JPH09294012A - 移動体搭載衛星通信用アンテナ装置 - Google Patents
移動体搭載衛星通信用アンテナ装置Info
- Publication number
- JPH09294012A JPH09294012A JP8129171A JP12917196A JPH09294012A JP H09294012 A JPH09294012 A JP H09294012A JP 8129171 A JP8129171 A JP 8129171A JP 12917196 A JP12917196 A JP 12917196A JP H09294012 A JPH09294012 A JP H09294012A
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- Japan
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- radome
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- satellite
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Abstract
(57)【要約】
〔課題〕 送信用と受信用とで使用電波の周波数が大幅
に異なる移動体搭載衛星通信用アンテナ装置について、
小型化、低廉化、高性能化を実現する。 〔解決手段〕 レドーム(40)の下方に離間しかつそれぞ
れのロータリージョイントを含むほぼ直立した給電線路
の周りに回転自在に設置されるチルト角を有する漏れ波
導波管スロットアレイ・アンテナから成る受信アンテナ
(10)及び送信アンテナ(20)と、これら受信及び送信アン
テナ(10,20) の 給電線路の周りの回転角度を変化させ
る共通の回転駆動機構( 31〜38 )を備える。
に異なる移動体搭載衛星通信用アンテナ装置について、
小型化、低廉化、高性能化を実現する。 〔解決手段〕 レドーム(40)の下方に離間しかつそれぞ
れのロータリージョイントを含むほぼ直立した給電線路
の周りに回転自在に設置されるチルト角を有する漏れ波
導波管スロットアレイ・アンテナから成る受信アンテナ
(10)及び送信アンテナ(20)と、これら受信及び送信アン
テナ(10,20) の 給電線路の周りの回転角度を変化させ
る共通の回転駆動機構( 31〜38 )を備える。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車載衛星通信装置
などに利用される移動体搭載衛星通信用アンテナ装置に
関するものである。
などに利用される移動体搭載衛星通信用アンテナ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、急速に拡大しつつあるパーソナル
衛星通信の需要を満たすために、移動局、携帯局などの
間の直接通信を可能にする経済的なパーソナル衛星通信
システムが計画されている。
衛星通信の需要を満たすために、移動局、携帯局などの
間の直接通信を可能にする経済的なパーソナル衛星通信
システムが計画されている。
【0003】移動体搭載用衛星通信装置においては、高
速の自動追尾機能が必要になる。すなわち、通信の相手
方である衛星は赤道の上空にほぼ静止しているが、移動
体の向きがその走行に伴って時々刻々変化するため、ア
ンテナ本体を常に衛星の方向に向けておくための自動追
尾機能が必要になる。特に、車両については、交差点内
の右折や左折を想起すれば容易に理解できるように、向
きが急激に変化するという点で列車、船舶、航空機など
の他の移動体に比べて高度の自動追尾機能が要求され
る。
速の自動追尾機能が必要になる。すなわち、通信の相手
方である衛星は赤道の上空にほぼ静止しているが、移動
体の向きがその走行に伴って時々刻々変化するため、ア
ンテナ本体を常に衛星の方向に向けておくための自動追
尾機能が必要になる。特に、車両については、交差点内
の右折や左折を想起すれば容易に理解できるように、向
きが急激に変化するという点で列車、船舶、航空機など
の他の移動体に比べて高度の自動追尾機能が要求され
る。
【0004】特に、車両の場合にはアンテナを車室内や
荷物室内、あるいは屋根などに取付けることになるが、
大型のバスやトラックなどとは異なり小型の乗用車の場
合はいずれの取付け箇所も狭いため、自動追尾機構を含
むアンテナの小型化が必要になる。また、取付け面積の
低減だけでなく取付け高さの低減も必要になる。アンテ
ナ本体の小型化は、必要なアンテナ利得を確保するうえ
で限界があるため、その自動追尾機構の小型化が必要に
