JPH0928310A - 飼料用添加物 - Google Patents
飼料用添加物Info
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- JPH0928310A JPH0928310A JP8120167A JP12016796A JPH0928310A JP H0928310 A JPH0928310 A JP H0928310A JP 8120167 A JP8120167 A JP 8120167A JP 12016796 A JP12016796 A JP 12016796A JP H0928310 A JPH0928310 A JP H0928310A
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Abstract
容物質を含有する発酵ブロスを基礎とする、固結性の低
い飼料添加物を提供する。 【構成】 アミノ酸を主成分とする、0.3mm〜5.
0mmの粒径粒子を80〜95%含有する飼料添加用造
粒物に、固結防止剤の微粒化物を0.1〜5%混合・添
加して得られる飼料用添加物。 【効果】 本発明のアミノ酸を主成分とする飼料添加用
造粒物に少量の固結防止剤を混合して得られる飼料添加
物は、流動性に優れ、吸湿による固結が著しく低減され
ており、使用と保存に至便な飼料用添加物である。
Description
る、流動性が高く、固結性の低い飼料用添加物及びその
製造法に関するものである。アミノ酸を主成分とする飼
料用添加物は、動物用特に豚、鶏用の飼料添加物として
有用である。
−リジン塩酸塩は、従来精製の最終段階では晶析操作を
行い、純度99%以上の純粋結晶を分離し、乾燥するこ
とで得られる。しかし、飼料用添加物としては、このよ
うに高度に精製する必要性は必ずしもない。また、アミ
ノ酸含量が乾燥物換算で30〜60%程度の低純度液を
直接乾燥することにより、アミノ酸を主成分とする飼料
用添加物を得ることも行われている。しかし、このよう
にして得られた飼料用添加物は、その吸湿性およびこれ
に起因する固結性のため、取扱い性が著しく悪く、製品
としては好ましくない。このため、アミノ酸を主成分と
する飼料用添加物は、その製品としての取扱い性が良好
なものを得るために、上記晶析法で、アミノ酸を精製分
離後、乾燥する方法を用いて、一般的に製造されてい
る。
物は、飼料添加物として使用する際には精製する必要性
が低いことから、アミノ酸の発酵ブロスから直接に乾燥
して製造する方法も数多く試みられている。(ソ連国特
許第480,397号、仏国特許第2,217,347号等)しかし、こ
のようにして得られた粉体は、ブロス中に含まれる多く
の不純物の影響により、吸湿性が著しく、これに起因す
る固結のため、粉体は多くの場合、大きな塊となってし
まい、その取扱い性は、悪いものとなってしまうことが
多い。
良い粉体を製造するためには、特定の添加物をアミノ酸
の発酵ブロスに混合した後、乾燥する方法が行われてい
る。例えば、前出の仏国特許第2,217,347号では、添加
物として、粉末シリカ、膨張パーライト、骨粉、ヌカ、
炭酸カルシウムまたは無弗素燐酸塩のような脱水剤を発
酵ブロスに混合し、乾燥している。しかし、これらの添
加物を発酵ブロス中のアミノ酸と同量以上混合しても、
物理的に安定な固体組成物は得られていない。また、公
開特許公報特開昭56-35962、米国特許第4,327,118号で
は、石灰と二酸化炭素、あるいは二酸化炭素と組み合わ
せた石灰及び沈降炭酸マグネシウムまたは沈降炭酸マグ
ネシウムのような無機添加剤を濃縮されたL−リジン発
酵ブロスに混合後、乾燥することにより、固結性の低い
混合物の固体粒子を得る方法が提案されている。しか
し、この方法において得られる固体粒子中のL−リジン
の含量は10〜35%程度である。このように、これら
の方法では、発酵ブロス中にさらに添加物を混合する結
果、得られる粉体中の有効成分であるL−リジンの含有
量は著しく低減してしまう結果となってしまい、実用的
ではない。
特許第533,039号には、アミノ酸発酵ブロスから菌体等
のバイオマスを除去して、濃縮・乾燥することにより、
従来品に比べ蛋白質含量の少ない、取り扱い性のすぐれ
た顆粒物を得ることができると記載されている。さらに
公開特許公報特開平6-296460には、アミノ酸発酵ブロス
を噴霧乾燥させて得られる微粒子から顆粒を製造するこ
とが記載されている。しかしながら、これらの方法で製
