JPH09312271A - プラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチング方法 - Google Patents
プラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチング方法Info
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- JPH09312271A JPH09312271A JP8126742A JP12674296A JPH09312271A JP H09312271 A JPH09312271 A JP H09312271A JP 8126742 A JP8126742 A JP 8126742A JP 12674296 A JP12674296 A JP 12674296A JP H09312271 A JPH09312271 A JP H09312271A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32009—Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
- H01J37/32082—Radio frequency generated discharge
- H01J37/32137—Radio frequency generated discharge controlling of the discharge by modulation of energy
- H01J37/32155—Frequency modulation
- H01J37/32165—Plural frequencies
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- Plasma Technology (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマ中および基板上でのイオンやラジカ
ル等の活性種を制御し、かつ高周波の姿態や磁場分布に
影響されずに均一でかつ高密度、高励起プラズマを形成
し、薄膜形成及びエッチングを良好に行う薄膜形成方法
及びエッチング方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 誘電体板5上に同心環状電極6を設けた
高周波電力導入部4を、基板2と対向させる構成であ
る。第1高周波8と第2高周波9を混合器7によって混
合された高周波が同心環状電極6に印加されており、高
周波電力導入部4より放射された高周波によりプラズマ
を発生させ、真空槽1内に導入した成膜ガスを励起また
はイオン化させて、基板2上に薄膜を形成するか、基板
2上に照射してエッチングを行う。
ル等の活性種を制御し、かつ高周波の姿態や磁場分布に
影響されずに均一でかつ高密度、高励起プラズマを形成
し、薄膜形成及びエッチングを良好に行う薄膜形成方法
及びエッチング方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 誘電体板5上に同心環状電極6を設けた
高周波電力導入部4を、基板2と対向させる構成であ
る。第1高周波8と第2高周波9を混合器7によって混
合された高周波が同心環状電極6に印加されており、高
周波電力導入部4より放射された高周波によりプラズマ
を発生させ、真空槽1内に導入した成膜ガスを励起また
はイオン化させて、基板2上に薄膜を形成するか、基板
2上に照射してエッチングを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波に基づくプ
ラズマを用いた装置と、そのプラズマ装置を用いた薄膜
形成方法及びエッチング方法に関するものである。
ラズマを用いた装置と、そのプラズマ装置を用いた薄膜
形成方法及びエッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマCVDやプラズマドライエッチ
ングは、半導体プロセスなどの薄膜プロセスにおける重
要な基幹技術の一つであり、現在基板の大口径化やパタ
ーンの高アスペクト化の要求のために、高密度プラズマ
の研究が盛んに行われ、また一方では、プラズマの制御
を高める試みがなされている。
ングは、半導体プロセスなどの薄膜プロセスにおける重
要な基幹技術の一つであり、現在基板の大口径化やパタ
ーンの高アスペクト化の要求のために、高密度プラズマ
の研究が盛んに行われ、また一方では、プラズマの制御
を高める試みがなされている。
【0003】上記の従来の技術の1つとして、例えば、
ジャパン ジャーナル オブ アプライド フィジック
ス 第33巻第2133頁 (Japan Journ
alof Applied Physics , 3
3, p.2133(1994))に記載された、パル
ス変調をした電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズ
マによるドライエッチング装置を挙げることができる。
ジャパン ジャーナル オブ アプライド フィジック
ス 第33巻第2133頁 (Japan Journ
alof Applied Physics , 3
3, p.2133(1994))に記載された、パル
ス変調をした電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズ
マによるドライエッチング装置を挙げることができる。
【0004】そこで、以下では上記した従来のパルス変
調のECRプラズマドライエッチング装置について図面
を参照しながら説明する。
調のECRプラズマドライエッチング装置について図面
を参照しながら説明する。
【0005】図8は、従来のパルス変調のECRプラズ
マドライエッチング装置の概略を示す断面図である。基
本構成としては、パルス幅を10〜100μ秒に変える
ことの可能なクラストロン(表示せず)によってパルス
変調を受けた2.45GHzのマイクロ波を伝送するマ
イクロ波導波管21とECRプラズマを発生させて試料
3をエッチングする放電室20からなる。そして、マイ
クロ波の伝搬方向23はマイクロ波導波管21から石英
ガラス22を通して放電室20に進む。そして電磁石2
4によって電子サイクロトロン共鳴条件を満たす0.0
875T以上の磁場強度を印加することによって、放電
室20内にパルス変調の受けたECRプラズマを発生さ
せる。パルス変調を受けたECRプラズマは、プラズマ
密度を維持しながら電子温度だけを極端に変化させるこ
とが可能であるため、プラズマ中の活性種の寿命の差を
利用することで活性種の割合を変化させることができ
る。また基板への電荷蓄積の抑制にも効果的である。こ
のようなプラズマを試料3まで輸送し、良好なエッチン
グが行われるというものである。
マドライエッチング装置の概略を示す断面図である。基
本構成としては、パルス幅を10〜100μ秒に変える
ことの可能なクラストロン(表示せず)によってパルス
変調を受けた2.45GHzのマイクロ波を伝送するマ
イクロ波導波管21とECRプラズマを発生させて試料
3をエッチングする放電室20からなる。そして、マイ
クロ波の伝搬方向23はマイクロ波導波管21から石英
ガラス22を通して放電室20に進む。そして電磁石2
4によって電子サイクロトロン共鳴条件を満たす0.0
875T以上の磁場強度を印加することによって、放電
室20内にパルス変調の受けたECRプラズマを発生さ
せる。パルス変調を受けたECRプラズマは、プラズマ
密度を維持しながら電子温度だけを極端に変化させるこ
とが可能であるため、プラズマ中の活性種の寿命の差を
利用することで活性種の割合を変化させることができ
る。また基板への電荷蓄積の抑制にも効果的である。こ
のようなプラズマを試料3まで輸送し、良好なエッチン
グが行われるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】薄膜形成やエッチング
では、基板や試料全面において成膜速度やエッチング速
度が均一でかつ高速に処理することが重要であり、さら
に基板への電荷蓄積の抑制などのプラズマ及び基板上で
のイオンやラジカルの解離・反応の制御が重要である。
この要求のために、イオンやラジカルなどの活性種を制
御できる機能を有した高密度、高励起なプラズマが必要
とされている。