なる。
荷物室内、あるいは屋根などに取付けることになるが、
大型のバスやトラックなどとは異なり小型の乗用車の場
合はいずれの取付け箇所も狭いため、自動追尾機構を含
むアンテナの小型化が必要になる。また、取付け面積の
低減だけでなく取付け高さの低減も必要になる。アンテ
ナ本体の小型化は、必要なアンテナ利得を確保するうえ
で限界があるため、その自動追尾機構の小型化が必要に
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで現在実用化さ
れている移動体用衛星放送受信用アンテナを、上述した
パーソナル衛星通信システムの移動体搭載用衛星通信装
置に適用するには、次のような各種の課題を解決する必
要がある。
れている移動体用衛星放送受信用アンテナを、上述した
パーソナル衛星通信システムの移動体搭載用衛星通信装
置に適用するには、次のような各種の課題を解決する必
要がある。
【0006】まず、第1に、パーソナル衛星通信システ
ムでは受信用と送信用の搬送波周波数がほぼ10GHz と大
幅に異なっているため、衛星放送受信用に開発済みの漏
れ波導波管スロットアレイ平面アンテナを車載用衛星通
信装置に適用しようとした場合、受信専用のアンテナと
送信専用のアンテナとを別個に設置する必要がある。従
って、送信用と受信用に2個のアンテナを設置すること
に伴う衛星通信装置全体の大型化、自動追尾制御の煩雑
化、製造費用の増大などを回避しなければならない。
ムでは受信用と送信用の搬送波周波数がほぼ10GHz と大
幅に異なっているため、衛星放送受信用に開発済みの漏
れ波導波管スロットアレイ平面アンテナを車載用衛星通
信装置に適用しようとした場合、受信専用のアンテナと
送信専用のアンテナとを別個に設置する必要がある。従
って、送信用と受信用に2個のアンテナを設置すること
に伴う衛星通信装置全体の大型化、自動追尾制御の煩雑
化、製造費用の増大などを回避しなければならない。
【0007】第2に、仮にパーソナル衛星通信システム
の車載用衛星通信装置に上記衛星放送受信用の漏れ波導
波管スロットアレイ平面アンテナを適用するものとすれ
ば、移動体上の取付け面積、追尾制御精度、製造費用な
どの点を勘案した最適の構成を実現するために、受信ア
ンテナと送信アンテナの自動追尾機構をどのように構成
すべきかの課題が残されている。そこで一つの構成案と
して、図4の平面図に示すように、仰角に対応するチル
ト角を有する受信用アンテナRX-AT と送信用アンテナTX
-AT とを共通の回転基板BP上に取付け、この回転基板BP
を回転自在に保持させると共に自動追尾用のモータM を
使用して、回転基板BPの水平面内の角度(方位角)、従
って各アンテナRX-AT ,TX-AT の方位角を制御する方法
が考えられる。
の車載用衛星通信装置に上記衛星放送受信用の漏れ波導
波管スロットアレイ平面アンテナを適用するものとすれ
ば、移動体上の取付け面積、追尾制御精度、製造費用な
どの点を勘案した最適の構成を実現するために、受信ア
ンテナと送信アンテナの自動追尾機構をどのように構成
すべきかの課題が残されている。そこで一つの構成案と
して、図4の平面図に示すように、仰角に対応するチル
ト角を有する受信用アンテナRX-AT と送信用アンテナTX
-AT とを共通の回転基板BP上に取付け、この回転基板BP
を回転自在に保持させると共に自動追尾用のモータM を
使用して、回転基板BPの水平面内の角度(方位角)、従
って各アンテナRX-AT ,TX-AT の方位角を制御する方法
が考えられる。
【0008】しかしながら、図4の構成では、送受信各
アンテナと静止中の無線装置との間を接続する給電線路
の途中にロータリージョイントRJを形成する必要があ
る。このロータリージョイントRJの形成箇所は回転基板
BPの回転中心という1点に限定されることから、ロータ
リージョイントを送受信共用の構成とする必要がある。
しかしながら、送受信の周波数が10GHz も離れているこ
とから、送受信アンテナの共用化の場合と同様に、ロー
タリージョイントの送受信共用化は技術的に困難であ
り、実現できたとしても相当高価になるという問題があ
る。
アンテナと静止中の無線装置との間を接続する給電線路
の途中にロータリージョイントRJを形成する必要があ
る。このロータリージョイントRJの形成箇所は回転基板
BPの回転中心という1点に限定されることから、ロータ
リージョイントを送受信共用の構成とする必要がある。
しかしながら、送受信の周波数が10GHz も離れているこ
とから、送受信アンテナの共用化の場合と同様に、ロー
タリージョイントの送受信共用化は技術的に困難であ