造された顆粒物の長期保管時の固結性については、論じ
られていない。
(欧州特許第122,163号)には、特別な発酵条件下、得
られたL−リジンの発酵ブロスを濃縮・乾燥することに
より、吸湿性の低減化された安定した乾燥生成物が得ら
れる事が記載されている。しかし、特定の条件下で発酵
を行わねばならず、操作が煩雑であり、実用的とはいえ
ない。
ノ酸を主成分とする飼料用添加物において、その組成に
大きく左右されることなく、簡便かつ安価な方法で、固
結性が著しく低減されたアミノ酸を主成分とする飼料用
添加物及びその製造方法を提供することにある。
ために、発明者らは、アミノ酸を主成分とする飼料添加
用造粒物にシリカゲル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステル、分岐鎖アミノ酸、カルシウム塩、
マグネシウム塩、ケイ酸アルミニウム、アルミナ、酸化
マグネシウム、ゼオライト、タルク、けい藻土、パーラ
イトまたは燐酸水素二ナトリウムからなる群から選ばれ
る1種以上の固結防止剤の微粒化物を混合することによ
り、得られた飼料用添加物の固結性が改善されているこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
30〜90%含有するアミノ酸を主成分とする飼料添加
用造粒物にシリカゲル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステル、分岐鎖アミノ酸、カルシウム塩、
マグネシウム塩、ケイ酸アルミニウム、アルミナ、酸化
マグネシウム、ゼオライト、タルク、けい藻土、パーラ
イトまたは燐酸水素二ナトリウムからなる群から選ばれ
る1種以上の固結防止剤の微粒化物を0.1〜5%混合
して得られる飼料用添加物とその製造方法に関するもの
であり、本発明により、アミノ酸を主成分とする飼料添
加用造粒物の組成に大きく左右されることなく、固結性
が改善された飼料用添加物の製造が可能である。
用添加物の造粒物(飼料添加用造粒物)が用いられる。
アミノ酸としては、グリシン、L−アラニン、L−バリ
ン、L−システイン、L−フェニルアラニン等の動物生
理学上有用である各種アミノ酸もしくは各種アミノ酸塩
又はそれらの混合物が用いられるが、特に、飼料用添加
物として多量に使用されるL−リジン、L−トリプトフ
ァン、L−スレオニンもしくはこれらのアミノ酸の各種
塩またはこれらのアミノ酸の2種以上の混合物が本発明
の添加物または製造方法に有効である。
しては、上記アミノ酸を含有する粉体及び/又は溶液が
用いられるが、アミノ酸の含量は、乾燥物換算でフリー
体として30〜90%が好ましく、特に、30〜60%
が好ましい。アミノ酸を含有する溶液としては、造粒用
原料として使用可能なアミノ酸含有液であれば、その由
来は特に限定されないが、各種アミノ酸の発酵ブロスも
しくはそれらの混合液、発酵ブロスから遠心分離、膜濾
過等の手段で菌体等を除いた除菌液、イオン交換樹脂等
各種樹脂を常法により使用し、発酵ブロス等を精製して
得られたアミノ酸含有液、アミノ酸の晶析分離母液また
はこれらのアミノ酸含有液の濃縮液等を用いることがで
きる。また、同様にアミノ酸を含有する粉体も造粒用原
料として使用可能な粉体であれば、その由来は特に限定
されず、例えば、上記の各種アミノ酸含有液をスプレー
ドライヤー等で乾燥または固化したものが使用できる。
として含まれる目的以外の微量アミノ酸や糖分、無機物
質、有機酸類等の割合は、発酵成績により毎回異なり、
また、目的とするアミノ酸の種類によっても、その組成
は異なる。不純物の割合により、得られた造粒物の吸湿
性は異なるが、本発明の製造方法は、造粒物に固結防止
剤を添加・混合することにより、飼料添加物の流動性を
良好に維持する方法であるため、飼料添加用造粒物の吸
湿及び固結性に大きく左右されることなく、固結性の改
善された飼料用添加物を製造可能である。従って、発酵
ブロスのようなアミノ酸以外の不純物が多く含まれてい
るアミノ酸含有液も、その内容成分の割合を厳密に管理
することなく、本発明に使用される造粒物の原料とし
て、適用可能である。
分とする飼料添加用造粒物とその製造方法について説明
する。本発明に用いられるアミノ酸を主成分とする飼料
用添加物の造粒物は、常法により得られた造粒品であれ
ば、特に限定されない。造粒物中のアミノ酸の含量は、
乾燥物換算でフリー体として30〜90%が好ましく、
特に30〜60%が好ましい。本発明においては、用い