では、基板や試料全面において成膜速度やエッチング速
度が均一でかつ高速に処理することが重要であり、さら
に基板への電荷蓄積の抑制などのプラズマ及び基板上で
のイオンやラジカルの解離・反応の制御が重要である。
この要求のために、イオンやラジカルなどの活性種を制
御できる機能を有した高密度、高励起なプラズマが必要
とされている。
【0007】しかしながら、従来のプラズマ装置及び薄
膜形成方法、エッチング方法においては、次のような課
題があった。
膜形成方法、エッチング方法においては、次のような課
題があった。
【0008】まず、パルス変調を駆けてプラズマをon
−offの2状態で形成するため、プラズマ中に大きな
ドリフト運動が発生して、プラズマが非常に不安定とな
り、成膜およびエッチングに斑が起きやすい。
−offの2状態で形成するため、プラズマ中に大きな
ドリフト運動が発生して、プラズマが非常に不安定とな
り、成膜およびエッチングに斑が起きやすい。
【0009】また、高密度、高励起のプラズマとしてE
CRプラズマを用いているために、高周波のマイクロ波
を必要とする。とくに、数GHzのマイクロ波の場合そ
の波長が10cm程度であり、薄膜形成やエッチングに
使用される真空槽の大きさは1桁ほどの違いのため、真
空槽内にマイクロ波のモードが発生してしまう。このた
めに、放電が起きると、マイクロ波のモードにそってプ
ラズマ密度の分布ができ、膜厚分布やエッチング斑がで
きてしまう。
CRプラズマを用いているために、高周波のマイクロ波
を必要とする。とくに、数GHzのマイクロ波の場合そ
の波長が10cm程度であり、薄膜形成やエッチングに
使用される真空槽の大きさは1桁ほどの違いのため、真
空槽内にマイクロ波のモードが発生してしまう。このた
めに、放電が起きると、マイクロ波のモードにそってプ
ラズマ密度の分布ができ、膜厚分布やエッチング斑がで
きてしまう。
【0010】さらに、ECRプラズマを発生させるため
には、電磁石や永久磁石等による磁場を印加する必要が
あるため、磁場分布の不均一性による膜厚の不均一性及
びエッチング斑ができてしまう。とくにイオン等は磁場
分布によって進行方向が変えられるため、磁場分布は、
膜厚分布やエッチング状態に大きな影響を与えてしま
う。さらに、基板の大口径化に伴って、真空槽や磁場の
発生装置は大型化してしまう。
には、電磁石や永久磁石等による磁場を印加する必要が
あるため、磁場分布の不均一性による膜厚の不均一性及
びエッチング斑ができてしまう。とくにイオン等は磁場
分布によって進行方向が変えられるため、磁場分布は、
膜厚分布やエッチング状態に大きな影響を与えてしま
う。さらに、基板の大口径化に伴って、真空槽や磁場の
発生装置は大型化してしまう。
【0011】本発明は、係る課題に鑑みてなされたもの
であり、イオンやラジカル等を制御し、また均一でかつ
高密度、高励起のプラズマを発生し、かつ大口径化でき
るプラズマ装置を提供することを目的とするものであ
る。また本発明は、上記のプラズマ装置を用いた薄膜形
成方法とエッチング方法を提供することを目的とするも
のである。
であり、イオンやラジカル等を制御し、また均一でかつ
高密度、高励起のプラズマを発生し、かつ大口径化でき
るプラズマ装置を提供することを目的とするものであ
る。また本発明は、上記のプラズマ装置を用いた薄膜形
成方法とエッチング方法を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のプラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチン
グ方法は、真空槽内に基板設置台及び複数個の電極を対
向して設置し、第1高周波と第2高周波とを混合させる
混合器と電極とを結合させた真空槽に、成膜用ガスまた
はエッチングガスを導入し、高周波電力導入部から放射
されて発生したプラズマによって成膜用ガスまたはエッ
チングガスを励起またはイオン化し、この励起またはイ
オン化された粒子を基板上に堆積させ、または試料をエ
ッチングする構成となっている。
め、本発明のプラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチン
グ方法は、真空槽内に基板設置台及び複数個の電極を対
向して設置し、第1高周波と第2高周波とを混合させる
混合器と電極とを結合させた真空槽に、成膜用ガスまた
はエッチングガスを導入し、高周波電力導入部から放射
されて発生したプラズマによって成膜用ガスまたはエッ
チングガスを励起またはイオン化し、この励起またはイ
オン化された粒子を基板上に堆積させ、または試料をエ
ッチングする構成となっている。
【0013】また、本発明のプラズマ装置、薄膜形成方
法及びエッチング方法は、真空槽内に、基板設置台と複
数個の第1電極および第2電極を対向して設置し、第1
電極間及び前記第2電極間に永久磁石を設置し、第1電
極と第2電極をそれぞれ第1高周波源と第2高周波源に
別々に接続させ真空槽に、成膜用ガスまたはエッチング
ガスを導入し、第1及び第2高周波電力導入部から放射
されて発生したプラズマによって成膜用ガスまたはエッ
チングガスを励起またはイオン化し、この励起またはイ
オン化された粒子を基板上に堆積させ、または試料をエ
ッチングする構成となっている。
法及びエッチング方法は、真空槽内に、基板設置台と複
数個の第1電極および第2電極を対向して設置し、第1
電極間及び前記第2電極間に永久磁石を設置し、第1電
極と第2電極をそれぞれ第1高周波源と第2高周波源に
別々に接続させ真空槽に、成膜用ガスまたはエッチング
ガスを導入し、第1及び第2高周波電力導入部から放射
されて発生したプラズマによって成膜用ガスまたはエッ
チングガスを励起またはイオン化し、この励起またはイ
オン化された粒子を基板上に堆積させ、または試料をエ
ッチングする構成となっている。
【0014】前記本発明のプラズマ装置、薄膜形成方法
及びエッチング方法においては、電極間に複数個の永久
磁石を設置し、1kHz〜1MHzの周波数領域の高周
波を第1高周波とし、100MHz以上のマイクロ波を
第2高周波にすることが好ましい。
及びエッチング方法においては、電極間に複数個の永久
磁石を設置し、1kHz〜1MHzの周波数領域の高周
波を第1高周波とし、100MHz以上のマイクロ波を
第2高周波にすることが好ましい。
【0015】前記本発明のプラズマ装置、薄膜形成方法
及びエッチング方法においては、電極間付近の磁界強度
として、第2高周波の周波数で決まる電子サイクロトロ
ン共鳴条件以上の強度にすることが好ましい。
及びエッチング方法においては、電極間付近の磁界強度
として、第2高周波の周波数で決まる電子サイクロトロ
ン共鳴条件以上の強度にすることが好ましい。
【0016】本発明の電極間隔としてはプラズマの均一
性を削ごわなければどのようにとってもよい。また、複
数個どうしの電極間隔も同じである必要もなく、プラズ
マ分布の均一性を微調整する必要であれば、変化させて
もよい。また電極の数も基板等の大きさに合わせてプラ
ズマの均一性を削ごわなければいくつでもよい。
性を削ごわなければどのようにとってもよい。また、複
数個どうしの電極間隔も同じである必要もなく、プラズ
マ分布の均一性を微調整する必要であれば、変化させて
もよい。また電極の数も基板等の大きさに合わせてプラ
ズマの均一性を削ごわなければいくつでもよい。
【0017】本発明の薄膜形成およびエッチング時の圧
力範囲としては、薄膜の構成材料によって異なるので一
概に言いがたいが、通常10ー2Pa〜20Pa程度の圧
力範囲で適当な圧力を採用すればよい。高周波電力は、
用いる成膜ガスやエッチングガスの種類などによって異
なるので、一概に規定しがたいが、例えば、20〜10
00W程度である。
力範囲としては、薄膜の構成材料によって異なるので一
概に言いがたいが、通常10ー2Pa〜20Pa程度の圧
力範囲で適当な圧力を採用すればよい。高周波電力は、
用いる成膜ガスやエッチングガスの種類などによって異
なるので、一概に規定しがたいが、例えば、20〜10
00W程度である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本発明におけるプ
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、真空槽1の中に、設置台3上に
