JPH09294144A - ディジタル無線装置 - Google Patents

ディジタル無線装置

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Publication number
JPH09294144A
JPH09294144A JP8105907A JP10590796A JPH09294144A JP H09294144 A JPH09294144 A JP H09294144A JP 8105907 A JP8105907 A JP 8105907A JP 10590796 A JP10590796 A JP 10590796A JP H09294144 A JPH09294144 A JP H09294144A
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JP
Japan
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output
transmission
signal
quadrature
power
Prior art date
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Pending
Application number
JP8105907A
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English (en)
Inventor
Hikari Ikeda
田 光 池
Tetsuo Otsubo
坪 哲 郎 大
Kimihide Misaizu
細 津 公 英 美
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信系で発生した非線形歪みを線形補償する
回路を小型化し、かつ歪みの改善量を大きくする。 【解決手段】 送信帰還回路にIFフィルタ112とベ
ースバンドフィルタ114を設け、受信時には隣接チャ
ネル帯域に対して減衰特性を持つフィルタBPFを使用
し、送信時には通過特性を持つフィルタLPFを使用す
るようにスイッチで切り換える。また、非線形歪補償部
と直交変調部との間に次隣接チャネル帯域に対して減衰
特性を持つローパスフィルタを設けたり、外付け送信電
力ブースタを接続する場合には複数の高周波切換スイッ
チで切り換えたり、ブースタ用電力増幅器の特性データ
を非線形歪補償部に入力したり、送信回路の利得を可変
にしたり、送信帰還回路の利得を可変にしたり、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号をディジタル
直交変調したりする手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信系で発生した
非線形歪みをフィートバックループで送信I、Qベース
バンドディジタル変調信号に帰還を掛けて自動的に線形
補償を行う非線形歪み補償回路を備えたディジタル無線
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のこの種のディジタル無線
装置のブロック結線図を示している。1001は送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号である。10
02は電力増幅器1005等により発生した非線形歪み
を線形補償する非線形歪補償部、1003は非線形歪補
償部1002で歪み補償成分を送信するI、Qベースバ
ンドディジタル変調信号1001に付加した送信I、Q
ベースバンドディジタル変調信号、1004は送信する
I、Qベースバンドディジタル変調信号1001をRF
信号に直交変調する直交変調部、1005はRF信号を
増幅する電力増幅器、1006は電力増幅器1005の
出力を送信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配
器、1007はアンテナ1008に対して送信と受信を
分離する共用器、1009はアンテナ1008から受信
した受信信号を増幅する低雑音増幅器、1010、10
14は受信RF周波数をIF周波数へ変換する周波数変
換部、1011、1015はIFバンドパスフィルタ、
1012、1016はそれぞれ受信信号および送信帰還
IF信号をI、Qベースバンド信号に復調する直交復調
部である。1013は直交復調部1012から出力され
た受信I、Qベースバンド信号、1017は直交復調部
1016から出力された送信帰還I、Q信号である。
【0003】以上のように構成されたディジタル無線装
置について図12を用いてその動作を説明する。まず、
送信I、Qベースバンドディジタル変調信号1001
は、非線形歪補償部1002で送信帰還I、Qベースバ
ンド信号1017と比較され、送信帰還I、Qベースバ
ンド信号が歪まないように、送信I、Qベースバンドデ
ィジタル変調信号1001に歪み抑圧成分を付加した送
信I、Qベースバンドディジタル変調信号1003を作
り、直交変調部1004でRF信号に直交変調する。直
交変調されたRF信号は、電力増幅器1005で増幅さ
れて電力分配器1006に入力される。電力分配器10
06の一方の送信出力は、共用器1007を通じてアン
テナ1008から輻射され、他方の送信帰還出力は、周
波数変換部1014でRF周波数からIF周波数へ変換
され、IFバンドパスフィルタ1015を通り、直交復
調部1016で送信帰還I、Qベースバンド信号101
7として非線形歪補償部1002に入力される。一方、
アンテナ1008から共用器1007を通じて受信した
受信信号は、低雑音増幅器1009で増幅され、周波数
変換部1010でRF周波数からIF周波数へ変換さ
れ、IFバンドパスフィルタ1011を通り、直交復調
部1012でI、Qベースバンド信号に復調され、受信
I、Qベースバンド信号1013として取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディジタル無線装置では、送信系の電力増幅器等で
発生した非線形歪みをフィードバックループで自動的に
線形補償を行う非線形歪み補償回路における周波数変換
部とBPFと直交復調部と、受信回路における周波数変
換部とBPFと直交復調部とが2重に構成されているた
め、回路規模が大きくなり、これを共通化すると受信特
性が劣化するという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、送信系で発生した非線形歪みを線形補償
する回路を備えたディジタル無線通信装置において、回
路を小型化し、かつ歪みの改善量を大きくすることので
きるディジタル無線装置を提供することを目的とする。
【0006】本発明は、上記目的を達成するために、隣
接チャネル帯域に対して減衰特性を持つフィルタと通過
特性を持つフィルタを受信時と送信時とで切り換えるよ
