JPH092887A - 伐採植物の肥料化方法とその加工肥料 - Google Patents
伐採植物の肥料化方法とその加工肥料Info
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- JPH092887A JPH092887A JP7175597A JP17559795A JPH092887A JP H092887 A JPH092887 A JP H092887A JP 7175597 A JP7175597 A JP 7175597A JP 17559795 A JP17559795 A JP 17559795A JP H092887 A JPH092887 A JP H092887A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/40—Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
Abstract
廃棄物の伐採植物を有効利用可能に加工して、肥料化す
る方法とその製品化できる加工肥料を得ること。 【構成】 伐採した生状態の植物廃棄物を施肥対象に応
じて枝葉を適宜混合、細分化加工し、細分化済原料を発
酵処理、乾燥処理を経て肥料化し、それによって得た加
工肥料をそのまま、または適宜に補完肥料を加え、混合
して加工肥料とすると共に、その加工肥料を小分けして
製品化するときに、加工肥料を収納する密封容器を脱気
処理して開封可能に密封するか、加工肥料に脱酸素剤を
同封した上で密封、製品化して構成した。 【効果】 粗大ゴミの伐採植物を細分して嵩を縮小し、
重さで約10%に減量、樹皮を無害化した有機質肥料に
変えて、都会の自然環境を保つ有価物を得る。
Description
の剪定時や農作業に伴って生じ、廃棄物となる伐採植物
の有効利用に係り、特に伐採植物の肥料化とその加工肥
料に関する。
定する時に生ずる伐採植物の枝や葉の始末は、農業地域
ではそれが大量でも堆肥化や焼却など自家消却によって
対応してきた。一方、都会地や郊外地における造園業者
が造園作業時に出す大量の粗大廃棄物は、特定の焼却場
へ依存する、持ち込み焼却によって処分してきている。
ところで、従来よりこれら伐採植物は、稲藁や刈り込み
雑草を生状態で畑の底部の敷き込み肥料としたり、腐葉
土や堆肥にする他、草木灰や小枝を蒸して作るクン炭に
変えて肥料化するなど、有益な植物系有機質肥料とし
て、かつ土壌改良材をかねて広く有効利用されてきた。
る伐採植物は、都市環境整備事業の実施に伴い年々増大
する大量の粗大植物ゴミとして造園業者の許に集結し、
それらを自家焼却すれば近隣住宅への環境汚染が問題化
するので、持ち込み焼却に益々依存するようになった。
この現実は焼却場の焼却負荷を増大すると共に、焼却場
側の条件に対応して行う、それら植物廃棄物を長さ60
cm大以下に切断する二次裁断、その整頓、一時保管、
運搬等に係る費用が造園業者にとって無視出来なくなっ
ている。
物にするために、そのまま堆肥化してみたが、完熟堆肥
を得るには4ないし6ヶ月の長い期間を必要とし、日常
的に次々に集積する植物廃棄物を処理し切れない。また
枝部を、ほぼ葉と同大に裁断して堆肥期間を必要としな
い生状態で肥料にする緑肥として早期利用することを考
えたが、原料大きさは小さくなるものの、肥効成分は一
定であるとは限らないこと、また枝に付着する樹皮が裁
断片に残ったまま土中へ埋設すると、樹皮から成るバ−
ク堆肥が完熟してない場合に起こす植物障害を予防する
ことが困難であるという、問題点があった。そこで本発
明者は、上記の問題点を研究して、短期間で有用化し、
かつ植物障害を生じない肥料化方法とその加工肥料を開
発した。本発明者らは、伐採植物を減量し、その有効利
用を計ることによって、伐採植物廃棄物を、環境を緑に
変える肥料として自然還元し、従来、費用となっていた
ものを収益性のある製品に加工することによって、植物
廃棄物処理の問題点の解決を図ると共に、有効な肥料化
処理が行える程度に施肥対象に対応して伐採植物の枝部
と葉部を選別、細分化し、さらに肥料化処理を施して、
減量、保管の効率を高め、専業者が大量に肥料化出来る
ようにする他、都市の家庭菜園や園芸の愛好家が使用出
来る有機質加工肥料を提供することを目的とするもので
ある。
肥料化方法は、伐採した植物の地上部を主成分とした生
