JPH09308438A - 配合飼料の製造方法および配合飼料の製造用組成物 - Google Patents

配合飼料の製造方法および配合飼料の製造用組成物

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JPH09308438A
JPH09308438A JP8129453A JP12945396A JPH09308438A JP H09308438 A JPH09308438 A JP H09308438A JP 8129453 A JP8129453 A JP 8129453A JP 12945396 A JP12945396 A JP 12945396A JP H09308438 A JPH09308438 A JP H09308438A
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JP
Japan
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formic acid
composition
propionic acid
feed
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JP8129453A
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English (en)
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Akira Hosono
彰 細野
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギ酸、プロピオン酸等を用いた動物に安全で防
菌、防黴処理された改良された配合飼料の製造方法およ
び配合飼料製造に用いる組成物を提供する。 【解決手段】ギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩か
らなる郡より選ばれた化合物を配合飼料原料の一部に1
5〜50重量%含浸させた組成物を所定量用い、残りの
原料と混合することによる配合飼料の製造方法、および
これに用いる組成物。 【効果】菌、黴に汚染されやすい原料を予め高濃度の防
汚剤処理しているので製造された配合飼料はより安全で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配合飼料の製造方
法および本発明の配合飼料の製造に適した組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】配合飼料は、近年の養鶏、養豚、養魚等
の発展と共に多く使用され、ますます増加の一途を辿っ
ている。配合飼料はその対象動物、給仕時期などにより
種々であるが、一般に、大麦、小麦、カラス麦、ライ
麦、とうもろこし、米、まぐさ、わら、干し草、大豆、
砂糖きび、ヒマワリの種子、なたね、落花生、魚粉、肉
および骨粉,油脂等を適宜選択して混合し、マッシュ、
あるいはペレットにして市販されている。この配合飼料
には、動物の治療や病気予防の目的で適宜抗生物質や薬
剤が配合されていることがある。
【0003】配合飼料は上記している様に、天然の素材
を用いて製造されているため細菌やかびで汚染されるこ
とが多く、細心の注意を払って防菌、防黴をしている。
そのような防菌、防黴のために、ギ酸、プロピオン酸や
これらの水溶液の錯塩を製品にする直前や粗飼料との配
合の際に必要量添加する方法が提案されている(英国特
許第1160430号、特公昭58−11921号、特
開昭62−126938号)。
【0004】配合飼料の原料は粉体であるものが多く、
これら防菌、防黴剤は液体であるので配合飼料を製造す
る工場では液体を取り扱う設備が必要となる。特に、ギ
酸、プロピオン酸は消防法に規定される危険物であるた
め、特別な設備とする必要がある。また、これら液体の
防菌、防黴剤はシリカのような固体キャリアに含浸させ
て用いることも提案されているが、シリカは栄養源では
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
問題を解決した動物に安全で防菌、防黴処理された改良
された配合飼料の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究し、細菌や黴に汚染されやすい原
料粉末に高濃度にこれら防菌、防黴剤を含浸せしめ,粉
体の高濃度組成物を製造し、この高濃度組成物を配合飼
料製造工場に持ち込んだならば、特別の危険物製造設備
を設けることなく、均質な防菌、防黴処理された配合飼
料が製造できることを確認し、ついに本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は、配合飼料を製造する
に際し、配合原料の1部として予めギ酸、プロピオン酸
およびこれらの錯塩からなる群より選ばれた少なくとも