うにしたものである。本発明はまた、非線形歪補償部と
直交変調部との間に次隣接チャネル帯域に対して減衰特
性を持つローパスフィルタを設けたり、外付け送信電力
ブースタを接続する場合に4つの高周波切換スイッチを
設けたり、ブースタ用電力増幅器の特性データを非線形
歪補償部に入力したり、送信回路の利得を可変にした
り、送信帰還回路の利得を可変にしたり、送信するI、
Qベースバンドディジタル変調信号をディジタル直交変
調したりする手段を備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、送信するI、Qベースバンドディジタル変調信号を
直交変調する直交変調部と、前記直交変調部から出力さ
れたRF信号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器
の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配
器と、前記電力分配器の送信帰還出力とアンテナから共
用器を通じて受信した受信信号を増幅した信号とを切り
換える高周波切換スイッチと、前記高周波切換スイッチ
から出力されたRF周波数をIF周波数に変換する周波
数変換部と、前記周波数変換部の出力に対し、受信時に
は隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持つフィルタに
切り換え、送信時には隣接チャネル帯域に対して通過特
性を持つフィルタに切り換えるスイッチを有するIFフ
ィルタと、前記IFフィルタから出力された受信信号ま
たは送信帰還信号を直交復調する直交復調部と、前記直
交復調部の出力に対し、受信時には隣接チャネル帯域に
対して減衰特性を持つフィルタに切り換え、送信時には
隣接チャネル帯域に対して通過特性を持つフィルタに切
り換えるスイッチを有するベースバンドフィルタとを備
え、前記ベースバンドフィルタの出力を受信時には受信
I、Qベースバンド信号として取り出すともに、送信時
には送信帰還I、Q信号として送信回路の非線形歪補償
部に入力することを特徴とするディジタル無線装置であ
り、IFフィルタおよびベースバンドフィルタを設け
て、それぞれ受信時には隣接チャネル帯域に対して減衰
特性を持つフィルタに切り換え、送信時には隣接チャネ
ル帯域に対して通過特性を持つフィルタに切り換えるこ
とにより、受信特性を劣化させることなく、送信帰還回
路と受信回路とを共用化することができ、回路を小型化
することができる。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号を直交変調す
る直交変調部と、前記直交変調部から出力されたRF信
号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力を送
信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、前記
電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信するとと
もに、アンテナから受信した受信信号を受信部へ供給す
る共用器と、前記電力分配器の送信帰還出力をI、Qベ
ースバンド信号に復調する直交復調部と、前記直交復調
部の出力を入力して、送信するI、Qベースバンドディ
ジタル変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補
償部とを備え、前記非線形歪補償部と前記直交変調部と
の間に、次隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持つロ
ーパスフィルタを接続したことを特徴とするディジタル
無線装置であり、非線形歪補償部と直交変調部との間に
次隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持つローパスフ
ィルタを挿入することにより、変調帯域外の雑音レベル
を低減することができる。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪み
を線形補償する非線形歪補償部と、前記非線形歪補償部
の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部か
ら出力されたRF信号をブースタ装置の送信側入力端と
第1の電力増幅器とに切り換える第1の高周波切換スイ
ッチと、前記RF信号を増幅する第1の電力増幅器と、
前記第1の電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力
とに分配する第1の電力分配器と、前記第1の電力分配
器の送信出力を第1の共用器を通じて出力する第1のア
ンテナと、前記第1の電力分配器の送信帰還出力と前記
ブースタ装置の受信側出力端とを切り換える第2の高周
波切換スイッチと、前記第2の高周波切換スイッチの出
力を一方の入力とし、前記第1のアンテナから前記第1
の共用器を通じて受信した受信信号を増幅した信号を他
方の入力として切り換える第3の高周波切換スイッチ
と、前記第3の高周波切換スイッチの出力をI、Qベー
スバンド信号に復調する直交復調部とを備え、前記直交
復調部の出力を受信時には受信I、Qベースバンド信号
として取り出すともに、送信時には送信帰還I、Q信号
として前記非線形歪補償部に入力し、前記ブースタ装置
として、前記第1の高周波切換スイッチの一方の出力を
入力して増幅する第2の電力増幅器と、前記第2の電力
増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配する第
2の電力分配器と、前記第2の電力分配器の送信出力を
第2の共用器を通じて出力する第2のアンテナと、前記
第2の電力分配器の送信帰還出力を一方の入力とし、前
記第2のアンテナから前記第2の共用器を通じて受信し
た受信信号を増幅した信号を他方の入力として切り換え
る第4の高周波切換スイッチとを備え、前記第4の高周
波切換スイッチの出力を前記第2の高周波切換スイッチ
の他方の入力としたことを特徴とするディジタル無線装
置であり、4個の高周波切り換えスイッチを上記の位置
に挿入することにより、ディジタル無線装置にブースタ
装置を接続した場合にも、送信帰還回路と受信回路を共
用化することができ、回路を小型化することができる。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、ブース
タ装置の電力増幅器の特性データをディジタル無線装置
の非線形歪補償部に入力することを特徴とする請求項3
記載のディジタル無線装置であり、ブースタ装置の電力
増幅器の特性データをディジタル無線装置の非線形歪補
償部へ渡すことにより、線形補償を実現する場合の初期
値データとしてより高精度な制御を行うことができる。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪み