り、実現できたとしても相当高価になるという問題があ
る。
【0009】さらに、図4に示した構成では、送信用、
受信用の各アンテナとレドームとの配置を使用周波数の
異なる各アンテナについて同時には最適化できないとい
う問題がある。すなわち、レドームが理想的であれば、
それに対してアンテナをどのように配置してもその電気
的特性は変わらない。しかしながら、レドームが理想的
ではないため、アンテナの特性を最良にするうえでレド
ームとの間に使用周波数帯や、レドームの素材や厚み、
アンテナとレドームとの距離に応じた最適の配置が存在
する。
受信用の各アンテナとレドームとの配置を使用周波数の
異なる各アンテナについて同時には最適化できないとい
う問題がある。すなわち、レドームが理想的であれば、
それに対してアンテナをどのように配置してもその電気
的特性は変わらない。しかしながら、レドームが理想的
ではないため、アンテナの特性を最良にするうえでレド
ームとの間に使用周波数帯や、レドームの素材や厚み、
アンテナとレドームとの距離に応じた最適の配置が存在
する。
【0010】ここで、送信用アンテナと受信用アンテナ
との間で搬送波周波数に10GHz もの大きな差が存在する
ため、図4に示すように各アンテナを共通のレドーム内
に収容した場合、使用周波数帯の異なる両アンテナにつ
いてレドームとの配置の最適化を実現することは実際上
不可能になる。従って、本発明の目的は、上記各種の問
題を解決することによって小型化、低廉化、高性能化を
実現した移動体搭載用衛星通信装置を提供することにあ
る。
との間で搬送波周波数に10GHz もの大きな差が存在する
ため、図4に示すように各アンテナを共通のレドーム内
に収容した場合、使用周波数帯の異なる両アンテナにつ
いてレドームとの配置の最適化を実現することは実際上
不可能になる。従って、本発明の目的は、上記各種の問
題を解決することによって小型化、低廉化、高性能化を
実現した移動体搭載用衛星通信装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体搭載衛星
通信用アンテナ装置は、レドームの下方に離間してかつ
それぞれのロータリージョイントを含むほぼ直立した給
電線路の周りに回転自在に設置されるチルト角を有する
漏れ波導波管スロットアレイ・アンテナから成る受信ア
ンテナ及び送信アンテナと、これら受信アンテナ及び送
信アンテナの給電線路の周りの回転角度を変化させる共
通の回転駆動機構とを備えている。送受信の各アンテナ
はロータリージョイントを含む個別の給電線路の周りに
回転自在に保持されるので、困難なロータリージョイン
トの送受共用化が回避される。また、送受信アンテナに
よる回転駆動機構の共用化に伴い部品点数と、製造費用
と、取付けスペースとが低減される。
通信用アンテナ装置は、レドームの下方に離間してかつ
それぞれのロータリージョイントを含むほぼ直立した給
電線路の周りに回転自在に設置されるチルト角を有する
漏れ波導波管スロットアレイ・アンテナから成る受信ア
ンテナ及び送信アンテナと、これら受信アンテナ及び送
信アンテナの給電線路の周りの回転角度を変化させる共
通の回転駆動機構とを備えている。送受信の各アンテナ
はロータリージョイントを含む個別の給電線路の周りに
回転自在に保持されるので、困難なロータリージョイン
トの送受共用化が回避される。また、送受信アンテナに
よる回転駆動機構の共用化に伴い部品点数と、製造費用
と、取付けスペースとが低減される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、レ
ドームは、受信アンテナ及び送信アンテナのそれぞれの
上方において異なる厚み、異なる材質又は各アンテナに
対する異なる距離のうちいずれか一つを有することによ
り、送信用、受信用の各アンテナとレドームとの配置が
それぞれについて同時には最適化される。
ドームは、受信アンテナ及び送信アンテナのそれぞれの
上方において異なる厚み、異なる材質又は各アンテナに
対する異なる距離のうちいずれか一つを有することによ
り、送信用、受信用の各アンテナとレドームとの配置が
それぞれについて同時には最適化される。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の車載衛星通信用
アンテナ装置の構成を示す平面図(A)と正面図(B)
であり、10は送信アンテナ、20は受信アンテナ、3
0はベースプレート、40はレドームである。ただし、
図1の平面図(A)ではレドーム40が除去された状態
が示されており、また、正面図(B)ではレドーム40
だけが断面図で示されている。