配置された基板2と基板2に対向させた高周波電力導入
部4が配置されている。真空槽1の内径は400mmで
あり、基板2と高周波電力導入部4との間の距離を50
0mmとしている。
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、真空槽1の中に、設置台3上に
配置された基板2と基板2に対向させた高周波電力導入
部4が配置されている。真空槽1の内径は400mmで
あり、基板2と高周波電力導入部4との間の距離を50
0mmとしている。
【0020】次に図2に上記した図1に示すプラズマ装
置の高周波電力導入部4付近の拡大図を示す。この高周
波電力導入部4は、誘電体板5上に形成された複数個の
同心環状電極6によって構成されており、具体的には誘
電体板5として石英板を用い、同心環状電極6は、誘電
体板5上に、幅9mm、厚さ50μmの銅製の環状電極
6を同心円上に4個並べ、電極間隔は5cmとした。図
1における第1高周波8としては、100kHzの高周
波、第2高周波9としては2.45GHzのマイクロ波
を用いて混合器7で混合した。
置の高周波電力導入部4付近の拡大図を示す。この高周
波電力導入部4は、誘電体板5上に形成された複数個の
同心環状電極6によって構成されており、具体的には誘
電体板5として石英板を用い、同心環状電極6は、誘電
体板5上に、幅9mm、厚さ50μmの銅製の環状電極
6を同心円上に4個並べ、電極間隔は5cmとした。図
1における第1高周波8としては、100kHzの高周
波、第2高周波9としては2.45GHzのマイクロ波
を用いて混合器7で混合した。
【0021】そこで第1及び第2高周波の混合の様子を
図3のタイムチャートで示す。図3において、(a)は
マイクロ波9、(b)は第1高周波8、(c)は混合し
た混合波、および(d)は放射された高周波である。こ
のようにして、二つの高周波は混合されてプラズマを発
生できる。
図3のタイムチャートで示す。図3において、(a)は
マイクロ波9、(b)は第1高周波8、(c)は混合し
た混合波、および(d)は放射された高周波である。こ
のようにして、二つの高周波は混合されてプラズマを発
生できる。
【0022】上記のようなプラズマ装置の性能を評価す
るためにファラディカップによるイオン電流、電子温
度、電子密度の測定を以下のように行った。
るためにファラディカップによるイオン電流、電子温
度、電子密度の測定を以下のように行った。
【0023】真空槽1内に窒素ガスを導入し、ガス圧を
1Paにし、続いて同心環状電極6に混合器7より図3
で示したような混合波を印加した。なお、この時の第1
高周波電力8は100W、第2高周波電力9(マイクロ
波電力)は200Wにした。このような放電条件におい
て、ファラディカップによるイオン電流は、ほぼ100
kHzで変動しており、第1高周波を印加したために起
こっていることを確認できた。また、電子密度が約10
10cm-3、電子温度が約3eVの高密度高励起のプラズ
マが真空槽内に一様に形成できた。
1Paにし、続いて同心環状電極6に混合器7より図3
で示したような混合波を印加した。なお、この時の第1
高周波電力8は100W、第2高周波電力9(マイクロ
波電力)は200Wにした。このような放電条件におい
て、ファラディカップによるイオン電流は、ほぼ100
kHzで変動しており、第1高周波を印加したために起
こっていることを確認できた。また、電子密度が約10
10cm-3、電子温度が約3eVの高密度高励起のプラズ
マが真空槽内に一様に形成できた。
【0024】このようなプラズマ装置の真空槽1内の圧
力を10-4Pa以下にした後、成膜ガスとして水素ガス
とトリメチルアルミニウム(TMA:Al(C
H3)3 )とをそれぞれの供給口12、13より供給し
た。この時水素ガスとTMAの流量はそれぞれ20sc
cm、5sccmとし、全圧を1Paとし、基板温度は
200℃とした。
力を10-4Pa以下にした後、成膜ガスとして水素ガス
とトリメチルアルミニウム(TMA:Al(C
H3)3 )とをそれぞれの供給口12、13より供給し
た。この時水素ガスとTMAの流量はそれぞれ20sc
cm、5sccmとし、全圧を1Paとし、基板温度は
200℃とした。
【0025】このような条件でプラズマを形成すると、
基板上にアルミニウム膜を0.7μm/minの成膜速
度で形成した。3μΩ・cmの低い電気抵抗を示すアル
ミニウム膜を形成することができた。
基板上にアルミニウム膜を0.7μm/minの成膜速
度で形成した。3μΩ・cmの低い電気抵抗を示すアル
ミニウム膜を形成することができた。
【0026】以上のように本実施の形態によれば、2.
45GHzと100kHzという大きさの異なる2種類
の周波数を有する高周波電力を印加してプラズマを発生
させているため、下記のような効果を得ることが可能と
なる。
45GHzと100kHzという大きさの異なる2種類
の周波数を有する高周波電力を印加してプラズマを発生
させているため、下記のような効果を得ることが可能と
なる。
【0027】まず、2.45GHzという高い周波数
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
【0028】そこで、本願発明のように、上記の2種類
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。また、本実施の形態では、上記のような2種類の高
周波電力を印加するにあたって、混合器を用いているた
め、ロスなく高周波を印加することが可能となる。
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。また、本実施の形態では、上記のような2種類の高
周波電力を印加するにあたって、混合器を用いているた
め、ロスなく高周波を印加することが可能となる。
【0029】なお、本発明の実施の形態ではアルミニウ
ムの原料としてトリメチルアルミニウムを用いたが、そ
の他のアルミニウムを含む気体を用いることは本発明の
薄膜形成方法に含まれる。また、銅、タングステン、タ
ンタル、チタニウム、モリブデン等の金属元素を含むガ
スを用いて本発明のプラズマ装置によって金属膜を形成
することも本発明の薄膜形成方法に含まれる。
ムの原料としてトリメチルアルミニウムを用いたが、そ
の他のアルミニウムを含む気体を用いることは本発明の
薄膜形成方法に含まれる。また、銅、タングステン、タ
ンタル、チタニウム、モリブデン等の金属元素を含むガ
スを用いて本発明のプラズマ装置によって金属膜を形成
することも本発明の薄膜形成方法に含まれる。
【0030】また、上記では、第1の高周波としては
2.45GHzの周波数、第2の高周波としては100
kHzの周波数を用いたが、大きいほうの第1の高周波
としては、100MHz以上、小さい方の第2の高周波
としては1kHz〜1MHzの周波数を用いることが望
ましい。
2.45GHzの周波数、第2の高周波としては100
kHzの周波数を用いたが、大きいほうの第1の高周波
としては、100MHz以上、小さい方の第2の高周波
としては1kHz〜1MHzの周波数を用いることが望
ましい。
【0031】(実施の形態2)以下本発明実施の形態2
におけるエッチング方法について説明する。
におけるエッチング方法について説明する。
【0032】二つの異なる周波数の高周波を用いたエッ
チング装置は、上記の実施の形態1で示した薄膜形成装
置とほぼ同じ構成であるため、相違した部分について図
6を参照しながら詳述する。
チング装置は、上記の実施の形態1で示した薄膜形成装
置とほぼ同じ構成であるため、相違した部分について図
6を参照しながら詳述する。
【0033】真空槽1内に、試料10、高周波電力導入
部4を配置し、この時高周波電力導入部4及び真空槽1
の寸法は、上記の実施の形態1と同じである。試料10
をエッチングするためにエッチング用高周波電源11を
設置台3に接続し、エッチング用高周波電源11の周波
数は1MHzを用いた。なお、試料10としては3−5
族化合物半導体材料のGaAs基板を用いた。
部4を配置し、この時高周波電力導入部4及び真空槽1
の寸法は、上記の実施の形態1と同じである。試料10
をエッチングするためにエッチング用高周波電源11を
設置台3に接続し、エッチング用高周波電源11の周波
数は1MHzを用いた。なお、試料10としては3−5
族化合物半導体材料のGaAs基板を用いた。
