JPH09281253A - 光・影時計 - Google Patents

光・影時計

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JPH09281253A
JPH09281253A JP12098396A JP12098396A JPH09281253A JP H09281253 A JPH09281253 A JP H09281253A JP 12098396 A JP12098396 A JP 12098396A JP 12098396 A JP12098396 A JP 12098396A JP H09281253 A JPH09281253 A JP H09281253A
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light
shadow
dial
light source
image
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JP12098396A
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Shiyuuji Sorai
周治 蘓来
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電気を利用した光源を利用し、例
えば文字盤に少なくとも時分を表示する影像において、
時の影像を短かな影像に、分の影像を長い影像に形成し
たり、また、時分を有色光源からあたかも時計の針のよ
うに影像として形成することによって、時分の影像を幻
影的に表示することができ、かつその影像を楽しむこと
ができる、視覚的趣味志向に極めて優れる光・影時計を
提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、時及び分などの経過に応じて文字
盤の周方向に移動する複数の光源と、これら光源による
投光影を形成するために文字盤の中央箇所に起立形成さ
れた影像形成体とが少なくとも備えられており、前記複
数の光源のうち、分経過に対応して移動する光源による
前記影像形成体への照射角が、時経過に対応して移動す
る光源に基づく影像よりも長くする角度であることを特
徴とする光・影時計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光・影時計、詳しく
は投光手段により文字盤に幻影的な視覚趣味志向の高い
時分影像又は光像を形成する光・影時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、時計には、時分を短針及び長
針で表示する、いわゆるアナログタイプの時計と、時分
などを表示板又は液晶や発光素子で表示する、いわゆる
デジタルタイプの時計がある。また、一般的にはあまり
使用されていないが太陽光による影像で表示する日時計
などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、時間を
長針及び短針で表示したり、表示板又は液晶や発光素子
で表示する手段は、時間を明瞭に表示する点では優れる
が、時間を表示するという観点から発案・製造されてい
るために、時間の経過を鑑賞するといった趣味志向に欠
ける面がある。なお、日時計は太陽光を利用するため、
室内での使用、更に夜間や雨天での使用には適さない
上、時間を正確に表示できないなどの欠点がある。
【0004】本発明は、前記技術的課題に鑑み完成され
たものであり、電気を利用した光源を利用し、例えば文
字盤に少なくとも時分を表示する影像又は光像におい
て、時の影像を短かな影像に、分の影像を長い影像に形
成したり、また、時分を有色光源によりあたかも時計の
針のように光像として形成することによって、更に、時
分をそれぞれ周方向に回転する発光体で表示し、且つ時
分の表示を浮き立たせて表示することによって、時分の
影像や光像を幻影的に表示することができる上、その影
像や光像を楽しむことができる、視覚趣味志向に極めて
優れる光・影時計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の構成に係る光・影時計は、時及び分
などの経過に応じて文字盤の周方向に移動する複数の光
源と、これら光源による投光影を形成するために文字盤
の中央箇所に起立形成された影像形成体とが少なくとも
備えられており、前記複数の光源のうち、分経過に対応
して移動する光源による前記影像形成体への照射角が、
時経過に対応して移動する光源に基づく影像よりも長く
する角度であることを特徴とするものである。
【0006】本発明の第2の構成に係る光・影時計は、
前記第1の構成に加えて、前記複数の光源が前記影像形
成体に対して文字盤の外周囲に沿った位置の斜め上方又
は外方に備えられていることを特徴とするものである。
【0007】本発明の第3の構成に係る光・影時計は、
前記第1又は第2の構成に加えて、文字盤が透光性を有
する素材で形成されており、しかも、複数の光源と影像
形成体とが、影像を文字盤の裏面に形成する位置に備え
られていることを特徴とするものである。
【0008】本発明の第4の構成に係る光・影時計は、
前記各構成のうちの何れかの構成に加えて、複数の光源
のうち、分の影像を形成する光源が文字盤側に近接し、
且つ時間の影像を形成する光源が文字盤から離れた位置
にあることを特徴とするものである。
【0009】本発明の第5の構成に係る光・影時計は、
前記各構成のうちの何れかの構成に加えて、複数の光源
のうち、時間の影像を形成する光源が文字盤側に近接
し、且つ分の影像を形成する光源が文字盤から離れた位
置にあることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第6の構成に係る光・影時計は、
前記各構成のうちの何れかの構成に加えて、文字盤と光
源との間には透光性を有する着色フィルタが交換自在に
備えられていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の第7の構成に係る光・影時計は、
前記第1ないし5の構成のうちのいずれかの構成に加え
て、光源と影像形成体との間には透光性を有する着色フ
ィルタが交換自在に備えられていることを特徴とするも
