JPH09303251A - 直交運動体機構装置 - Google Patents

直交運動体機構装置

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Publication number
JPH09303251A
JPH09303251A JP8116532A JP11653296A JPH09303251A JP H09303251 A JPH09303251 A JP H09303251A JP 8116532 A JP8116532 A JP 8116532A JP 11653296 A JP11653296 A JP 11653296A JP H09303251 A JPH09303251 A JP H09303251A
Authority
JP
Japan
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moving body
orthogonal
guide
gap
reciprocating frame
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Pending
Application number
JP8116532A
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English (en)
Inventor
Toshio Kubo
敏男 久保
Yoshihito Mizuno
善仁 水野
Atsunori Sugihara
篤典 杉原
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by SEIBU GAS KK, Osaka Gas Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical SEIBU GAS KK
Priority to JP8116532A priority Critical patent/JPH09303251A/ja
Publication of JPH09303251A publication Critical patent/JPH09303251A/ja
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの回転運動を離隔直交した2つの軸の各
軸方向の直線運動に変換する運動変換部分を有する直交
運動体機構装置を簡便安価な構成で提供する。 【解決手段】 直交運動体機構装置は1つの偏心軸12
0Cの回転を離隔直交した2つの軸105・106の各
軸方向の直線運動に運動変換する。各運動体122・1
21・121B・123は2つの軸105・106の両
方に平行な面で対向している。この対向面のそれぞれに
平行する平面をもつ介在体150を各運動体122・1
21・121B・123の間に介在させる。各運動体1
22・121・121B・123と介在体150との間
に、各運動体122・121・121B・123が、運
動変換に支障がない程度の傾きを行える程度の間隙D3
A・D3A1・D3B・D3B1を設ける。直交運動体
機構装置を4つの圧縮部を4相駆動する直交4相型の多
段圧縮装置とし、各圧縮部の各ピストンの往復運動軸を
2つの軸105・106で駆動するように構成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直交する軸の各
軸方向に運動する運動体をもつ機構装置、つまり、直交
運度体機構装置ならびにその利用装置、例えば、直交4
相駆動型の多段圧縮装置に関するものであり、特に、各
運動体の軸回転方向に対する揺動の抑制を行う部分の改
良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、例えば、図5のよう
に、4つの往復圧縮部101・102・103・104
を直交する軸105・106上で往復運動するように配
置し、往復圧縮部101から矢印の順序で順次に4相駆
動してゆき、往復圧縮部104を最終段の圧縮部として
加圧流体140を吐出するようにした直交4相駆動型の
多段圧縮装置100が米国特許第5033940号など
に開示されている。
【0003】図5において、クランク軸120・案内子
121・往復動枠122・案内子121B・往復動枠1
23で構成した部分は、回転運動を直線運動に変換する
運動変換部分を構成しており、クランク軸120は、ブ
ロック状の案内子121の中心穴121Aに、回動可能
に嵌め込んである。また、案内子121は、往復動枠1
22の長四角形状の案内穴122Aに嵌め込んで、図の
上下方向に往復動可能にしてある。
【0004】さらに、往復動枠122には、左側を圧縮
部101のピストン101Aとに固定し、右側を圧縮部
