JPH09285471A - 角質除去装置 - Google Patents

角質除去装置

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JPH09285471A
JPH09285471A JP8105611A JP10561196A JPH09285471A JP H09285471 A JPH09285471 A JP H09285471A JP 8105611 A JP8105611 A JP 8105611A JP 10561196 A JP10561196 A JP 10561196A JP H09285471 A JPH09285471 A JP H09285471A
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隆志 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角質除去結果を自動的に判断し、動作を停止
でる角質除去装置を提供する。 【解決手段】 角質除去装置は、レーザ光17が照射さ
れたことにより皮膚表面14から発生する蛍光の強度を
測定するための蛍光強度測定部15と、初期の蛍光強度
を記憶し、記憶した初期の蛍光強度と測定した現在の蛍
光強度とを比較する蛍光強度処理部16とを有してい
る。蛍光強度処理部16は、レーザ制御部11からの測
定開始信号に応答して、蛍光強度を測定し処理する。レ
ーザ制御部11は、波長193nmのレーザ光を出力す
るArFエキシマレーザ12の出力、繰返し周波数を設
定すとともに、蛍光強度処理部16からの発振停止信号
に応答して、ArFエキシマレーザ12の発振を停止さ
せる。照明光学系13は、ArFエキシマレーザ12か
ら出力されたレーザ光17を整形し、皮膚表面14に照
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚表面の角質層
を除去するための角質除去装置に関し、特に、角質の除
去状態をモニターできる角質除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の角質除去装置は、生体の
電気的な計測のために電気的なバリアとして働く皮膚表
面の角質を除去することや、角質層を除去した皮膚の部
分を減圧吸引して得られる微量の液体である吸引浸出液
を得ること等を目的として用いられている。
【0003】たとえば、特開平3−151951号公報
には、皮膚表面への粘着テープの付着、剥離を繰り返し
て皮膚の角質部分を除去する技術が開示されている。こ
の公報は、粘着テープを皮膚表面に付着させる際に、化
学処理または水蒸気噴霧処理を行って角質部の角質細胞
を膨潤もしくは融解させることにより、」ストリッピン
グ処理に要する処理時間の短縮と被検者の苦痛の軽減を
図った「皮膚角層の除去方法と除去器具」を開示してい
る。すなわち、角層部の除去を行うには、粘着テープロ
ーラを皮膚表面に接触させて転がすことによって角層を
除去する。薬品含有粘着テープは減菌処理が施され、か
つ皮膚角質細胞を膨潤もしくは融解させる作用を有する
物質、例えばセリチル酸や尿素系軟膏、ケラチナーゼ等
の酵素が含有されている。これらの薬品で常に新しい層
の角質細胞を処理することによって簡便に角層を除去で
きる。また、ローラに巻回した粘着テープと水蒸気噴霧
手段とを有し、粘着テープの付着に先立って、ノズルか
ら水蒸気を皮膚に噴霧して、皮膚角質細胞に水分を与え
て角質細胞を膨潤させ、次いで粘着テープを付着・剥離
させることにより、角層除去を行ってもよい。この方法
は、簡便であるとの特徴を持つが、熟練を要する、時間
がかかる、除去する量を制御するのが困難である等の欠
点がある。
【0004】これに対し、レーザのアブレーションを利
用した角質除去装置も提案されている。例えば、「19
87年1月、ザ・ジャーナル・オブ・インベスティゲイ
ティヴ・ディマトロジー、第88巻(THE JOURNAL OF I
NVESTIGATIVE DERMATOROLOGY, VOL.88, JANUARY 198
7)」に示された角質除去装置は、1μmの精度、数1
0」パルス(数秒)の照射により角質層を除去すること
ができる。
【0005】図10に従来の角質除去装置の一例を示
す。図示の角質除去装置は、レーザ制御部11と、Ar