を線形補償する非線形歪補償部と、前記非線形歪補償部
の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部か
ら出力されたRF信号を電力増幅器と送信帰還ループ側
とに切り換える第1の高周波切換スイッチと、前記RF
信号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力を
送信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、前
記電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信すると
ともに、アンテナから受信信号を分離する共用器と、前
記第1の高周波切り換えスイッチの送信帰還ループ側と
前記電力分配器の送信帰還出力とを切り換える第2の高
周波切換スイッチと、前記第2の高周波切換スイッチの
出力を一方の入力とし、前記アンテナから前記共用器を
通じて受信した受信信号を増幅した信号を他方の入力と
して切り換える第3の高周波切換スイッチと、前記第3
の高周波切換スイッチの出力をI、Qベースバンド信号
に復調する直交復調部とを備え、前記直交復調部の出力
を受信時には受信I、Qベースバンド信号として取り出
すともに、送信時には送信帰還I、Q信号として前記非
線形歪補償部に入力することを特徴とするディジタル無
線装置であり、電力増幅器の電源を入れずに直交変調部
のDCオフセットを検出することができる。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号を直交変調す
る直交変調部と、前記直交変調部から出力されたRF信
号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力を送
信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、前記
電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信するとと
もに、アンテナから受信した受信信号を受信部へ供給す
る共用器と、前記電力分配器の送信帰還出力をI、Qベ
ースバンド信号に復調する直交復調部と、前記直交復調
部の出力を入力して、送信するI、Qベースバンドディ
ジタル変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補
償部と、前記直交変調部と前記電力増幅器との間に接続
されて高周波信号の利得を可変する利得可変部とを備
え、アンテナからの出力電力を可変する場合、前記非線
形歪補償部のI、Q出力振幅と前記利得可変部の両方を
用い、線形補償時は前記非線形歪補償部のI、Q出力振
幅のみを用いることを特徴とするディジタル無線装置で
あり、送信回路の利得が温度等で変化しても、利得可変
部で補正することにより、I、Q出力振幅のダイナミッ
クレンジを小さくすることができ、低消費電力化および
低価格化を実現することができる。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号を直交変調す
る直交変調器および局部発振器からなる直交変調部と、
前記直交変調部から出力されたRF信号を増幅する電力
増幅器と、前記電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還
出力とに分配する電力分配器と、前記電力分配器の送信
出力をアンテナを通じて送信するとともに、アンテナか
ら受信した受信信号を受信部へ供給する共用器と、前記
電力分配器の送信帰還出力をI、Qベースバンド信号に
復調する直交復調器および前記局部発振器からなる直交
復調部と、前記直交復調部の出力を入力して、送信する
I、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪みを
線形補償する非線形歪補償部とを備えたことを特徴とす
るディジタル無線装置であり、変調部と線形補償のため
の送信帰還の復調部とを同じ局部発振器を用いた直接変
調、直接復調を行うことにより、回路の小型化および同
時送受信に対応することができる。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号を直交変調す
る直交変調部と、前記直交変調部から出力されたRF信
号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力を送
信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、前記
電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信するとと
もに、アンテナから受信した受信信号を受信部へ供給す
る共用器と、前記電力分配器の送信帰還出力をI、Qベ
ースバンド信号に復調する直交復調部と、前記直交復調
部の出力を入力して、送信するI、Qベースバンドディ
ジタル変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補
償部と、前記電力分配器と前記直交復調部との間に接続
された可変減衰器とを備え、前記アンテナからの出力電
力を可変する場合、前記非線形歪補償部のI、Q出力振
幅の可変または線形補償回路のループ利得を前記可変減
衰器で可変することを特徴とするディジタル無線装置で
あり、可変減衰器を送信帰還ループである電力分配器と
直交復調部の間に挿入することにより、アンテナの出力
電力を可変する方法として、従来の非線形歪補償部以外
の構成要素で実現でき、回路設計の自由度を大きくする
ことができる。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、送信す
るI、Qベースバンドディジタル変調信号をディジタル
直交変調してIF帯の変調波を生成するディジタル変調
部と、前記ディジタル変調部から出力されたIF帯の変
調波出力をRF信号に変換する周波数変換部と、前記周
波数変換部から出力されたRF信号を増幅する電力増幅
器と、前記電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力
とに分配する電力分配器と、前記電力分配器の送信出力
をアンテナを通じて送信するとともに、アンテナから受
信した受信信号を受信部へ供給する共用器と、前記電力
分配器の送信帰還出力をI、Qベースバンド信号に復調
する直交復調部と、前記直交復調部の出力を入力して、
送信するI、Qベースバンドディジタル変調信号の非線
形歪みを線形補償する非線形歪補償部とを備えたことを
特徴とするディジタル無線装置であり、従来の直交変調
部をディジタル変調器で構成することにより、直交変調
器のDCオフセット設定誤差を無視できるため、機器の
構成を簡素化することができる。