アンテナ装置の構成を示す平面図(A)と正面図(B)
であり、10は送信アンテナ、20は受信アンテナ、3
0はベースプレート、40はレドームである。ただし、
図1の平面図(A)ではレドーム40が除去された状態
が示されており、また、正面図(B)ではレドーム40
だけが断面図で示されている。
【0014】送信アンテナ10と受信アンテナ20と
は、それぞれ回転保持機構31と32とを介在させなが
ら楕円形状のベースプレート30上の左右の両側に回転
自在に保持されている。ベースプレート30の中央部に
は、プーリー33とこのプーリーに軸着された円筒体3
4とが回転自在に保持されている。プーリー33はベル
ト35を介してモータ36の回転軸に結合されると共
に、円筒体34はベルト37と38のそれぞれを介して
送信アンテナ10の回転保持機構31と受信アンテナ2
0の回転保持機構32とに結合されている。
は、それぞれ回転保持機構31と32とを介在させなが
ら楕円形状のベースプレート30上の左右の両側に回転
自在に保持されている。ベースプレート30の中央部に
は、プーリー33とこのプーリーに軸着された円筒体3
4とが回転自在に保持されている。プーリー33はベル
ト35を介してモータ36の回転軸に結合されると共
に、円筒体34はベルト37と38のそれぞれを介して
送信アンテナ10の回転保持機構31と受信アンテナ2
0の回転保持機構32とに結合されている。
【0015】回転保持機構31の中心部分には、ロータ
リージョイントを含む送信アンテナ10に対する給電線
路が形成されており、この給電線路を通して送信アンテ
ナ10に送信電波が供給される。同様に、回転保持機構
32の中心部分にもロータリージョイントを含む受信ア
ンテナ20に対する給電線路が形成されており、この給
電線路を通して受信アンテナ20が受信した電波が取出
される。
リージョイントを含む送信アンテナ10に対する給電線
路が形成されており、この給電線路を通して送信アンテ
ナ10に送信電波が供給される。同様に、回転保持機構
32の中心部分にもロータリージョイントを含む受信ア
ンテナ20に対する給電線路が形成されており、この給
電線路を通して受信アンテナ20が受信した電波が取出
される。
【0016】ベースプレート30の周縁部には、概ね楕
円形状でしかも碗状のプラスチック製のレドーム40が
その内部の気密性を保つように接合されている。このレ
ドーム40の高さは、送信アンテナ10の上方において
受信アンテナ20の上方におけるよりも低減せしめられ
ている。この結果、レドーム40は、受信アンテナ20
に対してよりも送信アンテナ10に対して接近せしめら
れている。
円形状でしかも碗状のプラスチック製のレドーム40が
その内部の気密性を保つように接合されている。このレ
ドーム40の高さは、送信アンテナ10の上方において
受信アンテナ20の上方におけるよりも低減せしめられ
ている。この結果、レドーム40は、受信アンテナ20
に対してよりも送信アンテナ10に対して接近せしめら
れている。
【0017】送信アンテナ10は、ほぼ30GHz の周波数
の信号を衛星に向けて送信し、受信アンテナ20はほぼ
20GHz の周波数の信号を衛星から受信する。本発明者の
実験結果によれば、高い周波数の信号を透過させる送信
アンテナ10の上方のレドーム40を送信アンテナ10
に接近させることによってこの送信アンテナ10のアン
テナ利得が向上するということが確認されている。
の信号を衛星に向けて送信し、受信アンテナ20はほぼ
20GHz の周波数の信号を衛星から受信する。本発明者の
実験結果によれば、高い周波数の信号を透過させる送信
アンテナ10の上方のレドーム40を送信アンテナ10
に接近させることによってこの送信アンテナ10のアン
テナ利得が向上するということが確認されている。
【0018】図2は、本発明の他の実施例の車両搭載衛
星通信用アンテナ装置の構成を示す断面図である。本図
中、図1と同一の参照符号を付した構成要素は、図1に
関し既に説明した構成要素と同一のものであるから、そ
れらについての重複する説明を省略する。この実施例で
は、レドーム40の高さは一定に保たれると共に、送信
アンテナ10の回転保持機構31の高さが受信アンテナ
20のそれよりも増加せしめられることにより、レドー
ム40と送信アンテナ10との距離が送信アンテナ20
の場合よりも短縮されている。
星通信用アンテナ装置の構成を示す断面図である。本図
中、図1と同一の参照符号を付した構成要素は、図1に
関し既に説明した構成要素と同一のものであるから、そ
れらについての重複する説明を省略する。この実施例で
は、レドーム40の高さは一定に保たれると共に、送信
