JPH09304547A - 地下構造探査方法 - Google Patents

地下構造探査方法

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JPH09304547A
JPH09304547A JP8116451A JP11645196A JPH09304547A JP H09304547 A JPH09304547 A JP H09304547A JP 8116451 A JP8116451 A JP 8116451A JP 11645196 A JP11645196 A JP 11645196A JP H09304547 A JPH09304547 A JP H09304547A
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JP
Japan
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transmitter
underground structure
flying object
underground
electromagnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP8116451A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Kusunoki
建一郎 楠
Toru Mogi
透 茂木
Nobutake Shiromori
信豪 城森
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J C R KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
J C R KK
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広域についての地下構造の探査を、迅速に行
うこと。 【解決手段】 送信器11を地表に設け、送信線を介し
て電極8,9を接続する。電極8,9は一部が地中に埋
められている。空中には電磁波センサ7などの受信装置
を搭載したヘリコプタ1が飛行している。この状態で地
表の送信器11から送信線を介して電極8,9に大電流
を流し、強力な電磁波を発生させる。電磁波は地殻など
によって誘導電磁場を発生させる。そしてヘリコプタ1
に搭載された受信装置によって当該誘導電磁場を観測す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁波を用いて
地下構造を探査する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波を利用して地下構造を探査する方
法としては、従来より、地表に送信器と受信器を設置す
る方法と、飛行物体に送信器と受信器を設置する方法と
が知られている。
【0003】前者は、地表に設置した送信器から送信さ
れた電磁波により地殻に発生した誘導電磁波を、地表に
設置した受信器により受信測定することにより、地殻構
造を探査するCSAMT(Control Source Audio Magne
to Telluric)法やTDEM(Time Domain ElectroMagn
etic)法などである。
【0004】後者は、ヘリコプタなどの飛行物体に送信
器と受信器とが設置され、送信器から送信された電磁波
により地殻に発生した誘導電磁場を受信器により受信測
定し、地殻構造を探査する空中電磁法と呼ばれる方法が
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】地表に送信器と受信器
を設置する方法では、広域について測定を行う場合、測
定点毎に受信器を移動し設置する必要があり、測定のた
めに膨大な手間と時間が必要である。
【0006】また、飛行物体に送信器と受信器を設置
し、空中から送受信する方法では、測定は容易である
が、ヘリコプタなどの飛行物体に搭載することができる
送信器や受信器の大きさおよび重量が制限される。送信
器と受信器との間の距離が近いために、強力な電磁波を
発信するができず探査することができる地殻の深度が限
られる。
【0007】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、送信器を地表に設置し、受信器を飛行物体
に搭載することにより電磁波を利用して地下構造を探査
する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電磁波を用いて地下構造を探査する方法であって、
地表に送信器を設置し、前記送信器から送信される電磁
波によって地殻に誘導電磁場を発生させ、飛行物体に設
置した受信器により前記誘導電磁場を空中で受信するこ
とによって地下の情報を収集する。