1種の化合物を15〜50重量%含有せしめた組成物を
使用することを特徴とする配合飼料の製造方法、およ
び、配合原料85〜50重量%とギ酸、プロピオン酸お
よびこれらの錯塩からなる群より選ばれた少なくとも1
種の化合物15〜50重量%からなる配合飼料の製造用
組成物、である。
【0008】
【実施の形態】本発明が対象する「配合飼料」とは、家
畜、家禽、養殖魚類等の種類、育成時期および飼養目的
に応じて、必要な栄養素を含有するように2種以上の原
料を混合したものであり、愛玩動物用の飼料も対象とす
る。
【0009】原料としては、大麦、小麦、カラス麦、ラ
イ麦、とうもろこし、米、まぐさ、わら、干し草、大
豆、砂糖きび、ヒマワリの種子、なたね、落花生、魚
粉、肉および骨粉、油脂等配合飼料に用いられるものな
らばいずれでも用いうる。本発明では、防菌、防黴剤と
してギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩を上記原料
の少なくとも1種に予め含浸せしめた組成物を配合飼料
製造の際、原料の一部として用いる。
【0010】本発明で、錯塩とは、ギ酸、プロピオン酸
を、アンモニア、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウムなどで1部あるいは全部を中和したものを
意味し、微量の銅、ストロンチウム、ベリリウム、鉄な
どの金属が含まれていてもよい。中和の程度としては、
酸:陽イオンが1.1:1から6:1が適している。
【0011】配合飼料製造の際に用いる、ギ酸、プロピ
オン酸およびこれらの錯塩を上記原料に予め含浸せしめ
た組成物として、サルモネラ菌、腐敗菌、かびなどに汚
染されやすく、腐敗の速い動物性飼料原料粉末をギ酸、
プロピオン酸およびこれらの錯塩を上記原料に予め含浸
せしめる原料として用いることが、製造される配合飼料
の保存性、安全性から好ましい。なお、ギ酸、プロピオ
ン酸およびこれらの錯塩を上記原料に予め含浸せしめた
組成物中のギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩の含
有量としては15〜50重量%が適当であり、配合飼料
の組成および使用目的により適宜選択される。
【0012】なお、配合飼料中でのギ酸、プロピオン酸
およびこれらの錯塩の含有量は総飼料の0.1〜10重
量%程度、好ましくは0.2〜5重量%、さらに好まし
くは0.3〜2重量%である。
【0013】ギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩を
含浸せしめた組成物の製造は、それぞれの配合飼料原料
を製造する工程の一部で行えばよく、配合飼料原料とギ
酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩を単に混合するこ
とにより製造できる。なお、本発明で含浸とは基材であ
る飼料原料にギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩が
浸透していることばかりでなく、単に飼料原料表面に付
着していることも意味する。さらに、これらが水を含ん
でいてもよく、特に錯塩では溶解するようにしておくこ
とが好ましい。
【0014】本発明では、配合飼料の製造に際し、ギ
酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩を含浸せしめた組
成物を、原料の1部として用いるほかは、従来公知の製
造方法を適用できる。
【0015】なお、ギ酸、プロピオン酸およびこれらの
錯塩は、単独でも混合して用いてもよく、これらの防
菌、防黴特性を勘案して決めればよい。特に、ギ酸とプ
ロピオン酸を混合して用いる場合は、重量比でギ酸:プ
ロピオン酸が99〜75:1〜25とすることが好まし
い。
【0016】本発明では、配合飼料原料およびギ酸、プ
ロピオン酸およびこれらの錯塩の他に、ビタミン、ミネ
ラル、抗生物質、殺菌剤などを適宜用いてもよい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を示す。
【0018】実施例1 肉および骨粉100重量部に対し、ギ酸とプロピオン酸
の4:1の混合物25重量部を混合釜の中にいれ、均一
に湿潤した状態になるまで混合して、ギ酸とプロピオン
酸を含浸した組成物A(ギ酸とプロピオン酸計20重量
%)を得た。得られた組成物Aを用い、下記の原料を混
合機に入れ、均一になるまで混合して、ブロイラー用配
合飼料Aを製造した。 トウモロコシ 45.1 重量部 まいろ 20.0 重量部 魚粉 13.6 重量部 フィッシュソリュブル 13.4 重量部 組成物A 4.0 重量部 タロー 1.6 重量部 炭酸カルシウム 0.7 重量部 食塩 0.5 重量部 ビタミンB剤 1.3 重量部 ビタミンAD剤 0.1 重量部 ──────────────────────────── 合計 100.0 重量部 この配合飼料A中のギ酸とプロピオン酸の含有率は計