【0034】このようなプラズマ装置の真空槽1内の圧
力を10-4Pa以下にした後、エッチングガスとして水
素ガスとメタンガスの混合ガスを用いてエッチングガス
供給口14より真空槽1に導入し、それぞれの分圧を6
Pa、0.5Paとした。第1高周波電力8(100k
Hz)、第2高周波電力9(マイクロ波)およびエッチ
ング用高周波の電力をそれぞれ100、200、200
Wとして印加した。
力を10-4Pa以下にした後、エッチングガスとして水
素ガスとメタンガスの混合ガスを用いてエッチングガス
供給口14より真空槽1に導入し、それぞれの分圧を6
Pa、0.5Paとした。第1高周波電力8(100k
Hz)、第2高周波電力9(マイクロ波)およびエッチ
ング用高周波の電力をそれぞれ100、200、200
Wとして印加した。
【0035】このような条件でプラズマを形成し、試料
のエッチングを行なうと、エッチング速度は0.2μm
/minと非常に高速であった。その後、低温フォトル
ミネッセンス測定の結果、エッチング前後においてのエ
ッチングによる損傷のないことを確認した。
のエッチングを行なうと、エッチング速度は0.2μm
/minと非常に高速であった。その後、低温フォトル
ミネッセンス測定の結果、エッチング前後においてのエ
ッチングによる損傷のないことを確認した。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、上記
した実施の形態1と同様に、2.45GHzと100k
Hzという大きさの異なる2種類の周波数を有する高周
波電力を印加してプラズマを発生させているため、下記
のような効果を得ることが可能となる。
した実施の形態1と同様に、2.45GHzと100k
Hzという大きさの異なる2種類の周波数を有する高周
波電力を印加してプラズマを発生させているため、下記
のような効果を得ることが可能となる。
【0037】まず、2.45GHzという高い周波数
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
【0038】そこで、本願発明のように、上記の2種類
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。また、本実施の形態では、上記のような2種類の高
周波電力を印加するにあたって、混合器を用いているた
め、ロスなく高周波を印加することが可能となる。
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。また、本実施の形態では、上記のような2種類の高
周波電力を印加するにあたって、混合器を用いているた
め、ロスなく高周波を印加することが可能となる。
【0039】なお、本発明の実施の形態ではGaAs基
板のエッチングガスとしてメタンガスと水素ガスを用い
たが、その他の炭化水素ガス(CmHn;n=2m+
2、2m:mは自然数、または2m−2:mは2以上の
整数)でもよく、またメチルアルコールやエチルアルコ
ールなどのアルコール類でもよい。さらに、本発明の実
施の形態では、メタンガスと水素ガスを用いてエッチン
グを行ったが、水素ガスとメタンガスの混合ガスに希ガ
ス(ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン)を混ぜ
てもよい。
板のエッチングガスとしてメタンガスと水素ガスを用い
たが、その他の炭化水素ガス(CmHn;n=2m+
2、2m:mは自然数、または2m−2:mは2以上の
整数)でもよく、またメチルアルコールやエチルアルコ
ールなどのアルコール類でもよい。さらに、本発明の実
施の形態では、メタンガスと水素ガスを用いてエッチン
グを行ったが、水素ガスとメタンガスの混合ガスに希ガ
ス(ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン)を混ぜ
てもよい。
【0040】本発明の実施の形態においてはエッチング
用高周波電源の周波数として1MHzを用いたが、数1
00kHzから1GHzまでの周波数領域の高周波であ
ればよい。
用高周波電源の周波数として1MHzを用いたが、数1
00kHzから1GHzまでの周波数領域の高周波であ
ればよい。
【0041】また、本発明の実施の形態では3−5族化
合物半導体材料のGaAsのエッチングを行なったが、
エッチングを行う材料としては、他の3−5族化合物半
導体材料でもよく、たとえば、InP、AlN、Ga
P、GaN、GaxAl1-xAs(0<x<1)、Inx
Ga1-xN(0<x<1)、InxGa1-xAsyP
1-y(0<x<1,0<y<1)などでもよい。また、
これらの3−5族化合物半導体による量子井戸構造の薄
膜であってもよい。さらに、他のエッチング材料として
は、2−6化合物半導体材料でもよく、たとえばZn
S、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdT
e、ZnxMn1-xTe(0<x<1)、CdxMn1-xT
e(0<x<1)、ZnxCd1-xTe(0<x<1)、
ZnxCd1-xSe(0<x<1)、ZnSySe1-y(0
<y<1)、ZnxMg1-xSySe1-y(0<x<1,0
<y<1)などでもよい。また、これらの2−6族化合
物半導体材料の量井戸構造の薄膜であってもよい。たと
えば、ZnSe薄膜を本発明のプラズマ装置によって、
メタンガスと水素ガスの混合ガスを用いてエッチングを
行なった結果、40nm/minの高速のエッチングが
できた。また、低温フォトルミネッセンス測定の結果、
エッチングによる損傷がないことを確認した。
合物半導体材料のGaAsのエッチングを行なったが、
エッチングを行う材料としては、他の3−5族化合物半
導体材料でもよく、たとえば、InP、AlN、Ga
P、GaN、GaxAl1-xAs(0<x<1)、Inx
Ga1-xN(0<x<1)、InxGa1-xAsyP
1-y(0<x<1,0<y<1)などでもよい。また、
これらの3−5族化合物半導体による量子井戸構造の薄
膜であってもよい。さらに、他のエッチング材料として
は、2−6化合物半導体材料でもよく、たとえばZn
S、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdT
e、ZnxMn1-xTe(0<x<1)、CdxMn1-xT
e(0<x<1)、ZnxCd1-xTe(0<x<1)、
ZnxCd1-xSe(0<x<1)、ZnSySe1-y(0
<y<1)、ZnxMg1-xSySe1-y(0<x<1,0
<y<1)などでもよい。また、これらの2−6族化合
物半導体材料の量井戸構造の薄膜であってもよい。たと
えば、ZnSe薄膜を本発明のプラズマ装置によって、
メタンガスと水素ガスの混合ガスを用いてエッチングを
行なった結果、40nm/minの高速のエッチングが
できた。また、低温フォトルミネッセンス測定の結果、
エッチングによる損傷がないことを確認した。
【0042】(実施の形態3)図4は本発明におけるプ
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、真空槽1の中に、設置台3上に
配置された基板2と基板2に対向させた高周波電力導入
部4を配置している。真空槽1の内径は400mmであ
り、基板2と高周波電力導入部4の間の距離は500m
mとした。また図5に図4に示したプラズマ装置の高周
波電力導入部4付近の拡大図を示す。
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、真空槽1の中に、設置台3上に
配置された基板2と基板2に対向させた高周波電力導入
部4を配置している。真空槽1の内径は400mmであ
り、基板2と高周波電力導入部4の間の距離は500m
mとした。また図5に図4に示したプラズマ装置の高周
波電力導入部4付近の拡大図を示す。
【0043】図4及び図5において、高周波電力導入部
4は、第1誘電体板15上に形成された複数個の同心環
状電極6と、同心環状電極6上に形成した第1誘電体板
15の誘電率より大きな誘電率を有する第2誘電体膜1
6、および第1誘電体板15の背面全面に亘って形成し
た導体17によって構成されている。また、複数個の同
心環状電極6は、第1電極と第2電極によって構成され
ており、それぞれの電極は第1高周波源8と第2高周波
電源9に接続されている。具体的には、極の間隔は5c