【0009】請求項2に記載の発明は、地表に電流を流
す送信器を設置し、これより発生する電磁波を用いて地
下構造を探査する方法であって、地表に送信器を設置
し、前記送信器から送信される電磁波によって地殻に誘
導電磁場を発生させ、飛行物体に設置した受信器により
前記誘導電磁場のうち地表に垂直な磁場成分を空中で時
間領域のデータを受信することによって地下の情報を収
集する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の地下構造探査方法において、前記飛行
物体において前記飛行物体の存在する位置を自動認識
し、当該位置と前記送信器との距離に応じて前記情報を
解析して地下構造の探査を行う。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の地下構造探査方法において、
前記飛行物体に設置された傾斜計の出力を用いて、前記
受信器で受信した情報を補正する。
【0012】
【発明の実施の形態】
<発明の原理>この発明の原理について説明する。地表
に数kmの長さに電線を敷設し送信線を形成する。そし
て、当該送信線を介して大電流を流すことによって、電
磁波を発生させる。この発明の方法は、地表に送信器を
設置するため、強力な電磁波を発信することが可能であ
る。したがって、従来の空中電磁法に比べて地殻のより
深い場所の探査が可能となる。送信器から送信された電
磁波により地殻に発生した誘導電磁場を受信することが
可能な範囲に、受信器を搭載したヘリコプタなどの飛行
物体を飛行させながら磁場の変化を連続的に測定する。
【0013】<全体の構成>図1は、この発明の実施の
形態を示す地下構造探査方法の全体概略図である。地表
に設置された送信器11には2本の送信線が接続されて
おり、それぞれの端には電極8,9が設けられている。
電極8,9は、その一部が地中に埋められている。そし
て空中にはヘリコプタ1が、電磁波センサ7を吊り下げ
た状態で、飛行している。当該電磁波センサ7によって
磁場の変化を測定する。
【0014】図1において、座標軸X,Yは地表と平行
な面内における互いに直交する座標軸であり、Z軸は地
表と垂直な方向の位置(すなわち、地表からの高さ)を
示す。ここで地表に設置する送信器11の位置は、予め
測定可能である。これに対し、受信器を搭載したヘリコ
プタ1は空中を移動するため、常時位置情報を取得する
必要がある。したがって、当該ヘリコプタ1には人工衛
星からの情報を受信し、リアルタイムで絶対的な位置を
認識することができるGPS(Grobal Positioning Sys
tem)21を搭載している。なお、GPS21によって
認識できるのは、平面的な位置(X−Y平面上の位置)
であるため、高さ(Z軸)の情報については、ヘリコプ
タ1に搭載された高度計22によって得ることが可能で
ある。そして、送信器11の位置とからヘリコプタ1と
送信器11との相対的位置関係が求められる。
【0015】<飛行物体に設置する機器の構成>図2
は、この発明の方法において飛行物体に搭載する機器の
構成図である。ヘリコプタ1から、吊り具6によって電
磁波センサ7が吊り下げられている。磁気センサ7の出
力は受信器2によって増幅される。受信器2の出力はア
ナログ信号であるため、A/D変換器3によってデジタ
ル信号に変換される。デジタル化された信号は、コンピ
ュータ4に入力し、記録および解析が行われる。また、
コンピュータ4には、地表に設置された送信器11と同
期させるために、受信側水晶時計5が設置されている。
また、先述のGPS21および高度計22もヘリコプタ
1に搭載されており、必要に応じてコンピュータ4に接
続される。
【0016】その他の機器としては、電磁波センサ7や
ヘリコプタ1の方位姿勢を知るためのジャイロスコープ
などの傾斜計23がある。これによって電磁波を受信し
た際の補正を行うことが可能である。
【0017】<地表に設置する機器の構成>図3は、こ
の発明の方法において地表に設置する機器の構成図であ
る。送信器11には2本の送信線10が接続されてお
り、その他端には電極8,9が設けられている。図に示
すように電極8,9の一部は地中に埋められている。ま
た、送信器11には、昇圧トランス13が接続され、さ
らに、昇圧トランス13には発電機14が接続されてお
り、電力供給源となっている。すなわち、発電機14に
より発生した電気を、昇圧トランス13により高電圧に
する。そして、送信線10および電極8,9を通じて大
地に対し、高電圧の電流を流すことにより遠方まで届く
電磁波を発生させることができる。そしてさらに、送信
器11には、飛行物体に設置された機器と同期を得るた
めの送信側水晶時計12が接続されている。なお、送信
側(地表)と受信側(飛行物体)を同期させるために、
それぞれの水晶時計を予め同一に設定しておく。