状態の草木を細分化加工した後に施肥対象に応じて適宜
に篩い分けした細分化済原料を発酵処理し、あるいは加
えて自然乾燥または機械乾燥による乾燥処理を行って肥
料化することを特徴とするものである。
草の葉茎ないし樹木の枝葉を主成分とした生状態の草木
を、施肥対象に応じて適宜に枝部と葉部とを混合して細
分化加工した後に発酵させ、その発酵物をそのまま、あ
るいは加えて乾燥処理を介して得た発酵済み乾燥物を、
または発酵物と発酵済み乾燥物のそれぞれに適宜に補完
肥料を付加して構成したことを特徴とするものである。
収納した後に脱気処理、または脱酸素剤を同封した上
で、開封可能に密封したものである。
宜混合し細分化、発酵、あるいは加えて乾燥させるの
で、元の量が大幅に減量して扱い易く、その堆積状態は
自然発酵を生じ易くする。短期間に完了する発酵操作が
樹皮を含む表層のみに発酵と腐植をまず進行させ、内部
深くに及ぶ過度な熟成に進むことなく、未熟な有機質が
保有する肥効成分の過度な逸失を抑制する。また細分化
加工による樹皮破砕が樹皮への発酵菌付着を容易にし、
生じる腐植作用が樹皮を無害化すると共に、さらに加え
る乾燥処理によって肥料全体の減量化、肥効成分の濃厚
化、および肥効保存性を高め、製品化工程での脱気また
は脱酸素処理を伴う密封包装によって、収納肥料の呼吸
作用を停止させるので、有機質成分の変質進行を抑制す
る。
その加工肥料を図によって説明する。図1は、本発明に
よる伐採植物の肥料化方法とその加工過程の肥料状態を
説明するもので、(A)は肥料化方法を示すブロック
図、(B)は加工過程の肥料状態を示すブロック図、図
2は、同じくその加工肥料の成分構成の実施例を説明す
るもので、(A)は1実施例を示すブロック図、(B)
は他の実施例を示すブロック図、図3は、同じく加工肥
料の実施例を説明するもので、(A)は製品化加工を示
すブロック図、(B)は他の製品化加工を示すブロック
図である。図1(A)に示すように、生状態の草木1を
伐採aし、草の葉・茎1aや樹木の枝・葉1bの地上部
を主成分とするものを、細かく裁断して細分化加工b
し、施肥対象に応じた適宜大きさに裁断したものを衝撃
力を伴う篩い分けを行った後に発酵処理cを行う。そし
て正常な発酵状態を示す1ヶ月以内の発酵期間を経た後
に乾燥処理dをする。天日または自然通風によって行う
乾燥処理dでは、その時の気候と乾燥物の乾燥厚さによ
って異なるが、3日以内で乾燥を終わるが、機械乾燥で
は24時間以内で終了できる。なお、樹皮含有部分が無
視できる程度の伐採植物を細分化加工bする場合には、
衝撃力を加えない篩い分けでよい。次に乾燥処理dを終
えたものを製品化工程fに移し、小分けしたものを密封
し使い勝手と保存性を向上させる。あるいはさらに加え
て特有の肥効成分を有する付加物との混合処理eを施し
てから製品化工程fに移行する。ここで図示のAは、発
酵処理cと乾燥処理dとを総称した肥料化処理をいう。
なお発酵処理cしたものを直ぐ施肥したり、現場で肥料
化製造する場合、図示の点線で示すように乾燥処理dを
省略して直ちに施肥しても、そのまま製品化工程fに移
ってもよい。図1(B)に示すように、伐採植物は生状
態の草木1であって、施肥対象に応じて枝と葉とを適宜
に混合できるように大凡に選別、定量化したものを細分
化して、篩い分けして細分化済原料2を得る。この細分
化済み原料2に肥料化処理Aを施して、発酵物3aまた
は発酵済乾燥物3b等の加工物3を得る。加工物3をそ
のまま堆肥系加工肥料5bとするか、後述する補完肥料
4aとを混合して複合系加工肥料5aとして、加工肥料
5を完成する。ここに葉分を枝分より多く混合すれば、
窒素(N)の肥効が多い加工肥料5を、枝分を多くすれ
ばカルシュ−ム(Ca)分等の多い肥効成分のものが得
られる。
に説明する。腐葉土を含む伐採植物など、窒素肥料に分
類する植物系有機質肥料は、リン(P)やCaの含有量
が少なく、その肥効も遅く現れるといわれる。従って同
図(A)に示すように、適宜な補完肥料4aを付加して
混合物4を得る。補完肥料4aとしては、前記P、Ca
および硫黄(S)も含有する、例えば安価な過リン酸石
灰を混合して複合系5aを構成することが出来る。同図
(B)に示すように、複数の補完肥料4b、4cと加工
肥料5aを混合して構成しても良い。例えば伐採植物か
ら得た草木灰4bとクン炭4cを加えて、純粋な植物系