mとし、第1誘電体板5として石英板を用い、同心環状
電極6は第1誘電体板5上に、幅9mm、厚さ50μm
の銅製の環状電極6を同心円上に4個並べた。第2誘電
体膜16としてアルミナ(Al2O3)を用い、同心環状
電極6を形成したのちに、第1誘電体板5上にアルミナ
を形成した。なお、厚さは100μmにした。さらに、
第1誘電体板5の背面全面に銅製の導体17を真空蒸着
で形成し、厚さを10μmにした。第1高周波8として
は10kHzとし、第2高周波9としては2.45GH
zのマイクロ波を用いた。
4は、第1誘電体板15上に形成された複数個の同心環
状電極6と、同心環状電極6上に形成した第1誘電体板
15の誘電率より大きな誘電率を有する第2誘電体膜1
6、および第1誘電体板15の背面全面に亘って形成し
た導体17によって構成されている。また、複数個の同
心環状電極6は、第1電極と第2電極によって構成され
ており、それぞれの電極は第1高周波源8と第2高周波
電源9に接続されている。具体的には、極の間隔は5c
mとし、第1誘電体板5として石英板を用い、同心環状
電極6は第1誘電体板5上に、幅9mm、厚さ50μm
の銅製の環状電極6を同心円上に4個並べた。第2誘電
体膜16としてアルミナ(Al2O3)を用い、同心環状
電極6を形成したのちに、第1誘電体板5上にアルミナ
を形成した。なお、厚さは100μmにした。さらに、
第1誘電体板5の背面全面に銅製の導体17を真空蒸着
で形成し、厚さを10μmにした。第1高周波8として
は10kHzとし、第2高周波9としては2.45GH
zのマイクロ波を用いた。
【0044】上記のようなプラズマ装置の性能を評価す
るために電子温度、電子密度の測定を行った。具体的に
は真空槽1内に窒素ガスを導入し、ガス圧を1Paにし
た。第1電極20に第1高周波(10kHz)から10
0W印加し、第2電極21に第2高周波(2.45GH
z)から200W印加した。その結果、電子密度が約5
X1010cm-3、電子温度が約4eVの高密度高励起の
プラズマが一様に形成できた。
るために電子温度、電子密度の測定を行った。具体的に
は真空槽1内に窒素ガスを導入し、ガス圧を1Paにし
た。第1電極20に第1高周波(10kHz)から10
0W印加し、第2電極21に第2高周波(2.45GH
z)から200W印加した。その結果、電子密度が約5
X1010cm-3、電子温度が約4eVの高密度高励起の
プラズマが一様に形成できた。
【0045】さらに、プラズマ分光計測を行うと、第1
高周波を印加しない場合、励起された窒素分子による発
光(N2 *:337nm)と励起された窒素分子イオンに
よる発光(N2 +*:392nm)は発光強度は、ほぼ同
じであったが、第1高周波を印加し、電力を増加する
と、徐々にN2 +*の発光強度は減少し、200Wまで増
加するとN2 +*/N2 +=1/10までなった。これは、
第1電極によってイオン等が引き寄せられてるためと考
えられる。また、それぞれの発光を時間分解して行う
と、ほぼ10kHzの周期で変調されていた。
高周波を印加しない場合、励起された窒素分子による発
光(N2 *:337nm)と励起された窒素分子イオンに
よる発光(N2 +*:392nm)は発光強度は、ほぼ同
じであったが、第1高周波を印加し、電力を増加する
と、徐々にN2 +*の発光強度は減少し、200Wまで増
加するとN2 +*/N2 +=1/10までなった。これは、
第1電極によってイオン等が引き寄せられてるためと考
えられる。また、それぞれの発光を時間分解して行う
と、ほぼ10kHzの周期で変調されていた。
【0046】このようなプラズマ装置の真空槽1内の圧
力を10-6Pa以下にした後、成膜ガスとして窒素ガス
とトリメチルガリウム(TMG:Ga(CH3)3 )と
をそれぞれの供給口22、23より供給した。この時窒
素ガスとTMGの流量はそれぞれ10sccm、0.5
sccmであり、全圧は1Paにした。その後に、マイ
クロ波電力を300W印加した。基板温度は600℃と
し、基板2としてサファイアc面基板を用いた。
力を10-6Pa以下にした後、成膜ガスとして窒素ガス
とトリメチルガリウム(TMG:Ga(CH3)3 )と
をそれぞれの供給口22、23より供給した。この時窒
素ガスとTMGの流量はそれぞれ10sccm、0.5
sccmであり、全圧は1Paにした。その後に、マイ
クロ波電力を300W印加した。基板温度は600℃と
し、基板2としてサファイアc面基板を用いた。
【0047】このような条件でプラズマを形成し、基板
2上に窒化ガリウム膜を成長させた。X線回折法によっ
て結晶評価を行なうと、2θ=34.59°近傍に(0
02)面からの回折ピークが現れており、成長させたG
aN膜がc軸配向していることが判明した。また反射高
エネルギー電子線回折(RHEED)法による評価で
は、ストリーク状の回折パターンが得ることができ、成
長させたGaN膜が単結晶膜であり、また平滑性の良好
な膜であることが判明した。電気的特性では高抵抗膜で
あり、窒素空孔がない膜であると考えられる。さらに、
低温フォトルミネッセンス測定の結果より、不純物の混
入の少ない良質な膜であることを示した。
2上に窒化ガリウム膜を成長させた。X線回折法によっ
て結晶評価を行なうと、2θ=34.59°近傍に(0
02)面からの回折ピークが現れており、成長させたG
aN膜がc軸配向していることが判明した。また反射高
エネルギー電子線回折(RHEED)法による評価で
は、ストリーク状の回折パターンが得ることができ、成
長させたGaN膜が単結晶膜であり、また平滑性の良好
な膜であることが判明した。電気的特性では高抵抗膜で
あり、窒素空孔がない膜であると考えられる。さらに、
低温フォトルミネッセンス測定の結果より、不純物の混
入の少ない良質な膜であることを示した。
【0048】以上のように本実施の形態によれば、上記
の実施の形態1の場合と同様に、2.45GHzと10
0kHzという大きさの異なる2種類の周波数を有する
高周波電力を印加してプラズマを発生させているため、
下記のような効果を得ることが可能となる。
の実施の形態1の場合と同様に、2.45GHzと10
0kHzという大きさの異なる2種類の周波数を有する
高周波電力を印加してプラズマを発生させているため、
下記のような効果を得ることが可能となる。
【0049】まず、2.45GHzという高い周波数
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
【0050】そこで、本願発明のように、上記の2種類
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。
【0051】また、本実施の形態では、上記の実施の形
態1と比較して、混合器を用いていないため、装置構成
そのものを簡略化させることが可能となる。但し、実施
の形態1の場合のように、ロスなく高周波を印加するた
めには、電極の大きさや形状の最適化が必要となる。
態1と比較して、混合器を用いていないため、装置構成
そのものを簡略化させることが可能となる。但し、実施
の形態1の場合のように、ロスなく高周波を印加するた
めには、電極の大きさや形状の最適化が必要となる。
【0052】なお、本実施の形態ではガリウムの原料と
してトリメチルガリウムを用いたが、その他のガリウム
を含む気体用いることは本発明の薄膜形成方法に含まれ
る。また、本発明の実施の形態では窒素ガスを用いたが
窒素を含むガスであればよく、たとえば、アンモニアで
もよい。さらに、インジウム、アルミニウム等の3族元
素を含むガスと窒素を含むガスを用い、本発明のプラズ
マ装置によってInN,AlN,InxGa1-xN(0<
x<1),InxAl1ーxN(0<x<1)等の窒化物の
単結晶薄膜を形成することも本発明の薄膜形成方法に含
まれる。たとえば、アルミニウムを含むガスであるトリ
メチルアルミニウムを1sccm、窒素ガス10scc
mをプラズマ装置に供給し、基板温度を700℃、マイ
クロ波電力を250W印加した作製条件において、サフ
ァイアc面基板上にAlN膜を成長させた。X線回折法
により結晶評価を行なうと、2θ=36°近傍に(00
2)面からの回折ピークが現れており、得られたAlN
膜がc軸配向していることを示した。また低温フォトル
ミネッセンス測定の結果より、不純物の少ない良質な膜
であることがわかった。