Fエキシマレーザ12と、照明光学系13とを有する。
レーザ制御部11は、ArFエキシマレーザ12の出
力、パルス数(照射時間)を設定する。ArFエキシマ
レーザ12は、波長193nmの紫外レーザであり、レ
ーザ制御部11からの入力に応じたレーザ光17を出力
する。照明光学系13は、反射鏡131、マスク13
2、および集光レンズ133より構成され、ArFエキ
シマレーザ12より出力されたレーザ光17を、皮膚表
面14に集光、照射するためのものである。
【0006】次に、図10を参照して従来の角質除去装
置の動作について説明する。レーザ制御部11より、レ
ーザ光17の出力、パルス数(照射時間)を設定する。
ArFエキシマレーザ12は、レーザ制御部11からの
出力開始の信号を受け、レーザ光17を出力する。レー
ザ光17は、照明光学系13を通過することにより、整
形、集光され、皮膚表面14上に、所望の形状及びエネ
ルギー密度で照射される。レーザ制御部11は、予め入
力されたパルス数(照射時間)後、ArFエキシマレー
ザ12に停止命令を送り、ArFエキシマレーザ12は
レーザ光17の出力を停止する。人の角質層の厚さは、
15μm程度あるので、100mJ/cm2 の照射強度
で、約30パルスで角質層が除去される。
【0007】尚、本発明に関連する先行技術として、特
開平6−254170号公報には、皮膚表面の広域にレ
ーザ光を効率よく照射でき、安全機能も備えた「レーザ
治療装置用プローブ」が開示されている。この公報で
は、レーザ光照射口を有するケース内に複数の半導体レ
ーザ素子を直線状に配列している。レーザ光照射口は複
数の半導体レーザ素子の近傍にあって、複数の半導体レ
ーザ素子の配列に沿った細長形状をしている。複数の半
導体レーザ素子への給電を制御する1対のフォトセンサ
が、レーザ光照射口の長手方向両端部近傍に置かれてい
る。複数の半導体レーザ素子から発せられたレーザ光
が、細長のレーザ光照射口を通じて皮膚表面に帯状に照
射される。皮膚炎の治療に適する。レーザ光照射口の片
側だけが皮膚表面から離れた場合にもレーザ光は発せら
れず、レーザ光の誤射による危険が激減する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の角質除去装置には次に述べるような問題点あ
る。すなわち、パルス当たりの角質の除去量は、照射エ
ネルギー密度により決まり、角質層が厚さが明確であれ
ば、パルス数(照射時間)により、角質の除去終了を判
断できる。しかしながら、除去部位の場所の違い、個人
差により角質層の厚さが異なるため、パルス数のみで
は、角質層の除去終了を判断できない。この結果、除去
量が大きすぎた場合、出血が生じる等の問題が発生す
る。このため、常時目視により、角質層の除去結果を確
認する必要がある。
【0009】本発明の課題は、角質除去結果を自動的に
判断し、動作を停止できる角質除去装置を提供すること
にある。
【0010】尚、特開平6−254170号公報に開示
されたレーザ治療装置用プローブは、レーザ光の誤射に
よる危険が激減するための安全機能も備えたものあっ
て、角質層の除去終了を判断できるようしたものとは全
く技術思想が異なる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明が適用される角質
除去装置は、皮膚表面の角質層をレーザ光の照射によっ
て除去する角質除去装置であって、レーザ光を出力する
レーザ発振器と、このレーザ発振器の出力を制御するレ
ーザ制御部と、レーザ光を角質除去部に照射するための
照明光学系とを有する。
【0012】本発明の第1の態様による角質除去装置
は、レーザ光の皮膚表面の照射により発生する蛍光強度
の強さに応じて角質の除去終了を判断し、レ−ザ発振器
の発振を停止させる。より具体的には、本発明の第1の
態様による角質除去装置は、レーザ光を皮膚表面に照射
したことにより発生する蛍光強度を測定するための蛍光
強度測定部と、蛍光強度に応じて、レーザ制御部にレー
ザ発振器の発振を停止させる発振停止信号を送る蛍光強
度処理部とを有する。
【0013】本発明の第2の態様による角質除去装置
は、角質除去部に照射したプローブレーザ光の反射光の
強度の強さに応じて角質の除去終了を判断し、レ−ザ発
振器の発振を停止させる。より具体的には、本発明の第
2の態様による角質除去装置は、角質除去部にプローブ
