JPH09301443A - 簡易保温式容器とこれに使用する空気抜き - Google Patents

簡易保温式容器とこれに使用する空気抜き

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JPH09301443A
JPH09301443A JP12194696A JP12194696A JPH09301443A JP H09301443 A JPH09301443 A JP H09301443A JP 12194696 A JP12194696 A JP 12194696A JP 12194696 A JP12194696 A JP 12194696A JP H09301443 A JPH09301443 A JP H09301443A
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air
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space layer
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JP12194696A
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Yoshinobu Toyomura
恵庸 豊村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重壁構造を成す容器本体の空間層を真空状
態にして使用する簡易保温式容器と、空間層より空気を
抜き出す空気抜きを提供することにある。 【解決手段】 容器本体1の胴部1aと底部1bを、空
間層Aを有する二重壁構造と成し、容器本体1の底蓋4
に空気抜き7の接続口41を設け、該接続口41に空間
層Aから外部への通気のみが可能な逆止弁5を設け、空
間層Aに真空度を表示する酸素検知6を備え、接続口4
1に接続する空気抜き7にて空間層Aを真空にし得るよ
うにしたものである。空気抜き7を容器本体1の接続口
41に着脱するシリンダ71と、シリンダ71の内部に
挿入し外部から往復動するピストン72から構成し、ピ
ストンヘッド73の前部に弁室74を設け、該弁室74
にヘッド73の前方から後方への通気が可能で、後方か
ら前方への通気を遮断する逆止弁8を取付けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空間層の真空度
を向上して使用する簡易保温式容器と、真空度の向上に
用いる空気抜きに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の保温式容器として、容器を二重壁
構造に形成し、二重壁の空間層に断熱材を詰めたり、断
熱性の気体を充填するものが知られている。(例えば実
開昭59-96168号公報、実開昭63-166078 号公報、実開昭
64-41065号公報) また保温容器として用いるガラス製魔法瓶や金属製魔法
瓶の収容部は、一般に内体と外体の一端部を着接し、他
端部より専用の機械で空気を抜き出し、空間層を真空状
態に維持したまま他端部を閉鎖着接するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】魔法瓶にあっては、二
重壁の空間層より空気を完全に抜き出し、真空状態を維
持しながら二重壁を密封しなければならないので、二重
壁の密封に高度の技術と熟練を要する問題点があった。
特にガラス製魔法瓶の製造において、破損しやすいので
慎重に取扱う必要があるし、二重壁を高温度で融着しな
ければならない問題点があると共に、ガラス製魔法瓶の
使用においても、乱雑に使用すると、二重壁を簡単に破
損する問題点があった。
【0004】金属製の魔法瓶は、ガラス製の魔法瓶より
強靭であるが、大掛かりな製造装置と真空装置を必要と
