する算出手段とを備
えている。
【0015】請求項6にかかる車輌には、上記請求項2
〜5のいずれかに記載された位置関係検出装置が搭載さ
れており、請求項7にかかる車輌は、さらにこの位置関
係検出装置による検出結果を報知する報知手段を具備し
ている。
【0016】請求項8にかかる車輌は、前記位置関係検
出装置による検出結果により走行レーンの中心線に対す
る自車輌の逸脱度合いを計測する計測手段を具備してお
り、請求項9にかかる車輌は、さらにこの計測された逸
脱度合いが所定の条件を満たしたとき、運転者に対する
警告情報を出力する警告情報出力手段を具備している。
【0017】請求項10にかかる車輌は、前記位置関係
装置と、車輌のハンドル角を入力するハンドル角入力手
段と、前記位置関係検出装置による検出結果および入力
されたハンドル角に基づき、車輌の進路を予測する進路
予測手段と、前記進路予測手段による予測結果を報知す
る報知手段とを具備している。
【0018】請求項11にかかる車輌は、前記位置関係
検出装置と、この前記位置関係検出装置による検出結果
が所定の条件を満たすように、車輌の走行方向を制御す
る走行制御手段とを具備している。
【0019】
【作用】請求項1にかかるレーン幅計測装置では、観測
手段の各視覚系による観測結果により走行レーンの両境
界を示す特徴が抽出されると、各抽出位置のずれ度合い
に基づき観測位置から各特徴までの距離が測定され、さ
らにこの測定結果と特徴間の結像間隔とを用いて、観測
位置から見た各特徴部分間の距離が正確に算出される。
【0020】請求項2にかかる位置関係検出装置では、
上記と同様の方法により算出された各特徴部分間の距離
とレーン幅の設定値との比により、走行レーンに対する
車輌の傾きが検出される。さらに請求項3にかかる位置
関係検出装置では、請求項2と同様にして車輌の傾きが
検出されると共に、この傾きと各特徴部分の特定された
位置関係とを用いて走行レーンの中心線に対する車輌の
位置ずれ量が算出される。
【0021】請求項4にかかる位置関係検出装置では、
車輌の走行方向がレーン方向と一致するとき、特徴部分
間の距離は走行レーン幅に一致して最小値をとるという
原則に基づき、過去所定期間内の算出手段による算出値
の中の最小値が、レーン幅の設定値として採用される。
【0022】請求項5にかかる位置関係検出装置では、
複数個の観測手段により観測を行って、それぞれ上記と
同様の方法により各測定位置から走行レーンの境界を示
す特徴までの距離が測定された後、各観測領域毎の測定
値および各特徴の抽出位置、ならびに各観測手段の特徴
間の結像間隔を用いて、走行レーンに対する車輌の傾き
および走行レーンの中心線に対する車輌の位置ずれ量が
算出される。これによりレーン幅の計測が困難であって
も、車輌と走行レーンとの相対位置関係を正確に把握す
ることができる。
【0023】請求項6にかかる発明では、上記の位置関
係検出装置を車輌に搭載することにより、車輌の走行レ
ーンに対する相対位置関係を正確に把握して、車輌を走
行させることができる。
【0024】請求項7にかかる発明では、報知手段によ
り、車輌と走行レーンとの現在の位置関係を運転者に認
識させることができる。
【0025】請求項8にかかる発明では、走行レーンの
中心線に対する自車輌の逸脱度合いが計測され、さらに
請求項9にかかる発明では、この逸脱度合いが所定値を
越えたとき、運転者に警告情報が出力される。
【0026】請求項10の発明では、位置関係検出装置
の検出結果と車輌のハンドル角とに基づき、車輌の進路
が予測された後、その予測結果が報知されるので、運転
者は、報知された情報を参考にして車輌の進行方向を容
易に決定できる。さらに請求項11の発明では、位置関
係検出装置による検出結果が所定の条件を満たすよう
に、車輌の走行方向を制御することにより、車輌の走行
方向の自動調整を実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下の図1〜図13を用いて、こ
の発明の好適な実施例である位置関係検出装置1を説明
する。この位置関係検出装置1のCPU3は、2個の受
光部2a,2bを有する観測部2により、その観測領域
AR内の各受光部2a,2bによる受光量データから走
行ラインの境界線を示す特徴を抽出した後、その抽出結
果のずれ度合いに基づき、観測位置から特徴抽出位置ま
での距離Lを算出し、さらにこの距離Lおよび処理領域
ARの広がり角度θ(各受光部2a,2bの視野角度に
相当する)または少なくともいずれかの受光部における
特徴間の結像間隔のいずれかを用いて、各特徴間の距離
Rを算出する。
