JPH09279015A - 導電性部材及び電子写真装置 - Google Patents
導電性部材及び電子写真装置Info
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- JPH09279015A JPH09279015A JP8854196A JP8854196A JPH09279015A JP H09279015 A JPH09279015 A JP H09279015A JP 8854196 A JP8854196 A JP 8854196A JP 8854196 A JP8854196 A JP 8854196A JP H09279015 A JPH09279015 A JP H09279015A
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Abstract
電性部材において、連続通電による電気抵抗の増大が少
なく、低温低湿時と高温高湿時との電気抵抗の変動幅の
小さい導電性部材及びこれを用いた電子写真装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 電子写真等の機構で使用される導電性部
材において、前記導電性部材がポリオール成分としてエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドがランダムに
付加したポリエーテルポリオールを含むウレタンからな
り、且つ、前記導電性部材が窒素吸着法による比表面積
をX [m2/g] 、DBP吸油量をY [ml/100g]としたと
き、25≦X≦130 かつ -0.43X+88 ≦Y≦ -0.43X+134
であるカーボンブラックを含有してなることにより、上
記課題を解決する。
Description
する包装部材、衝撃吸収部材又は電子写真等の機構で使
用される現像部材、転写部材等の導電性部材及びこれを
用いた電子写真装置に関する。
電子写真技術の進歩に伴いレーザプリンターや乾式コピ
ー等の画像形成装置で利用する導電性部材に対する要求
も高まっており、とりわけ現像、転写等のプロセスに利
用される弾性ローラが注目されている。従来、このよう
な用途に用いられる導電性部材は、金属や金属酸化物の
粉末やウィスカー及び/又はカーボンブラックなどのフ
ィラーを混入し所定の抵抗値に調整したゴム・ウレタン
などの高分子エラストマー材料や高分子フォーム材料に
より得られていた。これらの導電性部材に要求される性
能は、1 ×104 Ωcmから1 ×1012Ωcm、より好ましくは
1 ×107 Ωcmから1 ×1010Ωcmという中抵抗領域で所定
の電気抵抗値であるのみならず、低温低湿時と高温高湿
時の電気抵抗の変動幅が少なく、かつ連続して通電した
際の電気抵抗の変動幅が少ないことである。
スカー及び/又はアセチレンブラックやケッチェンブラ
ック等の導電性カーボンブラックなどのフィラーを混入
することにより所定の抵抗値に調整した高分子エラスト
マーや高分子フォーム等の導電性部材は、製造時の電気
抵抗のばらつきが大きく、実質的に所定抵抗値の部品を
安定して製造できなかった。そこで、従来高分子エラス
トマーや高分子フォームの導電性付与に適するとされて
いたハイストラクチャーのカーボンブラックに代えて、
ミディアムストラクチャーのカーボンブラックを用いる
と比較的電気抵抗が制御しやすいことを本発明者らは知
見した( 特開平7-53860 号) 。しかし、このようなカー
ボンブラックを用いた導電性部材でも、通常連続通電に
より電気抵抗が徐々に増大するという欠点がある。
酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム
等の無機イオン物質及び/又はラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、オクタデシル・トリメチル・アンモニウ
ム・クロライド、ドデシル・トリメチル・アンモニウム
・クロライド、ヘキサデシル・トリメチル・アンモニウ
ム・クロライド、変性脂肪族・ジメチル・エチルアンモ
ニウム・エトサルフェート等の陽イオン性界面活性剤、
ラウリルベタイン、ステアリルベタイン、ジメチル・ア
ルキルラウリルベタイン等の両性イオン界面活性剤、過
塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチ
ルアンモニウム、ホウフッ化テトラブチルアンモニウム
などの4級アンモニウム塩等の有機イオン物質よりなる
導電剤及び/又は親水性のポリエーテルやポリエステル
等の帯電防止剤を混入し所定の抵抗値に調整したゴム・
ウレタンなどの高分子エラストマー材料や高分子フォー
ム材料による方法もある。しかし、このような物質を混
入することにより所定の抵抗値に調整した高分子エラス
トマーや高分子フォーム等の導電性部材は、低温低湿時
と高温高湿時の電気抵抗の変動幅が大きいという欠点が
ある。
であり、電子写真等の機構で使用される導電性部材にお
いて、通常連続通電による電気抵抗の増大が少なく、低
温低湿時と高温高湿時との電気抵抗の変動幅の小さい導
電性部材及びこれを用いた電子写真装置を提供すること
を目的とする。
性部材は、電子写真等の機構で使用される導電性部材に