る造粒物粒子の吸湿性制御の必要がないため、飼料用添
加物の造粒方法は特に限定されない。例えば、アミノ酸
の発酵ブロスを直接的に乾燥、造粒して得ることができ
る様々な顆粒も使用可能である。
アミノ酸の発酵ブロス等の上記に述べたアミノ酸含有液
をまず固形化し、この固形化物を造粒する方法と種晶を
用いてアミノ酸含有液から直接乾燥造粒する方法等をあ
げることができる。まず前者の方法において、アミノ酸
含有液を固形化する方法としては、スプレードライヤ
ー、ドラムドライヤー、あるいはスピンフラッシュドラ
イヤーなどを用いた乾燥・固化方法が適用できる。得ら
れたアミノ酸含有液の固形化物が微粒子の場合、この固
形化物を造粒ミキサー、流動層造粒、圧片造粒等の各種
造粒機を用いて造粒する方法が可能である。得られた微
粒子にバインダーとして発酵ブロスそのもの、あるいは
発酵ブロス中の菌体等の不純物を分離除去した液等のア
ミノ酸含有液を用いれば、容易に造粒する事が可能であ
る。得られたアミノ酸含有液の固形化物がフレーク状乾
燥物の場合は、ピンミル等で粉砕し上記の造粒方法を適
用できる。流動層造粒においては、特に転動型流動層造
粒を適用することにより、重質な顆粒を得やすく、本発
明に適用するのに好ましい造粒物を得るのが容易とな
る。圧片造粒においては、アミノ酸含有液の固形化物が
フレーク状の場合でも粉砕することなく、そのまま適用
できる。また、発酵ブロス等アミノ酸含有液の組成によ
ってはその乾燥物が粘着性を有するときがあるが、特に
圧片造粒を使用する場合、この性質は造粒に有効に作用
する。
接乾燥造粒する方法としては、アミノ酸の発酵ブロス等
の上記に述べたアミノ酸含有液の固形化物または上記に
述べたアミノ酸含有粉体を種晶として用い、流動層造粒
を適用してアミノ酸含有液を層内に噴霧し、アミノ酸含
有液を直接乾燥・造粒する方法が適用できる。種晶とし
ては上記に述べたアミノ酸含有粉体が適用可能であり、
例えば、流動層造粒で得られた製品の一部を粉砕し種晶
として使用することが可能である。流動層造粒において
は、特に転動型流動層造粒を適用することにより、嵩密
度の大きな製品を得やすく、本発明に適用するのに好ま
しい造粒物を得る事が容易となる。
のかさ密度が400〜800kg/m3であり、その粒
径分布において、300〜5000μmの粒径をもつ粒
子の含量が80〜95%である造粒物が、本発明を適用
するのに好ましい。また、飼料添加物としての使用上の
利便性(溶解性、分散性等)を考慮すると、特に実用的
に好ましくは、そのかさ密度が500〜800kg/m
3であり、その粒径分布において、400〜1500μm
の粒径をもつ粒子の含量が80〜95%である造粒物で
ある。得られた造粒物は、ダストを発生しないため、取
扱い性に優れている。
の混合方法について説明する。本発明に用いられる固結
防止剤としては、シリカゲル、ショ糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、分岐鎖アミノ酸、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩、ケイ酸アルミニウム、アルミ
ナ、酸化マグネシウム、ゼオライト、タルク、けい藻
土、パーライトまたは燐酸水素二ナトリウムからなる群
から選ばれる物質またはこれらの物質の2種以上の混合
物が挙げられる。これらの固結防止剤の微粒化物を上記
により得られたアミノ酸を主成分とする飼料添加用造粒
物に対して、ごく少量すなわち0.1〜5.0%、特に
好ましくは、0.1〜2.0%混合することで、造粒物
の吸湿による固結を回避した、流動性良好で、かつ主成
分であるアミノ酸等の含量を著しく低下させない飼料用
添加物が得られる。
物である、ショ糖脂肪酸エステル(ショ糖1分子にステ
アリン酸あるいはパルミチン酸1分子が結合したもの
と、2分子結合したものとの混合物)、グリセリン脂肪
酸エステル(モノエステル(モノグリセライド)の含量
が40〜60%で脂肪酸アルカリ塩を含む)、または、
L−ロイシン、L−イソロイシンあるいはL−バリン等
の分岐鎖アミノ酸も使用可能である。分岐鎖アミノ酸
は、それ自身に吸湿固結性がなく、本発明に用いられる
添加剤として有用である。
塩、無機カルシウム塩のいずれもが使用可能であるが、
特に燐酸一水素カルシウム、燐酸二水素カルシウム、炭
酸カルシウム、燐酸三カルシウム、ケイ酸カルシウム、
無水塩化カルシウム、水酸化カルシウムもしくはグルコ