【0028】さらにCPU3は、算出された距離Rから
車輌のレーン方向に対する傾きや、走行レーンに対する
位置ずれ量を算出し、出力回路4を介して外部に出力す
る。また図14に示す位置関係装置は、2個の観測部
2,2により観測を行うもので、それぞれの観測位置か
ら特徴抽出位置までの距離L1,L2,受光量データに
おける各境界線の位置データ,および各観測部2,2の
視野角θ1,θ2または特徴間の結像間隔のいずれかを
用いて、車輌の走行レーンに対する位置ずれ量が算出さ
れる。
【0029】図15以下に示す各実施例は、上記の位置
関係検出装置1を車輌の適所に配備して各種の制御を行
うもので、このうち図15〜17に示す実施例では、車
輌の適所に算出された傾き角や位置ずれ量を表示するた
めの表示装置12を設けるとともに、位置ずれ量より走
行レーンの中心線に対する車輌の逸脱度合いを計測し、
この逸脱度合いが所定値を越えたとき、警報装置11よ
り警報を出力するよう構成している。
【0030】また図18〜20に示す実施例では、位置
ずれ量や車輌のハンドル角から今後の車輌の進行方向を
予測して、その予測結果を表示しており、さらに図22
〜24に示す実施例では、計測値に基づき車輌のハンド
ル角を制御することにより、車輌の自動駐車や自動走行
が行われる。
【0031】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる位置関
係検出装置1の構成例を示す。この位置関係検出装置1
は、車輌の前方適所に配備されて、自車輌の走行レーン
に対する相対位置関係を検出するためのもので、2個の
受光部2a,2bより成る観測部2,一連の計測処理を
実行するCPU3,CPU3による計測結果を出力する
ための出力回路4などを構成として含んでいる。
【0032】前記観測部2の各受光部2a,2bは、図
2に示すように、所定の基線長Bを隔てて配備されてお
り、それぞれ等しい焦点距離fを有するレンズ5a,5
bと、一次元の受光素子6a,6b(CCDやPDアレ
イなど)により構成されている。
【0033】また各受光部2a,2bの光軸は、それぞ
れ車輌進行方向に対し所定の角度分だけ下側を向くよう
に設定されており、これにより図2および図3に示すよ
うに、車輌前方に各受光素子6a,6bと同じ大きさの
視野角θを有する平面状の観測領域ARが設定される。
なお図3中、Cは車輌を、7は走行レーンを、8は境界
線をそれぞれ示す。またWmax は、前記処理領域ARが
走行レーン7と交わる位置、すなわち観測領域ARの実
質上の終端位置における幅長さを示す(以下このWmax
を「最大領域幅」ということにする)。
【0034】上記構成により、各受光部2a,2bは、
それぞれ観測領域AR内の光強度分布を示す受光量デー
タを生成する。CPU3は、各受光部2a,2bからの
受光量データを入力して、それぞれ両境界線8,8を示
す特徴を抽出し、さらに後述する位相差相関法による演
算を実行して、観測位置から特徴抽出位置までの距離L
を算出する。さらにCPU3は、算出された距離と前記
観測領域ARの視野角θとを用いて、各特徴間の距離を
算出し、その算出結果に基づき車輌Cの走行レーン7に
対する位置ずれ量を求め出力する。
【0035】つぎに図4(1)(2)を用いて、各受光
部2a,2bによる距離の計測原理を説明する。各受光
部2a,2bは、それぞれの基準線a,b(レンズと受
光素子との各中心点を結ぶ線)が平行になるように配備
されている。
【0036】図中、Pは前記観測領域AR内の一観測対
象を示し、この観測対象Pからの反射光は、各レンズ5
a,5bを介して受光素子6a,6bに入射し、それぞ
れ前記基準線a,bに対し、外側に所定の距離x1,x
2だけずれた位置に結像する。なお図4(1)中、
1 ,r2 は、各受光素子6a,6b上で前記最大領域
幅Wmax に相当する領域(以下「有効領域r1 ,r2
という)であって、この有効領域r1 ,r2 内の画素の
受光量データのみが、以後の処理対象として用いられ
る。
【0037】いま各受光素子6a,6bにおける反射光
像の重心点g1 ,g2 と前記基準線a,bとの距離によ
り、各基準線a,bに対する反射光像のずれ量x1,x
2を表すものとすると、各基準線と重心点とにより特定
される直角三角形tr1 ,tr2 を合わせた三角形と、
観測対象Pと各レンズとの距離により特定される三角形
TRとは相似の関係にあるから、各ずれ量x1,x2の
和D(D=x1+x2)をつぎの(1)式に当てはめる
ことにより、観測位置から観測対象Pまでの距離Lが算
出される。
【0038】
【数1】
【0039】つぎに図5〜7を用いて、CPU3による
