JPH09307583A - エージェント型通信方法、及び、エージェント型通信システム - Google Patents

エージェント型通信方法、及び、エージェント型通信システム

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JPH09307583A
JPH09307583A JP8116612A JP11661296A JPH09307583A JP H09307583 A JPH09307583 A JP H09307583A JP 8116612 A JP8116612 A JP 8116612A JP 11661296 A JP11661296 A JP 11661296A JP H09307583 A JPH09307583 A JP H09307583A
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communication
computer
agents
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JP8116612A
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Nobuo Hataoka
信夫 畑岡
Hideaki Kikuchi
英明 菊池
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の通信路を介して結合した複数のコンピュ
ータ間で効率の良い通信が行えるエージェント型通信方
法及びその通信システムを提供する。 【解決手段】通信路を介して結合したサーバシステム5
00とサーバシステム600が設けられており、サーバ
システム500は、データベース5021〜502N1
と、これらのデータベースの検索を行うエージェント5
051〜505N1と、これらのエージェントの検索作
業結果等が書き込まれる共通メモリ506とを備え、サ
ーバシステム600は、データベース6021〜602
2と、これらのデータベースの検索を行うエージェン
ト6051〜605N2と、これらのエージェントの検
索作業結果等が書き込まれる共通メモリ606とを備
え、前記通信路には、共通メモリ506と共通メモリ6
06の間でデータの送受を行うスーパーエージェント5
04が存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インタネットや並
列計算機などのように複数の通信路にて物理的に結合さ
れた複数の装置間におけるエージェント型通信方法、及
び、エージェント型通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理分野の様々な領域で「エ
ージェント」という新しいパラダイムがキーワードとし
て使われ始めている。
【0003】以下、「エージェント」について簡単に説
明する。
【0004】情報科学における「エージェント」という
概念は、従来、「目的達成のために自律的に作業を行う
ソフトウエア・モジュール」を指してきた。この起源
は、例えば、1970年代前半のMIT(マサチューセ
ッツ工科大)における一連の分散人工知能研究にさかの
ぼる。これらの研究では、比較的単純な情報処理システ
ムを多数集めて相互作用させることで集団知能を発現さ
せる、いわゆるマルチエージェント・システムの実現が
試みられていた。ここではエージェントは、マルチエー
ジェント・システムの構成要素に過ぎなかった。すなわ
ち、構成要素自体の情報処理能力を高めるのではなく、
構成要素の間の相互作用(協調や交渉等)を工夫して、
系全体の処理能力を高める手法に重点が置かれていた。
【0005】一方、最近注目されているエージェント
は、ユーザの仕事を代行できる「代理人」の能力を持つ
もの、というのが共通の認識となっている。このような
エージェントは、およそ次の4つのタイプに分類するこ
とができる。
【0006】第1のタイプは、代理人プログラムとして
のエージェントである。このタイプのエージェントは、
情報ネットワーク社会における日常の情報生活を助ける
ことを主眼としている。例えば、ネットワークに接続さ
れたワークステーションやパソコンに、電子メールの選
別や会合のスケジュール調整をする知的機能を追加した
ものが、これに相当する。
【0007】第2のタイプは、モービル・エージェント
と呼ばれるものである。モービル・エージェントは、ネ
ットワークに接続されたホストコンピュータから他のホ
ストコンピュータへと次々に移動することができる。移