アンテナ10の回転保持機構31の高さが受信アンテナ
20のそれよりも増加せしめられることにより、レドー
ム40と送信アンテナ10との距離が送信アンテナ20
の場合よりも短縮されている。
【0019】図3は、本発明の他の実施例の車両搭載衛
星通信用アンテナ装置の構成を示す断面図である。本図
中、図1、図2と同一の参照符号を付した構成要素は、
各図に関し既に説明した構成要素と同一のものであるか
ら、それらについての重複する説明を省略する。この実
施例では、レドーム40の高さは一定に保たれると共
に、送信アンテナ10の上部にレドーム49に比べて誘
電率が小さく厚みが大きな円形の誘電体の窓板41が嵌
め込まれ、かつ送信アンテナ10の回転保持機構31の
高さが受信アンテナ20のそれよりも多少増加せしめら
れることにより、レドーム40を考慮した送信アンテナ
10のアンテナ利得の最大化が図られている。
星通信用アンテナ装置の構成を示す断面図である。本図
中、図1、図2と同一の参照符号を付した構成要素は、
各図に関し既に説明した構成要素と同一のものであるか
ら、それらについての重複する説明を省略する。この実
施例では、レドーム40の高さは一定に保たれると共
に、送信アンテナ10の上部にレドーム49に比べて誘
電率が小さく厚みが大きな円形の誘電体の窓板41が嵌
め込まれ、かつ送信アンテナ10の回転保持機構31の
高さが受信アンテナ20のそれよりも多少増加せしめら
れることにより、レドーム40を考慮した送信アンテナ
10のアンテナ利得の最大化が図られている。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の移
動体搭載衛星通信用アンテナ装置は、送受の各アンテナ
がロータリージョイントを含む個別の給電線路の周りに
回転自在に保持されるので、困難なロータリージョイン
トの送受共用化が回避される。また、送受アンテナによ
る回転駆動機構の共用化に伴い部品点数と、製造費用
と、取付けスペースとが低減される。
動体搭載衛星通信用アンテナ装置は、送受の各アンテナ
がロータリージョイントを含む個別の給電線路の周りに
回転自在に保持されるので、困難なロータリージョイン
トの送受共用化が回避される。また、送受アンテナによ
る回転駆動機構の共用化に伴い部品点数と、製造費用
と、取付けスペースとが低減される。
【0021】また、レドームが受信アンテナ及び送信ア
ンテナのそれぞれの上方において異なる厚み、異なる材
質又は各アンテナに対する異なる距離のうちいずれか一
つを有する構成であるから、使用周波数帯が大幅に異な
る送信用、受信用の各アンテナとレドームとの配置をそ
れぞれについて同時に最適化することが可能になる。
ンテナのそれぞれの上方において異なる厚み、異なる材
質又は各アンテナに対する異なる距離のうちいずれか一
つを有する構成であるから、使用周波数帯が大幅に異な
る送信用、受信用の各アンテナとレドームとの配置をそ
れぞれについて同時に最適化することが可能になる。
【図1】本発明の一実施例の移動体搭載用衛星通信アン
テナ装置の構成を示す平面図(A)と正面図(B)であ
る。
テナ装置の構成を示す平面図(A)と正面図(B)であ
る。
【図2】本発明の他の実施例の移動体搭載用衛星通信ア
ンテナ装置の構成を示す正面図である。
ンテナ装置の構成を示す正面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例の移動体搭載用衛星
通信アンテナ装置の構成を示す正面図である。
通信アンテナ装置の構成を示す正面図である。
10 送信アンテナ 20 受信アンテナ 30 ベースプレート 31,32 回転保持機構 40 レドーム 35,37,38 ベルト 41 誘電体の窓板
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】 本発明の構成と異なる移動体搭
載用アンテナの他の構成を示す図である。
載用アンテナの他の構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 1/38 H04B 1/38 (72)発明者 落合 誠 東京都中央区日本橋本町1ー9ー4 株式 会社日鉄エレックス内
Claims (3)
- 【請求項1】移動体に搭載され、衛星に対する自動追尾
状態のもとで前記衛星との間の信号の送受信を行うため
の移動体搭載衛星通信用アンテナ装置であって、 レドームの下方に離間してかつそれぞれのロータリージ
ョイントを含むほぼ直立した給電線路の周りに回転自在
に設置されるチルト角を有する漏れ波導波管スロットア
レイ・アンテナから成る受信アンテナ及び送信アンテナ