おいて、前記導電性部材がポリオール成分としてエチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドがランダムに付加
したポリエーテルポリオールを含むウレタンからなり、
且つ、前記導電性部材が窒素吸着法による比表面積をX
[m2/g] 、DBP吸油量をY [ml/100g]としたとき、25
≦X≦130 かつ -0.43X+88 ≦Y≦ -0.43X+134である
カーボンブラックを含有してなることを特徴とする。
リエーテルポリオールにおいて、全ポリエーテルポリオ
ール成分中に含まれるエチレンオキサイドの割合が、3
〜50重量%であることを特徴とする。
電性部材がアスカーC硬度700 以下の発泡体であるこ
とを特徴とする。
項1乃至3いずれか1項記載の導電性部材の表面に現像
剤を担持して該現像剤の薄膜を形成し、この状態で静電
潜像を表面に保持した潜像保持体に接触又は近接させて
該現像剤を潜像保持体の表面の静電潜像に付着させ、該
静電潜像を可視化させる現像装置を有することを特徴と
する。
項1乃至3いずれか1項記載の導電性部材で記録媒体を
帯電させ、現像剤によって可視化された静電潜像上から
現像剤を記録媒体に転写させる転写装置を有することを
特徴とする。
や高分子フォームからなる高分子部材の導電性付与に適
するとされていたケッチェンブラックやアセチレンブラ
ック等のガスブラック、ISAF級やSAF 級オイルファーネ
スブラック、三菱化学製#3050 や#3250 導電性ブラック
の如きハイストラクチャーのカーボンブラックは、配合
量の増大とともに電気抵抗が急激に低下するため、カー
ボン分散状態の変動に伴って電気抵抗が大きく変動し、
所定の抵抗値の部材を安定に生産することが困難であ
る。一方、FT級やMT級サーマルブラック、SRF 級オイル
ファーネスブラックの如きローストラクチャーのカーボ
ンブラックは、所定の抵抗値を得るために必要な配合量
が大量であるため、高分子部材のしなやかさを著しく損
ない導電性部材としての機能を果たせず、特に高分子フ
ォーム部材を作製する際は、発泡させることが困難であ
る。
ネスブラックや三菱化学製#10 、#25 、#33 、CF9 、#5
2 、#44 、#45 、デグッサ製Printex 55、コロンビアン
製Raven 780 等のインクブラックの如きミディアムスト
ラクチャーのカーボンブラックが、導電性部材のしなや
かさを失わない範囲の配合量で比較的電気抵抗が制御し
やすい。また、ミディアムストラクチャーのカーボンブ
ラックであっても、電気抵抗を制御するためには適当な
比表面積である必要がある。例えば、三菱化学製#2300
や#2500 如き著しく比表面積の大きいカーボンブラック
やランプブラックの如き著しく比表面積の小さいカーボ
ンブラックはミディアムストラクチャーであっても所定
の抵抗値を得るために必要な配合量が大量になる傾向が
ある。
FEF 級オイルファーネスブラックよりDBP 吸油量から判
定する限りローストラクチャーであるにも関わらず、配
合量の増大とともに電気抵抗が急激に低下することがわ
かった。この理由は定かでないが、著しく比表面積の大
きいカーボンブラックは、導電性部材中でのカーボン分
散が困難であるため所定の抵抗値を得るために必要な配
合量が大量になり、また著しく比表面積の小さいカーボ
ンブラックは、カーボンブラックの一次粒径が大きくDB
P 吸油量から判定するストラクチャーと導電性に関連す
る形態的なストラクチャーが必ずしも良く対応していな
いためではないかと考えられる。
い範囲では、同等なストラクチャーで比表面積が異なる
カーボンブラックを配合した導電性部材の導電性は、比
表面積が大きいものほど、DBP 吸油量から判定したスト
ラクチャーより形態的なアスペクト比から判定したスト
ラクチャーが高いため、導電性の変化が急激であると考
えられる。これらの点を総合的に判断し、本発明者らは
種々のカーボンブラックについて試験したところ、比表
面積をX[m2/g]、DBP 吸油量をY[ml/100g] としたと
き、25≦X<130 かつ -0.43X88≦Y≦ -0.43X+ 134
のカーボンブラックが、導電性部材のしなやかさを損な
わず電気抵抗を安定制御し得ることを知見した。この範
囲を第1図に図示する。
た通常のポリエーテルポリウレタンに1000 [V]程度の電
圧で連続通電すると電気抵抗が増大して行く。このよう
な現象は、電化ブラックの如きハイストラクチャーのカ
ーボンブラックで導電性を付与したときには影響が少な
い現象であり、特にローストラクチャーのカーボンブラ
ックになればなるほど電気抵抗が増大する割合が大き
い。これは、導電性フィラーを充填し中抵抗領域の導電
性部材を作成した場合、その導電パスの量と絶縁ギャッ
プの幅により抵抗が決定され、ハイストラクチャー・カ
ーボンではパスの量が支配的であるのに対して、ロース
トラクチャー・カーボンではギャップの幅が支配的であ
り、部材に連続通電することにより、部材が発熱するた
め導電性部材が変質しギャップの電気抵抗が上昇するこ
とが原因である。この様子を模式的に表したのが第2図
である。なお、本発明で定義されるカーボンブラックの
添加量は、ウレタン100重量部に対し、2〜8重量部
が好ましく、2未満だと抵抗のコントロールが難しく、
8を超えると発泡難で好ましくない。
により連続通電時の抵抗増大を抑制することが出来、具