【0018】その他の機器としては、自然電磁波の変動
をモニタするための電磁波センサ,受信器,およびコン
ピュータなどである。これにより、自然電磁場が変動し
た場合には、補正を行うことができる。
【0019】<地下構造の探査方法>送信器11により
電磁波が送信され地下内部の地殻によって誘導電磁場が
発生するが、ヘリコプタ1より吊り下げられた電磁波セ
ンサ7によって観測されるのは地表に垂直な磁場成分
(Z軸成分)および傾斜計23とともにデータの補正に
用いるX,Y成分の合計3成分である。このうち、解析
には垂直磁場を利用し、図4に示すような地下構造を導
く。図4は、地下構造が水平層構造である場合の地下断
面図であるが、観測対象は水平層構造に限られない。図
4において、ρ1,ρ2,ρ3はそれぞれA層,B層,C
層の比抵抗であり、その単位は[Ωm]である。また、
1,H2,H3は、それぞれA層,B層,C層の厚さ
(深さ)を示している。時間tに観測される垂直磁場を
Z(t)とすると、一般に、
【0020】
【数1】HZ(t)=f(H1,H2,H3,…,ρ123,
…,x,y,z,t) ここで、x,y,zは電磁波センサの位置する座標を示
し、f(a)はaについての関数であることを示す。
【0021】したがって、必要な個数のデータを収集す
ることによって数1に代入し、それによって得られる連
立方程式を数値的に解くことによって地下構造が明らか
になる。
【0022】実際に送信器11から送る信号を図5に示
す。図5は、送信線10を介して電極8,9に流す電流
波形と送信側水晶時計12のタイミングを示す図であ
る。図のTは電流信号を示し、CLKはタイミング信号
を示す。送信側水晶時計12からタイミング信号が入る
と同時に、送信器11は電極8,9に大電流を流す。そ
して数秒間程度電流を流し、つぎに送信側水晶時計12
からタイミング信号が入ると電流は流れなくなる。すな
わち、図5に示すような矩形波電流を流すことにより電
磁波を瞬間的に発生させたり、消滅させたりする。ここ
で、電流が流れない時間は、受信側の応答性を考慮し
て、数秒程度は必要である。このように地表に設置され
た機器では、図5のような矩形波的な操作(ON/OF
F動作)を繰り返して行う。また、1パルスごとに極性
を反転させて、電流を流してもよい。
【0023】そして、地下内部の地殻によって誘導電磁
場が発生し、先述のように、このうち垂直磁場をヘリコ
プタ1に吊り下げられた電磁波センサ7によって観測す
る。
【0024】図6は、受信器2で得られる受信信号Rと
受信側水晶時計5のタイミングを示す図である。図に示
す、Rは受信した受信信号であり、CLKは受信側水晶
時計5のタイミング信号である。なお、図5のCLKの
タイミングと、図6のCLKのタイミングは同一時間で
ある。受信器2で増幅された受信信号Rは、電磁波セン
サ7の姿勢の揺らぎなどの影響により、データが損なわ
れている。このままでは後の処理を行っても正確な地下
構造は把握できないため、ヘリコプタ1に搭載されたジ
ャイロスコープなどの傾斜計によってそのときのヘリコ
プタ1の姿勢および電磁波センサ7の姿勢を示すデータ
をコンピュータ4に読み込み記憶する。
【0025】コンピュータ4では、図6に示す受信信号
Rのデジタル化された信号と傾斜計23から得られたデ
ータから受信した垂直磁場信号の補正を行う。この結果
得られる情報は、図7のようになる。図7は、時間と地
殻により発生する誘導電磁場のうち垂直磁場との関係を
示す図である。図7の関係で、地下構造の解析に重要な
部分が図のAの過渡応答を示す部分である。地下構造が
異なれば、この過渡応答を示す波形も異なる。しかし、
その他の定常状態においては、地下構造にかかわらず、
同一であるので地下構造の解析には重要でない。したが
って、図7のように補正を行った後、Aの部分のように
過渡応答を示している部分のみを解析対象とする。
【0026】図7のAの部分について、初期時間t=0
とし、Δtごとにサンプリングすると、数1より、
【0027】
【数2】HZ(0)=f(H1,H2,H3,…,ρ123,…,
0,y0,z0,0)
【0028】
【数3】HZ(Δt)=f(H1,H2,H3,…,ρ123,
…,x1,y1,z1,Δt)
【0029】
【数4】HZ(2・Δt)=f(H1,H2,H3,…,ρ12
3,…,x2,y2,z2,2・Δt) となる。ここで座標(x0,y0,z0),(x1,y1,
1),(x2,y2,z2)はヘリコプタ1に搭載されたG
PS21および高度計22などから求められるため、数
2から数4の数式からなる連立方程式を数値的に解くこ
とによって、地下構造を知ることが可能となる。すなわ
ち、図4に示す各層の比抵抗および各層の厚さが得られ
る。なお、サンプリング数は上記の場合は3個である
が、これは説明を簡便にするためであり、実際の解析の
場合は、必要数のサンプリングを行い、数1に代入すれ
ばよい。