ン酸カルシウム、または、それらの混合物が本発明に有
効である。
ム塩、無機マグネシウム塩のいずれもが使用可能である
が、特に酸化マグネシウム、乾燥硫酸マグネシウム、炭
酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウムもしくは無水硫酸マグネシウ
ム、または、それらの混合物が本発明に有効である。
小さいと同じ添加量でも良好な固結防止効果が得られる
ことを見いだした。すなわち、良好な固結防止効果、流
動性を得るためには、固結防止剤の50%平均径が1〜
50μmであるものが好ましく、特に1〜15μmであ
る固結防止剤が好ましい。
を用いた場合、50%平均径13.32μm(90%径
21.9μm,10%径6.1μm)の粒度をもつサン
プルと50%平均径6.8μm(90%径22.7μ
m,10%径1.9μm)のサンプルでは、前者の混合
も良好な固結防止効果が得られたが、後者の混合の方が
より良好な固結防止効果を得ることができた。また、5
0%平均径が2μm程度である微粒シリカゲルでは、物
理的にそれ自身優れた流動性を有するため、特に優れた
固結防止効果が認められた。
ル、フィッツミル、ピンミル等の各種粉砕機を用いるこ
とによって容易にかつ安価に微細化でき、所定の粒度に
調整できる。固結防止剤を所定の粒度に微細化すること
により、固結防止効果は著しく向上する。
の粒径によっても変化するが、本発明の造粒物の粒径分
布においては0.1〜5%が適当である。例えば、L−
リジンの発酵ブロスを原料として得られたL−リジンを
主成分とする造粒物においては、同じ発酵ブロスをスプ
レードライして得られた粉末と比較した場合、同量の固
結防止剤の添加において、固結防止効果に著しく大きな
差が認められた。
ニーダー、パドル翼混合機、ロッキングミキサー等の一
般的な粉体攪拌混合機を用いることによって容易に造粒
物に混合することが可能である。微細化された固結防止
剤を混合する場合は、造粒物の表面がコーティングされ
るように覆われるので、混合後は剥離する事が少なく、
より効果的である。
る。
/L、KH2PO41g/L、MgSO4・7H2O1g/
L、大豆蛋白質加水分解物(窒素として)10mg/
L、サイアミン塩酸塩0.1mg/L、炭酸カルシウム
50g/L、及びビオチン0.3mg/Lを含有する培
地(pH7.0)にブレビバクテリウム・ラクトフェル
メンタム(Brevibacterium lactofermentum)AJ 1259
3(FERM BP-3240)株を接種し、31.5℃で72時間攪
拌培養を行い、L−リジン発酵ブロスを製造した。次
に、得られた発酵ブロスをドラムドライヤーで乾燥し、
下記組成を持つフレーク状乾燥物5kgを得た。 L−リジン 50.9 % その他のアミノ酸 3.7 % 全窒素 12.4 % アンモニア体窒素 0.2 % 菌体 13.4 % 水分 8.0 %
μmの粉体750gを得た。これを種晶として、転動型
流動層造粒機(フロイント産業製 SFC−MINI)
に仕込み、下記の条件で上記で得られた発酵ブロス(6
kg)を噴霧造粒した。 熱風温度 100℃ 流動層内温度 45〜50℃ Exhaust開度メモリ 6→9 Fluid 開度メモリ 6→10 Slit 開度メモリ 10 ブロスフィード量 20cc/min ローター回転数 400RPM アジテーター回転数 1200RPM ランプブレーカー回転数 4000RPM
kg,バグパウダー0.34kgを得た。詳細を下記に
示す。
60分乾燥し、水分2.3%とした。さらにこれを篩分
し、500μm〜1000μmの粒径区分の造粒物を得
た。
30gをビニール袋に分取し、0.3%相当0.09g
の添加物(固結防止剤)をそれぞれ添加した。添加後、
3分間よく混合し、まぶした。使用した固結防止剤を以
下に示す。 微粒シリカゲル L−ロイシン L−イソロイシン L−バリン ショ糖脂肪酸エステル グリセリン脂肪酸エステル 炭酸カルシウム 燐酸一水素カルシウム 燐酸二水素カルシウム 燐酸三カルシウム ケイ酸カルシウム 無水塩化カルシウム 水酸化カルシウム グルコン酸カルシウム 酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 水酸化マグネシウム 無水硫酸マグネシウム ケイ酸マグネシウム 塩化マグネシウム 天然ケイ酸アルミニウム 燐酸水素ニナトリウム アルミナ ゼオライト タルク けい藻土 パーライト