するし、空間層を真空状態に維持したまま、二重壁を密
封するのに高度の技術と熟練を要する問題点があった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、二重壁構造を成す容器本体の空間層を、真空状態に
して使用する簡易保温式容器と、空間層より空気を抜き
出す空気抜きを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の簡易保温式容器は、容器本体の上部にキャ
ップを螺合する口部を設け、容器本体の胴部と底部を、
内体と外筒、及び外筒の下端部に取付ける底蓋より成る
二重壁構造にし、胴部と底部に空間層を連通状態で設
け、底蓋に空気抜きの接続口を形成し、該接続口に弁室
を設け、弁室に空間層から外部への通気のみを可能にす
る逆止弁を設け、空間層に真空度を間接表示する酸素検
知を備え、接続口に接続する空気抜きにて空間層を真空
にし得るようにしたものである
【0006】本発明の空気抜きは、本発明簡易保温式容
器の底部に設けた接続口に着脱するシリンダと、シリン
ダの内部に挿入し外部から往復動するピストンから構成
し、ピストンヘッドの前部に弁室を設け、該弁室にヘッ
ドの前方から後方への通気が可能で、後方から前方への
通気を遮断する逆止弁を取付けるもので、保温式容器に
設ける接続口を、容器本体の大小に拘らず一定に形成す
ることにより、空気抜きを併用し得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず、本発明による簡易保温式容
器の実施形態を図1に基づき説明すれば、液体を収容す
る容器本体1と、本体口部11の内部に密挿する栓体
P、及び口部11の外側に螺合するキャップ9から構成
され、容器本体1は胴部1aと底部1bを二重壁構造に
形成し、胴部1aと底部1bに空間層Aを連通状態で設
け、底部1bに空気抜き7の接続口41を、該接続口4
1に弁室42を設け、弁室42に空間層Aから外部への
通気が可能で、外部から空間層への通気を遮断する逆止
弁5を有するものである。
【0008】
【実施例】容器本体1の胴部1aを内壁21と外壁31
から成る二重壁構造に形成し、底部1bを内壁21に連
続する底壁22と、外壁31の下端部に取付ける底蓋4
によつて二重壁構造に形成し、口部11の外周に雄ネジ
D1を形成するか、口部11の外周に雄ネジD1を、内
周に雌ネジR2を形成するものである。容器本体1の収
容量として採用し得る範囲は500ミリリットル〜3リ
ットル以内、最適な範囲は500ミリリットル〜1リッ
トル以内で、例えば収容量の異なる大中小の容器本体1
を形成するものである。
【0009】底蓋4は中央部に空気抜き7の接続口41
を上向きに形成し、該接続口41の天壁4aに弁室42
を、周壁4bの内周に雌捩子R5を設け、底蓋4の外周
に嵌合壁43を形成し、弁室42に空間層Aから外部へ
の通気が可能で、外部から空間層Aへの通気を遮断する
逆止弁5を有するものである。外壁31の下端部に一回
り小さい裾部32を設け、該裾部32に底蓋4の嵌合壁
43を嵌合して取付けるか、反対に底蓋4の嵌合壁43
を図3(B)の如く一回り小さく形成し、嵌合壁43を
外壁31の下端部に嵌挿して取付ける。
【0010】図2の容器本体1は、内体2と外筒3、及
び外筒3の下端部に取付ける底蓋4にて、空間層Aを有
する二重壁構造の胴部1aと底部1bを形成し、容器本
体1の上部に口部11を形成する。口部11を内体2よ
り突出する口壁25と、該口壁25の内部に取付ける口
筒12にて形成し、口壁25の外周に雄ネジD1を、口
筒12の内周に雌ネジR2を形成し、口壁25に口筒1
2を挿入着接、又は融着することも可能である。
【0011】前記容器本体1を構成する内体2は、胴壁
21の上端より外周に鍔壁23を突出し、胴壁21の下
部に底壁22を連続的に設け、鍔壁23より上方に口部
11を突出し、鍔壁23の下方に環状突条24を垂下す