のである。
【0012】本発明の第8の構成に係る光・影時計は、
前記各構成のうちの何れかの構成に加えて、複数の光源
のうちの時間の影像を形成する光源と、分の影像を形成
する光源とが異なる発光色であることを特徴とするもの
である。
【0013】本発明の第9の構成に係る光・影時計は、
前記各構成のうちの何れかの構成に加えて、複数の光源
が、所定の複数の透光色から任意の指定した透光色に変
更自在であることを特徴とするものである。
【0014】本発明の第10の構成に係る光・影時計
は、文字盤の周縁から前方方向に突設させた周壁面に、
時分の数に応じた開孔列がそれぞれ前後2段に形成され
ており、この前後2段の開口列の裏面側に時及び分など
の経過に応じて各開孔列に沿って周方向に移動する光源
が備えられていることを特徴とするものである。
【0015】本発明の第11の構成に係る光・影時計
は、前記第10の構成に加えて、光源と影像形成体との
間には透光性を有する着色フィルタが交換自在に備えら
れていることを特徴とするものである。
【0016】本発明の第12の構成に係る光・影時計
は、前記第10又は11の構成に加えて、複数の光源の
うちの時間を示す光源と、分を示す光源とが異なる発光
色であることを特徴とするものである。
【0017】本発明の第13の構成に係る光・影時計
は、前記第10ないし12の構成のうちのいずれか1に
記載の構成に加えて、複数の光源が、所定の複数の投光
色から任意の指定した投光色に変更自在であることを特
徴とするものである。
【0018】本発明の第14の構成に係る光・影時計
は、時及び分などの経過に応じて円周方向に移動する複
数の光源が少なくとも備えられていることを特徴とする
ものである。
【0019】本発明の第15の構成に係る光・影時計
は、前記第14の構成に加えて、複数の光源のうちの時
を表示する光源と、分を表示する光源とが、異なる発光
色であることを特徴とするものである。
【0020】本発明の第16の構成に係る光・影時計
は、前記第14または15の構成に加えて、文字盤と光
源との間に、透光性を有する着色フィルタが備えられて
いることを特徴とするものである。
【0021】本発明の第17の構成に係る光・影時計
は、前記第14ないし16の構成のうちのいずれか1の
構成に加えて、時及び分を表示する複数の光源が、所望
の複数の発光色のうちから、任意の指定した発光色に変
更自在であることを特徴とするものである。
【0022】本発明の第18の構成に係る光・影時計
は、時計ケースの前面に備えられているガラス面に、又
はこのガラス面の奥方に備えられたガラス面に、時及び
分をそれぞれアナログ表示する液晶のセグメントが備え
られており、その近傍箇所の適所に複数の発光色を有す
る発光体が備えられていることを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明の第19の構成に係る光・影時計
は、時計ケースの前面に備えられているガラス面の奥方
に、時及び分をそれぞれ浮き立たせて表示する表示部が
備えられており、その近傍箇所の適所に複数の発光色を
有する発光体が備えられていることを特徴とするもので
ある。
【0024】本発明の光・影時計は、何れの構成のもの
も、文字盤又はその近傍箇所を投光手段によって幻影的
かつ視覚趣味指向を高くなるようにしてある。このう
ち、第1ないし17に記載の光・影時計は、投光手段に
よって、時分の表示を投光影像又は光像で表示するもの
であり、第18及び19に記載の光・影時計は、時分の
表示を浮き立たせて表示し、さらに表示部の周辺空間を
投光手段により着色変化させたものである。
【0025】又、前記第1ないし17の構成に記載の光
・影時計による時分の影像または光像は、例えば、分経
過の表示は長針の如く長く形成され、時経過の表示は短
針の如く短く形成されるように構成されており、これら
時分の影像または光像は、時及び分などの経過に応じて
文字盤の周方向に移動する複数の光源を照射させること
によって行われる。
【0026】文字盤にこれらの光による影像を形成する
手段には、文字盤の中央箇所に起立形成されている影像
形成体に光源による光を照射させて、光源方向の反対側
の文字盤面に影像形成体の影を形成するものと、文字盤
の時分に対応する面部に、長針及び短針の如き形状の光
像を形成するものとがある。
【0027】前者による時分の影像は、2つの光源、即
ち、時間の影像を形成する光源と、分の影像を形成する
光源の位置、例えば、照射角やその位置などの違いによ
って得られ、より具体的には、文字盤に、時間の影像は
短く、分の影像は長く形成され、その最も大きな特徴は
時分の表示が文字盤に影像で形成される点にある。
【0028】後者の長針及び短針の如き形状の光像は、
文字盤の周縁から前方に立設している側面部に、時分の
数、例えば、12個の前後2段の開口列が形成されてお
り、この各開口列の背面側から光を文字盤に向けて照射
させることによって形成され、短針及び長針の光像の形
状は前後2段の開孔列の長さを違えることによって、前
者の如く文字盤に、時間の光像は短く、分の光像は長く
形成され、その最も大きな特徴は時分の表示が文字盤に
光像で形成される点にある。
【0029】投光手段である複数の光源は、このように
文字盤の周囲に沿った前面又は側方に位置して文字盤の
周囲を時間に合わせて周回動するようになっており、こ
の周回動は、例えば、文字盤の背面側に備えられている
歯車セットのうちの時間歯車の軸部と分歯車の軸部にそ
れぞれ支持されて前記周回位置に至る2本のアームによ
って行われ、その先端部に、光源を構成する発光素子、
例えば、発光ダイオード(LED)、又はマイクロ豆球
やネオン豆球などの投光ランプが備え付けられており、
この発光素子への電源は、2本のアームに沿って配設さ
れた導電線を通じた電源より採り入れられる。
【0030】前記歯車セットの駆動力は、駆動源である
モータにより得られ、具体的には、このモータにより得
られた回転が歯車セット内の各歯車によって所望の回転
数に減速されて、分歯車及び時歯車が、恰も時計の針の
如く定回転するようになっており、この歯車セットはモ
ータと共に、従来より公知であり、例えば、置き時計や
掛け時計等に使用されているものが用いられる。
【0031】このモータの駆動及び発光素子の点灯に使