体的にはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが
ランダムに付加したポリエーテルポリオールを成分とし
て含むポリウレタンを用いて導電性部材を作成すること
によりこの目的は効果的に達成でき、特に本発明者らの
特許( 特願平7-247830号) に記されているポリエーテル
ポリオールが好適である。全ポリエーテルポリオール成
分中に含まれるエチレンオキサイドの割合は、3〜50
重量%、更に好ましくは5〜20重量%であり、5重量
%より少ないと反応性が劣るため成型が困難であった
り、親水性が低いためイオンが動きにくく、ローラの導
電性の確保が困難である。また、20重量%より多いと
耐熱性が悪くなってしまうので好ましくない。なお、本
発明の効果を損なわない範囲で、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ア
クリロニトリルポリオール、ポリテトラメチレンエーテ
ルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプ
レンポリオール、ポリカーボネートポリオール等、他の
公知のポリオールを混合してもよい。
記の導電性部材に過塩素酸リチウムの如き無機イオン物
質や4級アンモニウム塩の如き有機イオン物質からなる
イオン性導電剤、陽イオン性界面活性剤、負イオン性界
面活性剤、各種ベタインの如き両性イオン界面活性剤、
親水性のポリエーテルやポリエステル等の非イオン性帯
電防止剤を併用しても良い。
ワンショット法、プレポリマー法どちらも用いることが
出来、メカニカルフロス法、水発泡法、フロン発泡法な
どにより発泡体とすることも導電性部材の硬度を低下さ
せる事が必要な用途には好ましい。なお、本発明の導電
性部材の硬度は、アスカーCスケールで700 以下が好
ましく、700 を超えると転写効率が低下して好ましく
ない。
に用いる形状に制限はないが、通常芯金を中央に配設し
たローラ形状にして用いられる。このような部材を用い
て作成された電子写真装置の転写装置及び/又は現像装
置は、通電時の抵抗上昇が無く長寿命である。また、従
来より用いられているイオン導電剤により導電性を付与
した部材を用いて作成された転写装置及び/又は現像装
置と比較して高温高湿時と低温低湿時の電気抵抗の変動
が少なく、電源の容量を小さなものに出来るため好適で
ある。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。なお、湿度は相対湿度である。
サイドとエチレンオキサイドをランダムに付加し、その
エチレンオキサイド・ユニットの含有率が12% 、分子量
3500であるポリエーテルポリオール100 重量部、1,4-ブ
タンジオール6.05重量部、トリレンジイソシアネート22
重量部、反応性シリコーン系界面活性剤 4重量部、ジブ
チルチンジラウレート0.01重量部、窒素吸着量により測
定した比表面積60 [m2/g] でDBP 吸油量63 [ml/g] のカ
ーボンブラック2.5 重量部をミキサーで混合し、その混
合物で直径6mm の金属製シャフトを中心に配設した直径
16.5mmで長さ215mm のウレタンフォーム転写ローラを作
製した。
上に載せ、ローラの両端を各々500gの力で圧接しながら
芯金と銅板の間の電気抵抗を測定した。測定時の温度、
湿度は各々20℃、55% であった。電気抵抗は印加電圧が
1,000Vの時 7.8×107 Ωであった。また測定時の温度、
湿度が各々32.5℃、85% では、印加電圧1,000Vで電気抵
抗は8.0 ×107 Ω、15℃、10% では、印加電圧1,000Vで
5.7×107 Ωであった。
形成装置に組み込んだ。電源は、5A 定電流となるよう
に設定した。温度、湿度が各々15℃、10% の環境でグレ
ースケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ良
好な画像が得られ、さらに温度、湿度が各々32.5℃、85
% の環境でグレースケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷
させたところ良好な画像が得られた。
に変更し、温度、湿度が各々25℃、55% の環境で1,000
V の電圧を印加したまま150 時間連続して回転させた
後、温度、湿度が各々15℃、10% の環境に48時間放置
し、同環境で転写ローラを厚さ2mm の銅板の上に載せ、
ローラの両端を各々500gの力で圧接しながら芯金と銅板
の間の電気抵抗を測定した。電気抵抗は印加電圧が1,00
0Vの時6.0 ×108 Ωであった。この転写ローラを前述と
同様に画像形成装置に組み込み、15℃、10% の環境でグ
レースケール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ
良好な画像が得らた。
ンオキサイド・ユニットが末端のみに16.0% 含まれる分
子量5000のポリエーテルポリオールとし、1,4-ブタンジ
オールの配合量を6.47部、カーボンブラックの配合量を
3 部とした以外は実施例1と同様に実験を行った。初期
の電気抵抗は実施例1 と同様であったが、連続通電後の
電気抵抗は15℃、10% で 2.0×109 Ωであった。実施例
と比較し、本比較例のウレタンフォームは、連続通電時
の抵抗上昇が大きい。この転写ローラを前述と同様に画