動先のホストコンピュータでは、モービル・エージェン
トと、予め稼働しているホストコンピュータ側エージェ
ントとの協調作業が進められる。モービル・エージェン
トは、例えば、データと手続きが一体となったスクリプ
ト(手続き型プログラミング言語の一種で記述された作
業手順)として実現される。この場合、移動対象となる
ホストコンピュータは、スクリプトの実行を許す環境
(スクリプトのインタープリタ等)を所有している必要
がある。モービル・エージェントの特徴である移動性
は、RPC(Remote Procedure Call)の対極として提
案された遠隔プログラミング技術に基づいている。RP
Cのようにホストに固定されたプロセスが、遠隔のプロ
セスとメッセージ交換する方式では、サービスを受けて
いる間、両者の間の通信回線を保持する必要がある。し
たがって、RPCでは、ネットワーク上のトラフィック
の増加や通信の遅延をはじめ、サービスの品質と信頼性
の低下が問題となる。
【0008】一方、モービル・エージェントを用いた場
合、通信回線は、該エージェントを送出するときと、作
業を済ませて帰ってきたエージェントを受け入れるとき
だけ保持すればよい。したがって原理的には、通信量
は、RPCよりもモービル・エージェント方式の方が少
なくなる。
【0009】第3のタイプは、疑人化エージェントと呼
ばれるものである。疑人化エージェントは、言うなれ
ば、「顔」や「感情」が与えられたソフトウエア・モジ
ュールであり、音声、表情、身振り等、複数の情報伝達
手段を併用し、人間との対話を可能とするものである。
第4のタイプは、共通言語で相互作用するソフトウエア
・モジュールとしてのエージェントである。
【0010】以上、「エージェント」について簡単に説
明したが、これらの詳細は、「エージェント〜オブジェ
クトの次に来る基盤技術」(日経コンピュータ 199
5.11.27 p126〜132)に記載されてい
る。
【0011】図13には、第2のタイプのエージェント
を用いた場合の簡単なシステム構成が示されている。
【0012】同図において、ユーザ1は、ある特定の人
物から送られたメールを見ようとクライアント・マシン
(例えば、パソコン)2を操作している。操作終了後、
クライアント・エージェント3は、ネットワーク4を介
して目的のサーバ・マシン5に移動する。サーバ・マシ
ン5では、クライアント・エージェント3とサーバ・エ
ージェント6とが協調しながら処理を進める。ここで
は、サーバ・マシン5内に蓄積されている複数のメール
の中から前述した特定のメールが探し出され、メールの
内容がクライアント・エージェント3内にコピーされ
る。その後、クライアント・エージェント3は、これを
パソコン2に持ち帰る。パソコン2では、持ち帰ったメ
ールの内容がCRTに表示される。
【0013】なお、このような基本構想は、特開平7−
182174号公報にも記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した通信システムや特開平7−182174号公報
をはじめとする従来技術においては、各マシン間を移動
する移動エージェントと、マシン側で稼働しているエー
ジェントとの協調作業について特に考慮されておらず、
マシン間の通信性能を悪化させる恐れがある。。
【0015】本発明の目的は、エージェント型通信方
法、及び、エージェント型通信システムにおいて、この
ような問題を解決し、複数の通信路を介して結合した複
数のコンピュータ間で効率の良い通信が行えるようにす
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のエージェント型通信システムの一態様によれ
ば、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュー
タの間を複数の通信用エージェントが移動するエージェ
ント型通信システムにおいて、前記複数のコンピュータ
のそれぞれは、他のコンピュータから送られた通信用エ
ージェントを受信する受信手段と、当該コンピュータの
内部処理を行う1又は2以上のアプリケーションエージ
ェントと、前記受信手段で受け入れた通信用エージェン
トと、前記1又は2以上のアプリケーションエージェン
トがデータの読み書きを行う共通メモリと、前記共通メ
モリの内容の少なくとも一部を読み出した前記通信用エ
ージェントを他のコンピュータに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするエージェント型通信システム