ルの流動性および固結性を、以下のようにして評価し
た。すなわち内径約3cm、高さ約6cm、容量約 4
0ccのスチロール製透明サンプル容器に、サンプル5
gを入れる。容器のフタを開けておき、これを塩類飽和
溶液による25℃の恒温恒湿槽に168時間保存する。
この後、容器中のサンプルの固結ぐあいを測定する。
は流動する。 良好(■):容器を傾けると多くは流動するが、表面な
ど一部に塊がある。僅かにふってやるとサンプル粒子は
全体に流動する。 部分的に固結(■):固結した部分が存在し、これは、
容器を軽くたたいても動かない。 全体的に固結(■):全体的に、サンプル粒子の吸湿に
よる固結がみられ、容器は傾けてもケーキ状に固まって
いる。強く容器に衝撃を与えると崩れてくる。 強く固結(■):サンプル粒子の吸湿による固結が著し
く、粒子どうしは、強く結合して崩れない。
の造粒顆粒に比較して、著しく固結防止の効果が認めら
れる。
粒物を異なる粒径区分に篩分し、造粒物の粒径の差異に
よる同一固結防止剤の固結防止効果への影響について実
験した結果を表2、表3に示す。尚、固結防止剤として
は、微粒シリカゲルを用い、混合量は、0.3%と0.
5%で行った。同量の固結防止剤を添加した場合、造粒
物の粒径が大きいほど固結防止効果が大きいことが認め
られた。
6kgをピンミルで粉砕し、攪拌混合造粒機(レディゲ
ミキサー)を使用し、バインダーとして水を用い、以下
の条件で造粒した。 型式 M−20(ドラム容量20L) 仕込量 2.6 kg(6L) ショベル回転数 230 r.p.m. チョッパー回転数 3000 r.p.m. 混合造粒時間 4 min
度550kg/m3)の粒径分布を以下に示す。 1mm on 12% 0.5 〜 1 mm 43% 0.25〜0.5 mm 21% 0.1 〜0.25mm 17% 0.1mm pass 7%
水分3%以下とした。このサンプルを篩分し、425μ
m〜1000μmのサンプル30gに対し、0.3%に
相当する0.09gの炭酸カルシウムを添加混合し、実
施例1と同様の方法で固結防止効果を評価した。使用し
た炭酸カルシウムは、試薬特級グレード及びホワイトン
Fであり、下記の平均粒径を持つ。 炭酸カルシウム 試薬特級 50%平均径 13.32μm ホワイトンF 50%平均径 6.8 μm
造粒物に対しても、固結防止剤の効果が観察できた。ま
た、固結防止剤の粒度を微粒化することにより、固結防
止効果を高める事ができた。
6kgをピンミルで粉砕した。得られた粉体に7.2g
(約0.3%相当)の炭酸カルシウム(ホワイトンF)
を添加混合した。これを攪拌混合造粒機(レディゲミキ
サー)を使用し、バインダーとして水を用い、以下の条
件で造粒した。 型式 M−20(ドラム容量20L) 仕込量 2.6 kg(6L) ショベル回転数 230 r.p.m. チョッパー回転数 3000 r.p.m. 混合造粒時間 4 min
60分乾燥し、水分3%以下とした。このサンプルを4
25μm〜1000μmに篩分し、実施例1と同様の方
法で固結防止効果を評価した。
防止剤無添加のサンプルと同等である。これより、本発
明の添加量の範囲においては、固結防止剤は造粒前に添
加するとその効果はほとんどなく、造粒後に添加するこ
とにより大きな効果が得られることが確認された。
菌体等を一部除去した。得られた除菌液を実施例1で得
られた発酵ブロスと1:1で混合し一部除菌した発酵ブ
ロスを得た。次にこの一部除菌した発酵ブロスをドラム
ドライヤーで乾燥し、下記組成を持つフレーク状乾燥物
4.5kgを得た。 L−リジン 55.3 % その他のアミノ酸 4.1 % 全窒素 12.7 % アンモニア体窒素 0.2 % 菌体 6.8 % 水分 7.0 %
μmの粉体750gを得た。これを種晶として、転動型
流動層造粒機(フロイント産業製 SFC−MINI)
に仕込み、下記の条件で上記で得られた発酵ブロスから
一部除菌した液(6kg)を噴霧造粒した。 熱風温度 100℃ 流動層内温度 45〜50℃ Exhaust開度メモリ 6→9 Fluid 開度メモリ 6→10 Slit 開度メモリ 10 ブロスフィード量 20cc/min ローター回転数 400RPM アジテーター回転数 1200RPM ランプブレーカー回転数 4000RPM
kg,バグパウダー0.23kgを得た。詳細を下記に
示す。
60分乾燥し、水分2.1%とした。さらにこれを篩分
し、500μm〜1000μmの粒径区分の造粒物を得
た。
30gをビニール袋に分取し、0.3%相当0.09g