距離Lの算出処理の詳細を説明する。図5(1)(2)
は、前記図4の結像例において、それぞれの受光素子6
a,6b上の受光量データの分布状態を示すもので、こ
こでは説明を簡単にするために、各画素のアドレスとそ
の画素における受光量とを対応づけた2次元データの形
にして表している(以下この2次元データを「受光量分
布データ」という)。なお図中、pa ,pb は、前記観
測対象Pの反射光像に相当する受光量のピークを示す。
【0040】CPU3は、図6に示すように、各受光量
分布データを基準線a,bが一致するように重ね合わ
せ、以後、いずれか一方の受光量分布データを1画素ず
つ移動させ、各移動位置において両データ間の類似度を
チェックする。この結果、図7に示すように、移動量が
前記ずれ量x1,x2の総和分になった時点で、両デー
タ中の反射光像の類似度が最大になるので、CPU3
は、この時点での基準線a,b間の距離をDとして特定
し、さらにこのDの値を前記(1)式に当てはめて、受
光位置から観測対象物Pまでの距離を算出する。
【0041】観測領域AR内に走行レーンの境界を示す
白線が含まれている場合、この白線からの反射光量は他
の部分からの反射光量よりも大きくなるので、各受光部
2a,2bによる受光量分布データには、図8に示すよ
うに、各白線からの反射光を反映した2つのピークp
1,p2が出現する。この場合もCPU3は、各受光素
子により得られた受光量分布データについて上記と同様
の処理を実行して、両受光量分布データ中の各ピークの
一致度が最大となった時点での基準線a,b間の距離を
ずれ量の総和Dとして算出する。さらにCPU3は、こ
のDの値を前記(1)式にあてはめて、観測位置から観
測領域ARにおける境界抽出位置までの距離Lを算出す
る。
【0042】図9は、図8に示した受光量分布データが
得られた時点での車輌Cと走行レーン7との位置関係
を、上方より見た概略図である。この図示例から明らか
なように、観測位置から見た両境界線8,8の距離R
(以下「境界間距離R」という)は、つぎの(2)式で
求められる。ただし(2)式において、w0 は、図8に
おいて、受光素子上の前記有効領域に相当する画素数
(すなわち前記最大領域幅Wmax に相当する画素数)を
示し、またwは、受光量分布データ中の各ピークp1,
p2間の画素数を示すものとする。
【0043】
【数2】
【0044】なお、前記wは、各受光部1a,1bの受
光量分布データについてそれぞれ計測されるので、各受
光部毎の計測値を用いて上記(2)式を実行し、それぞ
れの算出結果の差異が所定の設定値以内である場合の
み、計測結果を出力するようにすれば、白線の誤認識な
どに基づく距離の誤計測を避けることができる。また前
記受光部1a,1bの少なくともいずれかの受光量分布
データにおけるピークp1,p2により各境界と観測位
置とのなす角度θP を算出しておき、前記(2)式の角
度θをこの角度θP に代えて境界間距離Rを算出するよ
うにしても良い。
【0045】前記図8および図9の例は、車輌Cが走行
レーン7上の中心線9(以下「レーン中心線9」とい
う)上でレーン方向に沿って位置していることを想定し
ており、この場合、境界間距離Rは走行レーン7のレー
ン幅R0 に一致することになる。これに対し、図10
は、車輌Cの走行方向がレーン方向に対し、角度φだけ
傾いている例を示すもので、この場合の傾き角度φは、
つぎの(3)式により算出される。
【0046】
【数3】
【0047】ただし上記の(3)式では、車輌が走行レ
ーン7の左右いずれの側に傾いているかまでは把握でき
ないので、CPU3は、前記受光量分布データを用いて
車輌の位置を判別し、その判別結果に応じて前記角度φ
の符号を特定する。
【0048】つぎに図11を用いて上記符号決定処理の
原理を説明する。図示例は前記受光部2a,2bのいず
れか一方の受光量分布データを示すもので、前記有効領
域の左端に位置する画素のアドレスを0,各境界を示す
ピークp1,p2間の中心点のアドレスをM,観測領域
の右端における画素のアドレスをNとして、それぞれ表
している。またw1は、有効領域内の中点(アドレスN
/2の画素)と前記アドレスMの画素との間の距離を示
すもので、後記する図13中の距離Bに対応する。
【0049】CPU3は、前記アドレスMとアドレスN
/2とを比較し、その比較結果により走行方向の走行レ
ーンに対する傾きを判別するもので、図示例のように前
記MがN/2よりも小さいときには、車輌が走行レーン
の右サイドに位置していると判別し、前記角度φの符号
を+と特定する。反対に前記MがN/2よりも大きいと
きには、CPU3は車輌前部が走行レーンの左サイドに