してトリメチルガリウムを用いたが、その他のガリウム
を含む気体用いることは本発明の薄膜形成方法に含まれ
る。また、本発明の実施の形態では窒素ガスを用いたが
窒素を含むガスであればよく、たとえば、アンモニアで
もよい。さらに、インジウム、アルミニウム等の3族元
素を含むガスと窒素を含むガスを用い、本発明のプラズ
マ装置によってInN,AlN,InxGa1-xN(0<
x<1),InxAl1ーxN(0<x<1)等の窒化物の
単結晶薄膜を形成することも本発明の薄膜形成方法に含
まれる。たとえば、アルミニウムを含むガスであるトリ
メチルアルミニウムを1sccm、窒素ガス10scc
mをプラズマ装置に供給し、基板温度を700℃、マイ
クロ波電力を250W印加した作製条件において、サフ
ァイアc面基板上にAlN膜を成長させた。X線回折法
により結晶評価を行なうと、2θ=36°近傍に(00
2)面からの回折ピークが現れており、得られたAlN
膜がc軸配向していることを示した。また低温フォトル
ミネッセンス測定の結果より、不純物の少ない良質な膜
であることがわかった。
【0053】また、上記では、第1の高周波としては
2.45GHzの周波数、第2の高周波としては100
kHzの周波数を用いたが、大きいほうの第1の高周波
としては、100MHz以上、小さい方の第2の高周波
としては1kHz〜1MHzの周波数を用いることが望
ましい。
2.45GHzの周波数、第2の高周波としては100
kHzの周波数を用いたが、大きいほうの第1の高周波
としては、100MHz以上、小さい方の第2の高周波
としては1kHz〜1MHzの周波数を用いることが望
ましい。
【0054】(実施の形態4)図6は本発明におけるプ
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、上記の第3の発明の実施の形態
における図4で示したプラズマ装置に永久磁石18とエ
ッチング用高周波電源11を付加したものである。
ラズマ装置の実施の形態の概略断面図を示したものであ
る。基本構成としては、上記の第3の発明の実施の形態
における図4で示したプラズマ装置に永久磁石18とエ
ッチング用高周波電源11を付加したものである。
【0055】従って以下では、実施の形態3と相違した
部分については詳述し、同一の部分については要約して
説明する。
部分については詳述し、同一の部分については要約して
説明する。
【0056】図6において真空槽1の中には、設置台
3、試料10、高周波電力導入部4およびエッチング用
高周波電源11を配置している。具体的には真空槽1の
内径は350mmであり、試料10と高周波電力導入部
4の間の距離は500mmとした。図7は図6における
プラズマ装置の高周波電力導入部4付近の拡大図を示し
たものである。高周波電力導入部4は、第1誘電体板1
5、数個の同心環状電極6、第2誘電体膜16、第1誘
電体板15に形成した導体17および永久磁石18によ
って構成されている。また、同心環状電極6は、第1電
極と第2電極によって構成されいる。第1誘電体板5、
同心環状電極6、第2誘電体膜16、第1電極、第2電
極は実施の形態3で示したものと同一である。永久磁石
18は直径15mm、高さ10mmのサマリウム・コバ
ルトであり、この永久磁石18を環状電極間に多数配置
した。また、同心円の中心から順次極性を反転させてい
る。さらに図7に示すように、各の永久磁石18は第1
誘電体板5の背面側で軟鉄の導体17によって結合され
ている。その結果、環状電極間の第2誘電体膜上におけ
る磁場強度は、印加高周波の電子サイクロトロン共鳴条
件を満たすようになった。第2高周波9として2.45
GHzのマイクロ波を用いた場合、電子サイクロトロン
共鳴条件の磁場強度は0.0875Tである。また、永
久磁石18は冷却水出入口19によって水冷できるよう
になっている。設置台3はエッチング用高周波電源11
に接続されている。第1高周波としては50kHz、第
2高周波としては2.45GHzのマイクロ波を用い、
エッチング用の高周波源の周波数は13.56MHzを
用いた。
3、試料10、高周波電力導入部4およびエッチング用
高周波電源11を配置している。具体的には真空槽1の
内径は350mmであり、試料10と高周波電力導入部
4の間の距離は500mmとした。図7は図6における
プラズマ装置の高周波電力導入部4付近の拡大図を示し
たものである。高周波電力導入部4は、第1誘電体板1
5、数個の同心環状電極6、第2誘電体膜16、第1誘
電体板15に形成した導体17および永久磁石18によ
って構成されている。また、同心環状電極6は、第1電
極と第2電極によって構成されいる。第1誘電体板5、
同心環状電極6、第2誘電体膜16、第1電極、第2電
極は実施の形態3で示したものと同一である。永久磁石
18は直径15mm、高さ10mmのサマリウム・コバ
ルトであり、この永久磁石18を環状電極間に多数配置
した。また、同心円の中心から順次極性を反転させてい
る。さらに図7に示すように、各の永久磁石18は第1
誘電体板5の背面側で軟鉄の導体17によって結合され
ている。その結果、環状電極間の第2誘電体膜上におけ
る磁場強度は、印加高周波の電子サイクロトロン共鳴条
件を満たすようになった。第2高周波9として2.45
GHzのマイクロ波を用いた場合、電子サイクロトロン
共鳴条件の磁場強度は0.0875Tである。また、永
久磁石18は冷却水出入口19によって水冷できるよう
になっている。設置台3はエッチング用高周波電源11
に接続されている。第1高周波としては50kHz、第
2高周波としては2.45GHzのマイクロ波を用い、
エッチング用の高周波源の周波数は13.56MHzを
用いた。
【0057】このようなプラズマ装置の性能を評価する
ために電子温度、電子密度の測定を行った。真空槽1内
にアルゴンガスを導入し、ガス圧を0.1Paにした。
マイクロ波電力を200W印加した場合、電子密度が2
X1011cm-3、電子温度が約5eVの高密度高励起の
プラズマが一様に形成できた。プラズマ分光計測やファ
ラディカップによるイオン電流測定においては、実施の
形態1と同様に第1高周波の周期で発光及びイオン電流
は変動した。
ために電子温度、電子密度の測定を行った。真空槽1内
にアルゴンガスを導入し、ガス圧を0.1Paにした。
マイクロ波電力を200W印加した場合、電子密度が2
X1011cm-3、電子温度が約5eVの高密度高励起の
プラズマが一様に形成できた。プラズマ分光計測やファ
ラディカップによるイオン電流測定においては、実施の
形態1と同様に第1高周波の周期で発光及びイオン電流
は変動した。
【0058】このようなプラズマ装置の真空槽1内の圧
力を10-5Pa以下にした後、Siのエッチングガスと
してCl2を用いてエッチングガス供給口14より導入
し、流量を30sccm、圧力を0.13Paとした。
その後に、第1高周波8(50kHz)、第2高周波9
(マイクロ波)とエッチング用高周波の電力をそれぞれ
200W、300W、100Wと印加した。試料10と
しては、ポリシリコンを堆積したSi基板を用い、ポリ
シリコン上にはレジストを塗布した。レジストのパター
ンとしては、ラインアンドスペースは0.5μm、ライ
ン幅0.5μmのものを多数形成した。
力を10-5Pa以下にした後、Siのエッチングガスと
してCl2を用いてエッチングガス供給口14より導入
し、流量を30sccm、圧力を0.13Paとした。
その後に、第1高周波8(50kHz)、第2高周波9
(マイクロ波)とエッチング用高周波の電力をそれぞれ
200W、300W、100Wと印加した。試料10と
しては、ポリシリコンを堆積したSi基板を用い、ポリ
シリコン上にはレジストを塗布した。レジストのパター
ンとしては、ラインアンドスペースは0.5μm、ライ
ン幅0.5μmのものを多数形成した。
【0059】このような条件でプラズマを形成し、試料
上のSiを10nm/minの高速のエッチング速度で
エッチングすることができた。また、レジストパターン
を忠実に転写することができ、さらに、ノッチは観測さ
れなかった。
上のSiを10nm/minの高速のエッチング速度で
エッチングすることができた。また、レジストパターン
を忠実に転写することができ、さらに、ノッチは観測さ
れなかった。
【0060】以上のように本実施の形態によれば、上記
の実施の形態3の場合と同様に、2.45GHzと10
0kHzという大きさの異なる2種類の周波数を有する
