JPH09291479A - アルギン酸カルシウム微粒子を吸着させた紙管またはシート状不織布とその製造方法 - Google Patents

アルギン酸カルシウム微粒子を吸着させた紙管またはシート状不織布とその製造方法

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JPH09291479A
JPH09291479A JP8132496A JP13249696A JPH09291479A JP H09291479 A JPH09291479 A JP H09291479A JP 8132496 A JP8132496 A JP 8132496A JP 13249696 A JP13249696 A JP 13249696A JP H09291479 A JPH09291479 A JP H09291479A
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JP
Japan
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calcium
alginate
sheet
woven fabric
calcium alginate
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JP8132496A
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English (en)
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Tatsuo Yamazaki
辰男 山崎
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Tokiwa Sangyo Co ltd
Original Assignee
Tokiwa Sangyo Co ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】吸湿効果ばかりか低湿度雰囲気下での容易な放
湿効果を兼ね備え、しかも、人に対する毒性を持たず、
安全性に優れ、取扱いが容易で、通気性に優れた効果を
もつアルギン酸カルシウム微粒子を吸着させた不織布の
提供。 【解決手段】分子中にカルボン酸基を有し、多価金属イ
オンとキレート構造を形成してゲル化したアルギン酸
に、水酸化ナトリウムなどを添加してアルギン酸ナトリ
ウムとし、2〜3%のアルギン酸ナトリウムの水溶液に
カルシウムイオンを含む硫酸カルシウムまたは塩化カル
シウムの水溶液を添加してイオン交換させてアルギン酸
カルシウムのゲルを形成させ、または粉末のアルギン酸
ナトリウムに粉末の硫酸カルシウムまたは塩化カルシウ
ムを混合してボールミル等で固・固反応により粉末のア
ルギン酸カルシウムを形成し、紙管またはシート状の不
織布本体にアルギン酸カルシウム微粒子を吸着させたこ
とを特徴とする不織布の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルギン酸カルシウム
微粒子を、紙管またはシート状の本体にアルギン酸カル
シウム微粒子を吸着させたことを特徴とする不織布とそ
の製造方法に関するもので、いわゆる吸湿効果ばかりか
低湿度雰囲気下での容易な放湿効果を兼ね備え、しか
も、人に対する毒性を持たず、安全性に優れ、取扱いが
容易で、通気性に優れた効果をもつアルギン酸カルシウ
ム微粒子を吸着させた不織布を提供するもので、湿度を
極端に嫌う半導体素子や基盤などの電子部品の梱包材、
皮革製品の梱包材、過湿や脱水により品質が低下する生
鮮食品の鮮度保持材、水分により腐敗が促進する食品の
乾燥材ばかりか、外気との寒暖の差により発生する結露
で錆びたり腐食するのを防ぐために用いる室内での押し
入れなどの乾燥材や、二重サッシなどでの結露防止材な
どに有効に利用できるアルギン酸カルシウム微粒子を吸
着させた不織布を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、マルチメディアが話題になるにし
たがって、電子産業の発展が著しく、東南アジアでの現
地生産も急増しており、半導体素子や基盤などの電子部
品の対米輸出ばかりか、東南アジア向けの輸出も増えて
おり、対米輸出などでは赤道ゾーンを通過するために、
半導体素子や基盤などの電子部品の表面に結露して品質
が劣化し、誤動作の原因となっていた。そのために、厳
重に完全密閉して梱包する例が多く、それらの梱包材の
廃棄処理に困るという問題が多かった。
【0003】また、高価な皮革製品などは湿気のために
表面が染みとなったり、褪色したりして商品価値を低下
させてしまうことがしばしばであった。
【0004】また、冷蔵庫などに収容する生鮮食料品な
どにおいては、水分の過湿や脱水により鮮度が低下した