位置するものと判別し、角度φの符号を−に特定する。
【0050】なお走行レーン幅R0 は、前記したよう
に、車輌の進行方向がレーン方向と一致するとき、すな
わち前記角度φが0°となるときの距離Rに一致する。
また運転者は、一般に、車輌をレーンに方向に沿って走
行させているので、所定時間内における距離Rの最小値
min により走行レーン幅R0 の近似値が表されると考
えることができる。
【0051】計測処理が開始されると、CPU3は、ま
ず図12に示すように、所定期間、境界間距離Rを算出
し、この期間中の算出値の中の最小値Rmin を走行レー
ン幅R0 の設定値として採用する。以後このレーン幅R
0 の設定値に基づき前記(1)〜(3)式が実行されて
距離L,Rおよび角度φが算出されるもので、CPU3
は、これらの算出結果を用いて、レーン中心線9に対す
る車輌Cのずれ量を算出する。
【0052】図13は、上記ずれ量の算出原理を示す。
車輌のレーン中心線9に対するずれ量zは、レーン幅方
向における車輌の位置ずれ量z1と、レーン方向に対す
る車輌の傾き角度φによる回転ずれ量z2との総和によ
り決定される(z=z1+z2)もので、各ずれ量z
1,z2は、それぞれつぎの(4)(5)式により算出
される。
【0053】なお、また(4)(5)式において、角度
φには、前記図11に示した原理に基づき、正負いずれ
かの符号が付与されており、その結果として車輌Cがレ
ーン中心線9より右側にずれている場合にはずれ量zに
+の符号が、車輌Cがレーン中心線9より左側にずれて
いる場合にはずれ量zに−の符号が、それぞれ付与され
る。
【0054】
【数4】
【0055】
【数5】
【0056】図14は、装置に視野角の異なる2個の観
測部2を設けて車輌のずれ量を計測するようにした例を
示す。この実施例では、各観測部2,2によりそれぞれ
視野角θ1,θ2を有する観測領域AR1,AR2が設
定されており、CPU3は、それぞれの観測領域AR
1,AR2毎に前記(1)式を実行することにより、各
観測位置から境界抽出位置までの距離L1,L2を算出
する。この後、CPU3は、車輌Cの走行方向のレーン
中心線に対する傾き角度φを、つぎの(6)式を用いて
算出する。
【0057】
【数6】
【0058】ただし上記(6)式において、Eは各観測
領域AR1,AR2の最大領域幅の中心点c1 ,c2
の距離であって、各観測部2,2で得られた受光量分布
データにおいて中心点c1 ,c2 に相当する画素のアド
レスをそれぞれM1,M2とすると、Eはつぎの(7)
式により算出される。
【0059】
【数7】
【0060】これにより車輌の回転ずれ量z1および位
置ずれ量z2は、それぞれつぎの(8)(9)式により
算出される。
【0061】
【数8】
【0062】
【数9】
【0063】上記の方法によれば、第1の実施例のよう
に、過去所定期間内の距離Rの計測値からレーン幅R0
を設定する必要がなく、速やかに計測処理を開始でき
る。なお、観測部は2個に限らず、視野角の異なる観測
部を多数個設けても良い。
【0064】つぎに上記の位置関係検出装置1から得ら
れた計測値を用いた各種の処理システムについて説明す
る。この位置関係検出装置1の取付け位置は特に限定さ
れるものではなく、用途に応じて車体の任意の場所に取
り付けることができる。例えば前記図3に示したように
ルームミラーの背面に取り付けるほか、ダッシュボード
上などの車室内適所に取り付けたり、車輌前面のバンパ
ーやフロントグリル部などに取り付けることも可能であ
る。また車輌の後部位置に取り付けて、後述するよう
に、バック駐車支援システムを構成することもできる。
【0065】図15は、上記処理システムの一構成例を
示す。このシステムは、車輌の前方位置に前記した構成
の位置関係検出装置1を取り付けており、この計測結果
を処理するための制御装置10,警報装置11,表示装
置12などを構成として含んでいる。なお表示装置12
は、図16に示すように、車輌のダッシュボード12な
ど運転席の近傍に配備するのが望ましい。
【0066】位置関係検出装置1は、前記した処理によ
り車輌のずれ量zや走行方向の回転角度φを制御装置1
0に出力する。制御装置10は、これら出力データを所
定のフォーマットに編集して表示装置12に表示するほ
か、ずれ量zから車輌の走行レーンの中心線に対する逸
脱度合いを計測する。警報装置11は、ブザーなどによ
り構成されるもので、前記逸脱度合いが所定の大きさを
上回ったとき、警報を出力する。
【0067】制御装置10は、前記逸脱度合いとして、
例えば、所定の時間間隔毎に(例えば1ms毎に)ずれ
