JPH09280793A - エアーガン - Google Patents
エアーガンInfo
- Publication number
- JPH09280793A JPH09280793A JP8115833A JP11583396A JPH09280793A JP H09280793 A JPH09280793 A JP H09280793A JP 8115833 A JP8115833 A JP 8115833A JP 11583396 A JP11583396 A JP 11583396A JP H09280793 A JPH09280793 A JP H09280793A
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- JP
- Japan
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- barrel
- bullet
- air gun
- pair
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一層の命中精度の向上を達成できるエアーガン
を提供する。 【解決手段】銃身3の基端部に、ガス圧を用いてプラス
チック製の球形弾丸17に上向きの回転を与えて発射す
る発射装置Aを設け、銃身3の上部内面に、軸線方向に
連続しかつ左右対称な一対のレール部31,32を形成
する。発射装置Aから発射された球形弾丸17は一対の
レール部31,32に2点で接触し、かつ上向き回転で
転動しながら銃身3内を通過する。そのため、弾丸の左
右の振れが非常に少なく、直進性が向上する。
を提供する。 【解決手段】銃身3の基端部に、ガス圧を用いてプラス
チック製の球形弾丸17に上向きの回転を与えて発射す
る発射装置Aを設け、銃身3の上部内面に、軸線方向に
連続しかつ左右対称な一対のレール部31,32を形成
する。発射装置Aから発射された球形弾丸17は一対の
レール部31,32に2点で接触し、かつ上向き回転で
転動しながら銃身3内を通過する。そのため、弾丸の左
右の振れが非常に少なく、直進性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアーガン、特にガ
ス圧を用いてプラスチック製の球形弾丸を発射するエア
ーガンの銃身の構造に関するものである。
ス圧を用いてプラスチック製の球形弾丸を発射するエア
ーガンの銃身の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮ガス圧を利用してプラス
チック製の球形弾丸を発射するエアーガンが広く知られ
ている。この種のエアーガンの場合、ガス圧が法律上規
制されているので、射程距離や命中精度が制約を受ける
ことになる。
チック製の球形弾丸を発射するエアーガンが広く知られ
ている。この種のエアーガンの場合、ガス圧が法律上規
制されているので、射程距離や命中精度が制約を受ける
ことになる。
【0003】そこで、射程距離および命中精度を向上さ
せるため、球形弾丸に上向きの回転を与えて発射する発
射装置を備えたエアーガンが提供されている(特開平6
−180197号公報)。この場合には、Oリングの軸
心を銃身の軸心より下方へ偏心させ、かつOリングの前
方に位置する銃身の基端面の底部に面取りを形成してあ
る。ガス圧を受けてOリングを通過した球形弾丸が面取
りに当たると、上向きに方向付けられるとともに、上向
きの回転が与えられる。そのため、球形弾丸は銃身の上
側内面を転動しながら発射され、いわばホップ回転しな
がら飛翔するので、良好な飛距離と方向性とを得ること
ができる。
せるため、球形弾丸に上向きの回転を与えて発射する発
射装置を備えたエアーガンが提供されている(特開平6
−180197号公報)。この場合には、Oリングの軸
心を銃身の軸心より下方へ偏心させ、かつOリングの前
方に位置する銃身の基端面の底部に面取りを形成してあ
る。ガス圧を受けてOリングを通過した球形弾丸が面取
りに当たると、上向きに方向付けられるとともに、上向
きの回転が与えられる。そのため、球形弾丸は銃身の上
側内面を転動しながら発射され、いわばホップ回転しな