レーザ光を照射するためのプローブレーザと、角質除去
部からのプローブレーザ光の反射光強度を測定する反射
光強度測定部と、反射光強度の低下によりレーザ制御部
にレーザ発振器の発振を停止させる発振停止信号を送る
反射光強度処理部とを有する。
【0014】
【作用】本発明の第1の態様による角質除去装置は、角
質の除去結果をレーザ光の皮膚表面の照射により発生す
る蛍光強度を測定することにより、自動的にレーザ発振
器の発振を停止する。このため、除去部位の違い、個人
差により角質層の厚さが異なっても、正確に角質層を除
去することができる。
【0015】本発明の第2の態様による角質除去装置
は、角質の除去結果をプローブレーザ光の反射光強度を
測定することにより、自動的にレーザ発振器の発振を停
止する。このため、除去部位の違い、個人差により角質
層の厚さが異なっても、正確に角質層を除去することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1に本発明の第1の実施の形態による角
質除去装置を示す。図示の角質除去装置は、レーザ制御
部11、ArFエキシマレーザ12、および照明光学系
13の他に、さらに蛍光強度測定部15と蛍光強度処理
部16とを有する。
【0018】蛍光強度測定部15は、レーザ光17が照
射された皮膚表面14から発生する蛍光18を測定す
る。蛍光強度処理部16は後述するように初期の蛍光強
度を記憶し、この記憶した蛍光強度と現在の蛍光強度と
を比較して、レーザ制御部11へ発振停止信号を送出す
る。蛍光強度処理部16はレーザ制御部11と接続さ
れ、レーザ制御部11からの測定開始信号により上記蛍
光強度の比較を行う。レーザ制御部11は、波長193
nmのレーザ光を発振するArFエキシマレーザ12の
出力、繰返し周波数を設定すると共に、蛍光強度処理部
16からの発振停止信号に応答してArFsエキシマレ
ーザ12の発振を停止する。照明光学系13は、ArF
エキシマレーザ12より出力されたレーザ光17を整形
し、皮膚表面14に照射する。
【0019】次に、図2を参照して、蛍光強度測定部1
5と蛍光強度処理部16の詳細に構成について説明す
る。蛍光強度測定部15は、検知器19、集光レンズ2
0、およびフィルター21から構成される。蛍光18は
フィルター21を通過し、集光レンズ20で集光された
後、検知器19で蛍光18の強度が測定される。検知器
19は、例えば、水の発光波長である遠赤外線に感度を
持つ熱電対で構成できる。フィルター21は、遠赤外線
を透過し、遠赤外線より短波長の可視、紫外領域の光を
カットするためのもので、例えば、BeOとZnOのイ
オン結晶の粉末をポリエチレンに練りこんだ粉末フィル
ターにより構成できる。
【0020】蛍光強度処理部16は、演算部22、A/
D変換部23、データ記憶部24、および遅延回路25
から構成され、蛍光強度測定部15及びレーザ制御部1
1と信号ケーブルにより接続されている。A/D変換部
23は、検知器19で測定された蛍光18の強度をA/
D変換し、A/D変換された蛍光強度は演算部22へ供
給される。遅延回路25は、レーザ制御部11からの蛍
光測定開始信号を受け、設定遅延時間後に取り込み信号
を演算部22に送る。演算部22は、この取り込み信号
に応答して、A/D変換部23でA/D変換された蛍光
強度を取り込む。なお、上記設定遅延時間は、検知器1
9の応答時間により決定すればよい。
【0021】次に、図1及び図2に加えて図3を参照し
て、本発明の第1の実施形態による角質除去装置の動作
について説明する。
【0022】レーザ制御部11からの出力開始信号に応
答して、ArFエキシマレーザ12は、予め設定された
出力、繰返し周波数にてレーザ光を出力する。レーザ光
17は、照明光学系13を通して、皮膚表面14に集
光、照射される。
【0023】蛍光強度測定部15を構成する検知器19
には、皮膚表面14から発生した遠赤外領域の光が、フ
ィルター19、集光レンズ20を通して入射する。蛍光
強度処理部16において、レーザ制御部11からの測定
開始信号を受け、遅延回路25で設定された遅延時間後
に、演算部22は蛍光強度を取り込み、データ記憶部2
4にデータを記憶する。
【0024】図3にレーザパルス数と蛍光強度の関係を
示す。データ記憶部24には、パルス毎の相対蛍光強度
測定値26が記憶される。人体の組織の約70%が水分