【0016】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示す。101は送信するI、Qベースバンドディジタ
ル変調信号である。102は電力増幅器105等により
発生した非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部、1
03は非線形歪補償部102で歪み補償成分を送信する
I、Qベースバンドディジタル変調信号101に付加し
た送信I、Qベースバンドディジタル変調信号、104
は送信するI、Qベースバンドディジタル変調信号10
1を直交変調する直交変調部、105はRF信号増幅す
る電力増幅器、106は電力増幅器105の出力を送信
出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器、107は
アンテナ108に対して送信と受信を分離する共用器、
109はアンテナ108から受信した受信信号を増幅す
る低雑音増幅器、110は電力分配器106からの送信
帰還出力を一方の入力とし、低雑音増幅器109からの
出力を他方の入力とする高周波切換スイッチ、111は
高周波切換スイッチ110から出力された受信RF周波
数をIF周波数へ変換する周波数変換部、112は周波
数変換部111の出力に対し、送信時には隣接チャネル
帯域に対して通過特性を持つフィルタ112cに切り換
え、受信時には隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持
つフィルタ112dに切り換えるスイッチ112a、1
12bを有するIFフィルタ、113はIFフィルタ1
12から出力された受信信号または送信帰還IF信号を
直交復調する直交復調部、114は直交復調部113の
出力に対し、受信時には隣接チャネル帯域に対して減衰
特性を持つフィルタ114d、114hに切り換え、送
信時には隣接チャネル帯域に対して通過特性を持つフィ
ルタ114c、114gに切り換えるスイッチ114
a、114b、114e、114fを有するベースバン
ドフィルタである。ベースバンドフィルタ114の出力
は、送信時には送信帰還I、Q信号115として送信回
路の非線形歪補償部102に入力され、受信時には受信
I、Qベースバンド信号116として取り出される。
【0017】以上のように構成されたディジタル無線装
置について図1を用いてその動作を説明する。まず、送
信I、Qベースバンドディジタル変調信号101は、非
線形歪補償部102で送信帰還I、Qベースバンド信号
115と比較され、送信帰還I、Qベースバンド信号が
歪まないように、送信I、Qベースバンドディジタル変
調信号101に歪み抑圧成分を付加した送信I、Qベー
スバンドディジタル変調信号103を作り、直交変調部
104でRF信号に直交変調する。直交変調されたRF
信号は、電力増幅器105で増幅されて電力分配器10
6に入力される。電力分配器106の一方の送信出力
は、共用器107を通じてアンテナ108から輻射さ
れ、他方の送信帰還出力は、高周波切換スイッチ110
で低雑音増幅器109の出力と選択的に切り換えられ
る。高周波切換スイッチ110は、送信時にはa側に接
続され、受信時にはb側に接続される。送信時におい
て、高周波切換スイッチ110の出力すなわち電力分配
器106からの送信帰還出力は、周波数変換部111で
RF周波数からIF周波数へ変換され、IFフィルタ1
12に入力される。IFフィルタ112のスイッチ11
2aおよび112bは、送信時にはb側に接続され、受
信時にはa側に接続される。送信時において、周波数変
換部111からのIF信号は、隣接チャネル帯域に対し
て通過特性を持つフィルタ112dを通り、直交復調部
113でI、Qベースバンド信号に直交復調され、ベー
スバンドフィルタ114に入力される。ベースバンドフ
ィルタ114のスイッチ114a、114b、114
e、114fは、送信時にはb側に接続され、受信時に
はa側に接続される。送信時において、直交変換された
I、Qベースバンド信号は、それぞれ隣接チャネル帯域
に対して通過特性を持つフィルタ114d、114hを
通り、送信帰還I、Qベースバンド信号115として非
線形歪補償部102に入力される。一方、アンテナ10
8から共用器107を通じて受信した受信信号は、低雑
音増幅器109で増幅され、高周波切換スイッチ110
を通り、周波数変換部111でRF周波数からIF周波
数へ変換され、IFフィルタ112の隣接チャネル帯域
に対して減衰特性を持つフィルタ112cを通り、直交
復調部113でI、Qベースバンド信号に復調され、ベ
ースバンドフィルタ114の隣接チャネル帯域に対して
減衰特性を持つフィルタ114c、114gを通って、
受信I、Qベースバンド信号116として取り出され
る。
【0018】このように、本発明の実施の形態1によれ
ば、IFフィルタ112およびベースバンドフィルタ1
14を設けて、それぞれ受信時には隣接チャネル帯域に
対して減衰特性を持つフィルタに切り換え、送信時には
隣接チャネル帯域に対して通過特性を持つフィルタに切
り換えるようにしたので、受信特性を劣化させることな
く、送信帰還回路と受信回路とを共用化することがで
き、回路を小型化することができる。
【0019】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示す。201は送信するI、Qベースバンドディジタ
ル変調信号である。202は電力増幅器205等により
発生した非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部、2
03は非線形歪補償部202で歪み補償成分を送信する
I、Qベースバンドディジタル変調信号201に付加し
た送信I、Qベースバンドディジタル変調信号、212
は次隣接チャネル帯域に減衰特性を持つローパスフィル
タ、204は送信するI、Qベースバンドディジタル変
調信号201を直交変調する直交変調部、205はRF
信号増幅する電力増幅器、206は電力増幅器205の
出力を送信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配
器、207はアンテナ208に対して送信と受信を分離
する共用器、209はアンテナ208から受信した受信
信号を復調する受信部、210は電力分配器206から
の送信帰還出力をI、Qベースバンド信号に直交復調し
て送信帰還I、Q信号211として送信回路の非線形歪
補償部202に入力する直交復調部である。
【0020】以上のように構成されたディジタル無線装
置について図2を用いてその動作を説明する。まず、送
信I、Qベースバンドディジタル変調信号201は、非
線形歪補償部202で送信帰還I、Qベースバンド信号
211と比較され、送信帰還I、Qベースバンド信号が
歪まないように、送信I、Qベースバンドディジタル変
調信号201に歪み抑圧成分を付加した送信I、Qベー
スバンドディジタル変調信号203を作り、ローパスフ