有機質から成る複合肥料5aを構成できる。この場合、
草木灰4bを多く加えればCa等の肥効が高くなる。
肥料5aを無酸素または低酸素状態に保つ製品に加工す
る。同図(A)は、加工肥料5aを袋または缶6に収
納、包装gし、脱気処理hをした上で開封可能の密封処
理をすることを示す。同図(B)に示すものは、例えば
合成樹脂製フィルムから成る袋またはアルミ製などの缶
6の中に加工肥料5aと共に脱酸素剤7を同封、包装g
した上で同様に密封処理iしたものである。
の生け垣を剪定して集積した伐採植物1をほぼ枝1に葉
9の比で混ぜ合わせ、葉の大きさの半分以下になるよう
に細分化加工bを行った。細分化したものは、ほぼ2c
m目の篩いにかけ細分化済原料2を得た。これを発酵用
容器に所定量収納し、その内容物を自然発酵させた。発
酵処理第2日目に白い発酵菌が発見でき、引き続く数日
以内に発酵菌は甘酸っぱい匂いと共に全面に目視でき
た。発酵した内容物を適時に切り返し、発酵処理中終
始、水分約50%以下、温度50°C以下に保った。こ
の発酵処理操作を約20日間続けて発酵処理cを完了し
た。得た発酵物3aは、重量、容量とも細分化済原料2
のほぼ40ないし60%になった。なお細分化済原料2
に枝分量を増やすと、発酵処理cの期間を長く、葉分量
が多いと短くなる傾向があった。
の、ここに図示しない屋内に設けた金網上に、発酵物3
aを乾燥厚さ約3cmによって静置し、気温15ないし
18°Cで7日間、自然乾燥を行った。乾燥処理dを終
了した肥料化処理A済みの加工肥料5bは、乾燥前に較
べて容量の変化は目視出来なかったが、重量は約20%
に減量した。これは、元の細分化済原料2の約十分の一
重量に相当する。ここに、本発明方法によって乾燥処理
d後に得られた加工肥料5bを実施例としたときの肥効
成分を分析し、比較例と共に表1に示した。なお比較例
1は、広葉樹と針葉樹の伐採植物を焼却して得た草木
灰、比較例2は、完熟した堆肥ないし腐葉土である。ま
た上記実施例より植物環境が活発な気候に伐採した場合
には表1の実施例より肥効成分が高くなることは予想出
来る。
得た加工肥料5の実施例を説明する。加工物3から得た
堆肥系加工肥料5bを、単独で施肥する場合、表1の実
施例に示すように、比較例2に示す堆肥や腐葉土より豊
富な成分が多かった。加工物3に過リン酸石灰4aを適
量補完して混合し、加工肥料5aとすれば、加工肥料5
bの短所を十分補う良質な有機質肥料5aとなった。ま
た生状態の草木1の細分化加工前の枝部や葉部を取り分
けて、それらから草木灰やクン炭を製造し、それら製造
物を加工肥料5bに適量混合し場合、有益微生物の活性
が高い、純植物有機質系の複合肥料が製造できた。そし
て本発明の加工肥料5は、植物系有機質肥料として堆肥
系5bとしても複合系5aとしても、市場価値のある肥
効成分を含有することが判明した。なお補完肥料4aを
前記以外の無機質やその他の有機質肥料を選択して適宜
に混合することによって、ここに図示しない特定植物用
の複合系加工肥料5aを製造することは任意である。
ないし働きについて、図1および図3によって説明す
る。本発明方法において伐採植物は、細分化加工時に加
える裁断と篩い分け作業によって衝撃が加えられ、この
衝撃力によって、枝の樹皮は幹部から少なくとも部分剥
離を起こす。この作用は、発酵菌付着表面積を増やし、
樹皮の発酵処理を促進して、その無害化を行うものと予
想される。また本発明の乾燥処理d後における製品化工
程fにおいて、施肥対象植物に応じて加工肥料5bを主
体に適宜に補完肥料4aを調整して小分けし、施肥直前
まで低酸素状態以下で密封容器6内に保存される加工肥
料5は、その内部で有機質が呼吸するときに進行するか
もしれない発酵、腐植その他の現象を停止、その現象に
付随する状態変化を休止させる。そして施肥直前に密封
容器6が開封され大気に触れて加工肥料5は活性を取り
戻し、さらに施肥された土中の湿環境内で、加工肥料5
はその乾燥状態を解消する。また湿分を含んで適度な大
きさに膨張した加工肥料5は、元の体積に復元する過程
で、土中に分散して保水し、かつ間隙を作って土に通気
性を与える。加工肥料5が持つ繊維質豊富な有機質は、
栽培植物に有益な微生物層を形成して、その育成土壌を
健全な物理的、生物的環境に整える。その上に加工肥料
5の未完熟部分を腐植させる変化が始まるので、その過
程で未熟部分に保有してきた肥効成分を施肥土壌に移行