量zの二乗和を算出し、この算出値を所定のしきい値t
hと比較する。図17は、この逸脱度合いの算出結果の
一例を示すもので、前記ずれ量zの二乗和がしきい値t
hを越えた時点(図中Tの時点)で、警報装置11に駆
動信号が出力される。
【0068】上記の処理によれば、運転者の居眠り運転
やわき見運転などにより、車輌が走行レーンの中心線か
ら大きく逸脱した場合、直ちに警報が出力されるので、
運転者の注意が喚起され、事故を防止することができ
る。
【0069】図18は、前記位置関係検出装置1を用い
たバック駐車支援システムの構成例を示すもので、前記
図15と同様の構成のほかに、ハンドル角センサ14,
バックランプ制御部15などを構成として含んでいる。
【0070】この実施例では、前記位置関係検出装置1
は、図19に示す如く、車輌の後部位置に配備されてお
り、車輌Cのバック方向を基準と観測領域ARにおい
て、駐車枠の幅を計測した後、この駐車枠に対する車輌
Cのずれ量zと、駐車枠の車輌進入方向に対する車輌の
傾き角度φを算出する。
【0071】制御装置10は、前記位置計測装置1によ
る計測値のほかに、ハンドル角検知センサ14により検
出されたハンドル角や、バックランプ制御部15の出力
するバックランプ制御信号を入力し、これら入力情報か
ら車輌Cの今後の進行方向を予測し、その予測結果を表
示装置12に表示する。
【0072】図20は、上記の表示画面の一例を示すも
ので、車輌Cを示す画像16,駐車枠を示す画像17が
表示されると共に、予測した進行方向を示す矢印Sが表
示されている。運転者がこの表示を参照してハンドル角
を調節すると、表示画面もこの調節操作に応じて逐次変
動する。
【0073】また制御装置10は、前記図12に示した
のと同様の方法で、駐車枠の幅方向の中心線に対する車
輌Cの逸脱度合いを計測しており、この計測結果が所定
値を越えた段階で警報装置11を駆動する。
【0074】図21は、バック駐車支援システムの他の
構成例を示す。このシステムは、自車輌の駐車動作を自
動化する機能が付加されたもので、図18の構成に加え
て、ハンドル角制御部18,アクセル・ブレーキ制御部
19を構成として含んでいる。
【0075】バックランプ制御信号が入力されると、制
御装置10は、自車輌のずれ量zやハンドル角に基づ
き、ハンドル角制御部18やアクセルブレーキ制御部1
9に所定の制御信号を出力する。これによりハンドル角
や走行速度の調整が行われて、車輌は自動的に駐車枠内
に駐車する。
【0076】なお前記位置関係検出装置1の各受光部2
a,2bにより得られた受光量分布データを詳細に分析
すれば、走行方向における他車輌や子供などの障害物を
検出することも可能であるので、この検知機能を位置関
係検出装置1のCPU3または制御装置10に設定し、
障害物の検知に応じて警報を出力したり、ブレーキを制
御するように構成しても良い。
【0077】図22は、上記位置関係検出装置1を用い
た車輌の自動走行システムの構成例を示すもので、位置
関係検出装置1,制御装置10のほか、距離測定装置2
0,速度センサ21,表示装置12,ハンドル角制御部
18,アクセル・ブレーキ制御部19などを構成として
含んでいる。
【0078】距離測定装置20は、前方車輌との車間距
離を測定するためのもので、前記位置関係検出装置1と
同様の構成の観測部により得られた受光量分布データか
ら前方車輌の車体からの反射光像を抽出し、その抽出結
果を用いて観測位置から前方車輌までの距離を算出す
る。なお前記位置関係検出装置1にこの距離測定装置2
の機能を合わせ持たせるように構成することも可能であ
る。また速度センサ21には、車輌に通常設けられてい
るものを利用すれば良い。
【0079】位置関係検出装置1は、前記した手順によ
り、前方の走行レーンに対する自車輌のずれ量zを計測
し、その計測結果を制御装置10に出力する。制御装置
10は、このずれ量zの計測値に基づき、ハンドル角制
御部18に対し、ハンドル角を調節するための制御信号
を出力する。
【0080】また制御装置10は、距離測定装置および
速度センサからの各計測値を入力し、これら計測値を後
記する制御テーブルに当てはめて自車輌の走行速度の適
否を判断する。この結果、自車輌の走行速度に対し前方
車輌との車間距離が不適正であると判断すると、制御装
置10は、この判断結果に基づき、現在の走行速度を上
昇または減少させる制御信号を生成する。アクセル・ブ
レーキ制御部19は、この制御信号に基づき、アクセル
開度の調整やブレーキ作動にかかる制御を実行する。
【0081】図23は、前記した走行状態の適否を判断
するための制御テーブルであって、現在の自車速度と前