と、 これら受信アンテナ及び送信アンテナの前記給電線路の
周りの回転角度を変化させる共通の回転駆動機構とを備
えたことを特徴とする移動体搭載衛星通信用アンテナ装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記受信アンテナと送信アンテナのそれぞれと前記レド
ームとの距離は、異なることを特徴とする移動体搭載衛
星通信用アンテナ装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記レドームは、前記受信アンテナ及び送信アンテナの
それぞれの上方において異なる厚み又は異なる材質を有
することを特徴とする移動体搭載衛星通信用アンテナ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129171A JPH09294012A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 移動体搭載衛星通信用アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129171A JPH09294012A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 移動体搭載衛星通信用アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09294012A true JPH09294012A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15002907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8129171A Withdrawn JPH09294012A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 移動体搭載衛星通信用アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09294012A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107500A1 (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-09 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | 複合アンテナ装置 |
JP2007288757A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Motonix Co Ltd | 車両用多重帯域アンテナ |
JP2015179972A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 住友電気工業株式会社 | スロットアンテナ及びスロットアンテナ装置 |
JP2017118216A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 古野電気株式会社 | アンテナ装置 |
JP2020188434A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 株式会社デンソーテン | アンテナ装置 |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP8129171A patent/JPH09294012A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107500A1 (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-09 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | 複合アンテナ装置 |
US7289074B2 (en) | 2003-05-27 | 2007-10-30 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Composite antenna device |
JP2007288757A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Motonix Co Ltd | 車両用多重帯域アンテナ |
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