が提供される。
【0017】上記目的を達成するための本発明のエージ
ェント型通信方法の一態様によれば、ネットワークで相
互に接続された複数のコンピュータ間に複数の通信用エ
ージェントを移動させ、前記複数のコンピュータ間の通
信を行うエージェント型通信方法において、前記複数の
コンピュータのそれぞれについて、該コンピュータの内
部で行われる処理の結果を該コンピュータ内の予め定め
たメモリ空間にデータとして格納し、前記通信用エージ
ェントの移動元となるコンピュータのメモリ空間に格納
されたデータを、前記通信用エージェントの移動先とな
るコンピュータのメモリ空間に、前記通信用エージェン
トを用いて移送することを特徴とするエージェント型通
信方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0019】図1には、本実施形態のコンピュータネッ
トワークの全体像が表されている。
【0020】本コンピュータネットワークの構成要素
は、クライアントシステムとサーバシステムとに大きく
分類され、お互いが通信路(ネットワーク)で接続され
ている。クライアントシステム100は、少なくとも、
ユーザの操作を受け付ける計算機端末101と、これに
付属するデータベース102を有して構成される。デー
タベース102には、計算機端末101の操作ガイド情
報等が記憶されている。クライアントシステム200も
同様な構成になっている。クライアントシステム100
は、ルータ103、I/F(インタフェース)301、
401を介して、通信路300、400に接続されてい
る。クライアントシステム200は、ルータ203、I
/F304を介して、通信路300に接続されている。
なお、通信路300、400には、特に図示しないが、
クライアントシステム100、200以外の多数のクラ
イアントシステムも接続されている。
【0021】サーバシステム500は、少なくとも、マ
シン本体(以下、単にサーバと略す)501と、データ
ベース502とを有する。サーバシステム600、70
0も同様な構成になっている。すなわち、サーバシステ
ム600は、サーバ601とデータベース602を含ん
で構成され、サーバシステム700は、サーバ701と
データベース702を含んで構成されている。サーバシ
ステム500は、ルータ503、I/F302、402
を介して、通信路300、400に接続されている。サ
ーバシステム600は、ルータ603、I/F403を
介して、通信路400に接続されている。サーバシステ
ム700は、ルータ703、I/F303、404を介
して、通信路300、400に接続されている。なお、
同図の3つのサーバシステムは、代表的に図示したもの
で、これら以外にも、複数のサーバシステムが設置され
ている。通信路300、400は、例えば、LAN(Lo
cal Area Network)やインターネットである。
【0022】このような全体構成のもと、ユーザは、ク
ライアントシステム側から、複数のサーバシステムに格
納されている各データを検索することができる。
【0023】つぎに、サーバシステム500、600を
例にとって、各サーバシステムの内部構成についてさら
に説明する。
【0024】図2に示すように、サーバシステム500
は、サーバ501の内部に共通メモリ(以下、黒板と称
す)506を有する。また、本実施形態では、先程説明
したデータベース502に、いわゆるオブジェクト指向
データベース(Object-Oriented DataBase)を用いてい
る。OODBは、情報の値だけでなく、情報を操作する
方法も一体化して蓄積することができ、マルチメディア
データなど、データの操作や変換と一体化したデータ構
造を取り扱うのに有用なデータベースである。そして、
データベース502は、詳細には、データベース502
1、5022、...、502N1とで構成されてお
り、各データベースには、例えば、「文字、数値」、
「テキスト」、「線画」、「静止画像」、「動画像」、
「音声」等のデータが格納される。
【0025】サーバシステム600も同様な構成であ
り、サーバ601の内部に共通メモリ(黒板)606を
有し、外部にデータベース6021、602
2、...、602N2とを有する。
【0026】そして、サーバシステム500に起動指令
104が与えられると、エージェントを利用した作業が
実行される。具体的には、データベースの数に応じてア
プリケーションエージェント5051、505
2、...、505N1が起動される。以下、単にエー
ジェントと記述する場合は、特に断わらない限り、アプ