方車輌との車間距離とから自車輌の走行状態の適否が判
定できるように設定されている。図中、鎖線で示す曲線
Eは、理想的な走行状態を示すもので、この理想曲線E
を中心とする所定領域が現在の自車輌の走行状態を適切
と判断するための領域F1,F1として設定される。さ
らにこの領域F1,F1の外側には、それぞれ走行速度
に対し車間距離が開きすぎていると判断するための領域
F2,走行速度に対し車間距離が狭すぎると判断するた
めの領域F3が、それぞれ設定される。
【0082】図24は、前記自動走行にかかる制御手順
を示す。まずステップ1(図中「ST1」で示す)で、
前記位置関係検出装置1,距離測定装置20,速度セン
サ21からの各計測値が入力されると、制御装置10
は、まず前記ずれ量zを所定のしきい値THと比較す
る。このときずれ量zがしきい値THを上回っている
と、ステップ2が「YES」となり、制御装置10はそ
のずれ度合いに応じた制御信号を生成してハンドル角を
調整する(ステップ3)。
【0083】前記図23に示した制御テーブルは、制御
装置10の内部のメモリに記憶されており、制御装置1
0はつぎのステップ4で、前方車輌との車間距離および
自車輌の走行速度の各計測値をこの制御テーブルと照合
する。
【0084】現在の自車輌の走行速度および車間距離が
制御テーブルの前記領域F1にあてはまると判別された
ときには、ステップ5および6がいずれも「NO」とな
り、運転者の運転操作に基づく走行制御が実行される。
【0085】一方、各計測値が前記領域F2内にあては
まる場合には、ステップ5が「YES」となる。この場
合、制御装置10は、現在の走行速度に対し車間距離が
開きすぎていると判断してステップ7へと移行し、アク
セル・ブレーキ制御部19に対し、走行速度の上昇を指
示する制御信号を出力する。反対に、各計測値が前記領
域F3にあてはまる場合には、ステップ6が「YES」
となり、制御装置10は、現在の走行速度に対し車間距
離が狭すぎると判断して、走行速度の減少を指示する制
御信号を出力する(ステップ8)。
【0086】上記の走行制御によれば、自車輌を走行レ
ーンの中心線上をレーン方向に沿って走行し、かつ前方
車輌と適切な車間距離を隔てて走行するように制御でき
るので、車輌を確実かつ安全に自動走行させることがで
きる。
【0087】
【発明の効果】請求項1のレーン幅計測装置では、少な
くとも2個の視覚系を有する観測手段により観測を行っ
て、各視野系の観測結果より走行レーンの両境界を示す
特徴を抽出し、その抽出結果のずれ度合いに基づく所定
の演算を実行して各特徴間の距離を計測するようにした
ので、走行方向における走行レーン幅が正確に計測で
き、レーン方向を正しく認識することができる。
【0088】請求項2の位置関係検出装置では、上記と
同様の方法により算出された各特徴部分間の距離とレー
ン幅の設定値との比により、走行レーンに対する車輌の
傾きが検出されるので、この検出値を用いて車輌の走行
方向をレーン方向に沿うように調整することができる。
さらに請求項3の位置関係検出装置では、前記車輌の傾
きと各特徴部分の特定された位置関係とを用いて走行レ
ーンの中心線に対する車輌の位置ずれ量を算出するよう
にしたので、車輌が走行レーンの中心線に位置するよう
に制御することができる。
【0089】請求項4の位置関係検出装置では、過去所
定期間内の算出手段による算出値の中の最小値をレーン
幅の設定値として採用するので、前記車輌の傾きの検出
に必要なレーン幅を簡単に設定することができる。
【0090】請求項5の位置関係検出装置では、複数個
の観測手段により観測を行った結果に対し、上記と同様
の処理を実行して、各観測位置から特徴までの距離を測
定した後、各観測領域毎の測定値および各特徴の抽出位
置、ならびに各観測手段の特徴間の結像間隔を用いて、
走行レーンに対する車輌の傾きおよび走行レーンの中心
線に対する車輌の位置ずれ量を算出するようにしたの
で、レーン幅の計測が困難であっても、車輌と走行レー
ンとの相対位置関係を正確に把握することができる。
【0091】請求項6の発明では、上記の位置関係検出
装置を車輌に搭載することにより、車輌の走行レーンに
対する相対位置関係を正確に把握して、車輌を安全に走
行させることができる。
【0092】請求項7の発明では、車輌に位置関係検出
装置の検出結果を報知する手段を設けるので、車輌と走
行レーンとの現在の位置関係を運転者に認識させること
ができる。
【0093】請求項8の発明では、走行レーンの中心線
に対する自車輌の逸脱度合いを計測するようにしたの
で、居眠り運転やわき見運転などによる車輌の不安定な
走行状態を検出して、事故を防止することができる。さ