がら飛翔するので、良好な飛距離と方向性とを得ること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のエ
アーガンでは、その銃身の内面は一般に円筒形である。
円筒形内面を有する銃身の場合、弾丸は銃身の内面と一
点で接触しながら前進するため、左右に若干遊動し、銃
身内を通過する弾丸の軌跡が必ずしも一定しない。その
ため、弾丸に常に一様な上向き回転が与えられるとは限
らない。その結果、弾丸に回転を与えずに発射する従前
のエアーガンに比べれば射程距離および命中精度が向上
するものの、なお一層の命中精度の向上には自ずから限
度があった。
アーガンでは、その銃身の内面は一般に円筒形である。
円筒形内面を有する銃身の場合、弾丸は銃身の内面と一
点で接触しながら前進するため、左右に若干遊動し、銃
身内を通過する弾丸の軌跡が必ずしも一定しない。その
ため、弾丸に常に一様な上向き回転が与えられるとは限
らない。その結果、弾丸に回転を与えずに発射する従前
のエアーガンに比べれば射程距離および命中精度が向上
するものの、なお一層の命中精度の向上には自ずから限
度があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、なお一層の命中
精度の向上を達成できるエアーガンを提供することにあ
る。
精度の向上を達成できるエアーガンを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、銃身の基端部に、ガス圧を用いてプラス
チック製の球形弾丸に上向きの回転を与えて発射する発
射装置が設けられ、上記銃身の上部内面には、軸線方向
に連続しかつ左右対称な一対のレール部が形成され、上
記発射装置から発射された球形弾丸が、上記一対のレー
ル部に2点で接触しかつ上向き回転で転動しながら銃身
内を通過することを特徴とするものである。
に、本発明は、銃身の基端部に、ガス圧を用いてプラス
チック製の球形弾丸に上向きの回転を与えて発射する発
射装置が設けられ、上記銃身の上部内面には、軸線方向
に連続しかつ左右対称な一対のレール部が形成され、上
記発射装置から発射された球形弾丸が、上記一対のレー
ル部に2点で接触しかつ上向き回転で転動しながら銃身
内を通過することを特徴とするものである。
【0007】発射装置から発射された球形弾丸は、銃身
の上部内面に形成された一対のレール部に2点で当た
り、左右方向のずれが規制される。上記レール部は左右
対称であり、かつ軸線方向に連続的に形成されているた
め、球形弾丸はこれらレール部上を転動することによ
り、一様な上向き回転が与えられる。つまり、上記レー
ル部は弾丸が通過する際のガイドレールの役割を果た
す。その結果、銃口から発射された弾丸の左右の振れが
非常に少なく、直進性が向上し、命中精度の格段の向上
が図れる。
の上部内面に形成された一対のレール部に2点で当た
り、左右方向のずれが規制される。上記レール部は左右
対称であり、かつ軸線方向に連続的に形成されているた
め、球形弾丸はこれらレール部上を転動することによ
り、一様な上向き回転が与えられる。つまり、上記レー
ル部は弾丸が通過する際のガイドレールの役割を果た
す。その結果、銃口から発射された弾丸の左右の振れが
非常に少なく、直進性が向上し、命中精度の格段の向上
が図れる。
【0008】上記銃身の内面を正多角形状とし、その頂
部の稜線の両側に平面状のレール部を形成してもよい。
この場合には、頂部に形成された隣合う2つの平面に球
形弾丸が当接する。銃身の内面が多角形状の場合、一対
の平面と球形弾丸との間に空隙が形成されるため、その
空隙を介してガス圧が逃げ、飛距離を損なうことにな
る。そこで、多角形状の銃身の各頂部に球形弾丸の半径
より小さい曲率半径を有する凹曲面を形成するのが望ま
しい。この場合には、凹曲面によって空隙の断面積が小
さくなり、ガス圧の逃げを抑制できる。また、レール部
として銃身の軸線方向に連続する左右一対の突起部を設
けてもよい。この場合には、突起部がガイドレールの役
目を果たし、弾丸は一様な上向き回転で転動しながら銃
身内を通過する。さらに、レール部として球形弾丸の半
径より大きい曲率半径を有する一対の凹曲面を設けても