できる。
の加工肥料は、社会的負担となった大量ぼ植物廃棄物
を、特に都会地に生じる伐採植物を最終加工時点で十分
の一に減量化し、農業専業者が、施肥対象に応じて適宜
に調整して有効利用可能とした他、堆肥を乾燥、圧密
化、密封包装化によって、従来の堆肥特有の不快要素が
生じない製品化手段を確立して、都市の園芸愛好家にも
広く衛生的に利用できる、小分して保存性高く、自然環
境に還元できる有機質肥料製品となり、肥効が有効な有
用物を得たばかりか、費用対象物を有価物に変えた社会
的効果は大きい。
過程の肥料状態を説明するもので、(A)は肥料化方法
を示すブロック図、(B)は加工過程の肥料状態を示す
ブロック図である。
明するもので、(A)は1実施例を示すブロック図、
(B)は他の実施例を示すブロック図である。
で、(A)は製品化加工を示すブロック図、(B)は他
の製品化加工を示すブロック図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 伐採(a)した植物の地上部を主成分と
した生状態の草木(1)を細分化加工(b)した後に施
肥対象に応じて適宜に篩い分けした細分化済原料(2)
を発酵処理(c)し、あるいは加えて自然乾燥または機
械乾燥による乾燥処理(d)を行って肥料化することを
特徴とする伐採植物の肥料化方法。 - 【請求項2】 草の葉茎(1a)ないし樹木の枝葉(1
b)を主成分とした生状態の草木(1)を、施肥対象に
応じて適宜に枝部と葉部とを混合して細分化加工した後
に発酵させ、その発酵物(3a)をそのまま、あるいは
加えて乾燥処理(d)を介して得た発酵済み乾燥物(3
b)を、または発酵物(3a)と発酵済み乾燥物(3
b)のそれぞれに適宜に補完肥料(4a)を付加して構
成したことを特徴とする伐採植物の加工肥料。 - 【請求項3】 袋または缶(6)に収納した後に脱気処
理(h)、または脱酸素剤(7)を同封した上で、開封
可能に密封した請求項2記載の伐採植物の加工肥料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7175597A JPH092887A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 伐採植物の肥料化方法とその加工肥料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7175597A JPH092887A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 伐採植物の肥料化方法とその加工肥料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH092887A true JPH092887A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15998876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7175597A Pending JPH092887A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 伐採植物の肥料化方法とその加工肥料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH092887A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100366785B1 (ko) * | 2000-10-14 | 2003-01-09 | 이병열 | 축광인쇄시트 및 축광인쇄잉크 조성물 |
JP2013111568A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-10 | Minamihaibara Kaihatsu Kk | 廃棄物処理方法 |
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1995
- 1995-06-20 JP JP7175597A patent/JPH092887A/ja active Pending
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