らに請求項9にかかる発明では、この逸脱度合いが所定
値を越えたとき、運転者に警告情報を出力するようにし
たので、運転者の注意を喚起することができる。
【0094】請求項10の発明では、位置関係検出装置
の検出結果と車輌のハンドル角とに基づき、車輌の進路
が予測された後、その予測結果が報知されるので、運転
者は、報知された情報を参考にして、車輌の進行方向を
容易に決定できる。さらに請求項11の発明では、位置
関係検出装置による検出結果が所定の条件を満たすよう
に、車輌の走行方向を制御することにより、車輌の走行
方向の自動調整を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる位置関係検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】各受光部の配置と観測領域との関係を示す説明
図である。
【図3】観測領域の具体的な設定例を示す説明図であ
る。
【図4】観測対象物までの距離の算出原理を示す説明図
である。
【図5】各受光素子による受光量分布データの一例を示
す説明図である。
【図6】CPUによる位置ずれ量の具体的な算出処理方
法を示す説明図である。
【図7】CPUによる位置ずれ量の具体的な算出処理方
法を示す説明図である。
【図8】レーン境界線の特徴を含む受光量分布データを
示す説明図である。
【図9】図8の受光量分布データが得られた時点での車
輌と走行レーンとの位置関係を示す説明図である。
【図10】車輌が走行レーンに対して傾いた状態を示す
説明図である。
【図11】車輌の傾き角度の符号を決定するための原理
を示す説明図である。
【図12】レーン幅の設定値を特定する方法を示す説明
図である。
【図13】車輌の位置ずれ量の算出原理を示す説明図で
ある。
【図14】2個の観測部を用いて車輌の位置ずれ量を算
出する原理を示す説明図である。
【図15】位置関係検出装置を用いた処理システムの一
構成例を示すブロック図である。
【図16】表示装置の配置例を示す説明図である。
【図17】車輌の逸脱度合いを検出する方法を示す説明
図である。
【図18】位置関係検出装置を用いたバック駐車支援シ
ステムの一構成例を示すブロック図である。
【図19】車輌の後方における観測領域の設定例を示す
説明図である。
【図20】表示装置の表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図21】バック駐車支援システムの他の構成例を示す
ブロック図である。
【図22】位置関係検出装置を用いた車輌の自動走行シ
ステムの一構成例を示すブロック図である。
【図23】速度制御に用いる制御テーブルの設定例を示
す説明図である。
【図24】自動走行制御の手順を示すフローチャートで
ある。
【図25】従来のレーン方向の抽出原理を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 位置関係検出装置 2 観測部 2a,2b 受光部 3 CPU 7 走行レーン 8 境界線 10 制御装置 11 警報装置 12 表示装置 AR 観測領域 C 車輌
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/60 G06F 15/70 350J

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の走行方向に対する走行レーンの幅
    を計測するための装置であって、 少なくとも2個の視覚系を有する観測手段と、 前記観測手段の観測領域内において、前記各視覚系の観
    測結果よりそれぞれ走行レーンの両境界を示す特徴を抽
    出する特徴抽出手段と、 各視覚系における前記特徴の抽出位置のずれ度合いを用
    いて観測位置から各特徴までの距離を測定する距離測定
    手段と、 少なくとも1つの視覚系において結像された前記両境界
    を示す特徴間の距離と、前記距離測定手段により測定さ
    れた距離とを用いて抽出された各特徴間の距離を算出
    し、この算出値を走行レーン幅として特定するレーン幅
    計測手段とを備えて成るレーン幅計測装置。
  2. 【請求項2】 車輌と走行レーンとの位置関係を検出す
    るための装置であって、 少なくとも2個の視覚系を有する観測手段と、 前記観測手段の観測領域内において、前記各視覚系の観
    測結果よりそれぞれ走行レーンの両境界を示す特徴を抽
    出する特徴抽出手段と、 各視覚系における前記特徴の抽出位置のずれ度合いを用
    いて観測位置から各特徴までの距離を測定する距離測定