よい。例えば、銃身の内面形状を長軸が鉛直方向にある
楕円形状とした場合などが考えられる。この場合も、弾
丸は凹曲面に2点で接触しながら上向き回転で前進す
る。
部の稜線の両側に平面状のレール部を形成してもよい。
この場合には、頂部に形成された隣合う2つの平面に球
形弾丸が当接する。銃身の内面が多角形状の場合、一対
の平面と球形弾丸との間に空隙が形成されるため、その
空隙を介してガス圧が逃げ、飛距離を損なうことにな
る。そこで、多角形状の銃身の各頂部に球形弾丸の半径
より小さい曲率半径を有する凹曲面を形成するのが望ま
しい。この場合には、凹曲面によって空隙の断面積が小
さくなり、ガス圧の逃げを抑制できる。また、レール部
として銃身の軸線方向に連続する左右一対の突起部を設
けてもよい。この場合には、突起部がガイドレールの役
目を果たし、弾丸は一様な上向き回転で転動しながら銃
身内を通過する。さらに、レール部として球形弾丸の半
径より大きい曲率半径を有する一対の凹曲面を設けても
よい。例えば、銃身の内面形状を長軸が鉛直方向にある
楕円形状とした場合などが考えられる。この場合も、弾
丸は凹曲面に2点で接触しながら上向き回転で前進す
る。
【0009】本発明において、ガス圧とは、圧縮空気,
ボンベに内蔵した各種液化ガスなどを含むものであり、
単発,連発を問わない。
ボンベに内蔵した各種液化ガスなどを含むものであり、
単発,連発を問わない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したエアーガ
ンの一例を示す。図において、1は銃本体であり、その
前端部には外筒体2が固定され、この外筒体2の内部に
銃身3が固定されている。銃身3の基端部にはゴム製の
円筒体4が配置されており、銃身3の軸心は円筒体4の
軸心に対して上方へdだけ偏心している。銃身3の後端
部下側には、図2のように面取り部3aが形成されてお
り、円筒体4から発射された弾丸17が面取り部3aに
よって上方へ方向付けられるようになっている。なお、
この実施例ではゴム製の円筒体4を用いているが、円筒
体に代えて特開平6−180197号公報に記載のよう
なOリングを用いることも可能である。
ンの一例を示す。図において、1は銃本体であり、その
前端部には外筒体2が固定され、この外筒体2の内部に
銃身3が固定されている。銃身3の基端部にはゴム製の
円筒体4が配置されており、銃身3の軸心は円筒体4の
軸心に対して上方へdだけ偏心している。銃身3の後端
部下側には、図2のように面取り部3aが形成されてお
り、円筒体4から発射された弾丸17が面取り部3aに
よって上方へ方向付けられるようになっている。なお、
この実施例ではゴム製の円筒体4を用いているが、円筒
体に代えて特開平6−180197号公報に記載のよう
なOリングを用いることも可能である。
【0011】銃本体1の後部には、シリンダ5が軸方向
に摺動自在に配置されており、このシリンダ5の前端部
にはノズル5aが一体に形成されている。ノズル5aは
銃本体1の装弾部1aに対して挿脱自在であり、かつそ
の先端部は円筒体4に対しても挿入自在である。シリン
ダ5の後部には操作部6が形成されており、この操作部
6の上部にはノブ7が突出している。
に摺動自在に配置されており、このシリンダ5の前端部
にはノズル5aが一体に形成されている。ノズル5aは
銃本体1の装弾部1aに対して挿脱自在であり、かつそ
の先端部は円筒体4に対しても挿入自在である。シリン
ダ5の後部には操作部6が形成されており、この操作部
6の上部にはノブ7が突出している。
【0012】シリンダ5の内部には、前端にシールゴム
8を備えたピストン9が摺動自在に配置されており、ピ
ストン9は圧縮スプリング10によって前方へ付勢され
ている。スプリング10の後端はスプリング受け11で
支持されており、このスプリング受け11の後面は銃本
体1に固定されたストッパピン12によって支持されて
いる。上記ストッパピン12はシリンダ5の内部に突入
しており、シリンダ5の下部にはシリンダ5のストロー
ク範囲にストッパピン12が挿入される長孔5bが形成
されている。
8を備えたピストン9が摺動自在に配置されており、ピ
ストン9は圧縮スプリング10によって前方へ付勢され