であるが、皮膚表面の角質層は、水分量が10%以下で
ある。角質層の除去とともに、水分の含有量の多い透明
層、顆粒層が現われ、相対蛍光強度測定値26が増加す
す。角質層が除去されると、蛍光強度が数倍以上に増加
する。本発明の第1の実施の形態では、蛍光強度が初期
蛍光強度の5倍以上に増加した時点のレーザパルス数を
角質除去終了点27とし、蛍光強度処理部16は、レー
ザ制御部11に発振停止信号を送り、ArFエキシマレ
ーザ12の発振を自動的に停止させる。
【0025】次に、本発明の第1の実施の形態の効果に
ついて説明する。本発明の第1の実施の形態では、角質
層の除去結果を、皮膚表面のアブレーションの結果とし
て発生する蛍光強度を測定することにより判定してい
る。このため、角質層の除去終了とともに自動的にAr
Fエキシマレーザの発振を停止できる。この結果、装置
の全自動化が可能となるとともに、除去量過多による出
血等の問題が生じることがない。
【0026】本発明の第1の実施の形態では、角質層の
み除去する場合について説明したが、除去終了を判定す
る蛍光強度の設定値を変えることにより、角質層の下層
にある透明層の除去に適用することも可能である。
【0027】図4を参照して、本発明の第2の実施の形
態による角質除去装置は、除去する皮膚表面14に、角
質層のみに吸着される蛍光色素を塗布した蛍光色素塗布
部28を形成して点を除いて、図1に示したものと同様
の構成を有する。蛍光色素としては、例えば、ダンシル
クロライド等が適用できる。
【0028】蛍光強度測定部15において、検知器19
は、ダンシルクロライドの発光波長である520nmに
感度を持つシリコンフォトダイオードにより構成でき、
フィルター21は、波長520nmの蛍光を透過し、A
rFエクシマレーザ光の散乱光である紫外光をカットす
るためのもので、例えば、ガラスフィルター、誘電体多
層膜フィルター等により構成できる。
【0029】次に、図4に加えて図5を参照して、本発
明の第2の実施形態による角質除去装置の動作について
説明する。
【0030】図5にレーザパルス数と蛍光強度の関係を
示す。蛍光強度測定部15により測定される蛍光強度測
定値26は、角質層が除去されるとともに減少する。蛍
光色素は、角質層にのみ吸着されているために、角質層
の除去とともに、蛍光色素の吸着の少ない透明層、顆粒
層が現われ、蛍光強度測定部26が減少する。角質層が
除去されると、蛍光強度が数分の1以下に減少する。本
発明の第2の実施の形態では、蛍光強度が初期蛍光強度
の1/2倍以下に減少した時点のレーザパルス数を角質
除去終了点27とし、蛍光強度処理部16は、レーザ制
御部11に発振停止信号を送り、ArFエキシマレーザ
12の発振を自動的に停止させる。
【0031】本発明の第2の実施の形態は、上記第1の
実施の形態の効果に加えて、測定する蛍光強度が大き
い、より高速に応答する検知器を使用できるという効果
をも奏する。
【0032】図6に本発明の第3の実施の形態による角
質除去装置を示す。図示の角質除去装置は、レーザ制御
部11、ArFエキシマレーザ12、および照明光学系
13の他に、さらにプローブレーザ29、反射光強度測
定部31、および反射光強度処理部33とを有する。
【0033】プローブレーザ29は角質除去面にプロー
ブレーザ光を照射する。反射光強度測定部31は、角質
除去面より反射したプローブレーザ反射光を測定する。
反射光強度処理部33は反射光強度測定部31で測定さ
れた反射光強度を処理して、後述するように発振停止信
号をレーザ制御部11へ送出する。反射光強度処理部3
3は、レーザ制御部11と接続され、レーザ制御部11
からの測定開始信号に応答して反射光強度を処理する。
レーザ制御部11は、波長193nmのレーザ光を発振
するArFエキシマレーザ12の出力、繰返し周波数を
設定すると共に、反射光強度処理部33からの発振停止
信号に応答してArFsエキシマレーザ12の発振を停
止する。照明光学系13は、ArFエキシマレーザ12
より出力されたレーザ光17を整形し、皮膚表面14に
照射する。
【0034】次に、プローブレーザ29、反射光強度測
定部31、および反射光強度処理部33の詳細な構成に
ついて説明する。プローブレーザ29は、水の吸収の大
きい領域のレーザ光を出力するレーザ、例えば、波長
1.55μmの半導体レーザを用いればよい。反射光強