る。容器本体1を構成する外筒3は、内体2の胴壁21
より一回り大きい外壁31の下端部に、外壁31より一
回り小さい裾部32を形成し、外壁31の上端部を内体
2の鍔壁23と突条24に着接、又は融着し、内体2と
一体を成す。
【0012】図4(A)の底蓋4は、中央部に下向きに
開口する接続口41を形成し、該接続口41の天壁4a
に弁室42を、周壁4bの内周に雌捩子R5を設け、底
蓋4の外周に容器本体1の外壁31に嵌合する嵌合壁4
3を形成し、弁室42に逆止弁5を取付けるものであ
る。この底蓋4は容器本体1の大小に応じて形成するも
のであるが、接続口41と雌捩子R5は容器本体1の大
小に拘らず一定に形成する必要がある。
【0013】底蓋4の取付け手段として、例えば底蓋4
の嵌合壁43を外壁31の下端部内周に嵌挿着接、又は
嵌挿融着するか、或いは底蓋4の嵌合壁43を外壁31
の裾部32に嵌合着接、又は嵌合融着する。更に裾部3
2の外周に雄ネジD3を設け、底蓋嵌合壁43の内周
に、裾部32の雄ネジD3に螺合する雌ネジR3を設
け、裾部32に底蓋4を螺着することも可能であるし、
嵌合壁43の外周に雄ネジD3を、外壁31の下端部内
周に雌ネジR3を設け、螺着することも可能である。
【0014】外壁31の下端部、又は外壁31の裾部3
2の底蓋4を螺着する場合、底蓋4に外壁31の下端、
又は裾部32の下端に当接するシールリングS1を嵌込
んでおけば、一段と気密に螺着し得る。また外筒3の上
部に図3(A)の如く口部11を設け、内体2の上縁部
に外筒口部11の基部に当接する鍔壁23を形成し、該
鍔壁23を外筒口部11の基部に着接、又は融着するこ
とも可能である。
【0015】逆止弁5の構造として例えば図4(B)の
如く、弁室42の奥部に取付ける基体51に、中心より
下向きに突出するピン53と、容器本体1の空間層Aに
連通する通気穴52を設け、基体51と弁室42の入口
に取付ける係止体55にて、柔軟性に富む弁体54を保
持し、空間層Aの内圧が外気圧より低い場合、弁体54
の先部5aがピン53に密接して気密を保ち、反対に空
気抜き6によって空間層Aの内圧より外気圧を低くした
場合、弁体54の先部5aがピン53より離反し、空間
層Aの空気が空気抜き6を介して外部に放出し得るもを
用いる。
【0016】前記逆止弁5の取付け手段として、例えば
基体51と係止体55を接続口41の弁室42に嵌挿着
接するか、又は嵌挿融着し、或いは弁室42の内周に雌
ネジR4を設け、基体51と係止体55の外周に、弁室
42の雌ネジR4に螺合する雄ネジD4を設け、弁室4
2に基体51と係止体55を螺着する。逆止弁5の係止
体55に、弁室42の入口に当接するシールリングS2
を嵌込んでおけば、逆止弁5を一段と気密に取付け得
る。
【0017】図6の浮球式逆止弁5は、基体51の中心
部に下向きに広口となる弁座5bを設け、基体51と係
止体55の間に球体56を遊嵌し、球体56の昇降にて
弁座5bを開閉するものである。図7の舌片式逆止弁5
は、基体51の中心部に通気穴5cを穿設し、基体51
と係止体55の間に、通気穴5cを塞ぐ弾性舌片57を
取付け、舌片57の起伏揺動にて通気穴5cを開閉する
ものである。
【0018】図8のドーム式逆止弁5は、弾性材より成
るドーム体58に半球状の膨出壁5dを設け、該5dの
頂部に切込み59を入れ、ドーム体58を基体51と係
止体55にて取付け、膨出壁5dの伸縮にて切込み59
を開閉するものである。逆止弁5を構成する基体51と
係止体55、及び球体56は、金属又は合成樹脂にて形
成し、弁体54と舌片57、及びドーム体58は、柔軟
性に富む合成樹脂又はゴムにて形成する。
【0019】キャップ9は図5(A)の如く、覆壁9a
の下端部内周に、容器本体口部11の雄ネジD1に螺合
する雌ネジR1を形成している。栓体Pは図5(B)の
如く、挿入部pの外周に容器本体口部11の雌ネジR2
に螺合する雄ネジD2を形成し、挿入部pの先に容器本