ている。スプリング10の後端はスプリング受け11で
支持されており、このスプリング受け11の後面は銃本
体1に固定されたストッパピン12によって支持されて
いる。上記ストッパピン12はシリンダ5の内部に突入
しており、シリンダ5の下部にはシリンダ5のストロー
ク範囲にストッパピン12が挿入される長孔5bが形成
されている。
【0013】銃本体1の下部には引金13が揺動自在に
取り付けられており、引金13の爪13aがシアー14
に係合している。シアー14の先端には爪部14aが形
成されており、スプリング15によって爪部14aは上
方へ付勢され、その一部が長孔5bからシリンダ5内部
に突入している。上記爪部14aはピストン9の後端部
に形成されたフランジ9aに係合可能である。
取り付けられており、引金13の爪13aがシアー14
に係合している。シアー14の先端には爪部14aが形
成されており、スプリング15によって爪部14aは上
方へ付勢され、その一部が長孔5bからシリンダ5内部
に突入している。上記爪部14aはピストン9の後端部
に形成されたフランジ9aに係合可能である。
【0014】また、銃本体1の中間部下面には、弾倉1
6が着脱可能に装着されている。弾倉16の内部にはB
B弾と呼ばれるプラスチック製の球形弾丸17が複数個
収納されており、スプリング18によって常時押し上げ
られている。シリンダ5が後退した時、弾丸17は銃本
体1の装弾部1aへ1個ずつ送り込まれる。
6が着脱可能に装着されている。弾倉16の内部にはB
B弾と呼ばれるプラスチック製の球形弾丸17が複数個
収納されており、スプリング18によって常時押し上げ
られている。シリンダ5が後退した時、弾丸17は銃本
体1の装弾部1aへ1個ずつ送り込まれる。
【0015】上記銃身3の面取り部3a,円筒体4,シ
リンダ5,ピストン9,圧縮スプリング10等により発
射装置Aが構成されている。発射装置は、プラスチック
製の球形弾丸17に上向きの回転を与えて発射する。
リンダ5,ピストン9,圧縮スプリング10等により発
射装置Aが構成されている。発射装置は、プラスチック
製の球形弾丸17に上向きの回転を与えて発射する。
【0016】ここで、発射装置Aの動作を説明する。ま
ず、図1ではシリンダ5が前端位置にあるため、ノズル
5aが弾倉16の供給口を閉じており、弾丸17は装弾
部1aへ供給されない。
ず、図1ではシリンダ5が前端位置にあるため、ノズル
5aが弾倉16の供給口を閉じており、弾丸17は装弾
部1aへ供給されない。
【0017】次に、ノブ7を後方へ引っ張ると、シリン
ダ5が一体に後退し、ピストン9もシリンダ5と共に後
退する。そのため、ストッパピン12によって後端が支
持された圧縮スプリング10が圧縮される。シリンダ5
を図1の二点鎖線の位置まで後退させると、ピストン9
のフランジ9aがシアー14の爪部14aを乗り越え、
爪部14aによって係止される。なお、シリンダ5の後
退によって、そのノズル5aが弾倉16の供給口を開く
ので、1個の弾丸17が装弾部1aへ供給される。
ダ5が一体に後退し、ピストン9もシリンダ5と共に後
退する。そのため、ストッパピン12によって後端が支
持された圧縮スプリング10が圧縮される。シリンダ5
を図1の二点鎖線の位置まで後退させると、ピストン9
のフランジ9aがシアー14の爪部14aを乗り越え、
爪部14aによって係止される。なお、シリンダ5の後
退によって、そのノズル5aが弾倉16の供給口を開く
ので、1個の弾丸17が装弾部1aへ供給される。
【0018】次に、操作部6を前方へ押すと、シリンダ
5は前進するが、ピストン9はシアー14によって係止
されているので前進できず、シリンダ5の前部には空洞
が形成される。また、シリンダ5の前進により、装弾部
1aに供給された弾丸17がノズル5aによって前方の
ゴム製円筒体4の中に押し込まれる。この状態でセット
完了である。
5は前進するが、ピストン9はシアー14によって係止
されているので前進できず、シリンダ5の前部には空洞
が形成される。また、シリンダ5の前進により、装弾部
1aに供給された弾丸17がノズル5aによって前方の
ゴム製円筒体4の中に押し込まれる。この状態でセット
完了である。