り、水分により腐敗が促進する食品などには、対策とし
て特殊で高価な包装材を必要としたり、チルド製品収納
部や野菜収納部など、そのための装置が必要であった
が、単身者などが用いる冷凍室付きの冷蔵庫などは食品
の劣化が著しかった。
【0005】また、鉄筋・鉄骨建てのマンションの普及
とエアコンや石油・ガスなどの暖房器具の普及に伴っ
て、室内外の温度差による室内での押し入れなどでの結
露や、二重サッシなどでの結露により敷居ばかりか室内
の床などの汚損をもたらすという被害が多かったが、そ
の対策に腐心しているのが実情であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解決すべく提案されるもので、いわゆる吸湿効果ばかり
か低湿度雰囲気下での容易な放湿効果を兼ね備え、しか
も、人に対する毒性を持たず安全性に優れ、取扱いが容
易で、通気性に優れた効果をもつアルギン酸カルシウム
微粒子を吸着させた不織布を提供するもので、湿度を極
端に嫌う半導体素子や基盤などの電子部品の梱包材、皮
革製品の梱包材、過湿や脱水により品質が低下する生鮮
食品の鮮度保持材、水分により腐敗が促進する食品の乾
燥材ばかりか、外気との寒暖の差により発生する結露で
錆びたり腐食するのを防ぐために用いる室内での押し入
れなどの乾燥材や、二重サッシなどでの結露防止材など
に有効に利用できるアルギン酸カルシウム微粒子を吸着
させた不織布を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの有機溶剤溶液
を紡糸ノズルから紡糸したフィラメント群を、エアガン
で気流に乗せて、気流とともにガイドチューブ内を搬送
し、分散ノズルで移動補集面上に分散し、または紡糸さ
れたフィラメント群を水平方向に振動させ、この水平方
向と直交する方向に移動する移動補集面上に堆積させて
ウェブを形成し、このウェブに、ヒートエンボスをか
け、あるいはニードルパンチを施し、またはフィラメン
ト同士をボンディングさせて作られたスパンボンド不織
布を紙管またはシート状に形成し、分子中にカルボン酸
基を有し、多価金属イオンとキレート構造を形成してゲ
ル化したアルギン酸に水酸化ナトリウムなどを添加して
アルギン酸ナトリウムとし、2〜3%のアルギン酸ナト
リウムの水溶液にカルシウムイオンを含む硫酸カルシウ
ムまたは塩化カルシウムの水溶液を添加してイオン交換
させてアルギン酸カルシウムのゲルを形成させ、または
粉末のアルギン酸ナトリウムに粉末の硫酸カルシウムま
たは塩化カルシウムを混合してボールミル等で固・固反
応により粉末のアルギン酸カルシウムを形成し、紙管ま
たはシート状の不織布本体にアルギン酸カカルシウム微
粒子を吸着させたことを特徴とする不織布の製造方法
と、前記製造方法により作られたスパンボンド法により
形成された不織布にアルギン酸カルシウム微粒子を吸着
させた不織布である。
【0008】
【作 用】本発明に用いるアルギン酸は、コンブ、ワ
カメなどの褐藻類から高収率で得られる白色ないしは淡
黄色の粉末で、水に溶けて粘稠なコロイド溶液である
が、分子中にカルボン酸基を有し、多価金属イオンとキ
レート構造を形成してゲル化するもので、炭酸ナトリウ
ムまたは水酸化ナトリウムなどを添加してアルギン酸ナ
トリウムとし、2〜3%のアルギン酸ナトリウムの水溶
液にカルシウムイオンを含む硫酸カルシウムまたは塩化
カルシウムの水溶液を添加してイオン交換させてアルギ
ン酸カルシウムのゲルを形成させ、または粉末のアルギ
ン酸ナトリウムに粉末の硫酸カルシウムまたは塩化カル
シウムを混合してボールミル等で固・固反応により粉末
のアルギン酸カルシウムを形成するもので、アルギン酸
カルシウムは高性能な吸湿性を有し、セルロースの5
倍、シリカゲルの2倍近い性能を有しているほか、低湿
度雰囲気下でも速やかに水分を放出する性質を持ってい
る。
【0009】また、アルギン酸カルシウムは、自重の
1.5から2倍の水を吸湿保持し、放湿も速やかに行わ
れ、吸湿についても雰囲気の湿度変化に対応して吸湿・
放湿が行われ、強固な架橋構造のため、湿潤状態におい
ても、ほとんど膨潤することなく安定的な材料といえる
もので、紙管またはシート状の不織布本体にアルギン酸
カルシウム微粒子を吸着させることによって、水分結露
が問題となる材料に除湿剤を添加するとか、適当なバイ
ンダー樹脂と共にコーティングするといった必要はなく
なった。
【0010】また、アルギン酸カルシウムは、耐溶剤性
としてアルコール、ケトン、エステル、クロロホルムな
どの中で安定しており、膨潤することなく、耐アルカリ
としてpH13まで安定しており、膨潤することなく、
耐酸性としてpH3まで安定しており、膨潤することな
く、分解温度は220℃となっている。
【0011】また、アルギン酸カルシウム微粒子を吸着
させた不織布を、紙管またはシート状に形成している
が、紙管であれば表面積が多く、かつ二重サッシなどの