ィルタ212に入力する。ローパスフィルタ212は、
次隣接チャネル帯域に減衰特性を持つので、送信I、Q
ベースバンドディジタル変調信号203は変調帯域外の
雑音電力が抑えられ、直交変調部204でRF信号に直
交変調される。直交変調されたRF信号は、電力増幅器
205で増幅されて電力分配器206に入力される。電
力分配器206の一方の送信出力は、共用器207を通
じてアンテナ208から輻射され、他方の送信帰還出力
は、直交復調部210でI、Qベースバンド信号に直交
復調され、送信帰還I、Qベースバンド信号211とし
て非線形歪補償部202に入力される。一方、アンテナ
208から共用器207を通じて受信した受信信号は、
受信部209で復調される。なお、ローパスフィルタ2
12は、変調帯域外の雑音電力を抑えるために挿入して
いるが、この帯域は非線形歪みを抑えるための逆歪み成
分を通過させる必要もあるので、次隣接チャネルで10
dB程度の減衰量が実用的である。
【0021】このように、本発明の実施の形態2によれ
ば、非線形歪補償部202と直交変調部204との間
に、次隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持つローパ
スフィルタ212を設けたので、変調帯域外の雑音レベ
ルを低減することができる。
【0022】(実施の形態3)図3は本発明の第3の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示し、図4は本実施の形態におけるブースタ装置のブ
ロック結線図を示す。図3のディジタル無線装置におい
て、301は送信するI、Qベースバンドディジタル変
調信号である。302は電力増幅器305等により発生
した非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部、303
は非線形歪補償部302で歪み補償成分を送信するI、
Qベースバンドディジタル変調信号301に付加した送
信I、Qベースバンドディジタル変調信号、304は送
信するI、Qベースバンドディジタル変調信号301を
直交変調する直交変調部、313は直交変調部304か
ら出力されたRF信号をブースタ装置の送信側入力端3
16と第1の電力増幅器305とに切り換える第1の高
周波切換スイッチ、305はRF信号増幅する第1の電
力増幅器、306は第1の電力増幅器305の出力を送
信出力と送信帰還出力とに分配する第1の電力分配器、
307は第1のアンテナ308に対して送信と受信を分
離する第1の共用器、308は第1のアンテナ、309
は第1のアンテナ308から受信した受信信号を増幅す
る第1の低雑音増幅器、314は第1の電力分配器30
6の送信帰還出力とブースタ装置の受信側出力端317
とを切り換える第2の高周波切換スイッチ、315は第
2の高周波切換スイッチ314の出力を一方の入力と
し、低雑音増幅器309の出力を他方の入力として切り
換える第3の高周波切換スイッチ、310は第3の高周
波切換スイッチ315の出力をI、Qベースバンド信号
に復調する直交復調部であり、その出力は、送信時には
送信帰還I、Q信号として非線形歪補償部302に入力
され、受信時には受信I、Qベースバンド信号として取
り出される。
【0023】図4のブースタ装置において、318は送
信側入力端316に接続されて上記第1の高周波切換ス
イッチ313の一方の出力を入力して増幅する第2の電
力増幅器、319は第2の電力増幅器318の出力を送
信出力と送信帰還出力とに分配する第2の電力分配器、
320は第2のアンテナ321に対して送信と受信を分
離する第2の共用器、321は第2のアンテナ、322
は第2のアンテナ321から受信した受信信号を増幅す
る第2の低雑音増幅器、323は第2の電力分配器31
9の送信帰還出力を一方の入力とし、第2の低雑音増幅
器322の出力を他方の入力として切り換える第4の高
周波切換スイッチであり、その出力は受信側出力端31
7に接続されている。
【0024】以上のように構成されたディジタル無線装
置について図3を用いてその動作を説明する。まず、送
信I、Qベースバンドディジタル変調信号301は、非
線形歪補償部302で送信帰還I、Qベースバンド信号
311と比較され、送信帰還I、Qベースバンド信号が
歪まないように、送信I、Qベースバンドディジタル変
調信号301に歪み抑圧成分を付加した送信I、Qベー
スバンドディジタル変調信号303を作り、直交変調部
304でRF信号に直交変調する。直交変調されたRF
信号は、第1の高周波切換スイッチ313でブースタ装
置の送信側入力端316と第1の電力増幅器305とに
切り換えられる。第1の高周波切換スイッチ313は、
ブースタ装置を使用しないときはb側に接続され、ブー
スタ装置を使用するときはa側に接続される。スイッチ
313がb側に接続されている場合、直交変調部304
の出力は、第1の電力増幅器305で増幅されて第1の
電力分配器306に入力する。第1の電力分配器306
の一方の送信出力は、第1の共用器307を通じて第1
のアンテナ308から輻射され、他方の送信帰還出力
は、第2の高周波切換スイッチ314でブースタ装置の
受信側出力端317と選択的に切り換えられる。第2の
高周波切換スイッチ314は、ブースタ装置を使用しな
いときはa側に接続され、ブースタ装置を使用するとき
はb側に接続される。スイッチ314がa側に接続され
ている場合、第2の高周波切換スイッチ314の出力
は、第3の高周波切換スイッチ315で第1の低雑音増
幅器309の出力と選択的に切り換えられる。第3の高
周波切換スイッチ315は、送信時にはa側に接続さ
れ、受信時にはb側に接続される。送信時において、第
3の高周波切換スイッチ315の出力すなわち送信帰還
出力は、直交復調部310でI、Qベースバンド信号に
復調され、送信帰還I、Qベースバンド信号311とし
て非線形歪補償部302に入力される。受信時には、第
3の高周波切換スイッチ315がb側に接続され、アン
テナ308から共用器307を通じて受信した受信信号
は、低雑音増幅器309で増幅され、直交復調部I、Q
ベースバンド信号に復調され、受信I、Qベースバンド
信号312として取り出される。
【0025】図4に示すブースタ装置を使用して高出力
を得る場合は、スイッチ313はa側、スイッチ314
はb側、スイッチ315はa側、スイッチ323は送信
時にはa側、受信時にはb側にそれぞれ接続され、上記
した動作と同じ動作が行われる。
【0026】このように、本発明の実施の形態3によれ
ば、4個の高周波切換スイッチ313、314、31
5、323をそれぞれの位置に設けることにより、ディ
ジタル無線装置にブースタ装置を接続した場合にも、送
信帰還回路と受信回路を共用化することができ、回路を
小型化することができる。
【0027】(実施の形態4)図5は本発明の第4の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示し、図6は本実施の形態4におけるブースタ装置の