【0019】ここで、引金13を引くと、シアー14に
よるピストン9の係止が解除され、ピストン9はスプリ
ング10の反発力により勢いよく前進する。そのため、
シリンダ5の前部に形成された空洞のエアーがノズル5
aから噴出し、弾丸17を円筒体4から発射する。この
時、円筒体4の軸心と銃身3の軸心とが上下に偏心して
おり、しかも銃身3の後端部下面に面取り部3aが形成
されているため、弾丸17は面取り部3aに当たって上
方へ方向付けられ、弾丸17と銃身3の下部との間に隙
間が発生する。そして、その隙間を流れる高速エアーに
よって弾丸17には上向き回転が与えられる。こうし
て、弾丸17は銃身3の上部内面を上向き回転で転動し
ながら発射される。なお、発射装置Aの詳細な動作は特
開平6−180197号公報に記載の通りである。
よるピストン9の係止が解除され、ピストン9はスプリ
ング10の反発力により勢いよく前進する。そのため、
シリンダ5の前部に形成された空洞のエアーがノズル5
aから噴出し、弾丸17を円筒体4から発射する。この
時、円筒体4の軸心と銃身3の軸心とが上下に偏心して
おり、しかも銃身3の後端部下面に面取り部3aが形成
されているため、弾丸17は面取り部3aに当たって上
方へ方向付けられ、弾丸17と銃身3の下部との間に隙
間が発生する。そして、その隙間を流れる高速エアーに
よって弾丸17には上向き回転が与えられる。こうし
て、弾丸17は銃身3の上部内面を上向き回転で転動し
ながら発射される。なお、発射装置Aの詳細な動作は特
開平6−180197号公報に記載の通りである。
【0020】次に、本発明の特徴部分について説明す
る。上記銃身3の内面は、図3のような変形6面体形状
をしており、その頂部の1つが鉛直上方を向くように銃
身3は銃本体1に対して固定されている。銃身3の内面
に形成された6個の平面31〜36の間の各稜線部に
は、弾丸17の半径より小さい曲率半径の凹曲面3bが
形成されている。
る。上記銃身3の内面は、図3のような変形6面体形状
をしており、その頂部の1つが鉛直上方を向くように銃
身3は銃本体1に対して固定されている。銃身3の内面
に形成された6個の平面31〜36の間の各稜線部に
は、弾丸17の半径より小さい曲率半径の凹曲面3bが
形成されている。
【0021】上記6個の平面31〜36のうち、鉛直上
方を向いた頂部の凹曲面3bを挟んでその両側に形成さ
れた左右対称な一対の平面31,32が本発明における
レール部である。上記のように、弾丸17は発射装置A
から上向き回転で発射されるので、弾丸17は上記平面
31,32を転動することになる。上記平面31,32
は左右対称であり、かつ銃身3の軸線方向に連続的に形
成されているので、弾丸17はこれら平面31,32に
2点で接触し、左右に振れることなく一様な上向き回転
を与えられながら一直線に前進する。
方を向いた頂部の凹曲面3bを挟んでその両側に形成さ
れた左右対称な一対の平面31,32が本発明における
レール部である。上記のように、弾丸17は発射装置A
から上向き回転で発射されるので、弾丸17は上記平面
31,32を転動することになる。上記平面31,32
は左右対称であり、かつ銃身3の軸線方向に連続的に形
成されているので、弾丸17はこれら平面31,32に
2点で接触し、左右に振れることなく一様な上向き回転
を与えられながら一直線に前進する。
【0022】この時、弾丸17と銃身3の下部内面との
間にできる隙間S1 を高速エアーが通過し、弾丸17の
上向き回転が加速される。なお、弾丸17と頂部の凹曲
面3bとの間にも僅かながら隙間S2 ができるが、この
隙間S2 を通過するエアーは非常に少ないので、弾丸1
7が平面31,32から継続的に離れることがない。凹
曲面3bの曲率半径は弾丸17の半径より小さいので、
弾丸17が凹曲面3bと接触することはない。
間にできる隙間S1 を高速エアーが通過し、弾丸17の
上向き回転が加速される。なお、弾丸17と頂部の凹曲
面3bとの間にも僅かながら隙間S2 ができるが、この
隙間S2 を通過するエアーは非常に少ないので、弾丸1
7が平面31,32から継続的に離れることがない。凹
曲面3bの曲率半径は弾丸17の半径より小さいので、
弾丸17が凹曲面3bと接触することはない。