103のピストン103Aに固定してあるので、往復動
枠122が、圧縮部101のシリンダ101Bと圧縮部
103のシリンダ103Bによって、図の左右方向に案
内されていることになる。
【0005】したがって、運転軸130によりクランク
軸120が偏心円の軌道運120Aに沿って回転する
と、案内子121は、往復動枠122の案内穴122A
に沿って図の上下方向に往復動作しながら、ピストン1
01Aをシリンダ101B内で往復動作させるととも
に、ピストン103Aをシリンダ103B内で往復動作
させることにより、圧縮部101と圧縮部103とに、
180°の位相差もたせた圧縮動作を行わせている。
【0006】また、案内子121の奥側に設けた案内子
121と同様の案内子121Bが、往復動枠123に設
けた長四角形状の案内穴123Aに嵌め込んで、図の左
右方向に往復動可能にするとともに、往復動枠123に
上側には圧縮部102のピストン102Aを、下側には
圧縮部104のピストン104Aを固定してあるので、
往復動枠123が、圧縮部102のシリンダ102Bと
圧縮部103のシリンダ104Bによって、図の左右方
向に案内されていることになる。
【0007】したがって、運転軸130によりクランク
軸120が偏心円の軌道円120Sに沿って回転する
と、案内子120Aは、往復動枠123の案内穴123
Aに沿って図の左右方向に往復動作しながら、ピストン
102Aをシリンダ102B内で往復動作させるととも
に、ピストン104Aをシリンダ104B内で往復動作
させることにより、圧縮部102と圧縮部104とに、
圧縮部101と圧縮部103と90°位相が異なり、か
つ、180°の位相差もっ圧縮動作を行わせている。つ
まり、圧縮部101〜104が順次に90°位相ずつ異
なった4相駆動型の圧縮を行っている。
【0008】上記のような4相駆動型の圧縮部の構造に
おいて、一方の往復動枠122の保持は、ピストン10
1A・103Aを往復動作させる方向、つまり、軸10
6の方向では、シリンダ101B・103Bで支持して
いるので常に安定に保持されるが、これと直交する方
向、つまり、軸105の方向には、支持軸がないので、
保持状態が不安定になる。
【0009】他方の往復動枠123の保持は、ピストン
102A・104Aを往復動作させる方向、つまり、軸
105の方向では、シリンダ102B・104Bで支持
しているので常に安定に保持されるが、これと直交する
方向、つまり、軸106の方向には、支持軸がないの
で、保持状態が不安定になる。
【0010】この不安定な支持状態を、機構要素のみを
抽出して考察すると、図6のような基本構成になってお
り、軸105と軸106とは、軸105を、軸105A
のように、軸106と同一平面で交差させたときは、交
差角度θが90°前後の値で直交しているものを距離D
1だけ離隔して配置させた直交状態(この発明におい
て、「離隔直交」という)に置かれているもである。な
お、図6では、回転運動を直線運動に変換する部分につ
いては省略してある。
【0011】そして、軸体101Xはピストン101A
のピストンロッド101Mに相当し、軸体103Xはピ
ストン103Aのピストンロッド103Mに相当し、ま
た、運動体122Xは往復動枠122に相当し、運動体
122Xの下面122Fは往復動枠122の往復動枠1
23と対向する側の面に相当し、それぞれ、軸105と
軸106の方向に往復動作105M・160Mを行って
いる。
【0012】軸体104Xはピストン104Aのピスト
ンロッド104Mに相当し、軸体102Xはピストン1
02Aのピストンロッド102Mに相当し、また、運動
体123Xは往復動体123に相当し、運動体123X
の上面123Fは往復動枠123の往復動枠122と対
向する側の面に相当している。
【0013】運動体122Xの下面122Fと、運動体
123Xの上面123Fとは、それぞれ、軸105と軸
106の両方に対して平行な面であって、間隔D2だけ
離隔して対向しており、また、運動体122Xは軸10
6の軸方向に往復運動しいており、運動体123Xは軸
105の軸方向に往復運動している。
【0014】こうした運動体系では、軸106の軸回転
方向106Rに対しては、制止する保持体が何もないの
で、往復動作中に何らかの運動抵抗や振動が生ずれば、
こうした運動体系では、運動体122Xが軸回転方向1
06Rの自由運動してしまい、例えば、図7のように、
軸105の方向に対して傾斜角度α、または、図と逆の
傾斜角度−αの方向に傾き、または、揺動してしまうこ
とになる。この自由運動は、図6で分かるように、運動
体123Xの方が軸回転方向105Rに回転して傾き、
または、揺動するようにも生ずることになる。
【0015】したがって、実際には、運動体122Xに
相当する往復動枠体122と、運動体123Xに相当す
る往復動体123を、こうした自由運動を起こさないよ