高周波電力を印加してプラズマを発生させているため、
下記のような効果を得ることが可能となる。
の実施の形態3の場合と同様に、2.45GHzと10
0kHzという大きさの異なる2種類の周波数を有する
高周波電力を印加してプラズマを発生させているため、
下記のような効果を得ることが可能となる。
【0061】まず、2.45GHzという高い周波数
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
(モードがたつような周波数)を印加した場合、電子密
度を高くすることができる一方で、モードがたつために
プラズマの均一性が損なわれてしまう。次に、100k
Hzという低い周波数(モードがたたないような周波
数)を印加した場合、モードがたたないため均一にプラ
ズマを発生することができるものの、電子密度が低くな
ってしまう。
【0062】そこで、本願発明のように、上記の2種類
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。
の高周波電力を印加することにより、電子密度が高い状
態で、しかも均一なプラズマを発生させることができ
る。
【0063】なお、本実施の形態ではSiのエッチング
ガスとしてCl2ガスを用いたが、その他のエッチング
ガスとして、CF4、SF6、NF3、CF3Br、HBr
等を用いてエッチングすることは本発明のエッチング方
法に含まれる。さらに、本発明の実施の形態では、CF
3ガスのみを用いてエッチングを行ったが、CF3ガスに
酸素ガス、窒素ガスおよび希ガス(ヘリウム、アルゴ
ン、ネオン、クリプトン)を混合してよい。
ガスとしてCl2ガスを用いたが、その他のエッチング
ガスとして、CF4、SF6、NF3、CF3Br、HBr
等を用いてエッチングすることは本発明のエッチング方
法に含まれる。さらに、本発明の実施の形態では、CF
3ガスのみを用いてエッチングを行ったが、CF3ガスに
酸素ガス、窒素ガスおよび希ガス(ヘリウム、アルゴ
ン、ネオン、クリプトン)を混合してよい。
【0064】本発明の実施の形態においてはエッチング
用高周波電源として13.56MHzの高周波を用いた
が、数MHzから1GHzまでの周波数領域の高周波で
あればよい。
用高周波電源として13.56MHzの高周波を用いた
が、数MHzから1GHzまでの周波数領域の高周波で
あればよい。
【0065】また、本発明の実施の形態では、Siのエ
ッチングを行なったが、CF3ガスと水素ガスの混合ガ
スを用いてSiO2のエッチングを行っても、0.5μ
m/minの高速のエッチング速度でエッチングするこ
とができた。その他のSiO 2のエッチングガスとし
て、CHF3、C2F6、C3F8、C4F8等を用いたSi
O 2のエッチングも本発明のエッチング方法に含まれ
る。
ッチングを行なったが、CF3ガスと水素ガスの混合ガ
スを用いてSiO2のエッチングを行っても、0.5μ
m/minの高速のエッチング速度でエッチングするこ
とができた。その他のSiO 2のエッチングガスとし
て、CHF3、C2F6、C3F8、C4F8等を用いたSi
O 2のエッチングも本発明のエッチング方法に含まれ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプラズマ装
置、薄膜形成方法及びエッチング方法は、真空槽内に印
加する高周波を上記した発明の実施の形態に示されるよ
うな印加手段にすることにより、イオンやラジカル等を
制御し、かつ高密度、高励起のプラズマを均一に発生す
ることができ、大口径化も図れる。
置、薄膜形成方法及びエッチング方法は、真空槽内に印
加する高周波を上記した発明の実施の形態に示されるよ
うな印加手段にすることにより、イオンやラジカル等を
制御し、かつ高密度、高励起のプラズマを均一に発生す
ることができ、大口径化も図れる。
【0067】まず、周波数の異なる二つの高周波を混合
させた高周波電力を、基板設置台に対向させて設置した
複数個の電極から、放射させてプラズマを発生させるの
で、高い周波数の高周波が変調を受けてプラズマが発生
できる。このために、低い高周波によってイオン等の粒
子を制御できる。
させた高周波電力を、基板設置台に対向させて設置した
複数個の電極から、放射させてプラズマを発生させるの
で、高い周波数の高周波が変調を受けてプラズマが発生
できる。このために、低い高周波によってイオン等の粒
子を制御できる。
【0068】また、周波数の異なる第1高周波と第2高
周波を複数個の第1電極および第2電極それぞれ放射さ
せて、プラズマを発生させるので、低い周波数の高周波
によってイオンによる基板への衝撃を防ぐことができ
る。
周波を複数個の第1電極および第2電極それぞれ放射さ
せて、プラズマを発生させるので、低い周波数の高周波
によってイオンによる基板への衝撃を防ぐことができ
る。
【0069】また、第1高周波として1kHz〜1MH
zの周波数領域の高周波を用い、第2高周波として10
0MHz以上のマイクロ波を用いたので、第2高周波に
よってプラズマを維持を容易にし、第1高周波によって
イオン等の粒子を制御できるので、膜形成及びエッチン
グを良好に行うことができる。
zの周波数領域の高周波を用い、第2高周波として10
0MHz以上のマイクロ波を用いたので、第2高周波に
よってプラズマを維持を容易にし、第1高周波によって
イオン等の粒子を制御できるので、膜形成及びエッチン
グを良好に行うことができる。
【0070】また、電極間に設置された複数個の永久磁
石によって均一なプラズマが発生でき、膜形成及びエッ
チングを良好に行うことができる。
石によって均一なプラズマが発生でき、膜形成及びエッ
チングを良好に行うことができる。
【0071】さらに、電極間の位置の磁界強度として印
加高周波の周波数で決まる電子サイクロトロン共鳴条件
の強度以上にすることによって、高密度、高励起のプラ
ズマが発生でき、かつ大口径化を図ることができる。
加高周波の周波数で決まる電子サイクロトロン共鳴条件
の強度以上にすることによって、高密度、高励起のプラ
ズマが発生でき、かつ大口径化を図ることができる。
【図1】本発明の実施の形態における薄膜形成装置の断
面図
面図
【図2】本発明の実施の形態における薄膜形成装置の電
極付近の拡大平面図
極付近の拡大平面図
【図3】本発明の実施の形態において印加した各高周波
のタイムチャートを示す図
のタイムチャートを示す図
【図4】本発明の実施の形態における薄膜形成装置の断
面図
面図
【図5】本発明の実施の形態における薄膜形成装置の電
極付近の拡大平面図
極付近の拡大平面図
【図6】本発明の実施の形態におけるエッチング装置の
断面図
断面図
【図7】本発明の実施の形態におけるエッチング装置の
電極付近の拡大平面図
電極付近の拡大平面図
【図8】従来例のプラズマ装置の断面図
1 真空槽 2 基板 3 設置台 4 高周波電力導入部 5 誘電体板 6 同心環状電極 7 マイクロ波源 8 第1高周波源 9 第2高周波源 10 試料 11 エッチング用高周波電源 12 成膜ガス供給口 13 成膜ガス供給口 14 エッチングガス供給口 15 第1誘電体板 16 第2誘電体膜 17 導体 18 永久磁石 19 冷却水出入口 20 放電室 21 マイクロ波導波管 22 石英ガラス 23 マイクロ波の伝搬方向 24 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H05H 1/46 C // H05H 1/46 H01L 21/302 B
Claims (10)
- 【請求項1】真空槽と、前記真空槽内に対向して設置さ
れた基板設置台及び複数個の電極と、前記真空槽内に印
加される第1の高周波及び第2の高周波を発生させる手
段と、前記第1の高周波及び第2の高周波とを混合させ
る混合器とを有し、前記混合器と前記電極とを結合させ
たことを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項2】真空槽と、前記真空槽内に設置された基板
設置台と、前記真空槽内で前記基板設置台と対向して設
置された第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極
及び前記第2の電極に対して各々第1の高周波及び第2
の高周波を印加する手段とを有するプラズマ装置。 - 【請求項3】真空槽と、前記真空槽内に対向して設置さ