【0023】銃身3から発射された弾丸17はいわばホ
ップ回転しながら飛翔するので、良好な飛距離と方向性
とを得ることができる。しかも、弾丸17は一様な上向
き回転で飛翔するので、左右のずれがなく、極めて高い
命中精度を実現できる。
ップ回転しながら飛翔するので、良好な飛距離と方向性
とを得ることができる。しかも、弾丸17は一様な上向
き回転で飛翔するので、左右のずれがなく、極めて高い
命中精度を実現できる。
【0024】発射装置Aから発射された弾丸17は面取
り部3aによって上向きに方向付けられるが、弾丸17
と円筒体4との接触部のバラツキなどのため、左右に多
少振れる場合がある。しかしながら、左右対称な一対の
平面31,32が弾丸17の位置を常に中心方向に向け
る機能を有するので、弾丸17の左右の振れが矯正され
る。そのため、円筒体4や面取り部3aに多少の精度バ
ラツキがあっても、命中精度を殆ど低下させない。
り部3aによって上向きに方向付けられるが、弾丸17
と円筒体4との接触部のバラツキなどのため、左右に多
少振れる場合がある。しかしながら、左右対称な一対の
平面31,32が弾丸17の位置を常に中心方向に向け
る機能を有するので、弾丸17の左右の振れが矯正され
る。そのため、円筒体4や面取り部3aに多少の精度バ
ラツキがあっても、命中精度を殆ど低下させない。
【0025】図4は本発明の第2実施例を示す。この実
施例では、銃身3の内面を正6角形としたものであり、
第1実施例と同様に、上部の2つの平面37,38がレ
ール部となる。この場合には、頂部3cと弾丸との間に
多少の隙間はできるが、加工が非常に簡単である。な
お、第2実施例では銃身3の内面を正6角形状とした
が、正8角形など如何なる多角形状であってもよい。稜
線部と弾丸との隙間を小さくするには、6角形以上にす
るのが望ましいが、8角形より多くすると、弾丸が接触
する平面の幅が狭くなり、且つ平面のなす交差角が小さ
くなるので、弾丸が左右方向に安定しにくくなるという
問題がある。したがって、稜線部に凹曲面を形成しない
場合には、正6角形〜正8角形にするのが望ましい。
施例では、銃身3の内面を正6角形としたものであり、
第1実施例と同様に、上部の2つの平面37,38がレ
ール部となる。この場合には、頂部3cと弾丸との間に
多少の隙間はできるが、加工が非常に簡単である。な
お、第2実施例では銃身3の内面を正6角形状とした
が、正8角形など如何なる多角形状であってもよい。稜
線部と弾丸との隙間を小さくするには、6角形以上にす
るのが望ましいが、8角形より多くすると、弾丸が接触
する平面の幅が狭くなり、且つ平面のなす交差角が小さ
くなるので、弾丸が左右方向に安定しにくくなるという
問題がある。したがって、稜線部に凹曲面を形成しない
場合には、正6角形〜正8角形にするのが望ましい。
【0026】図5は本発明の第3実施例を示す。この実
施例では、銃身3の内面を円筒形とし、銃身3の上部内
面に左右対称な一対の突起部(レール部)41,42を
軸線方向に連続的に形成したものである。この場合に
は、発射装置から発射された球形弾丸17が、上記一対
の突起部41,42を上向き回転で転動しながら前進す
る。この場合も、突起部41,42がガイドレールの役
割を果たし、弾丸17に一様な上向き回転を与えること
ができる。
施例では、銃身3の内面を円筒形とし、銃身3の上部内
面に左右対称な一対の突起部(レール部)41,42を
軸線方向に連続的に形成したものである。この場合に
は、発射装置から発射された球形弾丸17が、上記一対
の突起部41,42を上向き回転で転動しながら前進す
る。この場合も、突起部41,42がガイドレールの役
割を果たし、弾丸17に一様な上向き回転を与えること
ができる。
【0027】図6は本発明の第4実施例を示す。この実
施例では、銃身3の内面を縦長な楕円形状としたもので
ある。この場合には、銃身3の上部内面に左右対称な一
対の凹曲面(レール部)51,52が形成され、これら
凹曲面51,52の曲率半径は球形弾丸17の半径より
大きいので、弾丸17は上記凹曲面51,52に2点で
接触し、一様な上向き回転で転動しながら銃身3内を通
過する。
施例では、銃身3の内面を縦長な楕円形状としたもので