体内壁21の上縁部に密接するシールリングS5を嵌挿
する。
【0020】次に、本発明の簡易保温式容器に使用する
空気抜きの実施形態を図10に基づき説明すれば、空気
抜き7はシリンダ71と、シリンダ71の内部に挿入し
往復動可能となるピストン72から構成され、シリンダ
71は容器本体底蓋4の接続口41に着脱可能となる頭
部7aを前方に向けて開口し、ピストンヘッド73の前
部に弁室74を形成し、該弁室74に逆止弁8を取付
け、ヘッド73より後方にロッド76を突設し、シリン
ダ71より後方に突出するロッド76を把握してピスト
ン72を往復するものである。
【0021】シリンダ71は頭部7aの外周に、容器本
体底蓋4の接続口41に雌捩子R5に螺合する雄捩子D
5と、底蓋4の下端面に当接する環状片75を設け、ピ
ストン72はヘッド73の外周にシールリングS3を嵌
挿すると共に、弁室74よりヘッド73の後方に連通す
る通気孔77を穿設している。シリンダ頭部7aの環状
片75より雄捩子D5側にシールリングS4を嵌込んで
おけば、シリンダ頭部7aの雄捩子D5を底蓋接続口4
1の雌捩子R5に螺合した際、シリンダ71と接続口4
1の接続を一段と気密にする。
【0022】ピストンヘッド73の弁室74に設ける逆
止弁8は、図9の如く底蓋4の接続口41に取付ける逆
止弁5と同様の構造を成すもので、ヘッド73の弁室7
4にインサートするか、嵌挿着接または嵌挿融着し、或
いは弁室74の内周に雌ネジR6を設け、基体81と係
止体85の外周に雄ネジD6を設け、弁室74に螺合す
るもので、ヘッド73の前方から後方への通気を可能に
し、後方から前方への通気を遮断するものである。
【0023】容器本体底蓋4の接続口41に設ける雌捩
子R5と、空気抜き7のシリンダ頭部7aに設ける雄捩
子D5の代わりに、図11の如く早管断手式(バヨネッ
ト断手とも称する)にシリンダ頭部7aに凸起78を突
設し、接続口周壁4bの内周にシリンダ頭部7aの凸起
78が挿入係止する案内溝44を鉤状に形成するか、シ
リンダ頭部7aに雄捩子D5を1/4周間隔で設け、接
続口周壁4bの内周に雌捩子R5を1/3周間隔で設
け、1/3〜1/4回転で脱着し得るようにすることも
可能である。
【0024】容器本体1と底蓋4、更に容器本体1を構
成する内体2と外筒3、及びキャップ9と栓体Pは、何
れも合成樹脂にて形成するものであるし、空気抜き7を
構成するシリンダ71とピストン72も合成樹脂にて形
成するものである。更に容器本体1、又は容器本体1を
構成する内体2と外筒3を無色透明樹脂、或いは有色透
明樹脂にて形成すれば、容器本体1に収容した液体の残
量を外部より目視し得る利点がある。
【0025】図12の簡易保温式容器は、容器本体1の
少なくとも外壁31を無色透明樹脂にて形成し、空間層
Aに酸素濃度に応じて色変化する酸素検知6を設け、そ
れによって空間層Aの真空度を表示するものである。酸
素検知6はフイルム窓62を有する袋体61に脱酸素剤
63、例えば0・5%以上の酸素があれば青色になり、
0・1%以下の無酸素状態になれば桃色になるエージレ
スを密封するもので、この酸素検知6を空間層Aに着接
する際、袋体61に針孔64を穿設し、フイルム窓62
を外壁31に向けて着接する。
【0026】本発明による簡易保温式容器は上記構造で
あるから、予め内壁21と外壁31から成る容器本体1
を形成するか、内体2と外筒3から成る容器本体1を形
成する一方、別途形成した底蓋4の弁室42に逆止弁5
を挿入しておくか、弁室42に逆止弁5を取付けてお
き、その底蓋4を容器本体1を構成する外壁31の下端
部に取付け、空間層Aを有する二重壁構造の容器本体1
を形成する。上記容器本体1の口部11に栓体Pを密挿
し、口部11の外側にキャップ9を螺合して販売する。
【0027】本発明の空気抜きは上記構造であるから、
簡易保温式容器と別途に組立て構成し、保温式容器とセ