リケーションエージェントを指すものとする。これらの
エージェントは、予め対応付けられたデータベースにア
クセスする。この際、各エージェントは、必要な情報を
共通メモリである黒板506から読み込み、また、作業
の途中経過や検索結果などの情報を黒板506に書き込
む。なお、これらのエージェントは、アプリケーション
プログラムとして予めサーバシステム500内のメモリ
に格納されており、CPUで実行されることでプロセス
となる。
【0027】サーバシステム600でも、同様にしてデ
ータベース6021、6022、602N2に対応した
エージェント6051、6052、...、605N2
が起動される。各エージェントは、自己のデータベース
にアクセスしつつ、共通メモリである黒板606へのデ
ータの読み書きを行う。
【0028】一方、黒板506、黒板606間の情報の
伝達、管理は、スーパーエージェント504が行う。ス
ーパーエージェント504は、ルータ503とルータ6
03との間の通信路を介してサーバシステム500、6
00間を移動する通信用エージェントとしての機能を果
たすと共に、各黒板に関する管理作業を行う管理用エー
ジェントでもある。通信用エージェントについては、
「従来の技術」で第2のタイプとして説明した。なお、
スーパーエージェント604は、サーバシステム600
と、ここでは図示されていないその他のサーバシステム
との間の交信を担当する。
【0029】本実施形態によれば、各サーバに共通メモ
リ(黒板)を設けているため、各サーバシステムで稼働
する複数のエージェントと、各サーバシステム間を移動
するスーパーエージェントとの交信が効率良く行えるよ
うになる。
【0030】なお、サーバ501、601をはじめ、ス
ーパーエージェントが移動するマシンは、図3に示すよ
うな構成を有している。すなわち、CPUやメモリを含
んだハードウエア10を備え、この上にOS(Operatin
g System)11が載せらている。OS11の上にはスク
リプトエンジン12が搭載されている。OS11上に
は、その他のアプリケーションソフトウエア13も搭載
されている。図3では、スーパーエージェント504を
代表的に図示しているが、このようにスーパーエージェ
ントは、スクリプトエンジン12上で稼働する。
【0031】そして、スーパーエージェント504は、
例えば、サーバ501で作業を終えると、そのときの実
行状態が保存された標準化形態に符号化され、サーバ6
01に移送される。移送されたスーパーエージェント5
04は、サーバ601のスクリプトエンジンで標準化形
態からデコードされ、実行を再開する。なお、スーパー
エージェントは、本実施形態では、データと手続きとが
一体となったスクリプト形式のコンピュータプログラム
であり、CPUで実行されれば、プロセスとなる。な
お、このようなスーパーエージェントの形態や図3に示
したシステム構成は、あくまでも一例であり、本発明が
これに限定されるようなことはない。
【0032】つぎに、図1に示したコンピュータネット
ワークの動作について、サーバシステム500、600
を中心に説明する。
【0033】図4には、クライアントシステム100、
サーバシステム500、600が抜き出されて示されて
いる。
【0034】例えば、クライアントシステム100の計
算機端末101にて、ユーザが、データベースの検索作
業に関する操作を行うと、操作内容を反映した起動命令
104がクライアントシステム100から発せられる。
起動命令104には、検索用のキーワード、検索範囲、
検索時間等が含まれている。起動命令104は、ルータ
103、I/F301を介して、通信路300へ送ら
れ、さらに、I/F302、ルータ503を介して、サ
ーバシステム500に送られる。なお、この起動命令1
04は、サーバシステム600にも送られる。この結
果、サーバシステム500、600では、各データベー
スを管理する複数のエージェントが起動され、各データ
ベースの検索が実行される。
【0035】サーバシステム500、600での各検索
結果は、それぞれのシステムの共通メモリに書き込まれ
る。共通メモリ間の交信は、スーパーエージェント50
4を用いて実行される。この結果、ネットワークに接続
しているデータベース上でのデータ検索が完了し、I/
F403などを介して、検索結果405がクライアント
システム100のユーザのもとに送信される。
【0036】サーバシステム500、600のそれぞれ
で行われる処理のフローは、図5に示されている。以
下、サーバシステム500を例にとって説明する。