うに、制止するための保持機構を施しており、例えば、
往復動枠体122と往復動体123との上下の面を、そ
れぞれ独立して制止する抑止用板ばねや止めカラーなど
を取り付けている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような4相駆動
型の圧縮部の構造をもつ多段圧縮装置、つまり、図6の
ような構成をもつ直交運度体機構装置では、各往復動作
の軸方向に関連する部分、例えば、シリンダ穴の中心方
向、案内子と往復動枠などの製造時における寸法誤差
や、運動部分の摩耗などが生じても、目的とする運動が
阻害されないようにするために、上記の抑止用板ばねや
止めカラーの構造が複雑にならざるを得ないので、部品
点数が多なるほか、組立作業時や保守作業時の工数がか
さみ、当該部分を小型安価にできないという不都合があ
る。このため、こうした不都合のない直交運動体機構装
置ならびにその利用装置の提供がのぞまれているという
課題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な1つの回転運動を離隔直交した2つの軸の各軸方向の
直線運動に変換する運動変換部分における上記の直線運
動を行う運動体のそれぞれが、上記の2つの軸の両方に
対して平行な面をもって対向する直交運動体機構装置で
あって、上記の対向する面の間に、上記の対向する面の
それぞれに平行する平面をもって上記の対向する面の間
に介在する介在体と、上記の運動体と上記の介在体との
間に設けた間隙であって、上記の運動体と上記の介在部
分とが上記の変換に支障がない程度の傾きを許し得る程
度の隙間とを設けた構成によって、上記の課題を解決す
るようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、直
交運動体機構装置を上記の図5の多段圧縮装置で構成し
たものにこの発明を適用した場合の実施例を説明する。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図4により実施例を説明する。
図1〜図4において、図5・図6における符号と同一の
符号で示す部分は、図5・図6で説明した同一符号の部
分と同一の機能をもつ部分である。また、図1〜図4に
おいて同一符号で示す部分は、図1〜図4のいずれかに
おいて説明する同一符号の部分と同一の機能をもつ部分
である。
【0020】〔基本構成の説明〕まず、図3・図4によ
り、この発明を、図6の基本構成に対して適用した場合
の基本構成を説明する。図3の構成は、運動体122X
の下面122Fと、運動体123Xの上面123Fと
が、ごく小さい間隙D2Aのみをもって対向するように
したものである。
【0021】こうした図3の構成では、運動体122X
が軸回転方向106Rに回転した場合、間隙D2Aで許
される分だけ回転すると、運動体122Xの下面122
Fの動きが運動体123Xの上面123Fによって制止
されてしまうために、図7の傾斜角度αがごく僅かに抑
えられることになり、また、運動体123Xが軸回転方
向105Rに回転した場合も同様に、間隙D2Aで許さ
れる分だけ回転すると、上面123Fの動きが下面12
2Fによって制止されてしまうために、運動体123X
の傾斜角度がごく僅かに抑えられることになる。
【0022】図4の構成は、運動体122Xの下面12
2Fと、運動体123Xの上面123Fとが対向する間
隔D2をそのままにしておき、この間隔D2の箇所に、
介在体150Xを配置するとともに、介在体150Xの
上面XFAと運動体122Xの下面122Fとの間の間
隔D3Aと、介在体150Xの下面XFBと運動体12
3Xの上面123Fとの間の間隔D3Bとを設けて構成
してある。
【0023】なお、介在体150Xは上下方向に対して
は自由状態であるが、横方向、つまり、水平方向に対し
ては適宜の保持方法によって運動体122Xと運動体1
23Xとの間に保持されているものとする。したがっ
て、介在体150Xは、自然の状態では、自重で下方に
下がり間隔D3Aが無く、間隔D3Aの部分かD3A+
D3Bに広がっていることになる。
【0024】こうした図4の構成では、運動体122X
が軸回転方向106Rに回転した場合、介在体150X
が自重で下がっていて、間隙がD3A+D3Bになって
いれば、D3A+D3Bで許される分だけ回転すると、
運動体122Xの下面122Fが介在体150Xの上面
XFAによって制止されてしまうために、図7の傾斜角
度αがごく僅かに抑えられることになり、また、運動体
123Xが軸回転方向105Rに回転した場合には、運
動体123Xの上面123Fによって介在体150Xの
下面XFBが押し上げられるのに従って上面XFAも押
し上げられてゆき、運動体122Xの下面122Fによ
って制止されてしまうために、運動体123Xの傾斜角