度測定部31および反射光強度処理部33の構成は、本
発明の第1の実施の形態の蛍光強度測定部15および蛍
光強度処理部16と同様である。反射光測定部31にお
いて、検知器19は、例えば、波長1.55μmに感度
を持つシリコンフォトダイオードにより構成でき、フォ
ルター21は、波長1.55μmの光を透過し、これよ
り短波長の可視、紫外領域の光をカットするためのもの
で、例えば、誘電体多層膜フィルター等により構成でき
る。
【0035】次に、図6に加えて図7をも参照して、本
発明の第3の実施の形態による角質除去装置の動作につ
いて説明する。
【0036】図7にレーザパルス数と反射光強度の関係
を示す。反射光強度測定部31により測定される反射光
強度は、角質層が除去されるとともに減少する。プロー
ブレーザ29から出力されるプローブレーザ光は、水に
吸収されるため水分の含有量の少ない角質層にはあまり
吸収されない。しかし、水分の含有量の多い透明層、顆
粒層が現われるにつれ、プローブレーザ光は吸収され、
反射光強度測定値34が減少する。角質層が除去される
と、反射強度測定値34が初期反射光強度の数分の1以
下に減少する。本発明の第3の実施の形態では、反射光
光強度測定値34が初期反射光強度の1/2倍以下に減
少した時点のレーザパルス数を角質除去終了点27と
し、反射光強度処理部33は、レーザ制御部11に発振
停止信号を送り、ArFエキシマレーザ12の発振を自
動的に停止させる。
【0037】本発明の第3の実施の形態は、上記第1の
実施の形態の効果に加えて、測定するレーザプローブ反
射光強度が大きい、より高速に応答する検知器を使用で
きるという効果をも奏する。更に、プローブレーザ光と
して連続発振(CW)レーザ光を出力するCWレーザを
使用できるため、反射光を測定するタイミングを自由に
変えることができるという利点を持つ。このため、蛍光
が全く発生しないタイミングで反射光の測定ができるた
め、反射光測定部31のフィルター21を省くことが可
能である。
【0038】本発明の第3の実施の形態では、角質層の
み除去する場合について説明したが、除去終了を判定す
る反射光強度の設定値を変えることにより、角質層の下
層にある透明層の除去に適用することも可能である。
【0039】図8を参照して、本発明の第4の実施の形
態による角質除去装置は、レーザ制御部11と、レーザ
制御部11の制御下でレーザ光17を出力するArFエ
キシマレーザ12と、プローブレーザ光30を出力する
プローブレーザ29と、レーザ光17とプローブレーザ
光30とを同一の光軸にあわせるためのビーム合成ミラ
ー35と、反射光強度測定部31と、反射光強度処理部
33と、レーザ光17とプローブレーザ光30とを角質
除去部44に照射するための第1の折り返しミラー36
および照明光学系13Aと、X方向走査ステージ40
と、Y方向走査ステージ41と、走査ステージ台42
と、走査ステージ制御部43とを有している。照明光学
系13Aは、第2の折り返しミラー37と、ハーフミラ
ー38と、集光レンズ39とを有している。
【0040】第1の折り返しミラー36、照明光学系1
3A、および反射光強度測定部31は、X方向走査ステ
ージ40によりX方向へ走査される。照明光学系13A
および反射光強度測定部31は、Y方向走査ステージ4
1によりY方向へ走査される。X方向走査ステージ40
およびY方向走査ステージ41は、走査ステージ制御部
43からの信号を受けXY方向へ移動する。ArFエキ
シマレーザ12から出力されるレーザ光17およびプロ
ーブレーザ29から出力されるプローブレーザ光30
は、X方向走査ステージ40およびY方向走査ステージ
41により角質除去部44内の角質層初期除去部45か
ら角質層最終除去部46へ走査される。
【0041】次に、図8に加えて図9をも参照して、本
発明の第4の実施の形態による角質除去装置の動作につ
いて説明する。
【0042】ArFエキシマレーザ12は、レーザ制御
部11からの出力開始信号を受けると、レーザ光17を
出力する(ステップA1)。レーザ光17およびプロー
ブレーザ光30は、走査ステージ制御部43により設定
された皮膚表面14の角質層初期除去部45に、ビーム
合成ミラー35、第1の折り返しミラー36および照明
光学系13Aを通して照射される。反射光強度測定部3
1を構成する検知器19には、角質層初期除去部45か
ら反射してプローブレーザ反射光32が、ハーフミラー