0.8重量%であった。この配合飼料Aはブロイラーの
飼育に問題なく使用することができた。また、100C
Cのガラス瓶にこの配合飼料30グラムを入れて密封し
た保存サンプル計10本を製造し、30℃で10日保存
したが、いずれもかびの発生は見られなかった。組成物
Aを製造する際に、サルモネラ菌に汚染された肉および
骨粉を用いて、少量の配合飼料を製造し、保存10日後
のサルモネラ菌汚染を調べたが、サルモネラ菌は不検出
であった。検出は農林水産省の昭和62年2月24日畜
産局長通達による「飼料分析基準の制定について」の
4.1サルモネラに従った。
【0019】参考例1 組成物A 4.0重量部を用いる代わりに、肉および骨
粉3.2重量部およびギ酸とプロピオン酸の4:1の混
合物0.8重量部を用い、配合飼料製造時にギ酸プロピ
オン酸混合物を添加する他は実施例1と同様にしてブロ
イラー用配合飼料Bを製造した。この配合飼料Bはブロ
イラーの飼育に問題なく使用することができた。また、
100CCのガラス瓶にこの配合飼料30グラムを入れ
て密封した保存サンプル計10本を製造し、30℃で1
0日保存したが、いずれもかびの発生は見られなかっ
た。
【0020】実施例2 実施例1において、組成物Aを製造するに際のギ酸とプ
ロピオン酸の4:1の混合物の使用量を100重量部に
して、組成物B(ギ酸とプロピオン酸計50重量%)を
製造し、この組成物Bを組成物Aに代えて使用する以
外、実施例1と同様にして、配合飼料Cを製造した(配
合飼料C中のギ酸とプロピオン酸の含有率は計2.0重
量%)。この配合飼料Cはブロイラーの使用に問題なく
使用でき、良好に保存できた。
【0021】実施例3 実施例1において、組成物Aを製造するに際のギ酸とプ
ロピオン酸の4:1の混合物の使用量を18重量部にし
て、組成物C(ギ酸とプロピオン酸計15.3重量%)
を製造し、この組成物Cを組成物Aに代えて使用する以
外、実施例1と同様にして、配合飼料Dを製造した(配
合飼料D中のギ酸とプロピオン酸の含有率は計0.6重
量%)。この配合飼料Dはブロイラーの使用に問題なく
使用でき、良好に保存できた。
【0022】比較例1 実施例1において、組成物Aを製造するに際のギ酸とプ
ロピオン酸の4:1の混合物の使用量を110重量部に
して、組成物D(ギ酸とプロピオン酸計52.4重量
%)を製造し、この組成物Dを組成物Aに代えて使用す
る以外、実施例1と同様にして、配合飼料を製造しよう
としたが、組成物Dがべたつき配合飼料を上手く作るこ
とができなっかた。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、細菌汚染のされやすい
原料を予め防汚処理しているため、配合飼料に細菌汚染
が持ち込まれるのが防止できるとともに、防汚処理剤で
あるギ酸および/またはプロピオン酸のために必要な防
汚処理の有効量が防汚処理済みの原料から湿った粉体と
して供給されるので、ギ酸および/またはプロピオン酸
の追加使用は必要でなく、また、得られた配合飼料は細
菌汚染に対しギ酸、プロピオン酸を直接配合した場合と
同様に効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配合飼料を製造するに際し、原料の1部
    として予めギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩から
    なる群より選ばれた少なくとも1種の化合物を15〜5
    0重量%含有せしめた組成物を使用することを特徴とす
    る配合飼料の製造方法。
  2. 【請求項2】 ギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩
    からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含有
    せしめる原料が魚粉、および/または、肉および骨粉で
    ある請求項1記載の配合飼料の製造方法。
  3. 【請求項3】 配合飼料原料85〜50重量%とギ酸、
    プロピオン酸およびこれらの錯塩からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種の化合物15〜50重量%からなる配
    合飼料の製造用組成物。
  4. 【請求項4】 ギ酸、プロピオン酸およびこれらの錯塩
    からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含有
    せしめる配合飼料原料が魚粉、および/または、肉およ
    び骨粉である請求項3記載の配合飼料の製造用組成物。
JP8129453A 1996-05-24 1996-05-24 配合飼料の製造方法および配合飼料の製造用組成物 Pending JPH09308438A (ja)

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