用される電源は交流電流又は直流電流の何れであっても
良い。また、直流電流は電池を利用したものの他、電池
の早期消耗を防ぐために、例えば、ニッケル・カドニウ
ム電池やリチウムイオン電池の如く繰り返し充電可能な
電池と太陽電池とを併用したもの、又は蓄電池を太陽電
池で充電できる構造のものであっても良い。
【0032】なお、前記モータは、前記投光手段を時間
の経過に対応させて移動させるものであるために、正確
に回転させる必要がある。このように時間、特に秒を基
準とした正確な駆動を安定させて行うには、従来の時計
で使用されており、正確な周波数パルスの印加により駆
動するいわゆるクオーツ方式によるものが最も好まし
い。
【0033】このため、本発明の光・影時計は、例え
ば、乾電池や蓄電池による直流電流を駆動電源とする場
合には、クォークにより1秒間に32768ヘルツの定
パルス信号を発振する水晶発振器とパルス信号の制御整
流回路等を介して1秒に180°正確に回転するステッ
プモータが少なくとも使用されている。なお、クオーク
を内装した定周波数発生用IC基板を利用したものであ
っても構わない。これに対し、100Vの交流電流を駆
動源とする場合には、この交流電流の周波数特性である
50又は60ヘルツのパルス信号が印加されると正確な
定角回転で駆動するワーレンモータが使用される。
【0034】以上のように構成することによって、文字
盤に長針及び短針の如き幻影的な時分影像又は光像を映
し出すことができるが、本発明においては、さらにこの
光源による影像や光像を、幻影的に、また趣味性の高い
綺麗なものにすることができるように構成されている。
【0035】その1例としては、文字盤を透光性(半投
光性のものも含む。)の素材で形成し、この文字盤の背
面側に時分の影像を形成してこれを文字盤の表面で見る
ことができるようにしたものである。具体的には、透光
性を有する素材を、例えば、円板形状に形成し、その表
面の略周囲面に時分を表示する文字を直接描き、その背
面側の中央に、例えば、略三角錐形状の短い影像形成体
を突出させ、この影像形成体の斜め後方に時計方向に周
回転する2つの光源を設けたものである。なお、この2
つの光源は前述した光源と同様に、時及び分の影像を区
別させるために、影像形成体に対する照射角を違えて、
文字盤の背面側に、「時」の短い影像と「分」の長い影
像とがそれぞれ形成され、この影像を文字盤の前面から
透かし見えるようにしたものである。
【0036】その他の例としては、文字盤と光源との
間、又は光源と影像形成体との間に、透光性を有する着
色フィルタを備えたものである。ここにいう「着色フィ
ルタ」は、所望の色に着色された後も透光性が高いフイ
ルムシート又は着色アクリル板等の樹脂材で形成された
ものがあり、具体的には、これらのうちの何れかを文字
盤前方のガラス面の内側に重なるように備えたもの、ガ
ラス面を2重にしてその間に挟んだもの、文字盤の周縁
とガラス面との間に立設した状態で備えられている側壁
を着色フィルタで形成したもの等が挙げられる。
【0037】ここに使用される着色フィルタは、好みの
色に自在に交換できるようになっているのが好ましい。
例えば、色の三原色を構成する赤、青、黄、の他、緑等
が挙げられ、これらを単色で使用したものであっても、
複数色を組み合わせたものでも良い。
【0038】なお、着色フィルタには光源と一体的に構
成されたものも含まれる。例えば、LED(発光ダイオ
ード)や豆球などの外面部分が、有色の透光性を有する
樹脂材で形成したもの、豆球のガラスや樹脂面を投光性
ないし半透光性を有する樹脂材などで形成したもの等が
挙げられる。
【0039】光源としてLEDを用いた場合、LEDが
影像を形成するのに不十分な照度になることも予想され
る。このような不具合に対しては、例えば、高照度のL
EDを使用したり、LEDの前面樹脂部分の投光性を高
めたり、LEDに流れる電圧等を調整するボリウムを設
けたりすることによって、十分な照度が得られる。
【0040】勿論、前述したマイクロ豆球やネオン豆球
などの投光ランプでも、このような発光色を得ることは
可能である。例えば、球面の前面を着色させたり、着色
フィルタで球面をカバーさせたり、球面を着色樹脂で形
成させればよいのである。
【0041】なお、1個のLEDが、赤、青等のような
複数の発光色を有し、このうちの任意の指定した色を選
択して発光し得るものがあるが、本発明における光源と
してこのような特徴を有するLED等の発光素子を利用
したものでも良い。このように、時及び分の影を形成す
る光源の色を、別色で表示したり、例えば12時間毎に
違う色の光源による影像や光像で表示することによっ
て、文字盤周りを色彩豊かにしたり、昼夜の区別ができ
るようにすることも可能である。
【0042】なお、光源の光は常時点灯させても構わな
いが、電気の不必要な消費を避けるためには、必要で応
じて、例えばボタンスイッチをON/OFF操作して、
発光素子を点灯させる構成したものであっても良い。ま
た、例えば、点灯装置の電源回路に、所定の時間毎にO
N/OFFを繰り返すタイマー基板やタイマー内蔵のI
C基板を接続することによって、数10秒間隔で分を表
示する発光素子を点滅させる構成のものも、本発明に含
まれる。
【0043】発光色としては、例えば、光源を構成する
発光素子LED(発光ダイオード)の場合には、従来よ
り公知である、赤、青、黄、橙などの発光色が挙げられ
る。しかしながら、これら何れの色や波長の色であって
も構わないというものではない。例えば、黄色のような
波長の短い色の投光色は、影像形成体がこれを受けても
影が形成され難い。このため、できれば、影が形成され
るに十分な波長を有する色が好ましい。
【0044】本発明の光・影時計に使用される文字盤
は、平面形状のもののみならず、凹球面形状のものであ
っても構わない。この場合、前記側壁に開設される開孔
列は、この凹球面の一部の周側面に形成される。
【0045】これに対し、第14ないし17の構成の光
・影時計は、時分を、直接、時及び分などの経過に応じ
て円周方向に移動する複数の光源で表示するように構成
されており、具体的には、例えば、これら光源に発光ダ
イオード(LED)を用い、時を表示するLEDを小円
板の周縁近傍に備え、また分を表示するLEDを大円板