ブロック結線図を示す。本実施の形態4における構成
は、上記実施の形態3における構成とほぼ同じであり、
図5および図6における符号401から423は、図3
および図4の符号301から323までと同じものを示
している。図5において、424はブースタ装置との接
続点であり、図6において、425はブースタ装置の電
力増幅器418の特性データである。この特性データ4
25を接続点424を介して非線形歪補償部402に入
力するようにしたものである。
【0028】このように、本実施の形態4によれば、ブ
ースタ装置の電力増幅器418の特性データ425を接
続点424を通じてディジタル無線装置の非線形歪補償
部402に渡すことにより、線形補償を実現する場合の
初期値データとして、より高精度な制御を行うことがで
きる。
【0029】(実施の形態5)図7は本発明の第5の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示す。本実施の形態5における構成は、上記実施の形
態3における構成とほぼ同じであり、図7における符号
501から515は、図3の符号301から315まで
とほぼ同様であり、異なるのは、高周波切換スイッチ5
13、514、515の役割である。図7において、第
1の高周波切換スイッチ513は、一方の端子aが電力
増幅器505に接続され、他方の端子bは第2の高周波
切換スイッチ514の一方の端子aに接続されている。
第2の高周波切換スイッチ514の他方の端子bは、電
力分配器506の送信帰還出力に接続され、その共通端
子は第3の高周波切換スイッチ515の一方の端子aに
接続されている。第3の高周波切換スイッチ515の他
方の端子bは、低雑音増幅器509に接続されている。
【0030】以上のように構成されたディジタル無線装
置について、実施の形態3とは異なる部分の動作につい
てのみ説明する。第1の高周波切換スイッチ513は、
DCオフセットを検出するときのみ端子b側に切り換え
られ、その他の時の動作および第2、第3の高周波切り
換えスイッチ514、515の動作については実施の形
態3と同じである。非線形歪みを線形補償する場合、直
交変調部504のI、Q信号のDCオフセットが問題と
なるため、より高精度な線形補償を行うためには、予め
DCオフセットを検出する必要がある。電力増幅器50
5の電源を入れ、送信状態でDCオフセットを検出する
とアンテナ508より送信波が漏れてしまうとともに、
電力増幅器505の消費電力が通話時間の減少につなが
ってしまうので、直交変調部504の出力を電力増幅器
505を通さずに、第1の高周波切換スイッチ513で
分岐して送信帰還ループに戻すことにより、送信波を出
さずに正確なDCオフセットを検出することができる。
【0031】このように、本発明の実施の形態5によれ
ば、電力増幅器505の電源を入れずに直交変調部50
4のDCオフセットを検出することができる。
【0032】(実施の形態6)図8は本発明の第6の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示す。本実施の形態6における構成は、上記実施の形
態2における構成とほぼ同じである。図8における符号
601から611は、図2の符号201から211まで
とほぼ同じであり、異なるのは、図2のローパスフィル
タ212が取り除かれ、利得可変部612が直交変調部
604と電力増幅器605との間に設けられていること
である。アンテナ608の出力電力を可変する場合に、
非線形歪補償部602のI、Q出力振幅と利得可変部6
12の両方で行い、線形補償時には、非線形歪補償部6
02のI、Q出力振幅のみを用いるようにしたものであ
る。
【0033】このように、本発明の実施の形態6によれ
ば、送信回路の利得が温度等で変化しても、利得可変部
612で補償することにより、I、Q出力振幅のダイナ
ミックレンジを小さくすることができ、低消費電力化お
よび低価格化を実現することができる。
【0034】(実施の形態7)図9は本発明の第7の実
施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線図
を示す。本実施の形態7における構成は、上記実施の形
態2における構成とほぼ同じである。図9における符号
701から711は、704と710とを除いて図2の
符号201から211までとほぼ同じであり、異なるの
は、図2のローパスフィルタ212が取り除かれ、直交
変調部202が直交変調器704と局部発振器712と
で構成され、直交復調部210が直交復調器710と局
部発振器712とで構成されていることである。
【0035】このように、本発明の実施の形態7によれ
ば、直交変調部を直交変調器と局部発振器とで構成し、
線形補償のための送信帰還の直交復調部を同じ局部発振
器と直交復調器とで構成して直接変調、直接復調を行う
ことにより、回路の小型化および同時送受信に対応する
ことができる。
【0036】(実施の形態8)図10は本発明の第8の
実施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線
図を示す。本実施の形態8における構成は、上記実施の
形態2における構成とほぼ同じである。図10における
符号801から811は、図2の符号201から211
までとほぼ同じであり、異なるのは、図2のローパスフ
ィルタ212が取り除かれ、電力分配器806と直交復
調部810との間に可変減衰器812が接続されている
ことである。
【0037】このように、本発明の実施の形態8によれ
ば、可変減衰器812を送信帰還ループである電力分配
器806と直交復調部810との間に挿入したことによ
り、アンテナ808の出力電力を可変する方法として、
従来の非線形歪補償部以外の構成要素で実現でき、回路
設計の自由度を大きくすることができる。
【0038】(実施の形態9)図11は本発明の第9の
実施の形態におけるディジタル無線装置のブロック結線
図を示す。本実施の形態9における構成は、上記実施の
形態2における構成に類似している。図11における符
号901から911は、符号904を除いて図2の符号
201から211までとほぼ同じであり、異なるのは、
図2のローパスフィルタ212が取り除かれ、直交変調
部204をディジタル変調部904と周波数変換部91
2とで構成し、ディジタル変調部904のIF帯の変調
波出力を周波数変換部912でRF信号に変換すること
である。ディジタル変調部904は、D/A変換を利用
して直接IF帯の変調周波数を生成するものであり、従
来の問題点であった直交変調器のDCオフセットの課題
を解決することができる。
【0039】このように、本発明の実施の形態9によれ
ば、従来の直交変調部をディジタル変調器で構成するこ
とにより、直交変調器のDCオフセット設定誤差を無視
できるため、DCオフセットの検出が不要になり機器の
構成を簡略化できるとともに、高精度線形補償が実現す