の添加物(固結防止剤)をそれぞれ添加混合し、実施例
1と同様の方法で固結防止効果を評価した。使用した固
結防止剤を以下に示す。 微粒シリカゲル 炭酸カルシウム 炭酸マグネシウム
部除菌した液の造粒物に対しても固結防止剤の効果が観
察できた。
L、フマル酸12g/L、酢酸3ml/L、KH2PO4
1g/L、MnSO4・7H2O10mg/L、MgSO
4・7H2O1g/L、大豆蛋白質加水分解物(窒素とし
て)10mg/L、サイアミン塩酸塩2mg/L、炭酸
カルシウム50g/L、及びビオチン0.05mg/L
を含有する培地(pH6.5)に国際特許公開公報(W
O94−08031)に記載の菌のエシェリヒア・コリ
(Escherichia coli)KB862−pGH5株を接種し、
30℃で72時間攪拌培養を行い、L−トリプトファン
発酵ブロスを製造した。次に、得られた発酵ブロスをラ
ボ用ミニスプレードライヤーで乾燥し、下記組成を持つ
粉末400gを取得した。 L−トリプトファン 34.7 % その他のアミノ酸 5.4 % 全窒素 9.6 % アンモニア体窒素 2.8 % 菌体 18.3 % 水分 5.0 %
機(フロイント産業製 SFC−MINI)に仕込み、
上記で得られたL−トリプトファン発酵ブロス8kgを
下記の条件で噴霧造粒した。 熱風温度 100℃ 流動層内温度 45〜50℃ Exhaust開度メモリ 6→9 Fluid 開度メモリ 6→10 Slit 開度メモリ 10 ブロスフィード量 10cc/min(層内温度制御) ローター回転数 400RPM アジテーター回転数 1200RPM ランプブレーカー回転数 4000RPM
g、バグパウダー210gを得た。詳細を下記に示す。
機で60分乾燥し、水分2.8%とした。これを篩分
し、425μm〜1000μmの粒径区分の造粒物を得
た。
30gをビニール袋に分取し、0.3%相当0.09g
の添加物(固結防止剤)をそれぞれ添加した。添加後、
3分間よく混合し、まぶした。使用した固結防止剤を以
下に示す。 微粒シリカゲル L−ロイシン L−イソロイシン L−バリン 炭酸カルシウム 燐酸三カルシウム 無水塩化カルシウム 炭酸マグネシウム 水酸化マグネシウム 無水硫酸マグネシウム 天然ケイ酸アルミニウム 燐酸水素ニナトリウム
結性を、実施例1と同様の方法で評価した。固結防止効
果の評価結果を表7に示す。固結防止剤が混合されてい
ない造粒サンプルに比較し、固結防止効果が明らかであ
る。
KH2PO42g/L、MnSO4・7H2O20mg/
L、FeSO4・7H2O20mg/L、MgSO4・7
H2O0.4g/L、酵母エキス2g/L、及びNaC
l0.6g/Lを含有する培地(pH7.0)に米国特
許第5、175、107号に記載のエシェリヒア・コリ
(Escherichia coli)BKIIM B−3996株を接種
し、37℃で36時間攪拌培養を行い、L−スレオニン
発酵ブロスを製造した。次に、得られた発酵ブロスをラ
ボ用ミニスプレードライヤーで乾燥し、下記組成を持つ
粉末500gを取得した。 L−スレオニン 47.5 % その他のアミノ酸 7.9 % 全窒素 10.1 % アンモニア体窒素 1.0 % 菌体 17.3 % 水分 7.0 %
機(フロイント産業製 SFC−MINI)に仕込み、
上記で得られたスレオニンブロス6kgを下記の条件で
噴霧造粒した。 熱風温度 100℃ 流動層内温度 40〜45℃ Exhaust開度メモリ 6→9 Fluid 開度メモリ 6→10 Slit 開度メモリ 10 ブロスフィード量 10cc/min(層内温度制御) ローター回転数 400RPM アジテーター回転数 1200RPM ランプブレーカー回転数 4000RPM
g、バグパウダー180gを得た。詳細を下記に示す。
で60分乾燥し、水分3.8%とした。これを篩分し、
425μm〜1000μmの粒径区分の造粒物を得た。
30gをビニール袋に分取し、0.3%相当0.09g
の添加物(固結防止剤)をそれぞれ添加した。添加後、
3分間よく混合し、まぶした。使用した固結防止剤を以
下に示す。 微粒シリカゲル L−ロイシン L−イソロイシン L−バリン 炭酸カルシウム 燐酸三カルシウム 無水塩化カルシウム 炭酸マグネシウム 水酸化マグネシウム 無水硫酸マグネシウム 天然ケイ酸アルミニウム 燐酸水素ニナトリウム
固結性を、実施例1と同様の湿度条件で168時間保存
して評価した。固結防止効果の評価結果を表8に示す。