の周縁近傍に備えて、大円板の上に小円板を略重ねるよ
うに配設して、これら円板を、従来の時計の小針及び大
針のように時間の経過に対応して規則的に周回転させる
ようにしてある。これらの周回転は、上述したような電
気を駆動源とする各種モータにより行われる。
【0046】なお、時分を表示する光源(例えば,LE
D)の発光色を変化させるようにすると、時分の表示
が、その周の大きさの違いによる識別だけでなく、発光
色の違いによっても識別できるようになる点、及び複数
の発光色をもたせることで、より華やかな雰囲気をもた
せることができる点において優れる。
【0047】また、文字盤と光源との間に、透光性を有
する着色フィルタを備えることによって、光源の発光色
に色彩変化をもたせることができる。勿論、この着色フ
ィルタは、前述した着色フィルタと同様に、着脱・交換
自在にしたものが好ましい。
【0048】さらに、発光色に変化を加える手段とし
て、時及び分を表示する複数の光源を、所望の複数の発
光色のうちから、任意の指定した発光色に変更自在にす
ることも可能である。具体的には、例えば、1個で赤と
青の2種の発光色の何れかを選択して発光するLEDの
ようなものが使用される。
【0049】時分を表示する別の手段として、時分を浮
き立たせて表示することも可能である。その1例とし
て、第18の構成のように、時計ケースの前面に備えら
れている透明ガラス面に時及び分をそれぞれアナログ表
示する液晶のセグメントを設けたり、或いは時計ケース
の透明な前面ガラスの奥方に、時及び分をそれぞれアナ
ログ表示する液晶のセグメントを設けたガラスを備えて
構成しても良いのである。
【0050】このセグメントは、例えば、時及び分を、
従来の時計の短針及び長針のような形状に形成したもの
を周方向に12個づつ備えて、時分の経過に対応したセ
グメントを表示させるようにしたものである。なお、残
りのセグメントは透明状態となっている。このセグメン
トによる表示は、従来より使用されている、透明なガラ
ス面に高分子液晶シートをはさみ込んだ液晶表示盤と同
様のものであり、通電により、必要な液晶の結晶方向を
変化させることによって、着色・透明になるものが使用
される。
【0051】時分を表示する更に別の手段として、前記
に代えて、即ち前記の場合が1枚のガラス面に、時及び
分をそれぞれアナログ表示する液晶のセグメントを設け
た場合について説明したが、これに代えて、2枚の透明
ガラスを用い、その一方には時をアナログ表示する液晶
のセグメントを設け、更にその他方には分をアナログ表
示する液晶のセグメントを設ても良いのである。
【0052】なお、前記時分を液晶で表示すると、表示
部周辺が単純になり易いので、この表示部の周辺に、例
えば、LEDなどを発光させることにより、華やかな雰
囲気をもたすことが好ましい。
【0053】また、時分を浮き立たせて表示する他例と
して、例えば、時計ケースの前面に備えられているガラ
ス面の奥方に、時及び分をそれぞれ浮き立たせて表示す
る表示部を備えたものである。このように時分を浮き立
たせる手段としては、時分の表示部の前方にカマボコレ
ンズを多数形成した透光シートを利用する方法が挙げら
れるが、他の方法であっても良い。
【0054】本発明の光・影時計に使用される光・影時
計は、置き時計のみならず、壁掛け時計や自動車等に装
備する時計、さらには腕時計にも適用される。
【0055】本発明の光・影時計は、上記構成を主要部
とするが、これら構成に加えて、アラーム機構、LED
等による秒毎の点滅表示機構、日時や時分秒などをデジ
タル表示する機構、時刻を音声表示したりラジオを付設
したものにも適用されることを付記しておく。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明の構成は以上の通りであ
り、次に本発明の光・影時計の具体的な構成を添付図面
に記載した実施例に従って詳述する。なお、以下の説明
及び添付図面に記載されている構成は本発明を明瞭にす
るための一実施例であり、本発明がこれら実施例の記載
に狭く限定されないことを付記しておく。
【0057】図1は本発明の光・影時計を示した斜視
図、図2は同じくAーA断面図、図3は本発明の光・影
時計の駆動部の構造を示す時計内部の略断面図、図4は
本発明の光・影時計における光源への配線接続例を示す
斜視図、図5は同じくアーム基部の接続線の配線例を示
した斜視図、図6は本発明の光・影時計の直流電源によ
る電気構成の一実施例を示す回路図、図7は本発明の光
・影時計の交流電源による電気構成の一実施例を示す回
路図、図8は本発明の光・影時計の直流電源による電気
構成の他の実施例を示す回路図、図9は本発明の光・影
時計の他の実施例を示した内部断面図、図10は本発明
の光・影時計の他の実施例を示した内部断面図、図11
は本発明の光・影時計の他の実施例を示した正面図、図
12は同じく内部断面図、図13は、時分を周回転する
光源で表示する光・影時計の側面断面図、図14は時分
の表示を液晶でアナログ表示する光・影時計の側面断面
図、図15はその電気構成の例を示すブロック図であ
る。なお、これら各図において、共通する箇所には同一
符号を付して、適宜その説明は省略してある。
【0058】図1及び図2に示す本発明の光・影時計1
は、置き時計用に構成されており、前面に開口5が形成
された前部ケース2及び後部コース3が組み付けられて
時計ケース4全体が構成されている。なお、この後部コ
ース3の背面に形成された開口3a内には、電池ケース
3bが形成されている。
【0059】この前部ケース2の前面開口縁5a面に
は、透明ガラスGが取付枠7を介して備えられており、
さらにこの開口縁5aから開口奥方向に向けて、円形の
底面6aの周囲に立設面6bが形成された透明樹脂体6
の上端が接着されており、この透明樹脂体6の中心位置
に円錐形状の小さな影像形成体8が前方に向けて突出形
成されている。また、この透明樹脂体6の底面6aに
は、時分の数字が周囲に描かれた文字盤9を備えてい
る。なお、この文字盤9は、後述する光影を明瞭に移し
出す明淡色の地色であることが望ましい。
【0060】時計ケース4内における前部ケース2及び
後部コース3との間には、仕切り板12が挟まれるよう
にして備えられており、この仕切り板12に時計の駆動
部の主要部である歯車ケース10が備えられている。な