【0037】起動命令104が入力されると、サーバシ
ステム500では、データ検索等を含む全体作業フロー
1000が実行される。ここでは、1001にて、エー
ジェント5051〜505N1の分担が決められる。具
体的には、起動命令104に含まれている検索用のキー
ワード、検索範囲、検索時間等に基づいて、どのエージ
ェントに、どのような検索作業を行わせるかという決定
が為される。その後、1002にて、分担を決められた
エージェントによる検索作業が実行される。1003で
は、検索結果などの作業結果が共通メモリ506に書き
込まれる。書き込まれた作業結果は、1004にてスー
パーエージェント504がチェックする。このチェック
の結果に基づいて、検索作業を終了させるのか(図5の
「OK」)それとも、再度、検索を実行するのか(図5
の「NO」)が決定される。なお、検索を再実行する場
合には、起動命令に含まれている検索条件をもとに、ス
ーパーエージェント504が検索の実行手順を再度構築
し、これに基づいて、検索実行、結果の書き込み、スー
パーエージェントによる結果のチェック、判断が再度行
われる。
【0038】図6には、図5の全体処理フローをエージ
ェント側から見たフローが示されている。ここでは、エ
ージェント5051を例にとって説明する。
【0039】エージェント5051には、先ず、起動命
令104に含まれる各検索条件に関するパラメータが設
定され、その後、エージェント5051は、データベー
ス5021にアクセスし、検索を実行する。検索手順
は、エージェント5051内に予め記述されている。検
索結果等は、共通メモリである黒板502へ書き込む。
その後、スーパーエージェント504が行った判定結果
を読み込み、検索作業終了か、再度検索を実行するかの
を決定する。
【0040】図7には、図5の全体処理フローをスーパ
ーエージェント504側から見たフローが示されてい
る。スーパーエージェント504は、起動命令104を
入力として、どのエージェントを起動させるか、さらに
は、どのエージェントに、どの程度の優先権を与えるか
等を決定し、これらの条件をパラメータの形で各エージ
ェントに設定する。エージェントへの優先権の割り振り
や、各優先権のグレードは、データベースの信用度の度
合い等に基づいて決定される。その後、共通メモリであ
る黒板506の内容を予め定めた検査手順でチェック
し、検索作業終了/検索再実行の何れかを選択する。検
査手順は、スーパーエージェント504内に予め記述さ
れている。また、検索を再度実行する場合は、検索条件
の見直しを行い、再構築した検索手順をエージェントへ
送信する。
【0041】図8には、黒板506、606を介して複
数のエージェントが交信する様子が示されている。サー
バシステム500内では、エージェント5051〜50
5N1の幾つかが、所定の検索手順に従って検索を実行
し、その作業結果を黒板506に書き込んでいる。ま
た、残りの幾つかのエージェントは、黒板506に既に
書き込まれている結果に従って、再度検索を実行してい
る。一方、サーバシステム600内では、エージェント
6051〜605N2の幾つかが、所定の検索手順に従
って検索を実行し、その作業結果を黒板606に書き込
んでいる。また、残りの幾つかのエージェントは、黒板
606に既に書き込まれている結果に従って、再度検索
を実行している。この際、黒板506では、エージェン
ト5051〜505N1の一部又は全部が所有する各優
先権に従って、検索結果の更新、追加等が行われる。ま
た、黒板606では、エージェント6051〜605N
2の一部又は全部が所有する各優先権に従って、検索結
果の更新、追加等が行われる。黒板506、606を用
いれば、このように、検索結果の更新、追加等が随時自
由に行える。黒板506、606間の更新はスーパーエ
ージェント504が担当する。検索作業によっては、サ
ーバシステム500内のエージェントがサーバシステム
600内の黒板606に書かれた検索結果が必要になる
ことや、また、この逆のケースが発生するが、スーパー
エージェント504は、必要に応じて黒板506と黒板
606と間でデータの受渡しを行い、全体として検索作
業が滞ることないよう動作する。
【0042】なお、図1のコンピュータネットワークで
は、複数のコンピュータが設置されているが、そのうち
の一つが、例えば、図9及び図10に示すような音声理
解システム1100であっても構わない。
【0043】図9に示すように、音声理解システム11
00は、音声1001を入力して、音声分析を行う音声
分析部1102と、音声分析部1102の分析結果をも