固結防止剤のない造粒サンプルに比較し、固結防止効果
が明らかである。
加用造粒物に少量の固結防止剤を混合して得られる飼料
用添加物は、流動性に優れ、吸湿による固結が著しく低
減されており、使用と保存に至便な飼料用添加物であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 アミノ酸を乾燥物換算で30〜90%含
有するアミノ酸を主成分とする飼料添加用造粒物にシリ
カゲル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、分岐鎖アミノ酸、カルシウム塩、マグネシウム
塩、ケイ酸アルミニウム、酸化マグネシウム、アルミ
ナ、ゼオライト、タルク、けい藻土、パーライトまたは
燐酸水素二ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上
の固結防止剤の微粒化物を0.1〜5%混合して得られ
る飼料用添加物。 - 【請求項2】 アミノ酸が、L−リジン、L−トリプト
ファンもしくはL−スレオニン、またはそれら2種以上
の混合物からなることを特徴とする請求項1に記載の飼
料用添加物。 - 【請求項3】 アミノ酸を主成分とする飼料添加用造粒
物のかさ密度が400〜800kg/m3であり、その
粒径分布において、300〜5000μmの粒径をもつ
粒子の含量が造粒物の80〜95%であることを特徴と
する請求項1に記載の飼料用添加物。 - 【請求項4】 固結防止剤の微粒化物の50%平均径が
1μm〜50μmであることを特徴とする請求項1に記
載の飼料用添加物。 - 【請求項5】 カルシウム塩が燐酸一水素カルシウム、
燐酸二水素カルシウム、炭酸カルシウム、燐酸三カルシ
ウム、ケイ酸カルシウム、無水塩化カルシウム、水酸化
カルシウムもしくはグルコン酸カルシウム、または、そ
れらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の
飼料用添加物。 - 【請求項6】 マグネシウム塩が乾燥硫酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マ
グネシウム、塩化マグネシウムもしくは無水硫酸マグネ
シウム、または、それらの混合物であることを特徴とす
る請求項1に記載の飼料用添加物。 - 【請求項7】 アミノ酸を含有する粉体及び/または溶
液を用いて、造粒した後、固結防止剤の微粒化物を混合
することを特徴とする請求項1に記載の飼料用添加物の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8120167A JPH0928310A (ja) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | 飼料用添加物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11622795 | 1995-05-16 | ||
JP7-116227 | 1995-05-16 | ||
JP8120167A JPH0928310A (ja) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | 飼料用添加物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928310A true JPH0928310A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=26454598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8120167A Pending JPH0928310A (ja) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | 飼料用添加物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0928310A (ja) |
Cited By (7)
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- 1996-05-15 JP JP8120167A patent/JPH0928310A/ja active Pending
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