お、この歯車ケース10に対応する後部ケース3の面部
は、内側すなわち歯車ケース10方向に大きな凹部3c
が形成されており、この凹部3c内に歯車ケース10か
ら突出している時分合わせ摘まみ11が突出した構造に
なっている。
【0061】図2及び図3に示すように、前記歯車ケー
ス10内には、所定の周波数パルスの入力電源により定
駆動するモータ13が備えられており、このモータ13
により駆動する駆動歯車14と、秒針歯車15と、カウ
ンタ歯車16と、分針歯車17と、カウンタ歯車18
と、時針歯車19とが、順に噛合して組み合わされた歯
車組が備えられている。
【0062】各歯車のギヤ比は、所定の周波数パルスの
電流を受けてモータ13が1秒に180度、ステップ駆
動すると、秒針歯車15は1秒毎に1/60周回転し、
秒針歯車15が1回転すると分針歯車17が1/60周
回転し、分針歯車17が1回転すると時針歯車19が1
/12周回転するギヤ比である。なお、20は分針歯車
17及び時針歯車19を調節するための目安歯車であ
り、この目安歯車20は前述した時分合わせ摘まみ11
の回転手動操作により分針歯車17及び時針歯車19の
回転位置を調節できるようになっている。このような構
成を有する歯車組は、置き時計や掛け時計用の時計部品
として一般に市販されている2針用のものである。
【0063】このような構成を有する2針用の歯車組
は、分針歯車17の駆動軸17aと、時針歯車19の筒
形状の駆動軸19aとが、分針歯車17の駆動軸17a
の外周に時針歯車19の筒形状の駆動軸19aが位置し
てそれぞれが歯車ケース10内から突出しており、本発
明は、このように突出した各駆動軸17a,19aを、
それぞれ文字盤9と透明樹脂体6の底面6aとの間から
立設面6bと前部ケース2との間の空間P内に向けて、
しかも各駆動軸17a,19aを前記影像形成体8の中
心方向に向けるようにして、歯車ケース10全体が前記
仕切り板12にビス止めされている。
【0064】各駆動軸17a,19aの突出端部には、
アーム23,24の基部がそれぞれ嵌着されており、各
アーム23,24は、前記透明樹脂体6の背面側の底面
6aから立設面6bに達する空間P内に至る平板アーム
形状の非電導材料にて、又は外面が絶縁皮膜された金属
アームにて形成されている。各アーム23,24の先端
部は、この空間P内において上下間隔を保有しており、
この先端部にそれぞれ発光素子N1,N2が、前記立設
面に向けて配設固定されている。
【0065】図3〜図5に示すように、各発光素子N
1,N2を点灯させる電源経路は、各アーム23,24
の面部にそれぞれ配設されている2本の電気線23a,
23b(アーム24側の電気線も同様である)の先端部
と発光素子N1、N2のリード線とが接続されており、
アーム23,24の基部において、円板形状に形成され
ているアーム23,24の基部において輪形状に形成さ
れた各電気線23a,23bの他端部、又は各電気線2
3a,23bに電気的に接続され且つ各駆動軸17a,
19aに固定された図示しないロータリー端子が、バネ
接点端子25,26を介して電源に電気接続されてい
る。
【0066】この発光素子N1、N2の点灯と前記モー
タ13の駆動とを行う電気回路をさらに詳しく説明した
ものが、図6〜図8に示す電気回路図である。
【0067】図6に示す電気回路図は、前記点灯と駆動
の双方の電力消費による乾電池又は蓄電池の蓄電量の早
期減退を防ぐために、これら電池を充電可能な、例え
ば、リチウムイオン電池31が使用されており、このリ
チウムイオン電池31が太陽電池30で充電できるよう
な構成になっている。32はリチウムイオン電池31か
ら太陽電池30に電流が逆流するのを防ぐための逆流防
止ダイオード、33はリチウムイオン電池31の過充電
を防止するための過充電防止回路である。
【0068】このような構成において、発光素子N1、
N2とIC基板34とが、前記リチウムイオン電池31
に並列に接続されている。R1,R2は発光素子N1、
N2に至る電圧を点灯に必要な所望の電圧に低下させる
ための抵抗であり、R3はIC基板34を所望の電圧に
低下させるための抵抗である。
【0069】発光素子N1、N2の周方向への移動を行
う駆動は、パルス信号を発生する水晶発振器35が、分
周回路36及び整流回路であるIC基板34を介してス
テップモータ13aに電気接続された回路により、水晶
発振器35より発振された32768ヘルツ/sの定パ
ルス信号によって、ステップモータ13aを1秒間に1
80度ステップ駆動させることによって得られる。
【0070】発光素子N1、N2を点灯させる電源は、
各発光素子N1、N2と並列に接続されているリチウム
イオン電池31から取り入れられる。例えば、発光素子
N1、N2として高照度LEDを使用した場合、LED
1個については、1.5〜3V、10mAが必要であ
る。また、ステップモータ13aは微弱電流で駆動す
る。これらは並列接続されていることから、リチウムイ
オン電池31は8〜10V程度の1個のもの、又は直列
合計が同程度のものであれば足り、太陽電池30は電力
発生及び送電等のロスを含めると、12V程度のもので
あれば十分である。なお、太陽電池30は、略7mm角
の1枚のものが理論上、0.5 Vを発生させ得ることか
ら、これを直列に24枚接続すれば十分足りる。このた
め、例えば、図1に示すように時計の前面部分や側面部
分に備えることが可能となる。なお、図示していない
が、時計前面の透明ガラスに代えて、ここに、公知技術
による製品として知られている透明ガラスタイプの太陽
電池を備えたものであっても構わない。
【0071】図7は、交流電源を駆動源とする電気回路
図を示す。交流電流は、地域によって異なるが50又は
60ヘルツの何れかの周波数、すなわち1秒間に50又
は60回の正確な電流及び電圧波形を発生している。図
7に示す電気回路図には、この正確な周波数のパルス信
号により正確に定駆動するワーレンモータ13bと、例
えば、時及び分の影像を形成する発光素子N1、N2及
びこれら発光素子N1、N2毎に直列接続された抵抗R
1、R2とが、家庭用電源である100Vの電源を入力
するプラグ40と並列に接続されたものである。
【0072】本発明の光・影時計の駆動と点灯とを行う
入力電源は、図7の如き構成であっても、前述した図6