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のディジタル無線
装置は、送信系で発生した非線形歪みを線形補償する回
路の小型化と非線形歪みの大幅な改善が可能となる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるブースタ装
置のブロック結線図
【図5】本発明の第4の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるブースタ装
置のブロック結線図
【図7】本発明の第5の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図8】本発明の第6の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図9】本発明の第7の実施の形態におけるディジタル
無線装置のブロック結線図
【図10】本発明の第8の実施の形態におけるディジタ
ル無線装置のブロック結線図
【図11】本発明の第9の実施の形態におけるディジタ
ル無線装置のブロック結線図
【図12】従来例におけるディジタル無線装置のブロッ
ク結線図
【符号の説明】
101 送信するI、Qベースバンドディジタル変調信
号 102 非線形歪補償部 103 歪み補償された送信I、Qベースバンドディジ
タル変調信号 104 直交変調部 105 電力増幅器 106 電力分配器 107 共用器 108 アンテナ 109 低雑音増幅器 110 高周波切り換えスイッチ 111 周波数変換部 112 IFフィルタ 113 直交復調部 114 ベースバンドフィルタ 115 送信帰還I、Qベースバンド信号 116 受信I、Qベースバンド信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部
    から出力されたRF信号を増幅する電力増幅器と、前記
    電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配す
    る電力分配器と、前記電力分配器の送信帰還出力とアン
    テナから共用器を通じて受信した受信信号を増幅した信
    号とを切り換える高周波切換スイッチと、前記高周波切
    換スイッチから出力されたRF周波数をIF周波数に変
    換する周波数変換部と、前記周波数変換部の出力に対
    し、受信時には隣接チャネル帯域に対して減衰特性を持
    つフィルタに切り換え、送信時には隣接チャネル帯域に
    対して通過特性を持つフィルタに切り換えるスイッチを
    有するIFフィルタと、前記IFフィルタから出力され
    た受信信号または送信帰還信号を直交復調する直交復調
    部と、前記直交復調部の出力に対し、受信時には隣接チ
    ャネル帯域に対して減衰特性を持つフィルタに切り換
    え、送信時には隣接チャネル帯域に対して通過特性を持
    つフィルタに切り換えるスイッチを有するベースバンド
    フィルタとを備え、前記ベースバンドフィルタの出力を
    受信時には受信I、Qベースバンド信号として取り出す
    ともに、送信時には送信帰還I、Q信号として送信回路
    の非線形歪補償部に入力することを特徴とするディジタ
    ル無線装置。
  2. 【請求項2】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部
    から出力されたRF信号を増幅する電力増幅器と、前記
    電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配す
    る電力分配器と、前記電力分配器の送信出力をアンテナ
    を通じて送信するとともに、アンテナから受信した受信
    信号を受信部へ供給する共用器と、前記電力分配器の送
    信帰還出力をI、Qベースバンド信号に復調する直交復
    調部と、前記直交復調部の出力を入力して、送信する
    I、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪みを
    線形補償する非線形歪補償部とを備え、前記非線形歪補
    償部と前記直交変調部との間に、次隣接チャネル帯域に
    対して減衰特性を持つローパスフィルタを接続したこと
    を特徴とするディジタル無線装置。
  3. 【請求項3】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部
    と、前記非線形歪補償部の出力を直交変調する直交変調
    部と、前記直交変調部から出力されたRF信号をブース
    タ装置の送信側入力端と第1の電力増幅器とに切り換え
    る第1の高周波切換スイッチと、前記RF信号を増幅す
    る第1の電力増幅器と、前記第1の電力増幅器の出力を
    送信出力と送信帰還出力とに分配する第1の電力分配器
    と、前記第1の電力分配器の送信出力を第1の共用器を
    通じて出力する第1のアンテナと、前記第1の電力分配
    器の送信帰還出力と前記ブースタ装置の受信側出力端と
    を切り換える第2の高周波切換スイッチと、前記第2の
    高周波切換スイッチの出力を一方の入力とし、前記第1
    のアンテナから前記第1の共用器を通じて受信した受信
    信号を増幅した信号を他方の入力として切り換える第3
    の高周波切換スイッチと、前記第3の高周波切換スイッ
    チの出力をI、Qベースバンド信号に復調する直交復調
    部とを備え、前記直交復調部の出力を受信時には受信
    I、Qベースバンド信号として取り出すともに、送信時
    には送信帰還I、Q信号として前記非線形歪補償部に入
    力し、前記ブースタ装置として、前記第1の高周波切換
    スイッチの一方の出力を入力して増幅する第2の電力増
    幅器と、前記第2の電力増幅器の出力を送信出力と送信
    帰還出力とに分配する第2の電力分配器と、前記第2の
    電力分配器の送信出力を第2の共用器を通じて出力する
    第2のアンテナと、前記第2の電力分配器の送信帰還出
    力を一方の入力とし、前記第2のアンテナから前記第2
    の共用器を通じて受信した受信信号を増幅した信号を他
    方の入力として切り換える第4の高周波切換スイッチと
    を備え、前記第4の高周波切換スイッチの出力を前記第
    2の高周波切換スイッチの他方の入力としたことを特徴
    とするディジタル無線装置。
  4. 【請求項4】 ブースタ装置の電力増幅器の特性データ
    をディジタル無線装置の非線形歪補償部に入力すること
    を特徴とする請求項3記載のディジタル無線装置。
  5. 【請求項5】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部