ットにして販売するか、別々に販売する。この空気抜き
7を用いて容器本体1の空間層Aより空気を抜いて真空
にする場合、容器本体底蓋4に設けた接続口41の雌捩
子R5に、シリンダ頭部7aの雄捩子D5を沿って螺入
し、接続口41に空気抜き7を気密に接続する。空気抜
き7を容器本体底蓋4の接続口41に接続する際、ピス
トンヘッド73がシリンダ頭部7aの手前に達するまで
押込んでおくことが望ましい。
【0028】空気抜き7を接続した状態において、先ず
ピストン72を図13(A)の如くシリンダ71の前方
より後方に向けて後退すれば、接続口41が空間層Aよ
り負圧となり、接続口弁室42の逆止弁5が開放し、ピ
ストンヘッド73の逆止弁8が閉鎖するため、空間層A
に侵入していた空気は、先ず逆止弁5を介して接続口4
1に接続するシリンダ頭部7a内に吸引され、次いでピ
ストン72の後退に従って、ヘッド73より前方のシリ
ンダ71内に吸引される。
【0029】反対にピストン72をシリンダ71の後方
より前方に向けて図13(B)の如く押込むと、接続口
41が空間層Aより正圧となり、接続口弁室42の逆止
弁5が閉鎖し、ピストンヘッド73の逆止弁8が開放さ
れるため、空間層Aよりシリンダ頭部7aに吸引されて
いた空気が、逆止弁8を介してピストンヘッド73より
後方のシリンダ71に排出される。ピストン72の往復
動を繰返すことにより、空間層Aより空気が外部に順次
排出され、それに従って空間層Aの真空度が向上する。
【0030】
【発明の効果】本発明による簡易保温式容器は上記構造
のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。二重
壁構造を成す容器本体の底部に空気抜きの接続口を設
け、該接続口に二重壁の空間層から外部への通気が可能
で、外部から空間層への通気を遮断する逆止弁を有する
ものであるから、必要に応じて接続口に空気抜きを接続
し、空気抜きを操作して空間層から空気を抜き、空間層
を断熱効果の高い真空状態にし得る。その結果、容器本
体の空間層が真空状態、又は真空に近い状態に保たれて
いる間、魔法瓶と略同様の効果を奏する。
【0031】容器本体空間層の真空状態は約1〜2日間
保持され、しかも真空度は徐々に減退する程度であるか
ら、保温容器としての役目を十分に果たす。また容器本
体の取扱いが乱雑でも、ガラス製の魔法瓶の如く破損す
ることがないし、構造が簡単であるから、金属製の魔法
瓶より安価に提供し得る。特に保温式容器の製造工程に
おいて、高価で取扱いの面倒な真空装置を必要としない
ので、その分、更に安価に提供し得る。
【0032】容器本体の少なくとも外壁を無色透明樹脂
にて形成し、空間層に真空度を表示する酸素検知を設け
ておけば、酸素検知の脱酸素剤は空間層の酸素濃度に応
じて色変化し、即ち真空度に応じて色変化するため、脱
酸素剤が無酸素状態のピンク色になるまで空間層より空
気抜きで空気は排出することができる。しかも真空度が
時間の経過に伴い一定以上に減退すると、脱酸素剤はブ
ルー色に変化するので、子供でも空間層の真空度を容易
に把握し得る。
【0033】本発明の簡易保温式容器に着脱する空気抜
きは上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を
奏する。空気抜きは簡易保温式容器の大きさが異なって
も共通に使用し得るので、無駄がないし、容器本体の接
続口に対する空気抜きの着脱操作と、ピストンによる空
気の排出操作も至って簡単容易である。しかも容器本体
の空間層を真空状態にした後、空気抜きを取外し、簡易
保温式容器を単独で持運ぶものであるから、簡易保温式
容器の使用に支障を与えない。また簡易保温式容器と空
気抜きは、反復して使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)本発明による簡易保温式容器の要
部構造と、容器本体の分割状態における要部構造を示す