の構成の何れのものであっても構わない。なお、これら
図6及び図7は、所定の電源の入力によりモータ13
(又は13a)を定回転角で駆動させたり、各発光素子
N1、N2を点灯させる具体的な基本的構成であって、
本発明の光・影時計が必ずしもこれらのうちの何れかの
構成を有するというものである必要はない。例えば、発
光素子N1、N2は、その光量や大きさ、又その種類に
より、点灯に必要な電圧等が異なるため、図示しない電
解コンデンサ等の電子ディバイスを回路の適所に接続し
たものであっても構わない。
【0073】図8に示す回路図は、図6に示す回路図を
基本回路とした応用回路であり、具体的には、発光素子
N1、N2が複数色を発光するLEDで構成されてお
り、各発光素子N1、N2はそれぞれスイッチSW1,
SW2により複数色の何れかの色を選択して点灯させる
ことができるように構成されている。各スイッチSW
1,SW2は手動により行なわれるが、この回路に、図
示しないタイマー基板又はタイマー内蔵IC等を利用し
て、例えば、12時間毎に点灯色が変化する構成にした
ものであっても構わない。
【0074】図9は、本発明の光・影時計の他の構成例
を示しており、本図に示す光・影時計1Aは、文字盤9
Aが透光性を有する円板形状の素材で形成されており、
この文字盤9Aの背面(裏面)に時分の影像を形成し
て、この影像を文字盤9Aの表面側から見ることができ
るように構成されているのである。このため、文字盤9
Aの表面の略周囲面に時分を表示する文字が直接描かれ
ている。この文字盤9Aの裏面の中央には、略三角錐形
状の短い影像形成体8が突出形成されており、この影像
形成体8の斜め後方に、影像形成体8を回転軸心に周回
動する2つの光源である発光素子N1,N2が位置し、
各発光素子N1,N2は、前述と同様の構成により駆動
するアーム23,24の先端部に備え付けられている。
この2つの発光素子N1、N2は、前述した光源と同様
に、影像形成体8に対する照射角を違えており、このよ
うにすることによって、前記文字盤9Aの裏面に短長の
時分影像が形成され、この影像を文字盤9Aの前面から
透かし見えるようになっている。
【0075】図10に示す光・影時計1Bは、本発明の
光・影時計の他の構成例を示しており、文字盤9Aの周
縁から前方に突出して形成されている側壁面9Aに、1
2等分された上下2段の開孔60a,60bを上下方向
に細長く形成し、各開孔60a,60bの背面側に発光
素子N1、N2をその照射方向を文字盤9Aに向けて配
設したものである。
【0076】なお、この場合、本構成における発光素子
N1、N2が、前述の場合と同様にアーム23,24で
支持されて、文字盤9A、すなわち側壁面60の背面側
を周回動するように構成されている。このように構成し
た結果、文字盤9Aには長い光像の長針に相当する分の
像が、また短い光像の短針に相当する時間の像が映し出
される。なお、前記開孔60a,60bが、例えば、分
針でいうところの5分毎や、15分毎に形成されている
場合には、例えば13分という正確な分を表示できな
い。このため、例えば、図示していない5個のLEDを
時計の文字盤の周辺に並べて配設し、例えば、13分で
ある場合には、10分に相当する光源位置から形成され
る光像に加えて、この5個のLEDのうちの3個を点灯
させて13分であることを明示するようにすることも可
能である。
【0077】図11及び図12に示す光時計1Cは、文
字盤9自体における所定間隔ごとの分位置と、同じく所
定間隔ごとの時位置との各々対応する箇所に、それぞれ
開孔列51a,51bを周回列をなすように開設し、こ
の開口列51a,51bの背面側に、各開孔列51a,
51bの何れかの箇所を投光させてその投光を文字盤9
の前方から見ることができるように構成したものであ
り、分及び時に対応する投光手段、すなわち発光素子N
1、N2は、前述の各実施例と同様に、周回動するアー
ム23,24の先端部に備え付けられている。
【0078】なお、図中、時及び分を表示するための各
開孔列51a,51bは、文字盤9の中央から外周方向
に向けた細長孔にて形成されているが、時・分を明示で
きるような形状のものであれば、この形状のものでなく
ても構わない。
【0079】ところで、図示していないが、各発光素子
N1、N2と文字盤9との間に、着色フィルタの備え付
けが可能である。
【0080】具体的に説明すると、例えば、図1に示す
文字盤9の周囲の側壁面6bを、透光性を有する着色ア
クリル板で形成したものがある。また、これとは別構成
のものとして、この側壁面6bは透明であり、別途この
側壁面6bの内外何れか一方の周面に、この周面に面着
する形状の着色アクリル板が脱着自在に取り付けられる
構成のものである。この脱着は、文字盤9の前方の透明
ガラスGを固定している取付枠7を前部カバー2から外
して、この透明ガラスGを外して行えばよい。また、前
述した図10における開孔60a,60b、又は図12
に示す開孔51a,51bに着色フイルムよりなるフィ
ルタを設けてもよい。
【0081】着色フィルタの色は、透光性を有する青、
赤、黄、緑などの基本色や、これら色をモザイクなどの
ように多色が混じりあったものであってもよい。また、
着色フィルタ板又は文字盤の一部が螢光発色するように
構成したものであってもよい。このように着色フイルム
や着色アクリル板等による着色フィルタを利用すること
によって、時分の影像が幻影的な趣味色の高い淡い着色
光の中に影や光となって現れたり、文字盤9が幻影的な
趣味性の高い色で照射されたり、見えたりするのであ
る。
【0082】なお、前記影像形成体8が小さな円錐形状
にしてあるのは、斜め側方等から照射されている光の拡
散及び照射角により、文字盤9に形成される影像が遠く
になるに従って大きくなって時分を影像表示し難くなる
ことを考慮したためである。なお、本発明は、何れの構
成においても、この影像形成体8はなにも非透光性を有
する円錐形状であることを限定するものではない。例え
ば、図示していないが、この影像形成体8を透光性のあ
るレンズの如く前記底板6aと一体的に透明素材で形成
したり、照射を受ける角度、すなわち時間によって形状
が変化する影像を投影させることができるような模様や
穴のある形状にしたものであってもよい。要するに、少
なくとも時間が分かるような影像が形成されるようにし