度がごく僅かに抑えられることになる。
【0025】さらに、運動体122Xの軸回転方向10
6Rの回転と、運動体123Xの軸回転方向105Rの
回転とが同時に行われた場合には、間隙D3Aと間隙D
3Bとを適宜に配分した位置で、運動体122Xと運動
体123Xの傾斜角度が抑えられることになる。
【0026】なお、運動体122Xの中に、図5の案内
穴122Aと案内子121に相当する運動体122Yの
構成が設けられていた場合には、運動体122Yの傾斜
運動についても、上記の運動体122Xの傾斜と同様
に、傾斜角度が抑えられることになり、また、運動体1
23Xの中に、図5の案内穴123Aと案内子121B
に相当する運動体123Yの構成が設けられていた場合
には、運動体123Yの傾斜運動についても、上記の運
動体123Xの傾斜と同様に、傾斜角度が抑えられるこ
とになるわけである。
【0027】〔実体構成の説明〕次に、図1・図2によ
り、この発明を、図5の多段圧縮装置100の構成に対
して適用した構成を説明する。この構成は、図4の基本
構成に沿って、運動体122Xに相当する往復動枠12
2と、運動体123Xに相当する往復動枠123と、介
在体150Xに相当する間座150と、運動体122Y
に相当する案内穴122A・案内子121と、運動体1
23Yに相当する案内穴123A・案内子121Bとを
設けたものであり、図1は、分解した各部材をクランク
軸120の軸心120Cに沿って配置した状態である。
【0028】図1において、案内子121と案内子12
1Bとの各中心穴121A・121Dには、クランク軸
120に対する回動を円滑化するための各軸受121A
1・121D1、例えば、ローラーベアリングを設けて
あり、また、往復動枠122と往復動枠123の各案内
穴122A・123Aには、各案内子121・121B
との間の往復運動を円滑化するための各面受122D1
・122D2・123D1・123D2、例えば、直線
形ローラーベアリングを設けてある。
【0029】間座150は、高さHC1の円板状体の中
心にクランク軸120の外径d1よりも少し大きい内径
d2の中心穴150Aを設けたものを主体にしている
が、往復動枠122の高さHA1に対して案内子121
の高さHA2を少し小さくし、また、往復動枠123の
高さHB1に対して案内子121Bの高さHB2を少し
小さくしてあるため、円板状体の中央部分の上面と下面
とに、それぞれ、案内子121と案内子121Bとに対
する間座の役割を十分にするために、高さHA1と高さ
HA2との差異に相当する高さHC2の凸座部分150
Bと、高さHB1と高さHB2との差異に相当する高さ
HC3の凸座部分150Cとを設けてある。
【0030】そして、各部材をクランク軸120に所要
の順序で嵌め込んだ後に、クランク軸120の先端のネ
ジ部分120Dに止めネジ155A・155Bを装着す
ると、図2のような組み立て状態になる。
【0031】図2において、クランク軸120の基部に
設けた凸座120Fは、外径d3を軸受121D1の内
側部分にのみを支持する外径とし、高さHD1を適宜の
大きさにすることによって、クランク軸120を運転軸
130から偏心状態に維持している偏心座120Gの上
面側に対して、案内子121Bの下面側と往復動枠12
3の下面側とが接触しないようになっている。
【0032】軸受121Aは案内子12によって上下方
向に移動しないように保持され、また、案内子121B
も軸受121D1によって上下方向に移動しないように
保持されている。この保持は、例えば、各軸受を各案内
子に圧入するなどの方法によって行っている。さらに、
軸受121A1と軸受121D1とはクランク軸120
に対して上下方向に移動し得るようになっている。
【0033】軸105は、シリンダ102A・ピストン
102Bとシリンダ104A・ピストン104Bによっ
て図の位置に支持され、また、軸106はシリンダ10
1A・ピストン101Bとシリンダ103A・ピストン
103Bによって図の位置に支持された状態になってい
るので、間座150の高さHC1を適宜に選択すること
によって、往復動枠122と間座150との間の間隙D
3Aと、往復動枠123と間座150との間の間隙D3
Bとを所要の値にすることができる。なお、間隙D3A
と間隙D3Bとは、図4で説明したように、実際には、
D3A+D3Bの間隙を形成しているものと考えるべき
ものである。
【0034】運転軸130は、図示しない箇所で上下の
位置を調整して、凸座120Fの上面の位置を支持でき
るようになっている。したがって、運転軸130の上下
位置の調整と、止めネジ155A・155Bの装着位置
の調整とを行うことによって、案内子121と間座15
0との間の間隙D3A1と、往復動枠123と間座12
0との間の間隙D3B1とを所要の値、例えば、間隙D
3Aと間隙D3Bと同じ間隙にすることができる。な