    と、前記非線形歪補償部の出力を直交変調する直交変調
    部と、前記直交変調部から出力されたRF信号を電力増
    幅器と送信帰還ループ側とに切り換える第1の高周波切
    換スイッチと、前記RF信号を増幅する電力増幅器と、
    前記電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分
    配する電力分配器と、前記電力分配器の送信出力をアン
    テナを通じて送信するとともに、アンテナから受信信号
    を分離する共用器と、前記第1の高周波切り換えスイッ
    チの送信帰還ループ側と前記電力分配器の送信帰還出力
    とを切り換える第2の高周波切換スイッチと、前記第2
    の高周波切換スイッチの出力を一方の入力とし、前記ア
    ンテナから前記共用器を通じて受信した受信信号を増幅
    した信号を他方の入力として切り換える第3の高周波切
    換スイッチと、前記第3の高周波切換スイッチの出力を
    I、Qベースバンド信号に復調する直交復調部とを備
    え、前記直交復調部の出力を受信時には受信I、Qベー
    スバンド信号として取り出すともに、送信時には送信帰
    還I、Q信号として前記非線形歪補償部に入力すること
    を特徴とするディジタル無線装置。
  6. 【請求項6】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部
    から出力されたRF信号を増幅する電力増幅器と、前記
    電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配す
    る電力分配器と、前記電力分配器の送信出力をアンテナ
    を通じて送信するとともに、アンテナから受信した受信
    信号を受信部へ供給する共用器と、前記電力分配器の送
    信帰還出力をI、Qベースバンド信号に復調する直交復
    調部と、前記直交復調部の出力を入力して、送信する
    I、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪みを
    線形補償する非線形歪補償部と、前記直交変調部と前記
    電力増幅器との間に接続されて高周波信号の利得を可変
    する利得可変部とを備え、アンテナからの出力電力を可
    変する場合、前記非線形歪補償部のI、Q出力振幅と前
    記利得可変部の両方を用い、線形補償時は前記非線形歪
    補償部のI、Q出力振幅のみを用いることを特徴とする
    ディジタル無線装置。
  7. 【請求項7】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号を直交変調する直交変調器および局部発振器か
    らなる直交変調部と、前記直交変調部から出力されたR
    F信号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力
    を送信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、
    前記電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信する
    とともに、アンテナから受信した受信信号を受信部へ供
    給する共用器と、前記電力分配器の送信帰還出力をI、
    Qベースバンド信号に復調する直交復調器および前記局
    部発振器からなる直交復調部と、前記直交復調部の出力
    を入力して、送信するI、Qベースバンドディジタル変
    調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補償部とを
    備えたことを特徴とするディジタル無線装置。
  8. 【請求項8】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部
    から出力されたRF信号を増幅する電力増幅器と、前記
    電力増幅器の出力を送信出力と送信帰還出力とに分配す
    る電力分配器と、前記電力分配器の送信出力をアンテナ
    を通じて送信するとともに、アンテナから受信した受信
    信号を受信部へ供給する共用器と、前記電力分配器の送
    信帰還出力をI、Qベースバンド信号に復調する直交復
    調部と、前記直交復調部の出力を入力して、送信する
    I、Qベースバンドディジタル変調信号の非線形歪みを
    線形補償する非線形歪補償部と、前記電力分配器と前記
    直交復調部との間に接続された可変減衰器とを備え、前
    記アンテナからの出力電力を可変する場合、前記非線形
    歪補償部のI、Q出力振幅の可変または線形補償回路の
    ループ利得を前記可変減衰器で可変することを特徴とす
    るディジタル無線装置。
  9. 【請求項9】 送信するI、Qベースバンドディジタル
    変調信号をディジタル直交変調してIF帯の変調波を生
    成するディジタル変調部と、前記ディジタル変調部から
    出力されたIF帯の変調波出力をRF信号に変換する周
    波数変換部と、前記周波数変換部から出力されたRF信
    号を増幅する電力増幅器と、前記電力増幅器の出力を送
    信出力と送信帰還出力とに分配する電力分配器と、前記
    電力分配器の送信出力をアンテナを通じて送信するとと
    もに、アンテナから受信した受信信号を受信部へ供給す
    る共用器と、前記電力分配器の送信帰還出力をI、Qベ
    ースバンド信号に復調する直交復調部と、前記直交復調
    部の出力を入力して、送信するI、Qベースバンドディ
    ジタル変調信号の非線形歪みを線形補償する非線形歪補
    償部とを備えたことを特徴とするディジタル無線装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737918B2 (en) 2001-01-31 2004-05-18 Fujitsu Limited Distortion compensation apparatus
JP2007019703A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Mitsubishi Electric Corp 送受信装置
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CN116131874A (zh) * 2023-02-24 2023-05-16 维沃移动通信有限公司 射频电路和电子设备
WO2024080621A1 (ko) * 2022-10-11 2024-04-18 삼성전자 주식회사 안테나를 포함하는 전자 장치 및 그의 동작 방법

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