間に入れておくだけで結露防止でき、シート状であれば
包装などにも幅広く使うことができ、紙管ではクッショ
ン効果も期待できる。
【0012】
【発明の効果】本発明のアルギン酸カルシウム微粒子を
吸着させた不織布は、以上の実施例から明らかなよう
に、簡単な製造方法で作られ、優れた吸湿・放湿効果を
発揮し、吸湿効果ばかりか低湿度雰囲気下での容易な放
湿効果を兼ね備え、しかも、人に対する毒性を持たず安
全性に優れ、取扱いが容易で、通気性に優れた効果をも
つだけに、半導体素子や基盤などの電子部品の包装材と
して用いると、緩衝材としての利用のほか結露防止にも
役立ち、電子部品の誤動作を防ぎ、梱包材の廃棄処理に
も問題はなくなった。
【0013】また、高価な皮革製品などの梱包材として
用いると、湿気のために表面が染みとなったり、褪色し
たりして商品価値を低下させてしまうことがなくなっ
た。
【0014】また、冷蔵庫などに収容する生鮮食料品な
どにおいて、過湿や脱水により品質が低下する生鮮食料
品の鮮度保持材として用いると、過湿により腐敗が促進
したり、脱水により鮮度が低下したりすることもなく、
対策として高価なものを必要としたり、単身者などが用
いる冷凍室付きの冷蔵庫などでも生鮮食料品の鮮度保持
が可能となり、チルド製品収納部や野菜収納部など、そ
のための装置も不必要となった。
【0015】また、室内での押し入れなどの乾燥材や、
二重サッシなどでの結露防止材などとして用いると、鉄
筋・鉄骨建てのマンションの室内外の温度差による室内
での押し入れなどでの結露や、二重サッシなどでの結露
が防げ、そのために敷居ばかりか室内の床などの汚損を
もたらすという被害がなくなった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパンボンド法により形成された不織布を
    紙管またはシート状に形成し、該紙管またはシート状の
    不織布本体にアルギン酸カルシウム微粒子を吸着させた
    ことを特徴とする不織布。
  2. 【請求項2】ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
    レンなどの有機溶剤溶液を紡糸ノズルから紡糸したフィ
    ラメント群を、エアガンで気流に乗せて、気流とともに
    ガイドチューブ内を搬送し、分散ノズルで移動補集面上
    に分散し、または紡糸されたフィラメント群を水平方向
    に振動させ、この水平方向と直交する方向に移動する移
    動補集面上に堆積させてウェブを形成し、このウェブ
    に、ヒートエンボスをかけ、あるいはニードルパンチを
    施し、またはフィラメント同士をボンディングさせて作
    られたスパンボンド不織布を紙管またはシート状に形成
    し、分子中にカルボン酸基を有し、多価金属イオンとキ
    レート構造を形成してゲル化したアルギン酸に水酸化ナ
    トリウムなどを添加してアルギン酸ナトリウムとし、2
    〜3%のアルギン酸ナトリウムの水溶液にカルシウムイ
    オンを含む硫酸カルシウムまたは塩化カルシウムの水溶
    液を添加してイオン交換させてアルギン酸カルシウムの
    ゲルを形成させ、または粉末のアルギン酸ナトリウムに
    粉末の硫酸カルシウムまたは塩化カルシウムを混合して
    ボールミル等で固・固反応により粉末のアルギン酸カル
    シウムを形成し、紙管またはシート状の不織布本体にア
    ルギン酸カルシウム微粒子を吸着させたことを特徴とす
    る不織布の製造方法。
JP8132496A 1996-04-19 1996-04-19 アルギン酸カルシウム微粒子を吸着させた紙管またはシート状不織布とその製造方法 Withdrawn JPH09291479A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6616860B1 (en) * 1999-02-16 2003-09-09 Agency Of Industrial Science And Technology Biopolymer composite ion-exchanger with high cesium selectivity and its manufacturing method
JP2021038495A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 中科紡織研究院(青島)有限公司Sinotech Academy of Textile (Qingdao) Co., Ltd. 海藻変性ポリプロピレンスパンボンド不織布
CN115054720A (zh) * 2022-07-25 2022-09-16 东华大学 一种防粘连医用敷料及其制备方法

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