とに、音声の認識を行う音声認識部1103と、音声認
識結果の単語列を基に言語処理を行い、結果を文章12
00として出力する言語処理部1106とを備える。音
声認識部1103は、通常音韻認識部1104と単語認
識部1105とで構成されている。各処理部での処理結
果は、制御部1101の制御のもと、共通メモリ(黒
板)1107に書き込まれる。共通メモリ1107に書
き込まれた、ある処理部の処理結果は、次に処理を行う
処理部の実行条件となることもあり、共通メモリ110
7の情報は、必要に応じて各処理部へと読み込まれてい
く。なお、音声理解システム1100の各部は、前述し
たエージェントに相当する。
【0044】図10には、各処理部の間で交信されるデ
ータが示されている。
【0045】音声分析部1102からは、入力された音
声信号1001の音声分析結果が出力され、これが黒板
1107に書き込まれる。この音声分析結果を基に、音
声認識部1103では、詳細な音韻認識と単語認識とが
それぞれ、音韻認識部1104と単語認識部1105に
て実行され、結果が、それぞれ黒板1107に書き込ま
れる。言語処理部1106では、音韻認識結果と単語認
識結果を言語的に解析し、言語としてもっともらしい結
果を言語処理結果とする。この際、得られた言語処理結
果が、言語として存在しないとか、既に認識されている
結果と文脈的に合わない等の不都合が生じた場合、単語
識別結果、さらには音韻識別結果が点検される。その
後、認識手順の再設定が行われ、再度音声の分析結果を
基に、音声認識が実行されることになる。これにより、
音声分析から言語処理までの処理を繰り返しながら、言
語として最適な認識結果1200を出力することが可能
となる。
【0046】以上説明したように、黒板を用いた方式
は、結果の書き込みと読み込みが、ある手順に従って行
われ、得られた結果が思わしくないときには、結果の再
チェックや再処理を行うといったシステムに好適であ
る。
【0047】図11には、図1のコンピュータネットワ
ークがより具体的に表されている。
【0048】ここでは、インターネットに接続されてい
る各種サーバから所望のデータを検索する例を示してい
る。
【0049】ユーザはクライアントシステムの端末から
検索条件等設定し、検索作業実行の起動命令を発する。
その結果、各サーバに検索起動がかかり、各サーバ内の
複数のエージェントによる検索が効率良く実行される。
同図のインターフェースエージェントは、「従来の技
術」で説明した第3のタイプのエージェントである。こ
のインターフェースエージェントは、音声、表情、身振
り等、複数の情報伝達手段を併用し、人間との対話を可
能とする。
【0050】図12は、クライアントシステムのCRT
画面の表示例が示されている。同図のCRT画面には、
検索条件設定用ウィンドウ、動画表示ウィンドウ、およ
び、HTML表示ウィンドウが表示されている。HTM
Lは、HyperTextMarkup Langua
geの略で、関連する情報同士をリンクさせることので
きるハイパーテキストを記述するための言語である。図
11に示したインターネット上でデータ検索を行う場合
は、検索条件設定用ウィンドウを用いる。ここでは、検
索語として、「動画」と「電子図書館」との結合を設定
しており、検索対象として、「BB.msg」と「CC.msg」の
2つを設定している。さらに、エージェントの使用条件
として、「super」を設定している。「super」を設定し
て場合、先程説明したスーパーエージェントを用いた検
索が行われる。なお、スーパーエージェントを動作させ
ず、一般的な検索を行いたい場合は、「multi」を選択
する。
【0051】以上の設定の結果、同図に示すように、検
索結果である動画が動画表示ウィンドウに表示され、こ
の動画に掲載されている記事の表示が、HTML表示ウ
ィンドウに表示される。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワークで相互に
接続された複数のコンピュータ(例えば、サーバシステ
ム)のそれぞれについて、そのコンピュータの内部処理
に関するデータが格納される共通メモリが設けられてい
るため、各コンピュータ間を移動する通信用エージェン
トは、移動先のコンピュータとのデータの送受を行う際
に、そのコンピュータの共通メモリにのみアクセスすれ
ばよい。
【0053】したがって、複数のコンピュータ間の効率
的な通信が可能となり、また、複数のコンピュータのそ
れぞれで分散処理を実行する場合には、その処理性能が
向上する。