像形成装置に組み込み、15℃、10% の環境でグレースケ
ール、黒ベタ、白ベタ画像を印刷させたところ、黒ベタ
画像の黒色度が不足する転写不良現象が現れた。
を、窒素吸着量により測定した比表面積 27 [m2/g]DBP
吸油量87 [ml/g] とし、カーボンブラックの配合量を5
重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作製
した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵抗
を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加電
圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 2.5×109 Ωであ
った。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な
画像が得られた。
を、窒素吸着量により測定した比表面積117 [m2/g]でDB
P 吸油量115 [ml/g]とし、カーボンブラックの配合量を
5 重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作
製した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵
抗を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加
電圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 6×105 Ωであ
った。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な
画像が得られなかった。
を、窒素吸着量により測定した比表面積127 [m2/g]でDB
P 吸油量53 [ml/g] とし、カーボンブラックの配合量を
5 重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作
製した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵
抗を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加
電圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 2×107 Ωであ
った。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な
画像が得られた。
を、窒素吸着量により測定した比表面積27 [m2/g]DBP
吸油量68 [ml/g] とし、カーボンブラックの配合量を5
重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作製
した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵抗
を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加電
圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 1×1010Ωであっ
た。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な画
像が得られなかった。
を、窒素吸着量により測定した比表面積42 [m2/g]DBP
吸油量115 [ml/g]とし、カーボンブラックの配合量を3
重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作製
した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵抗
を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加電
圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 3×108 Ωであっ
た。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な画
像が得られた。
を、窒素吸着量により測定した比表面積90 [m2/g]DBP
吸油量110 [ml/g]とし、カーボンブラックの配合量を5
重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作製
した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵抗
を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加電
圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 4×105 Ωであっ
た。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な画
像が得られなかった。
を、窒素吸着量により測定した比表面積55 [m2/g]DBP
吸油量70 [ml/g] とし、カーボンブラックの配合量を5