38により折り返され、フィルター21、集光レンズ2
0を通して入射する。反射光強度処理部33は、レーザ
制御部11からの測定開始信号を受け、反射光強度を測
定する(ステップA2)。反射光強度処理部33は、測
定した反射光強度が基準強度以下に低下したか否かを判
定する(ステップA3)。測定した反射光強度が基準強
度以上の場合(ステップA3のノー)、ステップA1と
アステップA2を繰り返す。測定した反射光強度が基準
強度以下に低下した場合(ステップA3のイエス)、X
方向走査ステージ40およびY方向走査ステージ41に
よりレーザ光の照射位置を移動する(ステップA4)。
走査ステージ制御部43は、移動した位置が設定した最
終位置に達したか否かを判断する(ステップA5)。移
動した位置が設定した最終位置に達していない場合、
(ステップA5のノー)、ステップA1からステップA
4を繰り返す。ステップA5において、移動した位置が
設定した角質層最終除去部46に達したと判断された場
合、レーザ制御部11は、反射光強度処理部33からの
発振停止信号を受け、ArFエキシマレーザ12を停止
させる(ステップA6)。
【0043】本発明の第4の実施の形態は、上述した第
3の実施の形態に加えて、レーザ光を走査するために、
より広い領域の角質層を除去することが可能になる。
【0044】本発明の第4の実施の形態では、一部の角
質層の除去終了後に走査ステージを移動する方式につい
て説明したが、パルス毎にステージを移動し、角質層の
除去を行ってもよい。また、本発明の第4の実施の形態
では、照明光学系および蛍光強度測定部を2次元方向に
走査する例について述べているが、3次元方向に走査す
るようにしても良い。
【0045】本発明は上述した実施形態に限定せず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、自動的
に角質除去結果を判断して、装置の動作を停止できると
いう効果がある。このため、個人差、除去部位の相違に
より角質層の厚さが異なっても、正確に角質層のみを除
去することができる。その理由は、角質層の除去結果
を、レーザ照射により発生する蛍光強度、または、皮膚
表面に照射するプローブレーザ反射光強度により検出し
ているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による角質除去装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した角質除去装置に使用される蛍光強
度測定部および蛍光強度処理部の構成を示すブロック図
である。
【図3】図1に示した角質除去装置の蛍光強度測定部に
より測定された蛍光強度の測定結果を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による角質除去装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した角質除去装置の蛍光強度測定部に
より測定された蛍光強度の測定結果を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による角質除去装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した角質除去装置の反射光強度測定部
により測定された蛍光強度の測定結果を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態による角質除去装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示した角質除去装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図10】従来の角質除去装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 レーザ制御部 12 ArFエキシマレーザ 13,13A 照明光学系 14 皮膚表面 15 蛍光強度測定部 16 蛍光強度処理部 28 蛍光色素塗布部 29 プローブレーザ 31 反射光強度測定部 33 反射光強度処理部 35 ビーム合成ミラー 36 第1の折り返しミラー 40 X方向走査ステージ 41 Y方向走査ステージ 42 走査ステージ台 43 走査ステージ制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚表面の角質層をレーザ光の照射によ