【0054】また、前述のコンピュータの内部処理とし
て、例えば、種類の異なる複数のデータベースの検索作
業が行われような場合でも、作業結果は全て共通メモリ
に書き込まれるため、通信用エージェントは、それぞれ
のデータベースへのアクセス手段を持つ必要がない。
【0055】また、共通メモリのフォーマットさえ各コ
ンピュータで統一しておけば、たとえ各コンピュータに
搭載されているOS等が異なっていても、通信用エージ
ェントは、各コンピュータで自由にデータの送受が行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコンピュータネットワー
クを示した構成図。
【図2】図1のサーバシステム500、600内の各エ
ージェントと、サーバシステム500、600間を移動
するスーパーエージェントに関する説明図。
【図3】図1のサーバシステムの内部構成の一例を示し
た構成図。
【図4】図1のサーバシステム500、600、およ
び、クライアントシステム100を示したブロック図。
【図5】図1のサーバシステムの処理を示したフロー
図。
【図6】図5のフローをエージェント側から見た場合の
フロー図。
【図7】図5のフローをスーパーエージェント側から見
た場合のフロー図。
【図8】図1のサーバシステム500、600の各黒板
を介して交信行う複数のエージェントを示した説明図。
【図9】本発明の一実施形態で用いた音声理解システム
のブロック図。
【図10】図9の音声理解システムの備える黒板を用い
て交信されるデータを示した説明図。
【図11】本発明の一実施形態のコンピュータネットワ
ークを、より具体的に表した構成図。
【図12】図11のコンピュータネットワークが備える
ユーザインタフェースの一例を示した説明図。
【図13】従来システムの一例を示した説明図。
【符号の説明】
1:ユーザ、 2:クライアントマシン、 3:クライ
アントエージェント、4:ネットワーク、 5:サーバ
マシン、6:サーバエージェント、 10:ハードウエ
ア、 11:OS、 12:スクリプトエンジン、 1
3:アプリケーションソフトウエア、 100、20
0:クライアントシステム、 101:計算機端末、
102、502、602、702、5021〜502N
1、6021〜602N2:データベース、 103、2
03、503、603、703:ルータ、 104:起
動命令、 405:検索結果、 300、400:通信
路、 301、302、303、304、401、40
2、403、404:I/F(インタフェース)、 5
00、600、700:サーバシステム、 501、6
01、701:サーバマシン本体、 504、604:
スーパーエージェント、 506、606:共通メモ
リ、 5051〜505N1、 6051〜605N2
エージェント、 1001:音声、 1100:音声理
解システム、 1101:制御部、 1102:音声分
析部、 1103:音声認識部、1104:通常音韻認
識部、 1105:単語認識部、 1106:言語処理
部、 1107:共通メモリ、 1200:認識結果

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークで相互に接続された複数のコ
    ンピュータの間を複数の通信用エージェントが移動する
    エージェント型通信システムにおいて、 前記複数のコンピュータのそれぞれは、 他のコンピュータから送られた通信用エージェントを受
    信する受信手段と、 当該コンピュータの内部処理を行う1又は2以上のアプ
    リケーションエージェントと、 前記受信手段で受け入れた通信用エージェントと、前記
    1又は2以上のアプリケーションエージェントがデータ
    の読み書きを行う共通メモリと、 前記共通メモリの内容の少なくとも一部を読み出した前
    記通信用エージェントを他のコンピュータに送信する送
    信手段と、 を備えることを特徴とするエージェント型通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記1又は2以上のアプリケーションエージェントのう
    ちの少なくとも一部のエージェントについては、前記共
    通メモリへの読み書きに関して、互いに異なる優先権が
    与えられていることを特徴とするエージェント型通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記通信用エージェントは、移動先のコンピュータの各
    アプリケーションエージェントの動作に関する管理をも