れた基板設置台及び複数個の電極と、前記真空槽内に印
加される第1の高周波及び第2の高周波を発生させる手
段と、前記第1の高周波及び第2の高周波とを混合させ
る混合器とを有し、前記混合器と前記電極とを結合させ
たプラズマ装置を用いた薄膜形成方法であって、前記電
極からなる高周波電力導入部から高周波電力を放射して
前記真空槽内にプラズマ領域を形成する工程と、前記真
空槽内に成膜用ガスを導入するとともに前記プラズマ領
域内で前記成膜用ガスを励起またはイオン化し、前記励
起またはイオン化された粒子を前記基板設置台上に設置
された基板上に堆積させる工程とを有することを特徴と
する薄膜形成方法。 - 【請求項4】真空槽と、前記真空槽内に設置された基板
設置台と、前記真空槽内で前記基板設置台と対向して設
置された第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極
及び前記第2の電極に対して各々第1の高周波及び第2
の高周波を印加する手段とを有するプラズマ装置を用い
た薄膜形成方法であって、前記第1の電極及び前記第2
の電極からなる高周波電力導入部から高周波電力を放射
して前記真空槽内にプラズマ領域を形成する工程と、前
記真空槽内に成膜用ガスを導入するとともに前記プラズ
マ領域内で前記成膜用ガスを励起またはイオン化し、前
記励起またはイオン化された粒子を前記基板設置台上に
設置された基板上に堆積させる工程とを有することを特
徴とする薄膜形成方法。 - 【請求項5】電極間に複数個の永久磁石を設置し、かつ
1kHz〜1MHzの周波数領域の高周波を第1の高周
波とし、100MHz以上のマイクロ波を第2の高周波
としたことを特徴とする請求項3または4に記載の薄膜
形成方法。 - 【請求項6】電極間付近の磁界強度として、第2の高周
波の周波数で決まる電子サイクロトロン共鳴条件以上の
強度にしたことを特徴とする請求項3または4に記載の
薄膜形成方法。 - 【請求項7】真空槽と、前記真空槽内に対向して設置さ
れた基板設置台及び複数個の電極と、前記真空槽内に印
加される第1の高周波及び第2の高周波を発生させる手
段と、前記第1の高周波及び第2の高周波とを混合させ
る混合器とを有し、前記混合器と前記電極とを結合させ
たプラズマ装置を用いたエッチング方法であって、前記
電極からなる高周波電力導入部から高周波電力を放射し
て前記真空槽内にプラズマ領域を形成する工程と、前記
真空槽内にエッチング用ガスを導入するとともに前記プ
ラズマ領域内で前記エッチング用ガスを励起またはイオ
ン化し、前記励起またはイオン化された粒子を前記基板
設置台上に設置された基板上に照射させる工程とを有す
ることを特徴とするエッチング方法。 - 【請求項8】真空槽と、前記真空槽内に設置された基板
設置台と、前記真空槽内で前記基板設置台と対向して設
置された第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極
及び前記第2の電極に対して各々第1の高周波及び第2
の高周波を印加する手段とを有するプラズマ装置を用い
たエッチング方法であって、前記第1及び第2の電極か
らなる高周波電力導入部から高周波電力を放射して前記
真空槽内にプラズマ領域を形成する工程と、前記真空槽
内にエッチング用ガスを導入するとともに前記プラズマ
領域内で前記エッチング用ガスを励起またはイオン化
し、前記励起またはイオン化された粒子を前記基板設置
台上に設置された基板上に照射させる工程とを有するこ
とを特徴とするエッチング方法。 - 【請求項9】電極間に複数個の永久磁石を設置し、かつ
1kHz〜1MHzの周波数領域の高周波を第1の高周
波とし、100MHz以上のマイクロ波を第2の高周波
としたことを特徴とする請求項7または8に記載のエッ
チング方法。 - 【請求項10】電極間付近の磁界強度として、第2高周
波の周波数で決まる電子サイクロトロン共鳴条件以上の
強度にしたことを特徴とする請求項7または8に記載の
エッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126742A JPH09312271A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | プラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126742A JPH09312271A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | プラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09312271A true JPH09312271A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14942790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8126742A Pending JPH09312271A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | プラズマ装置、薄膜形成方法及びエッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09312271A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000277436A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-06 | Japan Science & Technology Corp | 窒化物半導体製造方法 |
EP1215710A2 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device |
JP2007250570A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Tokyo Electron Ltd | エッチング方法およびエッチング装置、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体 |
KR101533711B1 (ko) * | 2008-11-19 | 2015-07-06 | 에프원소프트 주식회사 | 다분할 전극을 구비한 마이크로웨이브 플라즈마 처리 챔버 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP8126742A patent/JPH09312271A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000277436A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-06 | Japan Science & Technology Corp | 窒化物半導体製造方法 |
EP1215710A2 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device |
EP1215710A3 (en) * | 2000-12-12 | 2014-10-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for vacuum processing, semiconductor device manufacturing method and semiconductor device |
JP2007250570A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Tokyo Electron Ltd | エッチング方法およびエッチング装置、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体 |
KR101533711B1 (ko) * | 2008-11-19 | 2015-07-06 | 에프원소프트 주식회사 | 다분할 전극을 구비한 마이크로웨이브 플라즈마 처리 챔버 |
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