ある。この場合には、銃身3の上部内面に左右対称な一
対の凹曲面(レール部)51,52が形成され、これら
凹曲面51,52の曲率半径は球形弾丸17の半径より
大きいので、弾丸17は上記凹曲面51,52に2点で
接触し、一様な上向き回転で転動しながら銃身3内を通
過する。
【0028】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。本発明のエアーガンは拳銃(ハンドガン)型、ラ
イフル型、マシンガン型などいずれの型式のエアーガン
にも適用できる。また、本発明のエアーガンの駆動方式
は手動スプリング駆動式のほか、電動スプリング駆動
式,ガスボンベ式など如何なる方式にも適用できる。
ない。本発明のエアーガンは拳銃(ハンドガン)型、ラ
イフル型、マシンガン型などいずれの型式のエアーガン
にも適用できる。また、本発明のエアーガンの駆動方式
は手動スプリング駆動式のほか、電動スプリング駆動
式,ガスボンベ式など如何なる方式にも適用できる。
【0029】また、球形弾丸に上向きの回転を与えて発
射する発射装置としては、実施例のようにゴム製円筒体
と銃身の軸心とを上下に偏位させ、かつ銃身の後端部に
面取りを設けたものに限らず、実公平3−35997号
公報のように弾性円筒体の上部を内側に突出させて上向
きの回転を与えるものでもよい。その他、球形弾丸に上
向きの回転を与えて発射するものであれば、如何なる方
法を用いた発射装置でもよい。
射する発射装置としては、実施例のようにゴム製円筒体
と銃身の軸心とを上下に偏位させ、かつ銃身の後端部に
面取りを設けたものに限らず、実公平3−35997号
公報のように弾性円筒体の上部を内側に突出させて上向
きの回転を与えるものでもよい。その他、球形弾丸に上
向きの回転を与えて発射するものであれば、如何なる方
法を用いた発射装置でもよい。
【0030】さらに、銃身の内面形状は図3〜図6に限
定されるものではなく、上部内面に球形弾丸を安定的に
支持できる左右一対のレール部を軸線方向に連続的に形
成したものであれば、如何なる形状であってもよい。弾
丸を銃身内で安定させるには、弾丸の中心とレール部と
の接触点とのなす角θ(図5参照)を大きくするのがよ
いが、大きくし過ぎると、弾丸と銃身との摩擦抵抗が増
大する。そのため、弾丸の安定性と摩擦抵抗とを勘案す
れば、角度θが45°〜135°の範囲、特に90°付
近になるようにレール部を設定するのが望ましい。
定されるものではなく、上部内面に球形弾丸を安定的に
支持できる左右一対のレール部を軸線方向に連続的に形
成したものであれば、如何なる形状であってもよい。弾
丸を銃身内で安定させるには、弾丸の中心とレール部と
の接触点とのなす角θ(図5参照)を大きくするのがよ
いが、大きくし過ぎると、弾丸と銃身との摩擦抵抗が増
大する。そのため、弾丸の安定性と摩擦抵抗とを勘案す
れば、角度θが45°〜135°の範囲、特に90°付
近になるようにレール部を設定するのが望ましい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、弾丸に上向きの回転を与えて発射する発射装置
と、上部内面に軸線方向に連続しかつ左右対称な一対の
レール部を有する銃身とを組み合わせたので、銃口から
発射された弾丸の左右の振れが非常に少なく、直進性が
向上し、命中精度の格段の向上を達成できる。
よれば、弾丸に上向きの回転を与えて発射する発射装置
と、上部内面に軸線方向に連続しかつ左右対称な一対の
レール部を有する銃身とを組み合わせたので、銃口から
発射された弾丸の左右の振れが非常に少なく、直進性が
向上し、命中精度の格段の向上を達成できる。
【図1】本発明にかかるエアーガンの一例の断面図であ
る。
る。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】銃身の第1実施例の横断面図である。
【図4】銃身の第2実施例の横断面図である。
【図5】銃身の第3実施例の横断面図である。
【図6】銃身の第4実施例の横断面図である。
1 銃本体 3 銃身 3a 面取り部 3b 凹曲面 4 ゴム製円筒体 5 シリンダ 9 ピストン 10 圧縮スプリング 17 球形弾丸 31,32 平面(レール部) 41,42 突起部(レール部) 51,52 凹曲面(レール部)
