JPH0928917A

JPH0928917A - 硬球又はコイン収集器

Info

Publication number: JPH0928917A
Application number: JP20680795A
Authority: JP
Inventors: Eiji Iwanaga; 英二岩永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-07-21
Filing date: 1995-07-21
Publication date: 1997-02-04

Abstract

(57)【要約】【目的】電気掃除器の吸引力を利用して、電気掃除器
のホースの中間に装置を配置することによって、洗浄用
のチップやゴミ等不要物が混入した中から、必要な硬球
又はコインのみを容易に取り出す硬球又はコイン収集器
を提供する。【構成】外箱１の片側上部に吸入口２を設け、反対側
の下方部に排出口３を設けたその中間にふるい網６を設
け、不要物を含んだ吸引物の中から硬球又はコインを選
別して収納部５に蓄積させ収納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗浄用のチップやゴミ
等不要物が混入した中から、必要な硬球又はコインのみ
を選別し容易に取り出す硬球又はコイン収集器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、洗浄用のチップやゴミ等不要物
が混入した中から必要な硬球又はコインを収集する場
合、人が適当な網目のふるいに掛けて取り出すか、硬球
の場合には磁石を利用して吸着させる等して収集してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法では硬球又
はコインの選別、収集には手間がかかり過ぎ、どうして
も人力に頼らざるを得ないという問題点があった。

【０００４】本発明は、従来から存在する電気掃除器を
利用し、そのホースの先に硬球又はコイン収集専用の装
置を取付けることによって、一般の電気掃除器を使用す
る要領で洗浄用のチップやゴミ等不要物が混入した中か
ら必要な硬球又はコインを簡単に収集することができる
硬球又はコインを収集器を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の硬球又はコイン収集器は、電気掃除器の
ホースの先に洗浄用のチップやゴミ等不要物を含む硬球
又はコイン（以下吸引物という）の中から必要な硬球又
はコインのみを自動的に選別して収集する装置を取付け
るものである。

【０００６】上記硬球又はコイン収集器は、その内部に
硬球又はコインのみを収集するための適当なふるい網を
設け、吸引物の中から不要物のみをふるいに掛けて電気
掃除器に吸入し、残った硬球又はコインはふるい網のレ
ールに沿って滑り落とし、下部に設けた収納部に収集す
る。

【０００７】また、電気掃除器の吸収力が強くホース内
の空気の流れが早過ぎるとこの硬球又はコイン収集器内
の気流が乱れ、前記ふるい網が正常に動作しなくなるの
でこれを防止するため、整流板や整流幕を適当な位置に
設ける。

【０００８】また、ふるい網は、ふるい残された硬球又
はコインが円滑に滑り落ちられるように、網目の上下方
向が平行なレールになるように配置し、このレールも効
果をあげるため、硬球が２個並んで円滑に滑り落ちるよ
うな間隔に配置する。

【０００９】また、ふるい網を滑り落ちる硬球又はコイ
ンの上部に異物制限用の板を設けることによって、前記
吸引物の中でふるい網に掛からないような大きなもの等
を除外している。これはコインを収集する場合、硬球を
除外するのにも役に立っている。従って、この制限用の
板の位置を変えられるようにし、硬球とコインを切り替
えて使用すればより効果的である。

【００１０】硬球又はコイン収集器の吸入口に使用する
ホースは、硬球用とコイン用をそれぞれ専用に設ける。
即ち、コイン用のホースは電気掃除器のホースと同様の
ものを使用し、その吸入口の形状をコインの吸入が容易
で、他のものを吸入しにくいような半円形状とする。硬
球用のホースは比重が大きい球形であることから、吸入
を容易にするため、硬球の径よりやや大きめの内径のパ
イプを使用し、また、効率をあげるため２本か３本を束
ねて同時に使用する。

【００１１】また、上記硬球用のホースの吸入口には、
硬球を集めて吸入し易いように扇形の収集部を設け、こ
のホースの後部は重力による抵抗を少なくするため下部
方向に折曲げ、硬球又はコイン収集器吸入口のホースに
接続すると効果がある。

【００１２】

【作用】上記のように構成された硬球又はコイン収集器
を電気掃除器に取付けて使用すると、電気掃除器の吸引
力によって吸引物は、まずふるい網の上に放出され、こ
こでふるい網を通過した洗浄用のチップやゴミ等不要物
は電気掃除器によって吸入され、ふるい網に掛かった硬
球又はコインのみがふるい網のレールに沿って下部に設
けた収納部に滑り落ち収納される。

【００１３】上記の動作において、一般には収集器内部
は電気掃除器の強力な吸引力のためこのままでは空気の
渦流が発生し、ふるい網を一旦通過した前記不要物が再
び網目を潜って戻って来るようなことも多く発生する
が、本発明では前記整流板を適当な位置に設けているた
め不要物等の逆流を防止することができ、硬球又はコイ
ンを効率よく収集できる。

【００１４】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１は硬球又はコイン収集器全体の鳥瞰図と一部透視図
を示したもので、図１において、硬球又はコイン収集器
の外箱１の上部に吸入口２とその反対側の低い部分に排
出口３を設ける。この排出口３の下部を境にして仕切板
４によって収集した硬球又はコインを収納する収納部５
を設ける。

【００１５】また、仕切板４は吸入口２に近い部分に硬
球又はコインが流入するための間隙を有しているが、こ
の間隙の部分から図２に示す排出口３の最上部まで、箱
全体に渡って傾斜したふるい網６を設ける。のぞき窓７
は仕切板４を中心にふるい網６の部分と収納部５の状況
を監視するために設けられており、取出蓋８はツマミ９
によって選択収集した硬球又はコインを取り出すために
設けられている。

