JPH09290821A - 包装用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の視認が可能で収納商品を十分にアピー
ルできる箱状の包装用ケースを提供する。 【解決手段】 透明材料により箱状のケース本体１を形
成し、ケース本体１の前面を通して内部が視認できるよ
うにし、このケース本体１の上部よりも上方に延び出し
た延出片８をケース本体１の前面上端に形成し、この延
出片８に収納商品に関する広告文などの印刷を施すこと
により、陳列した際に非常に見易い位置に印刷文を配置
して需要者に対し収納商品をアピールするようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、箱状の包装用ケ
ースに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、商品を収納する包装用ケースとし
て箱状のものがあり、この種包装用ケースは、その胴部
分を成す前後左右の各パネルと上下の開口それぞれを閉
塞する上，下フラップ等によって構成されており、この
ような包装用ケースの場合、ケース前面などの需要者の
目に付きやすい箇所に収納商品の特徴等を表わす広告用
の印刷が施されるのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、需要者にと
って本当にその商品が収納されているのか、或いは表示
通りの色や品質の商品が本当に収納されているのかを外
部から確認できれば非常に便利であるが、上記した従来
の箱状包装用ケースの場合には中を外部から透視できな
いのが普通であり、一方ケースの中が透視できるように
ケース前面に内部の透視窓を形成することも考えられる
が、窓のスペースを確保すると印刷可能な領域が逆に制
限されてしまい、需要者に対して収納商品を十分にアピ
ールできなくなるおそれがあり、このようなことからケ
ース内部が外部より視認でき、しかも収納商品のアピー
ル性を十分確保できるような包装用ケースが望まれてい
た。

【０００４】この発明が解決しようとする課題は、内部
の視認が可能で収納商品を十分にアピールできる箱状の
包装用ケースを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、前面の少な
くとも一部が内部を視認可能に形成された箱状のケース
本体と、前記ケース本体の前面上端にこのケース本体の
上部よりも上方に延び出して形成された表示を有する延
出片とを備えていることを特徴としている。

【０００６】このとき、ケース本体の前面を介して本体
内部を視認することができ、しかも延出片に印刷を施す
ことが可能であるため、陳列した際に外部から非常に見
易い位置にある延出片に収納商品に関する所定の印刷を
施すことによって、需要者に対して収納商品をアピール
できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】つぎに、この発明の一実施形態に
ついて図１ないし図３を参照しつつ説明する。

【０００８】図１及び図２において、１は箱状のケース
本体で、その胴部分は、前パネル１ａ，左，右パネル１
ｂ，１ｃ及び後パネル１ｄがそれぞれ罫線２において折
り曲げられ、後パネル１ｄに一体に形成された接着片３
が接着剤により左パネル１ｂに接着されて構成されてお
り、左，右パネル１ｂ，１ｃそれぞれに一体に形成され
た下フラップ１ｅ，１ｆ及び前，後パネル１ａ，１ｄそ
れぞれに一体に形成された下パネル１ｇ，１ｈがれぞれ
罫線４で９０゜折り曲げられてケース本体１の下側の開
口がロック状態に閉塞され、左，右パネル１ｂ，１ｃそ
れぞれに一体に形成された上フラップ１ｉ，１ｊ及び後
パネル１ｄに一体に形成された上パネル１ｋがそれぞれ
罫線５で９０゜折り曲げられ、更に上パネル１ｋに一体
に形成されたフラップ６が前パネル１ａの上端部内側に
摺接するように折り込まれて、ケース本体１の上側の開
口が開閉自在に閉塞されている。また、８は延出片であ
り、前パネル１ａの上端にケース本体１の上部よりも上
方に延び出して一体に形成されている。

【０００９】ここで、ケース本体１及び延出片８は、例
えばポリプロピレン（ＰＰ），ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）等から成る透明な合成樹脂シートの成形加工によっ
て形成されている。

【００１０】そして、後パネル１ｄには収納商品の使用
時の注意や成分表示等の収納商品に関する説明が印刷さ
れると共に、延出片８には前面上部で人目に付きやすい
ことから収納商品の広告文が印刷表示される一方、前パ
ネル１ａには印刷のない透明領域がそのまま残されてお
り、この透明領域を介してケース内部の収納商品を視認
することができるようになっている。尚、ケース内部の
収納商品を外部から視認できるようにするには、前パネ
ル１ａの少なくとも一部だけを透明にしておけばよい
が、前パネル１ａ全面が透明であっても何ら問題はな
い。

【００１１】このように、ケース本体１の前パネル１ａ
の透明領域を介して本体内部を視認することができるた
め、ケース内部に表示通りの商品が収納されているか或
いは収納商品が表示通りの色や品質であるかなどを外部
から容易に確認することが可能になる。

【００１２】さらに、ケース本体１の前面上部に延出片
８を形成したため、延出片８に収納商品の広告文の印刷
を施すことによって、陳列した際に非常に見易い位置に
収納商品の広告文を配置することができ、需要者に対し
て収納商品を十分にアピールすることが可能になる。

【００１３】また、延出片８はケース本体１の前に位置
しているため、ケース本体１の上面の埃が見えにくく、
しかも図３に示すようにケースを積み重ねて陳列する場
合であっても、常に延出片８は需要者から見える状態に
あり、需要者は延出片８の印刷文を見ることができる。

【００１４】さらに、ケース本体１を展開した状態で後
パネル１ｄ，延出片８等の同一面に印刷すればよいた
め、印刷作業を極めて簡単に行うことが可能になる。

【００１５】なお、ケース本体１は上記したような透明
材料から成る場合に限定されるものではなく、半透明或
いは不透明な材料により形成されていてもよいのは勿論
であり、この場合前パネル１ａの少なくとも一部に内部
を視認できる窓ないしはこれに類するものを形成すれば
よい。

【００１６】また、ケース本体１は、図２に示す構成に
限定されるものでないのは言うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ケー
ス本体の前面の少なくとも一部を介して内部を視認でき
るようにしたため、ケース内部に表示通りの商品が収納
されているか或いは表示通りの色や品質であるかなどを
外部から容易に確認することが可能になり、需要者は安
心して商品購入することができる。

【００１８】また、ケース本体の前面上部の延出片に収
納商品の広告文等の所定の印刷を施すことによって、陳
列した際に非常に見易い位置に印刷文を配置することが
でき、需要者に対して収納商品を十分にアピールするこ
とが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態の斜視図である。

【図２】同上の展開図である。

【図３】同上の使用状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ ケース本体 ８ 延出片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面の少なくとも一部が内部を視認可能
   に形成された箱状のケース本体と、前記ケース本体の前
   面上端にこのケース本体の上部よりも上方に延び出して
   形成された表示を有する延出片とを備えていることを特
   徴とする包装用ケース。