    手段と、 少なくとも1つの視覚系において結像された前記両境界
    を示す特徴間の距離と、前記距離測定手段により測定さ
    れた距離とを用いて抽出された各特徴間の距離を算出す
    る算出手段と、 前記算出手段による算出結果と走行レーン幅の所定の設
    定値との比から走行レーンに対する車輌の傾きを検出す
    る傾き検出手段とを備えて成る位置関係検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された位置関係検出装置
    であって、 さらに、前記傾き検出手段により検出された傾きと前記
    各視覚系における特徴の抽出位置とから走行レーンに対
    する車輌の位置ずれ量を算出するずれ量算出手段を有す
    る位置関係検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された位置関係検出装置
    であって、 さらに、前記算出手段により過去所定期間内において算
    出された算出値の中の最小値を前記レーン幅の設定値と
    して設定する設定手段を有する位置関係検出装置。
  5. 【請求項5】 車輌と走行レーンとの位置関係を検出す
    るための装置であって、 少なくとも2個の視覚系を有する複数個の観測手段と、 各観測手段の観測領域毎に、その観測手段が有する各視
    覚系の観測結果よりそれぞれ走行レーンの両境界を示す
    特徴を抽出する特徴抽出手段と、 各観測領域毎に、各視覚系における前記特徴の抽出位置
    のずれ度合いを用いて観測位置から各特徴までの距離を
    測定する距離測定手段と、 各観測領域についての前記距離測定手段による測定値お
    よびその観測領域の各視覚系による特徴の抽出位置、な
    らびに各観測手段の少なくとも1つの視覚系において結
    像された前記両境界を示す特徴間の距離を用いて、走行
    レーンに対する車輌の傾き、および走行レーンに対する
    車輌の位置ずれ量を算出する算出手段とを備えて成る位
    置関係検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載された位
    置関係検出装置が搭載されて成る車輌。
  7. 【請求項7】 請求項2〜5のいずれかに記載された位
    置関係検出装置が搭載されて成る車輌であって、前記位
    置関係検出装置による検出結果を報知する報知手段を具
    備して成る車輌。
  8. 【請求項8】 請求項2〜5のいずれかに記載された位
    置関係検出装置が搭載されて成る車輌であって、前記位
    置関係検出装置による検出結果により走行レーンの中心
    線に対する自車輌の逸脱度合いを計測する計測手段を具
    備して成る車輌。
  9. 【請求項9】 請求項2〜5のいずれかに記載された位
    置関係検出装置が搭載されて成る車輌であって、前記位
    置関係検出装置による検出結果により走行レーンの中心
    線に対する自車輌の逸脱度合いを計測する計測手段と、
    この計測手段により計測された逸脱度合いが所定の条件
    を満たしたとき、運転者に対する警告情報を出力する警
    告情報出力手段とを具備して成る車輌。
  10. 【請求項10】 請求項2〜5のいずれかに記載された
    位置関係検出装置が搭載されて成る車輌であって、車輌
    のハンドル角を入力するハンドル角入力手段と、前記位
    置関係検出装置による検出結果および入力されたハンド
    ル角に基づき、車輌の進路を予測する進路予測手段と、
    前記進路予測手段による予測結果を報知する報知手段と
    を具備して成る車輌。
  11. 【請求項11】 請求項2〜5のいずれかに記載された
    位置関係検出装置が搭載されて成る車輌であって、前記
    位置関係検出装置による検出結果が所定の条件を満たす
    ように、車輌の走行方向を制御する走行制御手段を具備
    して成る車輌の進路制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201178A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Toyota Motor Corp 駐車支援装置
WO2014181725A1 (ja) * 2013-05-07 2014-11-13 シャープ株式会社 画像計測装置

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