    って除去する角質除去装置であって、前記レーザ光を出
    力するレーザ発振器と、該レーザ発振器の出力を制御す
    るレーザ制御部と、前記レーザ光を角質除去部に照射す
    るための照明光学系とを有する前記角質除去装置におい
    て、 前記レーザ光を皮膚表面に照射したことにより発生する
    蛍光の強度を測定するための蛍光強度測定部と、前記蛍
    光の強度に応じて、前記レーザ制御部に前記レーザ発振
    器の発振を停止させる発振停止信号を送る蛍光強度処理
    部とを有すること、を特徴とする角質除去装置。
  2. 【請求項2】 前記蛍光強度測定部は、水の発光の強度
    を測定する手段を有すること、を特徴とする請求項1に
    記載の角質除去装置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光強度処理部は、前記蛍光強度測
    定部により測定した初期の蛍光強度を記憶する手段と、
    記憶した初期の蛍光強度と前記蛍光測定部により測定し
    た現在の蛍光強度とを比較する手段とを有し、蛍光強度
    が一定レベル以上に増加したことにより前記レーザ制御
    部に前記発振停止信号を送ること、を特徴とする請求項
    2に記載の角質除去装置。
  4. 【請求項4】 前記蛍光強度測定部は、皮膚表面の角質
    層にのみ吸着される蛍光色素の発光の強度を測定する手
    段を有すること、を特徴とする請求項1に記載の角質除
    去装置。
  5. 【請求項5】 前記蛍光強度処理部は、前記蛍光強度測
    定部により測定した初期の蛍光強度を記憶する手段と、
    記憶した初期の蛍光強度と前記蛍光測定部により測定し
    た現在の蛍光強度とを比較する手段とを有し、蛍光強度
    が一定レベル以下に低下したことにより前記レーザ制御
    部に前記発振停止信号を送ること、を特徴とする請求項
    4に記載の角質除去装置。
  6. 【請求項6】 前記照明光学系および前記蛍光強度測定
    部は、2次元方向に走査する駆動手段によって走査され
    ること、を特徴とする請求項1に記載の角質除去装置。
  7. 【請求項7】 前記照明光学系および前記蛍光強度測定
    部は、3次元方向に走査する駆動手段によって走査され
    ること、を特徴とする請求項1に記載の角質除去装置。
  8. 【請求項8】 皮膚表面の角質層をレーザ光の照射によ
    って除去する角質除去装置であって、前記レーザ光を出
    力するレーザ発振器と、該レーザ発振器の出力を制御す
    るレーザ制御部と、前記レーザ光を角質除去部に照射す
    るための照明光学系とを有する前記角質除去装置におい
    て、 前記角質除去部にプローブレーザ光を照射するためのプ
    ローブレーザと、前記角質除去部からの前記プローブレ
    ーザ光の反射光の強度を測定する反射光強度測定部と、
    前記反射光の強度の低下により前記レーザ制御部に前記
    レーザ発振器の発振を停止させる発振停止信号を送る反
    射光強度処理部とを有すること、を特徴とする角質除去
    装置。
  9. 【請求項9】 前記反射光強度処理部は、前記反射光強
    度測定部により測定した初期の反射光強度を記憶する手
    段と、記憶した初期の反射光強度と前記蛍光測定部によ
    り測定した現在の反射光強度とを比較する手段とを有
    し、反射光強度が一定レベル以下に低下したことにより
    前記レーザ制御部に前記発振停止信号を送ること、を特
    徴とする請求項8に記載の角質除去装置。
  10. 【請求項10】 前記照明光学系および前記反射光強度
    測定部は、2次元方向に走査する駆動手段によって走査
    されること、を特徴とする請求項8に記載の角質除去装
    置。
  11. 【請求項11】 前記照明光学系および前記反射光強度
    測定部は、3次元方向に走査する駆動手段によって走査
    されること、を特徴とする請求項8に記載の角質除去装
    置。
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