たものであればよい。
【0083】図13に示す光・影時計1Dは、時分を複
数の発光ダイオード(LED)54,55で表示するよ
うにしたもので、時を表示するLED54を小円板50
の周縁近傍に備え、また分を表示するLED55を大円
板51の周縁近傍に備えて、大円板51の上に小円板5
0を略重ねるように配設して、これら円板50,51
を、従来の時計の小針及び大針のように時間の経過に対
応して規則的に周回転させるようにしてある。駆動構造
は上述した構成のものと同様である。
【0084】図14に示す光・影時計1Eは、時計ケー
ス2の前面に備えられているガラス面Gの奥方に、時及
び分をそれぞれ浮き立たせて表示する液晶セグメントよ
りなる表示部70を備えたものである。
【0085】この光・影時計1Eは、そのガラス面Gの
奥方の周囲に、透光性(半透光性を含む。)を有するケ
ース56が備えられ、このケース56内の適所に複数の
発光色を有するLED57が備えられたものであり、こ
のLED57は、例えば、昼夜の区別を発光色の違いに
より区別できるようにしたものである。この回路構造は
図15に示しており、32768ヘルツ/sの定パルス
信号を発生する水晶発振器35が分周回路36、及び1
0進カウンタ61a及び5進カウンタ61bを介してT
TL/IC62に外部接続されており、また、このTT
L/IC62に、時,分,秒を時間単位の12進数に変
換させる12進カウンタ63,64,65が外部接続さ
れ、時の12進カウンタ63は、表示部70内の時を表
示する内周側のセグメント70aに接続され、分の12
進カウンタ64は、表示部70内の外周側のセグメント
70bに接続されている。なお、時の12進カウンタ6
3には、昼夜に対応する2進カウンタ66を介して前記
LED57が接続されている。
【0086】
【発明の効果】本発明の光・影時計を以上のように構成
した結果、次のような効果を奏するのである。
【0087】第1に、時及び分などの経過に応じて文字
盤の周方向に移動する複数の光源と、これら光源による
投光影を形成するために文字盤の中央箇所に起立形成さ
れた影像形成体とを少なくとも備えたことにより、複数
の光源から影像形成体に向けて投光させると、文字盤に
はこの画像形成体の影が形成することができる。しかも
各光源は時間の経過により恰も時計の針の如く周回動し
ているため、これら2種の影により、時間を表示するこ
とができる。このように時間表示を文字盤に影で形成す
ると、幽玄的な雰囲気のある視覚趣味指向が高く、特に
夜や薄暗い場所において、幻想的かつ空想的な雰囲気を
かもし出すことができる。このように、単に時間を表示
するだけでなく、時計を見ながら時間の経過を楽しむこ
とができる。
【0088】第2に、このような構成に加えて、複数の
光源を影像形成体に対して文字盤の外周囲に沿った位置
の斜め上方又は外方に備えたことにより、映し出される
影像は、時計の長針及び短針の如く、時分を正確に表示
できる影像にすることができる。
【0089】第3に、このような構成に加えて、文字盤
が半透光性を有する素材で形成されており、しかも、複
数の光源と影像形成体とを、影像を文字盤の裏面に形成
する位置に備えたことによって、文字盤の背面側に形成
した時間表示の影を文字盤の表面側から幻影的な味わい
をもって、心楽しく見ることができる。
【0090】第4に、このような構成に加えて、文字盤
と光源との間には透光性を有する着色フィルタを交換自
在に備えたことによって、また、光源と影像形成体の間
には透光性を有する着色フィルタを交換自在に備えたこ
とによって、文字盤にはこのフィルタを通して色彩豊か
な雰囲気に光着色することができ、しかもこの文字盤に
形成される時間表示の影は、この文字盤の光着色された
色を区切るような味わい深い影で表わすことができる。
【0091】第5に、このような構成からさらに、複数
の光源のうちの時間の影像を形成する光源と、分の影像
を形成する光源とを異なる発光色にした結果、文字盤に
は、時の表示と分の表示とを色彩豊かな2色の光影で表
すことができ、単に時間を分かり易く表示するだけでな
く、2つの光源の動きによる文字盤に形成される弐色の
光の混じり合いなどを含めて、文字盤に極めて幻想的な
色彩を形成することができ、これを楽しむことができ
る。
【0092】第6に、このような構成に加えて、複数の
光源を、所定の複数の投光色から任意の指定した透光色
に変更することができるようにした結果、スイッチなど
の操作により簡単に使用者の好みの投光色に変化させ
て、時間の経過や文字盤に投光された色合いの変化を楽
しむことができたのである。また、この投光色を、例え
ば、12時間毎に変化させて昼夜別に時間を表示するこ
とができ、且つ、時間環境に見合った雰囲気を得ること
もできる。
【0093】第7に、文字盤の周縁から前方方向に突設
させた周壁面に、時分の数に応じた開孔列をそれぞれ前
後2段に形成し、この前後2段の開口列の裏面側に時及
び分などの経過に応じて各開孔列に沿って周方向に移動
する光源を備えたことによって、時分の表示をより判別
し易い光像で文字盤に形成することができる。
【0094】第8に、第7の構成に加えて、光源と影像
形成体との間に、透光性を有する着色フィルタを交換可
能に備えた結果、文字盤に色彩豊かな光像を形成するこ
とができる。
【0095】第9に、第7又は第9の何れかの構成に加
えて、複数の光源のうちの時間を示す光源と、分を示す
光源とを異なる発光色にした結果、また、複数の光源
を、所定の複数の投光色から任意の指定した投光色に変
更できるように構成した結果、スイッチ操作により簡単
に好みに応じた発光色による色彩豊かな光像を文字盤に
形成することができる。
【0096】第10に、時分を、直接、時及び分などの
経過に応じて円周方向に移動する複数の光源で表示する
構成としたものについては、時分を趣味性の高い発光色
で一層明瞭に表示することができる。
【0097】第11に、時分を、浮き立たせて表示する
ことができるようにした構成したものについては、時分
を一層幻影的に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光・影時計を示した斜視図である。
【図2】同じくAーA断面図である。
【図3】本発明の光・影時計の駆動部の構造を示す時計