【００１６】図２は硬球又はコイン収集器の側面断面図
を示し、図２において、吸入口２からの吸引物を、効率
よくふるい網６の最上部に誘導するため誘導部１０を蓋
２７に設け、ふるい網６を有効に利用するようにしてい
る。

【００１７】図２にある制限板１１は、ふるい網６によ
ってふるいに掛からなかった大きな不要物を取り除くた
めに設けられており、制限板１１とふるい網６との間隔
は硬球又はコインのみが通過できる寸法に設定される。
制限板１１はコインを収集する時の状態を示し、制限板
１１´は硬球を収集する場合に使用する。従って、硬球
又はコインのいずれかを使用する場合に合わせて切り替
える。

【００１８】通常は吸引物はふるい網６によって不要物
が除去され、制限板１１、１１´の間隙を通過し、収納
部５に蓄積されるが、使用する電気掃除器の吸引力が強
い場合は空気の流れが乱れ、不要物の分離が円滑に行わ
れない。整流板１２、１２および整流幕１４を設けるこ
とによってこの空気の乱れをなくし、円滑に不要物の除
去を行っている。

【００１９】図３は硬球を収集する場合に使用するホー
スの一例を示したもので、硬球用ホース２０は硬球を効
率よく吸入するため、硬球の径よりやや大きい内径を持
ったパイプによって構成されている。従って、この硬球
用ホース２０にはコインは吸引されず、この例では収集
効率をあげるため２本を束ねて使用している。

【００２０】また、上記ホースはこの先端の収集口２１
を扇状にして硬球を収集し易いようにしていると共に、
図４に示すように、接続具２２によって硬球又はコイン
収集器の吸入用ホース２３と接続されるホース２０の後
部は、吸入効率をあげるため下方に折曲げられ重力によ
る抵抗を低くして吸引物の流入を円滑にしている。

【００２１】図５はコインを収集する場合に使用するコ
イン用ホース２４の先端を示したもので、コインの形状
からコイン等が重なり合ったときこの収集口を塞がない
ように、収集口２５は半円状に切り込まれている。

【発明の効果】

【００２２】本発明は、以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果がある。

【００２３】いま迄のように、硬球又はコインを収集す
る場合人力に頼る必要がなく、電気掃除器のホースの中
間に本発明による硬球又はコイン収集器を設けるだけ
で、一般の電気掃除器を使用する要領で簡単に不要物混
入の中から、必要な硬球又はコインを取り出すことがで
きる。

【００２４】また、上方に位置する吸入口と反対側の下
部に設けた排出口の中間に、収集物を選別するふるい網
によつて効率よく硬球又はコインが選別され収集するこ
とができる。

【００２５】さらに、上記ふるい網の網目を上下のレー
ルを構成するように配置し、そのレールの間隔を硬球が
並んで滑り下りれるようにすることにより、硬球の収集
が効率よく実施できる。

【００２６】また、上記ふるい網の上部に設けた制限板
の位置を変えられるようにし、これの切り替え使用で硬
球とコインを収集すれば、更に収集の効率をあげること
ができる。

【００２７】また、収集に使用するホースを硬球又はコ
インそれぞれに適合した専用のものにしているため、ホ
ースの収集能力をあげると共にこの部分でも硬球とコイ
ンとの分別を可能にしている。

【００２８】当然、洗浄用チップは電気掃除器内に蓄積
されるため、これを取り出し再利用することができるの
は勿論である。

【００２９】そして、電気掃除器の強力な吸引力によっ
て生じる硬球又はコイン収集器内部の乱気流を、整流板
や整流幕を適当に配置することによって防止しているた
め、硬球又はコイン収集器としての動作が安定してい
る。

【００３０】また、硬球又はコイン収集器の構造が簡単
なため、安価にしかも容易に製造することができるばか
りか、既存の電気掃除器を使用するため、従来の方法か
ら本発明の利用に切り替えることが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】硬球又はコイン収集器の鳥瞰図及びその一部透
視図である。

【図２】硬球又はコイン収集器の側面断面図である。

【図３】硬球用ホースの全体正面図である。

【図４】図３の硬球用ホースの後部側面図である。

【図５】コイン用ホース先端部の鳥瞰図である。

【符号の説明】

２３吸入用ホース２６電気掃除器との接続ホース３０取出蓋用蝶番３１把手３２ゴム脚

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電気掃除器の吸引ホースの中間に配置し、
硬球又は及びコインに混入するゴミ及び不要物の中から
硬球又はコインのみを選別収集する硬球又はコイン収集
器。
【請求項２】硬球とコインの選択切替え装置を具備した
前記請求項１記載の硬球又はコイン収集器。
【請求項３】選別用ふるい網のレールの間隔を、硬球が
並んで通れる寸法にした前記請求項１記載の硬球又はコ
イン収集器。
【請求項４】収集器の吸入口から排出口に至る間に、す
だれや整流板を設け、空気の流れを整えて動作を円滑に
した前記請求項１記載の硬球又はコイン収集器。
【請求項５】硬球を選別収集するホースに、硬球が通過
しやすい内径寸法のパイプを２本又は複数本併用したも
のを使用し、吸入部分には扇状の収集部を取付け、ま
た、ホースの後部を下方に折曲げ、硬球の収集器への流
入を容易にした前記請求項１記載の硬球又はコイン収集
器。