    行うことを特徴とするエージェント型通信システム。
  4. 【請求項4】ネットワークで相互に接続された複数のコ
    ンピュータの間を複数の通信用エージェントが移動する
    エージェント型通信システムにおいて、 前記複数のコンピュータのそれぞれは、 他のコンピュータから送られた通信用エージェントを受
    信する受信手段と、 複数のデータベースと、 前記複数のデータベースのそれぞれに予め対応付けられ
    た複数のデータベースアクセス手段と、 前記受信手段で受け入れた通信用エージェントが所有す
    るデータと、前記複数のデータベースアクセス手段の一
    部又は全部が行った、対応するデータベースへの検索作
    業の結果とが少なくとも書き込まれる共通メモリと、 前記共通メモリの内容の少なくとも一部を読み出した前
    記通信用エージェントを他のコンピュータに送信する送
    信手段と、 を備えることを特徴とするエージェント型通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記複数のデータベースアクセス手段の一部又は全部
    は、他のデータベースアクセス手段が前記共通メモリに
    書き込んだデータを検索条件として用いることをを特徴
    とするエージェント型通信システム。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5において、 前記通信用エージェントには、移動先のコンピュータで
    行われる処理の手順と、移動元のコンピュータで作成さ
    れたデータとが少なくとも含まれていることを特徴とす
    るエージェント型通信システム。
  7. 【請求項7】通信路を介して結合した第1のコンピュー
    タと第2のコンピュータを少なくとも備えたエージェン
    ト型通信システムにおいて、 前記第1のコンピュータは、 該第1のコンピュータの内部処理を行う複数のアプリケ
    ーションエージェントから成る第1のアプリケーション
    エージェント群と、 少なくとも前記第1のアプリケーションエージェント群
    がデータの読み書きを行える第1の共通メモリとを備
    え、 前記第2のコンピュータは、 該第2のコンピュータの内部処理を行う複数のアプリケ
    ーションエージェントから成る第2のアプリケーション
    エージェント群と、 少なくとも前記第2のアプリケーションエージェント群
    がデータの読み書きを行える第2の共通メモリとを備
    え、 前記通信路には、前記第1の共通メモリと前記第2の共
    通メモリの間でデータの送受を行う通信用エージェント
    が存在することを特徴とするエージェント型通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】ネットワークで相互に接続された複数のコ
    ンピュータ間に複数の通信用エージェントを移動させ、
    前記複数のコンピュータ間の通信を行うエージェント型
    通信方法において、 前記複数のコンピュータのそれぞれについて、該コンピ
    ュータの内部で行われる処理の結果を該コンピュータ内
    の予め定めたメモリ空間にデータとして格納し、 前記通信用エージェントの移動元となるコンピュータの
    前記メモリ空間に格納されたデータを、前記通信用エー
    ジェントの移動先となるコンピュータの前記メモリ空間
    に、前記通信用エージェントを用いて移送することを特
    徴とするエージェント型通信方法。
  9. 【請求項9】複数の通信路にて物理的に結合された複数
    の装置にまたがる複数のエージェントを用いたエージェ
    ント型通信方法において、 前記複数の装置のそれぞれに共通メモリを設け、 前記複数のエージェント間の交信を前記共通メモリを介
    して行うことを特徴とするエージェント型通信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002507038A (ja) * 1998-03-09 2002-03-05 ソニー エレクトロニクス インク Av/cプロトコルにおいて記述データによって格納データのサーチを行う方法及び装置
EP2139203A1 (en) 2008-06-27 2009-12-30 Fujitsu Limited Bus system

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