内部の略断面図である。
【図4】本発明の光・影時計における光源への配線接続
例を示す斜視図である。
【図5】同じくアーム基部の接続線の配線例を示した斜
視図である。
【図6】本発明の光・影時計の直流電源による電気構成
の一実施例を示す回路図回路図である。
【図7】本発明の光・影時計の交流電源による電気構成
の一実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の光・影時計の直流電源による電気構成
の他の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の光・影時計の他の実施例を示した内部
断面図である。
【図10】本発明の光・影時計の他の実施例を示した内
部断面図である。
【図11】本発明の光・影時計の他の実施例を示した内
部断面図である。
【図12】同じく内部断面図である。
【図13】時分を周回転する光源で表示する光・影時計
の側面断面図である。
【図14】時分の表示を液晶でアナログ表示する光・影
時計の側面断面図である。
【図15】同じくその電気構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 光・影時計 8 影像形成体 9 文字盤 N1 発光素子 N2 発光素子

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時及び分などの経過に応じて文字盤の周
    方向に移動する複数の光源と、これら光源による投光影
    を形成するために文字盤の中央箇所に起立形成された影
    像形成体とが少なくとも備えられており、前記複数の光
    源のうち、分経過に対応して移動する光源による前記影
    像形成体への照射角が、時経過に対応して移動する光源
    に基づく影像よりも長くする角度であることを特徴とす
    る光・影時計。
  2. 【請求項2】 複数の光源が影像形成体に対して文字盤
    の外周囲に沿った位置の斜め上方又は外方に備えられて
    いる請求項1に記載の光・影時計。
  3. 【請求項3】 文字盤が透光性を有する素材で形成され
    ており、しかも、複数の光源と影像形成体とが、影像を
    文字盤の裏面に形成する位置に備えられている請求項1
    又は2に記載の光・影時計。
  4. 【請求項4】 複数の光源のうち、分の影像を形成する
    光源が文字盤側に近接し、且つ時間の影像を形成する光
    源が文字盤から離れた位置にある請求項1ないし3の何
    れか1項に記載の光・影時計。
  5. 【請求項5】 複数の光源のうち、時間の影像を形成す
    る光源が文字盤側に近接し、且つ分の影像を形成する光
    源が文字盤から離れた位置にある請求項1ないし3の何
    れか1項に記載の光・影時計。
  6. 【請求項6】 文字盤と光源との間には透光性を有する
    着色フィルタが交換自在に備えられている請求項1ない
    し5のいずれか1項に記載の光・影時計。
  7. 【請求項7】 光源と影像形成体との間には透光性を有
    する着色フィルタが交換自在に備えられている請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載の光・影時計。
  8. 【請求項8】 複数の光源のうちの時間の影像を形成す
    る光源と、分の影像を形成する光源とが異なる発光色で
    ある請求項1ないし7の何れか1項に記載の光・影時
    計。
  9. 【請求項9】 複数の光源が、所定の複数の透光色から
    任意の指定した透光色に変更自在である請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載の光・影時計。
  10. 【請求項10】 文字盤の周縁から前方方向に突設させ
    た周壁面に、時分の数に応じた開孔列がそれぞれ前後2
    段に形成されており、この前後2段の開口列の裏面側に
    時及び分などの経過に応じて各開孔列に沿って周方向に
    移動する光源が備えられていることを特徴とする光・影
    時計。
  11. 【請求項11】 光源と影像形成体との間には透光性を
    有する着色フィルタが交換自在に備えられている請求項
    10に記載の光・影時計。
  12. 【請求項12】 複数の光源のうちの時間を示す光源
    と、分を示す光源とが異なる発光色である請求項10又
    は11に記載の光・影時計。
  13. 【請求項13】 複数の光源が、所定の複数の投光色か
    ら任意の指定した投光色に変更自在である請求項10な
    いし12のいずれか1項に記載の光・影時計。
  14. 【請求項14】 時及び分などの経過に応じて円周方向
    に移動する複数の光源が少なくとも備えられていること
    を特徴とする光・影時計。
  15. 【請求項15】 複数の光源のうちの時を表示する光源
    と、分を表示する光源とが、異なる発光色である請求項
    14に記載の光・影時計。
  16. 【請求項16】 文字盤と光源との間に、透光性を有す
    る着色フィルタが備えられている請求項14又は15に
    記載の光・影時計。
  17. 【請求項17】 時及び分を表示する複数の光源が、所
    望の複数の発光色のうちから、任意の指定した発光色に
    変更自在である請求項14ないし16のいずれか1項に
    記載の光・影時計。
  18. 【請求項18】 時計ケースの前面に備えられているガ
    ラス面に、又はこのガラス面の奥方に備えられたガラス
    面に、時及び分をそれぞれアナログ表示する液晶のセグ
    メントが備えられており、その近傍箇所の適所に複数の
    発光色を有する発光体が備えられていることを特徴とす
    る光・影時計。
  19. 【請求項19】 時計ケースの前面に備えられているガ
    ラス面の奥方に、時及び分をそれぞれ浮き立たせて表示
    する表示部が備えられており、その近傍箇所の適所に複
    数の発光色を有する発光体が備えられていることを特徴
    とする光・影時計。
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