【0030】<座標値算出および傾き補正の方法>上記
の処理において、GPS21よび高度計22を使用した
座標値xi,yi,zi(i=0,1,…)の算出と、傾
斜計を使用した電磁波センサ7の傾斜補正との方法の例
について説明する。
【0031】まず、座標算出においては、地表の所定位
置を原点とし、高さ方向に座標軸Zをとる。水平方向の
座標軸は、たとえば電極8,9を相互に結ぶ線分の方向
をY軸とし、水平面内でそれに垂直な方向をX軸とする
ことができる。この送信側の座標値(xT,yT,zT
はたとえば電極8,9の中間点の座標値であり、これは
予め地表で観測するか、あるいは地形図から知ることが
できる。
【0032】そして、ヘリコプタ1のGPS21で観測
した緯度・経度をXY方向に換算して、時刻(i・Δ
t)におけるヘリコプタ1の現在の座標値xHi,yHi
求め、高度計22の出力から座標値zHiを求める。
【0033】これらの座標値がこのようにして求められ
た後は、それらの差の演算:
【0034】
【数5】xi=xHi−xT, yi=yHi−yT,zi=z
Hi−zT によって、数2から数4の座標値(xi,yi,zi
を、(i・Δt)のそれぞれの時刻について知ることが
できる。
【0035】一方、電磁波センサ7の傾斜補正は以下の
ように行う。すなわち、傾斜計23が検出する電磁波セ
ンサ7の傾斜がたとえば水平面からの傾き角θで表され
る場合、電磁波センサ7から出力される垂直磁場成分の
値HSは、正確な垂直磁場成分H3に対して、
【0036】
【数6】HS=H3・cosθ の関係にある。したがって、この数6から、
【0037】
【数7】H3=HS/cosθ となる。
【0038】このため、(i・Δt)のそれぞれの時刻
について、電磁波センサ7の出力値HSを数7を用いて
垂直磁場成分の値H3に変換補正し、この補正後の値H3
を数2から数4にそれぞれ与えることによって、より正
確な測定を行うことができる。
【0039】なお、傾き角θが小さいと予想される場合
には、近似式として、
【0040】
【数8】H3=HS/(1−θ2/2) または
【0041】
【数9】H3=HS・(1+θ2/2) を使用してもよい。
【0042】<変形例>これまでは、飛行物体がヘリコ
プタの場合について説明したが、これに限らず、先述の
受信に必要な機器を搭載して飛行することが可能なその
他の飛行物体でもよい。好ましくは、低速飛行や空中停
止が可能なヘリコプタや飛行船が使用される。また、無
人機も使用可能である。
【0043】また、図6に示す受信信号Rから、時間と
垂直磁場の関係を導く際に、傾斜計による電磁波センサ
7などの傾きを補正する他に、地表に設置された電磁波
センサにより自然電磁場の変動が生じた場合には、その
補正を行うことができる。さらに、受信信号Rに、ノイ
ズが含まれる場合には、種々のフィルタを設けることに
よって除去できる。
【0044】また、地下構造の解析の際には、上記のよ
うに連立方程式を解く方法の他に、フーリエ変換を利用
して、受信信号Rに含まれる周波数成分を導き、それに
よって、地下構造を得る方法を採用してもよい。
【0045】また、電磁波センサ7の高度値は、ヘリコ
プタ1自身に搭載されている飛行用の高度計の読みを利
用して求めてもよい。地殻調査においては、ヘリコプタ
1本体と電磁波センサ7とのわずかな高度差は調査結果
に対する影響が少ないためである。
【0046】さらに、観測を行う水平位置および高度を
あらかじめ設定しておく場合には、そのような位置や高
度になった時に電磁波センサ7の出力を取り込むように
しておくこともできる。
【0047】電磁波センサ7の検出感度に異方性(指向
性)がある場合や、地殻構造が図4のような平面的積層
構造でない場合などには、電磁波センサ7の傾き角θだ
けではなく、その傾きの方位角φをも検出し、この方位
角φによる補正を合わせて行うこともできる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、地表に送信器を設置するため、強力な電
磁波を発信することが可能であり、従来の空中電磁法に
比べて地殻のより深い場所の探査が可能となる。また、
送信器から送信された電磁波により地殻に発生した誘導
電磁場を受信することが可能な範囲に、受信器を搭載し
たヘリコプタなどの飛行物体を飛行させながら磁場の変
化を連続的に測定することができる。すなわち、広域の
地下構造を迅速に探査することが可能である。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、飛行物体
において受信する垂直磁場と、飛行物体の位置とから、
地下構造を認識することが可能である。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、地下構造
の解析に必要な飛行物体の位置を、飛行物体において自