お、間隙D3A1と間隙D3B1とは、上記のD3A+
D3Bと同様に、実際には、D3A1+D3B1の間隙
を形成しているものと考えるべきものである。なお、止
めネジ155A・155Bは、155Bをロックナット
として止めネジ155A・155Bを相互に締め付ける
ことにより、所定の位置に固定することができる。
【0035】間座150の中心穴150Aの内径d2
は、クランク軸120の外径d1よりも少し大きく、例
えば、内径d2の110%程度にしてあるので、間座1
50とクランク軸120との間には横方向の間隙がある
ので、この横方向の間隙と、間隙D3A+D3Bと、間
隙D3A1+D3B1とによって、図4で説明した動作
が行えるので、往復動枠122・往復動枠123・案内
子121・案内子121Bは、間座150を介して、相
互に傾きが許容されるとともに、最大限の傾きを相互に
抑えるように動作し得ることになる。
【0036】したがって、間隙D3A+D3Bと、間隙
D3A1+D3B1とは、往復動枠122・往復動枠1
23・案内子121・案内子121Bの各傾きを、機構
上から許し得る限度に選定する必要があり、一般的に、
例えば、往復動枠122・往復動枠123・案内子12
1・案内子121Bの各外径の大きさの5%程度に選定
することになる。
【0037】なお、図1の主要構成部分の各部材の材質
は、例えば、往復動枠122・往復動枠123は耐食ア
ルミニウム合金、案内子121・案内子121B・クラ
ンク軸120はステンレス鋼、間座150はエポキシ樹
脂にしてあり、特に、間座150の材質は、往復動枠1
22・往復動枠123の材質よりも軟質で、往復動枠1
22・往復動枠123の材質に対して滑りのよい材質に
している。
【0038】〔実施例の構成の要約〕上記の実施例の構
成を要約すると、例えば、クランク軸120による1つ
の回転運動を、離隔直交した2つの軸105・106の
各軸方向の直線運動に変換する運動変換部分、例えば、
案内子121・往復動枠122による運動変換部分と、
案内子121B・往復動枠123による運動変換部分と
における上記の直線運動を行う運動体のそれぞれが、つ
まり、案内子121・往復動枠122・案内子121B
・往復動枠123が、上記の2つの軸105・106の
両方に対して平行な面をもって対向する直交運動体機構
装置100であって、上記の対向する面の間に、つま
り、案内子121の下面と案内子121Bの上面の間
と、往復動枠122の下面と往復動枠123の上面の間
とに、上記の対向する面のそれぞれに平行する平面をも
って上記の対向する面の間に介在する介在体、例えば、
間座150と、上記の運動体、つまり、案内子121・
往復動枠122・案内子121B・往復動枠123と、
上記の介在体、つまり、間座150との間に設けた間
隙、つまり、間隙D3A+D3B・間隙D3A1+D3
B1であって、上記の運動体と上記の介在部分とが上記
の変換に支障がない程度の傾きを許し得る程度の隙間、
例えば、往復動枠122・往復動枠123の外径の5%
程度の間隙とを設けた構成を構成していることになるも
のである。
【0039】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。 (1)間座150の材質を、テフロン樹脂などの滑りの
よい耐摩耗性の材質にして構成する。
【0040】(2)間座150の外形を適宜の多角形に
して構成する。 (3)案内子121の高さHA2を往復動枠122の高
さHA1と同じ大きさにし、また、案内子121Bの高
さHB2を往復動枠123の高さHB1と同じ大きさに
にて、間座150を単なる円板にして構成する。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、各往復運体、つま
り、案内子121・往復動枠122と案内子121B・
往復動枠123との間に、介在体、つまり、間座150
を設けるとともに、これらの間に適宜の間隙、つまり、
間隙D3A+D3B・間隙D3A1+D3B1を設ける
のみで、製造時における寸法誤差や、運動部分の摩耗な
どが生じても、目的とする運動が阻害されないようにす
ることができるので、装置を簡便安価にして提供し得る
などの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1〜図4はこの発明の実施例を、また、図5
〜図7は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりであ
る。
【図1】要部構成分解状態斜視図
【図2】要部構成組立状態縦断面図
【図3】要部基本構成図
【図4】要部基本構成図
【図5】要部構成横断面図
【図6】要部基本構成図
【図7】要部基本構成動作状態図
【符号の説明】