Claims (5)
- 【請求項1】銃身の基端部に、ガス圧を用いてプラスチ
ック製の球形弾丸に上向きの回転を与えて発射する発射
装置が設けられ、 上記銃身の上部内面には、軸線方向に連続しかつ左右対
称な一対のレール部が形成され、 上記発射装置から発射された球形弾丸が、上記一対のレ
ール部に2点で接触しかつ上向き回転で転動しながら銃
身内を通過することを特徴とするエアーガン。 - 【請求項2】請求項1に記載のエアーガンにおいて、 上記銃身の内面は、頂部の1つが鉛直上方を向くように
形成された正多角形状であり、鉛直上方を向いた頂部を
挟む両側に上記レール部を構成する一対の平面が形成さ
れていることを特徴とするエアーガン。 - 【請求項3】請求項2に記載のエアーガンにおいて、 少なくとも鉛直上方を向いた頂部には、球形弾丸の半径
より小さい曲率半径の凹曲面が形成されていることを特
徴とするエアーガン。 - 【請求項4】請求項1に記載のエアーガンにおいて、 上記レール部は、銃身の上部内面に形成された一対の突
起部であることを特徴とするエアーガン。 - 【請求項5】請求項1に記載のエアーガンにおいて、 上記レール部は、銃身の上部内面に形成された球形弾丸
の半径より大きい曲率半径を有する一対の凹曲面である
ことを特徴とするエアーガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8115833A JPH09280793A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | エアーガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8115833A JPH09280793A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | エアーガン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09280793A true JPH09280793A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14672255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8115833A Pending JPH09280793A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | エアーガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09280793A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008256230A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Marushin Kogyo Kk | 玩具銃用弾丸 |
JP2008309462A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-12-25 | Wataru Nakakarumai | エアソフトガン装置 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8115833A patent/JPH09280793A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008256230A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Marushin Kogyo Kk | 玩具銃用弾丸 |
JP2008309462A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-12-25 | Wataru Nakakarumai | エアソフトガン装置 |
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