動的に認識することが可能である。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、飛行物体
および飛行物体から吊り下げられた電磁波センサは風な
どの影響により受信器などが揺れても、傾斜計により、
飛行物体および飛行物体から吊り下げられた電磁波セン
サの姿勢を認識することで、受信信号の補正を行うこと
が可能となる。
【0052】これらの発明においては、受信側のみを飛
行物体に搭載していることが重要である。仮に送信側を
飛行物体に搭載し、受信側を地表に設置した場合には、
地殻への送信パワーが低く、受信については広域的な受
信が困難になる。
【0053】したがってこの発明は、「地表のみでの送
信・受信」と「空中のみでの送信・受信」との単純な部
分的組合せではなく、地下構造探査の実際の状況の特殊
性を考慮して構成されていることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す地下構造探査方法
の全体概略図である。
【図2】この発明の方法において飛行物体に搭載する機
器の構成図である。
【図3】この発明の方法において地表に設置する機器の
構成図である。
【図4】地下構造が水平層構造である場合の地下断面図
である。
【図5】送信線を介して電極に流す電流波形と送信側水
晶時計のタイミングを示す図である。
【図6】受信器で得られる受信信号と受信側水晶時計の
タイミングを示す図である。
【図7】時間と地殻により発生する誘導電磁場の垂直磁
場との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘリコプタ 2 受信器 3 A/D変換器 4 コンピュータ 5 受信側水晶時計 6 吊り具 7 電磁波センサ 8,9 電極 10 送信線 11 送信器 12 送信側水晶時計 13 昇圧トランス 14 発電機 21 GPS 22 高度計 23 傾斜計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城森 信豪 大阪府堺市浜寺船尾町西5丁68番地 株式 会社日本地殻調査内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を用いて地下構造を探査する方法
    であって、 地表に送信器を設置し、 前記送信器から送信される電磁波によって地殻に誘導電
    磁場を発生させ、 飛行物体に設置した受信器により前記誘導電磁場を空中
    で受信することによって地下の情報を収集することを特
    徴とする地下構造探査方法。
  2. 【請求項2】 電磁波を用いて地下構造を探査する方法
    であって、 地表に電流を流す送信器を設置し、 前記送信器から送信される電磁波によって地殻に誘導電
    磁場を発生させ、 飛行物体に設置した受信器により前記誘導電磁場のうち
    地表に垂直な磁場成分を空中で時間領域のデータを受信
    することによって地下の情報を収集することを特徴とす
    る地下構造探査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の地下構
    造探査方法において、 前記飛行物体において前記飛行物体の存在する位置を自
    動認識し、当該位置と前記送信器との距離に応じて前記
    情報を解析して地下構造の探査を行うことを特徴とする
    地下構造探査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の地下構造探査方法において、 前記飛行物体に設置された傾斜計の出力を用いて、前記
    受信器で受信した情報を補正することを特徴とする地下
    構造探査方法。
JP8116451A 1996-05-10 1996-05-10 地下構造探査方法 Pending JPH09304547A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105907A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Central Res Inst Of Electric Power Ind 探査システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105907A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Central Res Inst Of Electric Power Ind 探査システム
JP4498875B2 (ja) * 2004-10-08 2010-07-07 財団法人電力中央研究所 探査システム

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