100 直交運動体機構装置(多段圧縮装置) 101 圧縮部 101A ピストン 101B シリンダ 101M ピストンロッド 101X 軸体 102 圧縮部 102A ピストン 102B シリンダ 102M ピストンロッド 102X 軸体 103 圧縮部 103A ピストン 103B シリンダ 103M ピストンロッド 103X 軸体 104 圧縮部 104A ピストン 104B シリンダ 104M ピストンロッド 104X 軸体 105 軸 105B 往復動作 105R 軸回転方向 106 軸 106B 往復動作 106R 軸回転方向 120 クランク軸 120C 軸心 120D ネジ部分 120F 凸座 120G 偏心座 120S 軌道円 121 案内子 121A 中心穴 121A1 軸受 121B 案内子 121D 中心穴 121D1 軸受 122 往復動枠 122A 案内穴 122D1 面受 122D2 面受 122F 下面 122X 運動体 122Y 運動体 123 往復動枠 123A 案内穴 123D1 面受 123D2 面受 123F 上面 123X 運動体 123Y 運動体 130 運転軸 140 加圧流体 150 間座 150A 中心穴 150B 凸座部分 150C 凸座部分 150X 介在体 155A 止めネジ 155B 止めネジ D2 間隔 D2A 間隙 D3A 間隙 D3B 間隙 d1 外径 d2 内径 d3 外径 HA1 高さ HA2 高さ HB1 高さ HB2 高さ HC1 高さ HC2 高さ HC3 高さ XFA 上面 XFB 下面 α 傾斜角度 θ 交差角度
フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 久保 敏男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 水野 善仁 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 杉原 篤典 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社内 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの回転運動を離隔直交した2つの軸
    の各軸方向の直線運動に変換する運動変換部分における
    前記直線運動を行う運動体のそれぞれが、前記2つの軸
    の両方に対して平行な面をもって対向する直交運動体機
    構装置であって、 前記対向する面の間に、前記対向する面のそれぞれに平
    行する平面をもって前記対向する面の間に介在する介在
    体と、 前記運動体と前記介在体との間に設けた間隙であって、
    前記運動体と前記介在部分とが前記変換に支障がない程
    度の傾きを許し得る程度の隙間とを具備することを特徴
    とする直交運動体機構装置。
JP8116532A 1996-05-10 1996-05-10 直交運動体機構装置 Pending JPH09303251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4780508B1 (ja) * 2010-07-27 2011-09-28 恒太 野田 対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ1対が、同期往復行程の上・下変換点で発生する振動を、offsetした2分割の偏芯円弦カムとヨークを1対とフライホイルを組合せ回転し振動防止と、ピストンロッド往復運動に同期する吸排気スプールバルブの構造。
JP2013064501A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Chun Chang 完全なシールを容易にする回転駆動軸カプラ
JP2015161186A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 シナノケンシ株式会社 圧縮機又は真空機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4780508B1 (ja) * 2010-07-27 2011-09-28 恒太 野田 対峙対向型リニアモーションプランジャーポンプ1対が、同期往復行程の上・下変換点で発生する振動を、offsetした2分割の偏芯円弦カムとヨークを1対とフライホイルを組合せ回転し振動防止と、ピストンロッド往復運動に同期する吸排気スプールバルブの構造。
JP2013064501A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Chun Chang 完全なシールを容易にする回転駆動軸カプラ
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