一部切欠正面図である。
【図2】(A)(B)簡易保温式容器の要部構造と、容
器本体の分割状態における要部構造を示す一部切欠正面
図とである。
【図3】(A)(B)容器本体の上部断面図と、底蓋の
嵌着構造例を示す断面図である。
【図4】(A)(B)底蓋の断面図と逆止弁の分割断面
図である。
【図5】(A)(B)キャップの断面図と栓体の正面図
である。
【図6】(A)(B)浮球式逆止弁の構造例を示す縦断
面図と横断面図である。
【図7】(A)(B)舌片式逆止弁の構造例を示す縦断
面図と底面図である。
【図8】(A)(B)ドーム式逆止弁の構造例を示す縦
断面図と底面図である。
【図9】(A)(B)(C)空気抜き用逆止弁の構造例
を示す断面図である。
【図10】(A)(B)空気抜きの使用例を示す要部断
面図と、空気抜きの分割状態における一部切欠正面図で
ある。
【図11】(A)(B)容器本体の接続口と空気抜きの
接続構造を示す一部切欠正面図である。
【図12】(A)(B)酸素検知の形状例を示す斜視図
である。
【図13】(A)(B)空気抜きによる空間層からの空
気排出例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体、1a 胴部、1b 底部 2 内体、21 内壁、22 底壁、23 鍔壁、24
突条、25 口壁 3 外筒、31 外壁、32 裾部 4 底蓋、41 接続口、42,74 弁室、43 嵌
合壁 5,8 逆止弁 6 酸素検知 7 空気抜き 9 キャップ 11 口部、12 口筒 51,81 基体、52 通気穴、53 ピン、54
弁体 55,85 係止体、56 球体、57 舌片、58
ドーム体 71 シリンダ、72 ピストン、73 ヘッド 75 環状片、76 ロッド、77 通気孔 D1,D2,D3,D4 雄ネジ、R1,R2,R3,
R4 雌ネジ D5 雄捩子、R5 雌捩子 S1,S2,S3,S4,S5 シールリング P 栓体 A 空間層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体(1)の上部に口部(11)を
    設け、本体胴部(1a)と底部(1b)を二重壁構造に
    形成し、胴部(1a)と底部(1b)に空間層(A)を
    連通状態で設け、底部(1b)に空気抜き(7)の接続
    口(41)を形成し、該接続口(41)に空間層(A)
    から外部への通気を可能とする逆止弁(5)を設け、接
    続口(41)に空気抜き(7)を接続して空間層(A)
    の真空度を向上し得るようにした簡易保温式容器。
  2. 【請求項2】 容器本体(1)を内体(2)と外筒
    (3)、及び外筒(3)の下端部に取付ける底蓋(4)
    より形成し、底蓋(4)に空気抜き(7)の接続口(4
    1)を設け、この接続口(41)を容器本体(1)の大
    小に拘らず一定にし、空気抜き(7)を併用し得るよう
    にした請求項1記載の簡易保温式容器。
  3. 【請求項3】 空間層(A)に真空度を表示する酸素検
    知(6)を設けた請求項1、又は2記載の簡易保温式容
    器。
  4. 【請求項4】 前記簡易保温式容器の接続口(41)に
    着脱し得るシリンダ(71)と、該シリンダ(71)の
    内部に挿入し外部から往復動し得るピストン(72)か
    ら構成され、ピストンヘッド(73)の前部に弁室(7
    4)を設け、該弁室(74)にヘッド(73)の前方か
    ら後方への通気が可能で、後方から前方への通気を遮断
    する逆止弁(8)を取付けた空気抜き。
JP12194696A 1996-05-16 1996-05-16 簡易保温式容器とこれに使用する空気抜き Pending JPH09301443A (ja)

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