重量部とした以外は実施例1と同様に転写ローラを作製
した。この転写ローラを実施例1と同様にして電気抵抗
を測定した。測定時の温度、湿度が20℃、55% で印加電
圧が1,000Vの時、ローラの電気抵抗は 3×108 Ωであっ
た。実施例1と同様に画像を印刷させたところ良好な画
像が得られた。
材は、電子写真等の機構で使用される導電性部材におい
て、前記導電性部材がポリオール成分としてエチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドがランダムに付加した
ポリエーテルポリオールを含むウレタンからなり、且
つ、前記導電性部材が窒素吸着法による比表面積をX
[m2/g] 、DBP吸油量をY [ml/100g]としたとき、25
≦X≦130 かつ -0.43X+88≦Y≦ -0.43X+134である
カーボンブラックを含有してなることを特徴とする導電
性部材としたことにより、通常連続通電による電気抵抗
の増大が少なく、低温低湿と高温高湿時との電気抵抗の
変動幅を小さくすることができ、また、この導電性部材
を電子写真等の機構で使用される電子写真装置の転写部
材、現像部材等に好適に用い得る。
ラフである。
略図である。
の一例を示す模式図である。
い範囲では、同等なストラクチャーで比表面積が異なる
カーボンブラックを配合した導電性部材の導電性は、比
表面積が大きいものほど、DBP 吸油量から判定したスト
ラクチャーより形態的なアスペクト比から判定したスト
ラクチャーが高いため、導電性の変化が急激であると考
えられる。これらの点を総合的に判断し、本発明者らは
種々のカーボンブラックについて試験したところ、比表
面積をX[m2/g]、DBP 吸油量をY[ml/100g] としたと
き、25≦X<130 かつ -0.43X+88 ≦Y≦ -0.43X+ 13
4 のカーボンブラックが、導電性部材のしなやかさを損
なわず電気抵抗を安定制御し得ることを知見した。この
範囲を第1図に図示する。
Claims (5)
- 【請求項1】 電子写真等の機構で使用される導電性部
材において、前記導電性部材がポリオール成分としてエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドがランダムに
付加したポリエーテルポリオールを含むウレタンからな
り、且つ、前記導電性部材が窒素吸着法による比表面積
をX [m2/g] 、DBP吸油量をY [ml/100g]としたと
き、25≦X≦130 かつ -0.43X+88 ≦Y≦ -0.43X+134
であるカーボンブラックを含有してなることを特徴とす
る導電性部材。 - 【請求項2】 上記ポリエーテルポリオールにおいて、
全ポリエーテルポリオール成分中に含まれるエチレンオ
キサイドの割合が、3〜50重量%であることを特徴と
する請求項1記載の導電性部材。 - 【請求項3】 上記導電性部材がアスカーC硬度700
以下の発泡体であることを特徴とする請求項1又は2記
載の導電性部材。 - 【請求項4】 請求項1乃至3いずれか1項記載の導電
性部材の表面に現像剤を担持して該現像剤の薄膜を形成
し、この状態で静電潜像を表面に保持した潜像保持体に
接触又は近接させて該現像剤を潜像保持体の表面の静電
潜像に付着させ、該静電潜像を可視化させる現像装置を
有することを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至3いずれか1項記載の導電
性部材で記録媒体を帯電させ、現像剤によって可視化さ
れた静電潜像上から現像剤を記録媒体に転写させる転写
装置を有することを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8854196A JP3594053B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 導電性部材及び電子写真装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8854196A JP3594053B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 導電性部材及び電子写真装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09279015A true JPH09279015A (ja) | 1997-10-28 |
JP3594053B2 JP3594053B2 (ja) | 2004-11-24 |
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ID=13945718
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JP8854196A Expired - Lifetime JP3594053B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 導電性部材及び電子写真装置 |
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Country | Link |
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